講談社現代新書リスト

中公新書と並んで老舗で、冊数が非常に多く、攻略するのに苦戦しそうなのが講談社新書。というより、ここまで増えたら攻略なんて考えるのは無謀。多すぎるよw


0300 『適応の条件

0839 『素読のすすめ

1143 『「別れ」の深層心理

1184 『戦争を始めるのは誰か

1314 『ブルゴーニュ家

1575 『動物化するポストモダン

1633 『人形作家

1673 『神聖ローマ帝国

1738 『大人のための文章教室
1739 『情報と国家
1740 『生きづらい私たち

1754 『経済学のことば

1759 『文系のための数学教室

1764 『年金をとりもどす法

1777 『ほめるな
1778 『鉄理論=地球と生命の奇跡

1781 『能力を高める 受験勉強の技術

1787 『人生に意味はあるか
1788 『カーニヴァル化する社会

1791 『現代小説のレッスン

1827 『他人を見下す若者たち

1861 『勝負脳の鍛え方

1883 『ゲーム的リアリズムの誕生

1891 『生物と無生物のあいだ

1921 『モテたい理由

1925 『数学でつまずくのはなぜか

1943 『なぜ日本人は学ばなくなったのか

1957 『リアルのゆくえ

2000 『世界は分けてもわからない

2003 『わかりやすく伝える技術

2017 『日本のルールは間違いだらけ

2166 『化石の分子生物学

2176 『JAL再建の真実

2198 『自分を愛する力


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生物と無生物のあいだ(講談社現代新書1891)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
(2007/05/18)
福岡 伸一

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生きているとはどういうことか―謎を解くカギはジグソーパズルにある!?分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色をガラリと変える。


どの著書を読んでも動的平衡について書かれているが、本書でも動的平衡の話が出てくる件。

世界は分けてもわからない』のほうを先に読んでしまったのだが、小説じゃないので読む順番を間違えても無問題だった。理系学者にしては随分と文系的な文章を書く。冒頭と終わりの部分はエッセイか小説のように感じる。

読み物としては面白いのだが、生物学について知識を求めて読む分には不向き。野口英世など、理系学者達のエピソードを交えて書かれてはいるが、内容はあまり生物学の書籍になっていない。題名となっている生物と無生物の間に何があるのか、何が両者を隔てているのか、納得の行く説明は書かれていなかった。


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自分を愛する力(講談社現代新書2198)

自分を愛する力 (講談社現代新書)自分を愛する力 (講談社現代新書)
(2013/03/15)
乙武 洋匡

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なぜ僕は、生まれつき手足がないという障害を受けいれ、苦しむことなく、かつ明るく生きてくることができたのか――。乙武さんがたどりついたのが「自己肯定感」という言葉。「自分は大切な存在だ」と思う、この「自分を愛する力」について、息子として両親の愛に満ちた子育てを振り返り、教師として現代の親子が抱える問題を見つめ、父親として自らの子育てを初めて明かしながら考察していく。『五体不満足』著者による初の新書。


題名の自分=読み手ではなく、自分=著者なので、自分に自信が持てなくて、自己肯定感を得たい人が読むと大きく外す。乙武ファンが読むなら問題ないが、徹頭徹尾、俺語りとなっている点に注意。ハンディキャップを抱えていたり、恵まれない境遇の人を一般化した内容ではないので、あまり自分には適用出来ないと思う。偉人伝を読んでも「この人は凄いな」と思うだけで自分も真似しようとは思わないけど、これも同じ感じかな。

五体不満足だけど人生満足なリア充作者の俺幸せ本だった。俺SUGEEEE!! していない分、カツマーあたりと比べると読める内容だけど、運や境遇に恵まれなかった人の指針にはならないだろう。

俺は五体満足だけど人生不満足ですが何か? だからといって、五体不満足だけど早稲田に受かってやりたい仕事をして結婚して子供が生まれる人生と、五体満足だけど志望校(偏差値面において実力相応校)フルボッコでハイパー黒企業で何度も殺されかけて結婚もできず子供も生まれてこなかった\(^o^)/ 最底辺非リア充人生の二択で、どっちを選ぶかと問われれば迷うところだけど。



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ブルゴーニュ家(講談社現代新書1314)

ブルゴーニュ家 (講談社現代新書)ブルゴーニュ家 (講談社現代新書)
(1996/07/16)
堀越 孝一

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ヴァロワ家フランスとハプスブルク家ドイツの間に台頭する新勢力ブルゴーニュ家。中世の金色の風景の中に一つの国家を構想した侯家四代の盛衰を描く。


普通の新書と違って、話し言葉に近い独特の文体で、時々、話が脱線したりもするので、大学の講義を受けているような臨場感はあるけれども、非常に読み難い。終始、ブルゴ-ニュ侯家で通している理由も全く分からない。ブルゴーニュ公国なのに、何でブルゴーニュ侯家なの? 神聖ローマ帝国皇帝の事もローマ皇帝と書いてあるし。これでは知識が無い人が読むと間違えたり混乱するではないか。俺様ルールによる言葉を使い、一般人にも通じるように書いていないのは不親切すぎる。

ブルゴーニュが独立国家として成立するチャンスがありながら、フランスに吸収されてしまった理由については興味深い事が書いてある。ブルゴーニュ公国に関する書籍が少ない点を考えると貴重なのだが、読み手の事を全く考慮しない書き方になっているのは残念。


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神聖ローマ帝国(講談社現代新書1673)

神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)
(2003/07/19)
菊池 良生

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中欧に存在した不思議な「帝国」の一千年史。ドイツはじめ中欧諸国の母胎となったこの帝国は、教皇や周辺諸国、諸候と合従連衡と抗争を繰り返しながら、中世史の一極をなし続けた。その実体を解き明かす。


神聖ローマ帝国という名称でありながら、「神聖でもなければ、ローマでもなく、ましてや帝国でもない」とヴォルテールに語られ、最後まで纏りに欠けていた国について書かれた良書。

広大な版図を持ちながら、その実態は諸侯がバラバラに統治する連合国家であり、皇帝の権力も諸侯より頭一つ飛び出た程度でしかなく、幾度かチャンスに恵まれながらも、最後まで統一されないままで終わってしまった難儀な帝国である。

