三浦しをん

攻略対象書籍は以下。


格闘する者に○』★★★☆
月魚』★★★
『白蛇島』
 (文庫化改題『白いへび眠る島』)
秘密の花園』★★★☆
ロマンス小説の七日間』★★★☆
『私が語りはじめた彼は』
『乙女なげやり』
むかしのはなし』★★★
まほろ駅前多田便利軒』★★★☆
三四郎はそれから門を出た』★★★☆
風が強く吹いている』★★★★
きみはポラリス』★★☆
仏果を得ず』★★★★
』★★★☆
神去なあなあ日常』★★★★
星間商事株式会社社史編纂室』★★★★
まほろ駅前番外地』★★★★
天国旅行』★★★★
木暮荘物語』★★★★
舟を編む』★★★★
神去なあなあ夜話』★★★★
『政と源』

エッセイ
極め道―爆裂エッセイ』★★★☆
妄想炸裂』★★★
しをんのしおり』★★★
『人生激場』
夢のような幸福』★★★
桃色トワイライト』★★★
『シュミじゃないんだ』
『あやつられ文楽鑑賞』
悶絶スパイラル』★★★☆
『ビロウな話で恐縮です日記』
ふむふむ おしえて、お仕事!』★★★☆
『黄金の丘で君と転げまわりたいのだ』
お友だちからお願いします』★★★☆
『悶絶スパイラル』
本屋さんで待ち合わせ』★★★☆



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神去なあなあ夜話

4198635064神去なあなあ夜話
三浦 しをん
徳間書店 2012-11-28

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高校卒業と同時に三重県の山村に放り込まれた平野勇気19歳。林業の現場に生きる人々の1年間のドラマと勇気の成長を描く。


『神去なあなあ日常』の続編なのだが、もう中身ほとんど覚えていない(汗)。高校を卒業して林業の詩仕事をする事になった勇気が、だんだん成長して行く話だったっけ?

ある程度は仕事が出来るようになった勇気が、パソコンにこっそりと書きとめた日記という形で七つの話が語られる。パスワードを解読し、勝手にエロ展開しそうになる嘘日記を書きかけた繁ばあさんには笑った。

神去村に伝わる蛇の神と村娘の昔話から始まって、山で足を捻挫して夜を明かす話や、紛失物を見つけてくれる稲荷神社の話など。

住まわせてもらっているヨキの家や、社長の家には親がいないのだが、過去に何が起こったのか、悲しい出来事も語られる。学校の先生をしている直紀さんとは、なかなかフラグが立たず、攻略難易度が高かった。


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お友達からお願いします

お友だちからお願いしますお友だちからお願いします
(2012/08/11)
三浦 しをん

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だいたいこんな毎日ですが、こんな私でよかったら──。どこを切ってもミウラシヲンが迸る!本屋大賞に輝く人気作家の極上エッセイ集。


本屋さんで待ち合わせ』と表紙が似ているので、借りるべきか、止めるべきか、暫し迷った。図書館だからすでに読んだ本ならそのまま返せばよいだけなので借りてきたのだが、書店だとかなり迷うよね。買って帰ったら本棚に同じ本があった日にはもう\(^0^)/

エッセイだけど、これは腐女子コースではなくて一般人コース。1つだけ、地下鉄車内のホモカップル告白劇? みたいなのが混ざってるけど。父親ネタと母親ネタが多めだが、弟ネタはいつもより少ない気がする。文章力は素晴らしいが、ちょっと良い感じに纏めようとするあざとさが残念。もうちょっと暴走してくれたほうが面白いのに。

いや、自分の容姿までネタに使っているから、それなりに弾けているか。見ず知らずの男からいきなりブス判定とかされたら凹むよなぁ。というか、もし自分がそんな事されたら呪い殺す。ブスには生まれて来なかったので、ブスの気持ちは分からないが。とりあえず、ブスに「ブス」と言って虐める事はすまいと心に誓った。きっと自分が美女どころか顔面偏差値30のブスとすら結婚出来ずに終わったのは、小さい頃に虐めたブスの呪いがかかっているからだ。もう俺くらい最底辺非リア充になってしまうと、三浦しをんでも「お友だちからお願いします」って土下座してお願いしないと駄目なレベル。


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本屋さんで待ち合わせ

本屋さんで待ち合わせ本屋さんで待ち合わせ
(2012/10/06)
三浦 しをん

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口を開けば、本と漫画の話ばかり。2012年度本屋大賞に輝く著者が本と本を愛するすべてのひとに捧げる、三浦しをんの書評とそのほか。


この人の読書量も凄い。売れ筋ばかりを触ったようなにわか書評本とは違い、古今東西、様々な本について熱く語っている。知識量も凄いが守備範囲もかなり広い。普通の本読みだと、得意分野が限定されるからね。売れっ子作家なのに、この読書量は一体!? どうやって時間を捻出しているのか謎である。


