小川洋子

攻略対象書籍は以下。

完璧な病室』★★★★
『冷めない紅茶』
『妊娠カレンダー』
『余白の愛』
『シュガータイム』
『アンジェリーナ』
『密やかな結晶』
『薬指の標本』
『刺繍する少女』
『やさしい訴え』
『ホテル・アイリス』
『寡黙な死骸 みだらな弔い』
『凍りついた香り』
『沈黙博物館』
『偶然の祝福』
まぶた』★★★★
『貴婦人Aの蘇生』
博士の愛した数式』★★★★★
『ブラフマンの埋葬』
『ミーナの行進』
『おとぎ話の忘れ物』
』★★★★
『はじめての文学 小川洋子』
『夜明けの縁をさ迷う人々』
『猫を抱いて象と泳ぐ』
『原稿零枚日記』


エッセイ
『妖精が舞い下りる夜』
『アンネ・フランクの記憶』
『深き心の底より』
『世にも美しい数学入門』
『犬のしっぽを撫でながら』
『博士がくれた贈り物』
『物語の役割』
『博士の本棚』
科学の扉をノックする』★★★☆
『生きるとは、自分の物語をつくること』
『心と響き合う読書案内』
『カラーひよことコーヒー豆』

対談
『小川洋子対話集』



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科学の扉をノックする

科学の扉をノックする (集英社文庫)科学の扉をノックする (集英社文庫)
(2011/03/18)
小川 洋子

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宇宙のはじまりはカップからこぼれたコーヒー?人間が豚を食べられるのは遺伝子のおかげ?作家、小川洋子が様々な分野で活躍する科学のスペシャリスト7人にインタビュー。科学の不思議を解き明かすため、日々研究に打ち込むひとびとの真摯な姿に迫る。そこから見えてきた興味深い成果の数々とは。ふとした疑問から巨大な謎まで、科学に関するあなたの『?』を解決する珠玉の入門書。


小川洋子が様々な分野の科学者を訪ねてインタヴューした本。宇宙を研究している人からパンダの親指を研究した人まで、いろんな人が出てくる。

鉱物の話では、ウサギみたいなフサフサした石が出てきて驚いた。そんな変な石が存在するのか。自分で掘り出してきたトパーズが奥さんの結婚指輪になっているのが格好良過ぎる。

遺体科学を研究している人は、大型動物の遺体を処理するのに苦労していた。イルカは大型の鍋? で煮て、象は大きすぎるから土に埋めて骨だけにするらしい。予算がつかないと全部自分でやらないといけないから大変そうだなぁ。

表紙はおデコが大きい小川洋子のイラストだが、本人によく似ている(笑)。


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まぶた

まぶた (新潮文庫)まぶた (新潮文庫)
(2004/10)
小川 洋子

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15歳のわたしは、高級レストランの裏手で出会った中年男と、不釣合いな逢瀬を重ねている。男の部屋でいつも感じる奇妙な視線の持ち主は?―「まぶた」。母のお気に入りの弟は背泳ぎの強化選手だったが、ある日突然左腕が耳に沿って伸ばした格好で固まってしまった―「バックストローク」など、現実と悪夢の間を揺れ動く不思議なリアリティで、読者の心をつかんで離さない8編を収録。


どれも読ませる短編集。そして、どれもがちょっと気味悪い系の話だ。飛行機に乗ったら隣の乗客が話しかけてきて、彼が語る話の中で出てくる老婆が死んでしまう二重構造の話とか、ある日野菜を売りに来た謎の老婆から貰った中国野菜が光り出したので、老婆に育て方を確認しようと思ったら、野菜を作っているはずの場所には海しか無かったり。


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海 (新潮文庫)海 (新潮文庫)
(2009/02)
小川 洋子

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キリンはどんなふうにして寝るんだろう-。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。


小川洋子の良さは、基本的には文章にあるのだが、上手い言い回しだけで煙に巻くのではなくて、どれも何らかの付加価値をつけているので、物語に奥行きがある。

雰囲気だけではなくて、緻密に計算されているような気がする。「バタフライ和文タイプ事務所」なんて、数字の代わりに漢字に着目しており、『博士の愛した数式』文系バージョンといった感じである。


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博士の愛した数式

博士の愛した数式 (新潮文庫)博士の愛した数式 (新潮文庫)
(2005/11/26)
小川 洋子

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家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。


博士と家政婦と家政婦の息子、三人が織りなす物語。博士は非常に頭が良かったのだが、交通事故で記憶が80分しか保てなくなってしまったのだ。おそらく、短期記憶を司る海馬が損傷してしまったのだろう。

ちょっと悲しい設定だが、あまり悲壮感は無い。むしろ、博士との数学問答? みたいなのが心地良い。幼少の頃にこの本が存在していれば、数学嫌いにならずに済んだかもしれない。


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完璧な病室

完璧な病室 (中公文庫)完璧な病室 (中公文庫)
(2004/11)
小川 洋子

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弟はいつでも、この完璧な土曜日の記憶の中にいる--病に冒された弟との日々を描く表題作、海燕新人文学賞受賞のデビュー作「揚羽蝶が壊れる時」


第101回芥川賞候補作。

暗い内容だが、文章から悲壮感は漂ってこないので重苦しく無い。基本的に純文学系統は苦手なのだが、小川洋子は文章が上手いからか、拒絶反応無く読める。よくある芥川賞系統の自慰行為的な文章遊びも無いし、雰囲気だけじゃなくて物語として味わえる。

文章は素晴らしいのだが、親が離婚して父が消え、母は銀行強盗に撃ち殺され、挙句の果てに弟まで病死してしまう話なので、ハッピーエンドには程遠い。なんか不幸すぎる。

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