岩波新書リスト

新書のリストを作って行こうかと思っています。
が、読んだ物から追加して行くので、最初は相当ショボイです。
とりあえずは、最も権威が高そうな岩波新書の新赤版から。


0716 『ダムと日本

0739 『宇宙からの贈りもの

0786 『一億三千万人のための小説教室

0945 『Jポップとは何か

0974 『山内一豊と千代

1016 『フランス史10講

1020 『魔法ファンタジーの世界

1023 『アメリカの宇宙戦略

1063 『数に強くなる

1131 『疑似科学入門

1143 『仕事道楽

1161 『宇宙論入門

1203 『四コマ漫画

1215 『ぼくらの言葉塾

1219 『パンデミックとたたかう

1269 『偶然とは何か

1279 『太陽系大紀行

1332 『本へのとびら


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサーサイト

疑似科学入門(岩波新書1131)

疑似科学入門 (岩波新書)疑似科学入門 (岩波新書)
(2008/04/22)
池内 了

商品詳細を見る

占い、超能力、怪しい健康食品など、社会にまかり通る疑似科学。そのワナにはまらないためにどうしたらよいか。また地球環境問題など、科学の不得手とする問題に正しく対処するにはどうしたらよいか。さまざまな疑似科学の手口とそれがはびこる社会的背景を論じ、一人ひとりが自ら考えることの大切さを説く。


科学っぽい雰囲気で巧みに相手を騙そうとする様々な手口が登場するのだが、本来ターゲットとしたかったであろう疑似科学信者に全く読んでもらえず、すでに知識も分析力も論理的思考力も身についている理系脳な方々にばかり読まれて批判されているね(汗)。“入門”なのだから、個々の事例に関する詳細な分析をしていては、新書のページ数では収まらなくなると思うのだが。

疑似科学も国によって流行りが違っていて、例えばアメリカ人ばかりUFOに誘拐されたり、永久機関が売れていたりするのが面白い。日本人も血液型占いみたいなオカルトを信じているのだから、どっちもどっちだけど。軽く楽しむ分には問題無いが、企業の採用や人員配置にまで血液型が使われたりすると、ジャップは頭おかしいんじゃないかと思ってしまう。

TVに登場するアンケートなんかも、最初からバイアスがかかりまくっているし、国が発表する数値も恣意的に操作されていて信用出来なかったりするのだが、馬鹿は簡単に信じてしまうからなぁ。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

偶然とは何か(岩波新書1269)

偶然とは何か――その積極的意味 (岩波新書)偶然とは何か――その積極的意味 (岩波新書)
(2010/09/18)
竹内 啓

商品詳細を見る

偶然は避けることができない。注意したのに交通事故に合う。成功率95%の手術に失敗する。幸運は分配できるが、不運はすべて自己責任で引き受けるべきなのか。物理学、生物進化、確率論、金融工学などにおける「偶然と必然」を検討すると、偶然の積極的な役割が見えてくる。不運の分配とは、偶然の専制を逃れる方法である。


冒頭部分は偶然と必然について、抽象的な内容のものを論理によって切り込んでいくので、普段から論理的に思考する訓練をしていないと読み難いかもしれないが、そこを越えれば面白くなって来る。単純な確率論だけに留まらず、農業への応用や保険など、具体例も使って説明するので理解しやすいし、それでも人の手では如何ともし難い運不運の差を「考え方の問題」などと偽善的な上から目線で否定しない点も非常に好感が持てる。

偶然によって生じる結果について、例えば宝くじに当たるといった好ましい出来事を幸運と呼ばれ、交通事故に遭うといった好ましくない出来事は不運と呼ばれる。どちらも偶然によって発生するイベントであるが、当事者にしてみれば無味乾燥な確率論で論じられても、起こった結果が全てなのだから、納得出来ないよなぁ。リアル人生ゲームにおいて当たり目ばかり出している奴には、不幸の出目に襲われた人の気持ちなんて分からないだろうし、自分も同じ立ち位置に落とされない限り、同じ災厄が我が身に降りかかる可能性なんて考えもしないのだろう。

白球と黒球の問題はなかなか興味深かった。碁石でやると分かりやすいだろう。壺の中に同数の白球と黒球を入れておいて取り出すと、それぞれの球が出る確率は半々である。もし出た色の球をひとつ追加し、出なかった球をひとつ減らすという追加ルールがあると、そのうち壺の中の球は全て同じ色になってしまう。壺をたくさん用意すれば、白ばかりの壺と黒ばかりの壺は半々になるので、全体を見た場合、球の比率は変わらない。

