大崎梢

攻略対象書籍は以下。

成風堂書店事件メモ シリーズ
配達あかずきん』★★★★☆
晩夏に捧ぐ』★★★☆
サイン会はいかが?』★★★★
『ようこそ授賞式の夕べに』

出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ
平台がおまちかね』★★★★
背表紙は歌う』★★★★

天才探偵senシリーズ
『天才探偵sen公園七不思議』
『オルゴール屋敷の罠』
『呪いだらけの礼拝堂』
『神かくしドール』
『亡霊プリンスの秘密』
『迷宮水族館』
『テレビ局ハプニング・ツアー』

片耳うさぎ』★★★★
夏のくじら』★★★☆
スノーフレーク』★★★☆
ねずみ石』★★★
かがみのもり』★★★☆
キミは知らない』★★★★
プリティが多すぎる』★★★★
『クローバー・レイン』
ふたつめの庭』★★★☆
『忘れ物が届きます』
だいじな本のみつけかた』★★★☆
空色の小鳥』★★★☆




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空色の小鳥

4396634757空色の小鳥
大崎梢
祥伝社 2015-09-01

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「おまえはちがうから。この家から出ていくことを考えろ」三年前に急逝した兄・雄一と最後に交わした言葉。兄は微笑を浮かべていた。大企業のオーナーである西尾木家に後妻の連れ子として入ったものの、疎外感の中で暮らしてきた弟の敏也は、いまだにその真意が分からずにいた。ある日、偶然兄に内縁関係の妻子がいることを知った敏也は、妻・千秋が末期癌であることを突き止める。千秋の死後、六歳になる娘の結希を引き取ることにした敏也。だがなぜか、兄を溺愛したワンマン社長の父や一族には、そのことを一切知らせずに暮らし始めた……。敏也の真意とは? 静かな感動が胸を打つ著者渾身の家族小説!


急逝した兄に妻子がいる事を知った敏也は、ある目的のため、兄の子を引き取って育て始める。探し出した時点で妻の千秋は末期癌になっていた。

主人公の敏也は大企業を経営する西尾木一族なのだが、再婚した母の連れ子なので完全に外様扱い。西尾木家の人間から散々な目に遭わされ、母も殺されてしまったので、兄の子を切り札にしようと目論んでいた。

兄の子の結希を引き取る事に成功した敏也は、義理の父には知らせず二人で暮らし始める。子育てが忙しくて会えなくなるからと別れたはずの亜沙子や、学生時代の友人でオカマちゃんになってしまった汐野も敏也のマンションに住み込むようになり、大人3人に幼女が1人という、よく分からん家庭になってしまう。

西尾木家の人間がクズだらけで酷かった。ラストでどんでん返しがあり、目論見通りに事が運ばないのは残念すぎる。


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だいじな本のみつけ方

4334929761だいじな本のみつけ方 (BOOK WITH YOU)
大崎 梢
光文社 2014-10-16

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大好きな作家の最新刊。発売を楽しみにしていたある日、中学二年生の野々香は、学校の手洗い場の角で忘れ物の本をみつける。好奇心から書店のカバーを外してみると、それは、まだ発売されていないはずの最新刊だった!野々香と、クラスの図書委員・高峯秀臣は、本の持ち主の正体と、どうやって手に入れたかを探り始める―。大切な本との出会いをめぐって巻き起こる、賑やかでやさしい物語。


本好きな女子中学生の野々香と、図書委員の座を奪ったライバル高峯秀臣による、本絡みのライトなミステリー。

手洗い場に忘れられていた本を見かけ、同じ物を買おうとした野々香だったが、それはまだ発売されていない本だった。本屋に並んでいない新刊がなぜ忘れられていたのか気になった野々香は、高峯と共に謎を解く事になる。

最初の謎が次の謎にゆるく繋がって行くのが楽しい。幼い頃に読み聞かせをしてくれたビトさんの正体、ビトさんがなぜ子供相手の読み聞かせを止めてしまったのか、大人達の不手際で可哀想な目に遭ってしまったマリちゃんの居場所を突き止めるところまで繋がって行く。

