山の怪談

4309227104山の怪談
岡本 綺堂 柳田 国男 深田 久弥
河出書房新社 2017-08-23

by G-Tools

山の怪談アンソロジー。山人の怪異民俗、文人の心霊譚、岳人の遭難・神秘体験。柳田国男から工藤美代子まで20人の20話。


怪談物として全く纏りが無いと思ったら、色んな人が書いた山に関する話を集めたアンソロジーだったのか。内容に纏りが無いし、古い時代の作品が多いし、オチも何も無くて、面白くない芥川賞系統の純文学作品を読んだ後のように「で? だから何?」と言いたくなる話が結構ある。

道に迷って寺に泊まったら、天井から赤い血が落ちて来る話も、寺の人が血ではなくく蜂蜜だと言い張るだけで終わってしまう。蜂蜜作りの手伝いまで頼まれるのだが、そこまで書くなら結末も書いてくれないと気になるじゃないか。なんで天井に何があるのか確かめないままで、話が終わるのか。千反田えるなら、きっとこう言うだろう「天井裏に何があるのか、わたし、気になります」

小泉八雲が書いた、愚かな女が赤子を背負ったままで幽霊滝まで肝試しに行って、証拠として賽銭箱を持ってくる話は、日本昔話のブラックなやつみたいで良かった。賽銭箱を持って帰ると、恐ろしい何かが名前を呼ぶのだが、無視したところ、赤ちゃんが(((;゚Д゚)))

険しい山の中で荷物も持たない女に会う話は、ただの頭がおかしい人だったのか、生きた人間ではなかったのか、最後まで分からないまま終わるので、消化不良状態になる。正体が何だったのか、最後まで付き合って確認しろと……。中途半端な話ばかり読まされて、気持ちが悪い。
スポンサーサイト

魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く

4104049026魂でもいいから、そばにいて ─3・11後の霊体験を聞く─
奥野 修司
新潮社 2017-02-28

by G-Tools

「今まで誰にも話せませんでした。死んだ家族と〝再会″したなんて――」 大震災で愛する者を失った人びとの奇跡の体験と再生の物語。


東日本大震災以降、やたら増えた心霊物なのかと思ったが、死者ではなくて生きている人に焦点をあてたものだった。サブタイトルが「3・11後の霊体験を聞く」となっているのはあまり良くないと思う。大半が夢枕系の話になっていて、ちっとも霊体験になっていない。

こういう本が遺された者にとっての救いとなるかもしれないという意味においては、出版される意義は十分にあるだろうが、ただ心霊現象に興味があって手にとった層にとっては、完全にミスマッチとなるからである。Amazonでも、低評価の多くは内容自体の批判ではなくて、ミスマッチによるものだったし。

亡くなった身内が夢に現れるといった話は、大震災に限った話ではなく、何処でもよく聞くような話である。さらに、ノンフィクション・ライターだけに、事実に拘り過ぎているのか、本当の霊体験のような話は意図的に除外しているようである。

霊体験を求めている人が読むと、きっとガッカリすると思う。私も、死者の物語だと思って手に取ったのに、生きている人の話だったので残念だった。阪急そばで蕎麦を注文したのに、うどんが出てきた時くらい残念だった。作者が除外した霊体験を読みたかったのに。

水木しげるの世界幻獣事典

4022585722水木しげるの世界幻獣事典
水木 しげる
朝日新聞 1994-08

by G-Tools

幻獣というのは、生物学的に未確認の動物のこと。雪男、河童からケンタウルス、メガテリウムまで、分類不能なふしぎな動物75種類を、山や海など生息場所別に紹介、精致なタッチで描き上げる。


世界各国の幻獣が75種類紹介されている。未確認生物から魔神まで掲載されているのだが、水木しげるのイラスト付きなので、眺めているだけでも楽しい。

猿顔のケンタウルスや、蟻とライオンを合体させた奴など、変なものも多い。鼻息で人間を獣に変えて食べるズゥーという魔神は凶悪である。

ソレノグリファ・ポリポディーダというやつは、足の生えた蛇のような生物である。蛇足を描いた人は、最初からこれを描く勝負をしておけば、負けなかっただろう。異常な速度で走り回り、音で獲物を麻痺させて噛みつくらしいので、コブラよりも恐ろしい。

アエロファンテは、翼の生えた象である。あんな重い生き物に、翼を生やしただけで空を飛べるとは思えないが、異世界ファンタジーのドラゴンみたいに、翼の力ではなくて魔力で飛んでいるのかもしれない。

鳥人は、大きすぎて特撮ヒーロー物に出て来る怪獣としか思えない。グリプトドンは幻獣ではなくて、かつて存在した絶滅動物ではないか。鼻行類や、不思議の国の動物まで入っていて、何でも有りな感じの一冊だった。

生まれ変わりの研究―前世を記憶するインドの人々

4531080866生まれ変わりの研究―前世を記憶するインドの人々
サトワント パスリチャ Satwant Pasricha
日本教文社 1994-10

by G-Tools

インドにおける数多くの「生まれ変わり型事例」を徹底的に調査し、前世を想起する人々の主張の“事実性”を科学的に検証。人間の転生に関する、多数のデータを収録した詳細な報告書。


なろう系の転生物とは違って、インドの学者が真面目にデータを収集した報告書となっている。きちんとデータを出して数字やグラフで表現されている点、ただのオカルト本とは異なるのだが、果たしてデータが正しいのかという点については何とも言えない。