この実験、リアル人生ゲームにおいても適用されているんじゃないのか!? 幸運の球を出した人はどんどん幸運球が自分の壺に溜り、逆の場合はとことん不運に見舞われると……。運不運が個人で平均化されず、人生イージーモードの人と鬼畜モードの人が出るのは、神とかいうクズがこのルールを世界に適用しているからじゃないのか!? 俺の壺の中は黒い球だらけになってしまってもう\(^0^)/


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

フランス史10講(岩波新書1016)

フランス史10講 (岩波新書)フランス史10講 (岩波新書)
(2006/05/19)
柴田 三千雄

商品詳細を見る

フランク王国、百年戦争、絶対王政、フランス革命、一九世紀の革命、二つの世界大戦、「五月革命」など二千年余の激動の歩みを一冊でたどる。教会と国家、中間団体、名望家国家、政治文化など重要なテーマも掘り下げながら、「ヨーロッパ地域世界の中のフランス」という視点を軸に、フランス史の独自性を描き出す斬新な通史。


フランス史を10のテーマで辿っていく。近代に比重が置かれており、特にフランス革命に力が入れられている。フランク王国、英仏百年戦争あたりはまだ分かり易いが、フランス革命は国王を倒してすぐに共和制という単純なものではなく、世界史攻略上でも難関部分なので、予備知識が無ければ苦戦するかもしれない。まあ、今は世界史が必修科目になっているらしいので、ちゃんと高校の授業を受けて覚えている人なら大丈夫だろうけど。

バスティーユ襲撃から始まる歴史のうねりは、ヴァレンヌ事件、革命戦争へと続き、国王が処刑された後もとんでもない方向へと進んでいく。第一共和政からジャコバン派の独裁政治となりエベール派やダントン派が粛清される。しかしテルミドールのクーデターでジャコバン派も粛清され、ブルジョアジー勢力が復権。

国民公会が解散されて総裁政府に。さらにブリュメールのクーデターでナポレオン・ボナパルトが執政政府を樹立。さらにはナポレオンが皇帝となり第一帝政へ。

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ 


あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは国王を倒して共和政になったと思ったら
いつのまにか皇帝陛下が支配者になっていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



勢いに乗ったナポレオンもイギリスを落せず、ロシアを敵に回してモスクワ遠征に失敗。皇帝がいなくなったら亡命先からルイ18世が戻ってきて復古王政。しかしナポレオンが舞い戻り百日天下。ワーテルローで再びナポレオンが敗北。七月革命によりオルレアン公ルイーフィリップが王となり七月王政。二月革命でルイーフィリップは亡命して第二共和政へ。さらに、傀儡のつもりだったルイ・ナポレオンが帝位につき第二帝政に。

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ 


あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは皇帝を倒して王政になったと思ったら共和政になっていて
いつのまにかまた皇帝陛下が支配者になっていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



普仏戦争の躓きで第二帝政から第三共和政へ。この後も二度の世界大戦に巻き込まれ、第五共和政に行きつくまでには波乱万丈な展開が待っている。

支配する者と支配される者の対立といった単純な二元論的展開ではなく、各勢力同士で激しく権力闘争をするし、革命に加わった者も甘い汁を啜れる立ち位置を手に入れると保守化するし、王政、帝政、共和政が目まぐるしく入れ替わるので大変である。試験にもよく出るところなので、覚えるのも大変である。受験生泣かせのフランス革命! 本当に困ったものである(笑)。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

宇宙論入門(岩波新書1161)

宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)
(2008/11/20)
佐藤 勝彦

商品詳細を見る

アインシュタイン以来約一〇〇年で、一三七億年という宇宙の歴史が明らかになってきた。その研究史は逆転につぐ逆転の連続であり、現在は暗黒エネルギーの支配という深く謎めいた状況にある。はたして謎は解けるのか?日本の第一人者が理論と観測の最前線を展望し、宇宙と人類のはるかな未来を考察する。