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木暮荘物語

木暮荘物語木暮荘物語
(2010/10/29)
三浦 しをん

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小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。一見平穏に見える木暮荘の日常。しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。


連作短編になっているので、各話で主人公が変わる。全員が木暮荘の住人なのかと思ったら、近所の人も混ざってた。

海外へ行ったまま音信不通となっていた前の彼氏が、突如転がり込んできて、現在付き合っている彼氏を加えて妙な人間関係になる女性。えっちしたくなって悶々とした挙句、妻にバレそうになる大家さん。

駅にちんちんみたいな変なものが生えているのを見つけてしまい、同じものが見える極道と会話するようになった女性。夜な夜な出かけて行く夫の浮気を、妻が疑う話。ボロアパートに空いた穴から女子大生の私生活を覗き見る男性。

ラストは、味覚で浮気を感じ取った女性と、海外放浪青年が出会い、最初の話とリンクする。

登場人物と物語の相互リンク状態が楽しいし、有川浩ほどベタ甘ではないけれども、スイーツ成分も混じっていて面白い。チンチンキノコ? みたいなファンタジーも混ざってるし、程良くエンタメになっていて良かった。



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舟を編む

舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく―。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか―。


第9回本屋大賞。

やべぇ、また三浦しをんがレベル上げて来た(笑)。地味な題名がついているけど、辞書を作る男達の物語だった。辞書編集部が『大渡海』という辞書を企画し、長年の歳月をかけて言葉の海に乗り出す船を編む。実話ならプロジェクトXに採用されそうな内容である。

言葉の魔力に取り付かれた荒木は猛然と勉強し、大学に入る。研究者になれるほどの器でないと気づいた彼は、大手総合出版社に入り、辞書作り一筋で37年……。え!? 冒頭に出てくる人は主人公じゃないのか(汗)。ベテランとなった荒木にも定年が近づき、後継者を探す必要に迫られて見出した相手は、営業部の変人、まじめ君だった。

最初はふざけているのかと思った“まじめ”君だが、実は馬締光也という名前であった。ベテラン編集、日本語研究の老学者、まじめ君、何事もそつなくこなすチャラ男、優秀な契約社員の佐々木。後半からは時代がさらに未来へと飛んで、女性雑誌から回されてきた新人女性も加わり、長い時間をかけて『大渡海』の出版に近づいていく。

お仕事小説としても面白いし、有川浩ほどベタ甘じゃないけどスイーツ成分混じっていて楽しい。見た目はパッとしない馬締が、タケおばあさん(下宿先の大家)の孫娘を射止められるのか!? 一見、優秀っぽいチャラ男も悩みを抱えていて、ただのチャラチャラした人で終わらないのが人間臭くて良い。

熟読しないどころか、下手したらオブジェで終わる辞書に対して親近感が沸いてくる良書。言葉の奥深さが垣間見える一冊だった。



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ふむふむ おしえて、お仕事!


ふむふむ―おしえて、お仕事!ふむふむ―おしえて、お仕事!
(2011/06)
三浦 しをん

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「職人さんや芸人さん、特殊技能を活かして働いている女性のお話をうかがおう」と始まった突撃実録の連載企画。小説と随筆、妄想の名手が驚きと感動とともに「ふむふむ」と相槌を打った四年にわたるインタビュー集。


小説の新作が出たのかと思ったら、様々な特殊技能と活かして働いている女性を取材した本だった。女性ばかり取材しているのは、作者本人と同性の方々がどういう仕事をしているのか気になっただけであって、別にウーマン・リブ的な意図は無い。

靴職人、ビール職人、染織家、活版技師、女流義太夫三味線、漫画アシスタント、フラワーデザイナー、コーディネーター、動物園飼育係、大学研究員、フィギュア企画開発、現場監督、ウエイトリフティング選手、お土産屋、編集者と、一般職ではない人々へのインタヴューが続く。

大企業という組織に属している人もいるけれども、独力で人生を切り開いている人も多い。人生いろいろであるが、みんな上手い具合に未来を切り開いていて良いなぁ。相手の良さを上手く引き出している三浦しをんも素晴らしい。




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天国旅行

天国旅行天国旅行
(2010/03)
三浦 しをん

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そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。


ちょっと前まで、ただの腐女子エッセイ作家だった三浦しをんが、どんどんレベル上げてきている。SFは無理かもしれないが、このクオリティでミステリーやエンタメ志向の力作を書いて欲しい。

今回は、死に関する短編が七つ。キャッチに「心中」がテーマだと書いてあるが、心中だけではなく、自殺や他殺、幽霊物まで様々だった。

樹海で自殺しようとした男が、サバイバル訓練中の若者に出会う話。心中しようとしたものの、快楽に負けて老齢まで生きた男が、妻に遺すための遺言。初盆に現れた謎の男の正体が人外だった話。夢の中で前世記憶のような江戸時代の別人生を生きる女の話。焼身自殺した先輩に関するミステリーっぽい話。ある日、彼女が幽霊となっていた話。一家心中事件で一人だけ生き残った男の人生。