ザクセン家、ザリエリ家が支配した後、ヴィッテルスバッハ家やルクセンブルク家と争ったハプスブルク家が、次第に帝位を独占するようになるのだが、ハプスブルク=神聖ローマ帝国という単純な構図ではなく、ローマ教皇も介入して来るし、反発する勢力は対立皇帝を担ぎ出すし、波乱万丈な歴史を辿っている。

諸侯は領地拡大のために私戦を繰り広げ、戴冠や聖職叙任権でローマ教皇も介入して来る。領主となり世俗化した大司教も好き放題。王権が強化された大国フランスも帝位を狙ってちょっかいかけて来るし、東からオスマン・トルコ帝国が浸食して来る。国内でも新教徒が勢力を拡大し、デンマークやスウェーデンといった北欧国家まで巻き込んで大戦争。

こんな状態で、千年も滅びずに存在した事に驚く。最後の皇帝フランツ2世が重荷となった神聖ローマ帝国を解散させたのは1806年の事。事実上の帝国崩壊は全諸侯に主権が認められてしまった1648年のウェストファリア条約であるが。


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化石の分子生物学(講談社現代新書2166)

化石の分子生物学――生命進化の謎を解く (講談社現代新書)化石の分子生物学――生命進化の謎を解く (講談社現代新書)
(2012/07/18)
更科 功

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ネアンデルタール人の謎から、ジュラシック・パークの夢まで、太古のDNAが明かす驚きの生命史。化石がとどめるかすかな“記憶”に耳を澄ませる分子古生物学者たちの夢と冒険の物語―。


何で鳥には手がついていないのか。空を飛べても手がなければ不便だろう。冒頭から、鳥に手がない理由について答えが書かれていたが、なるほど、そういう理由か! つまり、最初から6本足で進化すれば、天使みたいな生命体も有り得たという訳ですか?

捕えられたまま死んだのか、密かに逃げ出せたのか、ルイ17世のような歴史ミステリーも、DNA解析によって答えが得られるのが面白い。結局、ルイ17世を名乗ったノンドルフの正体は……。

しかし、化石から過去を知るという手法も万能ではない。年月が流れるうち、DNA情報が損なわれ、他の情報も混入してしまうからだ。ジュラシック・パークのような物語も、現実には6500万年以上という時間の流れが壁となる。ほぼ完璧に情報を保存出来るかと思われた琥珀ですら、長い年月のうちには中に閉じ込められた情報が劣化してしまうのである。

ネアンデルタールやジュラシック・パークなどの面白そうな題材で釣っておいて、化石の中にあるDNAの取り出し方法ばかり書かれているのは残念である。


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カーニヴァル化する社会(講談社現代新書1788)

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)
(2005/05/19)
鈴木 謙介

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情報化によって生じた様々な出来事、例えば携帯電話やインターネットの普及などによって、若者が「馬鹿になっている」といった類のバッシングがたびたびなされるようになりました。 本書は、そうした安易な社会批判、若者批判に対して、それが「近代化」という大きなメカニズムの帰結として生じていること、それゆえ、単に批判をするだけでは意味がないことを、社会学という学問の最新の研究成果を生かしながら解説しています。 その意味で、本書は単純な現代社会批判、若者批判の本としてではなく、そうした批判が生じるような状況がなぜ生まれたのか、そしてその結果どのようなことが起こりうるのか、といった点について考えるための本として書かれました。特に、「批判」される対象になることの多い若者にとって、本書が、私たちの生きる社会についての見通しをよくするものになることを願います。


カーニヴァル化とは何を意味するのかについて、終章まで読まないと分からないのが微妙である。適当な題名をつけて幻冬舎新書みたいに釣っているだけかと思ったじゃないか。最初に説明したほうが良かったんじゃないのか!?

労働の液状化、監視社会化、携帯電話を考察して行くのだが、まだまだ現状分析の途中といった感じで、納得の行くような論理展開がされていないのが残念。他者から貰ってきた言葉や論理が多すぎて、著者本人が考える結論があまり書かれていないので、学生が参考文献からかき集めて論文を仕上げてたような感じになっている。論じようとした題材は興味深いのだから、もう少し研究してから自分なりの結論をふまえて「自分の言葉」で書いて欲しかった。


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JAL再建の真実(講談社新書2176)

JAL再建の真実 (講談社現代新書)JAL再建の真実 (講談社現代新書)
(2012/09/14)
町田 徹

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折れた翼”は本当にV字回復を果たしたのか――。2010年1月に会社更生法の適用を申請し、経営破綻した日本航空(JAL)が、わずか2年で史上最高となる2000億円超の営業利益(2012年3月期決算)を計上し、この9月には再上場を果たす。会社更生法適用申請の3年以上前に、すでに経営破綻の実態を週刊誌・月刊誌誌上でいち早くスクープした著者が、バランスシートを徹底的に分析。見違えるほど健全な会社に生まれ変わった内実に迫るとともに、2兆3000億円もの負債を抱え込んだ旧体制の悪弊をあらためて検証する。


真実から目を背けるどころか、言論の自由に圧力をかけて潰そうとするJALは糞すぎる。火の車経営にも関わらず、無能な経営陣、利権に群がる金権腐敗政党議員、天下り先を守ろうとする白蟻官僚、自らの権利ばかり主張する白蟻社員と、この企業はどうしよもなく腐りきっている。

利益を出している優良企業ですら、ベースアップが千円とかいう時代に、大赤字で滅びる寸前の企業で、労働組合が一万五千円ものベースアップを要求するなど、正気とは思えない。会社を食い潰したパンナム社員と同じ腐敗臭を感じる。

機材関連リベートを営業外収益に計上するとか、極めて悪質である。物を買ったら利益が出るとか、ウォール街も真っ青な錬金術である(汗)。このような会計処理が認められるとは、さすが黒国家日本は欧米先進国とはラベルが違う(笑)。こんな無茶苦茶な事をやっていて株主や銀行の被害を拡大させたのだから、歴代経営陣は逮捕されてもおかしくないレベルだと思うのだが。

堕ちた巨大企業が破綻に向かって突き進むまでは濃い内容なのだが、稲盛会長が立て直す部分についての記述が少なかったのは残念。1~3章までが破綻に向かうまでの話で、再建に関する内容は4章のみだった。


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数学でつまずくのはなぜか(講談社現代新書1925)

数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書)数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書)
(2008/01/18)
小島 寛之

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マイナス×マイナスはなぜプラスになるの? 中学生になった途端、数学につまづくこどもは多い。なぜ数学は忌々しいのか? 証明問題、二次方程式、関数……豊富な指導経験で培った数学のツボを徹底伝授!


