越谷オサム

攻略対象書籍は以下。


ボーナス・トラック』★★★★
階段途中のビッグ・ノイズ』★★★★
陽だまりの彼女』★★★☆
空色メモリ』★★★★
金曜日のバカ』★★★★
せきれい荘のタマル』★★★★
くるくるコンパス』★★★★
いとみち』★★★★
いとみち 二の糸』★★★☆
いとみち 三の糸』★★★☆


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くるくるコンパス

4591129047くるくるコンパス (一般書)
越谷 オサム
ポプラ社 2012-04-10

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さえない中学将棋部の男子三人カズト、シンヤ、ユーイチは、転校してしまった部活仲間の佳織に会うために、京都行きの修学旅行を飛び出して大阪へ。恐ろしい体育教師や、非協力的な班の女子、不慣れな大阪の街…数々の困難を乗り越えて、たどりついた先には―?苦くて痛いような、甘酸っぱくてくすぐったいような、熱くて特別な、長い旅が始まる。


将棋部に所属する男子中学生が、修学旅行である計画を立てる。行き先は京都なのだが、教師の目を盗んで抜け出し、大阪へ行こうというのだ。

グリコの看板など、大阪の風景を写真に撮って恐ろしい学年主任に恥をかかせつつ、大阪に転校してしまった香織に会おうという計画だった。

一緒に行くという同じ班の女子を置いて大阪まで来たものの、いきなり梅田で迷ってしまい、序盤から計画が狂いっぱなし。梅田ダンジョンは、初心者だと苦戦するからなぁ。

ガラの悪そうなおっさんに道を聞いたために話が脱線しまくりだし、ようやく道頓堀まで辿り着いても、今度は現地の不良にカツアゲされそうになる。ガラの悪そうなおっさんは伏線なんだろ? と思っていたら、やはりお助けフラグが!

邪魔が入って予定が狂ったため、香織に会う時間が無くなるのだが、罰として坊主頭になる事を覚悟し、江坂まで行く事に。

修学旅行の物語だけど、すでにおっさんとなった主人公が過去を思い出しているので、その後の人生で何が起こったかについても少しだけ語られる。全員がハッピーエンドであって欲しかったのだが……。


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いとみち 三の糸

4104723053いとみち 三の糸
越谷 オサム
新潮社 2014-04-22

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アルバイト先の「津軽メイド珈琲店」で、後輩ができました。でも―ひとつ屋根の下であの人と過ごした夜。淡いながらも、熱烈な恋!?自分が本当にやりたいこと。叶えるために進むべき道。それが、少しずつ見えてきました。ちっこくて泣き虫で、祖母譲りの濃厚な津軽弁。口下手だけど、三味線を構えれば饒舌な「相馬いと」も高校三年生。純度100%の青春サーガ、「いとみち」三部作、完結編!


卒業するところまでやって欲しいと思っていたら、三冊目まで出た。高校一年だった主人公も、受験生になってしまう。

漫画家志望のお気楽天然メイドだった人の妹がバイト先に入ってくるのだが、なかなか周囲と上手くいかない。弱気だから言いたい事も言えずに我慢していたいとだが、ある日、爆発してしまう。

すでに受験生なので、メイド要素は半分くらいになって、受験勉強をしなければならないのだが、オープンキャンパスで上京したら、人の多さに圧倒されるし、言葉が通じなくて凹んでしまう。仙台にある国立も見学に行くのだが……。おいっ! それって旧帝じゃないのか!? 関東より北では最難関大学だろ?

メイド喫茶が二号店オープンに向けて動く中、いとは受験に挑むのだが、実力相応校に落ちてしまい、滑り止めはインフルエンザで終了フラグ。高望み本命校に行くしかないという崖っぷち状態に。どうせ主人公補正がかかって合格するんだろう? と思っていたら、やっぱり……。

偏差値80まで上げてもフルボッコにされた身としては、主人公補正とか嫉妬しまくりんぐで素直に喜べない。可愛いから許すけど。ゆとり世代以降はイージーモードでいいよね。お前ら、日東駒専産近甲龍が今のMARCH関関同立下位学部よりも偏差値高かった時代なんて知らんだろ? 偏差値60程度じゃ運がなければ大東亜帝国すら引っかからない地獄モードだったんだぜ。

