少し変わった子あります

少し変わった子あります (文春文庫)少し変わった子あります (文春文庫)
(2009/06/10)
森 博嗣

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失踪した後輩が通っていたのは、いっぷう変わった料理店。予約のたびに場所が変わり、毎回違う若い女性が食事に相伴してくれるという…。謎めいた料理店で出会う「少し変わった子」たちが、あなたを幻想的な世界へと誘う物語。


毎回営業する場所を変える秘密の料亭。一度に接待する客は一人だけなので、誰かを連れて一緒に行くことは出来ないが、一緒に女性が食事をしてくれるという特別サービスがある。エロ関係は一切無し。ただ、一緒に食べながら他愛のない会話をするだけなのである。そして、その相手は毎回変わる。

料亭を紹介してくれた知人が失踪した後、消息を尋ねて料亭を訪れた男は、次第にその不思議な店に魅せられて行く。店の場所は大きな一軒家だったり、雑居ビルの地下にあったり、廃校となった校舎だったりと、同じ場所では営業しないので、店名すら無い。同席する女性は毎回変わるが、「変わった子」と言える程の際立った特徴は無い。

最後の最後でおかしいと思ったら、またしても森博嗣にやられた! 一体、何があったのかは記されないので、新耳袋っぽい怖さが残る。


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カクレカラクリ

カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep (MF文庫ダ・ヴィンチ)カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2009/08/21)
森 博嗣

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廃墟マニアの郡司朋成と栗城洋輔は、同じ大学に通う真知花梨に招かれて鈴鳴村にやって来た。その地にある廃墟施設を探検するためだ。だが彼らを待ち受けていたのは奇妙な伝説だった。鈴鳴村にはかつて天才絡繰り師が住んでいたが、120年後に作動するという絡繰りを遺してこの世を去った。今年はまさに絡繰りが作動するその年にあたるというのだ!2人は花梨と妹の玲奈の協力を得て、隠された絡繰りを探し始めるのだが…。


森博嗣作品にしては、従来のキレがあまり無いのが残念だった。これでも一定水準は保っているから、それなりに面白い事は認めるけど。

郡司朋成と栗城洋輔が、同じ大学に通う真知花梨に招かれて鈴鳴村を訪れた。当初は、廃墟施設を探検するつもりだったのだが、奇妙な伝説を耳にする。村のどこかに、天才絡繰り師・磯貝機九朗によって隠された宝があるらしい。

伝説が本当ならば、120年後にカラクリが動き出すらしい。二人が訪れた年は、カラクリが造られたとされる年から、ちょうど120年が経過していた。

廃墟マニアの郡司朋成と栗城洋輔は、この伝説に興味を示し、鈴鳴村に隠されたカラクリの謎に迫るのだが……。あまりミステリーっぽくなくて、爽やか系青春ドラマといった感じだった。もちろん、殺人事件も起こらない。

コカ・コーラ120周年記念のコラボ作品だけに、作中で登場人物がやたらとコーラを飲みまくるのが、わざとらしくて残念である。まさに、資本主義に毒された作品である。売れっ子なんだから、そこまでコカ・コーラの宣伝をしなくても良いのに。


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どきどきフェノメノン

どきどきフェノメノン    A phenomenon among students (角川文庫)どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫)
(2008/04/25)
森 博嗣

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窪居佳那・二十四歳、大学院のドクタコースに在籍して研究に没頭中。趣味は起き抜けのシャンプーと「どきどき」の探求。悩みは飲酒時の記憶喪失とよくわからない自分の気持ち。後輩の爽やか青年・鷹野と人形オタクの水谷、ダンディな指導教官の相澤、謎の怪僧武蔵坊。佳那を一番どきどきさせるのは誰か?―『すべてがFになる』でミステリィ界の地図を塗り替えた異才がおくる初のラブコメディ。


ミステリーではなくて恋愛物? これはこれでいいんだけど、いつものような論理構成による切れ味はない。個人的には犀川&萌絵シリーズのような理数系的なほうが好きだな。様々のジャンルのものを書けるという事で、森博嗣の才能の高さを再認識させられる作品ではある。


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銀河不動産の超越

銀河不動産の超越銀河不動産の超越
(2008/05)
森 博嗣

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危険を避け、できるだけ頑張らずにすむ道を吟味し、最小の力で人生を歩んできた高橋青年。彼の運命を変えたのは、入社した「銀河不動産」だった。奇妙な「館」、衝撃の連続。究極の森エンターテインメント。


題名がこれだから、星々を駆け巡り、宇宙コロニーやテラフォーミングした惑星の不動産を売りまくるSFなのかと思ったら、全然違った。銀河系とは関係なくて、単なる不動産屋の名前にすぎなかった。

就職が上手く行かなくて、毎年募集が来ているのに、誰も就職しない怪しげな不動産会社で働く事になった青年の物語。変わった客の相手をするうち、様々な美味しい目にあうという、おむすびころりんわらしべ長者で交換はしない感じのハイパーご都合主義。

担当する事になった最初の客に広い間取りの物件を紹介したところ、買い取るから貴方が住みなさいと言われてしまい、今まで住んでいた場所と同じ家賃5万円で、異様に広い部屋に住む事に。

さらには、音楽家、芸術家と紹介して行くうちに、一時的に一緒に住む羽目になったり、いろんな物を貰う事に。室内遊園地を作るような怪しげなおじさんの斡旋をした後は、娘を嫁に貰ってくれと言われ、美女が部屋に転がり込んでくるという何でもあり状態。

最終章だけは評判が悪い。さすがに、ここまで至れり尽くせりのハイパーご都合主義にしなくても良かったんじゃないかと思う。いくらなんでもやりすぎだ。これで文章力が伴わなければ、都合良く幸せが舞い込んで来る事を夢想しているニートのゆとり脳内妄想と同レベル。


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森博嗣のミステリィ工作室

森博嗣のミステリィ工作室 (講談社文庫)森博嗣のミステリィ工作室 (講談社文庫)
(2001/12)
森 博嗣

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ミステリィを書く上で、影響を受けた100冊をセレクトした「ルーツ・ミステリィ100」、犀川&萌絵シリーズの自作解説「いまさら自作を語る」の他、同人誌時代の漫画、専門誌に寄稿したエッセィ、山田章博・荻野真・ささきすばる三氏が語る森博嗣像も収録。森ミステリィの魅力と秘密に迫る、充実の個人読本。


森博嗣のファンムック的な本で、自作のマンガとかまで入っているから、読んでる方が恥ずかしくなってきてしまうのですが……。前半にある、「森博嗣のルーツ・ミステリィ100」という部分だけでも、一読の価値はあるかと。

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