ディーン・クーンツ

たくさんありすぎるし、wikiもいまいち整理されていない感じなので、まだ見落としあるかも。


『人類狩り』★★★☆
夜の終りに』★★★☆
ストーカー』★★★☆
『デモン・シード』
『逃切』
『アイスバウンド』
『殺人プログラミング』
『悪魔は夜はばたく』
マンハッタン魔の北壁』★★★☆
『ウィスパーズ』
『ファンハウス』
『闇の囁き』
『闇の眼』
『闇の殺戮』
『呪われた少女』
雷鳴の館』★★★★
『ファントム』
邪教集団トワイライトの追撃』★★★★
トワイライト・アイズ』★★★☆
12月の扉』★★★★
ストレンジャーズ』★★★★☆
ウォッチャーズ』★★★★★
戦慄のシャドウファイア』★★★★
ライトニング』★★★★☆
バッド・プレース』★★★☆
ミッドナイト』★★★★☆
『コールド・ファイア』
ハイダウェイ』★★★★
『ドラゴン・ティアーズ』
『ミスター・マーダー』
『ウィンター・ムーン』
『心の昏き川』
『奇妙な道』
『闇へ降りゆく』
『嵐の夜』
『インテンシティ』
『生存者』
『何ものも恐れるな』
『汚辱のゲーム』
『サイレント・アイズ』
『オッド・トーマスの霊感』
『ハズバンド』
『一年でいちばん暗い夕暮れに』


『ベストセラー小説の書き方』


未訳?
Star Quest
The Fall of the Dream Machine
Fear That Man
Anti-man
The Dark Symphony
Hell's Gate
The Crimson Witch
A Darkness in My Soul
The Flesh in the Furnace
Starblood
Warlock
The Haunted Earth
A Werewolf Among Us
Hanging on
Blood Risk (Pen Name:Brian Coffey)
Surrounded (Pen Name:Brian Coffey)
Dragonfly (Pen Name:K. R. Dwyer)
Nightmare Journey
Invasion (Pen Name:Aaron Wolfe)
The Long Sleep (Pen Name:John Hill)
The Wall of Masks (Pen Name:Brian Coffey)
1977 Time Thieves
The Key to Midnight (Pen Name:Leigh Nichols)
Oddkins
TickTock
Santa's Twin
Seize the Night
One Door Away from Heaven
By the Light of the Moon
The Face
Robot Santa: The Further Adventures of Santa's Twin
Life Expectancy
The Taking
Velocity
Forever Odd
Brother Odd
The Good Guy
Odd Hours



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ストーカー

ストーカー (創元推理文庫)ストーカー (創元推理文庫)
(1999/02)
ディーン・R. クーンツ

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11歳の義弟コリンを連れ、妻が待つサンフランシスコを目指し、サンダーバードで大陸横断の旅に出た新婚のアレックス。が、一台のヴァンがどこまでもつけてくる。これは偶然なのか?じりじりと迫る妄執の影を背に、楽しいはずの5000キロの旅は悪夢の逃避行となった!若きクーンツが’70年代アメリカの現実を直視し、緊迫の筆致で描いたサイコスリラー。


日本人が一般的にイメージするようなストーカーではなくて、振られてキチガイ化した危険人物が、車でひたすら追いかけてくるというもの。「激突!」に似ているのだが、犯人像が見えている分、気持ち悪さは控えめか。

もう一捻りあるのかと思っていたが、アッサリと終わってしまった。ところで、これって「闇の囁き」(←未読)とも繋がってるの?


