樋口有介

攻略対象書籍は以下。

柚木草平シリーズ
彼女はたぶん魔法を使う』★★★☆
初恋よ、さよならのキスをしよう』★★★☆
探偵は今夜も憂鬱』★★★☆
刺青白書』★★★☆
『夢の終わりとそのつづき』
『誰もわたしを愛さない』
『不良少女』
『プラスチック・ラブ』
『捨て猫という名前の猫』
『片思いレシピ』
『少女の時間』

木野塚佐平シリーズ
『木野塚探偵事務所だ』
『木野塚佐平の挑戦だ』

船宿たき川捕物暦シリーズ
『船宿たき川捕物暦』
『初めての梅 -船宿たき川捕物暦』

ぼくと、ぼくらの夏』★★★☆
風少女』★★★☆
風の日にララバイ』★★★☆
八月の舟』★★☆
夏の口紅』★★★
『楽園』
『11月そして12月』
林檎の木の道』★★★☆
苦い雨』★★★
ろくでなし』★★★
『ベイ・ドリーム』
『ともだち』
『魔女』
『海泡』
『雨の匂い』
『枯葉色グッドバイ』
『月への梯子』
『ピース』
『窓の外は向日葵の畑』



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刺青白書

刺青(タトゥー)白書 (創元推理文庫)刺青(タトゥー)白書 (創元推理文庫)
(2007/02/21)
樋口 有介

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女子大生・三浦鈴女は、中学時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受ける。彼女たちは二人とも、右肩に刺青痕があった。刺青同様に二人が消したかった過去とは何か。第一の、アイドル殺害事件のレポートを依頼された柚木草平は、鈴女たちの中学時代に事件の発端があるとみて関連性を調べ始めた―。鈴女の青春と、柚木のシニカルな優しさを描いた傑作、初文庫化で登場。


出版社のHPでも番号を振っていないのでよく分からないのだが、これが4作目になるの? 柚木シリーズなのだが、女子大生、三浦鈴女の視点で物語が進行する部分が多いので、ちょっと違和感あり。

売れっ子モデルが惨殺され、続いてアナウンサーに内定していた女子大生が溺死体となって発見される。全く別の事件に思えたが、二人が中学時代の同級生であり、同じ刺青をしていたという点から柚木が関連性を調べていく。次々と過去に絡んだ不審人物が浮かび上がってくるが、大抵は怪しくなさそうな人が真犯人なんだよな(笑)。

ところで、警察の内部情報を流してくれる山さんだが、いつも定年間近という設定で出てくるのが気になる。いったい、何時になったら定年退職するのだろう? 柚木が連続して事件の真相を見破りまくってるだけなのか? 


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探偵は今夜も憂鬱

探偵は今夜も憂鬱 (創元推理文庫)探偵は今夜も憂鬱 (創元推理文庫)
(2006/11/11)
樋口 有介

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美女に振りまわされつつ、事件調査も生活の糧にしているフリーライターの柚木草平。エステ・クラブの美人オーナーからは義妹に関する調査、芸能プロダクションの社長からは失踪した女優の捜索、雑貨店の美人オーナーからは死んだはずの夫から送られてきた手紙の調査の依頼が舞い込むが…。柚木を憂鬱に、そしてやる気にさせる美女からの三つの依頼。私立探偵シリーズ第三弾。


柚木草平シリーズ第三弾。

毎回毎回、必ず美女が出てくるけど、いい加減に生きているにしては、ちょっと美味し過ぎる人生なんじゃないのか? 今回も美女登場となるが、またしても殺害されてしまう。展開が異様に早く、すぐに終わってしまったと思ったら、この巻は短編になっているんだね。

「雨の憂鬱」、「風の憂鬱」、「光の憂鬱」と、三話入っているのだけど、依頼人が殺害される話、美人女優が失踪して探す話、山で遭難して行方不明となった夫から手紙が届く話になっていて、あんまり柚木が活躍していないのが微妙だった。特に二話目は、事件のほうで勝手に結末を迎えてしまった感じになっている。

毎回、かなりの報酬を貰いながら、領収書も出していないので、きっとまともに納税もしていないんだろうな。儲けているはずなのに、お金が無くて飲み屋にツケまであるのはなんで? 飲み過ぎなだけなのか、それとも美女に貢いで無くなってるのか(笑)!?