扱っている題材が死だけに、爽快になれる話が無いので鬱な気分になりそうであるが、どれもハイレベルである。文章力は元から備わっていたが、ストーリーテラーとしての能力も一段と磨きがかかった感じである。狙いすぎたかのようなあざとさも感じられるけど。

前世記憶に囚われて、今生も堕ちて行く女の話は、本人も母親も苛立つ。焼身自殺の話も、真実が明かされず曖昧なままで終わるので後味が悪かった。


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星間商事株式会社社史編纂室

星間商事株式会社社史編纂室星間商事株式会社社史編纂室
(2009/07/11)
三浦 しをん

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川田幸代。29歳。独身。腐女子(自称したことはない)。社史編纂室勤務。彼氏あり(たぶん)。仕事をきっちり定時内にこなし、趣味のサークル活動に邁進する日々を送っていた彼女は、ある日、気づいてしまった。この会社の過去には、なにか大きな秘密がある!……気づいてしまったんだからしょうがない。走り出してしまったオタク魂は止まらない。この秘密、暴かずにはおくものか。社史編纂室の不思議な面々、高校時代からのサークル仲間、そして彼氏との関係など、すべてが絡まり合って、怒濤の物語が進行する。涙と笑いの、著者渾身のエンターテインメント小説。幸代作の小説内小説も、楽しめます!


何か妙な題名がついていると思ったけど、主人公の川田幸代は、干された人々の1人として、社史編纂室という閑職へ追いやられているんだね(笑)。社史編纂室とは名ばかりで、社史は会社が設立されてから60年経っても、まだ作られてはいない。

社史編纂室の面々は川田幸代の他に、見たこともない幽霊部長、定年手前でやる気無い感じの課長、専務の愛人に手出しして干されたという噂のやり手(ヤリチン?)男、そしてヤリチン先輩に好意を抱くみっこちゃん。

やる気のある人間が閑職へ回されたら凹んで萎えるところだが、この妙齢の女性はめげない。むしろ、暇になった事を利用し、勤務時間中に会社の備品を使い、コミケで売る同人誌の準備をしたりする。けしからん! が、ある意味、羨ましい。

しかし、コピーしているところを課長に見つかり、腐女子である事が発覚! 課長は、社史編纂室でも同人誌を出そうとか、訳の分らない事を言い始める。社史と自分の同人誌だけで忙しいのに、意味不明な同人誌まで作らされる事になる腐女子、川田幸代。

同人誌の原稿を書くようにと課長に渡された古びた原稿用紙から、誰も語ろうとしない社史の黒歴史部分が明らかになって行く。この星間商事という会社は、結構、黒いね。さすが日本を代表する(かどうかは分らんが)黒企業だ。

ところで、腐同人誌、課長が書いた小説、裏工作用小説と、作中内小説が結構挿入されて来るのだが、腐女子だけにBL入っているので、読んでいて「ぶ、ぐふっ」。

な ん で、腐女子は男同士がそんなに好きなのか!! この話書いている本人も腐女子だしな。直木賞作家で腐女子なんて、三浦しをんだけじゃないの?


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まほろ駅前番外地

まほろ駅前番外地まほろ駅前番外地
(2009/10)
三浦 しをん

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第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』での愉快な奴らが帰ってきた。多田・行天の物語とともに、星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリーを収録。


受賞作を読んだ時は、直木賞レベルという点において不満が残ったが、続編は明らかにパワーアップした感じである。長編ではなく、短編が七つとなっている。時系列としては「まほろ駅前多田便利軒」の続きだけど、番外地だけに、続編というよりは番外編となっているような感じ。

多田と行天が主役ではなくて、他の登場人物に絡んで登場するだけの話もあり。少年から老婆まで、様々な人物が二人と絡んで来る。行天に秘められた過去が明かされないままなので、まだ続きが出そう。

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神去なあなあ日常

神去なあなあ日常神去なあなあ日常
(2009/05)
三浦 しをん

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美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。


平野勇気は、高校卒業と同時に、勝手に就職先を決められてしまう。抗議しようにも、親に荷物を送られてしまい、追い出されるように三重の山奥へ。何が何だか判らないまま、餞別三万円だけ持たされて、携帯の電波すら通じない過疎の村へ。

迎えに現れた金髪男ヨキに、携帯の電池パックを投げ捨てられてしまった勇気は、さらに村の最深部へと連れて行かれる。そこで待っていた仕事は、林業! 都会育ちで山の素人が、何が何だか訳も分らないまま、いきなり現場で修行させられてしまうのであった。

最初は村から逃げ出そうとする勇気だが、だんだん馴染んできて、そのうち林業にのめり込んでいく姿が楽しい。外から来た勇気を受け入れようとしない村人もいるのだが、いろいろあって、徐々に認められて行く。

