ぜったいひとつだからね

4577044285ぜったいひとつだからね (チャーリーとローラ)
ローレン チャイルド Lauren Child
フレーベル館 2016-11-01

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チャーリーのいもうとローラはちょっとかわったおんなのこ。ときどきわがままをいってはおにいちゃんをこまらせます。きらいなたべものは「ぜったいたべないからね!」ベッドにはいるじかんなのに「ぜったいねないからね!」おおきくなっても「ぜったいがっこうにはいかないからね!」そんなローラがさいきん、“すうじ”にはまっちゃって…?イギリスで愛されつづけている絵本シリーズ「チャーリーとローラ」の最新作。おてんばローラとやさしいチャーリーの、とびきりチャーミングでハートウォーミングなおはなしです。


チャーリーの妹ローラは、ちょっと変わっていて手のかかる子である。母親が子供達を連れて買い物に行く事になった。そんな時は「なにかひとつかっていいわよ」と言ってくれるのだが、チャーリーは念のため、妹と一緒に1つなのか、各自1つ買って貰えるのか確認する。

母親が「10ぷんしたら、かいものにいくわよー」と声をかけるのだが、ローラが余計な事ばかりするから、準備に時間がかかりすぎである。チャーリーは急いで歯を磨くのに3分、ご飯を食べていないのを思い出しすのに1分、食べるのに4分、また歯を磨いて3分、妹の片方の靴を探すのに8分かかっている。

ローラはまだ準備が出来ていない。出かけるのに、服の水玉の数をかぞでている。店に行く途中でも、テントウ虫の数をかぞえたり、テントウ虫に必要な靴や靴下の数をかぞえようとする。虫だから、靴も靴下も必要ない。

池のそばを通ると、鳥の数をかぞえ始める。ローラがポケットからビスケットを取り出して鳥にあげるから集まって来て、数えるのが大変になる。チャーリーが鴨3羽、鳩7羽、鷺5羽、白鳥みたいな鳥4羽、ガチョウ2羽、なんだかわかんない鳥1羽をかぞえる。絵本だから、ちゃんと絵が描いてあるのだが、なんだかわかんない鳥がどれなのか分からなかった。

ローラは電線にとまっている鳥も数えだすのだが、「1わ、2わ、5わ、7、20……、それから16、11、9わもいるよ!」と言う。答えだけは合っているが、数え方が無茶苦茶だった。

木のはっぱは多すぎるので、ローラは「100まいちかく」と答える。チャーリーは1000枚くらいあると考える。ローラが1000はいちばん大きい数なのか聞いてくるので、もっと大きな数の話になる・1万は1000が10個。1億、1兆とかの話までする。

ここでは出て来ないが、大きい数字といえば、無量大数が10の68乗で、無量大数の5400溝乗がおよそ1不可説不可説転になる。そして、1不可説不可説転の270那由他乗が、およそ1グーゴルプレックスになるらしい。そんな恐ろしい数を、一体誰が使うのかと思ったら、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』に登場するエメット・ブラウン博士が「100万人に1人、10億人に1人、いや、1グーゴルプレックス人に1人の女だった」と嘆くシーンがあるらしい。

ようやく店に辿り着くと、ローラが「3つよね? えらんで いいのは」と、さりげなく増量交渉をしている。その結果、母親に「では、なんにもなしっていうのは どうかしら?」と言われてしまったので、1つで妥協するしかなかった。

チャーリーはすぐに6個入りのバッジに決めるが、ローラはなかなか決められない。ようやく12枚入りのシールを選ぶが、家に帰る途中で5枚のシールを道に貼り、3枚のシールを道端の木に貼り、自分の靴に2枚貼り、チャーリーに服のそでに1枚貼り、散歩している犬にも1枚貼った結果、家に着いた時は、もう1枚も残っていなかった。

小さい子はすぐにシールを貼りまくるけど、家に帰るまでに無くなるなんて、ちょっと酷すぎる。せめて帰宅してから、自分の持ち物に貼れと言いたいところである。ローラが何も持っていないので、チャーリーは自分のバッジを1つあげる事にした。


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がいこつさん

4579401565がいこつさん (日本の創作絵本)
五味 太郎
文化出版局 1982-05-02

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がいこつさんが寝ているのだが、目を開けているように見える。しかし、これは目ではなくて穴である。どうも、よく眠れないようで、何かを忘れているのに気がついて、起きてしまう。ちゃんと思い出さないと、いつまでたっても気になって眠れない。

椅子に腰かけて考える。目覚まし時計をかけるのを忘れたのだろうか。起きるつもりもないくせに? 仕方がないので、散歩に出かける。外は良い天気で、おばさんが洗濯物を干している。忘れているのは洗濯だろうか。汚れたまま寝るのは気持ち悪いから。

公衆電話で電話をかけている男がいた。電話をかけるのを忘れたのだろうか。がいこつさんに、急ぎのようなどあるわけない。郵便ポストを見つけて、手紙を出すのを忘れたのかと思うが、最後の手紙はとっくに出していた。

交番で警察官に聞いてみたが、分かるわけがない。「忘れ物、曲者は警察へ。買い物、贈り物はデパートへ」と言われ、デパートに向かう。途中で病院があったので、病院に予約していたのかと思うが、病気になるようなところはなかった。骨は残っているのだから、骨粗鬆症にはなるんじゃないの?

散髪屋が見えてくるが、頭をさっぱりするのを忘れていたのか。いや、がいこつさんには髪の毛が無かった。レストランで人々が食事するのを見て、お腹が空いているのを忘れたのだろうかと思うが、骨だけなので、お腹も無かった。

どこかへ行くのを忘れているのか。誰かがどこかで待っているのを忘れているのか。それも、ずっと昔の事だった。忘れているのが、買い物や贈り物という事はないだろうが、デパートに辿り着く。デパートの中を歩き回るが、何も思い出せない。

少し疲れたので休憩する事にしたのだが、まだトイレには入っていなかった。骨だけなので、おしっこも出ない。洗面台の鏡の前まで来た時、歯を磨くのを忘れていた事に気がついた。

それにしても、骨が外を歩いているのに、誰も驚かないのが気になる。人間には見えていないのかもしれないと思いたくなるが、それにしては警察官が中途半端に反応しちゃっているし。実はタイミングが良かっただけで、警察官の独り言だったという可能性はあるが。


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Very Hungry Cthulhupillar

0989410714Very Hungry Cthulhupillar
Ben Mund
Signal Fire Studios LLC 2015

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Cthulhu has eaten your childhood! The Very Hungry Cthulhupillar is a full color, fully-illustrated book in the style of a classic piece of children's literature-not actually intended for a young audience. A cthulhupillar eats more and more to sate his ravenous appetite and what shall he become?


