Twitter社会論(洋泉社新書227)

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
(2009/11/06)
津田 大介

商品詳細を見る

オバマ大統領をはじめとして各界著名人や各種公的機関、マスメディアや大企業がこぞって使い、全世界で爆発的にユーザーを増やし続けているツイッター。今、何が起こっているのか?これからどうなるのか?いち早くツイッターを使いこなし、「tsudaる」の語源ともなった著者がそのインパクトを読み解く。


ようやくTwitterも日本に浸透して来た感じであるが、参加していない人にとっては、何がどう面白いのか理解出来ないだろう。すでに始めている側も、やった事の無い人に面白さを説明するのは困難で、「とりあえず、やってみろ」という以上の台詞には、まだお目にかかった事はない。こればかりは本当に、まずやってみないと理解出来ないからね……。

他人の呟きなんか見て、なにが面白いの?

そう思っていた時期が、私にもありました。

他のサービスが、どんどんオプションを追加してゴテゴテしたものに肥大化して行くのに対して、Twitterは140文字以内で言葉を書き込むだけという、ネット黎明期に見られたようなシンプルさを保ったままである。本体は極めてシンプルなまま、追加サービスは外部にデータを公開する事で、様々なシステムを取り入れる事が出来る。従来の囲い込み的な手法を採らなかったのは英断だと思う。

誰もが好き勝手な事を書き込めるので、情報としての信憑性については、受けて側の能力が問われるが、即時性という部分においては、従来のメディアを凌駕したと思う。今までのような、情報囲い込み的な手法しか取れない旧態依然としたメディアは、やがて淘汰されるだろう。全体主義国家による情報統制も、Twitterで世界中に広まるようになって来たので、今までのような締め付けだけでは上手く支配する事は出来なくなって来た。

先進国においては、政治家も企業も教育も、積極的にTwitterを使い始めているが、どこぞの家畜人ヤプー国家においては、まだまだ拙い現状が続いている。オバマ大統領のように、欧米の政治家がスマートに使いこなしているのに対し、日本で利用している政治家は酷いのが多い。特に、野党に転落した某政党なんて、単に政敵をこき下ろすだけの工作員と変わらない奴だらけで、ちっとも民衆の側を向いていない。なんで人心を失ったのか、真摯に反省する心がなければ、どれだけ相手の悪口を書いたところで、自らの価値を落とすだけに終わると思うのだが……。

企業アカウントも、米国企業がリアルタイムという特性を駆使して売上を伸ばしているのに対し、中身が伴わないのに、とりあえず新しいものだから作ってみましたというツマラナイものが多い。機械的に商品情報を送りつけるだけではスパムと変わらない。この点に関しては、大手よりも、小回りの効く個人商店みたいなところのほうが、やる気もあって面白い。

教育に関しても、欧州では情報リテラシー能力を高めるために、授業で教えるところも出てきているというのに、何処かの東洋にある家畜人ヤプーの島国では「学校で携帯禁止」なんて馬鹿な事ばかりやっているからね。何でこの後退国家は「臭いものに蓋」方式でしか対応出来ないのか。やはり民度の低さが原因か……。


「Twitter社会論」という大層な題名がついているけれども、学術的に論じた内容ではない。分析内容に関しては、Twitterだけに留まらず、ネット全体に関して当てはまる部分が多いので、リアルタイム・ウェブの現状を把握する上でも有用な一冊だった。微妙なものが多い洋泉社新書の中では、かなり上質なのではなかろうか。情報としてはすでに最新ではないので、ただのTwitter本を探している人は、別の本を読んだほうが良いと思う。



それにしても、何もかも嫌になり、Twitter辞めちゃった後で、この本を読んでいるとは(・∀・)


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサーサイト

洋泉社新書リスト

洋泉社新書は、さほど人気が無いのか、すぐに品切れしちゃうし、新古書店でも探しにくい。内容も、他の新書と比べると微妙な感じの物が多い。

0001 『私は臓器を提供しない
0002 『中年男に恋はできるか
0003 『英国・フランス楕円球聖地紀行
0004 『一日一話
0005 『債権取り立ての法律学
0006 『ニーチェって何?
0007 『歴史と出会う
0008 『クラシック名盤ほめ殺し
0009 『殴られる妻たち
0010 『なぜ人を殺してはいけないのか
0011 『コンピュータはそんなにエライのか
0012 『縄文時代の商人たち
0013 『経済再生は日本流でいこう
0014 『なぜ大人になれないのか
0015 『化学物質は警告する
0016 『人権を疑え!
0017 『時代を読み解くビジネス用語事典
0018 『わたしを認めよ!
0019 『これで英語開眼
0020 『IT革命?そんなものはない
0021 『キーワードでわかる最新・心理学
0022 『日本人はなぜナメられるのか
0023 『通じる英語・上達のコツ
0024 『「勝ち抜く大人」の勉強法
0025 『この思想家のどこを読むのか
0026 『ゴシップと醜聞
0027 『ゲノム解読がもたらす未来
0028 『遺伝子改造社会あなたはどうする
0029 『「こころ」はどこで壊れるか
0030 『環境と文明の世界史
0031 『京都人だけが知っている
0032 『なぜ男は暴力をふるうのか
0033 『英会話攻略はこれしかない!
0034 『死の準備
0035 『日本書記はなにを隠してきたか
0036 『クラシック批評こてんぱん
0037 『なぜ日本は敗れたのか
0038 『韓国美人事情
0039 『紙幣は語る
0040 『自由と宿命・西尾幹二との対話
0041 『英国式人生のススメ
0042 『病としての韓国ナショナリズム