入門というには、マルチバース理論や折り畳まれた余剰次元の話まで出てくるのでレベルが高い気がするのだが、最新分野まで網羅しているので中身は非常に濃い。理系学生ならついて行けると思うが、新書にしては内容が全く素人向けではないので、ビッグバン理論、四つの力、素粒子や重力について分かっていないガチ文系な人が手を出すと\(^0^)/な感じになるかもしれない。入門とは書いてあるけど、一般人用の入門書ではないので注意。

宇宙から分岐して新しい宇宙が次々に生まれるとか、宇宙が高位次元に浮かぶ三次元(四次元時空)の膜であるとか、最近は宇宙の外側まで考えないといけないので、宇宙論も大変である。人類の拙い科学力では宇宙の外側にも出られないし、観測も出来ないのだから。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

数に強くなる(岩波新書1063)

数に強くなる (岩波新書)数に強くなる (岩波新書)
(2007/02/20)
畑村 洋太郎

商品詳細を見る

「数字なんて見るのもイヤッ!」…とはいっても、仕事でも何でも付いて回るのが、数字の厄介なところ。この本は、日頃そんなふうに感じている人のための本です。『直観でわかる数学』のハタムラ先生が、とっておきの「数の極意」を伝授します。読めばたちまち効果テキメン。数字に負けない地力とシブトさが身につきます。


数学に強くなる本ではなく数に強くなる本なので、数学嫌いが読むと頭が痛くなるような話は出てこない。数というのは共通言語なので、主観の混ざったフィーリングで物を考えるよりは優れている。筆者の能力が常人の域を逸脱しているので、一般人が何でも数に置き換えて物事を捉えるのは無理だろうけど。

国土を単純に人数割りした場合に使える面積の話も、数を使って考えると物事がよく見えてくる。水呑百姓の苦難も、収穫量や一年分の食い扶持を数で表せば、飲まず食わずになる惨状がよくわかる。

残念ながら、数字に負けない地力とシブトさが身に付くという効果に関しては実感出来なかった。カツマーほどではないけど、多少は俺SUGEEEEE! な感じになっているのが微妙。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

本へのとびら(岩波新書1332)

本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
(2011/10/21)
宮崎 駿

商品詳細を見る

「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」。自らの読書体験、挿絵の素晴らしさ、アニメと本との関わり、そして震災後の世界について──。アニメーション映画界のトップランナーとしてつねに発言を注目される著者が、お薦め岩波少年文庫50冊の紹介とともに、本への、子どもへの熱い思いを語る一冊。(カラー版)


前半部分でお勧めの岩波少年文庫を50冊紹介しているのだが、カラーになっているのが良い。かなり読んだと思ったけど、読み逃しているどころか、存在すら知らない本が結構あって、参考になるな。

紹介のあとは、今まで関わった本や、記憶に残る本との出合いなどを綴ったエッセイになっている。有名人が書いただけのチラシの裏で終わらず、画像を多用していろいろ教えてくれるのが素晴らしい。紹介してある本を全部読みたくなって困る程度の能力を秘めた本であった(笑)。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

Jポップとは何か(岩波新書945)

Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)
(2005/04/20)
烏賀陽 弘道

商品詳細を見る

一九九〇年代、日本の音楽産業は急激な成長を遂げる。CDのミリオンセラーが続出し、デジタル化や多メディア化とともに市場規模は拡大し続け、いまや日本は世界第二位の音楽消費大国である。こうした変化をもたらした「Jポップ」現象とは何か。産業構造や受容環境の変化など、音楽を取り巻く様々な要素から鋭く分析する。


Jポップと呼ばれるジャンルが誕生し、確立していく過程を、様々な角度から論じている。音楽そのものだけではなく、社会的な状況や環境の変化、再生機器の進化等、様々な角度から書かれているのが興味深い。

レコードからCDへと変わり、値段も下がってきた事により、家で音楽を楽しむという行為が一部のマニアから庶民のものとなる。CMやドラマとのタイアップで音楽市場が成長し、ベストテンのような番組の登場で、売り手主体から聞き手主体へとヒット・チャートが塗り替えられていく。

MTVのような音楽番組の登場で、音楽が聴くだけの存在から、観て楽しめるようになっていく。マイケル・ジャクソンのスリラーで、ゾンビが一緒に踊る映像は楽しかった。ビジュアル系やダンスと融合した形の音楽が脚光を浴びるようになった事も、TVメディア抜きには語れないだろう。

