先生あのね。

4813053599先生あのね。 (ミリオンコミックス/おと☆娘SERIES)
立花 瑛
ミリオン出版 2012-05-25

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放課後の教室。高校教師・掛西大地は、あらわな女装姿でいかがわしいバイト中の教え子・中村飛鳥を目撃する。以後、女の子以上に可愛い飛鳥に心奪われる大地。飛鳥はそんな大地をことあるごとに振り回し・・・


高校教師の掛西大地は、放課後の教室で、教え子の中村飛鳥がいかがわしい女装コスプレ配信をしている姿を目撃してしまう。注意出来ないまま、覗いていたのだが、相手に気に入られてしまう。中村飛鳥は普段も女の子の恰好で登校するようになり、掛西大地に熱烈アタックしてくるようになる。女顔イケメンが男子校で女の子の恰好をするのは危険すぎると思う。

以前、掛西大地の弟が用事で学校まで来たところ生徒に絡まれたので、学園祭に来る時は、何故かツインテールの女の子みたいな恰好で現れる。弟が二人いるのだが、両方とも女顔すぎるだろう。弟は兄の大地を探すのだが、彼はその頃、エロメイドみたいな恰好をしている中村飛鳥に振り回されていた。

掛西大地が教えている学校は辻占という低偏差値高校で、弟が通っているのは鳳桃という偏差値75の進学校であるが、かつて中村飛鳥が鳳桃に通っていた事を知る。勉強が出来るのに、何で内部進学せず、そんな低偏差値の学校に来たのか、現時点では不明である。可愛い恰好をしているだけじゃなくて、少しずつ重苦しい現実が圧し掛かってきた。


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ガラスの技術史

4901496255ガラスの技術史
黒川 高明
アグネ技術センター 2005-07

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ガラスは人類が初めて創りだした素材です。この最古の素材は、天然素材では得られない透明で美しい輝きを放ち、化学的に安定であるため、工芸品や生活必需品に必要不可欠な素材として身近で広く使われ、人類の文明に恩恵を与えてきました。本書はガラス製造の歴史を、時代とともにその技術の発展に貢献した先駆者たちの足跡に触れ、さらに近代科学における諸発見の影響を受けてどのように進歩発展してきたかなど、広範囲にわたって記してあります。


現代では日常生活に欠かせないものになっているガラスだが、どうやって作るのかよく分からなかったので、図書館から借りて来た。べ、べつに剣と魔法の異世界に飛ばされた時に、技術チートとして使おうと思ったとかじゃないんだからねっ!

最初はガラスの歴史が専門家レベルの内容で紹介される。化学式も出てくるが、ガチ文系だから良く分からない\(^o^)/ 材料によって融点は多少違うだろうけど、例えば結晶シリカだと1723℃もの高温が必要となる。現代ならともかく、古代や中世でこんな高温の炉を作るのは大変である。

ソーダを混ぜる事で、この融点が800℃以下に下がるのだが、水に侵食され易くなってしまう。石灰を混ぜる事で、水による浸食への抵抗力が上がる。つまり、ガラスの材料+石灰+ソーダが必要となる。ソーダ以外は拾ってきたら良いけど、ソーダはどうすれば? 現代なら買ってくれば済む話であるが、天然ソーダも存在するのだが、古代や中世だと、地域によっては簡単には手に入らないかもしれない。

1775年、フランス科学アカデミーは、炭酸ソーダを合成する方法に懸賞金をかけ、ニコラス・ルブランが当選した。今では廃れてしまったルブラン法を開発したが、フランス革命によって製法を没収されて破産。希望を失い自殺したらしい。努力しても全てが奪われるとか、酷い結末である。現在では、アーネスト・ソルベーが開発した、アンモニア・ソーダ法が使われている。全く記憶に無いのだが、どうも高校の化学で習うようである。

ガラスを作るには、材料以外にも重要なものがある。材料を溶かすための高温に耐えられる窯が作られ、改良を重ねられてきた。最も古いガラス製造工場跡は古代エジプトの第18王朝から見つかっている。燃料は長い間、木材のままだったが、イギリスでは17世紀から石炭が使われるようになった。