『はらぺこあおむし』という名作があるらしいが、幼少の頃、読んでもらったという噂の絵本なのに、全く記憶に無い。すでに家には存在しないので読めないのだが、図書館の本は、いつも誰かが借りているので、やはり読めない。

というわけで、『はらぺこあおむし』が読めないなら、『はらぺこクトゥルフむし』を読めばいいじゃない。え? 『はらぺこあおむし』のパクリだって!? エリック・カールが、パロディを許可しているから、パクっても問題無いのである。他にも『はらぺこゾンビ』とか、色々とあるらしい。


星が輝く夜、海に沈んだルルイエに小さなお墓があった。星辰が正しい位置についた日曜日の朝、お墓から大きなはらぺこクトゥルフが飛び出す。クトゥルフはおなかがぺこぺこ。とてつもない空腹感を和らげるため、食べるものを探しはじめる。

月曜日に崇拝者を一人食べ、火曜日には準備不足の古物収集家を二人食べ、水曜日には、チャールズ・デクスター・ウォードの箱を三つ食べる。木曜日に不気味な彫刻を四つ食べ、金曜日にエーリッヒ・ツァンの楽譜を五つ食べる。

そして土曜日。ショゴス、ひどく硬い古のもの、ディリングハストマシーン、ぬるぬるの深きものども、宇宙の色、人面ネズミ、脳の缶詰、ガグ、ピックマンの絵、ミ=ゴを食べた。食べ過ぎなのか、この中に何か悪いものが含まれていたのかは不明だが、クトゥルフ虫はお腹が痛くなって泣く。

次の日曜日。クトゥルフは禁じられた立派な学術書を一冊むさぼるように食べ、お腹の具合が良くなった。ネクロノミコンは腹痛によく効くらしい(但し、邪神に限る)。空腹ではなくなったクトゥルフはルルイエに眠り、新しい墓石を建てて数十億年の眠りにつく。

それから間もなく、クトゥルフは眠りから覚めて世界を食べたが、可愛いままだった。えっ!? いくらなんでも、クトゥルフは可愛くないだろう。ショゴスやニャルラトホテプなら、時と場合によっては可愛くなるかもしれないが、俺のクトゥルフがこんなに可愛いわけがない!


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のんのんばあ おばけどろぼう

4580820193のんのんばあ おばけどろぼう (みるみる絵本)
水木 しげる
文研出版 2007-08

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「のんのんばあ」のもっている人魚の肉の干物をぬすもうと、ヨーロッパから悪魔と魔女が日本にやってきた。「のんのんばあ」対「悪魔と魔女」の対決はいかに!2007年アングレーム(仏)国際マンガフェスティバルで日本人初の最優秀コミック賞受賞作家の名作がよみがえった。


本書は、絵本になっている部分と、マンガになっている部分が、交互に出て来るようになっている。

日本に住んでいるのんのんばあが持っている人魚の肉を盗もうと、ヨーロッパから悪魔ペリカンと魔女バリカンがやってくる。思いっきり、怪しい恰好をしているのだが、コスプレ外国人だと思われたらしく、そのまま入国してしまった。

入国審査よりも、飛行機に乗る時点でドレスコード的なものに引っかかって降ろされそうな見た目なのだが、大丈夫だったようである。ちなみに、悪魔ペリカンのほうはフォースの暗黒面に落ちた邪悪な宣教師みたいな恰好で、魔女バリカンは魔女そのものである。

日本に入国した悪魔ペリカンと魔女バリカンは、ひとくち食べただけで800年もいきられるという人魚の肉を狙い、のんのんばあのところにたどり着いた。日本の気の毒な子供を助けに来たと言いながら、思いっきり田舎っぽい場所に住んでいるのんのんばあのところに来る時点で、思いっきり怪しい。

見た目だけではなく、言っている事まで怪しいのに、のんのんばあは信じてしまう。魔女バリカンがのんのんばあを連れ出している間に、悪魔ペリカンが人魚の肉を盗むという計画だったのだが……。

悪魔なのに、ペリカンがいきなり地獄落ちしているじゃないか。どうやら地獄と悪魔的なヘルは違う場所のようである。地獄で鬼に責められて、悪魔ペリカンは降参してしまう。

魔女バリカンのほうは、のんのんばあを襲うのだが、予めスズメに効く毒を塗っていたため、のんのんばあのスズメ攻撃は効果がなかった。逆に、のんのんばあがガマガエル攻撃でやられてしまう。舌切スズメがおみやげをくれるというので、魔女バリカンは大きい方を選ぶのだが、中には妖怪が入っていた!


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びじょとやじゅう

4309680216びじょとやじゅう (せかいめいさくアニメえほん)
ボーモン夫人 上北 ふたご
河出書房新社 2014-09-24

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商人が迷いこんだ城の主は野獣でした。野獣は、命が惜しければ、娘を連れてこい、と言います。恐ろしい野獣と暮らすことになったベルが見つけたものは…。


迷った商人が凍えそうになっていたところ、美しいお城を発見! 人の気配はしないけど、豪華な食事が用意されていたので食べて寝てバラの花を取ろうとしたところ、恐ろしい野獣に怒られてしまう。自分の命を取らない代わりに、娘を差し出せと言われ、一番下の娘が野獣のモノとなる事に。

これが一番、プリキュア絵本な感じだった。商人の娘もちょっとプリキュア入っているが、野獣の見た目が、物凄く豪華になったウルフルンじゃないか(笑)。


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ねむりひめ

4309680151ねむりひめ (せかいめいさくアニメえほん)
上北 ふたご
河出書房新社 2014-03-25

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ある国で、待ちに待ったお姫さまが生まれました。王さまは、さっそくお祝いの宴をひらくことにしました。ところが、呼ばれなかった魔法使いが怒って、姫に恐ろしい呪いをかけてしまいます…。


