ポール・アンダースン

攻略対象書籍は以下。

タイム・カプセルの秘密』★★★
『脳波』
『折れた魔剣』
鳥人大戦争』★★★★
敵の星』★★★☆
天翔ける十字軍』★★★★★
無限軌道』★★★☆
魔界の紋章』★★★☆
『たそがれの地球』
『地球人よ、警戒せよ!』
『審判の日』
『最後の障壁』
『時の歩廊』
『タウ・ゼロ』
『地球帝国秘密諜報員』
『焦熱期』
『アーヴァタール』
百万年の船 1』★★★★☆
百万年の船 2』★★★★☆
百万年の船 3』★★★★☆
大魔王作戦』★★★★

惑星間協調機関シリーズ
『銀河よ永遠なれ』
『処女惑星』

タイム・パトロール・シリーズ
『タイム・パトロール』
『タイム・パトロール 時間線の迷路』

(共著)
ホーカ・シリーズ
『地球人のお荷物』
『がんばれチャーリー』
『くたばれスネイクス!』



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百万年の船 3

百万年の船3

3000年以上を生きてきたハンノはさまざまな偽名を駆使して世界的な企業を経営し、その情報網を使って各地に隠れひそむ不老不死の仲間を集めようとしていた。さらには不老不死の秘密を解明するために研究所を設立する。だが、ハンノの正体に不審をいだいたアメリカの上院議員モリアーティが、ハンノの身元調査を始めていた。新たなる世界を探し求める不老不死の人々の波乱にみちた冒険を、巨匠が雄大に描く傑作、堂々完結。


いよいよ物語の舞台は現代へ。時間をかけて着実に財産を増やしてきたハンノは、世界的な企業の経営者に。財力や情報網を駆使して仲間を集めようとしていた。正体不明のハンノの秘密を探ろうと上院議員モリアーティが迫り、不死者は決断を迫られる。

後半は未来世界へ。世界中が不死者となった時代は、人が死ぬ時代を生きのびてきた8人が求めた居場所とは違っていた。人々は内向的になり停滞している。ハンノは世界の支配的知性と掛け合い、恒星間宇宙船の建造を承認させる。

光速に達する宇宙船で太陽系から旅立つ事になるハンノ達。遠く離れた目的地に向かう途中で、人類以外の何者かがニュートリノ通信を送ってくる。予定通り目的地へ向かうのか、相手が示した場所に向かうのか、ハンノは決断を迫られる事になるのだった。


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百万年の船 2

百万年の船2

鎌倉時代の平安京に住む女官オクラ、明朝の中国の農村で村人から師と仰がれるトゥ・シャン、開拓期のアメリカで呪術師をしているペレグリーノ、第二次大戦下のロシアで戦うカーチャ―。世界各地でごくわずかな確率で生まれている不老不死の人々は、さまざまな事件や災厄にもかかわらず、たくましく生きているが…。3000年以上の歴史を生きる不老不死の人々の波爛万丈の冒険を巨匠アンダースンが描く傑作長篇。


ハンノから離れて物語の舞台は日本の鎌倉時代へ。女官として仕えるオクラは、武士の時代が始まると出家し、元寇の後に大陸へ。放浪を続け、明朝の農村部で同じ長命人のトゥ・シャンと出会う。

さらに物語の舞台は開拓期の新大陸へ。インディアンの呪術師ペレグリーノ。奴隷小屋で生まれ、逃げ出してきたフローラ。ハンノとルーファスも新大陸へ渡っていた。ここで大切な仲間との別れが……。

さらに時代は進み、第二次大戦下のロシア。ソビエト連邦軍の兵士として第三帝国と戦うカーチャーは、キエフ公国の時代から生きのびてきた。

配偶者だけでなく子や孫、自分を知る全ての人は世界から去り、強大な帝国も自分達より先に滅びて行くのが堪らんなぁ。


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百万年の船 1

百万年の船1

紀元前のフェニキアで生まれたハンノは不老不死だった。だが、それを普通人に知られると、魔法使いと恐れられ、悪魔と取り引きしたと忌みきらわれる。そこで、やむなくその正体をひたかくしにして生きていく。世界各地でごくわずかな確率で生まれているはずの同じ不老不死の仲間にいつか出会えると信じて…。3000年以上の歴史を生きる不老不死の人々波瀾万丈の冒険を巨匠アンダースンが描く傑作、堂々の開幕。