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バッドプレース

バッドプレース

奇妙に静かなその夜、男は路地裏で目を覚ます。手元には見なれぬ旅行鞄がひとつ。自分はなぜここにいるのか?パニックに駆られたそのとき、一陣の風とフルートのような音、そして自分が何者かに追われていることだけははっきりとわかる―目に見えぬ敵と、自分が無意識裡にどこへ行ってしまう二重の恐怖を描くスリラー。



ラスト付近まで謎を引っ張るのはいつも通りだけど、ストーリー展開が物凄くB級的な内容。試練を乗り越えてハッピーエンドな王道パターンでもない。あまりにも売れ筋作品と違うので、初期に書かれたのかと思ったけど、『ライトニング』や『ウォッチャーズ』よりも後なのか。

記憶を失った男が、自らに備わったテレポート能力に翻弄されまくるお話。敵に追われているという部分だけ覚えているのだが、記憶が無いので何者なのか不明。普通の暗殺者程度ではなさそうだが、何も分らないので、なおさら怖い。

厄介なのが、テレポート能力が制御出来ないままで、ひたすら飛ばされてしまうという点。見知らぬ路地裏程度では済まず、とんでもない彼方まで飛ばされてしまう事も……。そこで見たのは恐るべき光景なのだが、物語に直接絡んでは来ず、某存在は脇役以下の扱い。


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ハイダウェイ

ハイダウェイ

雪の山道のドライブ、厳寒の川への転落、夫の溺死。そしてその夫は緊急蘇生プロジェクトの実験台に…。幼い一人息子を失って以来夫妻にとって死は身近なものだったが、死よりずっと怖ろしい暗闇の世界がそこに待っていようとは。日夜をわかたぬ悪夢との闘いの果てに、この世のものならぬ“悪”の隠れ家(ハイダウェイ)での対決が。


あれ? 読んだ筈なのにこれだけ記憶に無いのは何故!? 再読するにもページ数が多いしなぁ。という訳で、検索しつつ、最後のほうだけパラパラ捲るという方向で(笑)。

息子を失った夫婦が、雪山で川に転落し、夫も溺死してしまうという悲劇。なんというか、これはフィクションだけど、不幸って同じところにばかり集まるよね……。緊急蘇生プロジェクトの実験台になった夫は、向こう側から戻されるものの、邪悪な何かと対峙する事になってしまう。

最後のほうだけ読み直すが、どうやら善悪二元論的な、光と闇の戦いに巻き込まれている。天使とか悪魔とか、キリスト教的な展開は、欧米人には違和感無いのかもしれないけど、もっと混沌とした八百万の神がいる国に住む身としては、どうもシックリ来ない。


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雷鳴の館

雷鳴の館

スーザンは見知らぬ病院のベッドで目覚めた。医者が言うには、彼女は休暇中に交通事故に遇い、このオレゴン州の田舎の病院に運びこまれ、三週間も意識を失っていたのだという―。しかし、彼女にはそんな記憶はなかった。と同時にこれまで自分がたずさわっていた仕事の内容、同僚の名前が思い出せない。なぜか彼女には、そこだけ記憶がないのだ。そして、彼女は病院の中で信じられないものを見た。大学時代にボーイフレンドを殺した男たちが、当時の若い姿のまま患者として入院しているのだ。その上死んだはずの男たちまでがスーザンの目の前に現れた。これは狂気か?幻覚か?その後もぞくぞくと怪異現象は起こる。そしてスーザンが最後に発見したのは信じられないような事実だった。人気沸騰の鬼才クーンツが放つ、異色の大型ロマンス&サスペンス・ホラー。


スーザンが目覚めると、病院のベッドだった。休暇中、事故に遭って、病院に運び込まれたのだと教えられるが、記憶の一部が欠落していた。仕事内容や同僚の名前を思い出す事が出来ない。

妙な病院に入院中、次々に怪奇現象が起こり始める。ボーイフレンドを殺した相手が、当時の姿のままで入院していたり、死者まで現れてしまう。普通のホラーだと思い込んでいたら、予想を超えた大仕掛けが待っていた!