受験は無事終わるが、後輩男子とのフラグが立つのは1年後か。メイド喫茶は三味線の出来る後輩が二名も増えた! うち、一名が予想を遥かに超える人物で驚いた。大学生編として、まだまだ続けられそうな感じだけど、三部作完結と書いてあるから、これで終わりか。

文庫版も出ているけど、デフォルメされすぎているので、一般書籍版の絵のほうが好みのタイプ。


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いとみち 二の糸

4104723045いとみち 二の糸
越谷 オサム
新潮社 2012-09

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グルーヴィンで、ど直球。青春小説の金字塔『いとみち』待望の続編登場! 濃厚な津軽弁と三味線の使い手、相馬いとが高校二年生になりました。でも、相変わらずちっこくて泣き虫で、人見知りです。アルバイト先の本州最北端にあるメイドカフェでは、先輩たちから避けられて、三味線コンサートもマンネリ気味。写真同好会に入ったものの親友と大げんかし、学校も居心地が悪くて――。どうするの、いとっち!?


まさかシリーズ化して2巻が出てくるとは思わなかった。今回もハツヱ五十音表が巻末についている(笑)。

泣き虫ちびっ子メイドも高校二年生に進学。友達と写真同好会を作り、大きな後輩も出来、様々な人間模様が展開される。友達やバイト先の先輩とギクシャクして悩んだりもするのだが、基本的に良い人ばかりなので、安心して成り行きを見守る事が出来る。

メイド長は幸せを掴み、先輩メイドもチャンスを掴む。そしてロリメイドが掴むのは、巨体の後輩という……。ゆっくりと成長して行く姿が微笑ましい。これは、三の糸も来るか!? どうせなら、卒業するところまでやって欲しい。


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いとみち

4104723037いとみち
越谷 オサム
新潮社 2011-08

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「お、おがえりなさいませ、ごスずん様」本州最北端のメイドカフェで、だべ。ちっこくて泣き虫で濃厚すぎる津軽弁。日本代表クラスの「ドジッ娘」相馬いとの進化が、全速力で始まる。津軽の奇跡、グルーヴィンな青春小説。


表紙がメイドさんでリクエストするのが恥ずかしいと迷っていたら、誰かがリクエスト入れてくれたらしい。誰か知らないけどGJ! どうも有難うございます(笑)。

メイドものだけなら目新しくも何ともないが、青森にある本州最北端のメイドカフェが舞台の青春小説で、三味線が重要な道具として登場するのは意外だった。秋葉原じゃないんだね(笑)。

主人公は標準語が喋れず、濃厚な津軽弁になってしまう、泣き虫でドジッ娘の女子高生。しかも小さくてロリっ娘というのが可愛すぎる。メイド服を着てみたい、自分の性格を変えたいと勢いで応募してしまったものの、採用されてしまい途方に暮れるいとっち。

すぐ転ぶし、訛りすぎて「お帰りなさいませご主人様」すらちゃんと言えないし、後悔して辞めようと思うもののきっかけがつかめず、そのままバイトし続ける事になる。

先輩のメイド長みたいな感じの人はちょっと怖いけど、厳しいだけで別に意地悪という訳じゃない。漫画家志望のお気楽天然メイドみたいな人も面白い。店長も真面目だし、オーナーだってクセはありまくりだけど悪人じゃない。嫌な奴が一人も出て来ないので素直に楽しめた。

メイドを使っただけのただの萌え小説ではなく、メイドカフェの面々やご主人様達と関わる中で、とっちが成長していく青春物語になっているのが良かった。メイドに三味線という組み合わせも、あんまり見かけないので面白い。

いとの祖母は津軽弁が強すぎて、もはや宇宙人言語。何喋っているのかほとんど分からなかったけど、最後のページにハツヱ五十音表という暗号解読表があるのかっ!! うーむ、読む前に見ていたら祖母の言葉が分かったのに(笑)。


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空色メモリ

空色メモリ空色メモリ
(2009/11/27)
越谷 オサム

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たったひとりで坂高文芸部を守る、ハカセこと河本博士に春が来た。なんと、可愛い新入生が入部したのだ。彼女が人気のない部を選んだのには、何か秘密がありそう。部員でもないのに文芸部に入り浸っているおれは、そんな出来事をおもしろおかしく綴っている。その日記“空色メモリ”が、思わぬ騒動を呼んで―。“非モテ男子”たちの恋模様をミステリ風味で描く、青春小説の決定版。


主人公はデブ、友達は一人で文芸部を守るハカセという非モテ男子が主人公。暑苦しい坂高文芸部に春が訪れる。可愛い下級生女子が入部してくるのだが……。ん!? この人、可愛いの? なんか地味系女子にしか見えませんが何か?