図書館では一般書コーナーに置いてあったけど、ジュブナイルな感じだったから、難解な謎解きは無く、ミステリー要素はかなり薄め。マリちゃんが登場しないまま終わるのは残念だった。


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ふたつめの庭

ふたつめの庭ふたつめの庭
(2013/05/22)
大崎 梢

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そこは、かけがえのない場所。だから、あきらめない。裏鎌倉の保育園を舞台に新鋭が描く、家族と恋の物語。保育士になって五年の美南とシングルファーザー一年と二ヶ月目の志賀隆平。隆平は定時退社しやすい部署に異動し、子育てに奮闘するものの、保育園は予測不能のことばかり。園内の事件や行事を通して、美南と隆平は気づき、育んでゆく、本当に大切にしたいものを。湘南モノレールの走る街で紡がれる、愛しい時間を描く傑作長篇。


保育園を舞台に、本も少し絡んだ日常ミステリー。今までの作品と比べたらミステリー要素も本繋がりも薄口で、恋愛要素のほうが多めになっているのが少し残念。悪くはないのだが、『配達あかずきん』みたいなキレ味を期待して手に取ると、ちょっと微妙な感じかも。

離婚してシングル・ファーザーとなってしまった微妙年齢の男性がモテ期始まりすぎだろう(笑)。シングル・マザーとなった美女も狙って来るし、夢見た人生が上手く行かなかったのか、身勝手な元妻も戻って来ようとするし。でもフラグ成立するのは地味系女子なのか。


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プリティが多すぎる

プリティが多すぎるプリティが多すぎる
(2012/01)
大崎 梢

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「なんで俺がこんな仕事を!」女の子雑誌で孤軍奮闘する新米編集者の爽快お仕事小説。


文芸関係を希望していたのに、女の子雑誌に異動となった青年の奮闘を描く。興味の無い職場なので、最初は情熱も何も無く、淡々と最低限の事をこなすだけなのが腹立たしい。お仕事小説なので、後半で成長してくれるのは楽しかったが。

志望大学に合格して、志望した業界の名門企業に就職。順風満帆人生を歩んでいる人間には、興味の無い仕事に対して距離を置いて全力を出さない事が、どれだけ舐めた行為か全く分らんだろう。大半の人間は、やりたくない仕事も我慢して、奴隷となって黙々とこなしているんだ。「遊びじゃねえんだ。リア充爆発しろ!」と言いたくなる。

そこら中にいる、当たりクジ人生引いて舐めたまま生きているボンクラどもと違うのは、自分の尻拭いをちゃんと自分で出来る点。言い訳せず、失敗を埋めるための努力を怠らない点には、好感が持てる。ただのヘタレ主人公ではなかった。

周囲の人間に悪意ある者が見当たらないのは羨まし過ぎる。みんな最高の雑誌を作り上げるため全力で取り組んでおり、妥協を許さないが故の衝突はあるけれども、足を引っ張ったりする馬鹿はいない。黒企業だと魑魅魍魎だらけなんだが……。


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キミは知らない

キミは知らないキミは知らない
(2011/05)
大崎 梢

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先生、本当のことを教えて。何で私の前に現れたの?研究者だった亡父の手帳を渡した直後、突然姿を消した先生。ほのかに想いを寄せていた高校2年の悠奈はたまらず後を追う。ところが再会したのは穏やかな先生とは別人のような鋭い眼差しの男。さらに悠奈の前に、「お迎えにあがりました」と謎の男たちが現れて―。


任期途中で辞めていった冴えない非常勤講師を追って行った女子高生が、訳もわからないまま事件に巻き込まれて行く。謎の男に拉致されたり、富豪の血縁に間違われたり、訪れた村では、さらに危険な目に遭う事に。

「訳がわからないよ、こんなの絶対おかしいよ(><)」と言いたくなるような巻き込まれ方で、誰が敵で誰が味方なのかも分らない。ネタバレしちゃうから書けない事が多すぎる。