なんでマイナスにマイナスをかけるとプラスになるのか? aやbやxなどの文字式を使うのは何故か? (a+b)2乗の2abはどこから出てくるのか? 誤魔化し誤魔化しやり方だけ覚えて、訳が分からないまま使っている人にお勧め! 学校ではこの辺りの基本的な事柄をきちんと説明してくれないからなぁ。

マイナスにマイナスをかけるとプラスになってしまう問題では、文豪スタンダールも「借金かける借金は財産になってしまう」と悩んだらしい。


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文系のための数学教室(講談社現代新書1759)

文系のための数学教室 (講談社現代新書)文系のための数学教室 (講談社現代新書)
(2004/11/19)
小島 寛之

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数式は「眺め方」さえわかればこわくない! 数学アレルギーはもったいない。微分積分や確率統計の「読み方」から、経済学、政治学、論理学、哲学がもっとおもしろくなる数学的思考をわかりやすく伝授します。


文系のためとは書かれているが、数式が出まくるので、ガチ文系で数学アレルギーになっているレベルだと厳しい。文系は文系でも、国公立文系仕様なんじゃ(汗)!?

無意味な数式を弄るだけじゃなくて、ちゃんと世界と繋がりのある話になっているのは良いと思う。意味も理由も説明されずに、とにかく覚えて計算しろ! みたいな感じで詰め込まれる学校の授業だと、全く納得出来ずに置いて行かれてしまうからなぁ。

学校の数学教師がロクに説明もせず使う文字にもちゃんと意味や理由があり、本書ではスルーせず説明してくれるのもGJ!

「数学なんて出来なくても生きていける」とは言うけれども、それは負け惜しみであって、数学が出来ないだけで理系学科にも国公立大学にも行けないし、大半の高校は5教科型入試なので進学校にも行けないし、人生の半分以上は死亡フラグ立ってしまうと思うんだ(涙)。なんとか死なない程度に生きてはいけるにしても……。


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勝負脳の鍛え方(講談社現代新書1861)

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)
(2006/10/21)
林 成之

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スポーツで、仕事で、勉強で、あなたがいままで負けていたのは脳の使い方が悪かったからだ。人間の脳の仕組みを知り〈勝負脳〉を鍛えて人生を変えよう。脳外科の第一人者が贈る処方箋!


スポーツ絡みの内容が多いのだが、脳筋マッチョが書いた根性論ではなくて、脳外科医によるものなので、それなりに説得力がある。一部、トンデモな感じのものも混ざっているのが残念。

スポーツをしている人なら、それなりに得るものがあるんじゃなかろうか。受験や試験などに応用したい人が読むと、期待した内容と違ってガッカリするかも。


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能力を高める 受験勉強の技術(講談社現代新書1781)

能力を高める 受験勉強の技術能力を高める 受験勉強の技術
(2005/03/17)
和田 秀樹

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生涯役立つ「ノウハウ学力」を身につける脳を鍛える勉強法。


題名を見ると、受験勉強の上手いやり方を書いたノウハウ本のようであるが、中身は受験や学歴社会の是非を問うた内容になっている。学歴社会に対する批判もあるが、本書を読めば少なくとも世襲社会よりはマシだという事が分かる。

社会に出たからは何の役にも立たないと思われる歴史の年号や数式等も、素頭を良くするためのトレーニングとして役に立っている事が見えてくる。受験を突破するノウハウは仕事のやり方にも応用出来るし、概ね肯定的立場から論じている。

私も受験自体は否定しないが、受験氷河期の人間だけが割りを食ったのが気に入らない。あの激戦の時代に東大京大早稲田慶応あたりの定員を倍にしてくれていたら問題無かったのだが。今の早慶上智と昔のMARCH関関同立が学部によっては同じくらいだったり、昔の日東駒専産近甲龍のほうが今のMARCH関関同立下位学部より難しかったのを考えると、あまりにも不公平すぎると思う。東大医学部卒の超勝ち組エリートには、負け組の怨念なんて聞こえないだろうけど。


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鉄理論=地球と生命の奇跡(講談社現代新書1778)

鉄理論=地球と生命の奇跡鉄理論=地球と生命の奇跡
(2005/03/17)
矢田 浩

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鉄という物質が存在すること、それが奇跡だ生命の誕生、進化から人類文明の発展まで、地球で起きた奇跡は、すべて鉄抜きには語れない。鉄のもつ類まれなる特性という視点から見た、生命・文明・環境論。


鉄が文明の発展だけでなく、生命の進化にとって、どれほど重要な役割を果たしているかについて書かれた良書。かなり高度な生物学的内容まで含まれているので、工業的な鉄の話だけだと思って読むと面食らうかもしれない。

別の書籍で森林資源が枯渇によって文明が崩壊して行く内容のものを読んだが、ここにも鉄が絡んでいたのか! 鉄器で圧倒的優位に立ちながらも、帝国を維持できずに崩壊して行った勢力は、森林資源の枯渇によって、鉄を安定的に供給出来なかったのだ。早くから製鉄技術を手に入れながら、中国が停滞してしまった理由についても言及。

文明化による格差解消だけでなく、地球温暖化の切り札にさえなるかもしれない鉄の秘められた力には驚いた。鉄を散布するだけで、地球温暖化を食い止められるかもしれないとは、夢のようである。


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リアルのゆくえ(講談社現代新書1957)

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)
(2008/08/19)
東 浩紀、大塚 英志 他

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「知識人」は希望を語れるか。「世代間闘争」の末に見えた地平は?いまの日本は近代か、それともポストモダンか?サブカルチャーの諸問題から国家論まで、「わかりあう」つもりのない二人が語り尽くす。



『動物化するポストモダン』『ゲーム的リアリズムの誕生』に続く感じで三部作になっているのかと思ったけど、なんだ大塚英志と対談しているだけじゃないか。大塚英志があえてバカ役を買って出て、いろいろと熱く攻め立てるのに、東浩紀のほうは斜に構えた感じで醒めたまま。いろいろと諦めすぎているから、言い合いになるばかりで、話が生産的な方向に繋がっていかない。