インフラすら整備されていない農村で当事者達に聞いたものを纏めているので、それが真実なのかどうかは分からない。著者が嘘を吐かなくても、嘘や思い込みなどが混ざる可能性は否定できないし。

日本だったら絶対に干されそうな研究をしているのも面白いが、調査しているのがインドだけに、転生にある特徴がみられるのも興味深い。なんと、TS転生がほどんど存在していないのである。ほぼ、男→男であって、日本のラノベみたいに女の子に転生した人が全くいないのである。

これは、インドが男尊女卑国家だからではないのか。ひょっとして、生まれる前に性別を選べたりするのかな? 今の日本で調査してみたら、トラックに轢かれて死んだブサメンや、過労死した黒企業奴隷がたくさん、美少女に転生していたりするのではないか? その前に、まず日本に転生者がいるのかどうか分からないけど。

生まれる場所まで選択可能だったら、お前らは剣と魔法の世界に転生するから、日本なんて選ぶわけがないよなぁ。地球を選択するにしても、人間を1日20時間も働かせたりしない、ヨーロッパ方面の美女やイケメン率の高い勝ち組国家を選ぶだろうし。

しかし、そうなると、欧州の人口ばかり増えて行くはずだが、ドイツや北欧などで転生者が増えないのが謎である。え? 次も日本を選ぶって? じゃあ日本の少子化対策転生者は、お前らみたいなネトウヨやアベ信者に任せるよ。

私は次の転生では、剣と魔法の世界で魔力最強な金髪エルフちゃんを選ぶから。

ダムダム

ダム2(ダムダム)ダム2(ダムダム)
(2008/01/16)
萩原 雅紀

商品詳細を見る

大好評の土木エンタテインメント写真集、『ダム』第2弾。『ダム』発売後もライフワークとしてダムめぐりを続ける萩原雅紀氏が、今回は西日本のダムを撮影。表紙にもなっている5連のアーチダムや露天風呂つきのダムをはじめ、個性豊かで曲者ぞろいな西のダムを、約50基収録しています。巻末には「エリア別ダムガイド」と「ダムカード全リスト」つき。


1冊目のダム本は、長野、静岡辺りから首都圏、北海道と、東日本のダムを中心に紹介されていたのだが、第2弾は西日本のダムが中心となっている。地域を分けて掲載している辺り、最初から2冊出す気満々だったようである。

高知県の早明浦ダムは凄い。西日本最大で、「四国のいのち」と呼ばれる貯水ダムである。大型台風襲来時には、一夜で満水になる事もあるらしい。

宮崎県の一ツ瀬ダムは、九州最大のダムだが、険しい谷にあるため下流から眺める事も出来ず、ダムは封鎖されているので、なかなか難易度の高いダムとなっている。

香川県の豊稔池ダムは、日本で2例しかないマルチプルアーチダムなので、レアである。石積み5連アーチのダムは、この豊稔池ダムだけである。

岡山県の湯原ダムは、下流が温泉宿になっており、露天風呂もあるので、別の意味で難易度が高くなっている。盗撮魔と間違えられないように、予め他のダムのデータを入れておくなどの対策が必要とされるようである。ダムを撮影しに行って、社会的に人生終了フラグになったりしたら、洒落にならないし。

岡山県の千屋ダムや、福岡県の鳴淵ダムは、一部がメルヘンチックな感じである。著者はイマイチだと思っているようだが、やはりダムマニアは無骨なダムのほうが好きなのかね? こういう可愛いダムが増えたほうが、ダム女子も増えると思うのだが。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

こんな私が大嫌い!

4781690165こんな私が大嫌い! (よりみちパン!セ)
中村うさぎ
イースト・プレス 2011-10-04

by G-Tools

「あるがまま」のこの自分なんて、受け入れられるわけないじゃん!ウソばっかりのきれいごとを蹴散らし、「自分嫌い」の呪いを解き放つ。


自分嫌いの呪いにかかっている若者に向けて書かれたものだが、大人でも呪いの条件や状況は大差無いだろう。作者自身も自分が大嫌いな呪いに囚われていた中村うさぎだけに、説得力がある。

中村うさぎは、主に容姿の面で自分嫌いの呪いにかかっているのだが、この呪いは女性のほうがかかりやすいのではなかろうか。分と他人を比べてしまう事で、自分が嫌いになってしまうのだが、女性の場合は容姿一点突破みたいな部分があるだけに、比較するのが容易だからなぁ。

他者と自分を比較した際、女子みたいに容姿パラメータの比較だけだと、だいだい自分と相手の戦力差が見えてしまうだろう。容姿なんて先祖から受け継がれて来たDNAの配合によって決まってしまうのだから、もうどうしようもない。自分の努力ではどうしようもない部分が多いだけに、自分嫌いの呪いにかかる可能性が高そうである。

「ありのままの自分を受け止める」とか「自分を好きになる」などの言葉は偽善である。ありのままの状態でも納得の出来るレベルじゃないと、なかなか自分を好きにはなれないではないか。『アナと雪の女王』のアナだって、もしも顔面偏差値が30くらいしかなかったら、きっとありのままの自分になんかなりたいと思わなかっただろう。

嫌いな自分を誤魔化さずに向き合う方法が語られるのだが、最後に書かれている「出口のないトンネルはない」という言葉だけは同意出来ない。途中で工事が中断されたから貫通していないという意味において、出口がないトンネルは存在するのだが。入口から戻ってきたら出口になるじゃないかという屁理屈は無しの方向でお願いします。だって、人生のトンネルは過去方向に戻って来る事が不可能だから。