やがてTVとのタイアップも弊害が出てくる。スポンサーが問題を起こさない大物ばかり使いたがるので、音楽業界の自主検閲により没個性化が進む。大売れするか無名のままか二極化が進み、中堅層が育たない脆弱な体制となって行く。タイアップ曲で、サビ以外の部分に失望する事が多かったのだが、売れそうなサビ部分だけ先に作っておいて、後で他の部分を付け足すような濫造方法が原因だったのか。

音楽よりもカラオケにお金が使われている事には驚いた。日本人は歌を聴く人口よりも歌う人口のほうが多い事になる。消費された金額だけ見ると、計算上は聴かないけど歌うという人がいる事になる(笑)。実際は、金を払わずにTVやラジオで聴いているのだろうけど。聴くより歌う人が多いという現象は、カラオケに行くとよく分かる。みんな、自分が歌う曲ばかり選んでいて、誰も他の人が歌うのを聴いていないから。

まずシングルが先行し、後からヒット曲を収録したアルバムが出るという流れになり、ヒット曲が多いアルバムが売れ、そうでないものは売れなくなる。これは、当たり曲1つにどうでも良い微妙曲を混ぜて売るという、抱き合わせ商法みたいな事をやっていたのだから、当然の流れであろう。シンディ・ローパーみたいに、当たり曲ばかりでアルバムを作りやがれです!

英語っぽい何か別の意味不明言語で歌う現象には笑った。宇多田ヒカルのような例外を除き、大半は英語として成立しない歌詞なのか。それじゃ、海外で売れなくても当然だろう。どうせやるなら、英語を母国語として使う人にも通用する英語で歌えばいいのに。世界で消費される国産音楽の大半がアニメ曲という現象も、Jポップが国内消費にしか目を向けて来なかった事がよく分かる。

デフレと長期不況で日本経済全体が没落の一途を辿る中、音楽業界も出版業界と同じく、再販制度という特権に守られ、既得権益を死守しようとしている。これまでは洋物の輸入版と国内プレス盤の価格差しか見えなかったが、海外でプレスされた国内アーティストのCDが逆輸入される状況になってきた。自らの利益を守る為、政界に働きかけて輸入権まで確保するとは、なんという意地汚さ。金儲けばかり考えた結果が、現在のJポップ凋落を招いているとは思わんのかね。

所得に影響される音楽格差も酷い。アメリカでは音楽は公共財として扱われ、数多くあるFM局で聴く事が出来る。日本では基本的には個人の財力に影響される。CDを買わなければ聴けないような状況で、価格すら諸外国より高いのだから、こうまで経済格差が広がる中、これではJポップを聴く人口が減っても仕方が無い。知識、情報の摂取が所得によって差別される事は民主主義の原則に反するのだが日本は……、おっと誰か来たようだ。

厳密には、着うた市場は伸びているのだし、インディーズも成長しているので、Jポップが聴かれなくなったのではない。大企業病を患った大手が利益を出せなくなっただけの話で、既得権益の上に胡座をかき、変化する努力を怠ったのだから、当然の結果と言える。

最近は、アニメ曲や新興勢力のヴォーカロイド曲が元気だから、金の亡者と化したJポップなんか聴かなくてもいいや。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

太陽系大紀行(岩波新書1279)

太陽系大紀行 (岩波新書)太陽系大紀行 (岩波新書)
(2010/10/20)
野本 陽代

商品詳細を見る

はやぶさ、ボイジャー、かぐやなど、多くの探査機が惑星やその衛星、小惑星などを訪れ、私たちの想像をはるかに超える姿を伝えてきた。活火山が火を噴く木星の衛星、無数の細い環からなる土星の環、強風が吹き荒れる金星の大気、水の流れた痕のある荒涼とした火星の大地など、太陽系グランドツアーへのご招待。


もっと神視点的に、太陽系内にある惑星や衛星を訪れる感じの書籍かと思っていたのだが、人類が実際に飛ばした探査機と連動して書かれているんだね。よって、まだ到達していないカロン、プルートあたりがあまり語られていないのが残念。すでに目的地へと向かっているニューホライズンズが冥王星に到達するのは2015年のようである。

人類の宇宙開発史と連動し、探査機が向かった場所を紹介して行く形式の良書である。実際に探査機を飛ばす事で、望遠鏡で覗いているだけでは見えて来ない事実が次々と明らかになるのは興味深い。

大型惑星にはリングが形成されていたり、逆行回転する衛星があったり、天王星が横倒しになった状態で公転していたりと、様々な事が分かってきた。最近、日本で盛り上がったイトカワやはやぶさについても言及されているけど、べ、べつに最近の宇宙ブームに便乗しただけの本じゃないんだからねっ!