内容はプリキュアじゃないけど、プリキュア絵本な世界名作。美しい姫が生まれるが、13人の魔法使いが国に住んでいるのに、金の食器が足りないという馬鹿な理由で12人しか呼ばないとか酷すぎるだろう。こんな事をしたら、ハブられた魔法使いから恨まれて当然である。食器を増やすとか、足りている食器を使うとかすれば、この後の悲劇は回避出来ただけに、愚かとしか言いようがない。

13人目の魔法使いの呪いで、城全体が寝た状態で止まってしまう。やがて、美しい姫が眠る城として有名になるのだが、姫をゲットしようと訪れた各国の王子を捕えて殺すトラップと化しているじゃないか(汗)。

100年後に訪れた王子が呪いを解除する事に成功して、姫と結婚する。ところで、国を統治出来ないまま100年も経っていたら、周りの領土は全部他国に奪われて王国として成り立たなくなると思うのだが、城だけじゃなくて国全体が眠りトラップにかかっていないと拙いんじゃなかろうか。


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ながぐつをはいたねこ

4309680046ながぐつをはいたねこ (せかいめいさくアニメえほん)
薬師 夕馬 船道 愛子
河出書房新社 2013-05-25

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貧しい粉屋が死んで、長男が粉ひき小屋、次男がロバを相続する。三男は飼っていた猫しか貰えないのだが、この猫は人の言葉を話す天才だった! 猫が色々と仕組んで、いつの間にかただの貧乏庶民がカラバ公爵という事になってしまい、王女とフラグが立つ。

とんでもない逆玉の輿物語であるが、西洋だと爵位は人じゃなくて、領地に付いているものなのだが、領地も持たないのにどうやって王様を騙したのか謎すぎる。


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ヘンゼルとグレーテル

4309680100ヘンゼルとグレーテル (せかいめいさくアニメえほん)
薬師 夕馬 室井 ふみえ
河出書房新社 2013-05-25

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せかいめいさくアニメえほんシリーズなので、プリキュアっぽい絵本と一緒に買ったけど、絵が幼すぎて二人とも幼児にしか見えない。

血の繋がらない子供をリストラしようとする継母、新しい妻の言いなりになって子供を捨てるロクデナシ親父、勝手に他人の家を食べる子供、子供を食べようとするババアと、ロクでもない人間しか出て来ないのだが、一番おかしいのは、お菓子で出来た家!

思いっきり建築基準法違反な感じなのだが、そんな柔らか素材で倒壊しないのか心配である。腐ったりはしないのか!? やはり、魔法だから何でもアリなんですかね?

住んでいる家はお菓子なのに、ヘンゼルが閉じ込められる馬小屋は普通の建物だから、食べて壊して逃げる事が出来ない件。太らせて食べるため、ヘンゼルだけ豪華な食事で、グレーテルはザリガニの殻だけとか、どっちが悲惨なにかよく分からなくなってくる。

最後はグレーテルが魔女を殺し、二人で自分の家に戻るのだが、いつの間にか継母のほうがリストラされていた件。


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にんぎょひめ

4309680380にんぎょひめ (せかいめいさくアニメえほん)
薬師 夕馬 上北 ふたご
河出書房新社 2013-05-25

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うつくしい人魚姫は、15歳になった日、初めて海の上に顔を出し、王子さまに会いました。人間になりたい、王子さまのそばにいたい…。大人気の上北先生が、アンデルセンの悲恋物語を、完全絵本化!


もう一冊、プリキュアにんぎょひめもゲット。白雪姫と違って、こちらはBAD ENDだから子供の頃も好きじゃなかったよなぁ。

乗っていた船が沈んで死にかけていた王子を助けたのは良いが、隣国にある城の近くに上陸して、別の王女にフラグを奪われてしまうなんて最悪すぎる。それにしても、足と引き換えに舌を切り取られて喋れないのはともかく、筆談くらい出来なかったのだろうか?

白雪姫がグリム童話派閥であるのに対し、人魚姫はアンデルセン童話派閥に所属している。グリムだって、本当は怖いとか、本当は萌えるとか、色々言われてはいるけれども、グリムのほうがハッピーエンドで終わる可能性が高いので、私はグリム派である。

幼少期にグリム童話とアンデルセン童話の辞書みたいに分厚い本を買ってもらって読んだところ、アンデルセン童話のほうはBAD ENDが多くて嫌な気分になった。当然、その頃はまだイヤミスという言葉など無かったのだが、アンデルセン童話は私の中ではイヤ童話である。人魚姫なんて、その代表例である。

どうやらグリムのほうは時代が古いので、編者がBAD ENDを回避したのに対して、アンデルセン童話のほうは改変されず、悲劇的結末がそのまま語られるからグリム童話よりBAD ENDが多めになっているようである。

人魚姫が悲劇になっているのは、アンデルセンだけでなく、出版社にも責任があるようである。海の泡になって消えてしまう結末が多いのだが、原話では人魚から空気の娘(エア・エレメンタルみたいなやつなのか?)に生まれ変わって、王子と妃を祝福した後、永遠の魂を得るために飛んでいくらしい。

人魚は長生きだが、永遠の魂を持っておらず、死ぬと消滅するらしい。人間は短命だが、永遠の魂を持っているので、輪廻に組み込まれているという事である。空気の娘になると、善行によって永遠の魂を得る事が出来るので、これは転生まで含めると、BAD ENDとは言い切れなくなってくる。何で子供用の人魚姫には、輪廻転生の説明が含まれていないのか。


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しらゆきひめ

4309680097しらゆきひめ (せかいめいさくアニメえほん)
薬師 夕馬 上北 ふたご
河出書房新社 2013-05-25

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美しい白雪姫は、おきさきさまからにくまれて、お城にいられなくなりました。かくまってくれたものたちと、仲良く暮らし始めます。しかし、どこまでも魔の手が迫ります。白雪姫の運命はいかに!?


