タイムスリップオタガール

4593881374タイムスリップオタガール(1) (ポラリスCOMICS)
佐々木 陽子
ほるぷ出版 2017-01-12

by G-Tools

4593881498タイムスリップオタガール(2) (ポラリスCOMICS)
佐々木 陽子
ほるぷ出版 2017-08-08

by G-Tools

全力でオタクを生きる女子・城之内はとこ(30)。コミュケの帰り道、同人誌と共に電車に轢かれた彼女は不思議なタイムリープに巻き込まれる。その後、なんやかんやあった末にはとこが行き着いたのは……1996年!!?


オタクがタイムスリップして戦国時代にでも行くものとばかり思っていたのだが、コミケの帰りに線路に落され、死ぬと思ったら昨日に行ってしまったので、あまりにも過去への時間的距離が短くてガッカリした。主人公も三十路の喪女で、さらに腐女子というガッカリ仕様である。

ちなみに、過去の自分に戻っているので、ジャンル分けするならば、タイムスリップというよりは、タイムリープ物になっている。一日だけ戻っても、ほとんど変わらないではないかと思ったら、落下する度、過去にタイムリープするようになる。

買ったばかりの同人誌は読めないまま、短期間のループを繰り返すのかと思いきや、いきなり1996年まで飛ばされて、女子中学生になってしまう。数日ならすぐ戻る事が出来るが、17年も過去に遡ってしまったので、もはや元の時代には戻る事が出来ない。この辺りから、急激に面白くなってくる。

中学生になった城之内はとこは、仕事をしなくても良い事を喜びつつ、30年もかけて集めたオタクグッズが無くなってしまった事を嘆く。人生やり直し状態なので、掃除をしたりご飯を作ったりと、意識せずにやっている事で、前の人生と比べて少しずつ好転して行くのが楽しい。それにしても、人生がリプレイ・モードになっているのに、オタク方向へ走るのは確定しているのか。

中学生になってしまったから、学校へ通わなければいけないのだが、自分の席が何処なのか覚えていなくて困ったりするのが現実的である。普通は、中学時代の自分の席なんて覚えていないよなぁ。
スポンサーサイト

異種族レビュアーズ

4040724348異種族レビュアーズ (ドラゴンコミックスエイジ ま 7-1-1)
masha 天原
KADOKAWA 2017-09-08

by G-Tools

足しげくムフフなサービスをしてくれるサキュバス嬢のお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。決着の方法は、他種族を巻き込んだ嬢のレビュー!! 食欲、睡眠欲ときたら次は性欲!?


一体、何をレビューするのかと思ったら、異世界で風俗店を回ってレポートを書く集団の話だった。予想の遥か斜め上だか斜め下だかよく分からない内容で驚いた。異世界エロ風俗の話だが、ほぼギャグなので、えっちな内容を期待してはいけない。

人間とエルフとハーフリングと獣人と悪魔と天使が風俗店に行ってプレイを楽しんだ後、レポートを書いている。人間とエルフとハーフリングはレギュラーで、いつでも遊びに行っている感じで、男の娘みたいな女顔の天使が無理やり誘われて連れて行かれるパターンが多め。

種によって好みや考え方が違うのが面白い。例えば、エルフの風俗店だと、人間だとエルフが全員美形に見えて満足するが、エルフだと500歳を超えているババアじゃないかと不満だらけだし、獣人も腐葉土のような加齢臭がするから嫌だと言う。

フェアリーの店では入会時点でTNTNの大きさを測られ、そのサイズで選べる相手が限定されるのだが、人間はデブとピザしか選べずに不満だらけだった。ハーフリングは全員から選ぶ事が出来て、喜んでよいのか、悲しむべきなのか、よく分からなくなっている。

女体化する店まであるのだが、天使だけは見た目が全く変わらなかった。サラマンダー女体焼き肉店では、他の面々がただ焼肉を食うだけで終わるのに対して、天使だけは火耐性があるので奥の部屋に連れて行かれたりする。人間やエルフだと、サラマンダーに近づいたら燃えてしまうので、プレイは不可能である。

異世界の風俗嬢はサキュバスの名からサキュ嬢と呼ばれているが、大抵はエルフや獣人などの他種族である。本物のサキュバスがいる店は、命懸けのプレイとなる恐ろしい場所だった。サイクロプスの店で希望のサイズを聞かれた時には、胸ではなくて目の大きい娘が出て来る。

色々なサキュ嬢が出て来るのだが、一番可愛いのは男の娘天使かもしれない。

大上さん、だだ漏れです。

4063882705大上さん、だだ漏れです。(1) (アフタヌーンKC)
吉田丸 悠
講談社 2017-06-23

by G-Tools

わたしのアソコ、あばかないでっっ!! 「男子のアレって仕組みどうなってんの?」 エロいことに興味しんしんだが、それをひた隠しにしている女子高生・大上さん。こんなのバレたら生きてけない……肩身が狭いながらも平和に過ごしていたはずが、クラスの柳沼(やぎぬま)くんと接したことで、リビドーがモロ出しになってしまう! さわりたいけど、さわれない! 純情な妄想が暴発する思春期エロラブコメ、全力発射!!!


大上芽衣子は、いつも教室で本を読んでいるので、きっと文学系少女だと思われている。気になったクラスメイトが、何を読んでいるのか聞いて来るのだが、答える事が出来なくて、トイレに逃げてしまう。大上さんが読んでいたのは、男性器の断面図が載っている専門書か何かだった。

大上さんはチンチンの事が気になって仕方がない。皮とは何なのか、先っちょまで硬くなるのか、挿れる時痛くないのか。リア充女子なら詳しそうだが、上級カーストの輪に混ざるような勇気は無かった。

彼氏どころか友達すらいない大上さんは便所飯系女子だった。トイレから出る時、手を洗おうとして水がかかってしまうのだが、男子トイレから出て来た柳村慎一郎という同じクラスのイケメンにハンカチを貸してもらうイベントが発生する。

柳本も、イケメンなのに便所飯系男子という、残念な人だった。ハンカチを渡すのも、直接手渡しではなくてモップの先に乗せているし。

大上さんは、柳沼の事を考えながら、かっこいい子のアソコは特別かっこよかったりするんだろうかと考える。顔面偏差値とアソコには、何の関係も無いと思う。男の娘のアソコなら何故か普通の人よりも大きいというのがお約束だが。

教室でDQNが柳沼にイチャモンをつけるのだが、いきなり柳沼が席に座っていると宇崎のパンツが見えなくて邪魔だと言い出す。結果、愚かなDQNはパンツが見えそうな宇崎さんに嫌われてしまう。

学校の清掃行事? みたいなものでボッチな2人は倉庫整理担当に回される。2人で片付けをするが、壺が落ちて来て大上さんに当たりそうになる。庇った柳沼に当たってしまうのだが、大上さんが触ろうとしたところ、全力で拒否される。

先日借りたハンカチを返そうと手渡ししたところ、いきなり「ちんこ見せて」と言ってしまう。どうやら、宇柳沼を触った相手は、自分の意思と関係なく、思っている事を口に出して言ってしまうらしい。先日のDQNがまた来るのだが、柳沼に詰め寄った直後、「宇崎の事小学生の時から好きだったんだよ!!」と言ってしまう。

そして、偶々近くにいた宇崎さんに聞かれた結果、カップルが成立してしまった。柳沼の能力、恐るべし。柳沼と大上さんはぼっち同士で友達になる事にしたのだが、握手をした途端、また「ちんこ見せて」と言ってしまう。

友達になった2人は、映画を観に行く事になるが、相談している時にうっかり触れ合ってしまった結果、大上さんは「舐めたい耳をしている」と言ってしまう。ムッツリ女子だから、エロ発言になってしまうのが面白い。

同じ高校に松隈光という広島からの転校生がいある。巨体で目つきが悪くて広島弁なので怖がられて孤立しているが、中身は普通の男子高校生である。ぼっち同士で仲良くなっている大上さんと柳沼を見て羨ましがるのだが、気づくとぼっち仲間に入れられていた。

根津さんはリア充カーストである。中耳炎でプールの授業を休んでいる柳沼に話しかけているので、大上さんは気になる。根津さんはコンビニで合法エロ雑誌と言われるレベルの女性誌の福袋を覗いていた。翌日、うっかり柳沼を触ってしまった根津さんが「わき毛どのくらい生えてる?」と聞いてしまう。その後、逃げ出した根津さんを追いかけた大上さんが、男子の腋毛談義で盛り上がり、仲良くなる。

文化祭で、クラスはセクシー喫茶をする事になるが、中学時代の絵が凄かったという理由で、強引に大上さんが看板担当になってしまう。過去のトラウマがあるので、大上さんは直前まで引き籠ってしまうのだが……。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

たとえとどかぬ糸だとしても

4758076693たとえとどかぬ糸だとしても1 (百合姫コミックス)
tMnR
一迅社 2017-05-18

by G-Tools

ごくごく平凡な高校生、鳴瀬ウタには、人には言えない秘密があった。それは、実の兄のお嫁さんである薫瑠に恋をしていること。決して実らない恋だけど、日々の営みが嬉しくて、その一方で兄との新婚生活を見ていると胸が張り裂けそうで…彼女は心を押し殺す。そっと心に秘めた恋心が、目を覚まさないように――。


兄の怜くんが幼馴染の薫瑠さんを結婚した。主人公のウタは自分の感情に気づいていなかったが、結婚式の日に初めて、相手の事が好きだと認識してしまう。初恋の始まりが、好きな人が手の届かない存在になった瞬間というのが重苦しい。

ちなみに、初恋相手は兄ではなくて薫瑠さんのほうなので、百合フラグはなかなか立たないだろうなぁ。ウタは兄の新婚家庭に居候しているのだが、どのような理由があってそうなっているのかは語られないので分からない。

薫瑠さんは結婚一周年記念を予定していたのだが、兄は完全に忘れていて出張日になっていた。怒った薫瑠さんはウタを誘って遊園地に遊びに行く。兄の怜は並ぶのが嫌いだから一緒に行ってはくれないらしい。

遊園地から戻ると、兄が家に居た。融通を利かせて早めに戻って来たらしい。翌日は遊びに行けるというので、夫婦は出かける事になった。ウタも誘われるのだが、遠慮して留守番をする事にした。

ウタの両親は離婚しているようだが、どうやら薫瑠の家族も何か絡んでいるらしい。クロちゃんという親友にも詳しい内容は語らないので、何があったのか分からないけど。クロちゃんはつり目系のツインテールで若干黒属性なのが最高である。

階段でイケナイ事をしようとしていたビッチ系女子の恋夏とも知り合いになるのだが、この人は最初の相手が女性教師だったらしく、その絡みで休学もしているようである。百合属性の先輩が目の前にいるではないか。参考になるかどうかは分からんけど。

ウタは薫瑠さんの事を諦めようとするのだが、スキンシップで幸福度が上がるという理由で、日本人があまりしない行ってきますのハグを始めてしまう。旦那に逃げられたので、登校しようと家を出るウタにハグ攻撃を仕掛けて来て、ウタは混乱する。

ある日、兄がハグを避けた後、ウタは無意識のうちに薫瑠さんに抱き付いていた。その後、何かを確認するためクロちゃんにも抱き付くのだが、どうもイマイチだったようである。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

異世界薬局

4040691164異世界薬局 (1) (MFC)
高野 聖 keepout
KADOKAWA 2017-03-23

by G-Tools

現代薬学で、間違いだらけの異世界医療を変える!! 研究に没頭するあまり過労死した若き薬学者。しかし彼は異世界で宮廷薬師の息子、ファルマとして転生した。間違った治療法が横行するこの異世界で彼は現代薬学と手に入れたチート能力であらゆる疾病に立ち向かう。


薬谷完治は、国立T大学約学研究科の大学院准教授である。文系学部ならともかく、医学薬学系で31歳で准教授というのは、かなりのエリートなのではなかろうか。

妹が脳腫瘍で死んでしまったので、自分が病気に効く薬を作ろうと、仕事の鬼になっている。しかし、徹夜続きだったため、仮眠中に急性心筋梗塞で過労死してしまった。

気がつくと、薬谷完治はシャルロットという美少女メイドさんに看病され、ファルマ様と呼ばれていた。どうやら、ファルマ・ド・メディシスという異世界の少年に転生していたらしい。落雷によって前世記憶が甦ったので、赤子スタートではなく、少年スタートである。

転生後は、サン・フルーヴ帝国で宮廷薬師を務める名門の家で、父ブリュノ・ド・メディシスは帝国薬学校の総長であり、尊爵でもあった。ちなみに、尊爵というのは公爵よりも上位の爵位らしい。

魔術は家庭教師のエレオノール先生(エレン)に習っていたのだが、何もかも忘れてしまっていた。エレンをお手本に、水の槍を出してみたところ、発動詠唱も無しで、水龍のような恐ろしい大きさの水の槍が発動してしまった。