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かがみのもり

かがみのもり (BOOK WITH YOU)かがみのもり (BOOK WITH YOU)
(2011/03/19)
大崎梢

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お騒がせコンビの中学生男子が持ち込んだのは、金色に輝くお宮の写真。トラブルが始まったのは、それがきっかけだった…。片野厚介は新任の中学教授。教え子の笹井と勝又が、立ち入りが禁止されている神社の裏山で、美しい奥宮をみつけたと言ってきた。その在処をめぐって接触してくる、怪しい組織と、謎の美少女中学生。降りかかるピンチの連続に、三人は、幻のお宝を守れるのか。


ワルガキ中学生がトラブルを持ち込んできて、厄介事に巻き込まれてしまう新任教師の話だった。立ち入り禁止となっている神社の裏山にある洞窟で見つけた金色のお宮。聖地扱いされているその山は、過去にカルトとトラブルがあった場所で、様々な思惑を持った人々が暗躍する。

カルトが関わっているだけに、少し間違えば恐ろしい話になりそうだけど、人が死なない少年達の冒険譚で収まっているのが良い感じである。巻き込まれた先生は大変だけど。


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背表紙は歌う

背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)
(2010/09/11)
大崎 梢

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「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。個性的な面々に囲まれつつ奮闘する井辻くんは、東に西に今日も大忙し!出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ。出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第二弾。


出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第二弾なので、単品でも読めるけど、やはり先に「平台がおまちかね」を読んでおいたほうが良いと思う。

書店絡みで起こる、さりげない日常ミステリ。やはり、人が死なないミステリはストレス溜まらなくて良い。トリック優先で、トリックを使うためにゲーム感覚で人を殺す物語は好きじゃないので。

「ビターな挑戦者」で、初対面の相手に嫌味な絡み方をしてくるデビルにムカついた。だが、こういう胡散臭い奴にも、それなりの過去が秘められているから憎めなくなって来る。

「新刊ナイト」では、高校時代の同級生だという書店員がサインを欲しがるのだが、女性作家の作品がブラックな内容で、しかも高校時代の話が原点なので、招かれざる客なのか判別がつかずに、出版サイドの面々が右往左往。

表題作の「背表紙は歌う」は、ベテランの同業者に、経営危機に陥っているらしい老舗書店の内情を探ってくれと頼まれる。地方の実力者と仲違いして面倒な事になっているらしいのだが、意外な接点と原因が!?

「君とぼくの待機会」は、大きな賞に絡んで、選考会の前から、実はもう受賞作品が決まっているというデマが飛んで面倒な事になる。本屋さん大賞みたいな例外はともかく、基本的に小説絡みの賞って密室で決められちゃうので、どうしても胡散臭さが拭えないからね。変な噂が飛び交うと疑心暗鬼にもなってしまうよなぁ。

ラストは「プロモーション・クイズ」、これが一番ミステリっぽいし、別シリーズとも絡んでくるので良かった。作品内に秘められた謎の答えが明かされないままになっているのだが、書店員に頼んでいた書評とともに、なぞなぞが。なぞなぞでありながら、作中内で明かされない答えまで隠されているという……。

この作品には登場せず、さりげなくその存在が垣間見えるだけなのだが、西巻多絵は堪らんね! GJすぎる。成風堂書店事件メモシリーズとクロスオーバーしていけば、ますます面白くなりそう。


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ねずみ石

ねずみ石ねずみ石
(2009/09/18)
大崎 梢

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祭りの夜には、ねずみ石をさがせ。かなう願いは、ひとつだけ―。中学一年生のサトには、四年前のお祭りの記憶がない。恒例の子供向けイベント「ねずみ石さがし」の最中に、道に迷って朝まで行方しれずだったのだ。同じ夜、村ではひとつの惨殺事件が起こっていて、今でも未解決のまま。交錯する少年たちの想いが、眠っていたサトの記憶に触れたとき、事件は再び動き始める。瑞々しい青春推理長編の最新作。


表紙は良い感じだったのだが、内容が微妙だった。未解決殺人事件に絡んで、記憶喪失の少年が巻き込まれて行くのだが、失われた記憶を廻ってのドキドキ感が足りない。「ボーン・アイデンティティ」の足元にも及ばない。