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邪教集団トワイライトの追撃

邪教集団トワイライトの追撃 上

邪教集団トワイライトの追撃 下

冬なお暖かく、陽光あふれるカリフォルニアのコスタメサ。買い物を楽しむクリスティーンとジョーイの親子に、怪しげな老婆が突然まとわりついてきた。その場は逃れたものの、妖婆グレイスと、彼女が率いる謎の新興宗教〈トワイライト=黄昏教団〉の狂言者たちは、六歳の少年ジョーイとクリスティーンを脅かす。グレイスはジョーイこそ、悪魔が地上を支配するために遣わした〈反キリスト〉だと、信じているのだ。クリスティーンは私立探偵チャーリーに護衛を依頼したが、追跡者たちは、ジョーイの愛犬を殺し、ボディガードを殺し、家を焼いて執拗に迫ってくる―。日本でも人気爆発、娯楽小説の王者クーンツが放つ「読み出したら止められない」迫真の大型サスペンス追跡小説。


クリスティーンが親子で買い物していたら、妖婆が纏わりついて息子のジョーイを反キリスト扱い。いきなりカルト教団から集団ストーカーされ始め、命が危険に晒される。キチガイ恐るべし。

かくして、カルトに狙われる羽目に陥った親子は、ひたすら逃亡し続けるのだが、相手がキチガイだけに、どこまでも追ってくる。これがもう、ティンダロスの猟犬くらいしつこい。愛犬を殺され、ボディガードを殺され、家も焼かれ、もう散々な目に。

しかし後半戦、果たしてどちらが正しいのか分らなくなってくる。果たしてジョーイは本当に普通の子供なのだろうか? 最後まで読みきっても答えが得られない後味の悪さ。結局、どっちが正解なんだ?


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戦慄のシャドウファイア

戦慄のシャドウファイア 上

戦慄のシャドウファイア 下

エリック・リーベン―天才的な遺伝子工学者。彼はその才能を武器にベンチャー・ビジネスを成功させ、莫大な財を築いていたが、別居中の妻レイチエルと口論した直後、自動車にはねられて即死した。しかし、奇怪なことに彼の死体が、市の死体公示所から忽然と消失した。この報せをうけたレイチェルはあることに思い当たったが、それはあまりにも恐ろしい想像だった。信頼する恋人ベンとともに極秘の調査を開始したレイチェルの前に、謎の追手が立ちふさがる。一方、エリックが手がけていたプロジェクト〈ワイルドカード〉の機密流出を恐れた防衛保安情報局の高官アンスン・シャープも二人に対する追跡を開始した。〈ワイルドカード〉とはいったい何なのか?エリックになにがおこったのか?日本でも人気集中、モダンホラーの鬼才クーンツが放つ、超大型サスペンス。


天才遺伝子工学者にしてジェネプラン社の経営者であるエリックは、別居中の妻レイチェルと口論後、僅か24ページ目で死亡フラグ。レイチェルの目前で起こった事故。どうみてもエリックは即死状態。しかし、死体が何処かへ消えてしまう。

何もカラクリが無いのに死体が動いたらホラーだけど、遺伝子工学者なので、別の方向で怪しい。設定は『ミッドナイト』みたいに、科学の力を借りたホラー風味。しかし、霊界のオカルトパワーだろうと、テクノロジーに裏打ちされた理由だろうと、死体が勝手に何処かへ行けば怖い訳で(笑)。

消えた死体の謎を追うが、逆に恐ろしい化け物に追われる羽目に。ワイルドカードの副作用で、変形して規格外になって行く敵が、それ何てファイナルファンタジーのラスボス?