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

パンデミックとたたかう(岩波新書1219)

パンデミックとたたかう (岩波新書)パンデミックとたたかう (岩波新書)
(2009/11/21)
押谷 仁、瀬名 秀明 他

商品詳細を見る

燎原の火のごとく広がる新型インフルエンザ。その世界的大流行は我々に何を問いかけているのか。小説家の想像力と専門家の洞察力とが切り結ぶ対話篇。いま必要なのは、過度に恐れず、適切に恐れることだ。根源を見すえた議論が、パンデミックに立ち向かう勇気と、冷静に対処する視座を与えてくれる。


他のパンデミック関連書籍とは違い、現状分析やブタインフルエンザの流行までしか書かれていないので、過度に不安を煽ったりしない分、入門書としては良いのではなかろうか。

しかしこの国は、いつ起こってもおかしくない鳥インフルエンザに対する備えが、あまりにも脆弱すぎる気がする。アメリカ以上に行き過ぎた個人主義になった結果、自分さえ良ければ他の人の事は考えもしない。自己中心的というよりは、もはや無関心レベルとなった国民性で、対策を進めるのは困難だろうなぁ。

豚インフルエンザの時もそうだったけど、最初だけ大騒ぎするくせに、すぐ飽きて何も考えなくなるのが、この国の悪い点である。想像力の欠如による思考停止状態は、庶民だけでなく国家中枢にまで及んでいるので、無為無策のままでパンデミックとたたかう事になりそうで恐い。

国家ぐるみで国民を使い捨てにする黒企業的邪悪国家なので、たかだか負け組が数百万死んだところで、どうって事無いのだろうけど(・∀・)


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ぼくらの言葉塾(岩波新書1215)

ぼくらの言葉塾 (岩波新書)ぼくらの言葉塾 (岩波新書)
(2009/10/21)
ねじめ 正一

商品詳細を見る

「言葉って、すごいなあ」。本当に強い言葉は、人のいちばん奥底にまで届く。この本は、そんな心に響く言葉たちを、詩から、歌から、俳句から集め、言葉の味わい方・楽しみ方を指南します。詩が好きな人、詩をつくる人、詩を朗読する人はとくに必読!言葉の回路全開のねじめ先生が、パワフルに過激にスリリングに語ります。


ねじめ正一の「言葉」に対する情熱と想いがヒシヒシと伝わってくる良書だった。最近、有名人に書かせた言葉や国語に関する新書が増殖して玉石混交状態だけど、これは玉のほう。

引用している詩や絵本も、優れた作品が多い。一番心に響いたのは、全国高校生詩のコンクールで2003年に大賞を取った宮崎祐子さんの「朝」。詩なんて作り手の自慰行為にしか思えなかった私が、人生において唯一感動した詩である。情景がリアルに迫ってくる。物凄い才能だ。「朝」で表現されているような暖かい日々の記憶を持たず、ただ暗闇に包まれていた地獄のような時代を思い出して全自分が泣いた! 

高校時代なんて思い出したくも無いが、その先に絶望しか待ち受けていないという事実をまだ知らないだけ、今よりはマシだった気がする。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

四コマ漫画(岩波新書1203)

四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書)四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書)
(2009/08)
清水 勲

商品詳細を見る

現代日本は漫画大国といわれるが、これは今に始まったことではない。江戸時代も同じで、あの『北斎漫画』には四コマ漫画の原点ともいうべき作品がある。以来、今日の「萌え」四コマまで、時代の世相・風俗を記録する四コマ漫画が描かれてきた。「サザエさん」「らき☆すた」など名作・話題作七六点を取り上げ、一九〇年の歴史をたどる。


最初のカラー部分が「サザエさん」で、ページを捲ると、いきなり「らき☆すた」だったから笑った。

江戸時代の「北斎漫画」から現代の「らき☆すた」まで、扱っている範囲が広い。古い時代のものから順番に並んでいるので、四コマ漫画の変遷が分かって面白い。初めはコマが四つに確定しておらず、六コマとかもある。日本では次第に四コマになって行くのだが、世界共通という訳でもないようだ。三コマとかも結構ある。