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光
(2008/11/26)
三浦 しをん

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天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。


突然、襲ってきた津波で、島は壊滅。生き残ったのは、夜中に逢引しようとして高台にいた信之と美花、それにお邪魔虫の輔だけ。夜が明けて集落に戻ると、そこは瓦礫と死体の山。父親から虐待され続けていた輔が喜んでいたところへ、輔の親と観光客と灯台守の爺さんが現れる。

美花に色目を使っていた観光客のカメラマンが、彼女を押し倒している現場を見てしまった信之は、助けようとしてその男を殺害する。大災害の後だっただけに、事件は発覚せずそのままになってしまうのだが、二十年後、新たな火種となって還って来る。

三浦しをんにしては珍しく、暗い内容で救いが無い。最初から最後まで闇で覆われた感じなのだが、この「光」という題名は、一体何を指しているのだろうか。まともな人間が全滅してしまい、残されたのはロクデナシばかり。

美花を守るために手を汚す信之。美花の本性が悪女でそれを望んでいたのか、信之の身勝手な脳内妄想によってもたらされた結末なのか。何の落ち度も無い人が殺されて行く内容ではないので、それほど不快感は無かったけれども、後味が良くない物語だなぁ。

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仏果を得ず

仏果を得ず仏果を得ず
(2007/11)
三浦 しをん

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“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。直木賞作家が愛をこめて語ります。


文楽を題材にしているので、身近に感じられず、あまり食指が動かなかったのだが、読み始めると面白い! 文楽に馴染みが無くても楽しめる。これ、三浦しをんの中で最高なんじゃないのか!? これが直木賞だったら文句無いところなんだけど。

文楽というのは太夫、三味線、人形遣いの三業で成り立つ三位一体の演芸であり、主人公は太夫。師匠に命じられ、気難しそうな三味線の先輩と組まされる事に。この先輩、腕は確かなのだが、特定の太夫とは組まず、孤高の人といった感じ。決まった相手とやらないのには訳がありそうなのだが……。

本業の合間には、小学校へ行き、子供達に文楽を教える。その中に熱心な女の子がいて、超可愛い! その娘を家まで送ったところ、母親と知り合うのだが、美女だったものだから惹かれてしまう。

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むかしのはなし

むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)
(2008/02)
三浦 しをん

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人は変化する世界を言葉によって把握する。どんな状況においても、言葉を媒介に誰かと繋がっていたいと願う…。語られることによって生き延びてきた物語である「日本昔話」を語り変えた書下ろし7編を収録。


第133回直木賞候補作。

三浦しをんの小説は、あんまり面白くないと聞いたのだが、そう悪くもないと思う。一見すると普通の短編でありながら、実は繋がっていて連作になっている。どこがどう繋がっているのか判らない話も入っていたが……。

それにしても、昔話と書かれた物語の関連性がよく判らない。昔話を元ネタにインスパイアされたものを書いたのか? あまりにも昔話とかけ離れた内容で、一体、三浦しをんが何をしたかったのか、その意図が掴めない。

ありがち恋愛小説がたくさん入っているだけかと思ったら、地球に巨大隕石が衝突して滅びるというSFネタが背景になっていた。ごく一部の人間だけが火星や木星へと逃れる事が出来るという事で、助かった者、死に行く者の一人語りとなる。

せっかくのSF設定だが、致命的な欠陥があって、一気に萎えた。木星圏まで宇宙船で20年程。しかし船内では1年しか時間か経過していないという記述がチラリと。シリウス経由で木星まで行ってるんでしょうか? 三浦しをん、ウラシマ効果を正しく理解していないのでは!? 

時間の流れが変わるのは、亜光速に到達してからですからね。宇宙船で20年かかるのに船内で1年しか経過しないのなら、加速減速の時間を差し引いても、20光年以内のかなり遠方まで飛んでいないとおかしい。ちょっと調べられなかったのだが、ウラシマ効果が得られる速度で冥王星まで飛んでも5時間程。木星なら2~3時間くらいでいけるのでは? (ちなみに、太陽まで8分、月へは1秒!)もっとも、そんな急激に加減速したら、中にいる人間は死ぬでしょうけど。

つまり、木星まで20年かけて到達しているのに、宇宙船の中は1年しか経過していない三浦しをん設定だと、とてつもなく遠回りしているとしか考えられないのだ。シリウス星系なら片道8.7光年。地球からシリウス経由で木星に行き、人類が死なない程度の加減速(無論、G制御装置は搭載しているという前提)にかかる時間を計算に入れると、まあ妥協できる範囲なのではないでしょうか……。