落雷に当たる前のファルマは水の正属性だったのだが、正負の無属性に切り替わっており、魔力計でも測れないほど、膨大な魔力を持つようになっていた。化学式を知っていれば、どんな物質でも手から出せるようになっていたし、指を握って穴から見ると、他人の身体で怪我などの問題を起こしている場所が青白く光って見えるようになっていた。

青白く見える部分は、正しい診断をして病名と症状が一致すれば白に変わる。適切で効果のある処方名を唱えると光は完全に消えるが、対症療法しかない場合は完全には消えず、薄くなるだけになっている。なんという神眼能力だろうか! こんなチート能力が備わっても、文系人間だったら全く使えないまま終わりそうだけど。

使用人たちが病気になっている部位を見た後、ファルマはグリセロールを作り、乳化剤と界面活性剤にモノステアリン酸グリセロール、ヘパリンを合成したあと解重合してヘパリノイドに、油相は油脂性基剤にスクワランとセタノール、パラフィンワックスから精製したワセリンを計量調製して、基剤と原料を溶融・金剛した水相と油相を湯煎で加湿して乳化剤を加えた油相の中に水相を加え、攪拌して乳化させたら放冷させる――。

……読んでいて、何をやっているのか全く分からない。\(^o^)/ ヘパリノイドを主薬とする保湿ローションが完成したらしい。

ある日、食堂に行くと妹のブランシュがいなかった。水痘になったので隔離されているらしい。この世界では、薬が無いので水痘は危険である。ファルマは、父に内緒で妹に薬を飲ませて、水疱瘡から回復させる。空き時間を利用して、レーウェンフックの単レンズ顕微鏡まで自作しているのだが、チート性能になりすぎである。

父に呼ばれ、皇帝陛下の診察に同行する事になった。容態が急変したらしい。この国の支配者は、エリザベート2世という女性だった。皇帝の病は結核だったが、この世界では誰も治す事の出来ない病気だった。

宮廷薬師や侍医がたくさん集められているのだが、父以外は病名すら分かっていない。ファルマだけがまだ諦めていないので、皇帝から治療の許可を得る。しかし、息子の中に得体の知れない何かを感じた父が、説明を求めて邪魔をする。

この時点では全く薬局ではないのだが、追い出されて薬局でも作るのかね? 原作は未読なので、どんな展開をするのか知らない。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

異世界食堂

4757553919異世界食堂(1) (ヤングガンガンコミックス)
犬塚惇平 九月タカアキ エナミカツミ
スクウェア・エニックス 2017-06-24

by G-Tools

「扉」の向こうは、美味しすぎる異世界でした。オフィス街に程近い商店街にある食堂「洋食のねこや」。猫の絵が描かれた扉が目印なことと、洋食以外のメニューが豊富なことを除けばごく普通の食堂…だが、一つだけ秘密がある。毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。“こちらの世界"の人間なら食べ慣れた料理でさえも、彼らにとっては見たことのない絶品料理。そのため、特別な客"たちは、「ねこや」をこう呼んでいる―――「異世界食堂」。読めば必ずお腹がすく、美味しい異世界ファンタジー、開店です。


表紙の金髪メイドさんみたいな人に釣られたのだが、これはメイドさんではなくて異世界食堂で雇用された魔族だった。そして、題名が『異世界食堂』だから、最近よくある現代の地球人が異世界に行って飯テロを行う系統だと思ったのに、異世界じゃなかった! 扉の向こうから来る種族にとっては異世界の食堂だけど。

「洋食のねこや」の店主は、爺さんから店を継いで10年、月曜から金曜は通常営業で、土曜日は特別営業をしている。特別営業の日だけは、出入り口が異世界と繋がってしまう。店主は扉の向こう側には行かないので、どんな場所なのか知らない。というわけで、この話は異世界で営業する食堂の話ではなくて、異世界からお客様が来る食堂の話だった。

扉は様々な場所と同時接続されているらしく、異世界側には複数の入り口があるようである。そして、店主は異世界に行かないので、接続されている先が、同じ異世界なのか、複数の異世界から繋がっているのかについても分からない。異世界言語で書かれたメニューが東大陸語で書かれているので、同じ世界と接続されている可能性が高いが。客として訪れた様々な種族は、扉から出ると、それぞれが入って来た場所に戻るようになっている。


メンチカツ
最初は、ウィリアム=ゴールドが隠した宝を探して廃坑に入ったトレジャーハンターのお姉さんの話になっている。凄腕のトレジャーハンターだったウィリアムが、ドヨウの日になると廃坑に行っていた事を突き止めた。そしてサラは、廃坑の奥で猫が描かれた謎の扉を発見してしまう。

メニューを見てもどんな料理なのか分からないので、日替わり定食を頼むと、ウィリアムが好んで食べたメンチカツ定食が出て来た。


モーニング
魔族の国は何百年もの間、魔族以外の全てを相手に大きな戦争をしていた。邪神を復活させ、あと一歩で世界制覇というところまで行くが、四英雄に邪神が討たれ、魔族が敗北してしまう。

邪神の加護が無くなったため、魔族は人間と同じくらいの能力になってしまった。さらに、魔族差別で迫害されている。アレッタは両親を病気で亡くし、王都に出て来たものの、何処も雇ってもらえなかった。ある日、猫の扉を開いて、閉店後の異世界食堂に迷い込んでしまう。

お金も底を尽き、飢えた状態で迷い込んだので、アレッタ夢の世界だと思ってコーンポタージュを食べ、床で寝てしまった。翌日、店主に起こされるのだが、電気なんんて知らないので、魔術師の屋敷だと思っている。

店主はモーニングセットを食べさせた後、週に1度、異世界食堂となる土曜日に、アレッタを雇う事になる。土曜日は普通の人間は雇えないからね。今までは店主がウェイターも兼任していたのだろうか。

アレッタが注文を取りに行くと、座っていたエルフは「肉も魚も乳も卵も入っていない料理」と注文をつけるのだった。次の話に続く。


トーフステーキ
エルフのファルダニアは、森で一番の魔術師であり、料理研究家でもあった。森に良い香りのハーブを採りに行ったところ、いきなり木の側に謎の扉が出現した。エルフは肉系の料理は食べないという設定らしく、「肉も魚も乳も卵も入っていない料理」を注文する。

そんな料理は無理だろうと、諦めて帰ろうとしたところ、豆腐ステーキが出て来る。そこから、グルメ料理マンガみたいに、エルフの蘊蓄が始まる。

本日の客が帰った後、最後に大食いの客が来るらしく、迎える準備が始まったところで次回に続く。最初のほうでもチラリと登場しているけど。


ビーフシチュー
異世界食堂に現れたのは、全裸の美女だった! 同行したバルログという執事みたいな者に人前では服をお召しにならねば礼節を欠くと言われ、急いで服を着て来るのだが、角が生えているので、どう考えても人外である。というか、前回のラストで巨大なドラゴンがいたから、思いっきり正体バレしているのだが。

美女はビーフシチューしか頼まないらしい。ビーフシチューの味に感動しながら味わっているが、時々、口から火が出ている。人間の姿で食べ終えた後は、金貨2枚で鍋ごと持って行くのだが、その正体は、赤の女王と呼ばれる炎を操る龍だった。


おにぎり
初仕事を終えたアレッタは、バイト料の銀貨10枚とおにぎりを貰って帰るのだった。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

アリソンは履いてない

4801959806アリソンは履いてない 1 (バンブーコミックス)
ねんど。
竹書房 2017-06-07

by G-Tools

無課金にはみせられない!? 異次元美少女・アリソン参上!! ニートの青年・スグルの前に現れた少女は彼の愛するアプリゲーム「ストレンジガールズ」のキャラ・アリソンに瓜ふたつだった!?


スグルは会社を辞めて、大人気キャラ、アリソンの限定フィギュアを発売日に購入していた。冒頭から、思いっきりダメ人間の予感しかしないのだが。

人だかりが出来ていたので覗いてみたところ、アリソンにそっくりなレイヤーさんがいて、ポーズを決めていた。レイヤーさんと目が合った途端、マスタースグルを探していた、話があるから家に行こうと引っ張られる。

周囲の人間はレイヤーさんが彼氏持ちだと思ってガッカリするが、ブツブツと文句を言われるのに腹を立てたアリソンの、魔法攻撃でやられてしまう。アリソンはレイヤーさんではなくて、本物だと言い張るのだが、見た目を似せただけでは魔法は使えないよなぁ。

アリソンというのは、かわいい異能っ娘育ててバトル&ラブ! 課金もあるけどモミモミもあるよ! な感じの「ストレンジガールズ」という人気ゲームらしい。

アリソンはスグルの家までついて来るのだが、大事な話というのは、パンツを穿いていない件についてだった。ゲーム内のスク水イベントの後、下着が再装着されないバグがあり、修正されていないらしいのだが、スグルがレイヤーさんだと信じているアリソンも、パンツを穿いていなかった!

パンツを穿かせてもらえないので、怒ったアリソンにスグルも魔法攻撃をされてしまう。しかし、攻撃したアリソンのほうも魔力切れで倒れてしまった。減った魔力は、胸をモミモミすると回復するらしいのだが、なんというハレンチ設定のゲームなのだろうか。

スグルはまだ相手がレイヤーさんだと信じているが、アリソンがパンツを要求するので、一緒に買いに行く事になった。2人でパンツを選ぶというリア充イベントが発生するが、購入したパンツは、何故か不思議な力に阻まれて穿く事が出来なかった。

兄の部屋から女の子の声が聞こえてくるので、妹が覗きに来るのだが、なんと兄は魔力補給のためにモミモミをしている最中だった。妹に見られて慌てたスグルは、ヴァーチャルリアリティだと誤魔化す。

アリソンが妹のパンツを要求するので、こっそり貰おうとしたところ、妹に見つかり、何故か穿いていたパンツを与えられる。妹も変態で残念な子だった。ちなみに、不思議な力で阻止されたので、アリソンは妹のパンツも穿く事が出来なかった。

アリソンがパンツを穿けなくて泣いている頃、ゲーム内世界の霧たちこめるセイラムの町のマギーの酒場で、マスタースグルが3日もログインしてこない事と、アリソンが行方不明になっている事が問題となっていた。計都という巨乳ボクッ娘キャラも、アリソンを探すため現実世界に出て来るのだった。

すっかり居候状態のアリソンは、しもねたの安パン、イルマ族の臭パン、バカ妹の白パンは、全部低レベルパンツだったから穿けなかったと言い出す。レベル1300の私に合ったパンツじゃないと駄目だと主張したため、高レベルのパンツを買いに行く事になった。

途中で巨乳アサシンの計都と遭遇し、α結界の中でバトルが始まってしまうのだが、スグルは飛んできたナイフが額に刺さったままで放置されている。バトルの結果、下半身方向の精神的防御力が弱くなっていたアリソンが負けてしまうのだが、計都が連れ帰ってくれるどころか、居候が増えてしまった。

コンビニに買い物に行くと、最初のほうでアリソンにパンツを奪われたギャルが仕返しに現れるのだが、相手の助っ人にエロ人魚がいた! この女も、ゲーム内キャラらしく、幻覚攻撃でスグルを落とそうとしてくる。そして、居候が3人に増えてしまった。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

私、能力は平均値でって言ったよね!

4803010099私、能力は平均値でって言ったよね! (1) (アース・スターコミックス)
FUNA 亜方逸樹 ねこみんと
泰文堂 2017-03-15

by G-Tools

異世界転生後は、普通の女の子に…のはずが、なんだか話が違うよ!? アース・スターノベルの大人気タイトル『私、能力は平均値でって言ったよね! 』、待望のコミカライズ。異世界転生の際に「能力は平均値でお願いします! 」と言ったはずなのに転生先では…!? 普通に生きたい少女の、普通でない異世界転生譚! 原作は「小説家になろう」全44万作品中年間総合ランキング2位作品。


神の如き先進種族にとって重要な人物を助けて自分が死んでしまった女子高生が、剣と魔法の世界に転生する事を許されるという、よくある物語である。

栗原海里は、出来の良い女子高生で、人とは違いすぎるので孤立していたのだが、異世界転生では平凡に生きるため、能力は平均値にしてくれとお願いした。しかし、全く平均値にはなっていなかった!

