カート・ヴォネガット

攻略対象書籍は以下。

『プレイヤー・ピアノ』
タイタンの妖女』★★★★
『母なる夜』
『猫のゆりかご』
『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』
『モンキーハウスへようこそ』
『スローターハウス5』
『チャンピオンたちの朝食』
『スラップスティック』
『ジェイルバード』
『デッドアイディック』
『ガラパゴスの箱舟』
『青ひげ』
『ホーカス・ポーカス』
『タイムクエイク』
『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』
追憶のハルマゲドン』★★★★

エッセイ
『ヴォネガット、大いに語る』
『パームサンデー』
『死よりも悪い運命』
『国のない男』

戯曲
『さよならハッピー・バースデイ』


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追憶のハルマゲドン

追憶のハルマゲドン追憶のハルマゲドン
(2008/08/22)
カート・ヴォネガット

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悪魔退治を科学的に行なおうとする天才科学者ターベル博士の奮闘をユーモラスに描く表題作はじめ、第二次大戦中に体験したドレスデン大空襲を語るエッセイ、死の直前に書き上げたスピーチ原稿、手紙、短篇などの未発表作を著者自筆イラストとともに収録する、最後の作品集。


小説だけでなく、エッセイ、手紙、スピーチ原稿、いろいろ混ざっているので違和感を感じたが、これが最後の作品集だからか。ちょっと間違えたらチラシの裏で終わりそうな話も、カート・ヴォガネットが語るとエンタメに変化するのが素晴らしい。長男のマーク・ヴォネガットが書いた序文も秀逸で、文才というものも遺伝するのかと思いたくなる。

ヴォネガット=SFというイメージがあったけど、これはあんまりSF成分が含まれていない。ヴォネガット自身が経験した第二次世界大戦を題材にした話が多いが、悲壮感はあまり無い。悪夢のような時代を、ブラックの効いた笑いに変えてしまう腕前が素敵である。映画『ライフ・イズ・ビューティフル』のような清々しさを感じた。


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タイタンの妖女

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)
(2009/02/25)
カート・ヴォネガット・ジュニア

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時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは?巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作。


カート・ヴォネガット・ジュニアは全く手付かずだったので、まずはSF者として絶対に押さえておかなければいけないこの作品から。

うーむ、タイタンに住んでいる妖女がダーティーペアみたいに暴れまくる、若しくはタイタンに住んでいる邪悪な妖女をフラッシュ・ゴードンみたいな勇者が退治しに行く話なのかと思ったら、全然違うぞ。なんじゃこりゃ。

時空を超えて存在する神がかったラムファードが他者に干渉して来るのだが、こいつのおかげで全米一の大富豪マラカイが破産して散々な目に遭ってしまう。人生に干渉されまくって、まるで操り人形のように地球から火星、水星、最後はタイタンへと流浪する破目に。

マラカイだけでなく、周囲の人間も巻き込まれ、訳も分からず酷い目に遭うのだが、読んでいる方も何がなんだか訳が分からない。死亡フラグ、終了フラグ立ちまくりんぐで、オチはあるけど最後もBAD ENDとか酷すぎる。作中の人物は満足しているようだが……。それにしても、神の如きラムファードもまた、操られる側とか(汗)。



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