人生がいいことばかりは続かないけど悪い事ばかりも続かないと書かれているのだが、出口のないトンネル同様、悪い事ばかりの人生だって存在するだろう。悪い事ばかりじゃない人生を送っている人には、それが見えないだけなのだ。大抵の人間は、期待値内に収まるような人生しか送らないものだけど。

結局、自分の顔は好きになれなかったかもしれないが、整形して開き直っているし、ラノベで一発当ててブランド物を買い漁ったりしているし、かなり好き放題生きているので、これでも自分が嫌いとか言っていたら、出口の見えない長距離トンネルで死にそうな人生を送っているリアル人生ゲーム底辺カーストから呪われるだろう。

私の人生トンネルは、もう何十年も出口の見えない状況が続いていますが、なにか?
昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか。太陽なんかリア充爆発しろ!


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

無人兵器 最新の能力に驚く本

4309499368無人兵器 最新の能力に驚く本: ステルス機からヘリ、戦車、潜水艇、歩行ロボットまで (KAWADE夢文庫)
白鳥 敬
河出書房新社 2016-01-20

by G-Tools

自在に誘導でき、偵察から攻撃までこなす「プレデター」をはじめ、ドローン兵器や地雷探知ロボなど、驚きの用途やメカニズムを解説。


最先端の無人兵器に関する本だが、SFの世界に突入していて本当に驚く。今のところ、人が乗っていないだけで、スカイネット社のシステムみたいに人工知能が勝手に操作したりはしないのだが、中近東で作戦中の無人偵察機を米国本土から操縦しているとは恐ろしい。武器も搭載出来るし、40時間連続で飛行出来るから、テロリストにとっては脅威である。

ラジコンのように小型化され、兵士が手で飛ばして離陸するレイヴンや、鳥に偽装した無人機も開発されているというから驚く。さらに小型化されて蚊型のロボットも考案されているが、そんなのが飛んでいても、DNAを採取しに来た無人兵器とは思わないよな。

時間を遡って第二次世界大戦中には、ソビエト軍がテレタンクという遠隔操作型の無人戦車を実践投入。第三帝国はゴリアテという超小型無人戦車を使い捨ての特攻兵器として実践投入している。今も昔も、人的被害を減らすための努力の結果が無人兵器である。

この点、今も昔も下級国民なんか弾避けの肉壁程度にしか思っておらず、特攻兵器にすら人を乗せる何処かのブラック国家とは大違いである。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

世界の美しい色の町、愛らしい家

4767819326世界の美しい色の町、愛らしい家
澤井 聖一
エクスナレッジ 2015-05-23

by G-Tools

史上初!「世界の町と家」の色別図鑑。パステルカラー、白色、ピンク色、絵、カラーティンバー、赤色、原色、黄色、橙色、青色、紫色、緑色、アースカラー。13の色で世界を見る!


原色系やパステルカラーを使った美しい家を写真で紹介している。ジオラマなんじゃないかと思うような家も混ざっているが、全て本物である。御伽話に出てきそうなもの、ドールハウスのようなものなどが、色別に分けられているので、眺めているだけで楽しい。

南アフリカのケープタウンにあるボ・カープは、パステルカラーの家が並んでいるが、ちゃんと意味がある。18世紀にオランダ人によって連れて来られたマレーシアやジャワ島、アフリカ諸国の人々など、様々な人が住んでいる。人種や民族の和解を追求することで、敬意を持ってレインボー・ネイション(七色の民)と呼ばれる南アフリカの国民を象徴するカラフルな街並みになっている。

ギリシャのサントリーニ島は、青い空と海にパステルカラーの家がとても似合っている。カリフォルニアのサンタモニカには、ビーチ際にドールハウスのような家が並んでいる。すぐ側は海だし、とても楽しそうだ。

南国リゾート地のような場所だけでなく、雪に埋もれたグリーンランドのディスコ島にも、カラフルな家が並んでいる。寒冷地だと、青い家は見るだけで寒そうである。暖色系の色が取り合いになったりしないのだろうか。

家だけではない。グアテマラのチチカステナンゴは、お墓がカラフルな家みたいなものになっている。死後があるのかどうかは知らないけど、こういうお墓は楽しそうである。何処かの島国みたいに、玄関よりも狭いお墓を買うのに何百万もかかるような、お墓難民の国とは大違いである。

ピンクの家は世界各地にあるらしく、ピンク特集までされている。不思議の国のアリスみたいな美少女が住むには似合うが、そこら辺に転がっているおっさんが住むにはちょっと辛そうである。

ピンクの家とか小さな女の子が喜びそうだけど、日本で建てたら頭がおかしい人だと思われるだろうし、頭がおかしい近所のおばさんに俺様ルールで難癖つけられて粘着されまくるだろうなぁ。

アラブ首長国連邦のドバイにあるミラクルガーデンは気合が入っている。カラフルな色をペンキではなく、様々な色の花で外壁を覆う事によって表現している。花だと枯れてしまうから、かなり維持費がかかりそうだ。

カナダのプリンスエドワード島にある黄色い家も気合が入っている。一軒家になっていて、周囲は見渡す限り向日葵畑になっている。

島の僻地や岩山の斜面など、かなり過酷な場所に建っているものも結構あるのだが、カラフルな家が並ぶだけで雰囲気が良くなるよね。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