プリキュア絵本とかいう噂の『しらゆきひめ』をゲットしてみた。プリキュアじゃないけど、書いている人が同じだから、もうプリキュアしらゆきひめにしか見えない件。悪い后も、悪の女大幹部みたいな容姿で非常に良かった。というか、これ后じゃなくて、プリキュアの敵なんじゃないのか?

紙質はちょっと安っぽい感じだが、1000円を超える絵本が多い中、381円(税別)と、本当に安いから仕方がない。低価格なだけでなく、プリキュア絵だから大きいお友達もたくさん買ったに違いない。

ストーリーは普通に白雪姫であるが、大人になってから読み返すと、ガラスの棺に入れられた美少女の死体を欲しがる王子様とか、ちょっと怖いよね。あと、結婚した後、隣国の后を招いておいて、熱した鉄の靴を履かして拷問するのも怖すぎる。そんな事したら戦争になるだろ?

王子がフェリペ2世で、白雪姫がバイエルンの下級貴族という説もあるから、絶対王政全盛期のスペインと、神聖ローマ帝国内にある吹けば飛ぶような領邦くらい国力差があったのだろうか?


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Electric Shock Showdown

0439999219Electric Shock Showdown (Pokemon Adventure)
Diane Muldrow
Scholastic 2000-09-15

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Ash has challenged Surge for a Thunder Badge. But can Pikachu beat Surge's powerful Raichu without evolving? Ash and Pikachu have to choose a strategy they won't regret for a battle they'll never forget.


長い旅の末、アッシュとミスティとブロックは町に辿り着いた。ちなみに、旅の途中で何が起こったのかについては、全く分からない。何故ならば、これはアメリカの小さなお友達向け絵本三部作の最終巻だからである。きっと、旅については前の二作で語られているのであろう。

じゃあ、何でこれだけ読んだのかと問われそうであるが、ネットの中古書店で洋書を眺めていたら、「Pokemon」って書いてあったから、何も知らずにポチってみたら、この絵本が到着したんだよ(汗)。まさか、子供向けの絵本だとは思わなかった。しかも、三部作の最後だなんて……。ちなみに、前の二冊は売っていなかった。

ポケモンは観た事も読んだ事もないので、ピカチュウくらいしか知らないのだが、アッシュ、ミスティ、ブロックって誰だよ!? 確か、サトシとかだったよね? アメリカだから、登場人物の名前もインターナショナルな感じに変えられているのである。宇宙戦艦ヤマトの乗組員がマークやらデレクに変えられたのと同じように。

サトシがAsh Ketchum(アッシュ・ケッチャム)、カスミがMisty(ミスティ)、タケシがBrock(ブロック)になったようである。こうなると、ピカチュウの名前がなんちゃらイエローとかに変えられたりしていないか心配だ。みんな名前が変えられているのに、ピカチュウはそのままだった。さすがピカチュウ! この名前は全世界共通のようである。(調べた訳ではないので分からないけど。何処かでピカチュウが変な名前に変えられていたらごめんなさい。)

アッシュ達は、ポケモン・ジムに行き、ピカチュウは格上のライチュウと対戦する。当然、相手のほうが強いのでフルボッコにされてしまうのだが。ピカチュウが包帯だらけになり、ポケモン病院に入院して怒っているじゃないか。

退院したピカチュウは、トレーニングしてピカチュウのままでライチュウと再戦。今度はピカチュウのほうが勝つというのも、思いっきりお約束の展開だった。


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いたずらハーブ えほんのなかにおっこちる

いたずらハーブ えほんのなかにおっこちる

ハーブはえほんがだいすきです。おまけにいたずらもだいすきで、えほんはらくがきでいっぱい。あるばん、ひさしぶりによんだおとぎばなし。うとうとねむりについたハーブですが、3びきのくまのいえでめがさめて…。


ハーブというのは、有用植物の事ではなくて、本書に登場する小さな子の名前である。ハーブは、いつでもどこでも本を読んでいるので、ページが張り付いたり、ふやけたりしている。ビスケットのかすや、バナナや豆がくっついている事もある。

友達のエジーが泊りに来た時、ゲームで遊んでいるうちに、部屋がめちゃくちゃに散らかってしまう。寝る時間が来ても、ベッドが見つからないって、どれだけ散らかしているのだろうか。

エジーが寝てしまったので、ハーブはおとぎ話の本を読む事にした。ハーブが本を読みながら寝落ちしたところ、本の中の世界に落っこちてしまう。

知らない女の子が出て来て、自分のおはなしに出て来るなんて許せない、と怒られてしまう。その女の子の名前は、きんいろまきげちゃんだった。

ハーブがベッドから飛び出し、階段を下りかけると、三匹の熊にぶつかってしまう。熊がハーブに朝食を進めるのだが、きんいろまきげちゃんは、この話は『きんいろまきげちゃんと 3びきの くま』という題名で、『でしゃばりの パジャマこぞうと あさごはん』という題名ではないと文句を言っている。

ハーブは逃げ出し、おかしの家を齧っている二人の子供の側を走り抜け、長い髪の毛に捕まって塔に登る男の側を通り過ぎ、長靴をはいた猫に驚き、速度を上げる。

大きなドアを開けると、そこは城の中で、舞踏会が開かれていた。チャーミング王子が行方不明で、王様の座る椅子が無くなり、王妃の顔には髭が描かれている。色々とおかしな事になっていたが、全ては小さい頃のハーブがやった事だった。

ハーブは床にペンケースが落ちているのを見つけ、王様の椅子を描いてあげようとするが、金色のペンが無いのに、金色にしろと言われる。王妃の髭を消そうとしたら、無礼者! と怒られ、捕まりそうになる。ページに穴を開けて逃げるのだが、本当に穴が開いている。

次のページにはシンデレラの継母や悪い姉達がいたのだが、ページが逆さまになっていた。どこかの悪い子がページを破り、逆向きにくっつけたから逆さまになったらしい。継母に捕まりそうになったので、ハーブは壁にドアを描いて、そこから逃げ出す。

次の場所にはボロを纏ったシンデレラがいた。何で舞踏会に行かないのか聞くと、行ったけど王子が行方不明で、そのうち魔法が切れて元の姿に戻ったから帰って来たらしい。王子が居ないのは、ハーブが切り取って、お母さんの誕生日カードに貼ったからである。

