はこ

4265079601怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)
小野 不由美 東 雅夫
岩崎書店 2015-05-22

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このはこ、なんだっけ?あかないはこ。ふると、コソコソおとがする。小野不由美とnakabanがあなたを恐怖の世界へとじこめる。


怪談えほん10

ある日、少女は開かない箱がある事に気づくが、何が入っているのか分からなかった。中からカサカサと音が聞こえるので、何かが入っているらしい。

雨の日に、開かなかった箱が空いていたが、代わりにメダカの餌を入れていた箱が開かなくなった。振るとカサカサと音がする。

風の吹く日に箱が空いていたが、ほこりしか入っていなかった。ハムスターが逃げていなくなったが、今度は引き出しが開かなくなる。引き出しをノックすると中からカサコソ音がする。

曇りの日に、引き出しが開いていた。中には小さな骨の欠片が残っていたので、母親に言おうとするが、「それより、いぬを さがしてちょうだい」と言われる。今度は、犬が居なくなっていた。今度は、クローゼットが開かなくなっていた。ノックすると、中からベチャベチャ音がする。

誕生日に、クローゼットが開いていた。また何か居なくなるのか。また何か開かなくなるのか。母親が消えないか心配になった少女は、急いで帰宅する。

母親は家の前にいたが、用事があるから留守番していてと鍵を渡される。これって、次は家が開かなくなって、自分が何かに食べられる番じゃないか(((;゚Д゚))) この後、何が起こるのか。よくある都市伝説みたいな感じで、結構良かった。

大物作家ばかりを起用した怪談絵本シリーズだが、『いるの いないの』が最強で、全体的には微妙なものが多かった。この本が怪談絵本10になっているのだが、どこを探しても怪談絵本9が見当たらないのが怖い。

岩崎書店の公式ページでも、不自然な空白があるのだが、何でこのシリーズの9番目だけ無いのか、私、気になります!
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くうきにんげん

426507958X怪談えほん (8) くうきにんげん
綾辻 行人 東 雅夫
岩崎書店 2015-09-24

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「くうきにんげん」を知っているかい? 誰も気づいていないけど、世界中にたくさんいるんだよ。普通の人間におそいかかって、空気に変えてしまうのさ。


怪談えほん8

見えない空気人間に襲われて仲間にされるかもしれない話。誰も気づかないけど、この世には空気人間がいる。誰にも見えないけどたくさんいて、空気みたいに何処にでも入ってくる。

戸締りをした家の中にも、鍵をかけた部屋の中でも、空気人間は入ってくる。空気人間に襲われると空気人間になる。空気人間になったら、もう誰にも気づいてもらえない。この世から消えてしまったのと同じになる。空気人間は必ず2人で襲ってくる。空気人間に変えるには、2人の力が必要になるらしい。

作中にはうさぎ顔の小学生が出て来るのだが、どう考えても普通の人間ではない。冒頭でうさぎ小学生が『くうきにんげん』を読み始めているので、これは作中のうさぎ小学生に対してではなくて、どうやら読み手に対して警告しているようである。

幸い、私はターゲットにされる普通の人間ではなく、ハイパー負け組でクソな人生を送っているハイパーうんこ人間だったので、空気人間にされる心配は全く無かった。出来れば、空気人間ではなくてハイエルフに襲われて、金髪碧眼の美形ハイエルフちゃんに変えられたいのだが。

おんなのしろいあし

4265079571怪談えほん (7) おんなのしろいあし (怪談えほん7)
岩井 志麻子 東 雅夫
岩崎書店 2014-08-11

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ぼくはオバケなんかこわくない。ともだちみんながこわがるふるいそうこに、ぼくはひとりではいった。するとそこには…。


怪談えほん7

強がり少年が、学校にある古い倉庫に入る。そこはおばけが出ると噂されていた。雨の降る暗い夕方、倉庫に行くと、女の白い脚だけが立っていた。少年は全然怖くないと偉そうに文句を言うのだが、何故か下校途中に、一人だけ違う道に入ってしまった。

ぼろぼろになった空き家があり、誰かに呼ばれているみたいになって入ってしまうのだが、真っ暗な家の中から、女の白い脚がペタペタと音を立てて歩いてくる。少年は急に怖くなって逃げ出してしまう。

少年は気づいていないけど、家までついてきちゃったではないか。余計な事をするから、得体の知れないモノがついてくるんだよ。それにしても、脚だけだからあまり怖くない。全身が見えて、貞子みたいなのがついて来たほうが怖いよね。

女の白い脚だから普通に怖いけど、おっさんの脛毛ボーボーな脚だったりした日には……。心霊スポットで一番怖いのは幽霊じゃなくて、生きているDQNだけどね。肝試しに行って行方不明になったJKとかいるけど、絶対に犯人は幽霊じゃなくて生きているDQNだと思うよ。

かがみのなか

4265079563怪談えほん (6) かがみのなか
恩田 陸 東 雅夫
岩崎書店 2014-07-21

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怪談えほんシリーズ〈第2期〉、恩田陸と樋口佳絵が描く身近にひそむ恐怖の世界。いえでもまちでも、見ない日はないかがみ。かがみのなかはいつもあべこべ。少女とかがみをめぐるふしぎなお話。かがみを見るたびにふしぎな気持ちとこわさがよみがえる。


怪談えほん6

中世なら超高級品かもしれないが、21世紀だと何処にでもある鏡に関する恐怖を描いている。いつも鏡の中の自分は真似をするが、見ていない時も同じだろうか。きっと加工映像だろうけど、小さな女の子が後ろを向いているのに、鏡の中の女の子だけが振り返るやつがyoutubeにあるよね。(著作権的にアレな可能性があるので、貼りませんが。)

この絵本も、そういった感じの恐怖を描いているのだが……。出て来る女の子がおっさんみたいな顔で怖い。ブスすぎて残念なのだが、名も無き主人公だけでなく、クラスメイトすらおっさん顔のブスだらけで萎える。普通は、ハズレなクラスでも1人くらいは可愛い子がいるだろう? なんだか、おっさん顔のゾンビ小学生にしか見えなくなってきた。

鏡の中のおっさんゾンビ小学生……、じゃなくて、鏡の中の自分は右手を出せば左手を、左手を出せば右手を出す。いつもあべこべに真似をするのだが、油断すると鏡の中に引きずり込まれる。そして、知らない間に入れ替わるのだが、これって何てのび太のフエルミラー?

