僕たちはガンダムのジムである

4532197821僕たちはガンダムのジムである (日経ビジネス人文庫)
常見 陽平
日本経済新聞出版社 2015-12-02

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僕たちサラリーマンは、ガンダムではなくジムなのだ。装備が貧弱でいつもやられる―『機動戦士ガンダム』に登場する量産型モビルスーツ・ジムから、「普通の会社員の幸せな働き方」についてメッセージを送った、あの話題作がついに文庫化!書き下ろしコラム、文部科学大臣・馳浩氏、社会学者・田中俊之氏との対談を追加収録。


題名に釣られたけど、一橋大学からリクルートに入社した筆者による、恵まれた社畜であろうジムなみなさんについて書かれた本なのが残念だった。

ガンダムと比べたら性能は劣るかもしれないが、旧帝大レベルの高偏差値大学から大企業に入るような「僕たち」をジムだと想定しているのならば、ジムだって十分エリートである。「僕たちはジムだ」と言っているが、大半の人間はジムにすら乗せてもらえず、ボールやオッゴやドップやトリアーエズや61式戦車で戦う底辺なんだよ!!

上澄みしか見ていないデータを参考にして、日本の年間労働時間は1733時間だから日本だけが働きすぎではないと言ってしまう時点でもう、ジムはエリート・クラスタであり、「僕たち」とは決して僕たちの事ではないという事がよく分かる。お前らジムが平均1733時間しか働かないから、お前らの代わりに黒企業奴隷なオッゴが6000時間も働かされるんだよ!!!1

私の場合はガンダムだと信じているジムだと思ったら、ジムですらなくて使い捨てにされるオッゴだった\(^o^)/ 本書を読んで自分がジムだと思っている奴らが多いけど、大半は連邦軍主力兵器であるジムには乗せてもらえず、ボールや61式戦車やトリアーエズで戦う事になる下級兵士だからな。


×僕たちはガンダムのジムである
〇僕たちはガンダムのジムであると思い込んでいるボールである


ガンダム←カルロス・ゴーンとかスティーブ・ジョブズくらいの完璧超人
ジム←旧帝レベルの高偏差値大学から誰でも知っているような大企業に入る程度の能力しかない僕たち
ボール←主力部隊である僕たちを支援するための一般採用枠や下請け奴隷
オッゴ←敵主力部隊な僕たちと戦うために使い捨てにされる黒企業奴隷


多分、こんな感じだよね。


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勉強の結果は「机に向かう前」に決まる

476313325X勉強の結果は「机に向かう前」に決まる
池田 潤
サンマーク出版 2013-08-20

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勉強しても、結果が出ないのはなぜだろう?授業を一切することなく東大・京大・早稲田・慶應などの一流大学へ合格者を輩出してきた著者が初めて明かす、「勉強以前」の勉強法。英語の勉強、昇進試験、受験勉強、資格試験など、あらゆる勉強で結果が出る!


図書館にあったから手に取ってみたのだが、サンマーク出版にありがちなプラセボ本に過ぎなかった。ごく当たり前の事しか書いていないし、ノウハウ盗用疑惑や、ライバル攻撃とか、いろいろと問題がありそうである。Amazonで詳しくレビューしている人がいるので、気になったら確認してみて。

3冊買ったら特典があるとか、それ何てAKB商法? 内容も、個人の体験談があまりにも多くて、和田秀樹あたりの勉強法と比べたら、あまり参考にならない。

全く勉強していない人、勉強しているつもりだけど成績が上がらない人なら、多少のプラセボ効果は期待出来るかもしれない。私みたいに酷い時代に生まれて、勉強して成績も上がったけど\(^o^)/な奴には全く救いの無い一冊であったOrz

最近の受験生は大学の数が1.5倍くらいに増えたのに、ライバルが半減しているから受かりやすくて幸せだよな。受験氷河期に地方国立あたりしか受からなかった人が、ゆとり期の東大を受けてみたらアッサリ受かったとかいう話も聞くし。私立なんて早稲田の下位学部や上智なんて氷河期ニッコマ上位変換くらいでしかないし、ゆとりMARCHに至っては氷河期ニッコマどころか氷河期大東亜帝国くらいの偏差値しかないじゃないか。

お前ら、こんな勉強法の本を読んでいる暇があったら普通に勉強しろよ。ここまで難易度が下がったのだから、それなりの分量をこなして頭にインプットしたら、医学部以外は普通に受かるだろ?


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読んだら、きちんと自分の知識にする方法

読んだら、きちんと自分の知識にする方法 (アスカビジネス)読んだら、きちんと自分の知識にする方法 (アスカビジネス)
(2011/01/18)
宮口 公寿

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日常生活でも仕事でも、新聞や雑誌や本を読んでも、右から左へと忘れてしまう。特別覚えておこう、暗記しなければ、といったものは覚えられるのだが、何気なく読んだものはすぐ忘れる。これでは読んだ意味がない。そこで、何か読んだら、きちんとそれを自分の知識にしていく方法を伝授する。


セミナー用布教書に過ぎなかった。あまりにも内容がスカスカで残念。さして役立つようなノウハウは書かれておらず、目新しくもないイメージ関連化記憶方式が書かれている。覚えるために、まず通勤路、通学路の写真を撮らせるという方法が全く理解出来ない。何でそんな面倒な事をさせるのか謎である。冒頭で、本を買って帰ったら読んだ事のある本だった! みたいな例が挙げられるが、そんな間抜けな目に遭った事は一度もありませんが何か? 


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大人のスピード勉強法

大人のスピード勉強法大人のスピード勉強法
(2005/06)
中谷 彰宏

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大人の勉強法に欠かせない要素、それはスピード。時間がない人が勉強を楽しむための66の方法を具体例で紹介。


中谷彰宏本はプラセボ効果で無駄にやる気が出るだけのものが多いのだが、これは他の著書と比べたら中身があるほう。子供と大人で何が違うかと言ったら、自分で自由に使える時間の量で、何とかやり繰りするには効率を上げていくしかないのである。読書法、勉強法、理解法、記述法、暗記法と、各章ごとにスピードを上げるための方法が書いてある。

普段の生活で出来ているか否かはともかく、ごく当たり前の事しか書かれていないので、裏ワザ的なものを期待してはいけない。当たり前の事を当たり前にこなすのが、結構難しかったりするのだけど。



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読書の技法

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
(2012/07/27)
佐藤 優

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月平均300冊。多い月は500冊以上! 佐藤流「本の読み方」を初公開! 冒頭カラーページでは、著者の仕事場や本棚の中身、本やノートの書き込みの写真も掲載!