0044 『子どもを伸ばす37のコツ
0045 『<子>のつく名前の女の子は頭がいい
0046 『卑弥呼誕生
0047 『シニアのための海外快適旅行術

0049 『クラシック悪魔の辞典 完全版
0050 『歴史の中で語られてこなかったこと

0052 『まれに見るバカ
0053 『天下人史観を疑う
0054 『ワシントンの陰謀

0056 『毒婦の誕生


0093 『出会い系サイトと若者たち

0227 『Twitter社会論



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

出会い系サイトと若者たち(洋泉社新書093)

出会い系サイトと若者たち (新書y)出会い系サイトと若者たち (新書y)
(2003/08)
渋井 哲也

商品詳細を見る

インターネットや携帯電話で見知らぬ者同士をつなげる「出会い系サイト」などの匿名メディアがいま急速に広まっている。そこには、人に言えない悩みや「生きづらさ」をかかえ、癒しや救いを求めてアクセスする人がいる。時には、援助交際(児童買春)、殺人事件、ネット心中など怪しげで危険と隣り合わせの世界でもある。なぜ彼らはさまよい、そこに魅入られるのか?若者への直接取材で生の声を伝え、拙速な法の規制がかえってアンダーグラウンド化を促し、危機が深刻化する危険性を警告する。


インターネットが携帯端末にまで拡大したことにより、この時代における社会現象として現われてきたモノのひとつが、コレっ! 当初の目的から逸脱し、犯罪の温床となってしまう場合もあり、また、携帯端末からもアクセスできる事もあり、規制自体もなかなか難しい。著者は安易な規制はサイトのアングラ化を招くとして警告もしている。「出会い系」について、その現象面、問題点等、奥深く論評している。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

毒婦の誕生(洋泉社新書056)

毒婦の誕生

毒婦にまつわる"性欲伝説"はどのようにして醸成されたのか?明治十年代初めに誕生し、あっという間に一般化した「毒婦」。その代表格・高橋お伝の女陰は今も東大病院に保存されているという。なぜお伝は毒婦と呼ばれ、その性器は注目を集めたのか?解剖された身体=性器を媒介にして発生させられた「情欲」が、メディアによって「異常」「過剰」の意味を付与され、近代の「性」の言説へとつながっていった過程を追いながら、近代の徒花=毒婦に刻印された幾重もの意味を読み解く。


毒婦とは言っても、様々な事例を集めて分類したものではなく、主にお伝、お松、お絹あたりに焦点を合わせて論評する。事実をなぞらえて行くと、巷で出来上がっている毒婦の伝説が虚構に満ち溢れているのがよくわかる。実際には、大衆が望む形としてジャーナリズムが作りあげたフィクションにすぎないのだが、こういう形で死後有名になるとは、当事者も不本意であろう。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ワシントンの陰謀(洋泉社新書054)

ワシントンの陰謀

第二の敗戦を迎え、外資に進駐される日本。奇跡の成長から一転、未曾有の経済危機に転がり落ちたアジア。その背後にはヘッジファンド、ユーロを生んだヨーロッパ、そしてグローバリゼーション戦略を進めるアメリカがいた。日本とアジアに仕掛けられた「ワシントン・コンセンサス」という名の陰謀の本質を読み解き、いまこそ日本が選択すべき未来像を説く。


学校では決して教えてもらえない黒歴史。ちゃんと物事を見る目を持っていれば、このような世界のカラクリは明白なのだが、日本人は騙され上手だから、きっとこのような陰謀には気づいていない人が多い事だろう。

もっと、欧米のしたたかな戦略に負けない人材を増やして行かないと駄目なんだけど、今の日本は詰込み式教育がよろしくないという事で、ゆとり教育なる「詰込まない式」に転換していただけだしなぁ。欧米のように「考える式」にならない限り、更にこっぴどくやられてしまうことだろう。ご愁傷様。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

天下人史観を疑う(洋泉社新書053)

天下人史観を疑う

信長、秀吉、家康の天下取りに至る話は誰でも知っている。彼らは天才的な才能があったが故に、天下を取ったと誰も疑わない。しかし、彼らは本当にその才故に天下に君臨することができたのか?「天下人」とは何か? 彼らの天下取りの「史実」は本当なのか? 「勝者の側」から歴史記述を組み立てていけば、そこには単純明快な「英雄神話」が残るだけである。信長も秀吉も、そして家康も、決して天下人を約束された存在ではなかった。「歴史の常識」を打ち破る注目の書。