ガラス製品を作るには、材料だけでなく、高温に耐えられる窯の製造技術も重要である。本書では古代から使われて来た窯から石炭燃焼窯、直接燃焼窯、ガス横炎式加熱式タンク炉、電気溶融炉など、窯の技術革新についても高度で専門的な事が書かれている。

古代ローマ帝国では、現在のドイツやフランスに多くのガラス製造工場が作られた。ガラス製造には燃料が必要となるが、本国の木材は都市部の暖房に使われるため、都市部から離れた森林地帯が利用されたのである。西ローマ帝国崩壊後も、ドイツやフランスはガラス生産地であり続け、キリスト教化された地域の大聖堂や教会、修道院にステンドグラスを供給した。

初期のステンドグラスは黄色と透明なものを作る事が困難だった。赤、青、緑など関しては、銅を着色剤として加える事にとり、比較的容易に製造する事が出来たようである。技術的な問題により、ロマネスク時代の教会や大聖堂には、黄色と無職のガラスが少なかった。やがて、無色ガラスは金属酸化物の除去とマンガンの添加による鉄分の消色により製造可能となり、黄色はイスラムガラスで開発されたシルバーステイン技法を導入する事で製造可能となった。

ガラスは装飾品や容器以外にも利用されているが、1280年頃にイタリアで老眼鏡が発明された。1301年のヴェネチアのガラス工に関する記事には、近眼用レンズについても書かれている。最初の望遠鏡は、イランダのレンズ研磨師ハンス・リパシーが1608年に発明。17世紀には顕微鏡が市販されるようになる。


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カラー版 世界ガラス工芸史

4568400538カラー版 世界ガラス工芸史
中山 公男
美術出版社 2000-03-16

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ガラスの起源から現代欧米・日本のガラス工芸の現況までガラス工芸の全歴史を、克明かつ平易な解説と340点余のカラー図版、その他の充実した資料により、はじめてコンパクトな一冊にまとめる。


ガラス工芸に関する歴史を纏めている。一連の流れは分かるのだが、技術的な事についてはほとんど書かれていないので、どうやって作ったのか知りたければ、別の資料に当たる必要がある。実際に作られて現存するものが、カラー写真で多数掲載されているので、イメージが掴みやすい。

現代のガラスを見慣れていると、もっと透明な色の工芸品を想像してしまうが、古代につくられたものは全然透き通っていないので、土器や粘土細工のようなものにしか見えないものが多い。最初の頃のものは、装飾品的なものが多かったのかな? 日常生活で使うには、あまりにもバランスが悪いものが多いし。置いただけで転がって割れそうで心配だ。エジプトのテル・エル・アマルナから出土した魚の形をしたものなんか、完璧に装飾品だよね。

古代においては、それぞれの地域で独自にガラス製造技術が発達しているようだが、いきなり製法が途絶えたりしているようである。戦争や疫病で親方が急死したりしたのかもしれない。

ローマ帝国の時代になると、吹き技法の発明により、安定してガラスが製造されるようになる。容器としてだけでなく、医療器具、照明機器、装身具、窓ガラス、玩具など、様々なものが作られるようになった。この頃から、不透明ガラスに代わり、透明ガラスが主流となる。

アジア方面ではペルシアやイスラム帝国がガラス製造技術を取り込み、独自の進化をみせる。不透明なものが増えている気がするが、描かれる模様は洗練されている感じがする。

近世になると、ヴェネツィア・ガラスのように大胆で幻想的な作品が増えて来る。天井から下げられるシャンデリアなどにもガラスが使われている。ドイツのシュタンゲングラスは棘のようなものがいっぱい生えていて気になる。こんなに棘だらけだと持てない気がするのだが、これは置いておくだけの装飾品だったのかな?