本を読む人だけが手にするもの

4534053177本を読む人だけが手にするもの
藤原 和博
日本実業出版社 2015-09-30

by G-Tools

あなたは「なんで、本を読んだほうがいいのか?」という質問に答えられますか? 親や先生は「本を読みなさい」と言いますが、その素朴な疑問にきちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。 本書は、「人生における読書の効能」について、リクルート社で初のフェローや東京都の義務教育で初の民間校長を務め、「よのなか科」という現実社会と教育をリンクさせた大人気の授業やベストセラーで知られる藤原和博氏がひも解いていきます。


本を読む事の素晴らしさを熱く語っているのは良いのだが、当たり前の事しか書いておらず、普段から本を読んでいる層が本書を手に取っても「うんうん、そうだね」の一言で終わってしまうような内容だった。

スマホが大嫌いなのか、特にスマホのゲームを執拗に攻撃しているのが気になった。何でスマホのゲーム限定なのか謎である。スマホを使わない家庭用ゲームやらPCゲームなら遊んでもOKなのか? 確かにスマホのゲームは勝ち組になる事を狙うなら不必要なものかもしれないが、読書だって死ぬまでの暇潰しに過ぎないぞ。

カツマー本ほど俺SUGEEEEE! な感じにはなっていないが、自己啓発本系の胡散臭さを感じる一冊である。「読書をすると、人生のステージが上がる」とか勝ち組の戯言だから! この世には、本を読む負け組だって存在するんだぜ。ソースは俺\(^o^)/

本を読んでも、本を読まない自分より少しだけマシになる程度で、運や縁が人生に及ぼす力と比べたら、誤差の範囲内でしかないんだからねっ!!!1 運が太陽の温度だとしたら、読書はせいぜいエアコンの室内設定温度を変える程度の能力しかないと思う。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

はじめての弓道

4416516525はじめての弓道: 美しい所作が身につく。心と体を鍛えて健やかにする。
松尾 牧則
誠文堂新光社 2016-02-10

by G-Tools

「弓道って格好良い」、「集中力が身につきそう」、「袴をはいてみたい」……。弓道に興味を持っていても、実際に弓道を通じてどんなメリットがあるのか、また始めるためにどんな準備をしたら良いのでしょうか。入門したらどんなことを身につけてゆくことになるのでしょうか。


「弓道って格好良い」←思いっきりコレが当てはまっている件。図書館にあったので、思わず手に取ってみたのだが、かなり本格的な入門書になっていた。何も知らない初心者でも、これ一冊熟読すれば、そこそこ弓道が分かるようになっている。

的に当てるだけでなく、動作の美しさなども重視されており、それがただの様式美ではなく、綺麗に飛ばすための最適な姿勢になっていたりするので奥が深い。海外でも弓道を始める人が増えているようである。欧米人って、こういうの好きそうだもんな。

実際にやるとなると、かなり手間暇金がかかりそうなので、私はネットゲームのアーチャーだけで十分ですが。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

酷道をゆく 日本全国の「酷い国道」を走る!!

4863200250酷道をゆく 日本全国の「酷い国道」を走る!! (イカロス・ムック)
松波成行
イカロス出版 2008-02-20

by G-Tools

とても国の道とは思えないほどひどい状態の国道である“酷道”。ネット上などでは年々話題に上り、密かな、通だけが知る趣味として注目を集め続けたその“酷道”をまとめたムックである。ルートマップと現地取材による幾多の写真で、どの地点がどのような状態になっているのかがひと目でわかる親切構成。


『酷道を走る』とは違って、ガイドブック形式になっているので、面白みには欠けるのだが、実際に走りに行く人なら、本書のほうが役に立ちそうである。

それなりに詳しい地図と注意すべきポイントなども書かれている。道路の写真も多いので、現地で迷いそうになった時にも、参考になりそうだ。本書や『酷道を走る』に影響されて、実際に走りに行くような人が、どれだけいるのかは分からないが、出版されたのが10年近く前なので、最新情報ではない点に注意しなければならない。ロクに整備されていない酷道だけに、もしかしたら道路が崩落したりして、通行不可能になっている可能性もあるわけだし。

国道に指定されながら、ただの険しい登山道だったり、どう見ても岩と木があるだけで獣道にすらなっていない山の斜面もある。あまりにも酷すぎて、階段国道すら可愛く見えて来るレベルである。商店街になっている国道まであるのが笑える。歩行者しか通れないようになっているじゃないか。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

酷道を走る

4883927024酷道を走る
鹿取 茂雄
彩図社 2009-08-08

by G-Tools

「落ちたら死ぬ!」157号/30年間通行止めの418号/道路上で遭難寸前の488号ほか、どの道路も「国道」なのに、命をかけなきゃ走れない!?「国道」とは名ばかりのとんでもない道を走る。酷い国道11本。


酷道、それは国道とは名ばかりの悪路。普通、国道といえば整備された幹線道路を思い浮かべるが、山の中を通る国道は整備されておらず、県道に劣るものも多く存在する。

紹介されている酷道は、「ちょっと道が悪いよね」といったレベルではなくて、落ちたら死ぬ! とか、道なのに川が流れているとか、通常の遥か斜め下方向の悪路ばかりである。

