カルタゴ戦争

カルタゴ戦争―265BC‐146BCポエニ戦争の軍隊 (オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ)カルタゴ戦争―265BC‐146BCポエニ戦争の軍隊 (オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ)
(2000/10)
テレンス ワイズ、リチャード フック 他

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フェニキア人によってチュニジアに築かれた都市カルタゴは、地中海の覇権をめぐり協和国ローマと激突する。265BCに勃発したカルタゴ戦争(ポエニ戦争)はカルタゴが滅亡する146BCまで3回にわたって行われた。本書は、当時のカルタゴおよび敵対するローマの軍事行動を中心に解説。両軍の部隊編成から装備、戦法にいたるまで、その効果とともに詳細に語られている。


世界史の授業ではローマの敵として軽く触れられる程度で、あまり詳しくは教えられないカルタゴ側視点も多いのが興味深い。当時の地図を見ると、地中海の島々はカルタゴが押さえており、東方でギリシアの拡大を阻止するだけなくイベリア半島まで版図に組み込んでいる。カルタゴは地中海世界をローマ帝国と二分する大勢力であり、支配権を巡って激突するのは必然だったのかもしれない。

最終的にカルタゴが滅ぼされるまで、3度も戦争が起こっているが、終始ローマが優勢だった訳ではなく、ローマ帝国が敗北している戦闘もある。ローマ側に運命の天秤が傾かなければ、全く違った歴史が展開されていた可能性もあるわけで、カルタゴ戦争は歴史の重要な転換点になっていると思う。


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アーサーとアングロサクソン戦争

アーサーとアングロサクソン戦争 (オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ)アーサーとアングロサクソン戦争 (オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ)
(2000/10)
デヴィッド ニコル、アンガス マックブライド 他

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アーサー王伝説となったアーサーの実像はどのようなものだったのだろうか。本書の舞台はおよそ5~11世紀までのブリテン島。イングランド王朝誕生以前のブリテン島は、さまざまな民族が流れ込み、絶えず戦乱が続いていた。本書では、激戦を繰り広げたケルト、アングロ・サクソン、ピクト人やヴァイキングなどを取り上げ、彼らが使用していた武器を詳細に紹介している。資料に乏しく、間違ったイメージを抱いてしまいがちなこの時代を、遺品をもとに軍事の面から正確に把握できる1冊である。


題名はこんなのだけど、実在したか否か、複数の人々をモデルとして伝説化したのか、よくわかっていないアーサー王は少なめ。この地まで進出したローマ帝国から、ケルト部族、新たに侵入してきたアングロサクソン人やヴァイキングまで、混沌としたブリテン島を様々な角度から見ていく。

ローマ帝国が支配している時代が、一番安定して文明化されている感じがするのだが、ローマが撤退した後は小国に分裂して抗争を繰り返すし、大陸から異民族も侵入して来るし、混沌としている。


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十字軍の軍隊

十字軍の軍隊 (オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ)十字軍の軍隊 (オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ)
(2000/10)
テレンス ワイズ、G.A. エンブルトン 他

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西欧諸国連合の十字軍、それを迎え撃ったイスラム勢力。そこでは多様な民族、国家によるさまざまな軍制と装備を見ることができる。本書は十字軍のなかでも、とりわけ初期の十字軍と、時代背景のなかで生まれてきた騎士修道会の軍事面が解説されている。相対するイスラム勢力とともに、聖地とイベリア半島で抗争を繰り広げた両陣営の構造が明らかにされている。


図や写真、イラストを多用して解説しているので非常に分かりやすい。十字軍だけでなく、キリスト教諸国と戦う事となったイスラム側勢力にも力を入れているのが良い。歴史的経緯だけでなく、軍制や武具、様々な角度から十字軍の戦いを捉えていく。

カラーイラストも多いので、TRPGの設定資料みたいで楽しい。国王直属の軍隊だけでなく、宗教絡みで動いている騎士団から一攫千金狙いの傭兵部隊まで、様々な思惑で参戦している者がいて、結構カオスな感じである。


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図説 神聖ローマ帝国

図説 神聖ローマ帝国 (ふくろうの本/世界の歴史)図説 神聖ローマ帝国 (ふくろうの本/世界の歴史)
(2009/06/17)
菊池 良生

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神に選ばれた帝国の興亡。皇帝が、王が、教皇が、入り乱れて錯綜する戦乱と陰謀。古代ローマ帝国への憧憬を抱き、ヨーロッパ覇権を求め続けた帝国の850年にわたる壮大な歴史絵巻。


講談社新書から出ている『神聖ローマ帝国』と被る部分はあるが、地図や年表、系図、絵画等がたくさん使われており分かりやすい。新書とは違った視点で取り込まれているのが、ザクセンの動向である。ザクセンの支配者となったヴェッティン家が帝国内において果たした役割に注目しているのが興味深い。


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