シンデレラが親切な妖精に電話をかけ、ハーブは絵本から出られるように頼んだ。しかし、妖精が助けるのは女の子だけ。こんなところでも女男差別か……。その時、ドアが開いて悪い継母ときんいろまきげちゃんが乱入して来る。ハーブは“字”に登って逃げ始める。

きんいろまきげちゃんの大声でベッドから落っこちると、自分の部屋の床に戻っていた。ハーブはエジーに絵本の中に落ちた話をした後、いたずらしていたページを直した。でも、熊の家のドアには鍵をかけ、きんいろまきげちゃんにはカツラを貼り付けた。



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ぼくは…―JE SUIS…

ぼくは…―JE SUIS…ぼくは…―JE SUIS…
(2005/08)
三浦 太郎

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ぼくは冒険家。ぼくは空想家。ぼくはひとりぼっち。ぼくはヒーロー。ぼくはいろいろだけど、だから人生はたのしい…。自分の中にいる、いろんな自分を表現した絵本。彗星のごとく国際デビューした絵本作家、日本初出版。


丸で“ぼく”を表現し、いろいろなモノとして描かれている。ぼくは冒険家だったり、空想家だったり、ひとりぼっちだったり、ヒーローだったり、うそつきだったり、愚か者だったり、様々なぼくに変化する。

アートとしてみれば興味深いのだけど、ちょっと主義主張みたいなものが入りすぎているので、これを幼児が読んだ場合に、単純に楽しめるかどうかは疑問である。

これは国内で出版されたのではなく、スイスのLa Joie De Lire社から絵本として出版されたものを、日本に逆輸入? という流れになっているらしい。欧州向け仕様なら、普通の絵本とはちょっと違う雰囲気になっているのも頷ける。なんで最初の本が日本で出版されずに、スイスで出版されているのだろう? 他にも、まる、さんかく、しかくの絵本があるっぽいのだが、図書館にあるかなぁ……。

これは図書館で借りて来たのだが、Amazonを見ると、恐ろしい値段になっていて驚いた。ボッタクリ価格になりすぎじゃないか……。


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ズーム、エジプトをゆめみて

ズーム、エジプトをゆめみてズーム、エジプトをゆめみて
(1996/09)
ティム ウィン・ジョーンズ

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お昼寝している間に消えてしまったマリアさんを探して、ネコのズームは本棚のすきまに入りこみました。その先にあったのは、エジプトのような不思議な世界。そしてそこにいるミイラは何だか見たことあるようで…。


なんだか夢と現実の境目が曖昧な話で、よく分からなかった。猫のズームが昼寝をしている間にマリアさんが消えてしまい、彼女を探して本棚の隙間から謎のエジプト世界のような場所へ迷い込んでしまう。

ミイラにされて運ばれて来たのはマリアさんで、ズームが助け出して外へ出ると、そこはナイル川。とらねこ号の姿を発見し、無事に戻る事が出来たのだが、キャラ設定がほとんど書かれていないので、読んでいて分からない部分が多い。シリーズになっているから、順番に追いかけないと駄目なのだろうか。


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ケイティー

ケイティーケイティー
(2004/08)
ポリー ダンバー

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さえないきぶんのときにはなにしたらいい?まったくさえないきぶんで、おまけにひとりぼっちのケイティーがしたことは…。


なんか聞いた事のある名前だと思ったら、『あお』の作者か。さえない気分のケイティーが、絵を見て、明るい気分になろうとする。

気分がさえないのは、色が足りないからだと思い、緑色の帽子をかぶったり、黄色いタイツを上まで引っ張り上げて、全身タイツ化したり、どんどんキモキャラになって行く(笑)。口紅を塗って、顔まで青く塗りたくるから、明るい気分どころか、読んでいるほうは不気味な気分になる。

そのうち、カラフルな絵の中に入ってしまうのだが、脈絡が無さ過ぎて意味不明だった。最初は地味な感じの絵が、どんどん気色悪いカラフルな世界になっていくのは、絵本ならではの表現で面白かったけど、ケイティが、最初から最後まで不気味系キモキャラなんだよなぁ。


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夜がくるまでは

夜がくるまでは夜がくるまでは
(1996/03)
イヴ バンティング

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ガーゴイル、建物の屋根やひさしからつき出した奇怪な人間や動物のかたちをした雨どい。夜がくるまでは、彼らのからっぽの目はまたたきもしない。が、夜の闇の中では…。ガーゴイルの時間をモノトーンで展開。


ガーゴイル達は町の高所から虚空を見つめ、空っぽの目は瞬きすらしない。夜がくるまでは。

日が暮れると、ガーゴイル達は次々と動き出し、地上に降りて来る。もしもこの光景をアムロ・レイが見たとしたら、きっとこう言ってくれるに違いない。「こいつ、動くぞ!」

部屋の中に横たわるミイラを覗いているガーゴイルもいるのだが、これは博物館に設置された奴だろうか。ガーゴイルは這い回り、自分達と同じ、血の通っていない硬い鎧を見つめる。ガーゴイルが動き出すのに、鎧はただの鎧のままで、動き出さないのが謎であるが。ファンタジーやRPGだったら、両方動くのに。

見物に飽きたガーゴイルは、空を飛んでいく。木の枝にぶら下がったり、噴水に入ったりする。噴水のへりにそって輪になり、方々からやってきた同胞と、定位置の暑さや騒がしさ、通り過ぎる夏や雨について、ぼやき合う。ガーゴイルの笑い声は不明瞭で、低く響く。硬い石の体の内側には、笑いが転がるだけの空間が無いからである。

夜警は、夜になるとガーゴイルが動き回る事を知っているが、上司に相談したところ、軽蔑されてしまう。当然だろう。基本的に上司というものは節穴であるから、自分が見たいものしか見ようとはしないものである。

