数式のない宇宙論(朝日新書424)

数式のない宇宙論 ガリレオからヒッグスへと続く物語 (朝日新書)数式のない宇宙論 ガリレオからヒッグスへと続く物語 (朝日新書)
(2013/09/13)
三田誠広

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人間ははるか昔から宇宙を知りたいという情熱を燃やし続けてきた。現代のような大規模な実験装置のない時代、ガリレオはなぜ地動説を確信できたのか? ニュートン、アインシュタインの頭の中とは? 宇宙と向き合う人間の頭脳の挑戦の歴史を、手練れの作家が数式を一切使わずに描き出す。私立文系出身の人はもちろん、高校生にもわかる人間と宇宙の物語。


数式を使わないのは有難いのだが、素粒子やら、世界史に登場した偉人達の話になっているので、題名からスケールの大きな宇宙そのものに関する話を期待しているとガッカリする。パスカル、ガリレオ、デカルト、ニュートン、アインシュタイン、ヒッグスが発見した理論やら法則に比重が置かれているので、科学史になってしまっている。ガチ文系人間が読む新書レベルの書籍としてはそれなりに良いのだが、もっと宇宙の話が読みたかったです(´・ω・`)


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脱線者(朝日新書084)

脱線者 (朝日新書)脱線者 (朝日新書)
(2007/12/13)
織田 裕二

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芸能生活20年、テレビドラマや映画で主役を演じ、歌手でもあり、世界をまたにかけるドキュメント番組に出演してきた織田裕二。不惑の年を迎え、来し方行く末を思う珠玉エッセイ集。俳優としての艱難を吐露し、日本人としての矜持をもつづる。秘蔵写真も多数披露。


基本的にリア充勝ち組のチラシの裏でしかないのだが、他の著名人みたいに俺SUGEEEE! していない点と、言い訳や妥協はしないという姿勢はいいよね。ファンが織田裕二の生き様を知るには良いのでは? 例え話が多すぎるので、出来れば体験談等を使って具体的な内容で書いてほしかった。

それにしても、こんなリア充勝ち組イケメンでも自殺を考えた事があるのか。恵まれているのに若い頃の挫折で死にたくなるなんて、最底辺非リア充な負け組からしたらとんでもない話だが、上から目線で一方的に自殺を否定しない点も、偽善者臭がなくて好感が持てる。


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セックスレス亡国論(朝日新書184)

セックスレス亡国論 (朝日新書)セックスレス亡国論 (朝日新書)
(2009/07/10)
鹿島 茂、斎藤 珠里 他

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比較文学、宗教、歴史、習慣、経済構造......おなじみ鹿島茂氏ならではの超ジャンル多視点分析で、万葉の時代から自由恋愛を謳歌してきた日本人が、なぜこれほどまでに世界に冠たるセックスレス国家になってしまったのかを本音トークで語り尽くします。


題名だけみるとエロい感じだが、内容は真面目。仮説なので信憑性の程度はともかく、堅苦しくはなく興味深い考察もなされている。人類はほったらかしにされるとエッチしようとしないというのは、少なくとも現代日本においては当てはまっているな(笑)。

美形が平均顔という視点は面白い。顔面偏差値の縦グラフみたいに考えると、え? 美人は上のほうでフツメンや並女子が平均じゃないの? と思ってしまうが、多人数の顔をミックスすると平均化され美形になるらしい。つまり、平均から何かが飛び出てしまうとブサメン、ブサイクになってしまうようである。平均顔と平凡顔を混同すると判り難くなってしまうけど。

お互いに美形を求めるのも、より優れた子孫を残すための遺伝子の企みであり、自由に任せると一部の勝ち組に殺到してしまうので、教会や宗教などが自我パイの取り分を制限したという見方も興味深い。一見、禁欲を求めているように見えて、弱者救済システムになっていたとは! なるほど、神を信じない日本人にはキリスト教原理主義による弱者救済システムが用意されていないから、喪男だらけになっちまうんですね(涙)。

近代において自我パイを自分で食おうとする動きについては、どうなんでしょうか? 現代日本においては自我パイの分け前を求めているのではなくて、全部誰かに食われてしまっているような気もしますが。俺の自我パイを勝手に全部食べたの誰なんだよ!! リア充爆発しろ(涙)!



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部長!ワイシャツからランニングがすけてます (朝日新書173)

部長!ワイシャツからランニングがすけてます 男の器は服でつくる (朝日新書)部長!ワイシャツからランニングがすけてます 男の器は服でつくる (朝日新書)
(2009/04/10)
ドン小西

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自然体で古いシャツをまとうオバマ。流行でコテコテの麻生首相。何が違う? 「信頼できそう」「感じがいい」は着こなしが決める。このツボを押さえれば、即座にデキる男に。辛口ファッションチェックで大人気のデザイナー・ドン小西氏が、男が輝くための極意を伝授。


お洒落系勘違いさんとかカマっぽい業界人のような、ちょっと鼻に付く話し言葉で書かれているのが多少、いや、かなりキモイ。主観と自分の好みとフィーリングだけで暴走しているので、論理的な内容を期待すると激しく後悔する。金銭感覚も庶民とは一桁ズレているので、金持ち以外が読むと微妙な気分になるだろう。

出来る男はファッションもキメるとばかりに、駄目っぽい例を挙げながら、ドン小西が暴走しまくるのだが……。個人的には書いている本人も、どことなく勘違い系お洒落さんみたいな浮き具合に思えるのだけど、気のせい!? おっさんを恣意的に分類して切り捨てる部分は、ネタとしては面白いかもしれないが、雑誌の裏についているような血液型占い程度のクオリティである。