フエルミラーでのび太が失敗する話と同じじゃないか。みんなが入れ替わったあとは、もっとゾンビっぽくなった。

ちょうつがい きいきい

4265079555怪談えほん (5) ちょうつがい きいきい
加門 七海 東 雅夫
岩崎書店 2012-03-01

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へやのとびらを開けるときいきいと音がする。よく見るとおばけがはさまってさけんでいるではないか!加門七海と軽部武宏が奏でる鳴り止まない恐怖。


怪談えほん5

小さな男の子が扉を開けると、きいきいと音が鳴る。気になってしゃがんでみると、蝶番に黒いおばけが挟まって苦しんでいた。

大変だ! 男の子はお兄ちゃんに知らせに行くが、宿題をするのが忙しくて構ってくれない。お兄ちゃんが座っている椅子もきいきいと鳴るが、そこには真っ青なおばけが挟まっていた。

外に出ると、公園で知らない女の子がブランコに乗っていた。ブランコもきいきいと鳴り、真っ赤なおばけがたくさん挟まっているのだが、女の子のほうが怖いじゃないか(笑)。絶対に幽霊だと思ったのだが(汗)。なんか、顔の大きさに対して、胴体部分が小さすぎないか?

おじさんが乗っている自転車もきいきいと音が鳴り、何処かのお母さんが赤ちゃんを入れて押している乳母車からもきいきいと音が鳴る。そして、音がする場所にはおばけが挟まって苦しんでいる。

急ブレーキをかけた車の下にも、トラックの下にも、バスやパトカーや消防車にも、おばけがいる。車に轢かれそうになった男の子の安否が気になるのだが、最後のページが気持ち悪い。

男の子を避けようとして車が事故って燃えたからパトカーと消防車が出て来るの? 救急車が出てこないから男の子は轢かれなかったと信じたいところである。

ずっとついてくるのに何の説明もない女の子も怖い。最初は妹だと思って読み飛ばしていたのだが、それにしては男の子が無反応すぎる。

ゆうれいのまち

4265079547怪談えほん (4) ゆうれいのまち (怪談えほん4)
恒川 光太郎 東 雅夫
岩崎書店 2012-02-16

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真夜中に、友だちからあそびに行こうと誘われた。家を出ると、丘の向こうに「ゆうれいのまち」がひろがっていた。のぞいていたら、ゆうれいたちが追ってきて…。たすけて!


怪談えほん4

『夜市』の子供用みたいな内容の本。真夜中に友達がやってきて、幽霊の町に遊びに行こうと誘われる。そんな時間にやってくるなんて、非常識というよりも、「お前! 自分がすでに死んでいることに気づいていないのか?」と言ってやりたくなるレベルであるが、主人公は誘いに乗ってしまう。

丘の向こうには幽霊の町が広がっていた。どこまでも続く街並みだが、誰もいない。しかし、広場には人外がたくさん集まっていた。これって、幽霊の町じゃなくて、化け物の町なんじゃないのだろうか。

二人は幽霊に見つかってしまい、追われるのだが、何故か友達だけ走るのが速くて逃げていく。主人公は逃げきれず、捕まってしまう。捕まえたのは自称母の幽霊だった。本物の母親ではないが、母親だと言い張る幽霊に育てられる事になる。

幽霊の町で暮らし始め、幽霊の学校に通い、幽霊の食べ物を食べ、幽霊の公園で遊び、幽霊の歌を歌った。次第に、過去の事を忘れていき、やがて大人になった。

おっさんになってしまった主人公は、次の町に行くため、友達を誘いに行く。そこには、おっさんになった友人がいた。お前、死んで幽霊になったから幽霊の町に誘ったのかと思ったら、生きていたのか(汗)。自分だけ逃げ切りやがって(笑)。

いるの いないの

4265079539怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)
京極 夏彦 東 雅夫
岩崎書店 2012-01-28

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おばあさんの古い家で、ぼくはしばらく暮らすことになった。その家の暗がりに、だれかがいるような気がしてしかたない。


怪談えほん3

怪談えほんシリーズの中では、これが一番怖かった。何処かで聞いたような、ありがちな怖い話だけど、田舎の村にある古い家には、こういう得体の知れない何かが棲んでいそうだよなぁ。

少年が、おばあさんの住んでいる古い家で暮らす事になる。何があったのか知らないけど、両親と一緒ではない時点で、あまり良くない事があったのだろう。

おばあさんの家は、大人でも届かないほど天井が高い。最近の家みたいに上が塞がれていないので、太い柱がたくさん見えている。明り取りの小さな窓がついているけど、暗くて気味が悪い。

気になって、上を見上げていたら、すごく怒った顔をした怖い男がいた。少年は、おばあさんに誰かがいると訴えるが、見たのなら誰かいるのだろうと言ったまま、何も対処しない。上にいるのが何なのか、おばあさんも知らないらしい。

見たら怖いから、おばあさんも見ないらしい。上を見なければ、いないのと同じだと言われるが、やはり上が気になる。そして、ついうっかり上を見上げると、そこには……。(((;゚Д゚)))うわああぁぁぁ!

最後のページがヤバいけど、正体は幽霊か何か人外のほうがいいよね。これが、頭のおかしい近所のおっさんだったりしたら、幽霊の3倍は危険だと思う。

マイマイとナイナイ

4265079520怪談えほん (2) マイマイとナイナイ
皆川 博子 東 雅夫
岩崎書店 2011-10-08

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マイマイは、小さい小さい弟、ナイナイをみつけた。マイマイは、ナイナイをこわれた自分の右目にいれて、そっと右目をあけてみる。すると、そこには不思議な世界がひろがっていた。


怪談えほん2

怖くはなかったけど、誰かの夢の話を聞かされた時くらい意味不明で面白くないし、何も悪いことをしていないのに胸糞展開になってBAD ENDで終わるので萎える。出来の悪いB級ホラー映画を観た後の胃のムカツキ感に似たものが残る。

マイマイという少女が、カタツムリよりも小さな弟を拾ってくる。母親には見えないのだが、小さい弟をナイナイと呼び、クルミの殻に入れる。

マイマイが森に花を摘みに行くと、白い馬が走ってきて蹴飛ばされ、右目が破壊されてしまう。マイマイは壊れた目の代わりにクルミを入れるのだが、病院へ行けと小一時間……。

マイマイが眠っている間に、クルミの中にいるナイナイが出てきて、部屋の中に広がる夜の夢を中に入れる。夜の夢はマイマイの頭の中に入ったまま出ていかなくなる。マイマイが困っていると、ナイナイがマイマイの心をクルミの中に閉じ込めてBAD END\(^o^)/

なんという不条理な話だろう。致死性ウイルスや寄生虫などが存在するから、変なものは拾ってくるなという話なのか? 拾ってきた小さなやつは、弟ではなくて邪悪な妖精か何かに違いない。

悪い本

4265079512怪談えほん (1) 悪い本
宮部 みゆき 東 雅夫
岩崎書店 2011-10-08

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宮部みゆきと吉田尚令が子どもたちに贈る、この世でいちばん悪い本。この世のなかのどこかに存在している悪い本は、あなたにいちばん悪いことをおしえてくれるでしょう。そんな本いらない? でもあなたは悪い本がほしくなります。きっとほしくなります。