母子を惨殺した犯人は、今も捕まらず何処かにいる。事件当日の記憶を失ったサトが、何かを見たかもしれないのだが……。サトの周囲にいる人間が、それぞれの思惑で動き始める。過去の事件に絡んだものと思われる新たな殺人事件まで発生するのだが、いまいち盛り上がりに欠ける。

ミスリードもストレートすぎて上手く行ってないし、犯人に辿り着くためのヒントは無いので、結末に向けて、淡々と読み進めるだけになる。題名になっているねずみ石の役割も印象が薄いし、キャラ立ちも不足気味。これなら2時間物の陳腐なサスペンスドラマでも見たほうが、まだ楽しめる。

この素材で横溝正史が書けば、相当気色悪い力作が出来そうなのになぁ。この作家は、人が死なないミステリーのほうが良い。

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スノーフレーク

スノーフレークスノーフレーク
(2009/02/27)
大崎 梢

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「溶けない雪の欠片を見にいこう」その約束を果たせないまま、死んでしまった幼なじみ・速人。六年後、高校卒業を控えた真乃は、彼とよく似た青年を見かける。ほんとうは生きているのかもしれない。かすかな希望を胸に、速人の死にまつわる事件を調べ始めた真乃だったが―!?函館の街を舞台に描いた青春ミステリー。


高校卒業を間近に控えた真乃は、亡くなってしまった大切な幼なじみの真実を知りたくて動き始める。無理心中に巻き込まれた速人。1人だけ遺体が見つからないままなので、何処かで生きているのではないかという想いを捨てきれずにいるのだが、目の前に彼そっくりな男が現れて……。

実際に何が起こったのか、ただの無理心中ではなくて殺人事件だったのか、真実が見えてこないまま、ひたすらラストまで引っ張る。ネタばれになるので、小出しにされる情報に関して詳しく書けない(汗)。

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平台がおまちかね

平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
(2008/06)
大崎 梢

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自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たくあしらわれ…、文学賞の贈呈式では、当日、会場に受賞者が現れない…!?新人出版社営業部員の井辻くんは、個性的な面々に囲まれながら、波爛万丈の日々を奮闘中。本が好き。でも、とある事情で編集部にはいきたくなかった井辻くんの、ハートフル・ミステリ。“出版社営業・井辻智紀の業務日誌”シリーズ第一弾。


密林の商品説明に、シリーズ第一弾って書いてある! という事は、ここからまだまだ続くのか!?

「成風堂書店事件メモ」シリーズは書店の店員視点だったけど、これは出版社視点。立ち位置は変われど、本が大好きだという基本的なお約束は変わらず。ミステリーとしては、やや弱い感じがするけれども、本屋絡みで面白い。

最終話のポップコンテストは、実在の書籍で各社の営業が競うという方式で、後半にそのチョイスが効いて来る。これ、選ぶの結構苦労したのではなかろうか。並び順を弄っているから、最初は気づかなかった。最後のほうで、チラリと成風堂書店も絡んでくるのだが、今後、クロスオーバー展開とかあったりする? ちょっと期待してしまう。

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片耳うさぎ

片耳うさぎ片耳うさぎ
(2007/08)
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奈都は小学校6年生。引っ越してきた父の実家は、古くて大きなお屋敷で、しかも不吉な言い伝えがあるという。弱った奈都が頼ったのは、ひとりの謎めいた女子中学生だった…。優しい読後感が嬉しいミステリー長編。


父が仕事に行き詰まり、住む所も無くなって転がり込んだのは父の実家。そこは普通の家ではなく、名門の旧家。異様な広さのお屋敷に置き去り状態の小学生が主人公となる。最初は、その屋敷に畏怖を感じて小さくなっているのだが、クラスメイトの姉が興味を示し、泊まりに来るのである。

半ば無理やりな感じで、二人で屋敷内部を調べる事になるのだが、屋根裏への入り口を発見してから事件に巻き込まれて行く。深入りするなと忠告するかの様に置かれた片耳のうさぎ。年老いた近所の老婆から聞かされる悪いうさぎの話。この屋敷で過去に起こった忌まわしい事件。

殺人事件にまでは発展しないけど、軽い感じのミステリーに仕上がっている。児童書として分類はされていないけれども、子供でも読める。しかし低年齢に迎合した子供騙し的作品でもないのが優れモノ。