通行止めのバリケードを越えて進入したり、白装束の集団を追って警察が通行止めにしている向こう側に飛び込んだり、高速道路で車を止めて反対車線の事故現場を見に行ったりと、モラル的にどうかと思う部分も多々あるが、危険な目に遭ってまで、あえて走る必要のない悪路に飛び込んでいく姿は面白い。

完全制覇を目指すため、わざわざ迂回したり、本当に通行不可能な部分は歩いてでもコンプリートを目指す頑なな姿が凄い。普通の人は、落ちたら死ぬような国道は通りたくないよね。国道なのに雪で遭難しかけるとか洒落にならない。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ピアニストの脳を科学する

ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズムピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム
(2012/01/23)
古屋晋一

商品詳細を見る

10本の指を自在にあやつり、1分間に数千個にのぼる音を超高速で鍵盤から紡ぎだす。その超絶技巧と驚異の記憶力を支える脳のメカニズムを、最新の知見により明らかにする。


超絶技巧を可能とするピアニストの脳内で何が起こっているか具体的に書かれているので、あまり関係が無い一般人が読んでも結構面白い。幼い頃から始めるほうが脳内回路がより発達して有利となるのだが、頑張りすぎると普通の人がならないフォーカル・ジストニアという病気になったりするのか。

練習不足だと伸び悩み、練習し過ぎると体が壊れてしまう。ギリギリのところまで攻めないとライバルにも負けてしまうだろうから、努力や根性だけでなく、本書に書かれているような科学的アプローチも重要となるだろう。努力しつつ脱力もすると。

他の主要教科と比べると音楽は軽視されがちだが、脳の発達という点では初等教育で音楽の時間を減らす事は好ましくないようである。米国の実験でも、貧困層の子どもにヴァイオリンを教えると成績と進学率が上がっているからね。

モーツァルトを聴くと頭が良くなるという噂に関しては、他の音楽でも良いようである。クラシック限定なのか、デスメタルでも大丈夫なのかは分からないが。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

世界の国旗と国章大図鑑

世界の国旗と国章大図鑑 四訂版世界の国旗と国章大図鑑 四訂版
(2012/07/27)
苅安 望

商品詳細を見る

全世界の独立国およびIOC加盟地域の国旗(域旗)と国章(域章)を網羅した日本初の図鑑の四訂版。国旗は各政府が定めた縦横正比率で掲載。国旗制定の歴史、色の意味などを解説する。


世界各国の国旗と国章が載っている。一般的な2:3の比率に統一せず、各国で使われている実際の比率で掲載されているのが素晴らしい。色や模様の歴史的経緯、意味なども解説されているし、国章まで載っている。各国について日本語読み、アルファベット表記、国の位置、面積、人口、首都まで載っている。

南スーダン、ソマリランドといった、新たに独立した新国家や、国家承認されていない地域に関しては、一部載っていないものもあるが、独立国家だけでなく、バミューダ、ケイマン諸島、米領サモアなどの国際オリンピック委員会加盟地域まで網羅している。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

文系のための理系読書術

文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)
(2013/11/26)
齋藤 孝

商品詳細を見る

「今もっとも知的好奇心をかき立ててくれるのは科学の分野。その興奮を知らずにいるのはもったいない」と著者は文系の人たちに理系読書をすすめる。生物学、数学、医学などのおすすめ本を紹介する。


文系だからという理由で理系関連書籍を敬遠している人々に、様々な分野から初心者でも読めるレベルの良書を紹介していく。どれも日本語で書かれているので、日本人なら読めるレベルの書籍なはず。この国では、数学が出来るか否かで文系理系が選別されてしまうからなぁ。数学が出来ないと物理や化学まで誘爆しちゃうから、国立大学と私立理系学部に行けなくなって、人生の選択肢が半分くらい狭まるよね。

難解な数式と戦わなくても、言葉で理解出来る内容も多いのに、数学の壁に阻まれて理系知識に乏しくなるのは残念な話である。専門書だけでなく、『パラサイト・イブ』などの小説も含まれているのが良い。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

漂流少女

漂流少女 夜の街に居場所を求めて漂流少女 夜の街に居場所を求めて
(2010/07/26)
橘ジュン

商品詳細を見る

援助交際、ネットカフェ暮らし、OD(薬物過剰摂取)……。 新宿歌舞伎町、渋谷センター街。著者は夜の街を漂流する少女たちに声をかけ、誰にも言えなかった不安や、どうすることもできない現実に耳を傾ける。 そこで語られた、少女たちの日常とは!? “危うい少女たち”の現状を知らせる渾身の1冊!


居場所のない少女達が新宿歌舞伎町に流れ着き、身売りしていく現状を、上から目線ではなく傍観者として関わる。声をかけるだけでは現状はさして変わらないのかもしれないが、一人二人でも救われる相手がいるならば、それは意味ある行為だと思う。

ところで、少女は漂流する事が出来るけど、同じような問題を抱えた少年はどこか行き着く場所はあるのだろうか? ましてや、おっさんともなれば商品価値など皆無なのだから、漂流すら出来んよね……。多くの者は安易に流され勝手に漂流しているのだから、自己責任なんじゃないの?