怪談えほん1

絵本なのだが、完全に大人用で後味だけが悪い本になっている。怪談絵本なのに、ブラックな思想か何かが描かれているだけで、ちっとも怖くない。

この世にある悪い事を一番よく知っている悪い本が語りかけて来る。悪い本なんか欲しくないと思っているでしょう? いつか貴方は私が欲しくなる。私と仲良くなりたくなる。いつか悪い本が必要になったら、一番悪い事を教えてくれるという。

一番悪くなったら、何でも出来るようになるらしい。嫌いな誰かを消す事も、嫌いな何かを壊す事も、上手に出来るようになると悪い本が誘惑してくる。これって、悪い本が万能アイテムみたいじゃないか。せめて、悪い本に騙された馬鹿が自滅するような結末にするべきではなかろうか。

悪い本が誘惑するだけで終わったら、悪い本を手に入れた奴らが好き放題やっているから、こんなクソみたいな世の中になったんだなぁとしか思わないではないか。小さな子に読ませても、出て来るぬいぐるみを怖がるだけで終わると思う。

バーバパパかせいへいく

4061287699バーバパパかせいへいく (バーバパパえほん)
アネット・チゾン タラス・テイラー 山下 明生
講談社 2005-10-21

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火星からの通信をキャッチ、さっそく火星へ出発したバーバファミリーは、そこでプンプンファミリーに出会います。すると突然、緑の化け物が襲ってきて……!


講談社のバーバパパえほん9

バーバピカリが火星から来た通信をキャッチする。それは音楽のような響きだったので、火星にも音楽が好きな人が住んでいるなら会いに行かないといけないと考える。

バーバピカリは宇宙船を造って家族と一緒に火星に向かうのだが、これはNASAから勧誘されてもおかしくない技術力である。宇宙船は無事に到着するのだが、火星の谷には草が生えていて、呼吸も出来るようになっていた。

火星の谷にはバーバパパファミリーにそっくりで、触覚が生え模様が違う生物がいた! まさか、火星人じゃなくて、火星おばけが住んでいるなんて(汗)。火星に住んでいたプンプンファミリーと交流して仲良くなるのだが、そこに謎の大型植物が攻め込んで来る。

緑色の大型植物の正体は、バーバブラボーが持ち込んだインゲンマメだった。いくら環境が違うとはいえ、こんな獰猛なファンタジー植物に進化したりはしないはず。ちなみに、退治された大型インゲンマメはマメを撒き散らしたので、みんなで美味しく頂く事になった。

地球に帰還する日が来て、バーバベルがブンブンくさを持ち帰ろうとするのだが、バーバパパに駄目だと言われてしまう。このパターンだと、地球でブンブンくさが狂暴化して暴れまわる未来しか予想出来ないからね。

バーバパパのなつやすみ

4061287680バーバパパのなつやすみ (講談社のバーバパパえほん)
アネット・チゾン タラス・テイラー 山下 明生
講談社 1995-03-24

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バーバパパたちのいる場所は、冬になると寒くて雨ばかり。そこで、家族そろって南の島へいくことに。ところが、島ではバーバの子どもたちが大げんかを始めます。


講談社のバーバパパえほん8

バーバパパの住んでいる場所は、雨ばかり降っているので、南の島に遊びに行く事になった。バーバパパとバーバママが飛行機になって、みんなを運んでいく。

南の静かな無人島に到着して、ファミリー全員が楽しみ始める。フランソワとクローディアも同行している。ところで、クローディアの水着が下の部分しか見えないのだが、これっておっぱい出してるの? 私、気になります!

最初は海で泳いだり、南国の果物を集めたりして楽しそうに過ごしているのだが、バーバララの飲み物に異物が混入していた事から、兄弟喧嘩が始まってしまう。ココアの中に、バーバモジャの毛が入っていたらしい。2人で悪口の言い合いになるのだが、それが全員に広がって行く。

子供達は口もきかなくなり、別々の場所で食事をするようになる。住むためのバンガローもそれぞれが造るのだが、自分の専用色を塗っていたところ、ペンキが飛び散って、相手を汚す喧嘩に発展。ついに、全員がペンキで汚れて残念な色に染まってしまう。様々な種類の絵具を混ぜた感じの、あの汚い色である。

最後は、もう二度と喧嘩しないと約束して、一件落着となるのだった。

バーバパパのしまづくり

4061287672バーバパパのしまづくり (バーバパパえほん)
アネツト・チゾン タラス・テイラ- 山下 明生
講談社 1992-09-21

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バーバパパたちは、木イチゴを摘みに、池の中の小さな島に行きました。島には、いまにも倒れそうな木が1本。さあ、木を引っ越しさせて、フクロウを助けなくちゃ。


講談社のバーバパパえほん7

題名を見ると島を生み出す話、若しくは島を開拓するような話みたいに思えるが、最初から島はあるじゃないか。しかも、バーバパパ・ハウスのすぐ近くに!

という訳で、のび太みたいに深海底の地殻に穴を開けて火山島をつくったりはしないし、未開の地で離島を開拓したりもしない。

住んでいる場所に小さな池があるのだが、池の中に小島があるのである。フランソワとクローディアが、小島に生えている木苺を採ろうとして橋をかけはじめるが、材料が足りなかったのか、中途半端に終わってしまう。

というか、一緒に万能生物が遊びに来ているのだから、もっと頼れと言いたい。結局、バーバパパが橋になっているので、先ほどの作業は無駄じゃないか。

島には傾いて倒れそうな木が生えていて、そこにフクロウが住んでいた。木を助けるため、池に住んでいる生物を保護した後、水を抜く。そして、木の移転作業を始めるのだが、工事に反対する住民がいた! 木の根元にはカワウソの家族が住んでいたのである。

バーバパパ達は木を移転させた後、小島にカワウソ用の新しい巣を造り、一件落着となるのだが、権力者と結託している奴らだけが土地ころがしで儲けている何処かの島国とは大違いである。ちゃんと住民の事を考えている分、やはりバーバパパのほうが地球毛無し猿よりも高等生命体なのだろう。

バーバパパのプレゼント

4061287664バーバパパのプレゼント (バーバパパえほん)
A・チゾン T・テイラ- 山下 明生
講談社 1982-11-15

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バーバパパ一家へのクリスマスプレゼントは、南の国の鳥でした。寒いのが大のにがてのその鳥のために、みんなは家の中を暖めるのに大さわぎしますが……。


講談社のバーバパパえほん6

題名だけ見ると、バーバパパがプレゼントを贈るか貰うかの話みたいだが、プレゼントをくれるのはサンタクロースである。良い子のところに来ると言われつつ、実際には金持ちの家にしかやってこない、あのサンタクロースである。