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ストレンジャーズ

ストレンジャーズ 上

ストレンジャーズ 下

ラグーナ・ビーチに住む作家ドミニック・コーヴァイシスは、深刻な夢遊病に悩まされていた。朝、目を覚ますとクローゼットやガレージの中で丸まっているのだ。同じ頃、シカゴで、ラスヴェガスで、ボストンで、得体の知れない恐怖におびえる人たちがいた。彼らにその記憶はないが、一年前の夏、あるものを“見て”しまったのだ。


登場人物、増量気味(笑)。様々な職業の人が何かに怯え続けているのだが、それが何なのかは自分達でも分らない。作家のドミニックも夢遊病に悩んでいて、目覚めるととんでもない場所で丸まっているのである。

全員が、何かを見てしまったのだが、その正体が分らないまま、後半まで引っ張られる。何が起こったのか分からないうちは、読んでいる側も正体不明の何かが怖い。

怖い話かと思ったら、次第に陰謀の臭いがしてきて、ある事件に関わってしまった人々が記憶を取り戻すと、いきなりSF風味に変わってしまう。何が起こったのか気になりすぎて、ページ数多いのに、一気読みしてしまった。それにしても、全貌が明らかになるのはラスト近く。ちょっと謎のまま引っ張りすぎ(笑)。


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12月の扉

12月の扉〈上〉 (創元ノヴェルズ)12月の扉〈上〉 (創元ノヴェルズ)
(1989/03)
ディーン・R. クーンツディーン・R・クーンツ

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少女メラニーは、雨に濡れる街角を全裸でさまよっていた。少し離れたとある家の実験室には、全身を叩きつぶされた父親の死体が横たわっている。報せを受けてローラは震えた。夫が娘を連れて姿を消してから6年の月日が流れていた。そして再会。だが娘の心は虚ろで口もきけず、ローラのこともわからない。夫は娘を実験台に何かしていたらしい…。その夜、独りぼっちの病室で少女は突然口を開いた。「扉が、12月への扉が…だめえ!」


お、おにいちゃん12月の扉は開けちゃらめー!
いや、ちょっと違うか。でも、12月の扉が開くと、恐ろしい何かが現れるのだ。

夫に娘を連れ去られてしまったローラ。ある日、彼女のもとに警察から連絡が入ってくる。連れて行かれた先には、何者かに押し潰された元夫と数名の遺体があるのだが、その損傷度合いが人間技を超えていて、非常に不可解なのだ。間もなく発見された娘は、何かの実験体にされていたらしいのだが、正体不明の何かに怯え、半分廃人みたいな事になってしまっている。最初は、政府絡みの陰謀かと思われたのだが、人智を超えた何かによる超常現象が起こり始める。

クーンツはいつでもストーリーを引っ張るのが上手い! 何が起こっているのかネタばれさせずに物語を進めるので、気になって読み進めてしまう。




12月の扉〈下〉 (創元ノヴェルズ)12月の扉〈下〉 (創元ノヴェルズ)
(1989/03)
細美 遥子ディーン・R・クーンツ

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科学者の父は、娘を実験台に何をしていたのか? 次々と叩き潰されては殺されてゆく男たちに関係はあるのか? そう、事件の中心には九歳の少女メラニーがいた。彼女が叫ぶ。「あれが……みんなを殺しちゃうわ……それから……来る……あたしを食べに」ローラに娘は救えるのか!? 巨匠が放つ究極のエンターテインメント大作!


後半戦。読み進めるうちに、その正体が予想出来てしまった。どこか別の世界から、恐ろしい何かが呼び出され、人間では不可能な連続殺人を行っているように思えるのだが、被害者に浮かぶ共通点から、徐々にその正体が見えてくる。

完璧な密室殺人が成された時点で、もうこれは普通の連続殺人事件では無いと判るのだが、そのうち目に見えない何かによって公衆の面前で惨殺される者まで出てしまう。だが、それは異世界から来た何かなどではなくて……。

これは他のクーンツ作品を読んでいる人なら、途中で結果が予想出来てしまうだろう。ネタが判ってしまい、最後のサプライズが無くなってしまった。

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マンハッタン魔の北壁

マンハッタン魔の北壁

世界的登山家のグレアムは、転落事故のショックで透視力を得た。テレビ番組で連続殺人犯を透視し、唯一の“目撃者”となった彼を殺人鬼が狙う…。奇才が描く戦慄のホラー・サスペンス。