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

全国女子高生原色制服図鑑Ⅶ セーラー服編

全国女子高生原色制服図鑑〈7〉セーラー服編全国女子高生原色制服図鑑〈7〉セーラー服編
(2004/07)
篠原 潔

商品詳細を見る


シリーズ初期と比べて本が大きくなったのは良いのだが、モデルとシチュエーション優先で何枚も撮られている。その分、取り上げる高校の数が減っているのが微妙である。今回も二人くらい好みのタイプがいたからいいか(笑)。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

全国女子高生原色制服図鑑Ⅱ 放課後スタイル セーラー服編

全国女子高生原色制服図鑑〈2〉放課後スタイル セーラー服編 (竹書房文庫)全国女子高生原色制服図鑑〈2〉放課後スタイル セーラー服編 (竹書房文庫)
(2002/08)
礒野 祐次

商品詳細を見る

セーラーこそ女子高生の象徴!この誇るべき伝統はワタシたちが、守ります!日本全国の選び抜かれた可愛い制服をご堪能ください。


なんで1巻を持っていないのか不明だが、きっとセーラー服編って書いてないから買わなかったんだな。ブレザーとかはどうでもいいし(をいっ!)。密林評価はイマイチな感じだが、人気のあるお嬢様女子高制服がいっぱい載っているのでお腹いっぱいです(笑)。モデルも二人くらい好みのタイプがいたし。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

せいめいのはなし

せいめいのはなしせいめいのはなし
(2012/04/27)
福岡 伸一

商品詳細を見る

内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司との「はなし」で輝く、動的世界!「動的平衡」は生物の世界から、経済、文学、時間、意識、分類へと縦横無尽に広がっていく。いつも好奇心に目を輝かせている自由闊達な四人が「福岡伸一」の生命観に化学反応を起こしていく。相互につながる四つの「はなし」と、躍動する動的思考で語る著者の「はなし」――立ち上がってくる新たな福岡伸一ワールドとは?


内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司との対談集。『動的平衡』の話が出てきまくりんぐなので、先に読んでおいたほうが良いかもしれない。誰かが借りてて読めない\(^o^)/

他の分野で活躍している人との対談もそれなりに面白いが、福岡伸一だけの時と比べると少しエレガントさに欠ける。論理的に話が展開されていかないので微妙な感じである。


最初の内田樹との対談はかなり良い。ぐるぐる回すシステムが破綻しかかっているのが、今の日本なんだろうなぁ。一部の奴等に金が集まっても使われないまま貯まるだけだし。例えば本みたいに、みんなにまんべんなくお金が行き渡っていないと消費されないものも多いのだし。100人いて100人がお金を持っている場合は100冊売れる可能性があるが、99人が貧乏人で1人の金持ちがいた場合、「うわー、この本面白かったからあと99冊買おう!」なんて事にはならないのだから。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

日本のロゴⅡ

日本のロゴ 2日本のロゴ 2
(2008/05/23)
成美堂出版編集部

商品詳細を見る

日本や海外のロゴマークを業種やジャンルごとにカテゴリー分けして収録。高級ブランドや乗り物のマーク、大学の校章など更に幅広くロゴマークの由来と変遷を紹介。


1巻よりも、デザインの変遷に力を入れている。ポッカコーヒーに書かれている謎の男や、サトちゃんの成長なども見られて楽しい。戦隊シリーズのロゴが32タイトル入っているのも、なかなかマニアックでよろしい。

企業のロゴだけでなく、有名校の校章や政令指定都市の市章、Jリーグや米国のメジャーリーグなど、様々な分野が掲載されている。いろいろと詰め込みすぎて纏りに欠ける部分はあるけれども、眺めているだけなら楽しい。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

日本のロゴ

日本のロゴ―企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷日本のロゴ―企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷
(2007/08)
成美堂出版編集部

商品詳細を見る

普段、何となしに目にする「ロゴマーク」。企業や商品がもつイメージをひとつの形に集約し、図案化した、いわば「顔」というべきそれら「ロゴマーク」について、由来を中心に、さまざまな角度で紹介する。


オールカラーでしっかりとした紙を使っているので重量がある。ここまで気合入れて1,300円ならお得なのではなかろうか。私は図書館で借りたから0円ですけどね。

企業のロゴマークがメインとなっているが、カルピスや味の素みたいに誰でも知っている有名商品の変化なども載っていて面白い。ページ数は少ないけど、レトロなおもちゃのページも良かった。

様々なロゴを紹介するという本書のコンセプトでは仕方がないのかもしれないが、ちょこちょこ黒企業が混ざっているのは残念だった。いくら立派なロゴを作って、企業理念で奇麗事を書いていても、法律をまともに遵守しない輩はうんこである。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

もうひとつの卒業―加藤あいオール制服写真集

加藤あい写真集

加藤あい高校生活最後の写真集。71パターンの制服を着た「オール制服」写真集。


別に加藤あいのファンでも何でもないのだが、投売り価格だったのと女子高生姿に釣られてしまった。基本的にJKなのだが、「オール制服写真集」と書かれているのに私服姿や浴衣が混ざっているのは何故!?

冬景色に普通の冬服がGJである。時期的に現役時代だと思うが、大人っぽくて顔が整いすぎているから、女優に女子高生コスプレさせてみました! みたいな感じに見える。Amazonが商品説明を間違えているけど、71パターンもないから! 7パターンしかないんだから、騙されちゃ駄目なんだからねっ!