サンタクロースはバーバパパ一家の子供達にプレゼントを残して去って行く。翌朝、みんなはプレゼントを受け取る。バーバモジャには絵を描く道具、バーバララには楽器のチェロ、バーバベルには綺麗な首飾り、バーバピカリには科学の実験セット、バーバリブには本、バーバブラボーには自転車、そしてバーバズーには……。

バーバズーが受け取ったのは、南国に住んでいる珍しい鳥たちだった。ワシントン条約には引っかからなかったのか。空を自由に飛べるサンタだけに、勝手に獲って来たのではないかという疑惑が(笑)。それにしても、これは結構、迷惑ではないか。

南国の鳥たちは寒さに弱いので、家を暖かくすることにした。しかし燃料が足りないので森の木を切りまくったところ、今度は森の動物達からクレームが出る。バーバピカリは水力発電でどうにかしようとするが、冬場なので川が凍ってしまった。

風力発電や太陽光発電も安定しない。自転車を使って人力で発電したりするのだが、これは大変である。こうなったら、原発マフィアの出番ですねと思いきや、何処かの島国みたいに原発大好き国家ではないので、原子力発電は触らなかった。

動物達は南国に戻してあげる事にするのだが、こうなると、サンタクロースのプレゼントは罠じゃないか。鳥たちは南国ののどかな国に戻されるが、元から飼っていたオオハシくんだけは一緒に帰宅する事になった。

バーバズーには他の動物が送られてくるのだが、最初から飼育難易度の低いのをプレゼントしろと……。

バーバパパのだいサーカス

4061287656バーバパパのだいサーカス (バーバパパえほん)
A・チゾン T・テイラー 山下 明生
講談社 1979-02-06

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サーカスが町を通りすぎていってしまい、子どもたちはがっかり。そこで、バーバパパたちがサーカスをすることにしました。さあ、楽しいショーのはじまりです!


講談社のバーバパパえほん5

ある日、町にサーカスがやってきた。子供達は喜んだが、そのサーカスは通り過ぎるだけだった。どうやら、町が小さすぎるから、興行は無しらしい。町の人がガッカリしているので、バーバパパは自分達でサーカスをやろうと決める。

それにしても、町というには確かに小さすぎる。町ではなくて、村の集落レベルではないか。これではサーカスも赤字になるから、興業はしてくれまい。バーバパパは人を雇わなくても良いし、自分達が姿を変えられるので、動物たちを飼う必要もない。

次の朝、象に擬態したバーバパパを始め、バーバパパ一家のサーカスがやって来る。メリーゴーランドや回転する飛行機、うるぐる回る水車など、遊園地機能も充実している。ジェットコースターまである。

さらに、バーバパパ一家の劇が始まる。悪い竜に王女が攫われてしまい、騎士が助けに行く事になる。よくある感じ王道な話であるが、大道具なども自分が変形しているので、コストがかからずに済んでいる。子供達も劇に参加して兵士などになっているようだが、小さな町にしては随分と多いではないか。少子化対策という名の少子化政策によって、老人だらけになってしまった何処かのブラックな島国とは大違いである。

バーバパパのがっこう

4061287648バーバパパのがっこう (バーバパパえほん)
A・チゾン T・テイラー 辻村 益朗 山下 明生
講談社 1976-06-24

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子どもたちは勉強ぎらいで、学校も好きじゃありません。そこでバーバパパがゆかいな学校をつくり、楽しい授業をはじめます。おかげで、みんな学校が大好きになります。


講談社のバーバパパえほん4

バーバパパの家族には、たくさんの可愛い友達がいる。「なかには、ほら、ふたごも いますよ」と書かれているのだが、時系列に沿って読んでいないので、双子がいつ登場したのか分からない。

バーバパパは双子と約束して、彼らが通う学校に遊びに行くのだが、クラスは学級崩壊を起こしていた(汗)。先生は市長に泣きつき、大人たちは子供を厳しく躾けようと、全体主義的な方向に行きかける。

バーバパパはそれに反対し、子供達が楽しみながら学べる学校を作る事に決める。バーバパパの学校では、バーバベルがダンスを教え、バーバピカリが機械や電気の事を教え、バーバモジャが植物について教える。バーバリブは子供達と山小屋を作り、バーバズーが動物達の事を教える。

バーバモジャが絵を教え……、バーバモジャの担当が他より多いじゃないか。バーバリブが言葉を教え、力が有り余って喧嘩しないように、バーバパパが一緒に遊んで運動もさせる。結果、バーバパパの教育法は成功するのだった。

バーバパパのはこぶね

406128763Xバーバパパのはこぶね (バーバパパえほん)
A・チゾン T・テイラー 辻村 益朗 山下 明生
講談社 1975-12-03

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地球の空気や水がよごれて、動物たちが苦しんでいます。バーバパパたちは、動物たちを助けるため、ロケットの箱船をつくって宇宙へ飛び出しました。


講談社のバーバパパえほん3

バーバパパ絵本なのに、他の話とは違って、かなり大人味というか、地球環境の事が描かれていて驚く。いつものような、ほのぼのとした話ではなくて、環境汚染で動物たちが困っているのをバーバパパが助けるという内容になっている。もちろん、地球を汚染しているのは邪悪な人類である。

工場の廃水は垂れ流しなので、鳥もカエルも苦しんでいる。バーバパパは動物のために避難所を作る。自分達の快楽のために動物を撃ち殺して楽しむ邪悪な人類から逃れて来た猪、狐、鹿、兎などの動物も、避難所に逃れて来る。毛皮や剥製にされそうになったシマウマ、アザラシ、サイ、熊、豹なども増え、クジラまでやってくる。

やがて、塀で覆われたバーバパパの避難所以外は、灰色の汚染地域となる。外側は某全体主義国家の首都みたいな灰色の世界になっている。バーバパパはロケットの箱舟を造って宇宙に脱出する。

この後、動物がいない世界を寂しく感じた人類は反省し、緑の地球を取り戻すのだが、実際のところ、資本主義が自壊して文明がリセットされない限り、無理だろうな。

バーバパパのいえさがし

4061287621バーバパパのいえさがし (バーバパパえほん)
A・チゾン T・ティラー 山下 明生
講談社 1975-09-18

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バーバパパとバーバママが結婚して、7人の子どもたちができました。みんなで暮らせる新しい家をさがしますが、なかなか見つかりません。


講談社のバーバパパえほん2

バーバパパは結婚して子供も増えたのだが、家の大きさはそのままだったので、心配になってきた。確か、この家って独り暮らしの時に建てたやつでは!? 人間でいえば、6畳間で暮らしていたのに、結婚して子供が7人も増えた状態で住み続けるようなものだからなぁ。