歴史は必然ではなく、偶然で出来ている。運命論者が後付けで理屈を捏ねて喜んではいるが、実際にはタマタマそうなってしまったに過ぎない。偶然の積み重ねによって「現在」が築かれているのだ。

導き出された結果しか見ることが出来ないから、過大評価されたり、逆に過小評価されたりするのだが、実際はすべて「運」で確定されているに過ぎない。江戸時代、御用学者によって神格化された家康なんて、本当は小物であるし。歴史上正しいと思われている考え方を一度見直してみるには良い本だろう。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

まれに見るバカ(洋泉社新書052)

まれに見るバカ

人の世に一定程度のバカがいるのは常識である。「浜の真砂はつきぬとも、世にバカの種はつきまじ」と。しかし、そうは知りつつも、平成の世にわが日本につぎつぎとバカが異常発生している驚くべき事態をいったいどう考えればいいのか。性別も年齢も、収入も地位も関係がない。さらには有名人・無名人も問わない。なぜ、こうした事態がこの国に出現したのか?「バカ」の生態と由来とその現状をあますところなく伝え、読む人に不思議なことに、生きる勇気が湧いてくる「当世バカ」生態図巻。


数多くの著名人をバカとこきおろす。本当にバカだなぁと思われる人物もたくさん含まれてはいるけれども、こんなに他人をバカにしてしまって大丈夫なんだろうかと心配になる。一口に「バカ」と言っても、愛すべきバカから抹消すべきバカまでピンキリなんだよね。

例として挙げられているブランド漁りの買い物依存症バカである中村うさぎなんて愛すべきバカだと思うし、逆に「ちょっと人を殺してみたくなったから殺しました」とかいうキチガイなんてこの世から抹消されるべきバカだしさ。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

歴史の中で語られてこなかったこと(洋泉社新書050)

歴史の中で語られてこなかったこと

名作アニメ映画「もののけ姫」のエボシ御前の正体は? 女が支えた養蚕と織物の歴史の意外な事実、自由主義史観・教科諸問題まで、歴史学と民俗学の両雄が描く「列島社会」の歴史の深層。98年刊の単行本を新書化。


常識とされている歴史観が正しいものとは限らないが、確証も無いのに自説を述べているだけでは、語られようが無いよなぁ。目の付け所は面白いかもしれないが、結局、くっちゃべっているだけで終わるのが残念。

ただの対談ではなくて、もう少し理路整然とまとめて欲しかった。それにしても、これは単行本で出ていたものを新書で出しなおしただけなんだね。執筆陣の層が薄いとはいえ、焼きなおしてもう一度売ろうというのが多い。他の新興新書と比べて、洋泉社新書は気合が足りない。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

クラシック悪魔の辞典 完全版(洋泉社新書049)

クラシック悪魔の辞典 完全版

揶揄、駄洒落、もっとも高尚で、もっとも下世話なクラシック音楽の「禁断の快楽の書」! 巻末に「悪魔がガイドする名曲・名盤」も収録。99年刊に記述の刷新等を行った完全版。


これはちょっと……。おそらく、知識がある人が読んだら面白いのだろうけど、笑うところが全くわからない。皮肉たっぷりのお遊びなので、普通に辞書としては使えない。嫌いじゃないけど、自らに知識が欠如しているが故に楽しめず、もどかしさが残る。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

シニアのための海外快適旅行術(洋泉社新書047)

シニアのための海外快適旅行術

疲労回復のための空港活用法は?旅先での食事対策は?エコノミー・クラス症候群から自分を守る方法とは?―どの航空会社を選び、どの座席に座ればよいのかから、ホテルなどの賢い利用法や海外でケガ・病気になった場合の対処法、さらには帰国後のケアまでを、医学的見地と体験談を交えてわかりやすく解説。旅を心底楽しむために必要なあなたの健康を守る旅行術。


どうして洋泉社新書はレベルが低いのだろうか。こんなのばかりだな。この本も、駄本でありました。まず、著者が極めてジコチュー。

飛行機はこの席が一番健康にいいから、そこしか使わないとか……。その仮説が正しかったとして、乗客全員がそこしか座らなかったらどうなるんだよ。この人って病気か? 健康健康って、あまりにも病的なまでの健康バカ。「まれに見るバカ」で紹介されて然るべきキャラである。

もうひとつ、ダメな点。航空機に関して、書いている事間違ってますから。機内の換気に関して怪しげな部分があったので航空関係者に確認してみました。ウソ書いてるよ、この人。ちゃんと裏づけ取ってから書きましょう。

さらにむかつく点。いいサービスに固執しすぎ。そりゃ、あんたみたいに金持ちはどんどん金かけて快適な旅を楽しめばいいだろう。普通の人は、そんなに金持ってないんだよ。お金に困っていない人以外が読んでも気分悪くなるだけの駄本だった。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