クーンツが無名時代にブライアン・コフィ名義で出していた作品。これは過去に翻訳され、角川書店の海外ベストセラー・シリーズから出版されているので、中の人が同じであると知らなかった読者は、同じ題名の本が出て驚いたかもしれない。

世界的な登山家だったグレアムは転落事故に遭い、で足と心に後遺症が残ったが、代わりに透視力を得た。現在は登山家を引退して、マンハッタンで登山専門の出版社を営んでいる。

ある日、グレアムはテレビの生放送に出演していたが、彼に噛み付こうとする愚かなコメディアンを相手にしている時に、授かった透視能力で連続殺人犯の犯行現場を視てしまう。その事で、連続殺人犯と対峙しなければならなくなってしまう。

マンハッタンに北壁なんてあるのかと思っていたら、高層ビルで殺人鬼相手に命懸けの鬼ごっこをするのか。他のクーンツ作品のように、人外の何かが襲ってくる訳ではないのだが、この殺人鬼は頭がおかしすぎて怖い。


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ライトニング

ライトニング

いまは流行作家としてときめくローラ・シェーン、かつては孤児院で辛酸をなめた薄倖の美少女だった。これまでの生涯、何度か人生の危機や事故に見舞われそうになったが、そのつど、どこからともなく立ち現われて危難から救ってくれた“騎士”がいた。そのたびに、空には閃光が…。ジャンルを超えた傑作スーパー・スリラー。


人生に危機が訪れる度に雷鳴とともに現れて救ってくれる謎の男。彼は歳もとらず、同じ姿のままでローラのもとへ駆けつける。一体、何者なのか?

こんな感じのストーリーですが、時間旅行をテーマにしたものではかなりの秀作。過去は変えられないという命題を破綻させること無く書き上げるアイデアは見事っ! これは凄い。普通の頭では、そこまで捻った設定なんて考えつきもしないだろう。ネタバレになるから詳しくは書けないけど。

それにしても、これほど面白い作品なのに、クーンツ本人にとっては駄作なのか、自ら版権を買い取って封印してしまったらしい。故に、もう読めません。この本は売らず、永久保存しておく。

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夜の終りに

夜の終りに

ある夜、異常犯罪者に襲われた少女を救った青年チェイス。彼はヴェトナムで傷つき、ただこの田舎町で平穏な生活を送ることだけを望んでいた。そのチェイスのもとに謎の男から夜ごと電話がかかりはじめる。堕落した若い連中を見つけ出し、彼らに罰を下しているのだ、と男は言明した。そしてその自分の行為に邪魔が入ったことに腹をたて、こんどはチェイスに対して報復するという―。姿なき殺人者の挑戦は続く。チェイスの身辺を監視し、自動車に爆弾を仕掛けてきた。社会と権威に対する不信を抱くチェイスは、自分一人の力で"ジャッジ"と対決することを決意した―。鬼才クーンツが、時代の病理を鋭くえぐった、サスペンス・ハードロマン。


クーンツの初期作品。内容は、なんだかスピルバーグ監督の「激突」のようなノリがある。クーンツのその後の作品と比べたら、どことなく物足りない感じはするけど、それはこの話が面白くないのではなくて、むしろ他の作品が面白すぎるだけなのだ。それにしても、最初から完成度が高い作品を仕上げるあたり、凡庸な作家達とは格が違う。

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ウォッチャーズ

ウォッチャーズ 上

ウォッチャーズ 下

森で拾ったその犬には、なにか知性のようなものが、意志に似たものが感じられた。孤独な中年男のトラヴィスは犬に〈アインシュタイン〉と名を与え、半信半疑の対話を試みる。徐々にわかってくる信じがたい事実。それにしても、犬は何を警戒しているのだろう。繁みの陰に、暗闇の奥に、なにか恐るべき“もの”がひそんでいるのか。