ダイヤモンド・ポイント・エングレーヴィングという技法で模様を彫られた製品も、透明なガラスの中に天使がいたりして美しい。中国清朝のガラス工芸は、原色を使い過ぎてオモチャみたいに見える。

日本では長崎でガラス工芸が盛んになったが、欧州で使われていたポンテ棹を知らず、徐冷の技法も19世紀まで体得出来なかったため、薄手のものしか作る事が出来なかったらしい。


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森見登美彦

攻略対象書籍は以下。

太陽の塔』★★★
四畳半神話大系』★★★★☆
きつねのはなし』★★★☆
夜は短し歩けよ乙女』★★★★☆
【新釈】走れメロス 他四篇』★★★★
有頂天家族』★★★★☆
恋文の技術』★★★☆
宵山万華鏡』★★★★☆
ペンギン・ハイウェイ』★★★★
四畳半王国見聞録』★★★☆
聖なる怠け者の冒険』★★★★
『有頂天家族 二代目の帰朝』
『夜行』

エッセイ
美女と竹林』★★★★
『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』


対談
ぐるぐる問答: 森見登美彦氏対談集


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聖なる怠け者の冒険

4022507861聖なる怠け者の冒険
森見 登美彦
朝日新聞出版 2013-05-21

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一年ほど前からそいつは京都の街に現れた。虫喰い穴のあいた旧制高校のマントに身を包み、かわいい狸のお面をつけ、困っている人々を次々と助ける、その名は「ぽんぽこ仮面」。彼が跡継ぎに目をつけたのが、仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら「将来お嫁さんを持ったら実現したいことリスト」を改訂して夜更かしをすることが唯一の趣味である、社会人二年目の小和田君。当然、小和田君は必死に断るのだが…。宵山で賑やかな京都を舞台に、ここから果てしなく長い冒険が始まる。


全面改稿されているので、朝日新聞に連載されたものとは内容が異なるらしい。京の町で人を助けるぽんぽこ仮面。ぽんぽこ仮面を狙う組織との騒動に巻き込まれてしまった、怠け者青年が主人公。周囲の人間が様々な思惑で動く中、主人公とされる小和田君が寝たりサボったりするばかりで、全然活躍しないじゃないか(汗)。

ぽんぽこ仮面の正体を暴こうとする浦本探偵と助手の玉川さん。主人公小和田君の先輩である恩田とその彼女桃木さんは、怠け者の小和田君を町に連れ出す。危険な容姿の上司、後藤所長。狸のお面をつけて人を助ける正体不明のぽんぽこ仮面。そして、ぽんぽこ仮面を狙うアルパカそっくりな五代目!?

蕎麦屋から狙われたぽんぽこ仮面が黒幕の正体を突き止めようとすると、背後に大日本沈没党、閨房調査団、テングブラン流通機構と、次々と謎の組織が出てくる多重構造。命令系統の上のほうはだんだん人外になってきて、頂点にいたのは……。

他作品『宵山万華鏡』や『有頂天家族』とも少しだけリンクしているのが楽しい。主人公が全然活躍しないのと、途中で作者が物語に介入する度、現実世界に戻されてしまう点だけが残念だった。


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ぐるぐる問答: 森見登美彦氏対談集

4093885206ぐるぐる問答: 森見登美彦氏対談集
森見 登美彦
小学館 2016-10-25

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四畳半の内側に広がるフロンティアへ!人生初の対談から、超緊張のご対面まで。作家生活10年間の、登美彦氏と豪華ゲストとの対話を網羅!


ぐるぐる問答は、森見登美彦初の対談集で、自分の発言が面白いのか否か不安なまま、頭の中でぐるぐると悩みつつ他の有名人と会って会話をしたもの。登場するのは順に、劇団ひとり、万城目学、瀧波ユカリ、柴崎友香、うすた京介、綾辻行人、神山健治、上田誠、羽海野チカ、大江麻理子、萩尾望都、飴村行、本上まなみ、綿矢りさとなっている。

劇団ひとりとの対談は光と影である。デビュー作をモデルとなった彼女に読んでもらった森見に対して、相手が著書を読んでくれてさえいない可能性がある劇団ひとり。思いっきり勝ち犬負け犬の差が出ているではないか。

京大出身で作中に京都ネタも多いため、何かと比較される万城目学との対談も楽しい。森見はアドリブが効かないので、授賞式などで話す内容を予め決めて丸暗記するらしいが、頭が良くないと、全部覚えたりするほうが大変だよね。さすが京大である。幼少の頃より書いていたものを全て残している森見と、黒歴史として処分している万城目の違いが面白かった。