2001~2008年までの対談になっているので、期間としては長いけど、あまり生産的な話になっていないので、ファン以外は読んでも微妙なままで終わるんじゃなかろうか。とりあえず、大塚英志がデ・ジ・キャラットの話を出しすぎ。いい年したおっさんが「ぷちことかいうのが可愛いあの小さいやつ」とか力説しているが笑えた。


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年金をとりもどす法(講談社現代新書1764)

年金をとりもどす法年金をとりもどす法
(2004/12/18)
社会保険庁有志

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お粗末きわまりない公的年金を放置してきた責任は、政治家と、厚生労働省や社会保険庁の役人にある。ネズミのように逃げ出す前に、みずからが責任を全うできない制度を国民に押しつけてきたために深刻なところにまで立ち至ってしまった矛盾を解決することが、先決のはずではないか。このような無責任な連中に対抗するためには、理論武装が必要である。本書は、読者がいままで汗水垂らして働いて得た給料から強制的に天引きされた「年金掛金」を、年金官僚の手から少しでもとりもどす戦術を授ける指南書である。


年金官僚が無能であるが故の浪費、そして一緒になって甘い汁を啜った自民党政権。自民の年金バラ撒き大盤振る舞いにも責任の一端があるのに、未だに「自民、自民」と信奉する一方で、年金問題に文句をつける奴らはクルクルパーである。などと書くと、奴らは自民支持層じゃなければ民主支持層だと看做して攻撃してくる単細胞だから性質が悪い。頭の悪い奴はすぐ二元論的世界に脳内変換するからな(苦笑)。

社会保険庁の無能公務員も酷い。効率アップに繋がる事には悉く猛反対。JIS規格キーボードの導入、システムのスピードアップにすら反対するという糞っぷり。仕事する気が無いなら税金の無駄使いにしかならないので、リストラして欲しい。

正社員じゃなくても加入させなければいけないという問題は、まず黒企業をどうにかしてからじゃないと如何ともし難いのではなかろうか。現状、労働法すら大半の企業が遵守していないのに、企業負担分の年金なんて払うわけが無いと思う。まずは、まっとうな法治国家にならないと(苦笑)。

まともな企業は年金負担で潰れ、黒企業は人を使い捨てにして栄える。払った額より少なくなるような国家ぐるみのネズミ講制度なので、フリーターも払わない。払わなければ無年金者になると脅されたとて、負け組は資産も形成出来ないのだし、年金が6.5万円程度で、払わずに生活保護貰えば13万とかいう訳のわからない国で、まともに払おうという気になれるか?

子のお金を毟り取り、老人が消費する。こんな国家規模のネズミ制度は、早く無くして欲しい。金が足りないのなら散財した年金官僚と社会保険庁職員と自民党議員に補填させ、今貰っている世代の支給額を減らせよ。なんで今貰ってる奴らはウハウハ状態で、後の世代から強奪しようとするの? バカなの? 支給開始を10年遅らせるとかいうのなら、今貰ってる世代もとりあえず10年間支給停止にして、公平性を保つべきだと思う。

胡散臭くて欠陥だらけの年金制度だが、運用が曖昧すぎるので隙も生じてくる。本書では、損をしないための合法的な技が紹介されているので、高齢者が読めば利用できる部分も多いのではなかろうか。虐げられた世代は、利用出来る時期が来るまでにかき回されて制度も崩壊するだろうから、ご愁傷様状態だけど。


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世界は分けてもわからない(講談社現代新書2000)

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
(2009/07/17)
福岡 伸一

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60万部のベストセラー『生物と無生物のあいだ』続編が登場! 生命は、ミクロな「部品」の集合体なのか? 私たちが無意識に陥る思考の罠に切り込み、新たな科学の見方を示す。 美しい文章で、いま読書界がもっとも注目する福岡ハカセ、待望の新刊。


『生物と無生物の間』の続編なのか。また読む順番を間違えたOrz 小説とは違うので、執筆順に読まなくても大丈夫だけど。

分子生物学の本であるが、学会をサボって遊びに行く話や地図の好き嫌い(マップラバーvsマップヘイター)の話、国境線を両側から見た話など、生物学とは関係のない話から始まるのが面白い。

世界はそのままでも分かり難いが、分けてもよく分からないままだったりする。部分と全体、両方から物事を考える必要があるのだろう。生物学の本でありながら、書き方が小説っぽくて引き込まれた。


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情報と国家(講談社現代新書1739)

情報と国家―収集・分析・評価の落とし穴 (講談社現代新書)情報と国家―収集・分析・評価の落とし穴 (講談社現代新書)
(2004/10/19)
江畑 謙介

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エシェロン、情報衛星、産業スパイ、マルチ・インテリジェンス アメリカはなぜイラクを読み違えたのか? これが正しい「情報」の読み方だ。情報の落とし穴にはまると、国家は崩壊する!


情報は、ただ仕入れるだけでは駄目で、正しく分析する能力を得て、初めて価値を持つ。冷静に見極める能力が欠如すると、どうなるかという点については、イラク戦争を題材に、具体的に述べられている。

情報の読み違えにより攻め込まれて国土を蹂躙されるほうは、たまったものではないが、フセイン政権側も、米国の動向について相当の読み違えがあった事は確かである。情報を扱う権力者の都合でバイアスがかけられると、ロクな事にならないよね。

かなり国家戦略や軍事面に特化して書かれている分、情報そのものに関して踏み込んで読みたい人には物足りないかもしれない。


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わかりやすく伝える技術(講談社現代新書2003)

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)
(2009/07/17)
池上 彰

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会議やプレゼンの前に必読!人気筆者による入門書 フリップの発想でパワポづくり、原稿は引き算で見直す、聞き手の注意はこう引きつける、名司会者に間を学ぶ──など、「テレビ的発想の説明術」を体験から伝授する。


難しい事を難しいままでしか伝えられないのは、相手が馬鹿だからではなく、相手に伝えるためのスキルが不足している場合も多々ある。どうやれば相手に伝わりやすくなるのか、著者の体験から様々な方法を説明しているので、説得力もあるし分かりやすい。

相手に何かを伝える場合、文字情報だと分からない場所まで戻って再読すれば良いが、ニュース等の音声情報だと戻れない。だらだらと原稿を読み上げるだけならプリントで配れば済むし、時間が足りなくなって結論を述べずに終わるのも、見苦しい言い訳をしているだけに過ぎない。