リア充読書論なので、小説を楽しむような読書家向きの内容ではないので注意。とりあえず、この手の書籍ではまっとうな方法論が書かれているので一読の価値はある。カツマー本みたいに私SUGEEEEEE! しているだけで中身スカスカなのを読むくらいなら、本書を熟読したほうがよろしい。楽してお手軽に本が読めるようになるようなノウハウは書かれていない。何をやるにも地味な努力で土台を作らないと駄目というわけである。

熟読法、速読法だけでなく、各教化別の攻略方法なども載っていて参考になる。現役生はそのまま応用すれば良いが、社会人は最初からやり直すのは無駄が多いので、センター試験で理解出来ている分野と不十分な分野の仕分けを勧めている。

マンガや小説の読み方に関しては守備範囲外なので、技法としては言及していないが、よくある金儲け至上主義なビジネス本のように否定しているわけではない。


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メイキング・オブ・ピクサー

メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々
(2009/03/20)
デイヴィッド A.プライス

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『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』など、驚異的なCG技術と、心躍る冒険物語で子供から大人までも惹きつけるピクサー・アニメーション・スタジオ。CGアニメーション映画の分野では、他社がまねできないクオリティと実績を誇る同社は、いまやクリエイティブ企業の理想として世界中から注目される存在である。彼らはどのようにその地位を手に入れたのか?その創造性の源にあるものは何なのか?とても順風満帆とは言い難い草創期、ジョブズへの売却と大出血のハードウェア・メーカー時代、ディズニーとの蜜月と破局、新たなるライバルたちの出現…激動の日々を経たものの、天才たちは必然的に現在の成功に辿りついたようにも思える。彼らの信念へのゆるぎない確信と物語への情熱こそが、時代の流れ自体を引き寄せてきたのだ。ピクサーの歴史を彩り作り上げてきた人々に取材を重ね、30年におよぶ彼らの社史を構築するなかで、彼らの創造性の源泉と「強さ」の秘密を浮かび上がらせるノンフィクション。


最近、ジョブズ本が増殖しまくっているので、ジョブズ視点で語られるピクサーの歴史なのかと思ったら違った。映画史に残る名作を連発するようになる遥か前から始まり、30年に及ぶピクサー史を追って行く。世界屈指の技術者達が集まりながら、コンピューターや時代が追いついて来ず、なかなか映画を作るという目的が果たせない。

最初の実業家を裏切り、ジョージ・ルーカスの元で映画を作ろうとするが、ここでもCGは重要視されず、部門ごと身売りされる事となる。条件が折り合わず危機を迎える中で登場した救世主がスティーブ・ジョブズである。だが救世主は暴君だった! 金は出すけど口も出す。長年励んできたのに報われず泣く者、使い捨てられて敵となる者、さほど貢献していないのに甘い汁を啜る勝ち組と、人間模様も複雑である。

ディズニーと契約してヒット作を手がけるようになっても、ディズニーの独裁者アイズナーと激しく対立するし、『モンスターズ・インク』は自分の作品に似ているとおかしな奴から難癖つけられ、公開中止に追い込まれそうになる。まっとうな判断の出来る判事で良かった。

ディズニーが転ぶ中、ピクサーばかりヒット作を連発するが、人を使い捨てにしていたディズニーと、人的資源を重視して集団を守りぬいたピクサーでは、勝負は見えていた。人を大切にしない企業は絶対に勝ち残れない。当時のディズニーは続編商法で『シンデレラ2』なんて酷い物まで作ってしまう企業となっていたからなぁ。この頃に作られたヒット作の続編はどれもツマラナイものばかりだったが、金儲け優先でクオリティの低い適当なものを作っていれば、駄目になって当然である。

アイズナーとジョブズが激しく戦う中、経営陣から追い出されたロイ・ディズニーが世論を味方につけ、この騒動に決着がつく。ディズニーとピクサーはお互いに必要な関係となっていただけに、丸く収まって良かった。


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東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法

東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法
(2009/07/31)
吉永 賢一

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「東大理IIIに合格したい......」中学生のころ、私はそう思いました。そして、さまざまな本を読むことで、その目標を達成できました。誰でも人生の目標があると思います。それを実現するためには、良い先生と出会うことが大事。しかし、それはなかなかカンタンなことではありません。だから本があるのです。本を通じて良い先生を見つけ、彼らと対話しながら、学んでいけばいいのです。


東大というネームバリューで釣っている部分が多少あるけれども、この手の超高学歴作者本としては俺SUGEEEE!! をしておらず、謙虚に自分がやって来た方法を伝授しているので好感が持てる。カツマー本みたいな胡散臭さが無いのも良い。

とはいっても、物凄い裏技が書いているわけではなく、当たり前の事をシステマティックにこなして行くだけなので、地道な努力は欠かせませぬ。本書を読んだからといって頭が良くなったりはしないので注意。実践する事が必要である。

本の選び方、買い方、読み方、付き合い方、分類方法、活かし方、様々な切り口で本との付き合い方が書かれている。本読みなら、自己流である程度はやっている事も多いと思う。勝ち組金持ち目線による「本は買わないと身につかない」などという戯言がないのも高感度大である。


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人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。

人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
(2011/07/28)
千田 琢哉

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漫画しか読まなかった若く貧しき日の著者が、自腹で1,000万円を投資し1万冊を読破してつかんだ「つまらない人生」を変える超実践的読書術。


この本を読んで人生が変わりました。顔面偏差値たったの5かゴミだなと言われ、ラディッツ様から馬鹿にされていた私も、今では顔面偏差値1万と2000を超えるイケメンになって、モテ期到来でウハウハです! 読めば読むほど若返るし、末期の喪病とチャイコフスキー症候群を併発して医者からも余命30ペソとか言われてたのに奇跡が起こって全快したし、ハーバード大学ヴォーカロイド学部にも合格しちゃうし、アメリカン・ロトの紋章にも当たるし、亞北ネルさんという金髪横ポニ美少女の嫁が出来たし、日本経済は復活して少子化も解消され1000兆円の借金も返済してついでに常任理事国にもなっちゃうし、大日本帝国国防軍にはオスプレイどころかガンダムまで配備されちゃうし、紅白歌合戦にはただでさえ天使のミクさんが出場するし、来年の大河ドラマは「プラナスガール」に決まったし、もう人生最高です!!!1 うわーい、生きてて良かった。この本に出合えて良かった(・∀・)

よくある内容が無いよう系のプラセボ本である。この手の本では中谷彰宏が有名だが、独りよがりで説得力に欠ける分、中谷彰宏より劣る。中谷彰宏が書いている本を劣化させて真似したような内容なので、これを読むくらいなら中谷彰宏の本を読んだほうがまだマシ。

出版業界人の事情により、この手の本には必ず「本は買わなければ身につかない」というような事が書いてある。すぐに買え! 初版で買え! 文庫になるまで待たずに買え! 新刊が出たら買え! 迷ったら買え! 買え! 買え!! 買え!!!