産まれたのは子爵家で、身分としては真ん中だけど、平均ではない。アデル・フォン・アスカムという貴族の娘として育つのだが、陰謀に巻き込まれて波乱万丈人生が待っていた。能力も、この世界最強の古代竜の半分くらいになっていて、ちっとも平均値ではないのだが、人生イベントの難易度が高いのに、凡庸だったら生き残る事すら出来ないから、これで良かったと思う。

前世記憶の取り戻し方が原作と違うし、時系列も入れ替えすぎである。物語自体も端折られすぎているので、予め原作なりweb掲載版を読んでいないと、わけが分からない。何で原作通りに進めないのか理解に苦しむ。無駄に時系列が行き来しすぎて、分かり難くなっているではないか。

原作では実家乗っ取りから、家名を名乗る事も許されず、無一文で王都の学校に入れられるのだが、色々と目立ちすぎて他国まで逃亡する事になってしまう。しかし、コミカライズ版は、原作とは異なる方法で前世記憶を取り戻したエピソードの後、いきなり他国に逃げた先のハンター学校に入学している。

ハンター学校にいる時点から、回想シーンで過去が語られるので、無駄にストーリーが分かり難くなっている。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

転生者はチートを望まない

4434218808転生者はチートを望まない 1 (Regina COMICS)
奈月 葵 船津 早稲
アルファポリス 2016-05-01

by G-Tools

魔法世界では平穏に暮らしていたものの、頭を強打し、前世の記憶を一部取り戻したミラ。転生者は、面倒な使命を託されているのがファンタジー小説のお約束。―トラブルはまっぴらごめん!だけどそんな彼女に待ちうけていたのは、魔術学園の選抜試験。魔力測定をしたら、案の定(?)チート能力が発覚!!ミラは幼馴染みのガイと共に学園に入学せざるを得なくなったのだけど…ノーモアチートの転生少女が壮大な事件に巻き込まれちゃう、異世界ファンタジー!


ミラはイルガ村に住む農家の末っ子で、10日後には6歳になる。身体の弱い女の子だったが、木で出来たボールが飛んできて、頭を強打したので気を失ってしまう。目覚めると、前世記憶が甦っていた。

6歳からは魔術学園の選抜試験を受ける事が出来るのだが、農村部は3年に一度しか試験官が来ない。少しだけ早く生まれた幼馴染のガイが試験を受けたがり、ミラを引っ張って行く。

試験は、魔力を調べる水晶に手を触れるだけだったが、ミラは水晶の中に小人がいて、手を振るのが見えた。これは面倒な事になりそうなので、目を合わせないようにするのだが、小人の中の赤い子が、ガイに気づいて反応した。他の人には水晶が光ったようにしか見えない。

ガイは、火の精霊と相性の良い魔力持ちだという事が分かった。ミラは目立ちたくなかったのだが、今年6歳になる子も試験を受けられると聞いてミラを呼んでしまう。ミラが呼ばれて水晶に触れると、真昼の太陽よりもまぶしく輝き大地を四色に染め上げたらしい。

ミラは、自分がチート性能だと気づいてしまったので、後でトラブルに巻き込まれるよりは、ちゃんと魔法を習って宮廷魔術師にでもなったほうが安全で金も稼げると思い、魔術学園への入学を決心する。

道中、魔力喰らいというワニに似た魔物に襲われる。護衛の騎士も重傷になるような強敵だったが、ミラが壁と穴を使って倒してしまう。目立ちたくないと言いながら、早速目立ちまくっているではないか。魔法を使った事で、小人状態だった精霊が成長して、人間くらいの大きさのイケメンになってしまった。どうやら、たくさん魔力を使うと成長するらしい。

ミラは精霊が乗った馬でイルガ村に助けを呼びに戻ったため、体力を使い果たして寝込んでしまう。都から迎えが来るまでは、生まれ育った村で魔術の勉強をする事になる。ミラが精霊に名前を聞くと、名前が無かった。ガイが自分についている火の精霊の名前をつけて、他はミラが名前を付ける事になった。

風の精霊がルフィー、水の精霊がディーネ、火の精霊がサラ、地の精霊がグノー、ガイについている火の精霊はフレイになった。成長していた地の精霊だけ、耳に契約の印のようなピアスがついてしまったのだが、今のところ条件は謎である。

6歳の誕生日で終わっているから、都や魔術学園にすら行っていないのだが、続きが出ないと思ったら、webサイトでも更新が止まったままじゃないか……。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

村人ですが何か?

4040723171村人ですが何か? 1 (ドラゴンコミックスエイジ さ 12-1-1)
鯖夢 マイクロマガジン社 白蘇 ふぁみ
KADOKAWA 2017-06-30

by G-Tools

村人だけど、勇者だって救ってみせる! ぶっちぎり最強譚――誕生!!! 「最強の村人が勇者を守る!!!」 WEB発! 有名小説投稿サイト内ランキング、日間! 週間!月間!四半期! 全てで1位獲得!!! 超人気な話題作がコミカライズ!!!


蜘蛛になるやつとよく似た題名で、構図もどことなく意識している感じがするのだが、こちらはかなりの微妙作だった。これでも、原作よりはAmazon評価は高めなのだが、ストーリーが何処かで読んだような設定だらけなのは、コミカライズ担当した漫画家のせいではないから、仕方がないかな。

職業設定があるゲームみたいな世界に転生した主人公の話なのだが、剣士、魔術師、僧侶、格闘家、騎士、戦士、勇者などがある中で、村人になってしまっている。村人で最弱なはずなのに、鍛えて最強という、よくある展開になると思われるが、原作を読んでいないし、Web版も読んでいないので、どうなるのかは分からない。

自分では決められない職業格差があって、運不運で勝手に振り分けられるなんて、地球よりも酷い格差社会ではないか。村人というハズレクジを引いてしまっている時点で、もう萎える。村人が最強だと書いてあるので、もしかしたらファイナルファンタジーのたまねぎ戦士みたいなチートが使えるのかもしれないが。

幼馴染の少女コーデリア=オールストンは勇者で、同じく幼馴染の男モーゼズは賢者だというのに、主人公のリュート=マクレーンはよりによって村人である。そして、賢者のほうがクズ野郎で、勇者になった少女を自分のものにするため、主人公を殺害してしまう。冒頭から、なんという胸糞展開をしているのだろうか。同じマクレーンでも、自称世界一ツイてない男ジョン・マクレーンよりも、ツイてないではないか。

クズ賢者に毒を飲まされて川に落されたリュートは、瀕死状態で龍の住処に流れ着くが、すでに死ぬ寸前だった。死ななかったら龍の加護と龍王の大図書館を利用する事を、その場にいた龍に約束させて息絶えるのだが、神の間のような場所で目覚める。

最初の転生で選んだ死に戻りスキルで転生前に戻ったらしい。最初に選んだのは叡智と死に戻りだったらしいが、1度に2つしか選べず、同じスキルは1度しか選べないという制約があるようである。次の転生で選んだのは、不屈と農作物栽培だった。

未来を知っている状態で転生するとは言っても、また同じ場所で村人にしかなれないのが微妙すぎる。後で強くなるのかもしれないけど、現状は世界設定の穴をつきながら、努力でなんとかしているのが読んでいて辛い。

幼少期から人に知られないよう自分を強化し続け、MPだけ10,000を超えてしまう。しかし、他の能力はゴミのままだった。かつて王都最強と呼ばれた剣豪バーナード=アラバスターが世捨て人となって村はずれに住み着いている事を知っていたので、師匠になってもらおうと訪ねて行く。

バーナードも、ただの村人だったのだが、オークの襲撃で何もかも失った。それから十数年後、王都の剣術大会に現れて優勝し、騎士団長まで昇進して、オーク討伐に心血を注いだらしい。村人でも何かをすれば、そこまで強くなるようである。

死にかけだったバーナードをエリクサーで回復させてから6年後、リュートは1週間後のゴブリン襲撃に備えていた。この時、偶々通りかかった龍によって村が助けられるので、未来を変えないためにも、なるべく干渉せずに済ませるつもりだった。

死に戻りする前に、龍から言質は取っていた。あとは、龍と出会って住処に連れて行ってもらうという計画だった。龍に出会って住処に行くが、ようやく会えた龍王はホストみたいな奴だった。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ダィテス領攻防記

4434232118ダィテス領攻防記 1 (Regina COMICS)
牧原 のどか 狩野 アユミ
アルファポリス 2017-06-01

by G-Tools

前世では、現代日本で腐女子人生を謳歌していた辺境の公爵令嬢ミリアーナ。だけど、異世界の暮らしはかなり不便。そのうえ、BL本もないなんて!快適な生活と萌えを求め、製鉄、通信、製紙に印刷技術と、異世界を改革中!そこへ婿としてやって来た『黒の魔将軍』マティサ。オーバーテクノロジーを駆使する嫁と、異世界チート能力を持つ婿が繰り広げる、異色の転生ファンタジー!


ダィテス公爵の令嬢ミリアーナ・ダィテスには前世記憶がある。前世では水谷美有というごく普通の女性だったが、24歳で事故死して、異世界に転生してしまったらしい。

ダィテス領はオウミ王国の僻地にある。三方向は険しい山に囲まれているため、南側からしか出入り出来ない。山脈の向こう側にも異国があるようだが、空を飛ぶ技術の無い世界のようなので、攻められる心配も無い。

王太子だった戦神の寵児マティサは、愚かな母に疎まれて、辺境のダィテスに追いやられてしまう。王位は第二王子に継がせたいらしい。一緒にダィテス入りしたのは、マティサの臣下で銀の守り刀のコシス・カティラだけ。

何も無い場所だったダィテスは、10年程で恐ろしく生産力が上がっていた。領主のダィテス公爵がやり手なのかと思いきや、これは社交界に顔を出す事も無い18歳の一人娘ミリアーナの仕業であった。

邪魔になった第一王子マティサは、ダィテス公爵家の婿養子として送られてきたので、政略結婚相手として、ミリアーナの旦那になる事が勝手に決まっていた。マティサはダィテスの到着してすぐに、ミリアーナのお宝本を見つけてしまう。それは、羊皮紙よりも薄い何かに印刷されたBL本だった。残念な事に、ミリアーナは腐女子だった!

BL本の存在しない世界を変えるため、ミリアーナが前世記憶を駆使して領内を改革しまくったところ、技術チートで恐ろしい事になっていた。入口こそ何も無い山道で、玄関口となるセタの町は普通だったが、領地の奥は……。

本来なら数日しか持たないはずの調理済み料理が、缶詰で3年も保存出来る。缶詰工場だけでなく、織物工場、農場、治水設備、温熱利用ハウスなどがあり、移動には自動車や蒸気機関車が使われている。防衛のために火薬と大砲まで開発していた。外側の技術力がどの程度なのか分からないが、王子が火薬で驚いているので、中世レベルの気がする。

秘密だらけのダィテス領だが、密偵は曲者ホイホイで捕獲され、エドアルドという変態イケメンの手で色々と恐ろしい目に遭う事になる。

オウミ国は三方向を強国に囲まれている。強欲王が治める東のカイナン、虐殺人形ナリスが治める南のハヤサ、無敗王トゥールが治める西のエチルである。どの支配者もヤバそうな名前である。

地球と違って、王には加護と呼ばれる力が備わっているので、身体能力は常人とはかけ離れているらしい。ちなみに、王子は加護持ちだが、オウミの王は加護が無いらしい。そして、自分では気づいていないけど、ミリアーナも記憶の加護持ちのようである。普通の人間は、前世で一度見ただけの蒸気機関車の図面を、完全に覚えて再現したり出来ないからね。

愚かな王妃のせいで、第二王子が隣国と戦争を始める事になったが、よりによって相手は西側の無敗王だった。西には小国も多いのだが、そこを攻めると確実に無敗王が出て来るのである。こんな馬鹿王族のせいで、無駄に人が死ぬのだから最悪だよな。もうマティサ以外の馬鹿王族は滅ぼしても良いレベルである。

実は、一番恐ろしいのは周囲の強国ではなく、ただの辺境だと思われているダィテスだから、何か仕掛けてきたらオウミは滅びると思う。

馬鹿がわざわざ負け戦を仕掛けに行っている頃、ダィテス領ではマティサ王子についてきたコシスがデキていた。そして、その現場を目撃してしまったミリアーナは、泣くどころかむしろ興奮して、どっちが攻め受けなのか聞き出そうとし始める。公爵令嬢に転生したというのに、残念腐女子すぎる。

邪魔になって僻地に飛ばしたくせに、隣国との戦争で大敗すると、王は慌ててマティサ王子を呼び出そうとする。高圧的な使者を挑発して、すぐに行かなかったところ、王太子親衛隊が進軍してきて、ミリアーナに殲滅されそうになってしまう。元々はマティサに仕えていた者が迎えに来ただけだったのだが、もう少しで全員肉塊に変わるところだった。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

地方騎士ハンスの受難

4434210742地方騎士ハンスの受難 1 (アルファポリスCOMICS)
アマラ 華尾 ス太郎
アルファポリス 2015-10-26

by G-Tools

片田舎の駐在所に左遷された元凄腕騎士団長ハンス。多大な実績を持つ彼であったが、権謀術数渦巻く王都の喧騒に嫌気がさし、平和で牧歌的な駐在所の生活を楽しんでいた。しかしある日、信じられないくらい超人的な能力を持つ日本人たちが異世界からやってきて…!! チートな日本人に翻弄される元凄腕騎士の異世界駐在所ファンタジー開幕!