ではどうすれば相手に伝わるのかという具体的な方法を、非常にわかりやすく説明している。最近の講談社現代新書はレベルが下がってきたが、これは(最近発売されたものでは)久しぶりに当たりだった。


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日本のルールは間違いだらけ(講談社現代新書2017)

日本のルールは間違いだらけ (講談社現代新書)日本のルールは間違いだらけ (講談社現代新書)
(2009/10/16)
たくき よしみつ

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実は世の中こんなにいい加減! 幽霊文字まであるJIS漢字に、人を 殺 す交通ルール。クルクル代わる「猥褻」基準や不条理な選挙……。日本社会にはびこるおかしなルールを徹底解明。


欠陥ルールのパターン
1.そもそもそんなルールは必要ない
2.ルールに明らかな間違いがあり、使いものにならない
3.ルール制定時に将来を見通せなかったために、現代では通用しなくなった
4.ルールそのもの、あるいはルールの解釈が曖昧で、まともに運用できていない
5.ルールの目的や成立過程に悪意や作為があり、公正・公平でない


日本のルールは、間違いだらけというよりは、もう馬鹿ルールだらけだと言ったほうが早いかもしれないが、お粗末過ぎて呆れ果てる事例が紹介されている。

漢字の書き順なんかも馬鹿みたいなルールだが、ルール至上主義化して、無意味な決まり事なのに一人歩きしている。漢字なんて書き順が違っても、書けたら良いと思うのだが、ルール原理主義者にはそれが分からないらしい。ちなみに、漢字使用国によって書き順が異なっている場合がある事から考えても、正しい順番で書けというのが単なる馬鹿ルールである事は明白である。

この国は漢字に関して恐るべきミスもしており、規格化する際に存在しないはずの幽霊漢字が多数混入している。

例えば→妛
読めますか?

妾(めかけ)じゃないよ。未曾有(みぞう)とは違って、妛は読めなくても恥ずかしくはない。何故ならば、これは存在しない筈の漢字だからである。コンピューター時代に突入した際の入力ミスや見間違い等によって、このような馬鹿みたいな幽霊文字が生まれてしまったのだ。ネタ以外では誰にも使われないであろう妛(やまいちおんな)に全米が失笑した!

年金処理上の大問題についても少し触れているが、漢字を強引にカタカナ化して管理しようとした結果、何がなんだか分からないカオス状態に陥ったそうな。責任者はとてつもない超大馬鹿かキ●ガイなのだろう。例えば裕子をユウコとする。ヒロコだろうがユウコだろうがユウコにする。すると裕=ユウになるので、もうユウは友、遊、有、勇、雄などには使えなくなってしまう。ちょっと考えたら小学生でも不具合出ると分かりそうなものだが……。きっと責任者の頭脳は幼児クオリティだったに違いない。

ちなみに、当事の社会保険庁長官が原簿廃棄を命じたものだから、遡って調べられず、何がなんだか分からなくなってしまった。この非国民的長官は、非加熱製剤を輸入させ続けてHIV禍で何千人も虐殺した奴と同一人物である。さらに、天下りしまくって2億9000万もの大金を税金から掻っ攫った大泥棒でもある。もう国を食い潰す腐れ外道官僚は要らない。全部リストラしてしまえと言いたい。

誰のためにあるのだか分からないおバカな道路標識も問題だが、黄色にならずいきなり赤に変わるという殺人誘発信号機が設置された交差点も大問題。何で黄色を点灯させないの? 作った人、バカなの? 左側通行も、世界で多数派の右側通行にしなかったため、無駄に不利な状況を作り出している。鉄道ゲージも世界標準規格が作られた後からマイナー規格でバラバラに作って酷い事になっている。世界標準仕様であれば、バッタもんのミニ新幹線も、本物の新幹線として活躍出来た筈である。何度も移行するチャンスがありながら、常に馬鹿がバカの壁を越えられずに邪魔をして現在に至る。

大地震による首都圏電力不足にしても、国内統一仕様であれば、西側から供給出来たというのに、本当にこの国の上層部は古今東西、先見の明が無い愚者ばかりである。

風俗営業や陰毛解禁の事例では、この国がまっとうな法治国家では無いという事がよく分かる。密室で誰だか分からん奴らが恣意的に決めた俺様基準で運用されている現状、公平でも公正でも無い。ヘア解禁も、一流の売れっ子達が露出したからセーフになっただけで、見せたのがAV女優とかなら出版した人は逮捕されただろう。だいたい、あそこの毛を隠したところで誰得!? こういうバカ基準を決めた奴は脳みそ腐ってるんじゃないのか? 

このバカ基準には、さらに続きがあって、なし崩し的にヘアヌードが解禁されて行く中、ランダムハウス社が出したアメリカの写真家ロバート・メイプルソープのカタログ写真集を買って帰った人が当局に没収された。国内でエロ目的のヘアヌードが散乱する中、著名な写真家が撮った中に陰毛が写っているからと没収してしまう日本の馬鹿官僚は、脳みそ壊れすぎている。

宮沢りえが出した写真集は、18年も経ってから自動ポルノかどうかが議論され、自民党のキ●ガイ全体主義者どもは麻薬と同じく単純所持しているだけで取り締まろうとする恐るべき法案を出してきた。

画像処理ソフトを作っただけで逮捕されて有罪判決を受けた人もいるが、これは包丁で人を殺すバカが出たからと、包丁を作った職人を逮捕するようなものである。じゃあカローラで人を轢き殺したらトヨタの社長を逮捕するのか? 法律に拠らず、当局の難癖による横暴が許されるような国が、法治国家であるはずがない。

酒税法の後出しジャンケンも、公平性を相当損なっている。発泡酒が売れるとそれに課税、第三のビールが売れるとそれにも課税と、企業努力を土足で踏みにじっている。一方、ワインは優遇されているが、これは外圧に屈した結果であって、いったいどこ向いて尻尾振ってるんだか……。