学生時代に1000万円も書籍費に投じたという出だしも、「はいはいお金持ちのリア充は幸せでいいですね!」としか思えない。全部自腹で稼いで捻出したのならともかく。この手の本に容易く騙される愚者がたくさん本を買ってくれるから、ますます勝ち組が富み栄えるのだけど。この本を読んでなんだか気分がよくなって来たそこの貴方! 信者と化してますよ。

買ってもらえないと出版業界が潤わないし、この不況では必死に売りたくもなるだろうが、万人が何も考えずに買いまくるほど書籍代を捻出出来るわけじゃないんだよ。金持ちは買えば良い。だが、貧乏人はどうなる? 買おうと借りようと、読めば中身は吸収されるはず。辞書や参考書類のように、繰り返し使う、書き込んで使うようなものは自前で揃える必要があるだろうけど、お金が無い人は図書館で借りればよろしい。

自分で買った人しか本が役に立たないのだとしたら、図書館が存在する意義は? だいたい、買わないと駄目なのなら、音楽もCDを買わないと身につかないし、映画だってDVDを買わなければ自分のものにはならない。美術や芸術だって、自分で買わないと駄目だという事になるが、貴方達は当然、ゴッホやルノアール、ピカソを見るだけではなく、100億くらい払って自分の物にして芸術を身につける訳ですよね!? 自分で買わないと本が身につかないのなら、ゴッホだって美術展で眺めるだけでは身につかないから自分で買わないと駄目ですよね。

読書をすると顔が対称になるとか、美人になるとかいうオカルトまで書いてあって無茶苦茶すぎる。全ブサメンとブサイクを敵に回すなんて凄いな(汗)。そういう貴方も本を読んでいるのにイケメンじゃないですよと突っ込んでる人がいたけど(笑)。じゃあブサメンやブスは読書してないからか!? 読書で美形になれるのなら、整形外科や化粧品会社は滅びるじゃないか。本を買えない貧乏なアフリカやアジアの国々にはブサイクばかり住んでいて、本が巷に溢れている先進国は美男美女がたくさんいるという事で宜しいか!? 本を読む人に貧乏人はいない発言も、全俺を敵にまわした! リア充爆発しろ!!


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ゲームの力が会社を変える

ゲームの力が会社を変える -ゲーミフィケーションを仕事に活かす-ゲームの力が会社を変える -ゲーミフィケーションを仕事に活かす-
(2012/08/18)
岡村 健右

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ゲーム化すればうまくいく。仕事の効率化、社員満足度アップ、社員教育、顧客獲得など、ビジネスのさまざまな場面への活用法を紹介。


会社や仕事にゲームを取り入れるゲームフィケーションを紹介する。ゲーム感覚で仕事をするなんてふざけてるのかと思いたくなる人もいるだろう。だが、自分が楽しめずに顧客を楽しませるなんて無理だと思う。ゲーム自体は悪いものではないし、有効に活用している企業は従業員のモチベーションを上げ、顧客満足度の向上にも繋がっている。

ディズニーやANAといった誰でも知っているような優良名門企業から、ユニークな制度で頭角を現す新興IT企業まで、様々な試みが紹介されている。着ぐるみ着用で仕事とか、サイコロ給とか、笑えるものが結構ある。採用に関しても、宝探し採用とか、人間の地が出るだろうし、かなり面白い試みだと思う。

人間を消耗部品と看做して使い捨てにする黒企業が栄える一方で、こういう天国みたいな会社も存在するというのが羨ましい。やはり、独自性で勝負出来るような企業じゃないと、ブラックとの激戦に巻き込まれるので、ゲームフィケーションを取り入れるのは、なかなか難しいだろうなぁ。とりあえず、黒企業の馬鹿社長が適当に導入しても、絶対に上手くいかない事だけは確実である。


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世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日

世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日
(2009/06/30)
橋本 淳司

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現在、世界各地で水不足が発生し、その一方、右肩上がりに水需要が増えているため、少ない水をめぐり、川の上流に位置する国と下流に位置する国とで奪い合いが起きている。このような問題について、島国である日本は一見無縁のようであるが、そう考えてはいけない。最近では、慢性的に水不足問題を抱える大国・中国を中心とした外国企業に、日本の水源地が買収されるという噂が絶えない事態となってきた。日本国内もすでに「水戦争」の戦場だと言っていい。そこで、本書では、水問題を専門とする気鋭のジャーナリストが、世界の水争奪戦を俯瞰するとともに、水ビジネスの動向なども交えながら、今後、日本がとるべき対策を説き明かす。資源・環境問題を考えるに欠かせない一冊である。


水資源が豊富な島国に住んでいると、水の希少性と重要性をなかなか理解し難いのだが、世界から見れば、これほど大量の水を垂れ流し状態で消費する日本人のほうが、むしろ特殊で異常な事がわかる。

温暖化や環境汚染によって水資源が不足し、争奪戦が激化する中、外国資本による水支配も着々と進んでいる。本書を読むまで、世界の水の過半がフランス人に握られているとは知らなかった。

地球は水惑星であるが、その大半は海水であり、人類が実際に活用出来るのは僅かである。永久凍土は消失しつつあるし、乾燥化で農業が出来なくなっている。水資源の不足は、そのまま食料不足に繋がる。

このまま温暖化が加速すれば、北米が砂漠化し、環礁国やデルタ地帯が水没する。アマゾンは森林火災で焼失し、南米も砂漠化する。森林火災で放出された二酸化炭素がさらに温暖化を進め、極地の氷を消滅させる。北極圏の急激な温度上昇でシベリアの永久凍土が溶解、メタンを二酸化炭素を放出する。南極から溶け出した水で海面が上昇し、バングラデシュ、ナイル川デルタ地帯、上海も水没。海洋の温暖化によりメタン・ハイドレードが溶け出してさらに温暖化が加速。砂漠が北極圏まで到達する。

まさに、人類滅亡のシナリオである。どうにかしなければ未来は無いが、一国で解決出来る問題ではない。未来よりも現在の快楽を追及する資本主義経済では、いくら節約を唱えたところで自壊するまで止まらないだろう。

筆者は、今の豊かで便利な暮らしに疑問を投げかけるが、では資本主義経済に変わるシステムが存在するのか? 節約と倹約を訴えたところで、消費がなければ資本主義という巨大な歯車は回らないのだから。政治家や高級官僚や経団連幹部を見れば分かるように、今の日本は自分さえ良ければ他者なんてどうなろうと関係ないとばかりに、悪行の限りを尽くすような国だからなぁ。世界中から水や食料を集めてきて捨てるような国民には、そのうち食料危機で輸入するモノが無くなって、飢えるというペナルティが課せられると思うけど。