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初恋よ、さよならのキスをしよう

初恋よ、さよならのキスをしよう (創元推理文庫)初恋よ、さよならのキスをしよう (創元推理文庫)
(2006/09/20)
樋口 有介

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娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と二十年ぶりに出会う。以前と変わらない美貌のまま、雑貨店オーナーとして活躍していた彼女が、再会後まもなく何者かに殺害される。実可子の姪から事件の調査を依頼された柚木は、高校の同級生を順に訪ねていくが…。事件の謎とともに、青春のほろ苦い思い出が柚木を深く悩ませる、私立探偵シリーズ第二弾。


柚木草平シリーズ第二弾。

題名が爽やかすぎて、借りるのが恥ずかしかったのだが、中身は結構ドロドロだった。しかも初恋の相手が過去に消えるのではなく、この世界から消滅する話だとは……。

二十年ぶりに出会った初恋相手の美女が、何者かに殺害される。趣味で経営していた高級雑貨店が荒らされていたため、強盗の線で捜査が進められるが、彼女が自分の身に何かあれば柚木を頼るように娘に言い残していたため、ただの物盗りではない可能性が浮上する。容疑者はかつての同級生。

柚木が事件の核心に迫っていくタイプのミステリで、読者は謎解きに参加出来ない。今回も別の美女が登場するのだが、ボンドガールみたいに毎回誰か出てくるのかね? とりあえず、柚木がモテすぎる。最近は、この主人公みたいなハードボイルド気取りっぽい人って減ったよね。


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彼女はたぶん魔法を使う

彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)
(2006/07/22)
樋口 有介

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元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら事件調査も行なう私立探偵。今回もち込まれたのは、女子大生轢き逃げ事件。車種も年式も判明したのに、車も犯人も発見されていないという。被害者の姉の依頼で調査を始めたところ、話を聞いた被害者の同級生が殺害される。私生活でも調査でも、出会う女性は美女ばかりで、事件とともに柚木を悩ませる。人気シリーズ第一弾。


柚木草平シリーズ第一弾。

ある事件の結果、警察を辞めてフリーライターとなっている探偵、柚木草平が女子大生轢き逃げ事件の捜査を依頼される。車種や年式も判明しているのに、車も犯人も発見されない不可解な事件を追ううちに、男女関係のドロドロが見えまくる。

出て来る美女が全員、ドロドロとした心の闇を抱えていて、やるせない。自分のために人の命を差し出す悪魔もいて憂鬱であるが、さほど不快感が残らないのは淡々と物語が進みすぎるからだろうか。

ミステリではあるが、謎解きや奇抜な展開は無いので、ストーリー自体は地味だった。とりあえず、主人公の柚木草平がハードボイルドを意識して、格好つけすぎ。あと、美女にモテすぎ。


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ろくでなし

ろくでなしろくでなし
(1997/02)
樋口 有介

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政治家の汚職事件絡みのスクープ記事が元で一流新聞社を辞め、しがない業界紙を発行し政治ゴロの日々を暮らす男。その事務所に女が訪れ、奇妙な調査を依頼する。胡散臭いのは承知のうえだが、美人と金に惑わされ調査を引き受けたが、果たして追跡中の男は不審死を遂げ、女依頼人も…絶好調・書下ろし樋口ワールド。


後で柚木草平最初の事件として大幅改稿・改題され『夢の終わりとそのつづき』になっているようだが、これは主人公が違っているし、もう別作品だよね。国際的なスパイ暗躍事件みたいなのに巻き込まれるし、柚木草平と比べてちょっと間抜けなところもあるし、最後に結婚させられそうになっているし、これをどうやって柚木草平シリーズに書き換えたのだろうか。

大物政治家の汚職事件絡みで人生を潰された元新聞記者が、政治ゴロとして暮らしていたところ、謎の美女が現れて妙な依頼をされる。胡散臭いと思いつつも、金に釣られて指示された男を尾行するのだが、ある日、相手が突然死してしまう。

尾行していた相手は、飲み食いしていたはずなのに、何故か餓死していた。事件を調べるうち、第二、第三の不審な死に遭遇するのだが、今までのパターンと違って、宇宙人に殺されたと思い込み慌てるのが間抜けすぎる。