一時期、世間を騒がせた「電気用品安全法」というバカ法律も、告知もせずいきなり中古製品の売買を禁止しようと目論見、散々撹乱した挙句、最後は穴だらけにして無かった事になるというお粗末さ。当事の自民党大臣は問題点が分かってないパーデンネンだし、マスゴミは正しい切り込みをせずに的外れな騒ぎ方をする無能ぶり。こんなバカ法案を強引に通そうとしたのだから、大手メーカーに利益を与えるとともに、胡散臭い天下り先を増やそうとする魂胆が見え見えなのだが、そういう部分には突っ込まずに、マニアが困るとか訳の分からん部分ばかり取り上げたんだよねマスゴミは(失笑)。

ラスト付近の選挙分析は比較的どうでも良いが、共産党が頑張る程、自民党に有利になるというのは、敵に塩を送ってるのか? わざとやってるの!? 現政権には全く期待していないが、票の格差だけは是正して貰いたい。田舎に頑強な地盤を持っている自民党が返り咲いたら、格差解消は不可能になる。

最後の裁判員裁判も超糞ルールだよなぁ。素人でも出来る程度の仕事なら、プロは必要無いじゃない。だいたい、運用も適当すぎる。同じ事をやっているのに裁判員がビビって死刑回避するか否かで運命の分かれ道になるなんて、おかし過ぎるだろう。やった罪そのもので裁いて頂きたい。


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経済学のことば (講談社現代新書1754)

経済学のことば (講談社現代新書)経済学のことば (講談社現代新書)
(2004/11/19)
根井 雅弘

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リカード、マルクス、スティグリッツ、フリードマン、ケインズ、ワルラス、スミス、セン、クルーグマン…経済学の歴史がこれ一冊で見渡せる。


古典から現代まで、経済学者のエッセンスを抽出したもの。数多くの経済学者を取り上げている分、それぞれの分量は少ない。

よって、本格的に読み込むには不足だろうけど、最近のガルブレイスやクルーグマンならともかく、リカードやメンガーやジェヴォンズといった古典から近代までの経済学者の著書と接する機会なんて、一般人には無いだろうから、どの学者が何を唱えたか、さらりと読み流すには有用だと思う。

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モテたい理由(講談社現代新書1921)

モテたい理由 (講談社現代新書)モテたい理由 (講談社現代新書)
(2007/12/19)
赤坂 真理

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女性誌がふりまく幻想に踊る女、逃走する男なぜエビちゃんOLが流行るのか?次々に現れては消える理想のライフスタイル。女性ファッション誌に伏流する主題を、グルーブ感あふれる文章で明快に読み解く。


講談社現代新書から出ているけど、中身はただの自分語りエッセイの域を出ていない。教養新書クオリティを期待すると大きく裏切られるので注意。

やはり女性だからか、論理的ではなく主観や感情、フィーリングによる発言が多いが、同姓を見る目はシビア。女性誌の、ネタとしか思えないような内容を一刀両断するところは、とても笑える。こんな馬鹿みたいな内容を、真面目に読んでいる人がいるのかと思うと……。商品とタイアップして、幻想を作り上げるという構図も、資本主義に毒されすぎである。わざわざ金を払って広告を読まされてるんだから、女性誌の読者って妙な人々だよね!?

それにしても、女世界って容赦無いよね。ルール無用で、何やっても勝てば良い! みたいな部分があるし。他力本願すぎるし。玉の輿でも勝ちは勝ち! みたいな風潮は、男だと適用されない。自分が駄目でも、他人の人生に乗る事でリセット出来るという特典は旨味が大きいが。

恋愛すら、資本主義の消費材料と化し、男性への無料乗りみたいな事になってしまうと、男が逃げ始めた。そりゃそうである。自分だけでも精一杯なのに、何で他人の人生まで背負わねばならぬのか。女が貪欲になればなるほど、男が逃げてしまい、形式上は男余りな筈なのに、現実は何故か女のほうが余り物となり、結婚というゴールに向けての戦いは、より熾烈なものとなる。

日本における男女逆差別は、嫌な部分を全て男に押し付け、美味しい部分だけ女が吸い取ろうという構図であり、これでは男がやる気を喪失するのも当たり前である。フェミのやつらも、女だけに適用されている既得権益はそのままで、都合の良い部分だけ男女平等にしろと五月蝿いし。

今時、トータルで考えれば男女逆差別しかないし。未だに男優位社会だと思っているのは、フェミのおばさん達と、ブサイクだけだろ? 若しくは、不細工とか超可愛くない人とか、あるいは顔面偏差値が低めの人とか。少なくとも、私の周りで文句を言っている美女は一人もいない。みんな、我が世の春を謳歌している。文句を言っているのは全員、容姿がユニークな……おっと、誰か来たようだ。

ここまで男を虐げてしまったのだから、今後はモテるために激戦を勝ち抜かねばならなくなるだろう。これも「自己責任」の一言で片付けて貰いたいところである。今後、大量生産されるであろう結婚難民の皆様方、ご愁傷様。

実は、男のほうがルックスの初期設定に影響されるのではないかという意見にだけは、全く賛同出来ない。モテないのはブサメンだから、イケメンなら鬼畜でもモテるという二元論的世界では無いだろう。だって、金持ちのブサメンがいっぱいモテてるじゃないか。


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生きづらい私たち(講談社現代新書1740)

生きづらい<私>たち (講談社現代新書)生きづらい<私>たち (講談社現代新書)
(2004/10/19)
香山 リカ

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「心がバラバラになって」
「消えてしまいたい」
境界を生きる若者たちを解き明かすすべての日本人への処方箋
●死にたいわけじゃないのに自傷せずにいられない
●現実を受けとめきれない傷つきやすい私
●家出するより家族を殺害
●2駅離れた彼女の家は「遠すぎて」会いに行けない
●トラウマがなくても人格がすぐ解離
●記憶のない買い物
●プロポーズされたのも忘れてしまう
●落としがちな命
●整形し「自分じゃなくなってほっとした」
境界を生きる若者たちを解き明かすすべての日本人への処方箋。


様々なキティさんが登場して、笑えば良いのか憤れば良いのか……。最近、キティな人が増えたような気がすると思う。単なる気のせいではなくて、実際に増殖しているのではないか!? これって、一種の先進国病なのだろうか? どうも、先進国に増えている気がしてならない。

医学の進歩によって症例の分析が進むから、なおさら病気(と分類されてしまう状態)が増えてしまうのか、社会環境その他諸々が要因となっているのかよくわからないけど、いつの時代でも生きづらいのであって、過去数千年と比較しても現在がとりわけ劣るという訳ではない。しかも、明らかに日本より生きづらいであろう“失敗国家”の人々よりも、日本人にキティが増殖しているのを見ると、これは一種の甘えとしか思えないのだが。