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

市川由衣制服コレクション

市川由衣制服コレクション市川由衣制服コレクション
(2003/02)
瀬古 正二

商品詳細を見る

市川由衣 制服コレクション。グラビアアイドルNo.1、市川由衣ちゃんの制服姿が目白押しのポスターコレクション。しかも、着用の制服は全て全国の高校から選んだ「本物」です。 そして、12枚の裏面はパズル式で、等身大の彼女に会えるオマケ付。ノスタルジックなポエムも添えて、この寒い冬、あなたに贈るあったかーい1冊。


これも、繁華街を歩いていたら書店の入り口にガッツリ並べられていて、思わず表紙に釣られて買ってしまった一冊。制服コレクションだから、全部JKなので超鼻血でる(をいっ!)。

ペラいコスプレ用のを適当に着せるのではなくて、全部、実在の高校制服である。しかし、全国の高校から選んだと宣伝しながら、大半が首都圏なのは残念。九州、関西のほうが可愛いのにな。首都圏最強の東京女学館が入っていたら神だったのに(´・ω・`)


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

小倉優子完全ムック

小倉優子完全ムック

その昔、繁華街を歩いていたら書店の入り口にガッツリ並べられていて、思わず表紙に釣られて買ってしまった一冊。こりん星人ではない自分にはちょっとだけ残念だったけど、ゆうこりんファンだったら無問題な出来だと思う。

大半が水着で、コスプレは少なめ。チャイナやアラビアンといった、アメリカ人が喜びそうなパーティ・グッズ系のが多くて、猿までいるのには笑った。モンキー・コスプレとか、誰得!? とりあえず、JKとメイドさんはGJである。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今日の早川さん 3

今日の早川さん3今日の早川さん3
(2010/04/22)
coco

商品詳細を見る

SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ラノベファンの富士見さん、レア本好きの国生さん。おなじみの面々がくりひろげる、本と読書の日常&非日常。富士見さんの修学旅行ではおぞましき事件が勃発し、国生さんの日常には大きな変化が…。


最初は希少本集めのレアキャラ扱いだったはずなのに、国生さんがすっかりレギュラー化している。他の面々と同じくらい登場するようになってるじゃないか。この巻で国生さんの正体が見えてくる。一般人じゃないじゃないか(汗)。

男が苦手だった国生さんにも、ついにリア充出会いフラグが! みんな結婚したり、男が出来たりとリア充クラスタになっていく中、主役の早川さんだけ不遇で全米が泣いた! やはり非リアとしてこれからも本ばかり読んでいて欲しい(をいっ!)

それはそうと、富士見延流さんに関しては悲しい事が……。女子高生から女子大生に進化したのは良いのだが、髪を切ってしまい、ショートヘアになってしまった。ツインテール萌えキャラだったのに……。ティンダロスは魔界? へ帰ったと思ったのに、まだ何処かにいるみたいだな。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今日の早川さん 2

今日の早川さん 2今日の早川さん 2
(2008/05/23)
coco

商品詳細を見る

早川さん、帆掛さん、岩波さん、富士見さん、国生さん、おなじみ本オタクの面々がくりひろげる、本と読書の日常と非日常。お値段そのままでマンガ大増量! ハッキリ申しましてかなりお得です。


オールカラーのマンガであるが、侮ってはいけない。これは本読みのためのマンガであり、普段マンガしか読まないような人々が100%楽しむ事は出来ないだろう。ネタがネタだけに、ちょっとは読書もします的な人ではなくて、ヲタ濃度が高ければ高いほど、真価を発揮するタイプのマンガになっている。

全ジャンル網羅するような活字中毒ならば、文句なしにお勧め。SF者、ホラー者、ラノベ者あたりも、それぞれの守備範囲で反応出来るだろう。新キャラにてん子というのが出てくるが、正式名称Tindalosと書いてあると思ったら……。なんか、人外まで出てくるようになったね(笑)。

それにしても、かなりディープなネタが鏤められている。この作者は凄い! 作者自身がSF者でホラー者でラノベ者で文学者でなければ、ここまで広範囲にネタを入れられないだろう。かなりの量を読み込んできたのだと思う。

小さい子みたいなティンダロスの猟犬が、風呂場でダゴン人形を使って遊んでるシーンは笑える。ラストの過去改変は、あれっ? 目から汗が……。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今日の早川さん

今日の早川さん今日の早川さん
(2007/09/07)
coco

商品詳細を見る

本が大好き! いっしょに読めばもっと楽しい! SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ライトノベルファンの富士見さん、レア本好きの国生さん。個性豊かな本好きの女の子たちの日常を描いて大人気のブログコミックが、オールカラーで、ついに本になりました。


基本的にページの半分は四コママンガで、残りには解説文。全部カラーだから見ていて綺麗だけど、このイラストに騙されてはいけない。一応はマンガ形式になってはいるけれども、本書は本読みのための本である。普段、本を読みまくっている人が読めば共感出来るところだらけで非常に面白いのだが、読書量が少ない人がマンガだからと飛びついても、きっと楽しむ事は出来ない。少しくらい面白くても、この本の潜在能力を限界まで引き出す事は出来ないだろう。

という訳で、マンガになってしまっているけれども、活字中毒の人こそ読んでください。特に、SF者とホラー者と純文学者の人っ!(笑)

SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ライトノベルファンの富士見さん、レア本好きの国生さん。主な登場人物はこれだけ。レアな国生さんは滅多に出ないから、実質上は4人だけ。岩波さんは、SFばかり読んでいる早川さんを子供扱いするし、早川さんはラノベ大好きな富士見さんをちょっと格下に見て優越感に浸る。こういうシーン、実際によくあるから笑える。

それにしても、4人の中でも早川さんを主役中の主役にしたのは正解だ。そして、これを出した早川書房も偉い! 岩波さんじゃ、絶対にこんな本は出してくれないだろうし、富士見さんでは白黒印刷で、ショボくラノベ文庫で出されてしまいそうだ。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