本来はひとつの話だが、日本語版だけ三冊に分けられているようである。題名だけ見ると、百万年かけて宇宙を渡る恒星間宇宙船の話みたいだが、寿命が無い人々の壮大な物語だった。不老不死とされているが、実際には不老長寿なだけで、致命的なダメージを受けると死に至る。この手のSFは未来物が多いが、古代ローマやイスラム帝国、日本の鎌倉時代など、様々な時代を舞台にしているのが凄い。


古代のフェニキアで生まれたハンノは、自分だけが老化しないと気づく。短命人に秘密を知られると厄介な事になるので、古代エジプトではファラオに仕え、ローマ帝国では船乗り、ビザンツ帝国の時代には商人など、住む場所や人格を変えつつ放浪していく。

自分と同じ長命人を探すハンノ。自分だけが呪われているのかもしれないし、非常に低い確率で生まれて来た仲間は、自分では気づかないうちに戦争や事故で死んでいるかもしれない。歳を取らない事で周囲に恐れられ、化け物として殺されているかもしれない。もし生き残れた仲間がいるとしたら、自分と同じように身を隠す術を学ぶだろう。となれば、探し出す事は非常に困難だ。

ようやくローマ帝国で見つけ出した自分の仲間ルーファス。二人は他にもいるかもしれない不老者を探すため、千年も続く旅に出る。ビザンツ帝国で見つけた女性の長命人アリヤットは合流を拒み、ハンノを陥れる。この時、別の仲間とすれ違っている事にお互いはまだ気づかなかった。


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天翔ける十字軍

天翔ける十字軍

イスラム帝国が版図を広げ、キリスト教世界が聖地奪還を目指して十字軍を送り込んでいた時代。十字軍を編成していたイングランドの領主ロジャー卿は空からの侵略者と戦う事になる。相手は巨大な星間帝国を築いた地球外知性体ワースゴル。光速の壁すら越えて来た相手に、剣と弓では勝ち目が無いと思いきや、相手はもう長い間、接近戦を経験していないというおバカな理由で蛮族地球人に敗北。宇宙船を強奪されてしまう。

空飛ぶ船で聖地奪還を目指すロジャー卿だったが、捕虜になったワースゴル人が自動航行システムを作動させたため、エルサレムではなく、地球から何十光年離れているかもよく分からない敵の前線基地がある星へと連れて行かれるのであった。

その前線惑星には3つも要塞が築かれていた。要塞砲は強力で、とても植民星探査用の宇宙船一隻では勝ち目が無いと思われたが、突撃による奇襲攻撃で占領。剣と弓矢という旧兵器の前に、無残にも壊滅するワースゴル……。

姦計により、最大規模の敵本拠要塞すら制圧するロジャー卿。ずる賢さと嘘吐き能力だけは人類のほうが優れていた(笑)。しかし、未だ巨大な星間帝国の一辺境惑星を奪っただけ。迫り来る敵主力宇宙艦隊。一体どうなるのかと思ったら……。

敵は幾多の惑星を蹂躙し、原住種族は虐殺するか奴隷にして来た。独自に星間航法を発明して版図を広げていた別の3種族すら、圧倒的な戦力差で従属させ、それ以上版図を広げる事を禁じている。

どうやっても勝ち目が無さそうだが、地球が何処にあるのか分からないのを良い事に、ロジャー卿はイングランド星は4つしか星を支配していない比較的小さな国だが、人類全体では巨大な星間帝国を築いており、敵対するサラセン星と戦っていると大法螺吹きまくり(笑)。嘘八百で従属していた3種族を反乱軍に加え、敵味方双方が予測もしない突撃戦法で、敵艦隊に殴り込みをかけて倒してしまう。

無茶な暴れ方をするロジャー卿ではなく、従軍した神父による手記となっているので、歴史を読まされている感じで面白い。最初から最後まで無茶な暴走しまくりの、おバカなSFで素晴らしい。結局、地球が何処にあるのか分からなくなったまま、故郷に戻れず終わるのだが、ラストのオチまで秀逸である。


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鳥人大戦争

鳥人大戦争

地球から百光年離れた惑星ディオメデスに、巡航飛行艇が謀られた事故のため不時着してしまった。全銀河規模に交易を広げる地球商社ソラー・スパイス&リカーズ・カンパニーの社員フェイスや美女タマリンら三人は、海上で鳥人たちに救けられた。


古すぎるから何処にも無くて苦労した。表紙が古い時代のスペースオペラみたいで、ベタすぎる(笑)。宇宙船が未開惑星に不時着する話なのかと思ったが、すでに人類が惑星上に橋頭堡を築いているのか。

