穂村弘

攻略対象書籍は以下。


エッセイ
世界音痴』★★★☆
『もうおうちへかえりましょう』
現実入門』★★★
本当はちがうんだ日記』★★★☆
『にょっ記』
もしもし、運命の人ですか。』★★★☆
『整形前夜』
『にょにょっ記』
『ぼくの宝物絵本』
『絶叫委員会』
君がいない夜のごはん』★★★☆
『蚊がいる』


ショートストーリー集
『いじわるな天使から聞いた不思議な話』
『車掌』
『課長』


歌画集・絵本
『ぞうのうんこ』
『ブルーシンジケート』
『君になりたい 恋の短歌』
『サキサキ オノマトペの短歌』
『そこにいますか 日常の短歌』
『ぺったんぺったん白鳥がくる 動物の短歌』
『納豆の大ドンブリ 家族の短歌』
『あかにんじゃ』
『えほん・どうぶつ図鑑』


歌論・入門書
『短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのために』
『短歌の友人』
『人魚猛獣説―スターバックスと私』
『短歌ください』

詩集
『求愛瞳孔反射』

共著・対談
『新星十人―現代短歌ニューウェイブ』
『短歌はプロに訊け!』
 (=『短歌はじめました。百万人の短歌入門』)
『回転ドアは、順番に』
『短歌があるじゃないか。―一億人の短歌入門』
『人生問題集』
どうして書くの?―穂村弘対談集』★★★
『異性』
『世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密』
『新・百人一首 近現代短歌ベスト100』


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現実入門

4334745482現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)
穂村 弘
光文社 2009-02

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このまま一生何もせずに終えることはできない――。「現実」を怖れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。やるぞ、献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ!


穂村弘が未経験リストを参考に、現実世界で課題をこなして経験者になろうという試みである。このバスの中で起きているのは自分と運転手だけかもしれないと思った穂村は、寝入るサクマさんの手に、そっと唾を落とす。なんで唾なんだよ、キモイ!

ダメ人間が、いままでやってこなかった事に挑戦しようというコンセプトですが、ここに至って、ダメ人間という設定自体がネタにすぎなかった事が露呈してしまった。穂村さんは仲間だと思っていたのに、なんだか裏切られた気分である。全米全俺が泣いた!!!1


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君がいない夜のごはん

君がいない夜のごはん君がいない夜のごはん
(2011/05/25)
穂村 弘

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今日も真夜中のキッチンで私は電子レンジの「あたためスタート」ボタンを押す。 人気歌人・穂村弘の「食べ物」をテーマにした異色エッセイ集! 料理ができず、味音痴で、飲食店にひとりで入れない……、という著者の奮闘する姿に 思わずニヤリとさせられるものの、「自分もそうかも??」と我が身を振り返ってしま うこと必至です!


穂村弘の脱力系エッセイ。題名通り、食べ物絡みのものが多め。自分の味覚に自信が無いから、賞味期限が切れた牛乳は瞬時に黒くなったらいいというような、普通の人とはちょっとズレた感性が素晴らしい。本書の中では料理どころか皿洗いすらまともに出来ない残念な人になっているが、きっとこれはネタなだけで、ファッション駄目人間なんだろうな。過去に出版された書籍の非リア充っぷりも、結局はネタにすぎなかったし。

穂村弘がドーナツを頼んだら、選んだ商品をダサイの一言で断じる女が出て来るが、何の根拠も無く自分の狭い感性だけで優劣つけたがる女の方がダサイ。チェルシーのヨーグルト味がダサイとか、訳が分からないよ。/人◕ ‿‿ ◕人\こういう女は超高確率で地雷だから近づかないほうが良い。危険度はメンヘルさんくらい。

生牡蠣ロシアン・ルーレットの話は運ゲーム入ってるから怖いなぁ。生牡蠣は食べた事無いけど、もし本当に運不運で当たるか否かが決まるのだとしたら、俺みたいに数億人に1人しか当たらないであろう天和三連発とか当たっちゃう人間だと、絶対にヤバい気がする。

エレベーターで林檎な話は、公共的スペースで食べ物を食べる事に関する内容なのだが、電車の中で食べる事の可否基準が未だに分からない。何で普通の車両だと駄目で、新幹線だとOKなの? それって、俺様ルールなだけじゃないのか? 俺様が気に入らないからお前ら食うな! こうですかわかりません。とりあえず、山手線でカップ麺を食べているJKは凄いと思うが。何処でお湯を入れたのか謎である。