オバマ大統領みたいな人が格好良いのは、お洒落だからではなく、その人の格好良さが内面から滲み出ているからだと思う。中身スカスカなおっさんが、どれだけ着飾ろうと、駄目なものは駄目な気がしないでもないのだが、とりあえず、中身も外見も駄目な人よりは、中身が駄目でも外見はイケてるほうがマシという事であろうか。

「ファッションセンスの良い男はデキる」のではなくて、「デキる男はファッションセンスも備わっている」のだと思うので、着飾っただけでは駄目な気がするのだが、そう言ってしまうと、ドン小西のようにファッションで食っている人の立場が無くなってしまうので、やはり本音は出せないよなぁ。(笑)。

とりあえず、見た目だけでも小奇麗にすれば、類友効果で中身が伴わない見掛け倒しな異性が寄って来たりはするだろうし。馬子にも衣装というか、なんというか……。やはり見た目は大切デスね(汗)。


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ネコを撮る(朝日新書033)

ネコを撮る (朝日新書 33) (朝日新書 33)ネコを撮る (朝日新書 33) (朝日新書 33)
(2007/03/13)
岩合 光昭

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カメラを構えると、ネコはプイと横を向くんだよね。レンズを見ると、ネコは必ず逃げるんだよ。そんな永遠の悩みを、この1冊で解消。ネコの写真を撮らせれば右に出るものがいない岩合光昭が、30年にわたる撮影エピソードを織り交ぜながら、ネコに好かれる術、モデルネコの見分け方、上手に撮れるポイントなどの秘策を披露! デジタルカメラの普及で急増した「ネコカメラマン」に贈る、待望のネコちゃん写真解説書。


ネコ写真だらけで素晴らしい。新書なので、カラーページが前のほうにしか無いのは残念だけど、白黒でも可愛い写真満載なので楽しい。カメラに向かって走ってくる猫や、子猫のパフォーマンスは凄い。猫溜まりは猫だらけで笑えるし、屋根の上で等間隔に並んで日向ぼっこ状態なのは、京都加茂川のバカップル並びの法則みたいである。


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ヒューマン2.0(朝日新書022)

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)
(2006/12/08)
渡辺 千賀

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とめどを知らないウェブ2.0世界の進化は、働き方、生き方をどう変えていくのだろうか。GoogleやeBay、さらにはYouTubeは、ビジネス社会にどんな変革を起こしているのか。ウェブ先進地シリコンバレーの第一線で働く女性コンサルタントが、驚くような働き方、信じられないようなキャリアパターンを実践するひとびとを、克明な取材を通して報告する。シリコンバレーのキャリア変動は、まもなく、まちがいなく、日本にやって来る。


勝ち組が書いた本なので、あまり読む気もなかったのだが、せっかく借りてきたのだからと思い……。勝ち組本ではあるけれども、ホリエモン的な嫌味さは無くて良かった。シリコンバレーの職場環境について、いろいろと書かれていて興味深い。

絶えずレイオフが行われ、能力がある人間でも仕事内容とスキルが噛みあわないだけで放出されてしまうような社会は大変かもしれないけれども、これは逆に負け組に優しい環境なんじゃなかろうか?

日本みたいに、受験にしても入社にしても、ある意味、一発勝負で敗者復活戦がほとんどない社会というのは、上手く当たり人生を掴んだ人間には楽かもしれないけれども、ハズレクジを引いてしまった人間には地獄だからね。

絶えず競争が行われているという事は、何度でも再挑戦が許される訳で、実際、企業も解雇と同時に雇用を行っているので、常に負けから勝ちに転じるチャンスが存在する。つまり、一度勝ち組になっても、不断の努力無くしては勝ち続けられないという事で、むしろ日本みたいに一発勝ちした後、努力を怠っている人間こそ恐れるべきシステムなのだと思う。

私は(世代的にも)当たりクジを引けなかった側なので、出来れば日本全体がシリコンバレー化して、グチャグチャになるまでかき回して貰いたいところである。

他にも、シリコンバレーにおける、様々な働き方が紹介されているが、そのまま日本に持ってくる事は難しいだろう。複数の企業で仕事をしたり、仕事と休職期間を交互に行ったりするのは、低賃金で生物学的に死ぬか社会的に死ぬまで不当労働で酷使するような、労働法無視の日本においては絶対に不可能である。

とりあえず、シリコンバレー化より先に、法治国家になる事が先だな(苦笑)。単に法律があるだけでは法治国家とは言えませんから! (六法に書いてあるだけで日本が法治国家に該当するなら、北朝鮮やリビアやバビロニア王国だって法律くらい存在するから法治国家になるはずである。)

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使える読書(朝日新書003)

使える読書 (朝日新書)使える読書 (朝日新書)
(2006/10)
斎藤 孝

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本は読むためだけのものではない――。物語の筋を追うだけの読み方からは卒業しよう。本のなかに散りばめられた一文の輝きを、いかに切り取り、伝え、活かすか。齊藤流キーワード方式の速読法で、どんな本でも「ネタ」になる本として生まれ変わる。新しい世界の切り口を手に入れる方法が満載の目からウロコの「使える読書」術。応用実践編として、AERA人気連載の50余のコラムも厳選再録。


三色ボールペンな人の本であるが、多くの人が指摘している通り、かなりの手抜き感があるのは否めない。他の著書と比べて、中身が薄い気がして仕方がないのだが……。まあ、本書が「使える」かどうかは読み手次第。紹介している本に関しては、それなりに興味が湧いた。

最初の使用方法だけ熟読して、後は軽く読み流し、気になった書籍をメモするなり登録するなりして、読書の幅を広げれば、それなりに「使える」とは思う。図書館で借りたけど、新品価格で買う価値は無い気がした。借りるか、新古書店の100円コーナーで拾えば十分だと思う。


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