最初のほうは、やたらと文字が多い。絵そのもので表現するのではなくて、挿絵程度にしかなっていない気がする。数多くの具体例が紹介されているのだが、著作権者から使用許可を取るの大変だっただろうな。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

山内一豊と千代 (岩波新書974)

山内一豊と千代―戦国武士の家族像 (岩波新書 新赤版 (974))山内一豊と千代―戦国武士の家族像 (岩波新書 新赤版 (974))
(2005/10)
田端 泰子

商品詳細を見る

山内一豊の妻・千代は夫の立身出世を支えた「内助の功」で知られる。しかし二人の関係は、盟友であった戦国武士の夫婦のあり方を示す典型例であることを、池田輝政らの例にふれ最新の女性史研究の成果に基づいて明らかにする。


二度の火事場泥棒で勝ち組となった腹黒い狸オヤジは論外として、信長や秀吉と比べるとどうしても見劣りしてしまう山内一豊だが、堅実に出世している事に驚いた。関ヶ原で上手く立ち回って国持ち大名になったようなイメージがあったのだけど、それ以前も順当に手柄を立てて普通に出世している。

千代があまりにも有能すぎるので、一豊が普通の人に見えてしまうけど、出世の仕方を見れば結構優秀だったのだろう。マイナーどころなので、太閤立志伝プレイでは使いませんけどね(笑)。

題名がこれなので、山内一豊の話だけで良かったと思うのだが、最初に御先祖様の話、最後に毛利の話が入っているので少し退屈した。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

仕事道楽 (岩波新書1143)

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)
(2008/07)
鈴木 敏夫

商品詳細を見る

「この会社は毎日何が起こるかわからないから、ほんとに楽しい」。高畑勲・宮崎駿の両監督はじめ、異能の人々が集まるジブリでは、日々思いもかけない出来事の連続。だがその日常にこそ「今」という時代があり、作品の芽がある―「好きなものを好きなように」作りつづけてきた創造の現場を、世界のジブリ・プロデューサーが語る。


表から見ているだけでは分からない、ジブリの裏事情。とはいっても、黒企業じゃないので、腹黒い事を暴露している訳ではない。ナウシカのエンディングが当初は違ったとか、トトロも最初から出まくる設定だったとか、そういう感じの裏事情である。

それにしても、無茶苦茶な人が多くて驚く。職人気質というか……。これは普通の企業じゃないよね。好き嫌いで席を決める人とか、いきなり逆ギレする人とか、突き抜けすぎている面々が多すぎる。破天荒だからこそ、名作を生み出せるのかもしれないけど、あまり関わりたくはないタイプだよなぁ。

危うい橋を渡りつつ、結果は良い方向に収まっているのが見事。最初、ナウシカのエンディングは王蟲の前に降り立つシーンで終わっていたらしい。やはり、金色の野に降り立つナウシカ再生シーン無くしては中途半端な作品で終わっただろう。「風の戦士ナウシカ」なんて名前も、宣伝プロデューサーのセンス悪すぎるし。これではすぐ打ち切りになるジャンプマンガの題名みたいだ。「もののけ姫」も「アシタカせっ記」では売り上げ落ちただろうな。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

宇宙からの贈りもの(岩波新書739)

宇宙からの贈りもの (岩波新書)宇宙からの贈りもの (岩波新書)
(2001/06)
毛利 衛

商品詳細を見る

一九九二年と二〇〇〇年、二度の宇宙体験から、毛利さんはあふれるほどの贈りものを受けとった。意外に楽しい宇宙ぐらし、ノーベル賞級の発明も夢ではない科学実験、きびしい宇宙飛行士の訓練、地球上の子どもたちとの交信。それらの貴重な体験を紹介し、私たちの生き方・考え方について、おだやかながら強いメッセージを発信する。


日本で二人目の宇宙飛行士、毛利衛さんが語る、宇宙についての様々な話。宇宙は、重力がほとんど無いという点において、地球とは全く異なる環境となる。地球では当たり前に出来る事が無理だったり、逆に、地球では不可能な事が出来たりする。

毛利さんが宇宙へ行ってから、もう随分と経った気がするのに、宇宙開発は、ようやく宇宙ステーションが出来たばかり。未だに、宇宙は過酷な訓練を潜り抜けた一部のエリートだけの世界。一般人が海外旅行感覚で行くには、あと100年くらいかかりそうだよなぁ。私も、地球の重力に囚われたまま、ニュータイプとして覚醒する事なく生涯を終えるのだろう。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