異次元ファンタジー的な森見に対して、芥川賞系の柴崎友香は全然ジャンルが違うのだが、方言を取り入れているか、意図的にそこから逃げているかの違いが興味深い。

瀧波ユカリは『臨死!! 江古田ちゃん 』という四コマを描いている漫画家である。作家はすでに顔バレしている人が多いからか、写真で登場するのだが、瀧波ユカリは自画像だった。本書で登場しなくても、グーグル先生に聞いたら出て来るけどね。

うすた京介という人は知らないと思ったが、セクシーコマンドーの人か! うすた京介が森見の著書を読んでいなくて、お勧め作品を聞いたり、タヌキの話の続きを勝手に予測したりしているのが笑える。

綾辻行人は有名だから、ミステリー好きなら誰でも知っているレベルの作家だけど、この人は森見の先輩である。森見が生まれた年に、京都大学に入学したようである。作家って高偏差値大学出身者が多いよね。ケータイ小説とかは分からんけど。森見作品が京都を題材としているのに対して、綾辻行人は現実世界の京都はほぼ書いていない。

神山健治は作家ではなくて、『東のエデン』の原作と脚本まで手掛けたアニメーション監督である。何でエデンの東でなく、東のエデンなのか、その理由も述べられているのだが、肝心の『東のエデン』を観ていないので、対談内容に上手くシンクロ出来なくて残念だ。

上田誠も作家ではなく、劇団ヨーロッパ企画の代表で、『サマータイムマシン・ブルース』は舞台だけでなく、映画化もされている。そして、この作品の製作秘話みたいなものも語られるのだが……。舞台どころか、映画も観た事が無いので、上手くシンクロ出来なくて絶望した。

羽海野チカの『ハチミツとクローバー』も未読なのだが、『バトルロワイアル』に出て来る鍋の蓋を、現実世界の格差として捉えている部分は、物凄く分かる。バトルロワイアルでは渡される武器が剣だったり鍋の蓋だったりして、思いっきり当たり外れがあるのだが、持たされたモノで現実世界を生き抜けと言われても、格差がありすぎて不公平だよなぁ。リアル人生ゲームは最凶のクソゲーだから! 負けてもまだ終わりじゃないんだよ、という事を描いているのなら、ハチクロは読んでみたい。とはいえ、森見も羽海野も、世間一般からすれば勝ち組だからなぁ。自分では鍋の蓋だと思っているみたいだが。

大江麻理子はあまりTVを観ないので知らないのだが、テレビ東京のアナウンサーだった人か。もしかしたら美女の前で緊張して、あまり盛り上がらなかったのかもしれないが、対談のページ数が少ないじゃないか。

萩尾望都は名作SFマンガをたくさん描いているので、お互いにSFネタで盛り上がる。ところで、見切り発車で連載したけど、単行本化する時に全部書き直した森見作品があるらしいのだが、どこれは『聖なる怠け者の冒険』かな?

飴村行はホラー系の作家だが、近所の図書館には一冊も置いていないため未読である。ジジババしかいない町だからなぁ。恋愛小説と歴史小説とミステリーばかり入ってくるんだよ。SFとホラーとラノベは読む人がいないからか、干されている感じがするんだ。飴村行が零戦の話や戦記物を読んでいたら、何の役に立つのか彼女に聞かれるのだが、本がすぐ役に立つかどうかでその価値を決めようとするカツマー信者みたいな人は嫌だよなぁ。本なんて読んでもすぐには役に立たないよ。飴村行みたいに、後の人生において伏線となって効いて来る場合もあるけど、そこは人それぞれだからなぁ。

本上まなみは女優であるが、森見は元から本上まなみが好きだったらしく、デビュー作『太陽の塔』の頃から、有名になったら本上まなみに会おう計画を立てているのが凄い。出て来る自転車の名前が「まなみ号」だと!? よく覚えていないので、図書館に行ったらもう一度借りて来よう。

ラストは綿矢りさ。京都ネタやホラーネタで盛り上がる。森見が「人生ゲーム」という短編が好きだと言うが、確かにあの話は、世にも奇妙な物語風になっていて、綿矢作品の中で一番エンタメ性が高いからね。それにしても、まさか都市伝説スレッドを読むのが好きな2ちゃんねらーだったなんて。

