津原泰水

攻略対象書籍は以下。

『妖都』
『蘆屋家の崩壊』
『ペニス』
『少年トレチア』
『ルピナス探偵団の当惑』
『綺譚集』
『アクアポリスQ』
『赤い竪琴』
『悪い男』
ブラバン』★★★★
『ピカルディの薔薇』
『ルピナス探偵団の憂愁』
『たまさか人形堂物語』
バレエ・メカニック』★★★★
『琉璃玉の耳輪』
『11 eleven』



津原やすみ名義

あたしのエイリアン・シリーズ』
『星からきたボーイフレンド』
『地球に落ちてきたイトコ』
『ボクの理科室へおいで』
『夢の中のダンス』
『パーフェクト・キッス』
『恋のペーパーチェイス』
『おぼつき海岸の流れ星伝説』
『初恋のリフレイン』
『身勝手なヒロイン』
『ふたりと美少年とエトセトラ』
『五月物語』
『五月日記』
『悲しみがいっぱい』
『アイドル誘拐プラン』〈上・下巻〉
『恋愛国の恋愛姫』
『抱きしめてエンジェル』
『素顔にKISSして』

あたしのエイリアンEXシリーズ
『ポケットに星をつめて』
『ユニコーンがいた朝』
『ふたりだけのウェディング』
『エトランゼに花束』

ルピナス探偵団シリーズ
『うふふ♡ルピナス探偵団』
『ようこそ雪の館へ』
『天使の見つけ方教えて』
『お菓子の家で恋がはじまる』
『ささやきは魔法』
『ロマンスの花束』

月の庭園シリーズ
『月の庭園 ─英華─』
『月の庭園 ─笛吹─』
『海の13』


百武星男名義
『小説スターオーシャン セカンドストーリー』〈上・下巻〉
『小説レガイア伝説』
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バレエ・メカニック

バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)
(2012/01/25)
津原 泰水

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造形家である木根原の娘・理沙は、9年前に海辺で溺れて以来、昏睡状態にあった。「五番めは?」―都心での商談後、幻聴らしき言葉を耳にした木根原は、奥多摩の自宅へと帰る途中、渋滞の高速道路で津波に襲われる。担当医師の龍神によれば、昏睡中の理沙の夢想が東京に異常事態を引き起こしているというのだが…稀代の幻視者があまりにも精緻に構築した機械じかけの幻想、全3章。


これまた難解な物語だな。昏睡した少女の夢想が現実世界を侵食する話なのだが、文章も構成も懲り過ぎで、読み進めるのに苦労した。三章構成なのだが、第一部は昏睡した娘の父親である造形家が主人公。しかし、「君」という二人称で進むので混乱するし、分かり難い。無論、「君」は読み手では無い。現実が非現実に侵食されまくり、都市機能が麻痺しているのだが、最初は何の説明も無く、異常事態が続く中、造形家が娘の眠る病院へと向かう。

二章では娘の担当医師である龍神の視点へと移り、東京を襲った理沙パニックはすでに終わっている。理沙本人も故人となるが、父親は諦めきれず娘を探そうと試みる。都市伝説と化し、都市機能の中に存在するかもしれない娘と再会しようと試みる。

三章でトキオという人物に視点が移る。第二次理沙パニックが発生しており、理沙は最初の不死者とされている。現実と非現実が融合した感じで、短いけどこの章が一番サイバーパンクっぽい。


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ブラバン

ブラバンブラバン
(2006/09/20)
津原 泰水

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大麻を隠し持って来日したポール・マッカートニーが一曲も演奏することなく母国に送還され、ビル・エヴァンスがジョン・ボーナムがジョン・レノンまでも死んでしまった、1980年(昭和55年)。醒めた熱狂の季節に、音楽にイカれバンドに入れあげるボーイズ&ガールズが織り成す、青春グラフィティ。クラシックの、ジャズの、ロックの名曲にのせ、総勢三十四名のメンバーたちが繰り広げる、大群像劇。四半世紀の時を経て僕らは再結成に向かう。吹奏楽部を舞台にしたほろ苦い「青春」小説。


表紙がこんなんだから、高校生が主人公の、普通の青春音楽小説を連想してしまうけど、全然違った。

物語の舞台は現在、すでに登場人物は中年男性、中年女性。中には、すでに他界してしまった人もいる。現在から過去に遡り、80年代の高校生活を振り返る形式。なので、おっさん、おばさんが読むほうがシンクロ率高くなるのではなかろうか。

普通に高校生が読んでも、真の意味で当作品を読みきる事は出来ないだろう。結構ページ数多いけど、流れるように読めた。ブラスバンドが主体の音楽小説ではないけれども、これはこれで面白い。


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