ハカセは空回りするばかりで痛いが、デブが意外に行動的で、ネクラデブじゃないのが面白い。デブじゃなかったら、それなりにモテ期が来るかもしれないのに残念だ。運動して体重落とせよ(笑)。

新入部員の野村さんが、イケメン絡みのやっかみを受けて虐められているようなので、憤ったハカセが立ち上がる。靴隠しの犯人と間違えられたサキも加わり、敵の正体を暴こうとするのだが、途中でデブが「空色メモリ」という、ある意味とっても恥ずかしい内容が入ったメモリを盗まれてしまい、トラブルが倍増する。


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せきれい荘のタマル

せきれい荘のタマルせきれい荘のタマル
(2011/01/18)
越谷 オサム

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舞台は(都内ではあるが)郊外の私立大学。いい奴だけど、どうもおせっかいが過ぎる男子大学生・タマルと、タマルに毎度振り回される後輩・寿史が繰り広げる、なかなか熱くるしい、ドタバタ学園コメディー。


題名のタマルが意味不明で気になっていたのだが、まさか人名だったとは(笑)。大学に合格し、静岡から上京した寿史が、隣の部屋に住んでいた先輩の田丸と出会い、いろいろと厄介事に巻き込まれる。

同じく静岡から上京した法村珠美(のりたま)に片想い中の寿史は、距離を縮めようと映画研究会に入るが、撮影班と鑑賞班に分かれて対立中。自分は鑑賞班、意中の相手は撮影班だったという間抜けな事に。

隣部屋に住んでいるタマルが私生活まで干渉してくるし、部で盗難事件は発生するし、カルト教団とトラブルが起こって拉致されそうになるし、波乱万丈すぎる学生生活だな。様々な事件に巻き込まれて翻弄される中、告白すら出来ずに玉砕、アンポンタン確定BAD ENDに全米が泣いた。つーか、さっさと告白しない寿史が悪い。


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金曜のバカ

金曜のバカ金曜のバカ
(2010/01/30)
越谷 オサム

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天然女子高生と気弱なストーカーが繰り返す、週に一度の奇天烈な逢瀬のの行き着く先は――?(「金曜のバカ」) ピュア過ぎてアブノーマルなヤツらが繰り広げる妄想と葛藤! ちょっと変でかわいい短編小説集。


5編入った短編集なのだが、どれもいい感じである。表題作の「金曜日のバカ」は、偶然出会った女子高生と変質者的な引き篭もりキモオタが、とある事情によって戦い始める話だった。あまりにもバカっぽい出会いだったので、全くフラグが立たないのが本日のアンポンタンといった感じである。

「星とミルクティ」は、流星を見に来た男子高校生が、同じく星を見に来た女子高生と夜中に出会う話だった。初対面の二人だったが、この話にはある仕掛けが施してあって、時空を超えた展開になるのがGJである。まさか夜中に一度だけ出会う女子高生の正体が……だったなんて!

「この町」だけ可哀想な展開だった。愛媛に住む、盛りのついた童貞男子高校生が女子と一緒に東京旅行しようと計画を練るが、直前になってドタキャン食らうという酷い事に。どうしようもないクソ女だなこいつは。とりあえずご愁傷様というか、リア充爆発ざまあwww といった感じで終わる。

「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」は、同級生の女子と恐竜展に行く事になった男子高校生の話。重度の恐竜オタクなのを必死に隠し、普通の17歳を演じようとするのだが……。後半がフラグ立ちそうなリア充展開となりハッピーエンド。

「ゴンとナナ」は、年老いた犬と女子高生の話だが、最初は飼い主視点。部活を辞めてしまった女子高生を連れ戻そうとする後輩男子。しかしそこへ後輩女子が乱入して来て、横からさらわれてしまい、砂浜で放置プレイとは(笑)。その後は女子高生とは別の視点に変更。昔話になっているお宝が目の前に沈んでいそうなのに、見つからないまま終わるんだろうな。