ラストが綿矢りさと書いたが、最後の最後でもう一人出て来た。そして、予想もしない人物との対談が始まるのだが、これがふざけていて、ある意味、一番面白い。さて、後書き予告の通り、10年後に『ぐるぐるしてない問答 森見登美彦対談集2』は出るのだろうか。


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冥の水底

4062191431冥の水底
朱川 湊人
講談社 2014-10-29

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医者である市原玲人は、友人の平松光恵に、首から上だけが狼のいわゆる「狼男」の死体写真を見せられる。彼女はその写真と大切な取材手帳を市原に託し、忽然と姿を消した。時は20年遡る。阿巳雄山の奥に、特殊能力を持つ「マガチ」とよばれる人々が暮らしていた。マガチの青年シズクは、初恋の少女を忘れられず、彼女を追って東京で暮らし始めるが……。一途な純粋さが胸を抉る、一気読み必至の、純愛ホラー巨編。


主人公の市原玲人は、古くからの友人である平松光恵に狼男の死体写真を見せられる。光恵と会った直後に彼女が行方不明となったため、市原は殺人事件の容疑者として警察に追われる事となる。

時系列を遡り、マガチと呼ばれる特殊能力を持つ者として生まれた青年が、好きになった女性を追って上京するパートが交互に入ってくる。過去部分は、マガチの青年シズクが書いた手紙という形になっている。

市原が平松の行方を探し始めると、殺人事件が発生し、無能な警察が自分を容疑者だと思って追いかけてくるようになる。最初は狼男の写真を偽物だと信じていなかった市原だが、やがてマガチから警告を受け、直後に血の繋がらない息子まで行方不明となり、引くに引けなくなってしまう。

息子を取り戻すため、今まで7人も殺して来た恐ろしいマガチと対峙しなければならなくなった市原だったが、やがてシズクの悲しい人生を知る事となる。切ない系ホラーになっているので、異形に生まれてしまった者が出て来るのだが、恐くはない。


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機動戦士ガンダムUC MSV 楔

404120643X機動戦士ガンダムUC MSV 楔 (カドカワコミックス・エース)
本橋 雄一 サンライズ
角川書店(角川グループパブリッシング) 2013-03-22

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機動戦士ガンダムUCの時代を舞台に繰り広げられる、新たなるMSVシリーズが登場! ! シルヴァバレト、EWACジェガンなど人気モビルスーツの知られざるストーリーを各話読み切り形式で新鋭「本橋雄一」が描く!


宇宙世紀0092年。ハマーン・カーンを失い、第一次ネオ・ジオン抗争が集結した後の世界。宇宙では、未だにジオンの残党が抗戦し続けていた。アナハイム・エレクトロニクス社が開発した新型機シルヴァ・バレトをジオン残党にぶつけて、性能をテストしようとする、とある連邦軍の部隊。物語はそこから始まる。

ちなみに、第一次ネオ・ジオン抗争という事は、第二次ネオ・ジオン抗争もある訳で、グリプス戦役以降行方不明になっていた赤い彗星が決起するのは、これから間もなくの事である。

続いて登場するのはEWACジェガン。これは早期警戒に特化しているため、最低限の武装しか与えられていない。EWACとは、現実世界では「AWACS」(Airborne Warning And Control System)と呼ばれているもので、大型レーダーを搭載し、一定空域内の敵性・友軍の航空機といった空中目標を探知・分析し、なおかつ友軍への航空管制や指揮を行う機種である。

新型のデルタ・ガンダムにはサイコミュ装置が搭載されているが、搭乗者に反応し始める。リディ少尉は、幻の可変機に乗り損ねた、エゥーゴのパイロットだった。リゼル ディフェンサーユニットは、三本の矢と呼ばれる、敵拠点を3人だけで強襲しているMS小隊の話。

連邦軍視点ばかりで、ジオン派には辛いと思ったら、最後のシナンジュ・スタインは、フル・フロンタル専用機だった。パイロットの挙動イメージをそのまま反映させるインテンション・オートマチックにより、シナンジュ・スタインが勝手に友軍機を攻撃するのだが……。


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天下一ファミリー!!ヤマダ

4088560493天下一ファミリー!!ヤマダ (りぼんマスコットコミックス (1049))
亜月 亮
集英社 1997-11

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山田流拳法道場の娘でめちゃくちゃ強い愛花。だけど、そんな彼女も女の子…フツーに恋だってするんです。そのお相手は「小林学園の王子様」鈴木アンドレくん。親衛隊や兄達の反対があっても、愛花はガンバリます!!


