REVERSE リバース

REVERSE リバースREVERSE リバース
(2007/08)
石田 衣良

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ネットで出会い、心を通わせた男と女。しかしふたりは、自分の性別を偽っていた―一度送ったメールは二度ともとにもどせない。やり直しがきかない、人生のように。石田衣良。リバース。リアルな性を超えた新しい恋のかたち。ありえないことじゃない。


“石田衣良初のネット小説”というキャッチ。普通に小説だけど、何となく電車男っぽいニオイもする。ネットでやりとりを始めた男女二人の物語。二人はどこにでもいる普通のサラリーマンと、キャリアウーマン。しかし、電脳世界では男が女で、女が男で……。

仮想世界での男女相互入れ替わり、というか騙りか!? 要するに、ネナベとネカマでやり取りをする訳である。題名これだし、その部分についてのネタバレは物語開始直後にあるから、ここでバラしても大丈夫だろう。

やり手のビジネスマンっぽいアキヒト、実は中の人は女性。言い寄ってくる異性で悩むキリコ、実は中の人が男性。次第に双方は惹かれあい、やがてリアルで出会いたくなるのだが……。悲しい事に、ネカマとネナベ。会えば正体がバレてしまう。仕方が無いので身代わりを立てる事に。アキヒトは、過去に付き合っていたイケメンを代理に、キリコは同僚で男前な性格の美女を代理に、二人は出会うのだが……。

魅力的な女性が数人出てくるが、個人的には偽キリコを演じる同僚のサオリッチが最高っ!! 本物のキリコは電車男みたいなモッサリ系なのに、後輩や女子大生にモテるというのが非常に嘘っぽい。

石田衣良は、今までに読んだ数冊が微妙だったから期待してなかったのだけど、これは面白い。
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エンジェル

エンジェル (集英社文庫)エンジェル (集英社文庫)
(2002/08)
石田 衣良

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何者かに殺され、幽霊となった投資会社の若きオーナー掛井純一。記憶を失った彼は、自らの死の真相を探りはじめる。やがて、彼は自分の周囲に張り巡らされていた黒い罠の存在を知る。すべての謎が解けた時、あまりにも切ない究極の選択が待ち受けていた。デビュー作『池袋ウエストゲートパーク』の大ヒット、そして『娼年』、『スロー・グッドバイ』でさらなる注目をあつめる石田衣良が描く、やさしく切ないミステリー。


殺されて幽霊となった男が主人公なのだが、気がついたら死んでいて、最近2年間の記憶が欠如しているので、自分が何故殺されたのか判らない。自らの死の秘密を解くために行動するのだが……。

文章は申し分なく上手いのだが、なんか中身がスカスカだなぁ。幽霊も、やたらと俗物っぽくて霊らしくないし。死者なのに出来の悪い探偵ごっこみたいな事をする。恨みの波動が感じられないし、ちょっと落ちこぼれた幽霊みたいだ。

実行犯らしきヤクザも反吐が出るし、物語が進むにつれ、周囲の人間がことごとく殺害に関与しているので救いが無い。最後のサプライズも憂鬱でしか無いし、ご都合主義的なラストは滅入る。転生みたいになっているけど、じゃあその赤子に元々宿っていた魂はどうなるの?

人気作家だけど、乱筆で密度が薄くなるのは仕方無いのか。読者を美味しく惹き付けるだけの力量はあるけど、消費型作家に過ぎない気がする。


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ぼくとひかりと園庭で

ぼくとひかりと園庭でぼくとひかりと園庭で
(2005/11/19)
石田 衣良

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6歳の女の子と男の子が出会う一夜の試練。恋の不思議と、避けられない世界の残酷さに、2人は…。著者が、いつか恋するこどもたちに贈る、初めてのジュヴナイル・ファンタジー。


石田衣良、初体験。しかし、かなり微妙……。というか、あんまり面白くない。たまたま選んだ本が悪かったのか、アマゾンでも評価が低い。なんだかいきなり萎えてしまったけど、他のは面白いのか!? 

幼き子供たちの時空を超えた三角関係! 超時空要塞マ●ロスにも劣るとも勝らないダイナミックな三角関係を描いた良作であるよ、うんうん。なんというか、子供っぽくない。本人たちが幼児だと勘違いしていて、実は大人だったりしたら面白かったかもしれないけど。童話として読むにも微妙でした。


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