ウラシマ効果が見られるので、光速の90%以上は出せるテクノロジーを有しているという事になる。核融合エンジンごときでは、亜光速に到達する事は難しいだろう。よって、宇宙船の動力は少なくとも対消滅エンジン以上だと推定される(或いは縮退炉か?)。ならば、接近してくる小惑星に、対消滅爆弾か重力爆弾をぶち込んで破壊すれば、人類は滅亡しないだろうに……。

ガチ文系の人は、あまりSFっぽいものを書かないほうが良いと思う。三浦しをんに限らず、適当に書いたものが多すぎる。

参考計算式(ネット上で正しく記述するのはブログだと無理なので、各自確認して下さい。)
Δt´=1/√1-(v/c)2Δt


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秘密の花園

秘密の花園 (新潮文庫)秘密の花園 (新潮文庫)
(2007/02)
三浦 しをん

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私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靱な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは―。記念碑的青春小説。


同じ女子高へ通う那由多、淑子、翠という三人の少女が出てくる。三編あるのだが、連作になっていて、時系列は一話の終わりから二話へ、二話の終わりから三話へと繋がっている。話ごとに主人公が入れ替わるという手法が面白い。

この年代特有の閉塞感みたいなものはよく描かれていると思うのだが、特に強烈なトラウマがあるでもなく、言葉にならないもやもやとした不満みたいなものが渦巻いているのには全くシンクロ出来ない。

花園の中に囚われている気がするのかもしれないけれども、檻の中はある意味平和ですからね! 名門校へ通わしてもらえる程度の家庭環境を持ち、それなりの境遇で生かされておいて、これでも人生を謳歌出来ないならバチが当たると思う。

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ロマンス小説の七日間

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)ロマンス小説の七日間 (角川文庫)
(2003/11)
三浦 しをん

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あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、二十八歳の独身女性。ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語を依頼され、歯も浮きまくる翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。不可解な彼の言動に困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちを小説の主人公たちにぶつけてしまう。原作を離れ、どんどん創作されるストーリー。現実は小説に、小説は現実に、二つの物語は互いに影響を及ぼし、やがてとんでもない展開に!注目の作家、三浦しをんが書き下ろす新感覚恋愛小説。


表紙に釣られて……。読み始めたら、いきなり中世の女領主と騎士のラブロマンス!? と思いきや、その陳腐な小説を邦訳している女性が主役の、現代のお話だった。

ハーレクイン風の量産型ラブロマンスを翻訳していく途中で、現実世界のイライラとか、物語のつまらなさに、思わず超訳(つまりは、勝手に創作)を始めてしまう翻訳者。もう、それは翻訳ではありません。かくして、物語は騎士とのラブロマンスどころか、とんでもない方向へと暴走を開始するのである。

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月魚

月魚 (角川文庫)月魚 (角川文庫)
(2004/05)
三浦 しをん

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古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。


老舗の古書店である無窮堂の店主となった美しき若者。少年の頃からそこに出入りしていたせどりの息子。二人の関係には何やら因縁があるようなのだが、それがなかなか明かされないので、BLな話なのかと思った。二人の関係が怪しげだし、書いているのが三浦しをんだけに。ホモ小説なのかと(爆)。

古いタイプの古書店というのは、結構奥深い世界だな。最近の新古書店タイプはマニュアル化されているので、馬鹿でも買取が出来るけど。

それにしても、純文学風に仕上げておいて、あとがきがアレなのは(笑)。

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風が強く吹いている

風が強く吹いている風が強く吹いている
(2006/09/21)
三浦 しをん

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箱根の山は蜃気楼ではない。襷をつないで上っていける、俺たちなら。才能に恵まれ、走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。奇跡のような出会いから、二人は無謀にも陸上とかけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。たった十人で。それぞれの「頂点」をめざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた書下ろし1200枚!超ストレートな青春小説。最強の直木賞受賞第一作。


実績も何も無い、素人だらけのチームが箱根駅伝に挑む。走る事を諦めきれない男が、下宿にいる仲間を強引に誘って走り始めるのだが、マンガばかり読んでいる弱っちょろい男とかも混じっていて、このメンバーでは絶対に無理だろうと思えるような絶望的な状況からスタートする。走らされている本人達も、最初は無理だと思っていたのだが……。

三浦しをんなのに面白いじゃないか! ちょっとご都合主義な部分はあるけれども、メリハリもあるし、駆け引きや予期せぬトラブル等で波乱万丈な展開で、良い感じのエンターテインメント作品に仕上がっている。これ、直木賞受賞の「まほろ駅前多田便利軒」より良いのでは!?