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大人のための文章教室(講談社現代新書1738)

大人のための文章教室 (講談社現代新書)大人のための文章教室 (講談社現代新書)
(2004/10/19)
清水 義範

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ここで私の言う大人とは、世間一般の普通の大人である。サラリーマンや、事業主や、職人や、公務員や、OLや、主婦や、とにかくそういう、いろんな大人全般である。そういう人たちは、文筆業をなりわいとしているわけではないのだが、でも、文章を書くことと無縁ではない。普通に大人をやっていれば、様々の局面で、ひとに読まれる文章を書くことになるものである。(中略) 私がここに始める文章教室は、そういう文章を、どうすればうまく書けるようになるんだろう、という考察の場である。私なりに、様々の心がけや、技巧や、裏技を考案していこうと思っている。


文章力を上達させるために図書館から借りてきた。なかなか役にたつ。その割には下手糞なままじゃないか! という突っ込みは無しでお願いします(笑)。別にプロじゃないので(汗)。もちろん、内容が無い様という状態ではお話にならないのだが、ある程度の文章テクニックも必要なのだと納得。

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現代小説のレッスン(講談社現代新書1791)

現代小説のレッスン現代小説のレッスン
(2005/06/17)
石川 忠司

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村上龍の描写力、保坂和志の孤独、「海辺のカフカ」の新しさ、舞城王太郎の全能感-。文字界をリードする作家たちの成功と失敗を、気鋭の評論家が抉り出す。異色の文学入門誕生!


日本語はペラいと断じる著者の文芸批評。確かに最近ペラくなった講談社現代新書には似つかわしくない高尚な文章。一瞬、間違えて岩波新書を借りてきたのかと思う程。

しかし、所詮は他人の褌で相撲と取っているだけ。作家が創り上げた作品を、後付けの理由で論評しているだけにすぎない。何より、日本語はペラいとする論理構成が不十分すぎる。中国語との比較しかされていないが、表意文字より表音文字が劣るならば、欧米諸国言語はさらにペラい筈ですな。


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ほめるな(講談社現代新書1777)

ほめるな (講談社現代新書)ほめるな (講談社現代新書)
(2005/03/17)
伊藤 進

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「ほめる教育」がなぜダメかを指摘し、コミュニケーション重視のインタラクティヴ型支援を提唱する。


出版点数が増大しても、それ相応の書き手が比例して増える訳ではないので、近年の新書はレベルが下がり気味なのだが、それにしてもこれは酷い。講談社新書なのに、洋泉社新書クオリティとは……。

ほめる教育の弊害について述べたものかと思いきや、出してくる例が自分に都合の良い極端なものばかりで全く公平性に欠ける。いくらなんでも、猫かわいがりに褒めるのは、人をスポイルしてしまうから駄目だろう。そこまで極端な例を持ち出すからには、ほめない方には何をしても褒めてくれない頑固職人みたいな親父を出してこないと……。

ほめる教育で駄目な子が増えたみたいな事を書いているが、駄目な子を増やしたのはゆとり教育ですから! 大学も駄目な学生が多くなったかのように書いているが、これも少子化により、本来は合格出来なかった低レベルの人間が入れるようになっただけの話。プロ直前レベルで壁にぶちあたった人の事例では、それに至るまでのほめる教育を全否定。もう一段上がるためには、従来のアプローチを変更しなければならない場合があるのはよくある話で、いきなり今までの方法を全否定とは酷すぎる。ならば、その人はほめられずにそこまで到達出来たのか問いたい。

自分に都合の良い極論ばかり持ち出して、ほめるのは良くないと貶しつつ、じゃあどうすれば良いのかという点については中途半端なインタラクティブ型支援でお茶を濁すばかり。結局、自分がほめられない子だったからいじけているだけとしか思えない。気に入らない教授に対する個人攻撃も見苦しい。

このようなトンデモ本を何の批判もなく受け入れてしまう読者こそが、ほめる教育の弊害そのもの。この皮肉な状況に対しては、突っ込むべきなのか笑うべきなのか(笑)。


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人形作家 (講談社現代新書1633)

人形作家 (講談社現代新書)人形作家 (講談社現代新書)
(2002/11)
四谷 シモン

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青白い肌と遠くを見つめているようなガラス玉の瞳を持った、リアルで美しい人形を作り続けている四谷シモンの自伝である。日本を代表する人形作家であり、俳優でもある彼の、生い立ちから創作の秘密までが、みずからの筆で語られる。これまでの作品の写真が豊富に掲載され、後半では制作現場の様子も紹介。人形作りの実践にも参考になる1冊だ。


四谷シモンの半生は、波乱万丈という言葉すら生温い。もう、無茶苦茶すぎ、壊れすぎである。どれほど苦難の人生が待ち構えていようと、最後に辿り着くのが「成功」と呼ばれる場所ならば勝ち組なのだが、この人に関してはちっとも羨ましいとは思えない。例え人形作家として大成したとしても、こんな鬼のような人生は嫌だなぁ。

しかし、この無茶苦茶な少年時代から青年時代が無ければ、ここまで完成度の高い人形は作り出せない気がする。きっと、苦難の歴史も何らかの肥やしにはなっているに違いないのだが、少し間違えれば単なる狂気で終わってしまうんじゃないだろうか。見事に昇華して、人形に妖しい魂を吹き込む四谷シモンは凄すぎる。

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ゲーム的リアリズムの誕生(講談社現代新書1883)

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)
(2007/03/16)
東 浩紀

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話題を呼んだ前作『動物化するポストモダン』より5年半の待望の続編です。今回の本では、前作の問題意識(オタクの消費行動を分析することで現代社会を読み解く)を引き継ぎつつ、さらに「涼宮ハルヒ」シリーズなどのライトノベル、「ひぐらしのなく頃に」などのゲーム、舞城王太郎の小説などの読解を通じて、日本の物語(文学)の行方について解いていきます。明治以降の「自然主義的リアリズム」、大塚英志の「まんが・アニメ的リアリズム」に対して「ゲーム的リアリズム」とは何か? まさに文芸批評の枠を超えた快著です。