何者かに謀られて、飛行艇が不時着してしまうのだが、地球商社ソラー・スパイス&リカーズ・カンパニー内部の陰謀を描いたミステリーではなく、鳥型宇宙人と一緒に戦争してるだけというのがマニアックである。

飛行艇が海に沈む直前、鳥型宇宙人に助けられるのだが、二つの勢力の戦いに巻き込まれてしまう。自分達の力では遠く離れた基地まで帰還出来ないが、鳥型宇宙人も戦争中なので連れて行く余力がない。

惑星ディオメデスは別の進化を遂げた世界なので、この地の生物を人類が食べると毒になる。つまり、所持している食料が尽きたら飢え死にするしかない訳で、この設定が、後でいろいろと効いてくる。ちなみに、人類の食べ物もディオメデスの鳥型宇宙人にとっては毒となるのだが……。

基地に生還するため、鳥型宇宙人に入れ知恵し、姦計を張り巡らす腹黒さに笑った。美女タマリンがちっとも活躍しなかったのだけが残念である。


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大魔王作戦

大魔王作戦

将軍がいった。「これは危険な任務だ。必ずしも志願しなくてもよいが、任務の重要さだけは知ってもらいたい」やれやれ、つまりいやおうなしに志願しろってことだ。ぼく、米国情報部員マチュチェック大尉は、かくて天下分けめの大作戦にとびこむはめになった。相棒はとびきりの美人、魔女のグレイロック大尉。トロールバーグを占領中のサラセン教主軍に潜入し、かれらの魔神を無力化するのがその任務だ。連合軍の大反撃が成功するかどうかは、ぼくら二人の活躍にかかっていた。科学の代わりに魔法が発達したもう一つの地球を舞台に繰り拡げられる傑作冒険SF。


魔法科学が発達したパラレルワールドの地球で、世界大戦中から物語が始まる。将軍に呼び出された米国情報部員マチュチェック大尉は、とてつもなく困難な任務に投入される事となる。

相棒となるのはとびきり美人の魔女、グレイロック大尉だった。……表紙が古臭すぎるから、とびきりの美人には見えない(汗)。小畑健あたりがミサミサみたいな美少女のグレイロック大尉を描いて、新装版で復刊してくれたら、買ってしまうかもしれない。

合衆国のかなりの部分が敵に占領されており、敵軍は魔神イフリートまで投入している。でも相手は大日本帝国や第三帝国ではなく、ターバンを巻いたサラセン軍団だった! サラセン人が新大陸まで攻め込んでくるなんて、こちらの地球とはかなり異なる歴史を辿っているようである。

魔法と科学が奇妙に融合した感じのぶっ飛んだSFで、例えば箒に乗るのだが、その箒がこちら側の世界における自動車と似たような名前だったりする。題名がこんなのだから、『フラッシュゴードン』みたいなノリで悪の大魔王と戦うのかと期待したのだが、連作短編で意外に盛り上がらなかった。

世界大戦も最初だけで終わってしまうし、退役して大学に入りなおしたら馬鹿学生の悪戯に巻き込まれたり、グレイロック大尉と結婚して旅行に行ったら、インキュバスとサキュバスに誘惑されそうになったりする。ラストでようやく魔王? らしき相手と対決するけど、戦闘シーンがあまり盛り上がらないまま終わってしまった。


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魔界の紋章

魔界の紋章

ホルガー・カールセンは死を覚悟し、敢然と銃を手にとると、悪魔のような敵ナチス・ドイツ軍に向かって突撃した。その時突如、世界が燃えあがり、すべては暗黒に閉ざされた。


大戦真っ只中にいた男が、突然、中世っぽい別の場所に。過去に飛んだのかと思いきや、ファンタジーが融合した異世界で、元いた世界の歴史とは微妙に異なっている。伝説や英雄譚や叙事詩がごっちゃ混ぜになった感じのIF歴史の中で、ホルガーは敵と戦う事になる。

だがしかし、主人公=異世界から来た伝説の勇者、敵=悪の大魔王みたいな単純構造じゃないので盛り上がらない。混沌側にいる強力な魔女とホルガーはIF歴史において付き合っていたようなのだが、冷たくあしらうから、相手が涙目になって嫌がらせして来てるだけのような気が(汗)。

ファンタジー風の世界に投げ込まれながら、現代の科学知識を応用して敵と戦うのには笑った。


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タイム・カプセルの秘密

タイム・カプセルの秘密 [SF名作コレクション(第2期)]タイム・カプセルの秘密 [SF名作コレクション(第2期)]
(2006/10/15)
ポール アンダースン、若菜 等 他