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世界音痴

世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)
(2009/10/06)
穂村 弘

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歌人、穂村弘は三十九歳。バブルのただなかに青春を過ごし、気がつくと独身、総務課長代理だ。母親が部屋の前に置いた菓子パンをベッドでむさぼり食い、自己啓発本とビタミンを青汁とともに服用し、十五年間窓を開けていない部屋で漫画とエロ本に囲まれつつ、インターネットで昔の恋人の名前を検索する日々。「自分かわいさ」をひたすら突き詰めて生きてきた僕たちは、今、回転寿司屋のカウンターで、永遠に回る寿司の輪廻をひとり見つめている。人生って、これでぜんぶなのか、すばらしいことって、いったい何だったのか。「世界」に憧れつつも「世界」に入っていけない「青春ゾンビ」の日常と心情を赤裸々に綴る、爆笑そして落涙の告白的エッセイ。


世界音痴の穂村さんが淡々と独白。こういう、世界から少しだけズレてしまっている人って好きだなぁ。「世界」という波に上手く乗れなくて、でもなんとか顔だけは海面から出ていて脱力している感じがGJ。(完全に溺れた人は練炭とか使ってしまうけどね。)中途半端な人生のまま無為に過ごし、退廃的諦めモードの男性に捧げたい一冊。


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本当はちがうんだ日記

本当はちがうんだ日記本当はちがうんだ日記
(2005/06/24)
穂村 弘

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最高にヘンで笑える恋愛&人生考察エッセイ。人生はまだリハーサル。いつか素敵な自分になって誰かに丸ごと愛されるはず。そう思ううちに老眼の四十男に。「本番」は始まっていたのか!? 恋愛と人生にぐるぐる悩む臆病歌人の独白的エッセイ。


このエッセイが面白いという噂を耳にし、借りてみたダメ男が頑張らず肩肘張らず、でも気も抜かないまま(天然で抜けてはいるのだけども)淡々と人生を送る、その姿が良い! これは、人生が不遇なまま、もう取り返しのつかない地点まで来てしまった哀れな男にこそ似合う一冊だ。人生これからという若者が読んでも、共感は得られないかもしれない。

今はまだ人生のリハーサルだ。
本番じゃない。
そう思うことで、私は「今」のみじめさに耐えていた。
これはほんの下書きなんだ。
いつか本番が始まる。
そうしたら物凄い鮮やかな色を塗ってやる。
塗って塗って塗りまくる。
でも、本番っていつ始まるんだ?


これを読んで、人生のやるせなさに共感を覚えたら読むべし。


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どうして書くの?―穂村弘対談集

どうして書くの?―穂村弘対談集どうして書くの?―穂村弘対談集
(2009/09)
穂村 弘

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衣食住に困らない、平和なこの場所で。高橋源一郎、長嶋有、中島たい子、一青窈、竹西寛子、山崎ナオコーラ、川上弘美との文学対談。


穂村弘と著名人の対談集。対談というのは、著名人が二人してどうでも良い事ばかりくっちゃべっているイメージしか無いので、さほど期待していなかったのだが、片方が穂村弘だけに、そのズレた感覚が面白い。原稿そのものは、文字の大きさすら統一されていなくて、寄せ集めな感じがするのが残念だけど。

穂村弘の言葉ではなくて誰かの引用なのかもしれないけど、過去の恋愛に関して、男は「名前をつけて保存」で女は「上書き保存」というのは笑った。

山崎ナオコーラに関しては、根は真面目なのかもしれないけど、「会社の仕事が大嫌いで、全然やる気がなかった」と発言していて、だからペラいものしか書けないのだと思った。

どんな事でもやるべき時には全力で挑むべきで、特に物書きだと、一見、書く事に無関係でも、後でそれが肥やしとなって来るのだから。作中にTV欄を作る仕事が二回出てきたので、きっとそういう仕事をしたのだと思うが、真剣にやっていたら、もっと奥深いものが書けた筈である。

例えば、佐伯一麦の『ショート・サーキット』は、電気工の仕事がとても細かい部分まで描き込まれていて、物語に奥行きを出しているのだが、これだって佐伯一麦が適当にしかやっていなかったら、そこまで書けなかった筈である。


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もしもし、運命の人ですか。

もしもし、運命の人ですか。 (ダ・ヴィンチ・ブックス)もしもし、運命の人ですか。 (ダ・ヴィンチ・ブックス)
(2007/03)
穂村 弘

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間違いない。とうとう出会うことができた。運命の人だ。黙々と働く昼も、ひとりで菓子パンをかじる夜も、考えるのは恋のこと。あのときああ言っていたら…今度はこうしよう…延々とシミュレートし続けた果てに、「私の天使」は現れるのか。


この人のトボケ具合というか、中年の脳内妄想がやや暴走気味な部分が最高である。1人で勝手に舞い上がったり、裏読みしすぎたりと、そのズレた感覚が素晴らしい。人生崖っぷちまで逝きそうな駄目っぽい男が読めば、上手くシンクロするのではなかろうか。

しかし、これを書いている本人は、駄目なフリをしているだけで、狙っているんだろうしなぁ。天然に見えて実は狙っているのかと思うと、ちょっと興醒めしそうになる。

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