卑弥呼誕生(洋泉社新書046)

卑弥呼誕生

これまでの『魏志』倭人伝をめぐる話題は、恣意的な解釈が横行する邪馬台国の「所在地論争」に終始してきた。著者・陳寿の倭人社会への思い込みと偏見が随所に見られるが、それでも卑弥呼が「邪馬台国の女王」だったという記述は存在しない。本書では、陳寿の誤解と偏見に満ちた『魏志』倭人伝の記述に徹底的な批判を加え、二、三世紀の「卑弥呼の時代」こそ、日本列島に国家と王権が誕生した重要な時代であり、卑弥呼は未開社会のシャーマンではなく、高度な政治社会の統合に貢献した精神的シンボルだったことを明らかにする。


魏志倭人伝が絶対視されがちな古代史について論評する。資料の乏しい時代故に、遺された書物が研究の拠り所となるのは仕方が無いが、必ずしも真実が記されているとは限らないんだよね。現に、卑弥呼が治めたとされる国の場所は、記述通りならば九州でも畿内でもなく、九州の遥か南方に位置する事になってしまうのだ。もしかして、邪馬台国は沖縄か!? それとも海中に没したムー帝国とか……。

そもそも、中国の東にある島(今の日本)には美女だけが住む国があると信じられていたような時代だから、魏志を記した陳寿の記述を鵜呑みにするのも危険だろう。陳寿って東側の事情に精通していた訳ではなくて、元々は蜀漢(劉備が建てた国)の官僚だったらしいから。卑弥呼というのも、実は人名ではなくて、神を奉るような役職らしい。

個人的には邪馬台国=ヤマト政権で間違いないと思う。なぜ、邪馬台国を「やまたいこく」と読みたがるのか不明だ。これは中国人が彼らの発音で漢字を当てはめたにすぎないのだから。実際には「やまと」と読んで良いのだと思う。中途半端に「やまたい」と読むくらいならば、むしろ「じゃまたい」だろうに。

そういえば、じゃまたい王国というのもあったんだよ……。確か鋼鉄ジーグの敵が、女王ヒミカの支配する「邪魔大王国」でした。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

<子>のつく名前の女の子は頭がいい(洋泉社新書045)

<子>のつく名前の女の子は頭がいい

なぜ、現代の若者は両親や教師と言葉が通じないのか?なぜ、彼らは本能的な衝動を抑制できなくなったのか?それを解くカギは“子”のつく名前とつかない名前の違いにある!理解を絶するメディア新世代である若者の名前を追跡することで、マスメディアが両親に与えた影響と大衆社会のコミュニケーション・システムを追跡する若き社会学者の画期的成果。


メディアによる教育に対する社会学的影響を“子”のつく学生の成績等をデータに論評している。だが、抽出データの取り方及びその母体数の少なさ、また、母体の選択自体に恣意的なものを感じる。しかも、テレビによる影響と“子”のつく学生の成績をこじつけただけの、論理の飛躍が見られる。都合の良い調査結果だけで構築しているし。

“子”のつかない名前を持つ女性が気分を悪くするんじゃないのか!? あとがきも、この内容に反論する知識人を貶めているだけで非常に見苦しく、読者を納得させるだけの論理構成が全くなされていない。

これ、新書以前に単行本で出ていたのか。大昔は、“子”のつく女性が頭良かったんかね? 今や、ゆとり親がぱねぇ名前ばかりつけるから……。むしろ、「DQNな名前をつける親は頭が悪い」という展開のほうが面白そうなんだけど。

DQN名に“子”をプラスしたら、頭が良いのか悪いのか、よく分らない名前になるよね。岡崎祥久の『独学魔法ノート』に出てきた“まれん子”みたいな……。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

子どもを伸ばす37のコツ(洋泉社新書044)

子どもを伸ばす37のコツ

共生を否定すれば競争は狂争と化し、競争を否定すれば共生は寄生(パラサイト)と化す―。なぜ、こうしたことが起きてしまったのか?21世紀を生き抜く「したたか系」の力を子どもにつけさせるために親がなすべきことはなにか?子どもの人間力から知力・学力、受験、そして「生きる力」まで。「競争しつつ共生する」ための子育てのコツを“勉強法の達人”が社会心理学の知見と自分の体験を踏まえて伝授する。自信と責任をもって子どもにかかわれと説く親必読の書。


別に、子育てをする為だけの本ではない。これから厳しい局面を迎える日本で生き抜くために、本当の意味で血となり肉となる生きた学力をつける為にどう対処したらよいのかという処方箋として機能するだろう。大人が自分自身を鍛え直す為にも有用だと思う。子どもに限らず、最近は大人でも自分の頭でモノを考えることが出来ない人が増えているからね。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

病としての韓国ナショナリズム(洋泉社新書042)