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原水爆戦争で一度は滅亡した地球。その500年後の世界とは? すっかり大昔の文明のない状態に戻った地球を描きながら、原水爆戦争のおろかさや、人間を幸福にすると同時に滅ぼすものでもある科学を正しく使うことを訴える。


原水爆戦争で世界が崩壊した後の時代を描いている。500年後の地球では、科学技術が失われ、都市は禁断の地と化している。中世レベルまで後退してしまった世界で、食料の乏しい北のラン族が、デイル族の豊かな大地を奪おうと、戦争を始める。

デイル族長の息子は、都市に封印された科学技術を復活させようとするが、長老達は神の怒りにふれると反対するし、都市の封印を守る魔術師にも襲われる。未来を描いているので一応はSFかもしれないけど、ほぼ中世レベルの戦争なので地味すぎる。

小学生向けに書かれた感じのSFで、物語の展開にちっとも意外性が無かったのは残念。出来れば、小学生の頃に出会いたかった。子供の頃なら、絶対に楽しめたと思うのに。

気になったので調べてみると、どうやらこれは1970年代に岩崎書店から出版された、SF少年文庫というものらしい。全部で30タイトル出ているようだが、図書館にも無さそうだし、恐ろしい値段がついているから、今から読むのは大変だろうな。


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無限軌道

無限軌道

果てしない宇宙空間を、15隻の宇宙船は突進していた。地球政府の圧制から逃れて、はるかな星――エリダヌス座e星系の第二惑星ラスタム――に自由の天地を求めようとする、三千人の殖民船団だった。


これもAmazonで見当たらない古い本なので苦労した。地球は人口増加や資源の枯渇など、様々な問題を抱えており、抑圧的な体制下にある。人々は新天地を求めて、居住可能な他の恒星系へと旅立ち始めた。

本書は、3000人を乗せてエリダヌス座e星系の第二惑星ラスタムへと向かう、15隻の殖民船団の話なのだが、目的地へ向かう途中で、地球を支配していた旧政権が打倒されたというメッセージを受け取ってしまう。

核燃料の問題から、ある地点を越えてしまうと地球には戻れなくなるので、このまま進むのか、地球に戻るのか、決断を迫られることになる。帰還派と移民派で対立するようになるのかと思ったのだが、アッサリと新世界の話に移行してしまった。

人口が増えすぎて資源が不足する地球、旅を続ける宇宙船内部、ラスタムに辿り着いた人々、ラスタムに定住し始めた時代と、四部構成で移り変わって行く。物語の舞台が切り替わりすぎで、各章がアッサリ風味すぎるのが残念だった。



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敵の星

敵の星

人々はその手宙船をサザン・クロス号と名づけ十字座の三重星アルファ・クルシスに向かって打ち上げた。数ヵ月後、重力波伝送装置を備えつけたこの革命的な星間宇宙船は半光速に達し、やがて長い静寂とともに四世紀半にわたる自由落下飛行に移った。乗組員は伝送装置によって、一定期間ごとに交替で瞬時に地球からサザン・クロス号へ送りこまれるシステムになっていた。


図書館にもAmazonにも無い古い本なので苦労した。題名がこんなのだから、異星人と戦う話だと思っていたのに、黒色矮星の磁場に捕らえられて、宇宙船が故障するだけの話だった。重力波伝送装置が壊れて必要物資や食料は来ないし、自分達も戻れなくなるが、乗組員同士で喧嘩しすぎである。

事故等で乗組員の数も減少し、ほとんどの人にBAD ENDフラグが立ってしまう。自分が行きたくて志願したのならともかく、嫌がっているのに、無理やり親に乗せられて死亡するなんて酷いよね。黒い太陽に残された惑星に辿り着き、修理に必要なゲルマニウムを確保しようとするのだが、重力波伝送装置を使えるようにして飛んだ先は想定外の場所だった。

ちなみに、黒色矮星というのは、白色矮星が冷えて電磁波による観測が不可能となった天体のことである。宇宙の初期にできた白色矮星でも、冷え切って黒色矮星となるには充分な時間が経過していないと考えられているため、現段階では仮説上の天体である。未来の宇宙にしか存在しないはずのものがあったら、知的生命体は興味を示す訳で……。

心の中で考えている台詞が漢字とカタカナで書かれているので、大日本帝国の公文書みたいになっていて、物凄く読み難かった。( )で囲むとかで良かったんじゃないの?


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