アメリカの宇宙戦略(岩波新書1023)

アメリカの宇宙戦略 (岩波新書)アメリカの宇宙戦略 (岩波新書)
(2006/06)
明石 和康

商品詳細を見る

再び月や火星への到達を目指すと高らかに宣言したブッシュ大統領。中国などが台頭してくる中で、唯一の超大国としての覇権に宇宙戦略はどうかかわってくるのか。ミサイル防衛はどこまで現実的なのか。宇宙の平和は保たれるのか。そして日本のかかわりは…。宇宙から読み解くフロンティア・スピリットの野心と限界。


宇宙開発競争に、いかに政治力が影響を及ぼしているかという事がよく分る。宇宙開発を阻む壁となるのは、科学の限界ではなくて、政治力とコストなんだね。国家の威信や、大統領の支持率向上という、不純な動機で左右されてしまうのが微妙なところ。

月面着陸だって、ソ連に対抗する必要が無ければ、未だに成し遂げていない気がするし。技術的には可能でも、有人火星探査がされていないのは、コストがかかりすぎるし、そこまで頑張る必要性が乏しいからである。中国が追いついて来たら、国家の威信をかけて、アメリカが先にやりそうな気はするけれども、今のところは夢物語なのが残念。

内容は悪くないのだけど、題名が「アメリカの宇宙戦略」なのに、ブッシュ政権と絡んで、ミサイル防衛計画やイラク戦争まで入っているので、ちょっと期待した方向とは違った。宇宙開発計画に特化したものが読みたかった。
 
 
 
勝手な想像だけど、もしも第三帝国が勝利していたら、今頃は月面基地が出来て火星まで行って、宇宙エレベーターや核融合炉も実用化されていた気がするんだけどな……。なんと言っても、ルドン・フォン・シュトロハイム少佐によれば「我がナチスの科学力はァァァァァァァアアア 世界一ィィィイイイイ」との事なので(をいっ!)。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

魔法ファンタジーの世界(岩波新書1020)

魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)
(2006/05)
脇 明子

商品詳細を見る

「指輪物語」「ゲド戦記」「ナルニア国ものがたり」。子どもたちを、そして今や大人たちをも惹きつけてやまない、魔法ファンタジーの不思議な魅力の秘密を解きほぐしていく。伝承の世界にその系譜を探り、細部のリアリティにその力を見出し、さらにそこには危険な罠すらひそんでいることも明らかにする、本格的な案内の書。


この手の文学を研究している女子大の教授だからか、知識量だけはあるのだけど、古典ファンタジーが優れていて、最近のものやラノベは酷いという好き嫌いだけで論じている。読み手を納得させられるだけの論理展開があれば良いのだけど、単にこれは好き、あれは嫌いと、自分の好みだけで発言しているに過ぎないのが微妙。これでは単なるチラシの裏である。

ファンタジーの良書と巡り会うためのガイドブックとして読むにしても、別に掘り出し物がある訳でもなく、微妙。これを読む時間があるなら、ゲド戦記やナルニア、指輪物語といった名作を読むのに回したほうが有意義である。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ダムと日本(岩波新書716)

ダムと日本 (岩波新書)ダムと日本 (岩波新書)
(2001/02)
天野 礼子

商品詳細を見る

「治水」「利水」の名の下に、日本列島中の川を縊って建設されてきた二七〇〇のダム。今やまったく不要になったにもかかわらず、建設計画はまだ五〇〇以上もある。政・官・財の利権がらみで一向に見直されない公共事業に、いま市民たちがNO!の声をあげ始めた。長良川、吉野川など日本各地の河川や、欧米の潮流を伝える。


生活用水の確保等も必要なので、ダムがひとつも要らないという訳でもないのだろうが、この国のダム行政は酷い。先進国では、環境破壊などによる弊害のほうが大きく、撤去すら始まっているというのに、日本では悪しき自民党政権が追い落とされるまで、利権の温床となって来た。

本当に必要だから造るのならばまだしも、国土交通省が税金をばら撒き、天下り先を確保し、土建屋だけが儲かり、自民党に票と金が流れるという腐敗構造。ばら撒かれた補償金も、その大半は利権にたかる寄生虫に掠め取られ、地元で生活している人々にはほとんど回っていない。みんなで寄ってたかって税金に群がり、国も山河も食い物にし、その結果が借金860兆という悪夢である。

米国でもダム・マフィアが暗躍していた時期はあったようだが、その手の輩は市民の力によって、選挙で追い落とされて行った。日本もあと何年かで変わるだろうと、筆者がダムの運用部長に言われているが、この国は何も変わらなかった。やはり、民度の差なんだろうなぁ。すぐ欧米の真似をしたがるのに、何でダム行政は真似しないの?