ガーゴイルは、自分達をこんなふうに造った人間が好きではない。夜警が目を閉じて顔をそむけるのを見るために、ガーゴイルは足を踏み鳴らし、くぐもった笑い声をたてる。

夜が明ける前に、ガーゴイルは飛び立ち、翼の無いものは蜘蛛のように壁を這い上がり、自分達の場所に戻る。空っぽの目は瞬きもしない。夜がくるまでは。

絵本だが、全てモノトーンで描かれている。あえてカラーにしないのが、夜の世界でしか動かないガーゴイルには、とても似合っていてお洒落である。

ガーゴイルというのは、世界征服を企むネオアトランティスの首領の事ではなくて、主として西洋建築の屋根に設置され、雨樋から流れてくる水の排出口としての機能を持った、怪物などをかたどった彫刻である。13世紀に盛んに建設されたゴシック建築の大聖堂によく見られるが、次第に人間像に居場所を奪われ、悪魔的な容姿のガーゴイルは衰退していった。

フランス語だとガルグイユ、ドイツ語だとヴァッサーシュパイアー、中国語では石像鬼らしい。中国語は普通だな。ドイツ語は恰好良い。そしてフランス語だとガルグイユ……。ザンスカール帝国の試作型水陸両用MSの名前じゃないか! ザンスカール帝国のMSは、ガーゴイルじゃなくて、ルーアンのロマヌスに登場する竜の名前から取っているのかもしれないが。


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ヒエログリフがわかる絵本

ヒエログリフがわかる絵本ヒエログリフがわかる絵本
(2005/03)
ニール スペンサー

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古代エジプトの神殿の壁や石碑、墓の棺などに浮き彫りされた象形文字には、どんな秘密が隠されているのだろう。この本ではいくつかの文字や単語を選んで読み解き、解説をする。写真とオリジナルの美しいイラストをみながら、大英博物館所属の研究者が書いた的確な解説を読むと、3000年もの昔の古代エジプトの王や女王の生活、神様や宗教、自然などが自然にわかってくる。初心者向けの楽しい入門書。大英博物館の企画・編集・出版。オールカラー。


「絵本」とはありながらも(当たり前だが)明らかに大人向け仕様である。古代エジプトの遺跡や壁画の絵は見ていて楽しい。

あの有名なツタンカーメン王が、それ以前の王による宗教改革を終わらせて、アモン神信仰に戻るという説明もある。この時期、宗教改革により遷都が行われ、新都テル・エル=アマルナが建設されていた。信仰すべき対象も従来のアモン神からアトン神へと変わっていた。

ヒエログリフの中に壷のようなモノが描かれているのだが、これはなんとビールを意味している。ピラミッドを建設していた時代からビールが飲まれていた事にも驚くが、ビールの飲みすぎで二日酔いとなり、寝坊だか欠勤だかした若者の事まで書かれているのが笑える。


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試作品神話

試作品神話試作品神話
(2006/03/11)
大塚 英志西島 大介

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「ハロー」と僕達の頭上で神様は言った。牛乳、月の砂、神様の卵…少年たちはその夏、世界の秘密を知ってしまう。ひと夏の冒険を詩情豊かに描き出す、すべての世代に向けて贈る絵物語。


これは絵が素晴らしい。西島大介の鮮やかで美しく萌えじゃない可愛らしさが秀逸。大塚栄志の文章は抽象的すぎて、記号となっているので深く考えずに読み進めるのが吉かもしれない。

神様と出会う子供達はすべて、ナボコフとかディケンズとかサリンジャーとか、書き手や詩人から取った名前。どんどん成長していく神様。やがて選ばれし者以外がいない世界で、子供達は楽園を出る事を決意する。


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ドワーフじいさんのいえづくり

ドワーフじいさんのいえづくり (フレーベル館の秀作えほん)ドワーフじいさんのいえづくり (フレーベル館の秀作えほん)
(2003/10)
青山 邦彦

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気むずかしいドワーフじいさんが、ひとりで家をつくることになりました。すると次々に動物たちがやってきて…。細密に描きこまれた画面が見る人をひきつける、すてきな絵本。


ドワーフじいさんが洞穴の家に嫌気をさし、森の中に自分が住むための家を建てようとするのだが、次々に動物達が集まってきて、手伝うから自分の部屋も造れと言う。やがて当初の設計図とは全然違う巨大な家に! 作者が建築学を学び、建築設計事務所で仕事していたので、出来上がっていく家が現実味のある絵になっている。

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三びきのやぎのがらがらどん

三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
(1965/07)
不明

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大きさの違う3匹のやぎがいた。名前はみんな「がらがらどん」。ある日、3匹は草を食べて「ふとろうと」(太ろうと)、山へ向う。だが、途中で渡る橋の下には、気味の悪い大きな妖精「トロル」が住んでいて…。北欧の民話をベースにした物語。 用


図書館で見かけて、懐かしくて思わず借りてみた。いやぁ、面白いんだけど……。がらがらどんってヤギのくせに、ちょっと強すぎなのでは? トロールを粉々にしているけど、泥人形じゃなくて巨人なんだから、そう簡単には倒せないだろう。この三匹目は千の仔を孕みし森の黒山羊か(笑)?

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いったいぜんたいどうなってたことか―恐竜がいまも元気だったら

いったいぜんたいどうなってたことか―恐竜がいまも元気だったらいったいぜんたいどうなってたことか―恐竜がいまも元気だったら
(1997/05)
ケン レイニイ

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もしも―というひとことで、いろんな空想世界を創り出すのは、だれにもたのしいことです。もしもあのすてきな恐竜たちが、いまも元気だったら―というもしもは、大人だって子どもだって大好きでしょう。本書はそのもしもをみごとに、まるでほんとみたいに描きだした一冊。


恐竜が大好きな少年が、現代に恐竜がいたらどんな世界になったかを夢想する話になっている。恐竜が滅びなかったとしたら、逆に哺乳類がニッチなところで生き延びるしかないのだから、少年のほうが存在しない世界になるけどね。

実際は、哺乳類が人類まで進化しつつ、恐竜も同じ場所にいるなんて事にはならないのだが、そうなったら世界はどのような場所になるのか、少年の想像が広がっている。

恐竜がいたら、動物園は今より大きくしなくてはいけない。ジュラシック・パークくらい大きくなるだろう。地価が高すぎるから、日本の大都市にある動物園は、かなり残念な事になりそうだ。