小説とは違って単品でも読めるけど、これは『動物化するポストモダン』の続編なので、先に前作を押さえておくべき。読み進めるにあたっては、具体例としてゲームや小説のネタバレが多数含まれているので、自己責任で。

ああっ! 買っただけでまだ読んでいない、プレイしていないもののネタバレをたくさん目にしてしまった(笑)。まあ、攻略ページ見ながらプレイするタイプの邪道なプレイヤーなので、さほどダメージはないけど。

前作よりもゲーム化視点での分析が多め。従来では見られない物語構造のものが増えているなぁ。ギャルゲーだって馬鹿には出来ない。

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動物化するポストモダン(講談社現代新書1575)

動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)
(2001/11)
東 浩紀

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オタク系文化を批評する意義――オタク系文化はJポップのような国民的広がりをもつ文化ではないが、決してマイナーな文化でもない。オタク系の消費者は、きわめて活動的な層に限っても、数十万の規模を下げることはないと思われる。そしてさらに付け加えれば、オタク系文化はもはや日本だけの現象でもない。オタクたちが作り上げたコミックやアニメ、ゲームなどの独特の世界は、アジア地域のサブカルチャーに深い影響を与えている。最後にもうひとつ加えれば、日本のネット文化の基礎はオタクたちによって築かれている。したがって、いま、日本文化の現状についてまじめに考えようとするならば、オタク系文化の検討は避けて通ることができない。


「ポストモダン」なんて言葉が題名に入っているので、随分とアカデミックな内容だと惑わされそうだが、サブタイトルは「オタクから見た日本社会」である。つまり、真面目に分析してみても、題材がサブカルチャーな訳で……。

東浩紀の分析が適切か否かはともかく、従来の物語と、ライトノベルに見られるような新しい物語の構造が異なるという点については興味深い。「動物化」なんて書かれると、オタクを馬鹿にしてるのかと思ってしまいそうだが、これは作者独自の考えでなく、アレクサンドル・コジェーヴから引用しているだけである。

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他人を見下す若者たち(講談社現代新書1827)

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
(2006/02)
速水 敏彦

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やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている-。教育心理学の研究データが示す新しい日本人像を紹介しつつ、その変化の最も根源的な要因を追究する。


根拠無き自己評価によって、他者よりも優位を保とうとする昨今の現象を分析する。……あんまり分析出来ていないですね。道理で酷評されまくっている訳だ。ここまで反対意見が集まってしまうと、いっそ心地良いだろう!?

自分の持ち物や服を見せびらかす女子高生が自己愛的性格と断定したり、実在の人物ではないスヌーピーのチャーリー・ブラウンを分析してみたり、事例に説得力が無いですよ。別に他人を見下すのは若者に限らないと思うが……。むしろ、著者が一方的に若者を見下しているような気がしてならない。

新書ブームの影響とはいえ、由緒正しき講談社新書が洋泉社レベルの書籍を出してしまうのは残念であるが、まあ、オヤジの愚痴エッセイとして楽しんだらいいと思うよ。(若者が読んでも腹が立つだけかもしれないが。)今の若者に憤りを感じているオッサンに、お勧め。

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人生に意味はあるか(講談社現代新書1787)

人生に意味はあるか (講談社現代新書)人生に意味はあるか (講談社現代新書)
(2005/05/19)
諸富 祥彦

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人生の「目的と意味」は何か?本気で考え始めると、抜け出られなくなってしまいそうで、何となく、怖い。そんな気がして、あまり考えないようにしてきた、という方も、少なくないようです。そんなあなたがこの問題について真剣に考え抜き、そして、心の底から納得できる「人生のほんとうの意味と目的」を探し求める旅に出るための、ガイドブックのような本です。


誰も永久に正解を出す事など出来ない究極の問いであるが、哲学や宗教による観点から分析している部分は評価出来る。しかし、著者の個人的な体験談は眉唾物である。科学でも哲学でも宗教でも答えが出せないと、やはり最後はオカルトに走るしかないのだろうか。

結局、人生なんて生きている間の自己満足にすぎないと思うけど。つまり、最終的には意味なんて存在しない。神と同じで、在ると思う人の心の中にだけ、擬似的に存在する夢幻だと思う。生きている間に自己満足出来るような満たされた人は意味があると思えるかもしれないが、負け組にとって、人生の意味など考えても何の価値も無い。

せめてもの救いは、どんなに幸福な人生を過ごせた勝者であっても、死んでしまえば何も残らないという点だろう。この不浄の世界に満足出来なかった者にとっては、人生の意味などあっては困るのだ。

人生なんて、一度もセーブデータを取らずにプレイするドラクエと同じだろう!? レベル1で終わってしまったやつも、レベル99まで上げてレアアイテム全部集めたやつも、死という名のリセットボタンを押されたら、リアル人生ゲームRPGから完全クリア(笑)。セーブデータどころか、プレイしたという自己満足の記憶すら残らない行為に、意味はあるのか?

誰かの記憶に残れば自分の人生に意味はあるという詭弁もあるけれども、自分を覚えてくれている人だって、100年もたずに死にますからね。さらに、人類という種自体も未来のある時点で滅びるし、地球も赤色巨星と化した太陽に飲み込まれて滅びるし、銀河系だって中央にあるビッグマザー(中心核となる巨大質量ブラックホール)が銀河団質量まで成長して滅びてしまう。宇宙そのものだって、収縮に転じて終わってしまうか、あるいは永遠に膨張して熱死するかの二択で、どちらに転んでも未来は無い。


人生に意味があるなどと戯言をほざくのは、人生の勝者だけだと思う。たまたま人生の当たりクジを引いただけで偉そうな事を言う奴等には、死の宣告と臭い息とチョコボックルとみんなのうらみを、同時攻撃で喰らわせたいところである。

なんだこのリアル人生RPGは! いくら戦っても、しあわせの靴どころか、ひのきのぼうすら落ちないじゃないか!!!1

とりあえず、私の人生にもエリクサーくれよっ!!
源氏シリーズ落とせよ!!
出てきた宝箱が全部ミミックじゃないかっ!!
もうずっと敵のターンだし、フルボッコだし!!
痛恨の一撃は止めてくれよOrz

返事がないただの生きる屍のようだ。←今ここ

パトラッシュぼくもう疲れたよ……。
パトラッシュぼくもうつかれたよ


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