「意識高い系」という病(ベスト新書391)

4584123918「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)
常見 陽平
ベストセラーズ 2012-12-08

by G-Tools

「意識高い系」と呼ばれる人々の存在をご存じだろうか?数年前からネットスラングにもなった、この「意識高い系」という言葉は、セルフブランディング、人脈自慢、ソー活、自己啓発など、自分磨きに精を出し、やたらと前のめりに人生を送っている若者たちのことを指す。なぜ彼らは、「なりたい自分」を演出し、リアルな場やネット上で意識の高い言動を繰り返すのだろうか?本書は、相互監視社会やコミュニケーション圧力、ソー畜といった現代における諸問題から、「意識高い系」が生み出された原因を追及し、「なりたい自分」難民の若者たちに警鐘を鳴らす。


SNSなどで目立つ、意識だけやたら高くて気持ち悪い人達のズレた感じを、嫌になるほどバカにしまくる一冊。さほど実力も能力も無いのに、やたら自分を高く見せようとする人々の気色悪さはともかく、ではどうすれば良いのかについては何も書かれていない。

自分と考えが違う著名人を名指しで批判する部分もあるので、意識高い系の人だけでなく、著者も痛い人になっているじゃないか(汗)。相手の俺様理論に対して、著者も自らの俺様理論で反論しているだけなのに、「論破!」と言っている。客観的な数値やデータを用いていないので、傍から見ればちっとも論破していない件。これでは「論破」が大好きな2チャンネラーと変わらないではないか……。

低レベル意識高い系の若者を、高レベル意識高い系の著者が馬鹿にするだけの誰得内容だった。レベルの低い意識高い系を馬鹿にしたいだけなら、わざわざ本書を読まなくても、ツイッターとかでウォッチングするだけで十分である。勝ち組の戯言にしかなっていない部分もあるし。


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大人のための「恐竜学」(祥伝社新書338)

大人のための「恐竜学」(祥伝社新書)大人のための「恐竜学」(祥伝社新書)
(2013/10/02)
土屋健

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「恐竜に夢中になるのは子どものうちだけ」。そんなふうに思っていないだろうか。しかし、恐竜を知ることは大人にとっても楽しく、知的刺激に溢れている。恐竜学の発展は日進月歩。「クビナガリュウや翼竜は恐竜ではない。一方、鳥類は恐竜である」など、今は常識であっても、意外に知らない人も多い。最新の図鑑を見ると、かつてとは異なる姿が描かれていることに驚くはずだ。本書では、実際にウェブ上で募集した質問に、恐竜学の第一人者が答えていく。基本から最新研究成果まで、一冊で手に入る、これまでにない大人のための入門書。


新書にしては図やイラストも多く使われているし、初心者でもついて行けるように書かれている良書。恐竜の定義から始まり、絶滅した理由、体の構造まで、様々な疑問に答える。一部の恐竜には羽毛が生えていたというような、最新の研究成果も取り上げられているので、お子様の頃に覚えた大昔の恐竜知識しか持たない方は、是非、最新情報に更新を(笑)。

知らない間にブロントサウルスがいなくなっていて驚いた。今のお子様はアパトサウルスとして覚えるのか。という事は、ブロントサウルスで覚えてる人はおっさんorおばさん\(^0^)/ 何でこんな事になったかというと、別の種族だと考えられていた恐竜が同じものだと判明した場合、先に命名されたものが優先されるからである。ブロントサウルスはアパトサウルスだったんだね。さようなら、ブロントサウルス。キミの事は忘れないよ。いなくなったブロントサウルスに全米が泣いた!


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ヒッグス粒子の謎(祥伝社新書290)

ヒッグス粒子の謎(祥伝社新書290)ヒッグス粒子の謎(祥伝社新書290)
(2012/09/03)
浅井 祥仁

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ヒッグス粒子は、真空中に充満し、物質に質量を与え、この宇宙を誕生させたとされ、「神の素粒子」とも呼ばれる。ヒッグス粒子とは、そもそもどのようなものか、そしてこの発見が物理学にとってどのような意味を持つのか?素粒子物理学に馴染みのない読者にもわかるよう解説する。


物質に質量を与え、宇宙を誕生させたと言われるヒッグス粒子に関する書籍。ジュネーヴにある巨大な粒子加速器を運用する事で、ヒッグス粒子をほぼ特定出来る段階まで到達したのだが、山の手線一周分という大きさには驚く。

粒子加速器に関する話だけではなく、素粒子の分類、宇宙の始まりに何が起こったのか、さらには超弦理論にまで言及するので、内容的にはかなりハイレベルである。


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「時間」の作法(角川SSC新書118)

「時間」の作法  角川SSC新書 (角川SSC新書)「時間」の作法 角川SSC新書 (角川SSC新書)
(2011/03/10)
林 望

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例えば「思い浮かんだアイデアを忘れる」のを筆者はことのほか嫌う。思い出そうと努力することに時間を使い、しかも大抵の場合は思い出せない。だから、常に胸ポケットに「紙」を忍ばせる。「メモ帳」よりも「紙」がいいというのが、試行錯誤した末の結論だ(21頁参照)。ほか、作家業から助言する「論旨を脱線しないで(書き直さずに)長い文を書く方法」や「読書時間を無駄にしない心得」、教職や講演会で培った「正しく一度で伝わる話し方」等々、リンボウ流の時間を無駄にしない実践術と心得術。


時間を上手く使うためのノウハウ本に思えるが、リンボウ流自分用時間節約術なので、万人がそのまま使える内容じゃない点に注意。リンボウ先生が如何に時間を有効に使っているかというエッセイとして読めば面白いが、リア充の人が真似しようとすると、ガッカリするかもしれない。