毎度の事ながら、本作品も妙に美女にモテる主人公だった。


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風の日にララバイ

風の日にララバイ (ハルキ文庫)風の日にララバイ (ハルキ文庫)
(1997/09)
樋口 有介

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殺されたのは有名宝石店の美人社長で、しかも五年前に別れた元女房だった―。佐原旬介は、現在無職にして十五歳の娘もち。人生をなんとなく生きて来た旬介も、元女房が殺された原因のひとつに、自分と別れたことが少なからずあるのではないかと感じ、女子大生の沢村萌とともに探偵まがいの調査を始めるのだが、事態は思わぬ方向へ進展して…。軽妙な文体にして切なさ溢れる探偵ミステリーの傑作。


ある朝、友人の警官が訪ねて来て、別れた元女房が何者かに殺害された事を知らされる。別れた後、彼女は宝石店を立ち上げ、美人社長としてカリスマ化していた。美人ばかり出てきて、主人公は斜に構えたハードボイルド気取り。いつものパターンだけど、軽快な文章でサクサク読める。

柚木シリーズの主人公は少なくとも探偵稼業をこなしているが、中身は似ていてもこの主人公の場合、プラプラしている金持ち親父というのがちょっと気に食わない。専属のお手伝いさんが常駐するような家だから金には全く困らないらしく、作中での使い方も一般人とは桁が違ってなんかムカツク(笑)。

殺された元女房も美女、その友達も美女、宝石店の右腕と言える人物も美女、宝石店で出会った女子大生も美女、そして愛娘は美少女と、この作者の話にはブサイクは出ないのか!?

宝石店や元女房の実家の会社、そして友人や従業員の暗黒面が次第に明かされ、ラストはやはり、ちょっと切ない結末を迎える。


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苦い雨

苦い雨 (中公文庫)苦い雨 (中公文庫)
(2011/06/23)
樋口 有介

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かつて追い出された会社のトラブルに首を突っ込んだ零細業界誌の編集長・高梨。カギを握る女は忽然と姿を消し、その行方を追ううちに、会社乗っ取りの策略が浮かび上がってくる。ついには高梨の家族にも危害が及んでしまい―。幻のハードボイルドミステリー。


社内の勢力争いで会社を追い出され、胡散臭い零細業界誌を発行して生計を立てている高梨が、かつていた企業から依頼を受ける。無理やり押し付けられた感じの仕事だったが、先代社長の愛人だった女を探すうちに、会社を乗っ取ろうと画策する勢力が見えてくる。

やたら女に人気がある、人生常にモテ期っぽい中年男性が主人公なのはいつものパターンだが、殺人事件が発生しないのは意外だった。


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林檎の木の道

林檎の木の道 (創元推理文庫)林檎の木の道 (創元推理文庫)
(2007/04)
樋口 有介

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十七歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。事件の日、渋谷からの彼女の呼び出しを断っていた悦至。渋谷にいた彼女がなぜ千葉で自殺を?再会した幼なじみの涼子とともに事件を調べ始めると、自分たちの知らなかった由実果の姿が、次第に明らかになってくる―。悲しくも、爽やかな夏の日々の描写が秀逸な、青春ミステリの傑作。


以前つきあっていた由実果が千葉の海岸で自殺した。遺書が残されていた事で、自殺として片付けられるのだが、広田悦至はその死に疑問を感じる。由実果の幼なじみ涼子と一緒に事件を調べ始め、次第に真相へと近づいていく。

この作家の主人公は、モテ期中年とモテ期高校生が多いな。今回はモテ期高校生である。斜に構えた感じのリア充で、詳しい描写はされないものの、きっと高レベルのイケメン。

死んでしまった由実果もモデルをやっていた美人女子高生だし、涼子との仲も次第に接近して来るし、くっそくっそ! リア充爆発しろ! 夏真っ盛りの出来事なので、8月に読んだほうがシンクロ率高まるかもしれない。


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ぼくと、ぼくらの夏

ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)
(2007/05)
樋口 有介

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高校二年の夏休み、同級生の女の子が死んだ。刑事の父親と二人で暮らすぼくは、友達の麻子と調べに乗り出したが…。開高健から「風俗描写が、とくにその“かるみ”が、しなやかで、的確であり、抜群の出来である」と絶賛され、サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した、青春ミステリーの歴史的名作。


第6回サントリーミステリー大賞読者賞受賞作。

樋口有介のデビュー作。高校二年の夏休みに同級生の女子生徒が死んだ。遺書のようなものが残されていた事から、警察は自殺だと結論づけるが、主人公はその死に不審な点を感じて調査し始める。死んだ生徒と以前仲の良かった美少女も探偵ごっこに加わり、次第に真実へと近づいていく。