アパトサウルスの群れが道路を横切ると、一時停止状態がずっと続くだろう。何処とは言わないが、何処かのブラックな国だと「アパトサウルスの横断で遅刻する奴は2流! 24時間家に帰らず死ぬまで仕事しろ!」と罵倒されるに違いない。

海もプレデターXみたいなのが出現するので、トラックに轢かれたら行く異世界の海くらい危険になって、海水浴など出来ないだろう。ピラミッドの横をプテロサウルスが飛んでいる。国立公園のブラキオサウルスは、そこに生えている巨木くらい大きい。

ノアの箱舟も、恐竜を乗せるとスペースが足りなくなって大変である。西部でステゴサウルスが幌馬車を引く姿は、なかなか似合っているのではなかろうか。ステゴサウルスが引いたら、幌馬車ではなく幌竜車になる気がするが。

猛犬の代わりに猛恐竜が飼われているから、新聞配達が命懸けになる。獣医だって命懸けだろう。ロデオのカウボーイは、暴れプロトケラトプスを乗りこなす才能が必要である。

パレードでは、アパトサウルスが花形になるだろう。重量で道路が陥没したりしないのかな? ケンタッキー・ダービーの表彰場に立つストルティオミムスは、ぎとぎとに輝いているだろう。

子供が捨て恐竜を拾ってきて、「この子を飼ってもいいでしょ?」なんて聞かれたら、親は聞こえないフリをするしかない。
(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい

これは子供用の絵本なので、恐竜と魚竜と翼竜が区別されていないじゃないかという、古生物マニアな人のクレームは無しの方向でお願いします。


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オテサーネク

オテサーネクオテサーネク
(2001/12)
エヴァ シュヴァンクマイエロヴァー池内 紀

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くったよ、くったよ、なべのおかゆもミルクもどっさり、パンもまるごと、かあさん、とうさんも…で、おまえだってたべてやる。グリム童話よりゾクゾク、イソップ物語よりワクワクするチェコ民話の魅力が詰まった絵本。


チェコの民話が題材となっている。子供に恵まれない夫婦が子供の形をした木の根っこを拾ってきたら、そいつが「お腹空いた」と動き出して、いろんなものを食べていく話である。

食べ物を食べ、母さんを食べ、父さんを食べ、外に出て道行く人や家畜、農作業をしている人を次々と襲ってひたすら食べ続けるという物語になっている。意表を突くような展開ではあるけれども、「救い」のような物が感じられない。

グリム童話よりゾクゾク、イソップ物語よりワクワクするチェコ民話の魅力が詰まった絵本。 って書いてあるけど、ちっともワクワク出来ないじゃないか。むしろ、嫌な気分になったよ。夫婦が悪い奴で、子供の形をしているのに腹を立てて燃やしたり破壊したから仕返しされたのならともかく、子供の代わりに育てたら酷い目に遭うって……。

この民話から何を学べば良いのかな? 得体の知れないモノは拾ってはいけません! って事なのだろうか。これでは、B級ホラーみたいな話じゃないか。これと比べたら、改心する前のピノキオすら、とても良い子に思えてくる。

こういう嫌な話は小さなお友達にも不評だったのか、図書館でもう一度借りて来ようとしたら、処分されて蔵書から消えていた。


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空想動物ものがたり

大型絵本 空想動物ものがたり大型絵本 空想動物ものがたり
(2005/10/05)
マーグリット・メイヨー

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毒をけすまほうの力をもつ一本の角をはやしたユニコーンや、あまいうた声で漁師を海のそこにさそいこむ人魚など、人間のゆたかな想像力からうまれ、世界各地に伝えられた空想動物のものがたり10編を華やかに描く。


挿絵はあるけど字もたくさんあるし、別に絵本ではない気もするのだが、アマゾンが「大型絵本」として分類しているから、絵本のところに入れておくか。各地の神話や昔話が美しいイラストつきで楽しめる。普通に字もギッシリ詰まっているからお子様向けではない。


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ふしぎなお人形 ミラベル

ふしぎなお人形 ミラベルふしぎなお人形 ミラベル
(2005/07)
アストリッド リンドグレーン

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女の子の名前はブリッタ・カイサ。そしてふしぎなお人形の名まえはミラベル。ブリッタ・カイサがどうやってふしぎでかわいいお人形のミラベルとあうことができたかっていうとってもふしぎなお話です。『ながくつ下のピッピ』『ちいさいロッタちゃん』などでおなじみのアストリッド・リンドグレーンが描いたスウェーデンの牧歌的生活をピア・リンデンバウムがファンタジックな絵本にしました。


あの『ながくつ下のピッピ』や『ちいさいロッタちゃん』で有名なアストリッド・リンドグレーンの絵本という事で借りてみた。(でも、肝心なピッピもロッタも未読なのは内緒。)

見知らぬおじさんから種をもらって、それを家の裏に植えて育てたら、人形が生えてくるというお話。だんだん人形が成長していって、大きくなったところで家に持ち帰る。すると人形が動き出す。この手の話はオチが怖かったり、悲劇だったりするものだが、完璧にハッピーエンドで終わるところが、まさにファンタジーである。


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オニロック

オニロックオニロック
(2009/02/14)
中村航

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鬼ヶ島からやってきた大木隼人くんは思いました――僕にはまだ、何が格好いいのか、わかりません。何が優しくて、何が恋しくて、何が強いのか、 自分がトーキョーで何をしたいのか、それも全然わかりません。だけど僕はわかりたい。わかるには、今までと同じじゃだめなんです。キュートでハートウォーミングでジンとくるイラスト・ストーリー☆


これ、鬼のようにロックにのめり込んでいく話かと思ったら、主人公が鬼なのか(笑)。鬼が東京に出てきて暮らし始め、学校へ行ったりピザーラでバイトしたり、音楽活動を始める話。をいっ! ピザーラって……。著者近影みたいな部分で、作者、中村航と絵師、宮尾和孝がピザーラコスプレしてるし、これはタイアップなのか!?