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格安航空会社が日本の空を変える

格安航空会社が日本の空を変える格安航空会社が日本の空を変える
(2011/02/09)
赤井 邦彦

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羽田拡張を機に本格参入する近隣諸国の格安航空会社(LCC)。高収益・高成長で飛躍するエア・アジアなど最新の動きと、日本の航空政策の問題、ANA、JALの苦悩などを軸に日本の空に与えるインパクトを解説。


旧態依然とした航空行政により、世界から30年は遅れているとされるどこぞの島国。題名では日本の空を変えるとなっているが、このままでは、変わっていくのは世界の空ばかりで、どんどん格差が進行するだけに終わるだろう。読み終えた限りでは、日本の空を変えて行けるような希望は見出せなかった。

格安航空会社が徹底したローコスト戦略で戦いを挑んでいるのだが、安かろう悪かろうではなく、合理化により利益の出る体質となっており、最新の機体を導入していたりするのには驚いた。部品調達や、パイロット育成のコストを下げるために単一機種のみで飛んだり、過度なサービスを省いた分、価格を下げたり、荷物の多い客は追加料金がかかったりと、あらゆる事をやっている。

対して日本の大手は、官僚体質に蝕まれたまま、自分の権利ばかり振りかざし、内部から腐敗して倒れた。こういう会社は切り捨てないと駄目だと思う。フラッグシップ云々と言い出す人もいるが、パンナムが無くなって米国は困ったか? 日航を助けずに潰れてしまって困るのは、天下り先を失う寄生虫官僚である。何ら努力をせず、高給を貰っていた人々を助けるために、黒企業で酷使され血を吐きながら収めた人々の税金を投入する必要は無いと思うのだが。

ハブ空港網の無策ぶりも酷い。全体主義的に無理やり土地を取り上げて成田を作った自民党政治も酷いが、その後の何も考えていないかのような航空行政も終わっている。国土交通省には愚者しかいないのか?

観光立国と言いながら、外国人を受け入れる導線が出来ていないし、観光面でも終わっている。


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青年社長

青年社長〈上〉 (角川文庫)青年社長〈上〉 (角川文庫)
(2002/04)
高杉 良

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青年社長〈下〉 (角川文庫)青年社長〈下〉 (角川文庫)
(2002/04)
高杉 良

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父親が経営する会社の倒産を目の当たりにした時、まだ小学生だった渡邉氏は「大社長になる」と決意した。佐川急便のセールスドライバーで事業資金を貯め、「つぼ八」のフランチャイズ店をはじめ、お好み焼き店「唐変木」やサントリー系の居酒屋「白札屋」を次々と出店する。一時経営は悪化するが、日本製粉の支援、そして居酒屋と食事処を兼ねて「居食屋」と名付けた和民が人気を集めるなど、グループの快進撃が始まった。


ブラック企業大賞2012市民賞をワタミが受賞した事で、この本を思い出したので書いておく。しかし、東電が黒企業大賞というのはどうなの? やってる事は黒くても、内部の人間にとっては各種手当ても出るしボーナスも出るし、かなりホワイトじゃないの?

若き企業家の熱きノンフィクション! なのは良いが、何故にこの人を題材としたのか!? 他にいくらでもまっとうな企業家はいると思うのだが。中身はともかく、ワタミだけに素直に読む事は出来ませぬ。今では黒企業の代名詞と言えるワタミ帝国をいかにして建国したのかが見えてくる。

会社を立ち上げる人って、どんな事をやっているの? という疑問の答えは得られるかもしれないが。やはり、このように腹黒い事をやり、自分がツァーリーと化し、例え友人や仲間でも使い捨てにして行くといった、暴君のような鉄の心が必要とされるのだろうか。それにしても、黒企業を経験した起業家って、超高確率で黒企業経営者になるよね。やはり手っ取り早く儲けるためにはブラックが最強なんですかね。ライバル会社も黒企業だったりすると、法治国家ならぬ放置国家日本では、自分の会社だけ法律を遵守していると潰れちゃいますからね(汗)。もう黒国家日本は一度滅びればいいと思うよ。

本書を絶賛している社畜のみなさま、ご苦労様です。いかに立派な事が語られようと、ブラック立志伝を評価する事は出来ません。書名も『ブラック社長』にしたほうが良いと思うんだ(苦笑)。内容的には★★★☆くらいだけど、黒企業カリスマ経営者ヨイショ本であり、黒企業の布教用洗脳書になりかねない危険な一冊なので☆評価が妥当であろう。


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才能を伸ばす4つの「アホ」力

才能を伸ばす4つの「アホ」力才能を伸ばす4つの「アホ」力
(2009/04/13)
板野 博行

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「ムダ」力、「ハチャメチャ」力、「いいかげん」力、「ホラ吹き」力…4つの力で上手に生きる。とことん「アホ」に徹すれば、自分の強みが見えてくる。異色の予備校講師が伝授する、逆転の人生論。


進学校を中退してマンガ家になろうとしたり、出戻ってまた入学したり、自宅浪人から京都大学に合格したりと、波乱万丈人生である。大学時代は極貧生活で、内定取りまくってサラリーマンになったらブラックだったのですぐ辞めて塾講師に。

無茶すぎて見ている分には面白いが、アホになれとか言われても万人に真似出来る事ではないよな(汗)。こういう風に好き放題して生きて勝ち組になれるのはごく一部なんだし、この終末的日本でアホになったら大半の人間は死んでしまう、或いは社会的に死んでしまうと思うけど。

ポリアンナのやけくそポジティブとはまた違った、無茶苦茶ポジティブな感じなので、終了フラグ立っている暗黒帝国日本で生きていくには、このくらいの開き直りも必要かもしれないが(笑)。


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大事なことはすべて記録しなさい

大事なことはすべて記録しなさい大事なことはすべて記録しなさい
(2009/11/13)
鹿田 尚樹

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人気ビジネス書評ブロガーによる、アナログ&デジタルの知的生産・情報整理の新しいアイデアを一冊にまとました。紙、データ、音声、絵、写真など多種多ツールを活用した方法を写真入りで紹介しています。情報整理、読書術、時間術、健康管理術、アウトプット、人脈術を、「記録」で向上させるやり方が満載です。


記録する事の重要性を説き、具体的な方法を紹介している。内容に関しては目新しく無いので、記録関連書籍をすでに読んでいる人は、手に取らなくても良いと思う。

自分のメモとかチラシの裏なら自分だけが分かれば事足りるけど、本書も整理されておらず、雑多な事が書かれているので、第三者が読むのは辛い。とりあえず、リア充臭がプンプン漂っていて、非リア充が読むのはさらに辛かった(笑)。自慢話と特定商品のヨイショは要らないんじゃないかな?