樋口有介はどれを読んでも主人公がモテ期イケメンかダンディなおっさんで、必ず美女や美少女が絡んで来るなぁ。苦労していない金持ち設定も多いし。そして、高確率で犯人も……。推理物にしてはあまり本格的ではない気がするのと、犯人側が容易く分かってしまうのが惜しいが、青春物としては出来が良い。とりあえずリア充高校生爆発しろ(笑)。

イケメン主人公が刑事の息子で、ヒロインは組長の娘。親同士の過去も関わり、私生活が駄目っぽい父も良い味を出している。


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夏の口紅

夏の口紅 (文春文庫)夏の口紅 (文春文庫)
(2009/07/10)
樋口 有介

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十五年前に家を出たきり、会うこともなかった親父が死んだ。大学三年のぼくは、形見を受け取りに行った本郷の古い家で、消息不明の姉の存在を知らされ、季里子という美しい従妹と出会う。一人の女の子を好きになるのに遅すぎる人生なんてあるものか…夏休みの十日間を描いた、甘くせつない青春小説。


15年前に家を出たまま会わないままだった父が亡くなる。死の知らせを受けた青年は、訪れた先で珍しい蝶の標本を渡される。標本はもうひとつあり、片方は存在すら知らなかった姉に渡すべき遺品だった。

訪れた家にいた季里子という美少女に惹かれて行く主人公。大学三年にもなってようやく初恋という状況に格好悪さを覚える青年だが、じゃあ今現在付き合っている感じの年上女性は何なの(笑)?

シリーズ化している中年主人公とは違えど、斜に構えたスタイルは変わらないね。モテ期主人公で、必ず美女か美少女が物語に絡んでくる。親は病死しているけど、この作品は殺人事件が発生しないので後味が良い。


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八月の舟

八月の舟 (文春文庫)八月の舟 (文春文庫)
(2008/05/09)
樋口 有介

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けだるくて退屈な夏休み。高校生のぼくは不思議な魅力を持つ少女、晶子と出会う。晶子、親友の田中くん、そしてそれぞれの家庭や周囲の大人たちを傍観しながら、ぼくの夏が終わっていく…。1960年代の北関東の小さな街を舞台に、清冽な文体で描かれた、ノスタルジックで透明感に満ちた青春小説の傑作。


傑作扱いされているけど、エンタメ成分が少なくて文芸色が強いのであんまり物語の波に乗れなかった。ミステリではないし、古臭い青春小説なので余計に受け付けなかったのかもしれない。団塊あたりのリア充が読めば懐かしさで満たされたりするのでは?

不思議な魅力を持つ少女、晶子にさほど魅力を感じなかったし、事件性は無いものの友人が死ぬし、母親が急死するし、あまり楽しい話ではなかった。“けだるくて退屈”という部分は合っていたけど、爽やか成分が他の作品と比べて少なすぎる。


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風少女

風少女 (創元推理文庫)風少女 (創元推理文庫)
(2007/03)
樋口 有介

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父危篤の報を受けて帰郷した斎木亮は、中学時代に好意を寄せていた川村麗子の妹・千里と偶然に出会う。そこで初めて知った、麗子の死。事故死という警察の判断に納得のいかない二人が、同級生を訪ね、独自の調査をはじめると…。赤城下ろしが吹きすさぶ風の街・前橋を舞台に、若者たちの軌跡を活き活きと描き上げた、著者初期の代表作。


第103回直木賞候補作。

父が危篤となり帰郷した斎木亮に近づいてきたのは見知らぬ少女。彼女は、中学の頃に好きだった川村麗子の妹で、川村麗子が事故死したという事を知らされる。当事の状況を聞かされて、不審な点を感じた斎木は、事件の核心へと近づいて行く。

ミステリだけど、謎解きやトリックよりも、登場人物の軽快な会話がメイン。別にライトな訳じゃないけど、出来の良いラノベみたいなテンポの良さ。人が死んでいるけれどもドロドロしていないのが良い。

あまりにも簡単に犯人に辿り着いたと思ったら……。犯罪者がきちんと裁かれないままなのが少し不満であるが、ラストで風少女とのフラグが立つのはGJである。


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