鬼だから、いろいろと差別されるのだけど、そういうテーマ性を入れようとしている訳じゃないよね!? 文章だけだと道徳や人間性といった問題が絡む、重苦しいものになりそうなところ、絵本だから人間の暗黒面で嫌な気分になったりはしない。

最初は帽子を被り、角を隠していた鬼だが、最後は鬼である事を恥じず、オニロックで不条理な世界に堂々と立ち向かうのがGJ! イラストも可愛くて良い。ただ、おっさん二人によるピザーラコスプレは……。綿矢りさなら萌えたかもしれないのに(笑)。


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星空放送局

星空放送局星空放送局
(2007/11/01)
中村 航

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手紙・月・星をそれぞれモチーフにした3話構成のイラスト+ショートストーリーです。共通している部分は、「祈り」=「願い」をこちら側から向こう側へ届ける、というピュアな思いです。


普通の小説に見えるけど絵本になっていた。三話入っているが、よく判らない感じの、ほのぼの系。牛乳大好き少女と黒猫が出てくる、牛乳が作られてから配達されてくるまでの第一話。檻の中にいるのに月から来たという兎と仲良くなった烏が、代わりに月を探しに行く童話みたいな第二話。そして、表題作となっている星空放送局の第三話。全部、イラストがお洒落で格好良い。


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魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園
(2005/09)
クリス・ヴァン オールズバーグ

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ぜったいに、何があっても、犬を庭園に入れてはいけません―引退した魔術師ガサツィ。ふしぎな庭で少年が体験した奇妙なできごと。


犬が入ってはいけない、魔術師ガサツィの庭園に、言う事を聞かない駄目犬が走りこんでしまう。慌てて追いかける少年だったが、犬嫌いの魔術師ガサツィが返してくれたのは、アヒルだった。

噛み癖がある駄目犬は、アヒルになっても性格が変わらず、噛み付こうとするのだが、少年の帽子を噛んだまま、空を飛んで消えてしまう。モノトーン風の絵は良いのだが、物語としては普通すぎる。オチもたやすく予想出来てしまうし。訳者が村上春樹というのはGJ!


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おじいちゃんがおばけになったわけ

おじいちゃんがおばけになったわけおじいちゃんがおばけになったわけ
(2005/06)
キム・フォップス オーカソン

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死んじゃったはずのおじいちゃんが夜になって、エリックのところへやってきました。だけど、なんだかちょっとヘン…。大切だけど、ちいさな子には少しむずかしいことを、じいじとのユーモアたっぷりの会話から理解していくエリックの姿が心に沁みるデンマークの絵本。


死んでしまった祖父が、夜になるとエリックの部屋に現れる。おじいちゃん大好きっ子なので、エリックはちっとも怖くない。何でおじいちゃんがお化けになったのか、二人でその理由を探し始めるのだが……。

エリックがお化けになった祖父と一緒にいる事を、両親達は信じない。精神的なショックでおかしくなっているのだと思い、学校を休ませる。大人になると、目に見えるもの、常識として認められる事しか信じないからね。

やがて、おじいさんがお化けになってしまった理由が判るのだが、あれ目から汗が……。別に捻りは無いけれども、この直球攻撃は、小さい子が読むと涙目になるかもしれない。


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そういうことなんだ。

そういうことなんだ。そういうことなんだ。
(1997/12)
五味 太郎

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考えるということ・歯を磨くということ・愛するということ…。なんとなく難しそうな世界、その世界をつくっている人間のやることをすっきりさせれば、全体的にすっきりしてくるかもしれない。絵本的フリートーク51項目。


絵本なのか、アートなのか、風刺なのか、なんだかよくわからない本だが、黒を基調としたデザインと、皮肉の篭った文章が良い! 小さい子が描くような、らくがきスタイルの絵と、毒のある文章のアンバランスさが堪らない。この世界の毒に汚染された大人が読んでニヤリとする為の本。きっと、お子様が読んでも面白くもなんともないだろう。


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ペットになりたいねずみ

ぺっとになりたいねずみ

よる、スナックがしのねぶくろにはいってうえをみあげると、たくさんのまどがあったかそうで、いいなあっておもうんだ。だれかのペットになってあいされてくらせたらどんなにすてきだろう。たのしくて、それでいて、むねがキュンとなるねずみのおはなし。


2002年スマーティーズ賞6~8歳部門金賞受賞作。


3番のゴミ箱に住んでいるネズミは、誰かのペットになりたかった。長い間、ゴミ箱に住んでいるのだが、時々、外から帰って来ると、家の中が空っぽになっている事がある。大きなトラックが来て、中にあるものを全部持って行ってしまうのだ。

人間は、ドブネズミと呼ぶけど、なんでそう呼ぶのか分からない。臭いって言われるけど、それはネズミじゃなくてゴミのせいである。ドブネズミ以外の名前が欲しい。

ピエールという知り合いのチンチラは、マダム・フィフィというお金持ちのおばさんに飼われている。お洒落なマンションで暮らしていて、クッションに座り、チョコレートを貰っている。毎週、ペット用の美容室に連れて行かれるので、いつも綺麗である。

オスカーというシャム猫は、ミスター・ワシントンという凄く忙しい会社員に飼われている。オスカーは何でも好きな事が出来るが、退屈している。

たれ耳ウサギのニブルスは、サーカスのミスター・フープラに飼われている。毎日楽しそうに見えるが、ピエロの赤い鼻をつけるからムズムズするし、足もくたくたらしい。

ミス・セントクレアは、アンドリューというスコッチテリアを飼っている。アンドリューは暖炉の側で昼寝したり、ご飯を食べたり、ミス・セントクレアとパズルで遊んだりしている。買い物に行く時は、服を着せられるので困るらしい。

ネズミはミセス・トリルのペットショップに行って、誰かペットにしてくれる人がいないか相談してみる。茶色いネズミは人気が無いと言われるが、物好きがいるかもしれないから、ポスターを作ったら窓に貼ってくれるらしい。

ネズミは、飼い主募集のポスターを描くが、自画像をわざと下手な絵にして、「ちゃいろい ね(ず)こ かいぬしをもとむ。」と書き、ちょっとズルをする。

ひたすら待っていたところ、ミスター・フォーテスキューが、茶色い猫を長い事探していたと言いながら、ペットにする事を決めた。ミスター・フォーテスキューは、目が悪かった。節子、じゃなくてフォーテスキューさん、それネコやない。ネズミや。


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