記憶という曖昧なモノに頼るのではなく、記録する。記録するだけでは無意味なので、後でちゃんと読み返す事。日付や時間で管理する。綺麗に書こうとしたり整理したりしない。

何をどうやって記録するのかについては、人によって状況が異なるので、自分に合いそうな部分だけ取り入れて真似すれば良いだろう。


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人はなぜ学ばなければならないのか

人はなぜ学ばなければならないのか人はなぜ学ばなければならないのか
(2011/01/29)
齋藤 孝

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理科・社会・数学の勉強は大人になってからも役に立つか?読書は「学び」になるか?ソクラテスと孔子の決定的に違う「学び」のスタイルとは?深く「学ぶ」にはどうすればよいか?「学ばない人間」はなぜ脆弱なのか?…。…やはり、人は「学ぶべき存在」である。齋藤教授が熱く語る「学ぶ意義」についての集中講義を完全収録。


学ぶことの効用や重要性については否定しないけど、徹底してリア充高学歴エリート視点に拠るんだよね。自己改革セミナー本やスピリチュアル方面の本と同じく、雰囲気優先で、洗脳されて騙されていく感じがする。

日本人の学びが浅くなったり、学ばなくなってきた点に関しては、長期不況と格差社会が大きく影響していると思う。今日のご飯に困る奴には学んでいる余裕など無かろう。高校中退に関しても、教育の機会が平等に保障されてはいないのだし、ゆとり教育という名の愚民化政策によって「バカの土石流」が発生しているのだから仕方が無い。

学べば人生が満たされるかのようなリア充ポジティブ思考にも、非リア充としては全く同意出来なかった。学んだところで運に見放されたら、全てがフォースの暗黒面に染まるんだYO! とりあえず、リア充爆発しろ! 

かなりのリア充本なので、超高学歴で学ぶ気もあるリア充な人々なら、お勧め(笑)。


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恐るべきTPPの正体

恐るべきTPPの正体  アメリカの陰謀を暴く恐るべきTPPの正体 アメリカの陰謀を暴く
(2011/04/15)
浜田 和幸

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2011年は「TPP」ととも始まったとも言える。菅総理が年頭所感において、TPP締結に向けての交渉・協議を本格化させることを宣言し、これを「平成の開国」と名づけて、製造業と農林漁業の活性化を両立させる目玉政策と位置づけたからだ。ところが本格的議論が始まる前に東日本大震災が起こり、表面上は“棚上げ”状態になっている。しかしアメリカからは、「日本の復興にはTPPが絶対に必要だ」という意見が出て、政府・民主党も今秋のTPP締結をあきらめていないという。果たして本当にTPPは日本の救世主となるのだろうか。


TPPという、よく分からない胡散臭いモノの正体が見えてくる。農業vs経済界という単純な構図ではなく、実質的にはアメリカの俺様ルールが押し付けられるだけの不平等条約である。

単に、EUのように関税の垣根を取っ払い、広域商圏を作るのかと思いきや、まさかこんなに危険でアメリカばかりが得する一方的なものだったとは(笑)。反対派の人は、医療、福祉、教育、法律、金融、通信と広範囲に及ぶ悪影響について言及するべきなんじゃないの?

農業保護だけで反対する、既得権益を守りたいだけの抵抗勢力は論外として、もっと理路整然と論じ、メリット、デメリットを客観的に見極めないと拙いと思う。感情論だけで反対していては説得力が無いのだが、本書に書いてあるような危うさをきちんと説明出来ている人ってあんまりいないしね。

医療の自由化で利益の上がらない分野からは病院が撤退して健康保険が終了。弁護士の相互乗り入れも、比較的簡単に資格が取れるアメリカと、法科大学院制度で多少緩和されたとは言え、キチガイみたいに難しかった日本の司法試験では不公平すぎるよなぁ……。食料も、アメリカの俺様ルールを強制された場合、ブラジルの農業が陥落した結果から考えて、遺伝子組み換え食物に蹂躙されまくるのは火を見るよりも明らかである。

上手く広域商圏を築けそうなのに、ここまでジャイアニズム的不平等条約だと、もはやジャイアン・リサイタルである。「俺の言うことが聞けねえってのかよう!」 アメリカ抜きなら上手く行きそうなのに、ジャイアニズムが全てを台無しにしている。


これは、TPPに参加すると、今まで勝ち組だった医師、弁護士、公認会計士、教師、保険業界、テレビ局あたりが壊滅的な被害を受けそうで、非リア充としてはむしろメシウマ(をいっ!)。どうせなら日本語だけでなく、黒企業も非関税障壁として問題にして貰えないものかね。外資が攻め寄せてきて黒企業や灰色企業を淘汰してくれるのならウェルカムだぞ(笑)。掻き回してくれたら、一発勝負型社会の日本でも、負け組がもう一度くらいサイコロ振るチャンスがあるかもしれないし。駄目でも失うものなんてほぼ何もないからな。


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スティーブ・ジョブズ 2

スティーブ・ジョブズ IIスティーブ・ジョブズ II
(2011/11/02)
ウォルター・アイザックソン

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ジョブズのiPodの中身は?デザインスタジオで「3年先の未来を見る」、「宇宙に衝撃を与える」製品の開発秘話、禅、京都、イッセイミヤケを愛する日本通、はじめて明かされた家族との私生活、何度も命を落としかけた壮絶な闘病、終生のライバル、ビル・ゲイツとの最後の対面、政治改革から新社屋まで、亡くなる直前まで情熱を注ぎ続けていたもの、最後のカリスマ、ジョブズのすべてが明らかに。


後半は、アップルの凋落と創業者の帰還。カリスマを失いただの金儲け企業に堕ちたアップルは迷走し、倒れる寸前となる。価値が激減して身売りすら困難となったアップルは、スティーブ・ジョブズを呼び戻す。スティーブ・ジョブズを呼び戻した責任者も、彼の手によって地位を失うのが哀れである。

資金が尽きる寸前だったアップルを劇的に蘇らせるとともに、アップルの後で立ち上げていたピクサーではディズニーとも壮絶なバトルを繰り広げる。近年、ディズニーで大ヒットしていた作品は全てスティーブ・ジョブズ率いるピクサーの功績だったのか。となると、アイズナーのほうは……。