異世界チート物であるが、普通と違うのは迷い込んできた日本人ではなく、異世界人のハンスが主人公となる点である。左遷されて片田舎にいる、元凄腕騎士団長という設定なので、ハンスも異世界人としてはかなり強いのだろうけど、チートなのは北海道から来たヨシダ・ケンイチなる人物である。普通なら、このヨシダ・ケンイチが主人公になるよね。

ヨシダ・ケンイチは山の中を彷徨い、猪と間違えて良く似た魔獣を捕獲して売りに来るのだが、ハンスのいる町で牧場を経営したいと言い出す。自分のステータスを見たら魔獣使いと書いてあったから、牧場で魔獣を育てたいと言うのだが、自分の能力値を見る事など、異世界人には出来ないのであった。

続いて、凄腕の治癒師が現れ、普段なら大金を積まなければならないところ、パンと交換で住民の体を治してくれる人物が現れる。彼の名はスドウ・キョウジ。東京から迷い込んで来たらしい。

それから暫くして。村が魔物に襲われているというのでハンスが駆け付けたところ、「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……」と、ジョジョ攻撃で敵を倒しまくる黒髪の娘が! ミナギシ・ミツバは島根から来たらしい。静岡から来たフジタ・コウシロウは千里眼を持っていた。

迷い人以外にも、元日本人が登場する。ハンスの部下だったレイン・ボルトは、日本人だった頃の記憶を持つ転生者で、遠話の魔法を持っていた。チート日本人が増えたところで、山脈の向こうにある隣国が、魔獣を手懐けて襲ってくるという情報が入る。


4434222325地方騎士ハンスの受難 2 (アルファポリスCOMICS)
アマラ 華尾 ス太郎
アルファポリス 2016-08

by G-Tools

ロックハンマー侯爵の援軍が村に到着する。貴族なのにハゲだから信用出来ないという訳の分からない理由で暴れるミツバ。いや、中世レベルの世界にしか見えないし、植毛技術なんて無いだろうから、貴族でもハゲると思うぞ。貴族なんてクズだらけに思えるけど、ロックハンマー侯爵は、見た目はともかく、まともな人物のようである。

ミツバの能力を披露するため、兵士と手合わせさせるハンスだが、相手が両手斧を使ってくるのに、素手で受け止めたあと、千切るとか無茶苦茶すぎる。派手に活躍出来るミツバの身体強化能力が、一番楽しめそうである。

盗賊に偽装した敵国の軍勢が、魔獣を従え山脈を越えて来る。コウシロウの千里眼により、部隊を率いているのがセルジュ・スライプスという厄介な相手だと判明。先制奇襲攻撃で、先行してきた敵軍と、空を飛ぶ魔獣を撃破するのだが、空中でもミツバが暴れている。

チート日本人が一通り出揃ったので、これ以上はキャラを増やす予定が無いのかと思いきや、スヤマ・イツカというお局OLが現れる。異世界移行特典で18歳くらいに見た目年齢が若返っているが、本当は38歳だったらしい。何故か地下洞窟から異世界人生が始まるのだが、イツカの能力はダンジョンマスターだった。ダンジョンを育てたら安全だけど、自分自身は弱いままなので、なかなか使い方が難しそうな能力であるが、何故か、最初に造るのはお風呂であった。

2巻終盤で竜、馬、蜘蛛、蝙蝠と、正体不明の魔物が集結するのだが、馬以外は美女だった件。馬は女の子にならないのか!?


443423174X地方騎士ハンスの受難 3 (アルファポリスCOMICS)
アマラ 華尾 ス太郎
アルファポリス 2017-05-01

by G-Tools

隣国の次は魔物の四天王が襲ってくるのかと思ったら、こいつらはすでに魔物使いヨシダ・ケンイチの配下なのか。そして、馬も女の子だった! 四天王が全員美女とか、相手が人外だとしてもリア充すぎて羨まけしからん! 同じ日本から来たのに、モテナイ君のスドウ・キョウジが泣いちゃうぞ。

街の面々が休暇で遊びに行くか否かで揉めている頃、ロックハンマー侯爵は捕えた敵将セルジュ・スライプスを尋問していた。敵国には魔獣や人を洗脳する者がいるらしいのだが、やはり敵方にも日本人がいるんだね。こういうのは自分が選ぶのではなくて、出現位置で決まってしまうからなぁ。今のところ、キチガイやサイコパスみたいなのは出てきていないが、敵側についているのがそういう奴だったらどうしよう……。

山奥の地下からスタートしたため孤立していたイツカであるが、休暇を取って魚釣りとバーベキューを楽しみに来た一行にダンジョンが発見されてしまう。悪戯妖精が造ったダンジョンであると誤解され、侵入されて踏破された事で、ようやく合流する事が出来た。

ダンジョンマスターとなったスヤマ・イツカはただの人間だけど、ダンジョンを作成する能力が便利すぎる。ヨシダ・ケンイチの魔物牧場に住む事になるのだが、地下をダンジョン化して接続したら、コウシロウの料理店に冷蔵庫が出来ているではないか。

チート能力を付与された日本人がどんどん増える。ハンスは温泉に浸かりながら「厄介事はこれで終わると有り難いんだがなー」と思うのだった。勿論、厄介事はまだまだ続く。みんなが温泉に入って楽しんでいる頃、何処かの森では新たな日本人が転送されてきていた。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

俺と蛙さんの異世界放浪記

4434199366俺と蛙さんの異世界放浪記 1 (アルファポリスCOMICS)
くずもち 笠
アルファポリス 2014-12-24

by G-Tools


異世界のある国で魔法使いをしていた老人に死期が訪れた。せっかく様々な魔法を覚えたので、魔力を受け継ぐ資格のある者を探さないと勿体ないと思い、適性のある人間を選び出す。

平凡な大学生だった紅野太郎ーが講義中に居眠りしていたところ、この胡散臭い魔法使いの爺さんに後継者として選ばれてしまった。夢の中で爺さんに勧誘され、断ったのに強制的に異世界に呼び寄せられていた。


迷惑な話であるが、目が覚めると、そこは異世界だった。タローには魔法使いの爺さんが7つの魔法を吹き込んでおいたので、土、水、火、風、空、解析、創造魔法が使えるようになっていた。元素系はともかく、創造魔法がチートすぎる。

創造魔法は思いついた魔法を何でも使えるという万能魔法だが、膨大な魔力を必要とするという欠点があった。解析魔法で自分の能力値を見てみたところ、体力:10、魔力:8,001,000となっていた。爺さんが持っていてタローに受け継がせた魔力が1,000なので、残りの8,000,000はタローが元から持っていた魔力という事になる。

500年という生涯をかけて魔力を高めた爺さんが1,000しかなかったのに、何もせずに最初から8,000,000というのはチートすぎる。とりあえず創造魔法を試してみようとしたところ、頭の中が何かと繋がったが、出て来たのはGaagloという、グーグル先生にそっくりな検索エンジンだった。

依代があれば死者の復活すら可能だったので、とりあえず魔法使いの爺さんを、カエルを使って生き返らせてみた。元がカエルだから、どう頑張ってもカエル人間みたいなものにしかならなかったようである。

カエル男にされてしまった爺さんと喧嘩した後、自分の世界に戻ろうとするのだが、送還の魔法は1000万も必要なため、タローは日本に戻る事が出来なかった。

蛙師匠と異世界で暮らさなければならなくなるのだが、翻訳の不具合で、異世界人の名前が聞き取れなかった。仕方がないので、出会う人々には適当なニックネームをつける事にするのだが、本当にいい加減な名前を付けるのが笑える。

まず、師匠の名前はカワズさんである。カワズさんが仕えていた王様のところへ行ってはどうかと提案されるが、そんなところに行けば、良いように利用されるに決まっているとタローは拒否する。カワズさんが魔法に失敗した事にして、家を吹き飛ばして別の国に行こうとするのだが、タローはまだ慣れてないので、家を壊すどころか、山に穴を開けてしまった。

国境を越える時には、兵士の目を誤魔化すために、植物で驚かせようとしたところ、木が急成長して世界樹みたいな大きさになってしまった。

国境の向こうはアルヘイムと呼ばれる未開の地だった。アルヘイムは、開拓すれば自分の土地に出来るという場所だった。リントと言う開拓村に辿り着くが、宿屋の娘の名前が分からないので、リボンちゃんに決めた。翌日、リボンちゃんが怪我をした父親のために、薬草を取りに森に入ってしまったので、タロー達が探しに行く。

ケルベロスっぽい三つ首の犬に襲われていたリボンちゃんをを助け、薬草を採取して帰るのだが、リボンちゃんの父親も、チート回復魔法で一瞬で治してしまう。お礼として、リボンちゃんの父に鉄の剣を造ってもらったのだが、ごく普通の剣のはずなのに、どんな攻撃からも持ち主を守るオートガード、斬りたい形にカット出来るオートカット、さらに斬れないものはないというオプションまで付けたので、とんでもない魔剣になってしまった。

カワズさんと森の中に行くと、妖精がこっそりついて来たので、ホーミングレーザー(粘り)で捕獲する。名前はトンボにした。いつの間にか妖精の結界内に入っていたのだが、戦闘という名の交渉により、森に住んでも良い事になった。

タローはトンボちゃんがくっ付いているから認められたが、カワズさんは、妖精女王と戦って、ようやく住む事を認められた。結界の入り口にある広場に住んで良いという事になったが、見張り番をしろという事のようである。

魔法で広場に家を建てると、どんな魔法も跳ね返すシールド外装と、どんな魔法実験でも耐えられる内装を施し、地下に広くて堅固な異空間工房を作った。缶詰状態で魔法の勉強をさせられたタローだが、いい加減飽きて来たので、パソコンを作る事にした。

自分で作った魔石を組み込んで、パソコンが完成したのだが、使ってくれる相手を求めて、竜の住む場所にやって来る。紹介したのは妖精女王だった。

聖地で出会った竜は、いきなりトンボをナンパして断られるようなスケベだったので、スケさんという名前を付けられてしまった。


4434229842俺と蛙さんの異世界放浪記 2 (アルファポリスCOMICS)
くずもち 笠
アルファポリス 2017-03-01

by G-Tools



竜の中には敵対する気満々な奴もいて、いきなり襲ってこようとするのだが、長老が出て来て指導されてしまった。長老の弟は、人間と交流するのが嫌なようであるが、パソコンを出したところ、長老の息子のスケさんは、物凄く興味を示す。

インターネット的なもので妖精の森と繋がっているので、妖精と仲良くするための道具だと思っているようである。やる気を出したスケさんは、反対するおじさんと戦って勝利する。見事な噛ませ犬状態だったので、おじさん竜の名前は、かませさんになった。

スケさんに負けたのに、パソコンを置かせてやるから何か寄越せと言い出すかませさんに、タローは酒で出来た池を用意してあげた。

竜と友好的な関係が築かれた。タローはミスリル、ヒヒイロカネ、オリハルコン、ダマスカスなどの希少金属を貰った。人間が持っていた魔剣なども貰って来たのだが、畑の柵代わりにされてしまった。

家に戻ったタローは、畑を作っている。世界最強クラスなのに、まったりスローライフを満喫している。カワズさんはサルでもできる太極拳入門に嵌っている。

カワズさんが太極拳を練習しているテレビは何も映らないはずだったが、ゴーレムの目に接続したので、監視カメラとして機能するようになっていた。ゴーレム視線で猫パンツが映っていたので、確認したところ、セーラー服の女の子が捕まっていた。

制服の上に革の鎧を装備していたので、セーラー戦士という名前にされてしまう。セーラー戦士は神聖ヴァナリアという国に召喚されてしまい、強制的に戦わされていたらしい。異世界で召喚すうような国には、ロクな場所が無いよな。

セーラー戦士の名前は天宮マガリだった。ちゃんと名前が聞こえた事に感動するタローだったが、やはりセーラー戦士という名前で呼ぶんだね。セーラー戦士には命令を強制するための呪いの腕輪が付けられていたが、タローが破壊してしまう。致死性の呪いを直接手で掴んで潰すなんて、タローがおかしすぎる。

通信が途絶えたため、勇者マガリは死んだことにされ、神聖ヴァナリアは次の召喚の準備に入ったようである。こういうクズ国家は滅ぼすべきだと思う。タローはやる気が無さそうだが。

セーラー戦士の居住許可を得るため、妖精女王のところに行くが、天宮マガリの容姿が気に入ったらしく、カワズさんみたいに戦わなくても許してもらえた。しかし、タローはその代償として、エルフの里に行かされることになった。

タロー達はエルフの隠れ里に向かうが、いきなり甲冑姿のエルフ? と戦闘になる。勇者であるセーラー戦士と互角に戦うくらいの強さだったため、セーラー戦士の剣が折れてしまう。タローが「剣の畑」と復唱させたところ、セーラー戦士の周囲に魔剣の囲いが出現した。

戦った相手は、片方は獣人とエルフのハーフだったため、トトロみたいな侍なのだが、もう片方はダークエルフの女の子だった! あまり友好的ではなさそうな男のエルフにやる気を無くしたタローだったが、いきなりテンションが上がった。

恒例の名前付けタイムに突入するが、ダークエルフのほうはナイトさんで、獣人ハーフのほうはクマ衛門になった。翌日、エルフ族と面会する事になるが、長老達はタローを封印しようとしていた。ほぼ無敵だとはいえ、敵対行動を取られたのに、のほほんとしすぎである。私なら、罰として全員をゴブリンに変えたりするところだが。

街の中では、エルフ達とセーラー戦士の戦いも始まっていた。剣の畑があるから、サーヴァントっぽくて恰好良い。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

異世界居酒屋「のぶ」

4041037808異世界居酒屋「のぶ」(1) (カドカワコミックス・エース)
ヴァージニア二等兵 転
KADOKAWA/角川書店 2015-12-26

by G-Tools
>

古都アイテーリアの裏路地に繋がった、居酒屋「のぶ」。異世界の住民達は、馴染みのない異国風の料理と冷えた「トリアエズナマ」のあまりの美味さに次々と虜になっていくのだが…!?異世界グルメファンタジー開幕!