病としての韓国ナショナリズム

日本人以外の外国人はソウルでどんな目に遭ったのか?白人だというだけで「アメリカ人は国に帰れ!」と排撃されたドイツ人。同胞であるはずの中国朝鮮族・在日韓国人が受ける差別。韓民族をあれほど自画自賛するのに、国を捨て移民になる者が後を絶たず、世界一の孤児輸出国であるという謎。華僑が「世界で唯一成功できなかった国」と語る韓国が抱える病理とは?ソウルに住んで十余年になる著者が体験し見聞してきたなまなましいエピソードが明らかにするアンビバレントな韓国ナショナリズム。友人だからこそ言える、いきすぎる韓国人への苦言。


近くて遠い国、韓国。この国の歪は過度なナショナリズムにあるという論説、全くその通りだと思う。ある意味、日本もかなり閉鎖的だけど、それを超える国が隣にあるとは思いもしなかった。

北ならともかく、韓国がこんなにも酷い国だったなんて、自分のイメージや予想を遥かに超越していて、目ん玉が飛び出るどころか目玉親父になって走り去るくらいに驚いた。日本よりもダメな国があったんだ(笑)。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

英国式人生のススメ(洋泉社新書041)

英国式人生のススメ

英国の復活を支えた12の精神、その哲学と技術。日本のバブル崩壊の比ではない英国の没落。だが、半世紀にわたる長い倦怠と沈滞から、英国は見事に復活を果たした。その原動力は、英国人ならではの精神哲学。過去より今を大事にする。捨てない。自分でやる。笑いと知性を尊ぶ。…家・TV・庭・パブ・犬・コメディ・ダイアナ妃など日常をテーマに日本人が誤解して憧れる「おいしい」「大人」の文化の実像と真相を英国人的思考で痛快に描き直す。本当の「豊か」で「幸福」な人生を見いだす智恵と技術を辛口案内。


英国式人生を勧められても、余裕の無い日本人には無理だと思うが、エッセイとしては面白い。イギリスって、多少貧しくても心は豊かで羨ましい。日本は実際のところ豊かに見えて本当は貧しいし(物価が高いから同じ賃金では欧米並みの生活は出来ない)、心にも余裕が無いと思う。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

自由と宿命・西尾幹二との対話(洋泉社新書040)

自由と宿命・西尾幹二との対話

言葉の刃で戦いに挑む思想家はいかに戦ってきたか?良き理解者であり、厳しい批判者を得て、西尾幹二は赤裸々におのれの半生の思想遍歴を語った。そもそも思想の一貫性とは何か?ヨーロッパ中心主義に追随するのではなく、諦めるのでもなく、きっぱりと「反論し訂正する」思想のありかとはどういうことか?戦後思想の知的怠慢と傲慢と卑小とに対し、絶えず対決してきた真正保守知識人の内面の高貴さに多角度から迫るエッカーマン『ゲーテとの対話』に比せられる画期的対話集。


個人的に西尾幹二は好きなのだが、やはり洋泉社クオリティ、この新書は駄目なのが多い。洋泉社新書って、やたらと他人の悪口を書きたがる。きちんと論理構成されていない他者批判は、単なる悪口にすぎない。西尾幹二までもが、この新書シリーズ特有の悪口好きな傾向につきあってしまっているのは極めて遺憾である。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

紙幣は語る(洋泉社新書039)

紙幣は語る

紙幣は国家経済をつかさどる、もっとも重要なツールである。世界の紙幣にはどんなものが描かれているのかを見ることで、おのずとその国の特徴が見えてくる!男女の比率が10:1といういびつな、紙幣に採用された肖像の世界を見てみると―男から選ばれた女、それはいったいどんな女か?どこが偉いと評価されたのか?男に伍して戦った女、偉い子どもの母親、あるいは玉の輿組…。お礼に表と裏があるように偉い女性にも表と裏があるのか?豊富なエピソードで綴る「その国の顔」をめぐる旅。


世界各国の紙幣にまつわる秘話。それぞれのお国柄によって紙幣の造りや印刷されている人物、または風景が様々で面白い。歴史だけでなく文化の違いによって様々な紙幣の「顔」が見えてきて興味が尽きない。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

韓国美人事情(洋泉社新書038)

韓国美人事情

世界三大美人国を自負する韓国。なるほど美人の宝庫である。お年頃になったら男性に素顔を見せない!ボロを着てれば心もボロ?健康食より美容食。垢すりは夫のため。母が娘に整形を勧める!?…珍説・奇説の数々を検証すれば、信じがたい美への執念が見えてきた。韓国では、美人は生まれない、美人は自ら獲得するものなのだ!この、国をあげての美人至上主義を糸口に、お隣り韓国の文化と歴史、韓国人のメンタリティを探る。かつてない視点からアプローチする現代韓国案内。


韓国には美人が多いらしい。何故かというと、みんな整形するからだ! 恐ろしい国だな、それニセ美人ですから! 人工ですから!! 天然ダイヤと人工ダイヤくらい違いますから……。性別男ですら美女がいるよね(笑)。地理的には日本に近くても、国民性はかなり違うと感じた。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