次第に病に蝕まれて行くので、後半は闘病物と化すのかと思いきや、最後の最後までアップルを率いて戦うのか。残念ながら現実歪曲フィールドも、癌には効果がなかった。

IT分野において新たな境地を切り開いた偉大なカリスマの生き様に触れ、有意義な時間を過ごす事が出来た。よくある企業家ヨイショ本ではなく、非常に充実した一冊(というか二冊だけど)だった。


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スティーブ・ジョブズ 1

スティーブ・ジョブズ Iスティーブ・ジョブズ I
(2011/10/25)
ウォルター・アイザックソン

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未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!! 本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。


アップルを創った人という程度の知識しかなかったけど、波乱万丈すぎる人生だな。IQはあるけれどもEQが足りない人の典型で、生き様も無茶苦茶すぎる。これはちょっと身近では関わりたくないタイプ。もう少しきちんとした人なのかと思っていたが、これは少しズレるとDQNで終わりそう。秀でた者が頭角を現せるアメリカならではのサクセス・ストーリーで、日本みたいな閉鎖型社会だと、いろいろと無理だろうな。

1冊目は生い立ちから、アップルを立ち上げ、やがて大企業へと成長したアップルを追われ、次の会社を立ち上げて成功するまで。アップルを追われるのは、内部でクーデターでも起こったのかと思っていたのだが、ここまで暴君なら、みんなが嫌気さしても仕方が無い気がするよ。干されたら会長を辞職して株も売り払い、次の会社を立ち上げる。あの有名な「トイ・ストーリー」を作ったのもスティーブ・ジョブズの立ち上げた会社だったのか!

他人を思いやる能力は欠けまくりな気がするが、交渉力と洗脳力は卓越している。ゼロックス、IBM、マイクロソフト、ディズニーといったライバルや大企業と互角にやり合っているし。現実歪曲フィールドには笑った。


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マンガ産業論

マンガ産業論マンガ産業論
(2004/07/10)
中野 晴行

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世界的にも注目を集める日本のマンガ産業。マンガはなぜ急成長したのか? そして今起こりつつある危機とは? 貸本から週刊漫画誌、TVアニメへと社会の中で大きく伸張したマンガ産業の歴史を振り返り、今後を展望する。


マンガの黎明期からジャンプ神話の崩壊以降の氷河期までを分析する。資料は最新ではないけれども、ある程度の流れを掴むのに支障は無い。売れなくなってきた原因を、安易に新古書店や携帯端末に求めるのではなく、業界内における要因を真摯に分析している点が評価出来る。

焼き畑農業的に収奪し、市場を育てる努力をして来なかったツケが回ってきたような気もするのだが……。ジャンプなんて、完結後に読むに耐えるマンガがほとんど無いし。


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ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たちウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち
(2010/11/16)
河合 香織

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いま入手困難の日本ワインはいかにして誕生したのか? 日本のワイン造りは、世界の常識からかけ離れていた。ワイン用ぶどうではなく生食用ぶどうを使い、また、海外からワインやぶどう果汁を輸入して造ることも多かった。そのような状況に異を唱えた人物がいる。「海外の銘醸地にコンプレックスを感じながら日本でワインを造る時代は終わった。君たちは本気で海外に負けないワインを造りなさい」日本のワイン造りを主導した醸造家・麻井宇介(うすけ)は、余命宣告をされた身で若いワインの造り手に自分の最後に遺したい言葉を伝えた。その教えを受けた岡本英史、城戸亜紀人、曽我彰彦の3人は、師の遺志を受け継ぎ「ウスケボーイズ」と自らを名乗る。そして、それぞれが日本では絶対に無理と言われたワイン用ぶどうの栽培から醸造までを一貫して手がけるワイン造りにすべての情熱を傾けるようになる。ウスケボーイズはなぜそこまでしてワインを造るのか。日本で“本当のワイン造り"に打ち込んだ青年達の出会いから、ワイン造りを目指し、葛藤しながら成功していくまでの物語。


第16回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

ウスケって何かと思ったら、醸造家、麻井宇介の名前から取っているんだね。新しい試みで高品質のワインを生み出した、イタリアのバローロボーイズにあやかって付けている。

気候、風土、業界を取り巻く環境、常識、全てが逆風の中で、本物の国産ワインを造り始めた人々の物語。ワインの魔力で狂って行き、畑以外の全てを失う人もいたりして、なかなか壮絶である。

信念を貫くために、かなりストイックな人生をおくっているが、若き日の逸話は、時代の流れに乗って美味しい日々を過ごしているのが羨ましいというか、リア充爆発しろというか(笑)。

輸入果実を適当に混ぜて胡散臭いワインを国産だと表記して売るようないい加減な業界の中で、ここまでワインに入れ込んで、本物を生み出している人々がいるのには驚く。ノンフィクションとは言いながら、酔いしれるような文章が、神話作りに加担しているようで、作られすぎな印象なのは拭えないけど。


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ロマネ・コンティに挑む―カレラ・ワイナリーの物語

ロマネ・コンティに挑む―カレラ・ワイナリーの物語ロマネ・コンティに挑む―カレラ・ワイナリーの物語
(2000/04)
マルク・ド ヴィリエ

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カリフォルニアには向かないと言われたピノ・ノワールで、ロマネ・コンティに匹敵する名ワインを造りあげた男の闘い。マニア垂涎のワインはこうして生まれた。


カリフォルニアに、ブルゴーニュ最高のロマネ・コンティに匹敵するといわれるワインがある。世界最高峰の赤ワイン、ロマネ・コンティに挑む男の物語。

一応、知らない人のために、『ロマネ・コンティ』について簡単に説明しておくね。フランスの中でも、特に高品質(で、高額)なワインを産するのがボルトーとブルゴーニュ。ロマネ・コンティは。ブルゴーニュの中で最高のワイン。いや、世界中のワインの中でも最高クラス。年間の生産本数が僅か6,000~10,000本程度のワインに、アラブの王様や映画スターなどが群がるのだから、恐ろしい値段になっている。

その、ロマネ・コンティに迫ろうというのですから、途方も無い話である。しかも、本場のブルゴーニュ地方でなく、カリフォルニアで造るというのだから! ワイン好きには、なかなか楽しい内容。
 
ちなみに、ワインについては……。まぁ、味は似ていない事もないのだけど、やはり本家には及ばない気がする。ロマネ・コンティは20万~、このワインなら1万円前後から。価格を考えると、お買い得とは言えるが。購入する場合は、畑名の入ったやつにしよう。ジェンセン、リード、ミルズ、セレック、この4つの畑名が記されている。3,000円くらいの安いワイン(畑名ではなくセントラルコーストと記されている)は、ジェンセンおじさんが造ったブドウではなく、契約農家栽培分である。

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半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く