ようやく自民党を追い落とし、無駄を削ごうと動き始めてみれば、相変わらず「自民党が約束したのだから、ダムを造れ、道を造れ、建物を造れ」。860兆円も借金を抱えた状態で、自分の事しか考えていない奴だらけで辟易する。じゃあ消費税が30%とかに増えても文句言わないんだよね!?

親の失敗によってご飯も食べられず、夏休みは給食が無いのでガリガリに痩せたり、家まで失いダンボールに住んで、義務教育すら受けられない子供達がいるというのに! ここは何処の失敗国家ですか? 先進国とか豪語するなら、ダムやハコモノ造るより先に、まず義務教育くらいは受けさせてやれよ。もはや義務になってないじゃないか(苦笑)。

地方の雇用促進のためと賛成している人がいるけど、公共投資という名目で工事をしても、それにかかる費用の大半は材料費に充てられ、セメントや鉄筋コンクリに化けてしまう。ほとんど人件費にならないのだから、効果なんて限られている。雇用促進なら、その費用をそのまま人件費に充てられる分野に回したほうが、遥かに効率的なのだが……。きっと、雇用面で未だに賛成している人は、天下り先を確保したい官僚か土建屋かウマシカさんに違いない。

それを造ったら、国家にとって、環境にとって、どういうメリットとデメリットがあるの? それは造る方がプラスになるの? おらが村のためだけのメリットは誰も聞いてないので、「約束だから造れ、何が何でも造れ」と、某国の人々みたいなキレ方をするのは止めて下さいね(笑)。

マズローの欲求段階説にある、下側の欲求から埋めて行くのが筋なんじゃないのか? どう考えても、オラが村のためになるダムよりも、今日のご飯が食べられない小学生を救済するほうが先だと思うのだが。ダムや道路を造るお金があるのに、義務教育を受けさせてもらえず、最底辺である生理的欲求すら叶えられない日本の子供達に、全米が泣いた! 

造れ造れと五月蝿い奴らは、貧困国レベルまで生活環境が落ちてしまった子供達を見殺しにしてでも造るだけのメリットを示すべきだろう。オラが村の事しか考えていない奴らを見ると反吐が出る。

ダムダムダムダムと言い続けると、いつの間にか言葉がムダに変わるという不思議。ダムダム、ダムダム五月蝿い奴らよ、子供を見殺しにしてまでダムが必要な理由を、ちゃんと納得出来る様に説明してみて下さい。

どせ無駄金垂れ流す事になるのならば、普通のダムじゃなくて、ガンダムでも造ったほうが遥かにマシである。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書786)

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))
(2002/06)
高橋 源一郎

商品詳細を見る

小説は教わって書けるようになるのか? 小説はどう発展してきたのか? 小説にとって重要なのは、ストーリーか、キャラクターか、それとも、描写なのか? こうした疑問に答える、刺激的で実践的な教室。さまざまな文体を比較して、練習問題も豊富。「先生」と「生徒」の対話を追ううちに、小説とは何か、が見えてくるだろう。


高橋源一郎が教える小説の書き方。この手の本は、すでに溢れる程出版されている訳だが、いまいち役に立たないものが多いので、高橋源一郎が新たに書いてみたというのだが……。

巷に溢れている類書に劣るとも勝らぬ程に、ちっとも役に立たねー!(笑)

なんしか、書く前にじっくり考えてみましょう、だけで終わってしまった。あまりにも斜め下方向の肩透かしに唖然とする。これは、小説を書いてみたい人は読まなくて良いと思う。

しかし、小説を書きたい人へのアドバイスをする振りをした、実は変形したタイプの小説だと思って読めば、これはこれで読めるかもしれない。まあ、高橋源一郎が好きな人以外、さして用は無い一冊だと思うけど。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