箱根駅伝10区間分の登場人物が必要だから、影の薄い人が印象に残らなくて困った。主要メンバーが常に10人もいる状態で読み進めるのはちょっとキツイ。しかし、こんなに出てきた状態でもギリギリ。これより少ないと、箱根駅伝に出られないのだ。よって、必要最低限の10人で戦う事になる。事故や病気になっても代わりはいない。誰一人、失敗する事は出来ないのだ。

ちなみに、単行本だと表紙裏表紙がそのままネタバレになってしまうので、本番が始まるまでは、あまりジックリと眺めないほうが良いと思う。

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悶絶スパイラル

悶絶スパイラル悶絶スパイラル
(2007/12)
三浦 しをん

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三浦しをん待望のミラクルエッセイ最新刊!!描きおろし・爆笑「なんでもベスト5」大ボリュームで収録。


初期の頃の様な腐女子妄想暴走系統ではなくて、ややオブラートされて大人しくなった感じである。腐女子には物足りない仕様なのかもしれないが、一般人にはこれくらいセーブ気味のほうが読みやすい。

それにしても、自分の喪女ぶりを自虐的なまでにネタにしているが、実際のところ、多少……でも直木賞受賞作家なのだから、十分モテる要素はあるんじゃないのか!?

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三四郎はそれから門を出た

三四郎はそれから門を出た三四郎はそれから門を出た
(2006/07)
三浦 しをん

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それでも本から離れられない-。人気作家にして筋金入りの活字中毒者、三浦しをんの秘密の日常。初の、ブックガイド&カルチャーエッセイ集。『Gag Bank』『朝日新聞』等に掲載したものに書き下ろしを加える。


酷評しつつも、またもや三浦しをんを読む。本当は、好きなのかもしれない(笑)。新しいエッセイが図書館にあったので、借りてみた。これ、群ようこみたいに本に関するエッセイもあって、なかなか良い。いつもの読者置いてきぼり攻撃もあんまり無いし。そろそろ落ち着いてきたのかもしれない。直木賞も取ったしな。

それにしても、読書の幅が広い! もはや活字中毒で語れるレベルではない。読みすぎ! きっと、この人から本を奪ったら生きていけないだろう。これ読んで、気になる本がまた増えた。早速、アマゾンでチェックしまくる。

最近は、メモ用紙ではなくて、アマゾンで確認した後、メディアマーカーに入れている。タグ管理でジャンル区分が出来るし、アマゾンのウィッシュリストよりも反応速度が通常の3倍は早いので、こちらを活用。

メディアマーカーはこちら。


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しをんのしおり

しをんのしおり (新潮文庫)しをんのしおり (新潮文庫)
(2005/10)
三浦 しをん

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「漫画の王国」に生れた小説家の乙女な日常生活。バンドを追っかけ上方へ、愉快な仲間と朝まで語り、わきあがる妄想の楽園に遊ぶ…色恋だけじゃ、ものたりない!なぜだかおかしな日常はドラマチックに展開―日本の政局も、家族の事件も、人気のTVドラマも、考え始めたらいつのまにかヒートアップ!「読んで楽しく希望が持てる」、笑い出したら止まらない、抱腹微苦笑ミラクルエッセイ。


やはり、どれを読んでも三浦しをんのエッセイは面白くない。とは言っても、内容が駄目なのではなくて、読み手がついていけない事が原因なのだが。

これも、他のエッセイに勝るとも劣らない腐女子の妄想が暴走機関車トーマス状態。すぐに受けとか攻めとか脳内変換する辺り、とてもついていけませぬ(笑)。他にも、目に入ったシーンから妄想全開でストーリー考えたり、キャラ分類で盛り上がったりと……。腐女子が読めば上手くシンクロして楽しめるのではなかろうか。

それにしても、貧乏ネタが目につくけど、この頃はお金無かったんだろうか? 今や、直木賞作家だから、大判小判ざっくざくで、腐女子マンガとかを大人買いしていそうなイメージがあるけど。
 
 
妄想全開系統でも、森見登美彦なら上手く波に乗れるのだが、三浦しをんのエッセイは、読み手が腐女子ではないだけに、無理っす!!

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きみはポラリス

きみはポラリスきみはポラリス
(2007/05)
三浦 しをん

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これって恋or愛?いえ、これこそ恋愛そのもの。世間の注目も原稿の注文も「恋愛」のことばかり。なら、とことん書いてみようじゃないの!ということで生まれたただならぬ「恋愛短篇集」。初恋、禁忌、純愛、結婚、信仰、偏愛、同性愛…本気で恋し、だれかを愛したいなら読むしかない!われらの時代の聖典。


今回の三浦しをんは特に酷い。短編集なんだけど、どれもこれも嫌がらせとしか思えないくらいに面白くない。これで下手糞だったら貶して腐して終りなのだが、文章だけは上手いから性質が悪い。なんか、精進料理みたいな小説を味わされている感じで、苦行みたいだ。

発想は良さげなのに致命的なまでに下手な山田君と、文章は上手いのに苦行させられている感の三浦しをん。一体、どちらが精神的ダメージ大きいのだろうか……。もともと、読み手自身に恋愛小説を読む感性が欠如しているというのも原因のひとつではあるけど、それでもこれは本当に面白くなかった。勘弁して下さい(笑)。

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格闘する者に○

格闘する者に○ (新潮文庫)格闘する者に○ (新潮文庫)
(2005/03)
三浦 しをん

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これからどうやって生きていこう?マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら…。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描く、才気あふれる小説デビュー作。


これはフィクションという事になっているのだが、就職活動時の実体験が反映されているらしく、主人公と作者を混同してしまう人による質問攻撃があった様である。就職活動に入るも、苦戦しまくる女性の日々を描いているのだが、老人とのロマンスあり、家が金持ちで親は政治家。票田を受け継ぎたくなくて就職活動を頑張るところからして、明らかに本人そのものじゃないでしょ!?