半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く
(2009/04/09)
柴山 政行

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客よりも店員が多いデパートやブランド店、なぜ儲かるのか。サラリーマンとプロ野球選手、どちらの生涯賃金が高い?…「業界の儲けるしくみ」から「会計の秘密」がわかる本。本書は、知識がゼロの方でも理解できる「会計入門書」です。ビジネスや給料の不思議な「からくり」について読み進めていくうちに、いつのまにか会計の知識が身につくという、お得な「つくり」になっています。


公認会計士が書いているので、もっと突っ込んだ内容なのかと思いきや、ごく普通の事を多少分析した程度。何も分かっていない初心者にはこの位で十分なのかもしれないが。

儲けるためには安く作って(仕入れて)ボッタクリが基本だが、それだと馬鹿しか引っかからないので、上手く誘導するためのビジネスモデルが必要となる。本書を読めば、何で客がいない店なのに潰れないのか、売れ残っても生き残れるのかという疑問には答えてくれるだろう。


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プライシング―消費者を魅了する「値ごろ感」の演出

プライシング―消費者を魅了する「値ごろ感」の演出プライシング―消費者を魅了する「値ごろ感」の演出
(2003/09)
青木 淳

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本書は単なる値段のつけ方のテクニックについて書かれたものではない。通常、モノやサービスの値段は、企業側の一方的な論理で、コストや他社との比較などから決められる。それに対し「プライシング」は、「モノ、サービスが顧客にとってどれほどのバリュー(価値)を有しているのかを金銭という共通指標の上で格づける」ものであり、企業活動の盛衰を決するきわめて重要な戦略課題であると著者は位置づける。本書は「プライシング」の定義や事業戦略における意味や基本原則に加え、それを実践するための方法を紹介したものである。


なんだかバイヤーでもないのに、いや、流通や販売の人間ですらないのに、こんなのばかり読んでいるが……。。モノの値段のつけかたについて、非常に考えさせられる一冊。かなり奥深い、緻密な理論が展開されている。実際、ここまで深く考えて値段設定している人は、ほとんどいないだろう。価格設定について権限を持つ者なら、読んでおくべき一冊である。

その値段、「キリがいいから1,980円にしとこうか」などという適当な理由でつけてない?


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ヒトはなぜその商品を選ぶのか?―脳とクオリアから解き明かす

ヒトはなぜその商品を選ぶのか?―脳とクオリアから解き明かすヒトはなぜその商品を選ぶのか?―脳とクオリアから解き明かす
(2004/05)
平林 千春

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ヒトは、美しい・さわやか・おいしい・心地よいといった質感=クオリアをどのように感じとるのか? 商品をヒットさせるために不可欠な「クオリア」の意味と、これを商品開発に活かす方法について、消費分析の第一人者が解説。おいしい辛さとまずい辛さ、鮮やかな赤と深みのある赤……、ヒトはこの違いをどのように感じているのか?消費分析の第一人者が「脳が受ける物理的刺激と感情の現れ」を探求する最先端のマーケティング論。これからの商品開発に欠かせないヒントを明かす。


バイヤーも、店舗スタッフも、流通に関係ない消費する側のヒトにも興味深い内容。脳の動きから述べられたマーケティング理論。ヒット商品には、それだけの何かがあるという事に納得。それにしても、頭の中身まで研究しないとダメなんて、売り手は大変だ。従来のチェーンストア方式では、もうどうしようもない事だけは確かだけどさ。

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ヴァイキング7つの教え

ヴァイキング7つの教え―逆境を生き抜く北欧ビジネスの知恵に学べヴァイキング7つの教え―逆境を生き抜く北欧ビジネスの知恵に学べ
(1999/09)
オッレ・ヘドクヴィスト可兒 鈴一郎

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「各個人が自分自身の生き方に責任を負う」これが、古のヴァイキングの人生哲学だ。一艘の小舟で荒波を乗り越えるためには、それぞれがポジショニングを守り、責任を全うすることが不可欠だった。それは時には生死に関わる重大な要素でもあったのだ。こうした厳しい生活環境の中で生まれた知恵と行動規範は、今日の日本人、特にビジネスマンには、逆境を生き抜くための指針となるだろう。ヴァイキングの人生哲学には、明日のサバイバルへのヒントが詰まっている。


こんな題名だが、実はヴァイキングに関する歴史書ではなく、北欧系企業をヴァイキングになぞらえて論評したビジネス書である。人口で考えると小国ではあるが、なかなかユニークな企業がいっぱい。国内市場が小さいがゆえに、海外に出て行かざるを得ないのだが、その事が逆に、世界で通用する技術を持つ企業を育てたとも言えよう。

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オーガニック・ワインの本

オーガニック・ワインの本オーガニック・ワインの本
(2007/04)
田村 安

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オーガニック・ワインは、ワイン本来の味と香りを持っていておいしいだけでなく、深刻な地球環境問題にもひとつの回答を与えるものである。農薬や化学肥料を使わない本物のワインの魅力を語る、ロハス生活のためのワイン読本。


表紙、新しくなったんだ。図書館に置いてあった旧版よりも、このほうが売れると思う。見た目は結構大切である。

自然の力で農作物を育てるというのは大変な労力を必要とする。しかし、その見返りは少ない。手間暇かかって収入は増えないどころか、下手すれば減ってしまう。地域によっては農薬や機械が売れなくなるので妨害すら入りかねない。そこまでしてオーガニック・ワインを造ろうとする行為は、もはや農業を超えて哲学である。

目先の利益だけに群がった結果、人類は自らの首を絞めつつある。ごく一部の人々であっても、この様な試みをしているのは素晴らしいと思う。しかし、この微々たる力で滅びに向かって走る愚かな二足歩行生物の歩みを止められるとも思えない。資本主義が自壊するのが先か、人類が滅亡するのが先か……。

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ゾウを倒すアリ

ゾウを倒すアリ (講談社BIZ)ゾウを倒すアリ (講談社BIZ)
(2007/01/23)
廣川 州伸

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まともにぶつかっても勝ち目のない相手とは「空を飛び、時間を超える戦略」で戦おう! 居酒屋チェーン、バネ工場、クリーニング店……巨ゾウのような大手を倒したアリのような中小企業15社の物語。小さくても元気いっぱいの会社、こんなにあります!