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陽だまりの彼女

陽だまりの彼女陽だまりの彼女
(2008/04)
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恋の始まりに、理由なんてない。でも、恋の終わりには、必ず理由がある―。運命の人を、そんなに簡単にあきらめちゃって、いいんですか?中学時代の幼馴染と10年ぶりに再会した俺。冴えないイジメられっ子だった彼女は、驚異の大変身を遂げていた。モテ服にさらさら大人ヘア、しかも、デキる女系。でも彼女、俺には計り知れないとんでもない過去を抱えていて…哀しくて可笑しくてふわふわ心温まる、恋する切なさのすべてがつまった恋愛小説。


中学時代に虐められっ子で勉強も出来なくて変わり者だった彼女が、時を経て目の前に再び現れる。再開した真緒は、取引先の有能な営業で、しかも美女。

ここからトンントン拍子で上手く行き、かつての同級生から恋愛モード、さらには駆け落ちへと突っ走る。前半はひたすらバカップル状態であるが、真緒が魅力的なのでOKです(笑)。

しかし、もうすぐ消えていなくなる様な言動を真緒が取り始める。毛も大量に抜けたりするので、また病死物かと思いきや……。残された浩介に全米が泣いた。


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階段途中のビッグ・ノイズ

階段途中のビッグ・ノイズ階段途中のビッグ・ノイズ
(2006/10)
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暑い夏、無意味に熱かった僕たち、ビールなんて苦くて飲めなかったあの頃―。だめな先輩のせいで、伝統ある軽音楽部が廃部になってしまう。がけっぷちに立たされても、啓人は煮え切らなかった。しかし、幽霊部員だった伸太郎に引きずられ…。太ももが眩しい同級生への恋、頼りにならない顧問、不協和音ばかりの仲間たち。四面楚歌の状況で、啓人は「一発ドカンと」やれるのか!? 振り返れば、すべてが懐かしく、愛しい。


不良の先輩が起こした不祥事で廃部寸前になる軽音楽部。かつての栄光は失われ、たった三人だった部員のうち、二人は麻薬事件で退学処分。たった一人残された少年のもとに、幽霊部員と化していた同級生が現れて校長と掛け合い廃部を撤回させる。

とりあえず処分保留にはなるのだが、学祭までに実績を出さないといけなくなる。練習場所は階段、顧問が監視していないと練習不可だが、そもそも顧問がいない。メンバーも全然足りていない。全校生徒から敵視され、規則原理主義者の体育教師からは目の仇にされるという四面楚歌状態。

次々に押し寄せる障害を必死になってクリアしていく二人。駄目っぽい先生を何とか顧問にし、紹介されたイケメンを引き込み、吹奏楽部の圧政者に嫌気がさして辞めて来た男を加えた頃から、少しずつ何かが変わり始める。

思いっきり青春していて良い感じである。体育教師には苛立つけれども、四人が腐らず頑張るから敵キャラとしてなら許しても良いか。顧問の駄目っぽい先生が、実はスゴイ!


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ボーナス・トラック

ボーナス・トラックボーナス・トラック
(2004/12/21)
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こいつ、なかなかいいやつなんだ、幽霊であることを除いては…ハンバーガーショップで働く「僕」は、ある雨の晩、ひき逃げを目撃したばかりに、死んだ若者の幽霊にまとわりつかれる羽目に。でも、なかなかいいやつなんだ、アルバイトの美少女にご執心なのは困りものだけど…。「僕」と幽霊がタッグを組んだ犯人探しの騒動を描いて絶賛された、ユーモアホラーの快作登場!第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。


第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

仕事帰り、轢き逃げ事故に遭遇してしまったハンバーガーショップ店員。先行していたヤン車が轢いたらしき人物は、もはやピクリとも動かなかった。轢き殺されて幽霊となった男と、それが見えるようになってしまったハンバーガーショップ店員の漫才みたいな日常。幽霊は出るけど、とっても間抜けで全然怖くないからホラー要素は皆無なのである。

ハンバーガーショップでは、やり手のアルバイト店員と女子高生2人も物語に絡んで来るから単調にならずに楽しめる。キチガイ暴走車に殺されてしまったけど、怨念と化したのではなく、上手く死ねなくて気がつけば成仏出来ずといった感じの幽霊。そんな彼に頼まれて、やる気の無い警察に代わって犯人を捜すハンバーガーショップ店員だったが……。ミステリー要素は極めて低いので注意。


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