それにしても、政治家なんてやりたくても出来ないのだから、票田があるのなら受け継いだほうがいいんじゃないのか? あんなに美味しい仕事は滅多に無いと思う。医者や弁護士だと、いくら親が開業していても、自分が馬鹿なら絶対になれないのだが、政治家は試験が無いので馬鹿でも継げるからね。「先生」と呼ばれる仕事のうち、コネさえあれば楽勝でなれる仕事じゃないか。無論、「先生」になるための難易度は、弁護士>医者>>>教師>>>(越えられない壁)>>>政治家の順番である。

先に読んだ『極め道』というエッセイに、K談社ネタがあって気になっていたのだが、就職活動でK談社が出てきた(笑)。やる気の無い面接官による凄く嫌な対応と、馬鹿みたいな社員による「格闘する者に○」攻撃! 単に就職活動で格闘するだけでなくて、カクトウだったのか! これ、さすがにネタだと思いたい。いくらなんでもK談社にこんな馬鹿社員がいたら、真面目に就職活動していて、落とされる学生が憐れすぎる。本当に存在するとしたら、縁故入社のバカチンですかね?

これがフィクションじゃなくて、実際にあった事をネタにしているとしたら……。先のエッセイでは、K談社から依頼が来ても書かないと言っているのだが、ビッグになって執筆の心配をするくらいに売れっ子になってしまった。今のところ、書いているのは草思社、光文社、新書館、角川書店、マガジンハウス、新潮社、大和書房、太田出版、幻冬舎、文藝春秋、ポプラ社、双葉社となっており、K談社では書いてない。

もしこのネタが事実だとしたら、やはりK談社では書かないままでいて欲しいところである。K談社=某大手なのかどうかは知らないけど、事実だとしたらなんかムカつく対応だしね。これだけ数多くの出版社の相手をしているのだから、一社くらい敵に回したままでも大丈夫だと思う。

正面きって「社員教育がなってない!」といわず、「多忙につきこれ以上執筆依頼はこなせません」という大人の言い訳で逃げれば問題無かろう。まあ、K談社で書かない限り、読者としてはこれがネタではなくて実際にあった事なのだろうと邪推してしまう訳ですが。

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極め道―爆裂エッセイ

極め道―爆裂エッセイ (光文社文庫 み 24-1)極め道―爆裂エッセイ (光文社文庫 み 24-1)
(2007/06)
三浦 しをん

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「ブス」通りすがりの男に言われて許せる?マッチョかつ知性派、理想の男は今いずこ!みんなご飯は「ヘツって」食べるでしょう?レジもトイレも基本は一列並びの早い者順!キスするときって、おめめパッチリなわけ?—普通に生活していても、感じることは無限大。ぜんぶ言葉にしてみたら、こんな感じになりました。注目の新人作家、エッセイ第1弾。


三浦しをんの初期エッセイ。まだ、暴走を開始する前の準備体操段階な感じで、腐女子の妄想爆発仕様ではない分、ついて行きやすい。三浦しをんにしては大人しいので、逆に腐女子が読むと物足りないかもしれない。

自分の容姿までネタにしてしまう捨て身の攻撃もあるが、本谷有希子を読んだ後だと、何だか安心してしまう。美女で直木賞作家だったりしたら、天は二物を与える感じになってしまうので、不公平だからね(笑)。

ブスとは言っても、学年に何人かいる人外級ではなくて、本人が書いているとおり「どちらかと言えばブス」程度なので、やる気さえあれば、化粧でいくらでも修正出来るんじゃないか? まあ、ここまで露出してしまうと、修正しても素顔バレしてるので駄目ですかね!?

この本に限らずモテナイ事をネタにしまくっているのだが、直木賞作家だし、実際のところはモテると思う。いざとなればアメリカ人を攻略するという奥の手もある。何故か、アメリカ人男性はこの手の顔を美女と捉える傾向がある。三浦しをんがこだわる胸毛付きの人も多そうだし、いいんじゃないですかね(笑)!?

初めて書いた小説の売り込みエッセイも混じっているのだが、K談社絡みで何か書いているらしく、あんな事を書いていてK談から原稿依頼が来たらどうするのかという疑問に、そんなにビッグになる事はまずないし、断ると書いてあるのだが、直木賞も取ってビッグになってしまったぞ!