まともに正面からぶつかったのでは、アリはゾウに勝てない。正攻法では大企業に踏み潰されてしまう中小企業がどのように戦ったのかを、実例を踏まえて紹介している。ビジネスといえば聞こえは良いが、何でもアリの薄汚い世界だから、基本的に人を騙してナンボです。日本を代表する大企業ですら、裏では酷い事を平気で行う訳ですから、これに正面から突っ込んだのでは勝機が無いのである。かといって、ホリエモンのようなチート行為は許されない。ならば、違法ではないが意表をつくアイディアや反撃が必要になるのである。

それにしても、外圧を利用しないと何も変わらないパターンが多いのは、資本主義国家としてどうなのでしょうか? 自分で判断する脳みそが無いのなら、硬直的で脳死した高級官僚は要らないのではないかと思えてくる。足を引っ張るくらいなら、規制撤廃して傍観してくれたほうが良いのですが。

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ノードストローム・ウェイ―絶対にノーとは言わない百貨店

ノードストローム・ウェイ―絶対にノーとは言わない百貨店 (日経ビジネス人文庫)ノードストローム・ウェイ―絶対にノーとは言わない百貨店 (日経ビジネス人文庫)
(2001/02)
ロバート スペクターP.D. マッカーシー

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徹底した「お客様第一主義」で、顧客満足の世界No.1企業となった百貨店ノードストローム。その独創的な経営手法を解明した本書は、サービス業ばかりでなく、ビジネスに携わる人すべてにとって必読書といえる。話題のベストセラーに、最新情報を付加した文庫新版。


最高クラスのサービスで知られる百貨店ノードストローム。驚異的なその精神は、まさに神話のよう。しかし、さすがの神話もチェーンストア企業に押されて危機に陥りつつある模様。

これは、ノードストロームでしか出来ない事。まさに神話、或いは伝説です。利益至上主義の小汚いトップが君臨する企業では、到底無理であろう。もう一つの障害となるのは、顧客。客は神様でも何でもない。売り手と買い手は本来50:50であるはず。何を勘違いしたのか、偉そうにする馬鹿が多いのが日本の客の特徴でもあるが、それは本来おかしいのである。

いかにも「買ってやる」的な態度であるが、もしも食べ物がなくて、売り手が売ってくれなかったら、貴方は飢え死にするしかないのです。相手に対して感謝する気持ちを持てない馬鹿者は、絶対にどこかで損をしているのだけど、それすらわからないらしい。

これ、もし日本で実践したら、クレーマーがたかって大変な事になるのだろうな。人は自分のレベルに見合ったサービスしか受ける事が出来ない。サービスは無償ではない。安い店には安い客が集まるものである。

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すべては一杯のコーヒーから

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)
(2005/03)
松田 公太

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27歳で起業を志し大手銀行を退職した青年は、体当たりの交渉でスペシャルティコーヒーの日本での販売権を得た。銀座に待望の1号店を開業した後は、店内に寝袋を持ち込み泊まり込みで大奮闘。ビジネスにかける夢と情熱は、コーヒーチェーンを全国規模にまで大成長させた。金なし、コネなし、普通のサラリーマンだった男になぜできたのか?感動のタリーズコーヒージャパン起業物語。


タリーズコーヒージャパンを立ち上げた青年企業家の物語。本国ではタリーズなど弱小勢力にすぎないかもしれないが、日本国内においては、スターバックス相手に結構健闘していると思う。一号店出店時の徹底した張り込み調査、規制に阻まれ妨害を受け、初期の駄目社員が働かなかったりと、ドラマは尽きない。

某所には関係者らしき者の逆恨みレビューも掲載されているが、駄目な部分に関して具体例を挙げずに貶している方が大人気ないと思う。確かに急拡大するベンチャー企業には様々な歪みが生じるだろう。ならば、第三者が見て納得の行くような例を挙げて本書に反論して欲しい。ただの文句を読まされても全く参考にならない。

帯の「金なし、コネなし、普通のサラリーマンだった男」というのは言いすぎだと思う。三和銀行に入行している時点で普通ではなくエリートだし、コネや金も暗黒企業とは比較にならない程付いてくると思うぞ。


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「嫌消費」世代の研究―― 経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち

「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち
(2009/11/13)
松田 久一

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若者の消費が変化している。若者はなぜ、物を買わなくなっているのか。そこには巷間ささやかれている「低収入」「格差」「非正規雇用の増加」以上に深刻な、彼ら独特の心理=「劣等感」が強く影響している。


フィーリングだけで物を言っている人々と比べると遙かにマシではあるのだが、消費ありきという旧世代視線によるバイアスがかかりすぎている点が不満である。低収入や格差はともかく、この現象を「劣等感」という曖昧なもので論じて良いのか疑問である。若い世代特有の現象で、他の世代には劣等感が無いのか? 戦後世代だって、何もかも灰燼に帰した事による劣等感、バブル崩壊後の世代だって受験地獄で数多くの人間が振るい落とされた事による劣等感があると思うぞ。とりあえず、バブルの波に乗った世代には、劣等感など無いという訳ですねわかります!

200万円以下の人々に嫌消費性向が少ないのは、単に収入が少なすぎて、物を欲しがらないレベルにすら到達出来ないのじゃないのか? 単純にその比率を出すだけでなく、どういう調査で弾き出した数字なのか説明してもらわないと、いまいち納得出来ない。

日本の短い春の時代を謳歌したバブル世代目線で、消費しない若者をネガティブに捉えてもなぁ……。消費しないのも一種の防御行動なのだから、まず貴方達の世代がガッツリと握っている既得権益を放出し、世代間格差や産まれ年による不公平を是正しなさいよ。ワインの当たり年、外れ年じゃあるまいし……。

今の若者は車を買わないと言われるが、不良債権化したバブル世代を容易に切り捨てられないので、日本型雇用制度を守るため、身代わりで非正規雇用となり使い捨てにされている。仮に正規雇用されたとしても、成果主義で右上がりは期待出来ない。国家ぐるみの巨大なネズミ講である年金制度は崩壊寸前だし、国の借金が増えたなら「消費税あげればいいじゃない」と馬鹿な政治家が短絡的に発言するような現状、未来に期待など出来ない。この局面で金も無いのに車を買うようなやつは、やはり馬鹿扱いされても仕方がないだろう。

こんな世の中では、むしろ負担になるような不必要な物は買わないという選択肢が正常であって、バブルの大波に乗って人生を謳歌した世代に嫌消費行動をネガティブに見られてもなぁ……。若者に消費して欲しいのなら、まずは世代間格差の是正とセーフティネットの完備、そして敗者復活戦型社会の構築が不可欠だろう。

アプローチ自体は興味深いのだが、バブル世代視点によるバイアスがかかりまくっているのが残念。これでは、高度成長期やバブルの大波に乗って人生ウハウハだった事がある中高年のおっさんにはウケても、日本の不味い部分ばかり押し付けられている若者は「ああそうですか。おじさん達は良い思いばかりして凄いですね羨ましいですリア充死ね爆発しろ!」としか思わないんじゃないの? もっと客観的に論じれば良書になったのに。


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