なぜ日本は敗れたのか(洋泉社新書037)

なぜ日本は敗れたのか

戦争は錯誤の連続であり、より少なく過ちを犯した者の上に勝利の栄誉が訪れる。“不敗神話”が崩れたミッドウェー海戦の錯誤。逐次戦力投入の愚を犯したガダルカナル決戦。インパール作戦の地獄図絵。世界最後の大海戦となったレイテ海戦反転の謎。住民を巻き込み本土決戦の犠牲とされたオキナワ地上戦。六大決戦の戦略を冷徹な歴史家の眼と豊富な資料を駆使し、太平洋戦争の勝敗の岐路を明らかにする。


題名だけ見ると、上手くやればアメリカに勝てたのか? と思いたくなるけれども、実際には、過ちの数をどれだけ減らそうとも、この国の無能な頭脳では、勝利する事は不可能だったと思う。

空軍を私物化した太っちょをどうにかして、有能な国軍元帥の作戦を重用し、二正面作戦を避ければ、もう少しまともに戦えたかもしれない第三帝国とは違い、大日本帝国では……。きっと、孔明やヤン・ウェンリーですら、この国を勝利に導く事なんて出来なかったに違いない。

ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ海戦、沖縄戦、様々な局面での失敗を検証してはいるけれども、例え個々の戦いに勝利したとしても、最終的にはBAD ENDしか見えて来ない。

むしろ、頑張れば頑張るほど、敵が余計に強くなってしまうのだから、馬鹿どもに指揮されて無残に負けてしまった正史が正解かもしれない。ミッドウェーで勝利していたら、落とされた原爆は二個では済まなかったと思う。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

クラシック批評こてんぱん(洋泉社新書036)

クラシック批評こてんぱん

吉田秀和、宇野功芳、黒田恭一、志鳥栄八郎から、コンサートチラシ、インターネット・サイトまで。並み居る批評を笑いとばす異色のクラシック文章「毒本」。


クラシックをこてんぱんに批評するのかと思ったら、クラシックを批評している人が書いた文章をこてんぱんにしたものだった(汗)。純文学にしても、クラシックにしても、自分に酔いしれた文章を書いてしまうキモい人達は一定数いるものだが、そういう人達が書いたものを、さらに晒したり貶したり突っ込んだりするというのは……。

クラシック自体に興味がないので、この試みが面白いかどうかすら、私には分かりませぬ。他人の褌で相撲を取る人から、さらに褌を奪って相撲を取る感じだな(笑)。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

日本書記はなにを隠してきたか(洋泉社新書035)

日本書記はなにを隠してきたか

日本最古の歴史書『日本書紀』誕生の秘密!七世紀末の律令国家の成立は、倭国の自立、日本と天皇誕生の契機になる出来事だった。『日本書紀』の編纂は、それまでの倭国・大王の歴史を律令国家に相応しいものに書き換えることでもあった。しかし、その作業は、古代律令国家を正当化する“歴史ドラマ”の創作作業でもあったのだ。『日本書紀』の六世紀以前の記述は、戦後になって批判されたものの、聖徳太子の登場から七世紀末までの歴史はほぼ定説化してしまった。『日本書紀』の古代七世紀の記述は、意図的な操作が加えられていた。


なんだか、トンデモ本に近いような内容だった。歴史において史実とされている事を疑ってみるのは大切だが、なんだか眉唾物っぽい内容ばかり。大化の改新を疑ってみるとか……。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

死の準備(洋泉社新書034)

死の準備

ふと「死」がよぎるのはどういうときか?人間はかならず死ぬ。ただ一人の例外もなく。だが、死は通過点ではなく、ふりかえって回顧できるものでもない。だれひとりとして死を経験できず、ゆえに死の経験を書けない。それでも、人は「自分の死」について考えるときがある。「他の誰でもない、自分の死をどう考えればいいのか。その死の準備のために」この古くて新しいテーマを、さまざまなジャンルで活躍中の十名の著者がそれぞれに「私の死」について語る。


山田太一など、十名の著名人による死に対する考え方。死への向き合い方、目のそむけ方、様々なスタンスがあるが、正解は無い。それぞれ、死に対する立ち位置も異なるし、他人の死を見つめる事は出来ても、自分自身の死は経験も体感も出来ないし、それは通過点ではなくてピリオドなのだから。

中にはチラシの裏的な事しか書いていない人もいるけれども、身近な人を自然死以外で亡くしていたり、自分自身がほんの偶然により死神の手から逃れていたりする人もいるので、なかなか興味深く重い内容になっている。

何者であろうと、死から逃れる事は出来ない。神すら死んだのだから。いや、北欧神話の女神ヘルだけは、ラグナロク以降も滅びていないんだっけ!? なんせ、死そのものであるから、死ぬ事すら出来ないのだろう。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

英会話攻略はこれしかない!(洋泉社新書033)