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夏のくじら

夏のくじら夏のくじら
(2008/08)
大崎 梢

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都会から高知にやってきた大学生・篤史は、従兄弟から強引に本場・よさこい祭りに誘われる。衣装、振り付け、地方車、鳴子。六年ぶりに復活する町内会チームは、どこよりも熱い。南国高知、真夏の風は、空から海へと吹き抜ける。一途な思いを秘めて、踊る青春群像。


高知大学に入学した青年が、半ば強引に誘われてよさこいのチームに参加する。祖父母の住む地なので、子供の頃にも参加した事があるのだが、その時に出会った年上のお姉さんとの約束を果たすために、名前すら知らない彼女を必死で探す。

しかし、なかなか憧れの君? が出てこない。参加したチームには、プロ級の踊りを踊る姫と呼ばれたりする美形青年がいたりして、それ何のプリンセスプリンセス? 状態。探しても探しても物語に登場しない年上お姉さんだけど、もしも姫女装モードだったりしたら笑えるなぁと思いつつ……。

ちょっとヘタレっぽい主人公青年だけど、さすがに男と女を間違えるほどアホではなかったか。TSフラグ立たず。

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サイン会はいかが?

サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア 32)サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア 32)
(2007/04)
大崎 梢

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同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと…。「ファンの正体を見破れる店員のいる店でサイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂だが…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかりものの書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵のコンビが、書店に持ち込まれる様々な謎に取り組んでいく。短編五本を収録した本格書店ミステリ、好評シリーズ第三弾。


成風堂書店シリーズ第三弾。

また連作短編に戻った。長編よりも短編のほうがテンポも良く読みやすい気がする。「配達あかずきん」と較べたら、ややインパクトが足りない感じがするが、ほのぼの系ミステリーなのは変わらず。

本屋絡みの事件が起こるのだが、アルバイトの多絵ちゃんが華麗に解決。本屋さんミステリーではあるけれども、謎解きはあまり無い。予め読者にヒントが与えられていないので、推理は出来ない。一緒になって謎解きをする気は全く無いので、ヒントは貰えなくても良いけど。

ちょっとずつ月日が流れているなぁ。シリーズが進んで多絵が大学を卒業してしまったらどうなるんだろう? 客になって謎解きか、正社員になってしまうのか、それとも時間稼ぎで法科大学院にでも入れてしまうのか……。今はまだ謎のままである。

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晩夏に捧ぐ

晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア)晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア)
(2006/09/30)
大崎 梢

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以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の死に纏わる謎であった…!「本の雑誌」二〇〇六年上半期ベストテンの堂々第二位に輝いた「配達あかずきん」で今もっとも注目を集める著者、初の長編推理小説。


成風堂書店シリーズ第二弾。

前回が連作短編だったのだが、今回は長編になっているので長く感じる。全体通してひとつの話だけ。一作目の密度が濃かったので、どうしても希釈されてしまったように感じてしまうのは仕方が無いか。

幽霊騒動が持ち上がった別の書店からの応援要請を受け、杏子と多絵のコンビが事件解決に挑む。かつて起こった作家殺人事件も絡んで来て、事件と幽霊騒動に何らかの繋がりがあるのではないかと考える二人。

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配達あかずきん

配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
(2006/05/20)
大崎 梢

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「いいよんさんわん」―近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ、第一弾。


本屋に関わるミステリー。本屋内部視点で物語を紡ぐだけならば、書店員で書ける人なんていくらでもいるだろう。単なるミステリーならば、もういろんな人が書いている。しかし、本屋とミステリーを融合させた本書みたいなのは見た事がない。

中は連作短編。題名も上手いけど、どの話も本読みが反応するポイントを衝いて来る。最初にある、意味不明の暗号みたいなものをヒントに読みたい本を探す話からいきなりやられる。パンダまでは判ったけど、謎の言葉までは判らなかった。暗号だとばかり思っていたら……。

物語に深く関わってくる部分は創作された架空作品になっているが、実在する書籍も結構出て来るのが興味深い。それにしても、デビュー作からかなりハイクオリティなものを投入して来る。

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