夏の災厄

夏の災厄 (文春文庫)夏の災厄 (文春文庫)
(1998/06)
篠田 節子

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東京郊外のニュータウンに突如発生した奇病は、日本脳炎と診断された。撲滅されたはずの伝染病が今頃なぜ?感染防止と原因究明に奔走する市の保健センター職員たちを悩ます硬直した行政システム、露呈する現代生活の脆さ。その間も、ウイルスは町を蝕み続ける。世紀末の危機管理を問うパニック小説の傑作。


第113回直木賞候補作。

バイオハザード系の物語は結構読んでいるが、これも面白い。日本国内で致死性の伝染病が発生したら、どうなるか。行政の対応の拙さがリアルである。SF的な要素は無く、ハリウッド的ご都合主義で活躍するヒーローも登場しない。鳥インフルエンザのシミュレーション小説と同じように、淡々と事態が進行して行くのが恐ろしく、不気味でもある。


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