雨の日に、みんなの身体で家がパンパンになって、壊れてしまう。フランソワが、空き家を一軒知っているというので、改装して住み始めるのだが……。出かけている間に工事車両が来て、家は破壊されていた。これって、不法占拠していただけじゃないか。

人類文明圏に住むのなら、人外でも人間の法律を遵守しないと拙いだろう。ちゃんと購入していれば、家は破壊されずに済んだはず。いや、法律を作った側すら遵守しない何処かのブラックな島国ならば、不法占拠しただけで勝てるかもしれないが。

10階建ての団地が出来るから、そちらへ住んでくださいと言われるが、人間サイズだから居心地が悪そうである。一家は団地を出て、郊外の丘に家を建てる。あの、地球外文明の建造物みたいな特徴的な家は、バーバパパの身体にプラスチックを被せて作ったのか。

プラスチックが固まったら、バーバパパが中から抜けて、居住空間が完成している。みんなの個室も作って住み始めるが、迷路みたいになっているし、誰かの部屋を通り抜けないとだめなところもあるし、お風呂は外にあるし、人間が住むには不向きの構造になっているよね。

新しい家は快適だったが、また工事車両が攻めて来る。というか、お前らはまた不法占拠しているのか。人類文明圏に住むのなら、人外でも人の法律を遵守しろと小一時間……。プラスチック爆弾で応戦して撃退するのだが、これではテロリスト集団じゃないか。

土地を買えば問題ないんじゃないの? 不定形で変身出来る能力で、人間のお金なんていくらでも稼げるじゃないか。

バーバパパたびにでる

4061287613バーバパパたびにでる (バーバパパえほん)
A・チゾン T・テイラー 辻村 益朗 山下 明生
講談社 1975-09-09

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なんにでも変身できて、やさしいバーバパパ。でも、バーバパパには家族がいなくてさみしいのです。そこで、バーバママになるひとをさがしに世界旅行に出発します。


講談社のバーバパパえほん1

バーバパパの元気がないので、フランソワ達が心配する。バーバパパを喜ばせようとして、色々と頑張ってみるが、元気が出ないので医者に連れて行く。バーバパパを診断した医者は、バーバママが必要だと言い出す。人間の医者なのに、オバケを診察出来る時点で只者ではない。

バーバパパは嫁探しの旅に出るが、バーバママは滅多にいないらしい。フランソワとクロディーヌも、嫁探しの旅に同行するのだが、リア充爆発しろ! 友達のクロディーヌと一緒に行くと親に説明しているが、いつも一緒にいるし、これはどう見ても彼女だろ?

ロンドンまで出て来て髭のおっさんに聞いたところ、インドへ行けと言われる。汽車に乗ってインドに向かうが、途中で鉄橋が落ちていた。しかし、バーバパパが鉄橋の代わりになれば、問題は無かった。

インドにたどり着くと、坊さんがニューヨークに行けと言う。今度は船に乗って新大陸へ向かうが、時間がかかるから、フランソワ達が大人になりそうだ。というか、こんなに長い間、一緒に旅をしていたら、例え友達だったとしても、フラグが立って別の意味でも大人になってしまいそうだ。

船は途中で沈んでしまうが、バーバパパが船になったので、問題はなかった。というか、嵐でもないのに何で沈むのか謎である。氷山にでもぶつかったのか? いや、熱帯魚が泳いでいるから違うよな。何処かの馬鹿な国みたいに、バランスを考えずに荷物を積んで傾いたのだろうか。

ニューヨークに着くと、市長がバーバママは田舎のレタス畑にいるのではないかと言い出す。しかし、田舎のレタス畑を耕していた農夫は、もっと遠くまでいかないと駄目だと言い出す。

そして、バーバパパは宇宙に旅立つ。他の星で異星生物と出会っているので、他の恒星系まで到達したようである。結局、他の惑星にもバーバママはいなかったのだが、戻って来た時にフランソワの親が年老いていないので、光の速さを超えて行ってきたようである。作中には書かれていないけど、バーバパパはワープまで出来るのか。恐ろしい生物である。

結局、バーバパパはフランソワの親の家に戻って来るのだが、バーバパパと同じく、地面にバーバママが埋まっているじゃないか! アッと言う間に、バーバパパとバーバママはフラグを立てるのだが、このオバケは卵を産んで増えるのか。

卵を地面に埋めて、水をかけると子供が出て来たのだが、そうなるとバーバパパも卵の状態で、親が地面に埋めて何処かに行ってしまった可能性が……。どうやら宇宙を自由に移動出来る種族のようなので、地球で卵を産んだ後、別の星にでも行ったのかな。

おばけのバーバパパ

4033290303おばけのバーバパパ (世界の絵本)
アネット チゾン タラス テイラー 山下 明生
偕成社 1989-10-09

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まだフォースの暗黒面に飲み込まれていない幼少期に欲しかったのだが、「絵本は高いから駄目」という理由で買って貰えなかった本である。図書館にあったから、借りて来た。

バーバパパは多くの出版社から出ているので、読む順番が分からないのだが、とりあえず最初の話はこれである。バーバパパが庭の地面の下で生まれたのは知らなかった。フランソワ少年が庭の花に水をやっている頃、地面の下で桃色の何かが成長していた(笑)。

フランソワは地面から出て来たバーバパパに驚くが、すぐに仲良くなる。しかし、大きすぎたので家に置いてはおけないと親に怒られ、動物園に連れて行かれてしまう。

しかし、バーバパパは自由に自分の形を変える事が出来るので、檻から出て怒られてしまう。動物園を追い出されたバーバパパは街を彷徨うが、火事の現場に遭遇して人間を助け、人気者になる。

大きいから駄目だと追い出したはずなのに、人気者になったら受け入れるなんて、フランソワの両親ときたら……。

さばくのくいしんぼ

4577042126さばくのくいしんぼ
佐々木 マキ
フレーベル館 2014-08-01

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さばくにはくいしんぼのあくまがすんでいます。そこにたびのしょうねんがやってきて…あくまのおなかにごちゅうもく


佐々木マキの絵本であるが、表紙がネタバレになっている件。砂漠に食いしん坊の悪魔が住んでいた。この悪魔は、人間を見つけると丸呑みしてしまうのである。

ある日、虫の研究をしている博士が砂漠にやって来た。博士は虫を観察する事に集中しすぎて、悪魔には気づかない。悪魔に近づきすぎたため、飲み込まれてしまった。眼鏡や靴は美味しくないので吐き出した。

まだ食べたりない気分だった時、旅の少年が通りかかる。悪魔は少年も丸呑みしようとするが、砂漠の上を飛行機が通過する。「あっ、ひこうきだ!」と少年が指さすので、悪魔は空を見上げる。その隙に、少年は悪魔のお腹についているチャックを開けてしまう。

