魔法飛行

魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)
(2000/02)
加納 朋子

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妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの大事件……文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた雰囲気に満ちている。ややあって届く返信には、物語が投げかける謎に対する明快な答えが! デビュー作『ななつのこ』に続く会心の連作長編ミステリ。


一応、「ななつのこ」の続編。登場人物が同じでシリーズになってはいるけれども、そのまま繋がっている訳でもないので、前作を読んでいなくても大丈夫になっている。出来れば、先に「ななつのこ」を読んだほうが良い気はするけど。

短編集に見えるが、連作になっていてラストに繋がるように伏線が張られている。途中に差し込まれる謎の手紙が不気味で、何か嫌な結末が待っているのではなかろうかと思ったのだが、バッドエンドでは無かったので良かった。


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ななつのこ

ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
(1999/08)
加納 朋子

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短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ! こうして始まった駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、フレッシュな連作長編。


第3回鮎川哲也賞受賞作。

入れ子構造になっていて、作中内の物語があまり面白くないので最初は読み進めるのが辛かった。しかし、些細な事件の話→作中内小説→手紙という流れで物語が進むのが判り、急に面白くなり始めた。

事件の話が問題で、作中内小説がヒントとなり、手紙が解答編といった感じである。様々な日常の事件に遭遇する女性が、「ななつのこ」という物語を書いた作者へ手紙を書き、返信で作者による事件の推理が行われていく。

作中内小説だけでなく、この小説自体も七つの連作短編となっており、最後は上手いところに落ち着く。やはり、人が死なないミステリーは良い。トリックを使いたいがために、人命を消費アイテムみたいに使うのは好きになれないので。

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