トラヴィスが森で出会ったゴールデンレトリーヴァーは、ただの犬ではなく、高度な知性を持つ超能力犬だった。犬を取り戻そうと追ってくる人間とは別に、悪意と憎しみだけで追ってくる正体不明のアウトサイダー。

クーンツにしては珍しく、最後まで正体不明のまま引っ張らない。途中でアウトサイダーが何なのかも分かるのだが、ただの邪悪な化け物ではなく、少し哀れな存在に見えてくる。しかし、相互理解は無理なので、対決する事を余儀なくされる訳なのだが……。

読んでいる途中で下巻が長期間、行方不明になってしまい、上巻の内容をかなり忘れてしまったのは内緒……。

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ミッドナイト

ミッドナイト

カリフォルニア北部の美しい海辺の町ムーンライト・コーヴ、ここでコンピューター会社を経営する天才的頭脳の持主シャダックは、「新しい人類」による「新しい世界秩序」の樹立を夢みている。その彼にも予期できなかった変事が町を襲った。人間の手にかかったとは思えない不審な死体が、次々と発見されるのだ。傑作SFホラー。


SFとホラーが融合した感じの作品で、海辺の町が舞台になるのだけど、そこは化け物に支配されていて……。某暗黒神話、インスマウス人が住んでいる町の話みたいになっていて面白い。SFホラーという位置付けだけど、エンタ方向に走っているので、怖い話を期待してはいけない。

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トワイライト・アイズ

トワイライト・アイズ 上

〈薄明眼〉(トワイライト・アイズ)。この呪われた眼を持つぼくには、人間の間に紛れ込んだゴブリンが見分けられるのだ。ゴブリンどもは、外見は全く人間と変わらない。だが、その正体は、ひたすら人間を憎み、傷つけ、殺すことだけに執念を燃やす、化け物なのだ。ゴブリンの一人だった伯父を殺して逃げるぼくは、あるカーニヴァルに潜り込んだ。そこで次に興行地に先発して、ぼくは恐怖におののいた。街の権力が全てゴブリンに牛耳られているのだ。このゴブリンの巣にカーニヴァルがやってきた時、血も凍る惨劇の幕が開いた…。


主人公はトワイライト・アイズという特殊な眼を持つ少年スリム。この眼は、人類に混ざって悪事を成すゴブリンを見分ける事が出来るのである。ゴブリンだった伯父を殺して逃げるのだが、傍から見ればただの殺人鬼としか思われない。

孤独なまま、絶望的な戦いを余儀なくされるスリムはカーニバルに潜り込み、美少女ライアと出会う。しかし、そこにもゴブリンがいて……。

トワイライト・アイズ 下

人間の皮をかぶった悪鬼どもを見分ける薄明眼を持つぼくは、カーニヴァルの仲間の美少女ライアと三つ目の大男ジョエルとともにゴブリンに戦いを挑んだ。カーニヴァルの次の興行地はゴブリンの巣だった。やつらは、ここで何かを企んでいる。何か、今までにないほど恐ろしいことを。人を傷つけたり、殺したりするだけでは、あきたらなくなったのだ。もはや、やつらと全面対決するしかない。ぼくは意を決した。絶好調クーンツの戦慄と感動のホラー・サスペンス!


常人には見分けがつかないゴブリンが、人類に紛れて存在している理由は、ちょっとSF入っている。発想はとても面白い。しかし、妙に間延びしたストーリー展開で、後半がダレて来る。

ライアとのフラグがトゥルーエンド状態なのは良いとして、最後まで運命に翻弄されている感じで、いまひとつ希望の光が弱い。困難を克服し、最後はハッピーエンド的な王道を辿る事の多いクーンツ作品の中で、これはちょっとらしくなさすぎる。

とりあえず、もっと凝縮すれば、1冊分の分量で収まったんでは!?


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