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まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒まほろ駅前多田便利軒
(2006/03)
三浦 しをん

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東京のはずれに位置する“まほろ市”。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか。痛快無比。開巷有益。やがて切ない便利屋物語。


第135回直木賞受賞作。

まあ、無難に面白かった。便利屋を営む多田の前に、ある日現れたのはかつての同級生である行天。こいつがまた性格破綻した男で、微妙にズレた事ばかりして多田は翻弄される。行く所が無いという行天を泊めてしまったが運の尽き、そのまま居つかれてしまうのだ。たいして役に立つ訳でもないのに、仕事場にはついて来たがる行天。二人の微妙な空気のズレが楽しい。しかし、何で便利屋や探偵のところに転がり込んでくるのはこういうタイプばかりなんだろうか。

悪くはないのだけれど、これで直木賞受賞というのはちょっと酷いんじゃないか。もっと力作出している人達がまだ貰えていないのに、これは売るための打算入っているんじゃないのか? 

三浦しをんが受賞するなら、森見登美彦、畠中恵、桜庭一樹、北村薫、白石一文、荻原浩、伊坂幸太郎、恩田陸、恒川光太郎、古川日出男、福井晴敏、馳星周、真保裕一、横山秀夫、諸田玲子あたりにも受賞させないと不味いだろ!?

つまり、普通に面白いけど、直木賞候補作の中では並程度の面白さであって、別に受賞させる程レベルが高いとも思えないのだが……。

この回の選考委員は、阿刀田高、五木寛之、井上ひさし、北方謙三、津本陽(欠席)、林真理子、平岩弓枝、宮城谷昌光、渡辺淳一。彼らの作品も読破して、その功罪を問いたいところである。

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妄想炸裂

妄想炸裂 (新書館ウィングス文庫)妄想炸裂 (新書館ウィングス文庫)
(2003/11)
三浦 しをん

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話題の爆笑エッセイが、文庫になって帰って来た!!東に西におもしろいマンガを小説を探し続け、心からホモ漫(ホモ漫画)を愛する。ある時は愛するバンドを追っかけ、またある時は、盆栽と戯れる。日常の中、炸裂し暴走する妄想は、留まることを知らない!!さすらうマンガハンター・三浦しをんが、書を求めて、今日も街をさまよう。


うーむ。読んだ筈なのに、読書データが残ってないのは何故……。多分、最初に出会った三浦しをんエッセイ。書名に違わず妄想炸裂状態。若手と腐女子には楽しいのかもしれないけど、あまりにも暴走しすぎでちょっとついて行けなかった覚えがある。面白くないとかいいつつも、結構読み進めたりしているので、自分で気がついていないだけど、本当は三浦しをんの事が好きなのかもしれないが(笑)。

それにしても、思いっきり少女マンガ風な表紙だな。こういう表紙には、ついつい釣られてしまう。

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桃色トワイライト

桃色トワイライト桃色トワイライト
(2005/08/06)
三浦 しをん

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いい男たちを眺めるだけで満足する「物陰カフェ」を発案。これって病? それとも愛? 妄想ロマンティック街道ばく進中の乙女代表選手・三浦しをんのスーパーエッセイ。ウェブ掲載に加筆して単行本化。


見事、表紙に騙されてしまった。やはり、三浦しをんのエッセイは面白くない。じゃあ、小説なら面白いのかといえば、残念ながらエッセイしか読んだ事が無いので何とも言えない。巷でよく聞く感想で面白かったというのを聞いたためしが無いので、小説のほうも面白くない気がするけど。攻略が進んだところ、初期作は微妙なのもあるけど、直木賞を狙いに行ったあたりから常時ハイレベルだった。

常時ハイテンション、ハイペースで怒涛のごとく突っ走るエッセイ。はっきり言って読者置き去りです。放置プレイかね、これは? 恐らく、しをんの脳内妄想とシンクロし、同じ世界を共有する能力を有した者だけが、これを楽しめるのであろう。残念ながら私には、しをんとシンクロするだけのパワーが欠如している。きっと、腐女子なら気に入るだろう。

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夢のような幸福

夢のような幸福夢のような幸福
(2003/12)
三浦 しをん

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愛と情熱と勘違いに満ちた日常。ノンストップな爆裂エッセイ。ウェブマガジンBoiled Eggs Online「しをんのしおり」掲載を単行本化。


白衣の天使に心惑わされて借りてしまった。昔から白衣には弱いので。もっとも、近所の病院にいるのは白衣の天使じゃなくて、白衣を着た普通のおばさんだけど。そういえば、この表紙は白衣じゃなくて、西洋の戦争映画に出てくる従軍看護婦っぽい。

肝心のエッセイのほうは……。うーん、いまいち好みに合わない。なんかこう、文章が女の子っぽいんだよね。いや、三浦しをんは女だけどさ。

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