おでんのじゃがいも
夜空に月が二つ輝く異世界にある、城壁の古都アイテーリアが物語の舞台となる。本日は給料日である。ハンスはニコラウスが最近見つけたという、お勧めの酒屋に誘われたのだが、そこは中世ヨーロッパ風の街並みに全く溶け込んでいない、妙な居酒屋だった。兵士たちが読めない未知の言語で店名が書かれているのだが、そこは「居酒屋のぶ」だった。

「居酒屋のぶ」は看板娘のしのぶちゃんから取った名前かと思ったのだが、店主の名前だった。生ビールがトリアエズナマという飲み物だと思われているのが笑える。ハンスは入口がガラスでビールジョッキもガラスなのに驚く。

トリアエズナマは透き通る黄金色で、ハンスが今まで飲んでいたエールが牛の小便だと思うくらい、異次元の美味さだった。オトーシの枝豆のあとは、寒い季節だったので、おでんが出て来る。

大根、蒟蒻、牛スジ、ちくわが入っているのだが、北方神話の神の名前に似ているので、ハンスは寒い地域の伝統料理だと思い込む。いつの間にかニコラウスが飲んでいたアツカンも飲んだことがない美味い酒だった。


若鶏の唐揚げ
居酒屋のぶは古都を守る兵士の間で評判になり、ハンスは中隊長ベルトホルトを案内する事になる。ハンスは、ニコラウスが頼んでいたのを覚えてスルメを注文するが、ベルトホルトは触手系が苦手なようである。品書きが未知の言語で書かれていて読めないのだが、タイショウがだいたい何でも出来るというので、鶏肉料理をお願いする。

古都では卵を産まなくなったかたくて不味い廃鶏しか出回らないので、ベルトホルトはあえて注文してみたのである。タイショーがしのぶを買い物に行かせるのだが、店の裏は見た事も無い通りに繋がっていた。

ベルトホルト隊長は若鶏の唐揚げが出て来て、そのジューシーさに驚く。タイショーとしのぶが賄いのチキン南蛮を食べ始めたので、気になって仕方がないベルトホルトは、翌日の訓練が終わると、走って食べに行くのだった。


しのぶちゃんの特製ナポリタン
居酒屋のぶには厄介な相手が食べに来ていた。ゲーアノートいう徴税請負人である。徴税請負人は、税収を多く取ると、差額が自分の取り分になるのである。タイショーが買い物から戻らないので、ゲーアノートはパリパリキャベツ(キャベツを並べただけ)を食べているのだが、しのぶが賄いのパスタを食べようとしたところ、それを欲しがる。

しのぶは難しいのは出来ないので、味はお任せになる。ゲーアノートの前にはナポリタンが出て来る。ナポリタンにチーズとタバスコをかけたところ、生命と宇宙全ての答えを感じてしまった。ゲーアノートはガッツリ税金を取ろうとしていたのだが、味に感動して金貨を置いて去って行く。


お嬢様の難題
ヨハン=グスタフが姪のヒルデガルドを連れて来るのだが、お嬢様は「臭くなくて辛くなくて酸っぱくなくて苦くなくて固くなくてパンでも芋でもお粥でも卵でもシチューでもない美味しいものが食べたい」と言い出す。

いつもなら料理人はこの難題に答えられないのだが、居酒屋のぶのタイショーは違った。ヒルデガルドの目の前にカセットコンロが置かれ、鍋でお湯が沸き始める。そこに豆腐が入れられ、完成したのは餡かけ湯豆腐だった。その後も、色々と出て来るので、2人とも満足そうだった。


はじめての海鮮丼
面白い店があると衛兵に教えてもらったイグナーツが、妹と結婚する予定のカミルと一緒に、居酒屋のぶに来る。古都は内陸にあり、新鮮な魚が手に入らない。生のままで食べるのは勇気が必要だったが、刺身も海鮮丼も鮮度が良かった。


豚汁
冬場になると、古都では物流が止まって料理の質が落ちる。固いパン、脂身ばかりのベーコン、酸っぱいエール。衛兵は体力勝負なので、いつまで続けられるのか分からない。後ろ向きな気持ちになりかけたので、ニコラウスは居酒屋のぶに向かう。

居酒屋のぶには、すっかり常連になったハンスがいた。順調に客も増えているみたいで、税金を取ろうとしていた徴税請負人のゲーアノートまで、常連になっているようである。


4041044251異世界居酒屋「のぶ」 (2) (カドカワコミックス・エース)
ヴァージニア二等兵 蝉川 夏哉
KADOKAWA/角川書店 2016-06-30

by G-Tools


キスの日
給料日なので、居酒屋のぶに行こうとするニコラウスだったが、中隊長に居残りを命じられてしまう。ハンスは大丈夫だったので、居酒屋のぶに向かった。途中で、教会から出て来る新しい助祭を見かけるのだが、見るからに堅物そうな爺さんなので、居酒屋のぶの事が心配になる。異教徒を街から追放するような司祭もいるからである。

しのぶの機嫌が良いのだが、「今日はキスの日なんです」と爆弾発言するので、周囲の男達が動揺する。しのぶの故郷には、なにやらけしからん風習でもあるのではないかと思われかけるのだが、キスとは魚の名前だった。

キスの日なので、キスの天ぷらが出て来るのだが、高級品の紙が器に敷くために使われてハンスは驚く。紙は、料理から余分な油を吸い取るためのものだった。


盗人
店の掃除や昼間の用事が済んだので、表を掃きに行こうとしたしのぶは、鍵が開いているのに気づいてしまう。自分がそんなミスをするわけがないので、誰かが店内に侵入した可能性が高いしのぶは外にいたお肉屋のフランクに頼んで、衛兵を読んで来てもらう。

フランクが衛兵のところに行き、事情を説明していると、たまたま通りかかった教会のエトヴィン助祭に聞かれてしまった。エトヴィン助祭は、衛兵の仕事を見学したいと言い出し、現場までついて来ることになってしまった。

居酒屋のぶでは、タイショーが賊に襲われたら店を続けられなくなると思ったしのぶが、勇気を出して店内に戻っていた。中に居たのは、エーファという小さな女の子だった。水が出て来るのを見て、水道の蛇口が欲しくなったらしい。

タイショーが店に降りて来たので、しのぶはエーファを新しく雇う皿洗いのバイトだと説明する。ここで初めて、店主のフルネームが判明した。タイショーは矢澤信之というらしい。

ニコラウスと助祭が駆け付けた時には、すでに居酒屋のぶは平常営業していた。盗人の件は上手くおさまったのだが、堅物に見えて衛兵に警戒されていたエトヴィン助祭が、実は居酒屋のぶの常連だった。一緒について来たのは、教会では春分までは粗食しか出来ない事になっているからだった。エトヴィンは、出されたものを断るのも神の意に反するという言い訳をし始めるのだった。


招かれざる客
昼間の古都を散策していたしのぶが店に戻ると貴族の使者がいて、いきなり上から目線で店を貸し切ると言い出す。いきなり貸し切ると言われても、他の多くのお客様が楽しめなくなってしまうので断るのだが、使者は捨て台詞を吐いて去って行くのだった。

暫くすると、店の前が某世紀末みたいな事になってしまっていた。これでは客が入れないではないか。クズな使者と共にやってきたのは美食家のブランターノ男爵だった。

とある貴族の結婚披露宴で、これまで食べたものの中で何が一番美味だったかという話になったのだが、年若い花嫁の挙げたアンカケユドーフを、その場にいた貴族すべてが食べた事がなかった。アンカケユドーフよりも、あのロリな貴族令嬢が結婚した事のほうが驚きである。まだ小学生くらいじゃないか。

季節限定メニューだから、アンカケユドーフは作れないと断ると、シュニッツェルを求めてきた。タイショーが衛兵のところにシュニッツェルについて聞きに行っている間、しのぶは賄いのサンドイッチを作るのだが、ブランターノ男爵はそれを求めて来た。

サンドイッチは気に入ったようだが、もっと欲しいと言うのでカツサンドを作ったところ、タイショーが戻って来る前に、満足して帰ってしまった。貴族は厄介な相手だけど、金払いは良さそうだよね。ブランターノ男爵も、お金を袋ごと渡して帰って行ったし。


親方喧嘩
ゲーアノートという徴税請負人が絶賛している店だと聞いて、鍛冶ギルドのホルガー親方がやって来る。そこへ、衛兵をしている息子から店の話を聞いた硝子職人のローレンツが入って来た。お互い言い合いになるが、犬猿の仲かと思ったら、そうやって楽しんでいるだけのようである。


中隊長の弱点
中隊長ベルトホルトが店にやって来る。基本的に出された料理は何でも食べる男だが、イカだけは駄目らしい。お見合い相手の父親がイカ漁師なので、どうしてもイカを克服しなければならないらしい。イカを出されるが、ベルトホルトは食べる事が出来ずに帰ってしまった。

後日、ベルトホルトがエドウィン助祭と一緒に店に来ると、イカ尽くしの日になっていた。イカそうめん、イカのシオカラ、いか団子、いかの生姜煮、ホタルイカの沖漬け、イカリングフライと、いろいろ出されたのだが駄目だった。

ベルトホルトは、船乗りだったひい爺さんから聞いた海面を埋め尽くすイカの群れや、巨大イカの話がトラウマ化してイカ嫌いになったらしい。タイショーにイカの実物を見せられて、イカを克服する事が出来た。しかし、イカ漁師であるお見合い相手の親が、お見合い用にクラーケンを獲って来ることを、ベルトホルトはまだ知らなかった。


ふしぎの国のエーファ
ある日、タイショーが仕入れの買い出しに出かけ、しのぶが散歩とお肉屋のフランクさんのところに出かけ、エーファは留守番を頼まれた。ふと見ると、神棚のアブラアゲを咥えた狐が裏口から出て行ったので、エーファは追いかけてしまう。

裏口は危険だから出てはいけないと言われていた。裏口の向こう側は、見た事もない場所だった。狐を追いかけていると、空気が汚れていて、馬のいない馬車がたくさん走る通りに出て、迷子になってしまう。というか、ここは四条河原町じゃないか。まさか、居酒屋のぶの裏口が京都だったなんて! 古都繋がりで、神が繋げたのか?