何故か、表紙を見て『天才ファミリー!!ヤマダ』であると空目して、この可愛い金髪ツインテールの娘が天才なのだなと思って読み始めたのだが……。「節子、それ天才ファミリーやない! 天下一ファミリーや!」

空目した自分が悪いのだが、求めていた方向とは真逆で、山田流拳法道場を運営する家族が、肉体言語で語り合うような話だった。主人公の山田愛花はまだ女子中学生なのに最強らしく、朝の稽古をサボる妹をどうにかしようと現れた兄達を、一撃で倒す程度の能力を持っている。

学園の王子、鈴木アンドレに片想い中であるが、彩小路マリナお嬢様と親衛隊が周囲を固めているため、近づくことさえ出来ない。鈴木アンドレは見た目が王子なだけで、きっと庶民であると思われるが、自分達がモテなくなって逆恨みする他のイケメンに狙われている。愛花がうさぎ仮面となってアンドレへの攻撃を防ぎまくっていたところ、友達に昇格する。

アンドレが可愛がっている捨て犬のアントニオを自宅で預かる事になるのだが、親衛隊達までついてきて、山田家の特殊な環境がバレかける。普通の家に致命傷を負わせるような罠は無いし、熊も住んでないからなぁ。

ヤンデレ入ったお嬢様の妹や、山籠もりして修行した幼馴染など、いろんな奴が襲ってきて、肉体言語で語り合う事になる。毎回、襲ってきて瞬殺されるパン田流はショッカーの名も無き戦闘員さん位の雑魚だが、ボスだけは卑怯で強い。

いつも何かと戦っているから、内容を説明されると格闘少女マンガみたいだが、ほぼギャグマンガである。


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静かにしてますよ?

4391149788静かにしてますよ? (PASH!ブックス)
水清 まり リウイチ
主婦と生活社 2017-01-27

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異世界転生時に無敵の結界と治癒能力を手にいれた少女リーナ。その力を使い魔王と死闘を繰り広げ…なんてことは一切せずに、生活水準の向上に全力投球。未開の村でトイレに銭湯、果ては鉄道まで導入し、これで静かに快適生活なのに、周りが放っておいてくれない!私は静かにしてますよ?万能生物スライムちゃんを従えて、幼馴染みカイの重すぎる愛を一身に受け、今日もリーナは元気です。ハイスペック転生少女の文明開化コメディ!!



異世界の創造神の手違いで、別の輪廻の輪に入れられてしまった主人公が、転生前に無敵の結界と治癒能力を貰い、まったりと来世を満喫する話。間違えたという事になっているけど、本当は自分が創った世界に変化をもたらす女神役にするため、意図的に別の世界から攫ってきたようである。

転生した美少女リーナは、前世記憶チートによって、未開の村の生活レベルを急激に上昇させて行く。普通、そんな事をすれば利権を求めて権力者に狙われたり、隷属させられたりと、ロクな事にはならないものだが、この話ではそんな奴は現れず、若しくは居ても知らぬ間に幼馴染のカイが始末しているので、まったりと生きて行く。

トイレや銭湯あたりは良いとして、国内を一周する鉄道まで導入するのは、いくらなんでもご都合主義チートすぎる。そんな物が出てくれば、国や外国に狙われて大戦争が始まるのが常であるが、やはり何事も起こらず、まったりと日常が過ぎていく。線路が延長される度、人外の仲間も増えて行く。ドラゴンまで従えたら、もう敵対するような無謀な奴は出て来ないか。

主人公は可愛いけど、女子高生が書いたような、文章作法すら怪しげなネット小説でも書籍化される事に驚いた。作家になりたい人は、賞に応募するより、なろう系に投稿したほうが成功しやすいのではなかろうか。


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