著名人が書いているこの手の本は、俺様SUGEEEE! 本なだけで中身スカスカなのが多いけど、リンボウ先生の本は自慢話に終始せず、楽しく読めるのが良いよね。


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ビジネス力の磨き方(PHPビジネス新書027)

ビジネス力の磨き方 (PHPビジネス新書)ビジネス力の磨き方 (PHPビジネス新書)
(2007/04/19)
大前 研一

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すべてのサラリーマンは職業的絶滅の危機にある。時代が変わり、ビジネスのやり方が変わったからだ。しかし、やる気のある人には大きなチャンスともいえる。本書では、仕事に対する「方向性の探り方」「能率」「スピード」「効果」「影響力」「壁の破り方」「人間性と合意の形成」について取り上げた。いままで身につけてきた、すべてのビジネス能力を棚卸し、自分なりの力をいかに身につけるか。「大前流」目からウロコの見方・考え方を開陳する。


なんだかリア充臭がプンプン漂う本だが、カツマーみたいなハリボテ仕様ではなく、ちゃんと中身があるのが良い。私SUGEEEEE! したいだけの人とは違って、それなりの実績も上げて来たし、いかに問題を解決していくかについての方法論も煙に巻かず、平易な文章で分かりやすく説明している。

先見力を磨け、突破力を磨け、影響力を磨け、仕事力を磨け、人間力を磨けの五章+終章から成っている。先見力を磨けでは、勘やひらめきに頼らない、確固たるデータに基いた分析の方法が具体例で紹介されている。突破力は障害や抵抗勢力に対する方法、影響力は文字通り、周囲に影響を与える方法が示される。

仕事力を磨けでは、スピードアップさせて時間を作る具体的な方法が書かれている。周囲の人間のスピードまで調整するのはともかく、上司がいきあたりばったりのバカな場合はどうすれば(笑)。通常、この手のビジネス書はインターネットを時間の無駄と切り捨てるものだが、新聞やニュースよりもネット情報のほうがある部分において優れていると、活用に肯定的なのも良い感じである!

人間力を磨けでは、人生の下地部分の重要性を説く。今を楽しめないビジネスマンは将来も楽しめないという部分はもっともだと思うが、趣味のための時間を予め確保してしまうという方法は、黒企業だらけの日本ではとてつもなく困難じゃないのか?

今や詰め込み教育を行っているのは日本と韓国、中国だけという部分については少し違うんじゃないかと思った。だって、日本はゆとり教育で詰め込みすら止めていたからね。他国が思考型教育、韓国と中国が詰め込み教育だとしたら、日本は詰め込まない教育(ゆとり教育)だった。という事は、韓国と中国以下の最悪な国という訳か(笑)。


終章だけはリア充パワー全開で同意も納得も出来ない。優秀な者を伸ばすという部分はともかく、一度堕ちたら敗者復活戦が無い、一発勝負型の新卒採用至上主義な日本でそういう事言われてもなぁ……。堕ちた人間には努力を怠ったDQNみたいなのも多くいるけれども、無能や馬鹿ではなく、世代間格差やハズレ年生まれで冷遇された者も含まれている。

アメリカ型で常に競争するのならば何度でも挑戦出来るので、弱者に厳しくても良いが、パチンコ玉みたいにどこを転がるか、景気や政策の風向き次第な運ゲーム社会で切り捨てられてもなぁ……。暗黒面に堕とされた者の悲鳴は、王道ばかり歩いて来た勝ち組には理解出来ないだろう。終章だけ、ちょっとカツマー臭い。



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大人の怪談 (角川oneテーマ21 B122)

大人の怪談 (角川oneテーマ21)大人の怪談 (角川oneテーマ21)
(2009/07/10)
木原 浩勝辛酸 なめ子

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怪談はただ単に人を怖がらせる話ではない。語り手の人生が話の中に反映し、それが聞き手の人生と共鳴したとき、初めて新たな恐怖が生まれるのだ。自他共に認める人生の達人が、大人のための怪談の魅力をレクチャー。


木原浩勝と辛酸なめ子の対談形式になっているのだが、怪談を分析して行ったり、怖い話で盛り上がったりするのではなく、内容がさして無いよう系で終わっているのが微妙。

居酒屋で酒を飲みながら喋っている程度のレベルでしかなく、毒にも薬にもならない。これは、木原浩勝と辛酸なめ子のファン以外は特に読む必要も無いんじゃなかろうか。

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ホワイトハウスの記憶速読術 (ふたばらいふ新書036)

ホワイトハウスの記憶速読術 (ふたばらいふ新書)ホワイトハウスの記憶速読術 (ふたばらいふ新書)
(2001/06)
斉藤 英治

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世界一多忙なアメリカ合衆国大統領とそのスタッフたちが活用する速読術、ギネスブックでナンバー・ワンに認定された速読術など、IT革命、高度情報化時代を生きのびるビジネスエリート必須の速読・速解のノウハウを満載。


あれ!? 読んでいないのに内容知っている! オカルト現象が起こったのかと思いきや、「最強の速読術」と同じ著者じゃん(笑)。ホワイトハウスに絡んだ点以外は、かなり内容が重複しているので、両方読む必要は無いと思う。どちらか一冊、お好きな方をチョイスする方向で。

「最強の速読術」と中身ほぼ同じなのに密林評価が低いのは、ちっともホワイトハウスじゃないのに、題名で釣られてしまった人が憤っているから(笑)。


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