エーファは迷子として警察に保護されそうになるが、人攫いかもしれないと、怖くなって逃げ出す。神社に辿り着くと、そこに狐がいて、元の世界に戻してもらえた。居酒屋のぶが異世界と繋がっているのは、倉稲魂命の力によるものらしい。

エーファが聞いた神の御使いの伝言で、神棚のお供えは月1回イナリズシになった。






404104426X異世界居酒屋「のぶ」 (3) (角川コミックス・エース)
ヴァージニア二等兵 転
KADOKAWA 2017-02-04

by G-Tools


仁義なき蒲焼き
居酒屋のぶの店内は、水運ギルドの会合で、客が入って来なくなるほど空気が悪かった。古都には、ラインホルトが頭を務める古き格式のあるギルド【金柳の小舟】、エレオノーラとその母親が率いる金と権力を持つギルド【鳥娘の舟歌】、ゴドハルトが牛耳る古都最大のギルド【水竜の鱗】と、3つの水運ギルドがあるのだが、揉めている最中だった。

【金柳の小舟】は先代ギルド長が急死したため、息子のラインホルトが継いだが、その隙をついて【水竜の鱗】が幹部を根こそぎ引き抜いてしまった。落ち目になった【金柳の小舟】の部下が、ゴトハルトのシマで勝手に仕事をしていたのが問題になっていた。

ラインホルトは漁業権の譲渡で手打ちにしたいが、ゴトハルトはウナギのような泥臭い魚しか獲れないと不満である。ウナギと聞いたシノブが、古都の市場に買いに行く。日本だと高級魚であるが、異世界では人気が無いので、桶がいっぱいになるほど買う事が出来た。

タイショーは蒲焼きを作り始めるが、いがみ合っていた水運ギルドの長たちも、良い匂いに釣られ始める。何を料理しているのか分かったら無料にすると言われるが、エレオノーラは仔羊のフィレだと思い、ゴトハルトは淡泊なタラだと思った。ラインホルトがウナギだったら良いなと希望を述べたところ……。


密偵とサラダ
奇譚拾遺使は、大陸各地の奇妙な話や珍しい話を集め、東王国の王族へ伝え聞かせるのを業とする集団である。しかし、それは表向きの仕事であり、密偵という裏の顔を持っていた。ジャン=フランソワ・モーント・ド・ラ・ヴィニーは、古都の調査を命じられていた。

ジャンは、偶々見かけた風変りな居酒屋に入ってみた。旅の僧という設定なので、酒は飲まない。酒場では必ずサラダを頼む。生野菜は保存が利かず、長距離の輸送にも適さないので、サラダを食べてみれば、その街の実力が分かるのである。

普通の店ではサラダなど一品しかないものだが、居酒屋のぶでは何種類もあるという。試しに色々と食べてみるのだが、温玉シーザーサラダ、大根サラダ、マッシュポテトと、次々にサラダが出て来る。

大根サラダには鱈の卵が混ざった桃色のソースがかかっていた。内陸にある古都で海の魚が流通している事に、ジャンは驚く。マッシュポテトには聞いた事も無いマヨネーズというものが混ぜられていた。さらに、しのぶが胡椒まで振りかける。この世界では、胡椒は高級品らしい。

最後は、タイショーの晩酌用に買っていた鯨のカルパッチョが出て来る。鯨を獲る方法など、東王国では知られていなかった。報告するため、ジャンは急いで東王国へ戻るのだった。ジャンが倍の料金を払って馬車を借りたため、前の住人が退去出来なくなり、新居に入れなくなる事を、ベルトホルト中隊長はまだ知らない。


中隊長の凱旋
東王国の僧(本当は奇譚拾遺使のジャン)が、急ぎで馬車を借りたため、その馬車で引っ越す予定の住人が出られなくなった。そこはベルトホルト中隊長の新居になる予定だった。嫁の実家から家財道具が送られて来たので、中隊長室に詰め込んだだが、人も入れない状態になった。

夜は、宿を借りて貰っているらしいが、新妻ヘルミーナの昼間の居場所がなくなってしまった。居酒屋のぶで預かってくれないかとベルトホルトが頼むのだが、丁度、居酒屋のぶはうなぎブームで大忙しだった。ヘルミーナの発案で、ウナギは弁当にして店頭で売る事になる。


トリアエズナマの秘密
雨の降る日、ブランターノ男爵から暇を出されたダミアンが、古都を牛耳るバッケスホーフ商会の親玉を連れて、居酒屋のぶにやってくる。バッケスホーフ達は、この店で出されるトリアエズナマが、禁制品のラガーであると確信した。

バッケスホーフは圧力をかけ、店を買い取ると言い出した。新妻ヘルミーナまで手に入れようと、裏で婚姻無効調査願いまで提出する。トリアエズナマが禁制品という事になれば、最悪で死罪にもなりかねない。ラガーは先帝が帝国の特産品として売り出せるよう、流通に制限をかけたのだが、未だに流通させるほどの量を製造する事が出来ずにいた。

ラガーの流通禁止令は、先帝か皇帝しか勅書を撤回出来ないらしい。このままでは、居酒屋のぶを閉店して日本に戻るしかなくなってしまう。バッケスホーフ商会側に凄腕の徴税請負人ゲーアノートがついたと思っていたのだが……。

ゲーアノートは各地に密輸されたラガーの樽数の詳細を調べる事で、逆にバッケスホーフを追い詰めてしまう。持ち出されたラガー37樽のうち、30樽は東王国に、6樽は聖王国へ行っていたが、残りの1樽はバッケスホーフの腹の中に消えていたのである。

エトヴィン助祭もベルトホルト中隊長のために、婚姻無効調査願いに対抗出来るものを用意していた。教導聖省枢機卿ヒュルヒテゴットによる婚姻確認状である。これがあれば、バッケスホーフが裏から手を回そうとしても、大司教でさえ婚姻を無効にする事は出来ない。

エトヴィンは万年助祭な感じであるが、実は教皇に次ぐ権力者である教導聖省枢機卿ヒュルヒテゴットの懐刀のようである。


老人と魚
バッケスホーフ失脚のあと、以前、ヒルデガルドを連れて来たヨハン=グスタフが、ある老人と一緒に居酒屋のぶにやって来る。トリアエズナマを飲むと、禁制品のラガーとは造り方が異なる事を見破ってしまう。お通しには鷹の爪が入っていたが、これは老人の紋章でもあった。

鰯の醤油漬け焼きで、異なった文化を包み込み受け入れる事を再確認し、アジフライを手づかみでかぶりつくようエーファに言われて、独立問題で揺れている北方三邦の食べ方を思い出す。エーファが運んでいたカレイの煮付けをひっくり返してしまった事で、ヒントを得る。

翌日、古都で行われた北方三邦との会談は、先帝の機転と演出により平和に終わり、独立戦争は回避される事になった。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

魔拳のデイドリーマー

4434226444魔拳のデイドリーマー 1 (アルファポリスCOMICS)
西 和尚 村松 麻由
アルファポリス 2016-12-01

by G-Tools

春風ミナトは大学入学の直前で事故死した後、剣や魔法が支配する異世界に転生してしまった――。魔物が跋扈する森の奥深くで、夢魔の母親に育てられ、たくましく成長するミナト。彼は、剣や魔法ではなく最強魔“拳”技を身に着け、異世界冒険の旅に出る! 転生から始まる異世界武術バトルファンタジー開幕!!


春風ミナトは大学の入学式に向かう途中、飛行機事故で死んでしまった。しかし、前世記憶を持ったまま異世界に転生し、ミナト・キャドリーユとして成長した。育ての親はリリン・キャドリーユであるが、エルフのような美女にしか見えない。しかし、リリンは夢魔族という存在だった。

剣と魔法の世界なのだが、ミナトは魔力があるのに体外に放出する事が出来なかった。魔力を体の外で使いこなすためのコントロール能力に欠陥があるため、魔法使いには全く向いていなかった。魔力自体は体内にあるので、放出せずに拳に乗せるという方法で修業を続ける。

リリンは仲の良かった国王から依頼を受け、魔祖の棺という開かない宝箱の破壊を試みていた。箱の周辺では魔物が活性化し、異常な速度で増えるので、王都には置いておけなかった。破壊するのに10年くらいかかりそうだったので、森に籠る事になった。

夢魔は定期的に精を吸収しないと衰弱して寿命も縮むのだが、子育て中は欲求が抑えられるという特性があったので、森で死にかけていた赤子を拾って育てたらしい。ある日、母親代わりのリリンが発情して襲われかけたのだが、ミナトが成長したため、子育てモードが弱まり、獲物として認識するようになってしまったらしい。

ある朝、目覚めると、母親は置手紙を残していなくなっていた。盗賊に捕まるから助けに来いという試験が始まっていた。慌てて追いかけて、盗賊をフルボッコにするのだが、こういう悪党は手加減しなくても良いと思う。

さらに数年後、659ページの長文置手紙を残して、母親はいなくなっていた。道具もお金も好きなだけ持って行って良いらしい。餞別として内部が湾曲空間になっているリュックも残していた。さらに、魔祖の棺の破壊にも成功し、中から出て来たネクロノミコンも読んだからあげると書かれていた。

他にも装備品として死神孔雀の外套、ジョーカーメタル製手甲&脚甲、闇の衣、お母さん手作り黒帯が置いてあった。書斎の隠し扉の奥にある転移魔法陣から旅立つよう指示されていたのだが、飛ばされた先はダンジョンになっていた。

自分の位置が分からないので、とりあえずダンジョン内部を疾走するのだが、偶々、連れ込んだ女の子を襲おうとしていたクズ冒険者とぶつかってしまう。クズは壁にめり込んでしまうのだが、死んだのかな?

襲われかけていた眼鏡っ娘のエルク・カークスと一緒に外に出るのだが、この女子も、いろいろと面倒な感じである。エルクがトイレに行っている間に盗賊に囲まれるのだが、相手の吹き矢による麻酔は効かなかった。

ミナトの身体はエレメンタルブラッドという魔法がかかっている。前世知識を利用して、体中に張り巡らされている血管を通し、心臓で魔力を微粒子にした魔粒子を血液に注ぎ込み、全身の細胞全てに魔力を行き渡らせているので、毒や酸は効かなくなっている。

戻って来たエルクがドン引き状態であるが、ミナトはちゃんと手加減したから大丈夫だと言う。いやいや、こういうクズは手加減なんかしなくて良いから。

ウォルカの街に辿り着くと、エルクに案内されてギルドに行き、冒険者として登録する。登録が終わった後、再度、ダンジョンに向かうのだが、そこはナーガの迷宮と呼ばれていた。普段は低レベルの魔物しか出ないようだが、これは奥のほうにナーガがいるという事だろう。

まずはゴブリンと遭遇するが、ミナトは素手で瞬殺してしまう。音を立てずに接近するはずの大蜘蛛にも気づいていた。他にもいろいろと倒し、かなりの収穫となったので、街に戻る事にした。宿は、エルクと同じところに行くのだが、バミューダ亭という行方不明になりそうな名前のところだった。

夜の街へこっそり出かけたエルクが向かった治安の悪そうな場所には、途中で襲ってきた盗賊がいた。どんな事情があるのか知らないが、こういうクズとつるんで悪事を成している時点で、ヒロインには相応しくないよな。ミナトがあまりにもお人よしすぎる。

翌朝、ミナトが目覚めると、エルクはすでに他のパーティーに誘われて迷宮に出かけていた。ミナトは昨日の収穫物をギルドと持ち込んだ後、エルクを追ってくるが、ナーガの迷宮では5層にいるはずのマッドモンキーが襲ってくるという、異常事態が進行していた。

追いついて来たミナトがマッドモンキーの集団を倒すのだが、どれも痩せていた。他の魔物との生存競争に負けて、追われてこの階層まで来たのではないかというミナトの予想は当たっていた。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

獣医さんのお仕事 in 異世界

4434228951獣医さんのお仕事in異世界 1 (アルファポリスCOMICS)
蒼空 チョコ hu-ko
アルファポリス 2017-02-01

by G-Tools


風見心悟は獣医だったが、車で走行中、トンネルの中が真っ暗になる。暗い空間に降りてみたところ、地面が割れて落下してしまう。落ちた先は異世界だった。

アウストラ帝国の皇太子ユーリス・ロル・マグワアイアはハドリア教と共に、マレビトを召喚する。呼ぶ相手は選ぶ事が出来るらしく、獣の医者という地味なところに目をつける。過去に呼ばれたマレビトは軍略で北の小国を大国にしたり、竜を駆って戦場を渡り歩いたりしたらしい。

使い捨て勇者を召喚して魔王と戦わせるような場所と比べたら、まだマシな場所ではあるけど、負け組ならともかく、公務員獣医という安定した勝ち組にとっては、無断欠勤したらクビになるから辛いよな。

専属の隷属騎士もつけられて、かなりまともな扱いを受けているが、この世界の事をスパルタ教育で学ばされるのもキツい。医学部に合格するようなエリートだからついていけるけど。クロエという専属の女性と、皇族特務騎士クライスが教師になり、魔法や属性など地球には無いあれこれも、みっちりと教え込まれる事になる。

ずっと授業でウンザリなところ、グリフォンが急死したので死因を突き止めて欲しいと依頼される。解剖の結果、グリフォンが食べた毛玉ウサギに、キョウチクトウの毒が含まれていた事が原因だと判明した。

地球の生物と似ていたら、死因くらいは特定可能かもしれないが、モルヒネ、エーテル、ホルマリン、エタノールを自力で作成しているのは!? 医者って自力で作成出来るものなの? チートなの?


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

蜘蛛ですが、なにか?

4041045517蜘蛛ですが、なにか? (1) (カドカワコミックス・エース)
かかし朝浩 馬場 翁
KADOKAWA/角川書店 2016-07-07

by G-Tools

女子高生だった私が目覚めると…何故か異世界で「蜘蛛」に転生していた! 種族底辺の蜘蛛として迷い込んだ先は毒ガエル・大蛇・果ては龍も跋扈する最悪ダンジョン!?メンタル最強女子が生き抜く迷宮生存戦略!!