中から博士が出てきたので、二人で協力して悪魔を裏返しにする。助かったと思ったところへ、盗賊がやって来る。盗賊の親玉が金を出せと要求するので、お金は無いけどこの中にお宝があると、裏返しになった悪魔を指さす。

盗賊の親玉がチャックを開けると、裏返っていた悪魔に飲み込まれてしまう。しかし、チャックは空いたままだった。怖い目に遭った盗賊は慌てて逃げ去り、悪魔はチャックが開いたままだったので、風に吹かれて飛んで行ってしまう。

少年と博士は盗賊の乗ってきたラクダをゲットして、旅を続けた。シュールだけど、こういうBAD ENDにならない変な話は好きである。

わたしが外人だったころ

4834081680わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)
鶴見 俊輔 佐々木 マキ
福音館書店 2015-05-15

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著者の鶴見俊輔さんは、太平洋戦争が始まったとき、アメリカに留学中でした。アメリカにいても、日本に帰ってからも、自分を「外人」だと感じて生きてきた鶴見さん。ただ、その頼りない気分が、今の自分のくらしを支える力になっていると言います。タイトルに留まらず、「今もわたしは外人だ」と述べる著者のメッセージは、読者に「きみも、本当は外人なのではないか?」と問いかけます。


佐々木マキに釣られたのだが、作者は佐々木マキではなくて、絵を担当しているだけだった。これは、鶴見俊輔の太平洋戦争の頃の実体験となっている。絵本だけど文章が多めで、内容も子供向けにはなっていない。

アメリカで暮らしていた鶴見俊輔は、ハーバード大学に進学するが、戦争が始まり、敵国人となってしまう。何もしていないのに刑事が来て捕らえられ、留置場に入れられる。交換船で日本に戻るが、アメリカに留まるか選択肢が示され、船に乗る事にする。

大西洋から南米を回り、アフリカまで連れていかれるので、かなりの長旅である。アフリカで、それぞれの行き先に別れ、日本行きの船に乗せられるのだが、徴兵される。

海軍に入った後はジャカルタに行き、ドイツ人との通訳をしたり、米英の放送を聞いて内容を報告する係になる。銃弾の飛び交う戦地に投入されるのに比べたらマシではあるが、アメリカを追い出されて戦争するというのが波乱万丈人生すぎる。

持病が悪化したため、本国に送り返されるが、戻ってくる間に乗った船は、終戦までに全て沈んだらしい。

ムッシュ・ムニエルとおつきさま

4871101355ムッシュ・ムニエルとおつきさま
佐々木 マキ
絵本館 2001-10-01

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魔術師のムッシュ・ムニエルが魔法を使うと、空から月が落ちてきました。ところが、月の入ったカバンを双子の博士に盗まれてしまい、しかも二人は研究に夢中でなかなか月を返してくれません。シリーズ第3弾。


大昔、小学校の図書室にあった『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』を読んだらすごく面白かったような気がする(すでに記憶が曖昧)のだが、近所の図書館には無かった\(^o^)/

仕方がないので、続編と思われるこの本を借りてきたのだが、シリーズ第三弾だと!? また、読む順番を間違えているじゃないか。

ムッシュ・ムニエルは魔術師である。見た目がヤギなのだが、説明が無いので、異世界のヤギ獣人なのか、魔術で化けているだけなのかは分からなかった。とりあえず、こんな顔の人が歩いていても、周囲の人間が反応していないので、地球ではないのかもしれない。或いは、認識阻害系の魔術なのかもしれない。

ムッシュ・ムニエルが歩いていると、女の人が街角で悲しい歌を歌っていた。残念だが、あんまり美人じゃない。ウーピー・ゴールドバーグみたいな感じだった。

ムッシュ・ムニエルが悲しい歌を、空き瓶に吸い込んで「ハバナ・ムーン、バナナ・ムーン、アスカ・ブーン」と呪文を唱え火をつけると、花火が上がって月が落ちてきた。意味不明すぎる(笑)。歌声を打ち上げたら月が落ちてくるとか、訳が分からないよ。

ムッシュ・ムニエルは月を鞄に入れて歩き始めるのだが、おっさんに強奪されてしまう。泥棒を追いかけると、犯人は何故か分身する。……と思わせておいて、双子の泥棒だった。

おっさんは、月を研究しているニッチモ博士とサッチモ博士だった。研究したいから貸してくれと言われ、なかなか月を返してくれないので、ムッシュ・ムニエルは「ムーン・ライト、ジューン・ブライド、アラビアン・ナイト」と呪文を唱え、偽物の月を天空に並べた。

大量に月が現れたので、街の人々は大混乱である。月がふたつある異世界どころではない。2桁の月が空にあるのだが、本物だったら重力バランスがヤバい。

双子の博士が月を返そうとしないので、歌声で攻撃して、月を取り返す。無理やり瓶に押し込もうとすると、月が爆発して花火が上がる。そして、月は元に戻り、偽物の月が空から降ってくる。爆発したら花火になって、宇宙に戻るとか訳が分からないよ。

こぶたのかばん

4323072570こぶたのかばん
佐々木 マキ
金の星社 2013-03-15

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こぶたのぐぷたのきいろいかばん。おつかいのかえりみち、なにかひろってはしまい、もらってはしまっていくと、かばんはどんどんどんどん…。


こぶたのぐぷたが母親のお使いで買い物に行く。なんか、古代インドの王様みたいな名前のこぶただな。ぐぷたはケチャップを買うと、自分のかばんに入れた。

橋の上で風が吹き、犬のおじさんの帽子が飛んで行ってしまったので、拾ってきてあげるのだが、変な形の木の枝が落ちていたので、かばんに入れた。

続いて、くまのおじsんがペンキを塗っていたので手伝ったところ、くまのおくさんが夏蜜柑を3個くれた。夏蜜柑も自分のかばんに入れる。

工場の近くを通ると、機械の部品のようなものが落ちていたので、拾ってかばんに入れる。ダチョウダンス教室で、ダチョウ先生が絡まっていたので助けたところ、何故かキャベツをくれた。もちろん、キャベツもかばんに入れる。

家の傍にビンの蓋が落ちていたので、拾ってかばんに入れる。家に帰ると、ぐぷたのかばんを見て母親が驚く。入れた分だけ、ぐぷたのかばんが大きくなっているのである。亜空間収納系のマジックアイテムほど不思議ではないが、入れた分だけ大きくなるのはおかしい。

かばんを開けると中身が飛び出してくるのだが、変な形の木の枝と機械の部品とビンの蓋が活躍しなかった件。ケチャップは頼まれていた商品だし、キャベツは晩御飯になり、夏蜜柑は食後のデザートになったので問題なかった。

きょうふの おばけにんじん

4052046528きょうふの おばけにんじん
アーロン レイノルズ ピーター ブラウン
学研プラス 2017-08-29

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うさぎのジャスパーは、にんじんが大好物! 秘密の畑のにんじんは、大きくて甘くて、しかもいつでも食べ放題! でも、それも、不気味なやつらがつけてくるまでは…。アメリカで数々の賞に輝いた傑作絵本が日本にやって来た! ハロウィンにぴったり!