日本を捨てた男たち

日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
(2011/11/25)
水谷 竹秀

商品詳細を見る

第9回開高健ノンフィクション賞受賞作! フィリピンクラブとの出合いが、フィリピンへの逃避行、無一文への転落と5人の男の運命を変えた。今や社会問題となりつつある「困窮邦人」の実態を徹底的にあぶり出す渾身のノンフィクション。


第9回開高健ノンフィクション賞受賞作。

日本から逃げ、フィリピンでどうにもならなくなり、不法滞在状態の貧民に転落した人々を取材した力作。かなり酷い状況に陥っているが、出てくる人がロクデナシの駄目人間ばかりで、同情する気になれない。

医者の息子として育てられたのに勝手に転落人生を歩む者。会社経営者の息子に生まれたのに夜のお店で散財して、自分だけではなく親の人生も破滅させたバカ。別に黒企業じゃないのに勝手に辞めてフィリピン人のお姉ちゃんを追いかけて地獄モードのロクデナシ。外資系社長からフィリピンの極貧まで転落して病死するアンポンタン。どうしようもない奴ばかりで「自己責任」としか言い様が無い。自分の落ち度ではないのに地獄モードの人生を歩んでいる人も数多くいるのだから、こいつらの逃亡は甘えである。外資系社長なんかは死ぬまで好き放題リアル人生無双みたいな感じなので、幸せなんじゃないかな(笑)。

それにしても、人生イージーモードのはずのバブル以前の世代だらけだな。イージーモードでもリアル人生ゲームに失敗してるのだから、この人々はどう転んでも日本ではプレイ不可能だろう。酒や女にだらしなく、嘘吐きだらけなのも特徴か。これでは誰も助けてくれなくて当たり前。

日本政府は全く助けてくれないけど、日本という国は金が命より重い国だからね。こういう人々はゴミクズ扱いだから要らないのであろう。こういう、自力ではどうしようもなくなった人々を助けるために国援法というものがあるのだが、さすが法治国家じゃなくて放置国家の日本、労働法や憲法と同じくまともに機能していない。勝手に落ちたクズを税金で助ける事への説明責任云々で言い逃れしているが、じゃあバラ撒き生活保護はどう説明するのか!? まともに働いたら結婚も出来ず普通に暮らせないワープアがたくさんいるのに、東京都内で生活保護生活を受けるとバストイレ付きの優良物件に住めて結婚も出来て子育ても出来るとかおかしいだろ?

バカが転落するのは勝手だが、同胞を容易く見捨てつつ、自らの利権が絡む場所には湯水の如く国税を注ぎ込み横流しする上級官僚や政治屋達にも辟易する。貧困であえぎつつも隣人を見捨てないフィリピンの人々と比べ、日本人の心は貧しすぎる。

タイトルが「日本を捨てた男たち」になっているけど、タイトルに偽りありな感じがする。日本を捨てた人というのは、もっと和僑みたいに日本が駄目だったから海外に出て、地位や名誉や財産を築き上げ、祖国にはもう戻らない人々のほうがイメージに合う。登場する人々は何も考えずに日本から逃げただけで、逆に日本という国から見捨てられているようにしか思えない。タイトルは「日本に見捨てられた男たち」のほうが良かったんじゃないのか?


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

KIRA DOLL―大野季楽人形写真集

KIRA DOLL―大野季楽人形写真集 スタンダード版KIRA DOLL―大野季楽人形写真集 スタンダード版
(2004/10)
大野 季楽、リウミセキ 他

商品詳細を見る

19世紀中頃、ヨーロッパで誕生した陶器の人形、ビスクドール。現代の感性でビスクという最高の素材を用い、和の心、叙情性、日本的な美を表現するオリジナルビスク季楽人形の写真集。新次元の美がいま解き明かされる。


人形作家大野季楽の美しすぎるビスクドール達。魂が入っていて動き出しそうなクオリティで美しいけど少し怖い。大型版とスタンダード版があるけど、安いほうのスタンダード版でもオールカラーなので十分楽しめる。『綺羅星』と違って全部が季楽ドールなので、身内で盛り上がってます! みたいな空気も流れていないし。

あえてボカす手法で撮られている写真があるのは残念。写真家の芸術とかテクニックとかはどうでもいい。人形を見たいのだから、変な技を使って見難くしなくていいよ……。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

綺羅星-人形作家と少女漫画たちのコラボレーション

綺羅星-人形作家と少女漫画たちのコラボレーション-綺羅星-人形作家と少女漫画たちのコラボレーション-
(2004/06/29)
大野 季楽、市川 ジュン 他

商品詳細を見る

少女漫画家たちと人形作家大野季楽との究極のコレボレーション!人気少女漫画家たちが想いのままに描いたイラストに、人形作家・大野季楽がイメージを喚起され新たに作られたビスクドール―そのコラボレーションの始まりから終わりまでを写真とイラスト、書簡やインタヴェーで綴るヴィジュアルブック。


人形作家大野季楽の人形と少女漫画家5人のコラボ。人形はとても美しいのだが、中途半端にファンブックみたいになっているのが微妙。イラストやコミックもあるけれど、実写に負けてしまってるなぁ。二次元が三次元に勝てないだと!? 人形だからフィギュアと同じく2.5次元扱いかもしれないが。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