最近、増殖しまくりの異世界転生物だが、普通と違うのは、教室で授業を受けていた女子高生が、いきなり気持ち悪い蜘蛛に生まれ変わってる点である。

事故や病気井で死ぬという展開ではなく、いきなり教室から異世界というのもぶっ飛んでいるが、蜘蛛スタートという誰得な設定になっている。女子高生から巨大な蜘蛛に転生するなんて、あまりにも過酷な状況である。しかも、生まれた大迷宮では主人公のような大蜘蛛すら、食物連鎖の最底辺で、狩られる側なのである。人間に転生するだけで、奴隷スタートすらマシに見える。

生まれた直後から、周囲の兄弟達が共食いを開始する。弱い奴から順番に食べられて行くのである。さらに、兄弟達を産んだと思われる、超巨大蜘蛛が出現して、子供達をおつまみ感覚で食べ始めるのだった。産まれたての兄弟蜘蛛すら、人間みたいな大きさなのだから、マザーは山のような大きさだと思われる。

蜘蛛子は慌ててその場から離脱する。古文の授業を受けていたら、いきなり蜘蛛に生まれ変わっていて、全く状況が分からないのだが、何が起こったのか考えてみる。

授業中に居眠りしていたらものすごい激痛がして、その後の記憶がない。一番有力なのは、その時に死んで蜘蛛に転生したというパターンである。死んでいなくて魂だけが蜘蛛に憑依し、本体は病院のベッドにいる可能性もある。実は私は私の記憶を持っているだけのただの蜘蛛で、本物の私は今も学校で授業を受けているのかもしれない。考えた可能性の中に、正解に近いものが含まれているのだが、現時点では蜘蛛子は真実を知らない。

小説だと、鑑定スキルがあったりするのが定番だと勘がると、いきなり謎の声がスキルポイントを消費して鑑定スキルを取得するか聞いて来る。必要ポイントは100で、自分が持っているスキルポイントも100だったので、迷わず取得してしまった。

早速、石を拾って鑑定してみるが、「石」と表示されるだけだった。どうやら、鑑定Lv.1だから、役に立たないらしい。洞窟の壁を鑑定してみると、「壁」と表示された。奥に進むと何かがいるので、鑑定してみたところ、狼狼蝙蝠鹿蝙蝠狼狼鹿蝙蝠鹿蝙蝠蝙蝠蝙蝠鹿鹿狼鹿狼……と、情報が洪水のように流れ込んで来て、激痛で頭が死にそうになる。

大量にいるモンスターは、どれも自分が知っている鹿や狼ではなかった。鹿は武器みたいな角があるし、狼は6本脚、蝙蝠も巨大な齧歯類に羽が生えた感じである。恐いので巣を作って引き籠るが、空腹で餓死しそうになる。仕方がないので、蜘蛛子は兄弟の死骸を食べてみるが、物凄く不味かったようである。

兄弟を喰ったので、称号<血縁喰ライ>を獲得した。称号の効果により、禁忌Lv1と外道魔法Lv1を獲得した。そうこうするうち、毒カエルみたいなのが巣に引っかかった。相手は逃げられなくなっているが、酸の唾液で攻撃されて、身体に穴が開いてしまう。

酸攻撃で目も潰されるが、酸耐性Lv1になった。スキルはポイントを消費しなくても、獲得可能のようである。カエルとの戦いで、毒耐性Lv2、酸耐性Lv2となった。

その後、謎の卵を見つけたので割ろうとするが、硬すぎて食べる事が出来なかった。しかも、人間が卵を奪おうとする。どうやら、貴重な卵らしい。どうやっても割れないので、あれこれ鑑定してスキルを上げてみる事にする。情報過多で頭が死にそうになりながら、鑑定Lv.2にしたところ、蜘蛛子は自分がスモールレッサータラテクトである事を知った。

またカエルとの戦いになり、毒を注入し続けたところ、毒牙Lv2になった。今回の戦いで、Lv2スモールレッサータラテクトになったので、脱皮して完全回復した。毒耐性Lv3、蜘蛛糸Lv4となり、スキルポイントが入った。

成長したところで、フィンジゴアットという巨大雀蜂のようなモンスターに襲われるが、蜘蛛糸で絡めて返り討ちにする。その後も巨大蜥蜴のようなエルローランダネル、マッチョな腕がついたペンギンみたいなエルローペカトットと戦って食べる。

強敵だったのは、エルローバジリスクである。石化攻撃で死にそうになるが、持っていた卵には効かなかったので、盾代わりにして敵を倒す。モンスターばかり食っていたので、称号<悪食>を獲得してしまう。称号の効果で、腐食耐性Lv.1というスキルが加わった。

蜘蛛糸で安全地帯を確保して生活するが、ある日、人間がやって来て巣を燃やされてしまう。割れない卵は人間に奪われてしまった。悔しかったので、もっと強くなろうと決心するのだが、正面からカエルと戦ってみたところ、身体が陥没するほどの怪我をしてしまう。苦痛耐性Lv1を獲得したが、脚も取れそうになっていてヤバい。

鑑定Lv3まで成長したところ、情報をさらに鑑定出来るようになり、今いる場所がダズトルディア大陸とカサナガラ大陸を地下で繋ぐ世界最大のエルロー大迷宮だと知った。

エルローフェレクトという巨大ムカデを倒したところ、麻痺耐性Lv1になった。鑑定も地道に鍛えた結果、鑑定Lv4となり、HPバー、MPバー、SPバーが見えるようになる。エルローフェレクトは不意打ちすれば楽勝で倒せると油断するが、敵は集団で襲ってくるタイプのモンスターだった。

大集団に追われた結果、縦穴から下のほうに落下してしまう。そこでエルローバラドラードという大蛇に襲われる。明らかに自分よりも格上のエルローバラドラードを必死になって倒したところ、Lv10に到達し、進化する事が可能となった。

進化選択肢は、スモールタラテクトとレッサータラテクトだった。レッサータラテクトは大きくなって狭い通路を使えなくなりそうだし、スモールタラテクトなら、スモールじゃないタラテクトに進化出来る可能性があるので、スモールタラテクトのほうを選択した。

進化すると、意識を失うようである。スタミナも空になるので、予め食べ物を用意していないと危険である。今回は、倒した大蛇の死骸があるので問題無かった。鑑定Lv6まで成長したので、改めて自分を鑑定してみたところ……。

スモールタラテクト Lv.2 名前なし
HP36/36 MP36/36 SP36/36-34/36
攻撃19 防御19 魔法18 抵抗18 速度348


強くなった気がしたが、速度が秀でている以外は、弱いままだね。再び人間に襲われたので、逃げ出したところ、さらに縦穴から下のほうに落下してしまう。



4041048850蜘蛛ですが、なにか? (2) (角川コミックス・エース)
かかし朝浩 輝竜 司 馬場 翁
KADOKAWA 2016-12-03

by G-Tools

この迷宮はヘルモード!?最下層に落ちた蜘蛛子に蜂・猿軍団が襲い掛かる! 冒険者に追いかけられ、私は不運にも迷宮最下層に転落…。そこは上層にはいなかった凶悪モンスターの巣窟だった! 上層に戻るため蜘蛛糸を駆使して巣を拡大していた私にアイツが襲い掛かってきた!!


ひたすら縦穴を落ち続ける蜘蛛子は、糸を出してなんとかぶら下がるが、フィンジゴアットに囲まれたので、下に行くしかない。一番したまで辿り着くが、フィンジゴアットが追って来て毒を注入されてしまう。操糸でなんとか倒すが、瀕死状態である。

蜂を食べて回復したいところであるが、大蛇が近づいてくる。さらに、その大蛇を一撃で倒した地龍アラバという恐ろしい存在と出会ってしまう。簡易ホームに引き籠って戦えば、大蛇くらいなら何とかなるが、マザーや地龍アラバは絶対に無理である。

蜂の毒針攻撃を喰らった状態で頑張っているからか、苦痛耐性がLv7まで上がっている。フィンジゴアットは上位種ハイフィンジゴアットに統率されて危険である。たまに、はぐれ状態のフィンジゴアットが飛んでいるので、蜘蛛子はそれを狙う事にする。

巣を張り始めて4日目に、苦痛耐性が最高値になり、苦痛無効に変化した。苦痛無効から痛覚軽減Lv1が派生した。スタミナも減り始めたので、運に頼る事は出来ない。蜘蛛子は新兵器クモーニングスターを開発した。蜘蛛糸の塊がモーニングスター状態になっていて、相手にぶつけて捕獲するのだが、命中率100%だった。

なんとかスモールタラテクトLv3になり、死にかけ状態から完全回復した。熟練度が一定に達したので、HP自動回復Lv1というものも手に入れた。

なんとか元のエリアに戻りたいので、巣を拡張しながら上に登って行く。そのまま壁を登ると、フィンジゴアットに攻撃されるのである。フィンジゴアットの大群が襲ってくるため、なかなか上層へ行くための巣の拡張工事が出来ない。そのうち、地龍アラバが戻って来て、蜘蛛の巣が気に入らなかったのか、ブレス攻撃で焼き尽くされてしまった。

地龍アラバの恐ろしさに、瀕死状態の蜘蛛子は、恐怖耐性Lv5、隠密Lv5とスキルが上昇していく。もう、巣を拡張して上に戻る戦法は使えない。地龍アラバが去った方向とは逆に進む事にする。暫く行くと、フィンジゴアットを斬って倒しているエルローグレシガードという巨大カマキリを発見した。

しかし、その巨大カマキリも大きな影が襲ってきて、瞬殺されてしまう。出て来たのはグレータータラテクトだった。下層には翼の生えたライオンや、蛇の進化型生物など、危険な相手がたくさんいた。しかし、上層にる魔物も混ざっているので、食糧問題はなんとかなった。

最弱なのは、その辺にたくさんいるエルローゲーレイシューというタニシみたいな虫だったが、これは誰も食べないような恐ろしい味の生物だった。あまりにも不味いので、食べただけでHPが減るという恐ろしさである。食べると腐蝕耐性までLv3に上昇した。

毒攻撃で敵を倒しまくったところ、毒術師の称号を得た。そして毒合成Lv1と毒魔法Lv1が手に入った。一本道になって洞窟を進むと、巨大な空間が出現した。数多くの巨大な柱が上まで伸びて、その空間を支えているようである。

蜘蛛子はその巨大空間で、バグラグラッチという恐ろしい猿型モンスターに襲われる事になる。どんどん仲間を呼び寄せるので、柱の上に逃げるのだが、ここで鑑定がLv7に上昇した。ようやく自分の詳細が分かるようになった。素早さの能力値が高いのは、最初から韋駄天というスキルを持っていたためのようである。あとはn%I=Wという、謎すぎるスキルが気になるところである。

比較的弱そうな魔物を倒して食べていると、アノグラッチという猿に見つかってしまった。襲い掛かって来るので倒したところ、断末魔で仲間を呼んだようである。簡易ホームで目覚めると、下にはアノグラッチの大群がいた。

猿は、仲間の猿を踏み台にしながら登って来るし、邪魔になると分かったら落下して自殺してまで、後続に道を空ける。もはや、どちらかが死ぬまで戦いは終わらなくなっていた。

必死でアノグラッチの集団を倒すのだが、迫って来る援軍の中に、バグラグラッチが混ざっていた。


4041056462蜘蛛ですが、なにか? (3) (角川コミックス・エース)
かかし朝浩 輝竜 司
KADOKAWA 2017-06-09

by G-Tools

蜘蛛子ついに墜つ!? 新手の巨猿相手に防衛線崩壊!! 猿軍団の援護に現れた巨猿。その圧倒的な力の前に蜘蛛子の巣は破壊され、満身創痍の蜘蛛子がつ いにやられてしまう!?


