松井今朝子

攻略対象書籍は以下。

『東洲しゃらくさし』
『仲蔵狂乱』
『幕末あどれさん』
『一の富』
『非道、行ずべからず』
『似せ者』
『辰巳屋疑獄』
『大江戸亀奉行日記』
『西南の嵐―銀座開化おもかげ草紙』(=銀座開化事件帖)
『家、家にあらず』
吉原手引草』★★★★
『果ての花火 銀座開花おもかげ草紙』
『三世相 並木拍子郎種取帳』
『そろそろ旅に』
『道絶えずば、また』
『円朝の女』
吉原十二月』★★★★


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吉原十二月

吉原十二月吉原十二月
(2011/01)
松井 今朝子

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容貌も気性もまるきり違うふたりの妓。妓楼を二分する激しい嫉妬とつば競り合いの先に女の幸せはあるのか?欲望を喰らい、花魁となる。


同じ時期に身売りされた二人の少女が花魁となり競り合う物語。十二月は“じゅうにがつ”ではなく“じゅうにつき”であり、各章がそれぞれの月になっている。同じ年の十二月ではなく、幼少の頃から花魁として活躍している時代まで、様々である。

花魁視点ではなくて、二人を拾ってきて花魁として育てる仕掛け人による語り口調なので、慣れるまで多少とっつき難い。売るために二人を仲良しではなく、ライバルとして育てていくのがやるせない。波乱万丈な展開だけど、最後はハッピーエンドで落ち着くので良かった。

「吉原手引草」で語られた葛城の名前が出て来るので、それよりも後の時代のようだ。続編とかではなくて世界共有系なので、順番に読まなくても大丈夫だけど。


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吉原手引草

吉原手引草 (幻冬舎文庫)吉原手引草 (幻冬舎文庫)
(2009/04)
松井 今朝子

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なぜ、吉原一の花魁葛城は、忽然と姿を消したのか? 遣手、幇間、女衒ーー人々の口から語られる廓の表と裏。やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく……。吉原を鮮やかに浮かび上がらせた、時代小説のあらたな傑作!


第137回直木賞受賞作。

吉原一番の花魁、葛城が客と共に失踪してしまうという事件が起こるのだが、物語の中心人物でありながら、葛城は一度も登場しない。事件の謎を解くために若い男が吉原に関わった人物に聞き込み調査を行うという形式で話が進んでいく。その全てが、誰某の弁といった感じで、葛城について聞かれた人物の独り語りとなっている。

ちょっと変わった形式で書かれているので、慣れてくるまでは読み難いのだが、事件の真相に迫るにつれ、どんどん物語に引き込まれて行く。読み終えた時、一体何が起こったのか、明らかとなるだろう。


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