2017年全米図書館協会Notable Children's Book賞。

うさぎのジャスパーはにんじんが大好きだった。学校に行くときも、野球の練習に行くときも、帰宅途中も、にんじんを食べていた。

ある日、畑でにんじんを引っこ抜いていると、「キャロッ、キャロッ、キャロッ」と妙な声が聞こえた。おばけにんじんがやって来たのだ。

その日から、ジャスパーはおばけにんじんに悩まされる事になる。奴らは、家の中まで入ってくるのだ。しかも、父親や母親の前には、その姿を現さない。まるで、ドリフのコントで一人だけおばけに襲われる志村状態である。

歯を磨いていると、鏡におばけにんじんが映っていたり、家の倉庫におばけにんじんが隠れていたり、寝室にも現れる。だんだん、ノイローゼ気味になってきたのか、カーテンや空缶や花など、にんじんと同じ色をしているものまで、おばけにんじんに見え始める。

ジャスパーはにんじん畑を囲む塀や堀を造り、おばけにんじんが外に出られないようにする。そして……。ここで、まさかの視点変更! にんじんたちは、遂に勝利した。これで、あの恐ろしいジャスパーが畑にやって来る事は無いだろう。

9ひきのうさぎ

45910816059ひきのうさぎ (せなけいこのえ・ほ・ん)
せな けいこ
ポプラ社 2004-06-01

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きたよ、きたよ、キャベツの季節! たろうちゃんの畑のキャベツが大きくなりました。大喜びの9ひきのうさぎは、月夜の晩にぴょんかぴょんかと畑にしのびこみますが…。


せなけいこのえ・ほ・ん1

真っ白いうさぎが、とっても素敵な事を考え付いた。嬉しいので、でんぐり返しをするが、どうしたらよいのか分からない。友達を呼んで来て話してみたら、2匹で嬉しくなって、でんぐり返しをする。

以下、1匹ずつ増えていって、でんぐり返しの繰り返しとなる。9匹に増えたところで、素敵な事の内容が分かるのだが……。おいっ! ちっとも素敵な事ではなくて、野菜を盗む計画じゃないか(汗)。

9匹のうさぎは、夜中に太郎のキャベツ畑を襲撃する。単体では無害な存在なのに、数が増えると「9匹揃えば怖くないぞ」と、平気で悪事に手を染める辺りが、まるで何処かの……、おっと、これ以上言うと拙い。

畑を荒らされたのだから、太郎が怒るのは当然である。太郎は大きな網を用意して、泥棒うさぎ達を捕まえる。そこに、ピンクのうさぎが現れて、うさぎ達を許してあげてとお願いする。何でピンクなのかと思ったら、おもちゃのうさぎだから色が違うらしい。

相談した結果、白いうさぎ達も農作業を手伝う事になる。うさぎ達は、ちゃんと仕事をしてキャベツを貰うようになった。

かいじゅうたちのいるところ

4572002150かいじゅうたちのいるところ
モーリス・センダック じんぐう てるお
冨山房 1975-12-05

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子どもだけではなく大人も楽しめる数少ない作品である。もしこの作品を楽しめなければ、それは、読者が童心を忘れて久しいことを示す、なによりの証拠だ。…主人公のマックスは、オオカミの着ぐるみを着てやったいたずらの罰に、夕食ぬきで寝室へ追いやられる。ところがびっくり、部屋はいつの間にか森になり、マックスはそこで思う存分あばれ、遊びはじめる…。センダックのカラーイラストは美しい。おそらく彼の作品の中で最高のできであり、読者はページをめくるごとに新しい驚きに包まれる。不格好なパーツをそなえた体、大きすぎる目、といった野生の生きものたちは、かたや震え上がるほど恐ろしげに見えると思えば、とてつもなくユーモラスで快活な姿でページに登場したりもする。


狼の着ぐるみで暴れる少年マックスが、罰として夕食抜きで寝室に閉じ込められる。すると、マックスの部屋に木が生え始め、森や野原になってしまう。海辺も出来て、船が流れて来たので、マックスは船に乗って旅に出てしまう。

1年かけて、マックスは怪獣の島に辿り着く。怪獣たちが吠えて五月蠅いので、マックスは怪獣慣らしの魔法を使い、従えてしまう。マックスは、怪獣の島の王様になった。

暫くは、怪獣の島で楽しく過ごすのだが、だんだん寂しくなってきて、怪獣の王様を辞めて船に乗る。怪獣達が引き留めるが、そのまま海に出て、1年かけて自分の部屋に戻って来る。

そして……。なんだ、夢オチじゃないか(汗)。ミステリーやSFで夢オチをやられた時ほど腹は立たないが。寝ている間だけ異世界にいける能力だと思えば無問題である。

怪獣の島には、様々なタイプの怪獣がいて楽しかった。種族が違うのに一緒に暮らしているので、どんな生態系なのか気になって仕方がない。人間という世界一邪悪な下等種族とは違って、見た目が違っても仲良くできる高等生命体なのかな。

まどのそとのそのまたむこう

4834009114まどのそとのそのまたむこう (世界傑作絵本シリーズ)
モーリス センダック
福音館書店 2006-03

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アイダはゴブリンにさらわれた妹を取り返しに、まどのそとのそのまたむこうへ出ていきました。パパが不在の間の少女の内面を見事にイメージ化した絵本。


父親は船に乗り、不在である。アイダはまだ赤ちゃんの妹の面倒を見るのだが、部屋に侵入してきたゴブリンによって、不気味な氷の人形と入れ替えられてしまう。自分の妹を抱きしめると溶けだしたので、アイダは妹が攫われた事に気づく。

出て来るゴブリンは普通のファンタジーにありがちな、醜悪な化け物ではなくて、灰色のローブを纏った顔無しになっている。アイダが母親の黄色いレインコートで空を飛び、ゴブリンの住処に行くのだが、そこでは全員が赤ちゃんに化けている。

アイダがホルンを吹き続けると、ゴブリンが化けた赤ちゃんは踊り出して止まる事が出来なくなり、水に流されてしまうのだが、妹は本物の赤ちゃんで踊れないので、その場に残されていた。

ホルンを吹いたら向日葵が増えたり、家の外では父親が乗っていると思われる船が嵐に巻き込まれたり、沈んだりしているのが不気味である。

主人公のアイダが裸足なのも気になって仕方がない。子供はすぐ大きくなるから、靴を履かせてもらえないのか? 母親は靴を履いているのだが。セワシ君みたいに貧乏だから靴も買えないのだとすれば、ホルンを所有しているのはおかしいし。