英会話攻略はこれしかない

留学も英会話学校もヒアリングテープも役に立たない。アメリカの大学で英語を教える著者が悪戦苦闘と試行錯誤の末に会得した英会話上達の秘訣を伝授。


「これしかない!」と言い切ってしまうほどに大げさなモノではないのだが、通常この手の書籍は中途半端な参考書くずれとしてしか機能していないのに対して、この本は用例を小奇麗に纏めて誤魔化したりするのではなく、きちんと英会話習得に関しての方法論に特化している点に好感が持てる。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

なぜ男は暴力をふるうのか(洋泉社新書032)

なぜ男は暴力をふるうのか

男の凶暴性には理由はあるのか?動物が争う要因を考えると、摂食、生殖、なわばりに限られる。しかも、その争いは優劣が決まれば一件落着である。しかし、人間は違う。人は人を殺すまで人に暴力をふるう。その攻撃性のルーツとは何か?男の暴力がいかにして類人猿の負の遺産を受け継いでいるか、動物界の秩序を下敷に生物学的側面から人間にスポットを当て心の奥にひそむ暴力について考える。


書名からして、またDV(ドメスティック・バイオレンス)物なのかと思ってしまったけど違った。動物の行動を具体例とした生物学的な見地や、遺伝子レベルでの話題で男の暴力行動を解説しており、なんだか新鮮。まぁ、暴力を肯定する根拠にはなり得ないけどね……。かつて人間が動物と同じ位置にいた頃の負の遺産という事か。暴力男はアニマルのままだという事で……。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

京都人だけが知っている(洋泉社新書031)

京都人だけが知っている

京都には秘密がある、夜空の星の如く数えきれない秘密が。よそさんが参加できないお花見。本物の京つけものは名店では買えない。おばんざいはケチな食べ物である。京都人は実はパリびいきである…。京都は千二百年の歴史と都人に育まれた高嶺の花、などではない!ここに生まれ育った生粋の京都人である著者が、したたかでいけずであだっぽい、本当の京都を案内する。


その昔、京都に住んでいた頃、閉鎖的な雰囲気に辟易したものである。この本に出会い、この古都の実態を少しだけ垣間見る事が出来た様な気がする。観光で訪れるには最高なのだが、住むにはミヤコではなかった。このジワーッと来る嫌な感覚は、一度住んでみないと実感出来ないかもしれないけど。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

環境と文明の世界史(洋泉社新書030)

環境と文明の世界史―人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ (新書y)環境と文明の世界史―人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ (新書y)
(2001/05)
石 弘之、湯浅 赳男 他

商品詳細を見る

人類が築き上げた文明は深刻な環境破壊を招いた。本書は環境学、環境考古学、比較文明史を専門とする論客が、環境史の視点から人類史20万年の興亡を振り返り、破局を止める可能性を論じた鼎談集。


まさしく目から鱗。世界史が人類による地球環境破壊の歴史だったなんて……。古代文明って、何であんな荒地や砂漠に? と思った事はないだろうか。実は、緑豊かな大地だった場所が、森林伐採や略奪農法により疲弊した結果なのである。

ローマ帝国による森林破壊、イスラム文明による砂漠化。大航海時代には、南の島まで禿坊主にされてしまった。恐ろしい話である。学校では教えてくれない、世界史の暗黒面。この後、人類はどこへ向かうのだろうか?


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

「こころ」はどこで壊れるか(洋泉社新書029)

「こころ」はどこで壊れるか―精神医療の虚像と実像 (新書y)「こころ」はどこで壊れるか―精神医療の虚像と実像 (新書y)
(2001/04)
滝川 一廣、佐藤 幹夫 他

商品詳細を見る

精神科医は本当に「こころ」の専門家なのか?青少年の不可解で凶悪な事件が起きると、マスコミは精神科医という識者を登場させ、コメントを求める。あれは精神異常=頭がおかしい人間の犯罪だ、と。一般人の不安をなだめるための、この「正常‐異常」の線引きは、あまりにも安易と言っていい。こうした風潮に対し、木村敏・中井久夫の道統を継ぐ練達の臨床精神科医が、「こころ」とはなにかから時代の病態まで、精神鑑定から「脳」と犯罪の問題まで、さらには昨今の青少年の社会的引きこもりから拒食症・過食症・家庭内暴力まで、きわめて今日的な問題に果敢に発言する刺激的インタビュー集。


精神医療についての考察。精神状態の分類とか鑑定って、本来ある状態を後付けで分類してるだけのような気もする。凶悪事件に関しては、加害者の心の内面なんて、被害者やその遺族には全く関係ないのだから、生じた結果から裁いて欲しい。責任能力を問えないのなら、そんな危ないやつは最初から隔離しておけと言いたくなる。キチガイの権利なんてどうでもいいから、先に被害者の権利を保護して下さい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

遺伝子改造社会あなたはどうする(洋泉社新書028)

遺伝子改造社会あなたはどうする

ポストゲノム革命期社会が直面する難問とはなにか?近い将来、ヒトゲノムの解析が進行すると単一の遺伝子の異常が起こす病気は発病前に診断可能になる。致命的な遺伝病になると予想される胎児は中絶すべきかどうか?遺伝子診断の結果、病気のリスクの高い人の健康保険の値上げは許されるかどうか?さらに遺伝子工学の日進月歩により、あなたの子どもの身長を高くし、知能ももう少しよくすることができ、美人の子どもすら可能と言われたら、あなたはどうするか?バラ色に彩られがちなヒトゲノム解析の行く先を透視する構造主義生物学の旗手と『サイエンス・ウォーズ』の著者の白熱の対談。


突っ込み部分は、SFっぽい領域まで多岐にわたっていて、それなりに面白いのだが、科学的な説明や根拠が薄く、単に自分の主観にすぎない部分が多いのは微妙。

性格や性質に影響を及ぼすような遺伝子も嘘だと切り捨てているが、ならば各国の研究機関や大学で発表されているのは全部ガセネタなのか? 嘘なら嘘でも良いから、それぞれの事例について、全部嘘ですという理由を明示すべきだと思うのだが。

癌遺伝子のある人間が100%の確率で病気になったりしないように、発見されたと発表されている遺伝子についても、そのトリガーを引くかどうかは環境要因や状況等も影響するのだから、即座に遺伝子の責任にしてしまうのもどうかと思うけど、その存在自体を否定するならば、せめて根拠は示そうよ……。ちなみに、遺伝子が関係無いのならば、凶悪犯罪者は男女半々になるのが妥当だと思うのだけど、明らかに偏りがあるのは、どう説明するの?

もう少し、納得の行く説明やソースを示さなければ、たんに二人でくっちゃべっているだけに過ぎないよなぁ。洋泉社新書で読むなら、『ゲノム解読がもたらす未来』のほうがお勧めだし、遺伝子改造については講談社ブルーバックスから出ている『人体改造の世紀』のほうが良い。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ゲノム解読がもたらす未来(洋泉社新書027)

ゲノム解読がもたらす未来 (新書y)ゲノム解読がもたらす未来 (新書y)
(2001/03)
金子 隆一

商品詳細を見る

人類が「遺伝子の奴隷」から解放される日が見えてきた! 遺伝子科学の歴史とゲノム解読計画をわかりやすく解説し、ポスト・ゲノム時代を展望する、「ゲノム」入門書。


洋泉社新書は、自分の主観や主張を垂れ流しただけの、チラシの裏的な酷いものが多いのだが、これは結構出来が良い。

生物の設計図とも言える遺伝子解析は、医療にも役立つだろうが、まだ不完全な解析状態なのに、バイオ関連企業によって特許申請が行われ、囲い込まれて行くのは不味いと思う。何で、人の体に本来備わっているものを治療するのに、欧米企業に特許使用料を払わなければならないのか。天下り先等、しょうもないところばかりに無駄金を費やし、ゲノム競争で欧米に抜かされた厚生労働省は大馬鹿者である。

それにしても、同性愛遺伝子や自殺遺伝子が発見されているのだから、物議を醸した殺人遺伝子だって、普通に存在するのだろう。天才の子はやはり天才だし、キチガイからは……、げふんげふん。

それにしても、生まれる前から優劣が決まっているというのは嫌な話だよなぁ。自殺遺伝子なんてもらっても嬉しくないけど、絶対音感遺伝子みたいに有用なのが入っていたら、やはり人生において有利になるしね。

幸運遺伝子とかもあるんじゃないのか!? どうやら我がゲノムには幸運遺伝子が欠落しているようだOrz

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ゴシップと醜聞(洋泉社新書026)

ゴシップと醜聞―三面記事の研究 (新書y)ゴシップと醜聞―三面記事の研究 (新書y)
(2001/03)
玉木 明

商品詳細を見る

三面記事を論ぜずしてジャーナリズムは語れない!もともと三面記事は、ジャーナリズムのなかでも、“人が人を裁く”という人間社会の暗部にもっともかかわりの深い分野である。だれもが反対できない「万人に属する善」をタテに断罪するスキャンダル報道、断罪報道はなぜ過激になるのか―ジャーナリズムのルーツとしての犯罪報道に焦点を当て、歴史的経過とともにゴシップ・スキャンダル、ナショナリズム報道をトレースし、“人間のまなざし”をもった新しいジャーナリズムへの道を模索する試み。


今も昔も、どうしようもない事件が起こり、クソくだらない報道がされ、またそれを愚民が楽しむという構図はちっとも変わってはいないと言う事がよくわかる。「今の若者は……」なんて年寄りに文句言われたりはするが、別に今の人間が堕落した訳ではなく、人間がその存在を始めた瞬間から我々は堕落していた訳である。年寄りに意見されるまでもなく、ましてや楽園で蛇にそそのかされるまでもなく……。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