母親のレインコートで空を飛んだりするので、全てアイダの妄想なのか。母親が全く動かないのだが、本当に赤子が攫われて、長女をゴブリンの住処に向かわせたら鬼畜すぎるからね。

宇宙船プロキシマ号の伝説

4751525298宇宙船プロキシマ号の伝説
ブライアン グリーン Brian Greene
あすなろ書房 2009-10

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宇宙船の中で生まれ、宇宙空間以外の風景をまだ目にしたことのない少年イカルス。目的地である恒星プロキシマには、知的生物の存在が確認されているが、地球から40兆キロメートルもの距離があるため、イカルス自身がプロキシマの地を踏むことはない。しかし、イカルスの前に突然ブラックホールが出現して…。


絵本コーナーにあったけど、絵ではなくて天体写真本になっている。ストーリー担当は、物理学者のブライアン・グリーン教授である。子供向けの話なので、ストーリーに関しては大人が読むとショボいのだが、ブラックホールに近づくと何が起こるのかについて、小さなお友達が理解するには良い感じになっている。

太陽系の近くにある恒星プロキシマに知的生物の存在が確認され、人類は世代交代しながら進む移民船でその星に旅立った。主人公となる少年イカルスは、宇宙船プロキシマ号の中で生まれ育った。プロキシマ号の人々は、船の中で産まれ、船の中で死んでいく運命にある。

地球を出発してから5世代後の人は、プロキシマ・ケンタウリに到達するらしいので、60年代、70年代のSFみたいに、何万年も旅する間に秩序が崩壊し、宇宙船内部で中世暗黒時代が始まるようなことは無いのだが。

イカルスも船の中で一生を過ごすはずだったのだが、プロキシマ号は旅の途中でブラックホールを発見してしまう。そんな近くにブラックホールがあったら、太陽系の最短距離にある天体はプロキシマ・ケンタウリではなくなってしまうじゃないか問題と、そんな近くにあったら地球で発見出来るのではないか問題はスルーの方向で。

イカルスは言う事を聞かない悪い子だったから、小型機に乗って、勝手にブラックホール観察に出かけてしまう。ブラックホールに吸い込まれないギリギリの距離を抜けて1周した時には、もうプロキシマ号はいなかった。

代わりに、新型のパトロール船に拾われるのだが、イカルスがブラックホールを一周する間に1万年も経過していた。プロキシマ号は最初の星間ルートを切り拓いた歴史上の存在となっていて、イカルス少年は大人の言う事を聞かずブラックホールに消えた悪い子として伝説になってしまっていた。

旅の絵本8

483408003X旅の絵本8 (安野光雅の絵本)
安野 光雅
福音館書店 2013-05-25

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繊細な筆使いで、世界各地を舞台に旅の楽しさを描いてきた絵ばかりの絵本、『旅の絵本』。八巻目となる今回の旅の舞台は、待望の日本です。お花見や田植え、お祭りに紅葉と、季節の移り変わりとともに、電気が普及する前のなつかしい日本の風景が描かれています。巻末には、あとがきと解説がついています。


今回の舞台は日本である。高度成長期よりもずっと前の、豊かな田園風景が残されている時代の日本である。表紙にも蒸気機関車が走っている。

小舟でやってきて上陸した旅人が、たまたま都合よく馬を持っている人を見つけて交渉するのはいつも通りである。交渉成功率100%だから、かなりの高値で馬を買っているのだろう。

桜の花が満開の中を旅人が進んで行く。日本人と言えば桜であるが、私だけは自分だけが咲かなかった桜の事を想いだして憂鬱な気分になる。自分だけの花を咲かせればいいだと? ふざけるな! 全ての植物が念ずれば花開くわけじゃないんだぞ。あれは一部の勝ち組の花である。アスファルトの上に落ちたり、動物に食われたり、災害でなぎ倒された奴らは花なんて咲かないんだよ!

思わず脱線した。旅人の旅に戻ろう。旅人は田んぼの横を通り過ぎて行く。牛で田んぼを耕しているのだが、いつの時代だろうか。刀を持ち、馬に乗って合戦している人がいたが、これは映画の撮影だった。

アメリカ編などと違って、町の中も昭和の街並みのような風景が広がっている。自転車や人力車はあるけど、自動車は走っていない。重い荷物は馬が運んでいる。今では滅多に出会えない紙芝居が見える。墓場では肝試しをしているが、よく見ると幽霊だけでなく、変な顔が見える。

今回も小ネタが少なめなのが残念。猿蟹合戦しか分からなかったけど。浦島太郎と金太郎は何処に!? どこに居るのかまったく分からない\(^o^)/

旅人は海岸に辿り着くと、また小舟に乗って何処かに行ってしまう。

旅の絵本7

4834024636旅の絵本7 (安野光雅の絵本)
安野光雅
福音館書店 2009-09-15

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「旅の絵本」シリーズ初のアジアを舞台にした七巻目は、中国編です。絹布に水墨画のように描かれた世界は、今までのシリーズとは全く違う雰囲気です。まず、旅の男は黄河をさかのぼります。そして陸にあがると、桂林や敦煌などの町を行き過ぎます。兵馬俑発掘現場や万里の長城など名所がいっぱいで、見あきません。その雄大な舞台の中に、お祭り・結婚・葬式という、中国の人々の日常がしっかり描きこまれ、見応えのある一冊となりました。


旅人が初めてアジアに上陸する。中国編だからか、この巻だけが右側から読むようになっている。今までは細かい描き込みがされた絵柄だったが、中華風水墨画のような作風に変わっている。今までは上陸後は馬の旅だったが、今回は小舟のまま黄河をさかのぼって行く。

家と家の間にある謎の壁はうだつというものらしい。これは火事の延焼を防ぐためのものだが、うだつが上がらないの「うだつ」である。いつまで経っても自分の家が持てない者の事らしい。京劇の舞台には孫悟空が描かれている。旧正月の龍の舞も描かれている。

上流に行くと、だんだん田園地帯となるが、石灰岩の層が侵食されて丸い山がたくさんある独特の景観が見えて来る。独自の文化を持つ少数民族の村が現れる。

さらに奥地に進むと、秦の始皇帝の墓の発掘現場が登場する。今では博物館として整備され、観光客も安全に観る事が出来るが、作者が行った時は、まだ発掘作業中だったらしい。

山に空いたトンネルから水が出ているところがあって、何かと思ったらこれはダムだった。さらに西域に進むと、万里の長城が見えて来る。これは全長2400キロもある恐ろしい長さの建造物である。中国の百科事典には総距離5万キロだと書いてるようだ。