猿軍団の中に、バグラグラッチが3体いた。アノグラッチが接近する中、バグラグラッチは巨大な岩を引き抜いて投げつけて来る。一撃で蜘蛛子の簡易ホームが破壊されてしまった。最初のバグラグラッチは遠距離を飛んで襲い掛かって来る。2匹目はアノグラッチを踏み台にしながら飛んでくる。そして、3匹目は状況を把握できないうちに上まで飛んでいて、襲い掛かって来る。

不意打ちを喰らって気絶しそうになったけど、気絶耐性で何とか頑張って、なんとか勝利した。相手を全て倒したところ、無慈悲、魔物の殺戮者の称号を獲得した。他にも剛力Lv1、堅牢Lv1を獲得した。猿軍団との激戦に勝利したため、経験値が最大になり、進化可能になった。

中層への登り道を見つけるが、そこは溶岩で覆われた灼熱の世界だった。蜘蛛子は熱に弱いので、このままでは上層まで戻る事が出来ない。

諦めて、進化を試みるが、選択肢はタラテクトとスモールポイズンタラテクトだった。スモールポイズンタラテクトのほうが希少種であることに釣られて、蜘蛛子はそちらを選択した。

蜘蛛子は魔法を持っているのに、魔法が使えない。魔力感知と魔力操作というスキルが無いため、前提条件を満たしていないのではないかと蜘蛛子は考える。先に探知というスキルを取ってしまったのだが、これは全ての感知や探知系魔法の究極統合形態なので、下位スキルを取る事が出来なくなっている。

探知を使うと、膨大な情報量を脳が処理する事が出来ずに頭が痛くなるので、今まで封印していたらしい。スキル一覧まで参照出来るようになっているのに気づいたのだが、その中に、傲慢という謎のスキルが存在した。スキルポイント100で取得できる傲慢は、神へと至らんとするn%の力。取得する経験値と熟練度が大幅に上昇し、各能力成長値が上昇する。また、Wのシステムを凌駕し、MA領域への干渉権を得る。と書かれていた。

これは取らなければいけないと思い、取得したところ、禁忌がLv4まで上昇してしまった。傲慢の支配者という称号も獲得し、深淵魔法Lv10奈落という恐ろしい何かが手に入ってしまった。

奈落
奈落を顕現させる。

深淵魔法
Lv1:地獄門 Lv2:無信地獄 Lv3:邪淫地獄 Lv4:美食地獄 Lv5:貧婪地獄 Lv6:憤怒地獄 Lv7:異端地獄 Lv8:暴虐地獄 Lv9:欺瞞地獄 Lv10:反逆地獄


探知をどうにかしないと使えないので、効果不明なのだが、地獄シリーズは恐ろしすぎる予感がする。

未だに魔法は使えないので、他のスキルを上昇させつつ、中層に行って燃えて、HPが減ったら下層に戻って餌を食べるという生活を続ける。そのうち、火の耐性が付くことを期待しながら。

下層に戻ると、地龍カグナという奴が出現して、襲われてしまう。地龍もたくさんいるのか。恐ろしい場所である。下層は危険なので、中層に行くしかない。何度も燃やされつつ、ようやく火耐性Lv1を獲得した。

欲しかった火耐性を得るまでに、他のスキルはどんどん上がっていた。気力付与Lv2、斬撃強化Lv1、猛毒効果Lv3、破壊耐性Lv1、護法Lv3、気闘法Lv1、破壊強化Lv1、毒強化Lv2、糸の才能Lv3、斬撃耐性Lv3、魔量Lv8、MP回復速度Lv3、MP消費軽減Lv2、SP回復速度Lv2、SP消費軽減Lv3、立体機動Lv1といった感じである。

中層での戦いが始まるが、マグマの中に棲むタツノオトシゴみたいな奴は、タイヤみたいな味がしたらしい。灼熱の世界で寝ようとしていたら、エルローゲネセブンという巨大ナマズに手足が生えたようなやつが襲ってくる。ナマズを倒して食っていると、いつの間にか自分が傲慢の支配者という称号を持っている事に気づいた。

傲慢の支配者には、支配者階級特権(支配者に与えられる世界の一部を管理する権限)がついていた。現段階ではまだ行使できないようなので、美味しかったナマズを狩りまくろうとするのだが、竜の形をしたものが迫っていた。





にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

異世界支配のスキルテイカー

4063906701異世界支配のスキルテイカー ゼロから始める奴隷ハーレム(1) (シリウスKC)
笠原 巴 蔓木 鋼音
講談社 2016-12-02

by G-Tools

高校生・近衛悠斗が召喚されたのは、奴隷が売買されるファンタジー異世界だった。幼き日から鍛えた武術の腕とチートスキル≪能力略奪(スキルテイカー)≫で、悠斗は召喚先で100人ハーレムをめざし、無双を始める……! 小説家になろう発、超人気ファンタジー開幕! ――これは1人の少年が後に異世界で≪支配者≫と呼ばれるまでの物語である。


近衛悠斗は、どこにでもいるごくごく普通の高校生だという事になっているが、それは嘘である。凡庸な高校生が異世界に飛ばされたらチート能力が貰えるという、よくある話かと思っていたら、最初からチート能力者だった。

帰宅途中の電車で居眠りをしている間に、謎の魔法陣が出現して異世界に飛ばされるのだが、呼び寄せたのは王女や高位神官などではなく、オーク族だった。

魔眼持ちのオークが鑑定したところ、近衛悠斗は無能力者だったので、ハズレを引いたオークが怒って首を刎ねようとする。しかし、近衛悠斗は近衛流體術の使い手だったので、残らず返り討ちにしてしまった。近衛流體術というのは、全ての格闘技の長所を「盗み」取り入れ最強をめざす異流武術らしい。

ただでさえ強い格闘技を身につけているのに、なにその北斗神拳奥義みたいな敵の技を盗むチート技は!? こんなものを使えるのに、よく普通の高校生(自称)なんて言えるよね。すでに、タイの国技ムエタイやロシアの一対多の戦闘術システマをはじめ、レスリング、ボクシング、サバット、合気道、柔道など、60種類以上をマスターしているらしい。1000年に1人の武術の逸材らしい。

オーク族を全滅させた近衛悠斗は、ゲームのウインドウ画面のようなものが見えるようになる。これは、魔眼持ちのオークを倒したからだった。自分の能力を見ると、能力略奪(スキルテイカー)というものがあった。どうやら無能力者ではなく、レアスキルすぎて魔眼持ちでも見えなかったらしい。

能力略奪(スキルテイカー)は倒した魔物の能力を奪うというチートスキルである。どうやら、近衛流體術の盗み取り能力が、このチートスキルに化けたらしい。

オーク族が貯め込んだお宝やお金も手に入れたので、異世界初日から生活に困らない。向かった先にあったのは、ロランド領王都エクスペインだった。アッサリと入れたようだが、都市の入り口で門番に絡まれるイベントはないのか。

とりあえず宿屋に行ってみるが、そこには猫耳少女のスピカ・ブルーネルが働いていた。400リアで一泊したあと、ギルドを紹介してもらい、登録しに行く。ギルド職員のエミリア・ガーネットから説明を聞くのだが、この人も破壊神という固有能力を持っているので、只者ではなさそうだ。

悠斗は受けられる分の依頼を全て受けるのだが、討伐した魔物の中に魔法を使う相手がいたらしく、風の魔法が使えるようになっていた。依頼をこなして宿に帰宅する途中、スピカが借金取りに捕まって、奴隷商人に売り飛ばされそうになっていたので、5万リアの借金を肩代わりした。

スピカにお願いされて、奴隷契約をする事になるのだが、隷属契約という固有能力まで増えているじゃないか。奴隷になった者は、主人の命令に逆らえなくなるスキルなのだが、互いの位置を把握出来るようになる。そして、契約後の最初の命令は、「パンツを見せてくれ」だった。

スピカが嗅覚でモンスターを見つけるので、依頼をこなす効率がさらにあがった。鑑定屋に渡していたオークの宝剣などが売れて、71万リアの大金が入って来たので、奴隷を買う事を勧められる。

シルフィア・ルーゲンベルクは王家に仕える騎士の家系なのに、奴隷商館で囚われの身となっていた。半年前の戦争で祖国のルーメルがローランドに敗れたため、捕えられて奴隷にされたらしい。女騎士は70万リアで入札されていたので、悠斗はは、ほぼ全財産の71万リアを突っ込んでしまう。

ギルドに行った時、10代女性を狙った連続誘拐事件の犯人を捕まえるクエストの事を聞いていたのだが、シルフィアを落札した事で、吸血鬼らしき敵と対峙する事になりそうである。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

魔王の始め方

4799207997魔王の始め方 THE COMIC 1 (ヴァルキリーコミックス)
笑うヤカン 小宮利公
キルタイムコミュニケーション 2015-09-26

by G-Tools

Web小説から生まれた人気のダークファンタジー! 待望のコミカライズ! 人生をかけた研究の末に“魔王"となるべき力を手に入れた男──オウル。サキュバスの美女リルを召喚した彼は、自らの牙城となる地下迷宮の建造に乗り出していくが…? 人間不信の魔王が世界征服に挑む異色のダークファンタジーここに開幕!!


表紙の女の子が魔王で、異世界召喚型で魔王になっちゃうよくある話なのかと思ったら違った。表紙の女の子は、魔王となる男が最初に魔界から召喚して下僕にするサキュバスだった。

何十年もかけて、地下に流れる魔力である龍脈を特定したアイン・ソフ・オウルは、その力で若返った。魔界からサキュバスを呼び出すと、未だかつて誰も見た事のないような深く広く凶悪な大迷宮を作るよう命じる。

あえてサキュバスを召喚したのには理由があった。オウルは人間を信用しないので、絶対に契約を破る事が出来ない悪魔を下僕にすることを選んだ。悪魔は高位になるほど大量の魔力を必要とするが、夢魔なら魔力に比して賢い。つまり、コストパフォーマンスが優れている。サキュバスにしたのは、側に置くなら見た目だけでも美しく若い女が良かったからである。

契約に従い、サキュバスのリルシャーナが力を貸す事になった。リルの最初の仕事は、あえて書かないが、サキュバス本来の仕事だった。欲に溺れた訳ではなく、リル自体を移動型の小型ダンジョンコア化するためだったらしいが。

次は、近隣の村へ行き、貢物を要求するのだが、拒否されたので攻撃を開始する。オウルはこの村を襲うために、30年も前にガーゴイルを配置していたらしい。最初の村を全滅させて屍人に変えたので、見せしめとなって他の村が従い始める。

屍人は肉を落としてスケルトンに変えた。リルがやらされたので、瘴気に釣られてやってきたゴブリンを魅了して手伝わせたようである。

何処かの村に雇われた女戦士がオウル討伐に来るが、捕虜にして洗脳するが、ユニスの正体は英雄の星の下に生まれた王族だった。アッという間に堕ちた英雄になってしまうのだが、暗黒面に落ちるのが早すぎである。

村から最初の生贄が送られてくるのだが、マリーベルという幼すぎる少女だった。確認のため、オウルが村に行くが、年頃の娘は顔半分が潰れた醜いソフィアしか残っていなかった。オウルはソフィアも受け取る代わりに、10年間娘を差し出すのを免除する。

ソフィアの世を呪う内面に美しさを感じたオウルは、ソフィリシア(真名)を捨てさせ、新たにネリス・ビア・スピナという名を授ける。

オウルはダンジョンの戦力確保のため、自然発生、契約雇用、魔術創造、悪魔召喚を行う事にする。勝手に住み着いた魔物などはリルの管轄で、魔族と契約雇用する際はユニスが睨みを利かせる。魔術創造はスピナが行い、悪魔召喚はオウルが担当する。

白のアールヴに攻められた黒のアールヴの族長エレンが保護を求めて来たので、僅か5名だったが配下に加える。悪魔召喚でレッサーデーモンのローガンを呼び出すが、悪魔が乙女の魂を要求したのに対して、オウルは処女の血しか与えようとしないので、交渉決裂となりそうだったが……。悪魔ローガンは、マリーを見た途端に、契約すると言い出す。残念悪魔はロリコンだった。

新たに生贄として連れて来られたミオは、動物の世話担当になる。家畜だけでなく、ヘルハウンドの世話までする事になってしまうのだが。


4799209191魔王の始め方 THE COMIC2 (ヴァルキリーコミックス)
小宮利公 笑うヤカン
キルタイムコミュニケーション 2016-06-30

by G-Tools

人生をかけた研究の末に“魔王"となるべき力を手に入れた男──オウル。美しき下僕たちを次々とモノにする彼は、魔王の道の第一歩として、人間世界の街へと侵攻する!


戦力が増強されたので、オウルは街の攻略を開始する。ゴブリンやオーガの部隊を侵攻させ、人間が抗戦か服従かで揉めている隙を突いて、街をひとつ手に入れる事に成功する。戦おうとした兵士は、黒のアールヴの弓矢で瞬殺されるのだが、攻城兵器みたいな威力があって恐ろしい。

フィグリア王国が後手に回っている間に、オウルは7つも街を占拠していた。地下迷宮にいる魔王オウルに、王国の騎士では役に立たないので、冒険者が差し向けられる。リア充っぽいアランという男に美女集団という、ハーレムみたいなパーティーになっているのだが、ミノタウロス戦の直後、オウルが出現して敗北してしまう。

全員が捕虜となり、シャル(僧侶)、ウィキア(魔術師)、ナジャ(剣士)の全員が洗脳されて寝返ってしまう。今までリア充ハーレムパーティーの主人公だったはずのアランは、ネトラレ展開に涙するが、オウルや裏切った女を恨みながら殺されて、デュラハンに変えられてしまう。

一流の冒険者でも魔王オウルを倒せなかったので、フィグリア王国軍軍師キャスは、龍脈の流れを変えようとする。手あたり次第、龍脈を邪魔する力技を使い、転送魔法を仕掛けておいたところ、オウルが罠に引っかかって捕えられてしまう。オウルは誰も信用しないので、必ず本人が確認に来るというキャスの読みは当たった。

ここで、オウルの過去がキャスによって語られる。70年前、フィグリア王国の隣にプラエティ王国が存在した。アインという少年は、プラエティ王国に住む魔女ラディクス・フルーメン、通称ラズに拾われた。ラズの専門は魔術付与だったが、剣や槍ではなく城や投石器のような建築物や大型兵器に魔力を込める専門家だったらしい。

ラズの作った砦や兵器は戦争に多大な功績を残し、フィグリア王国に長い事抵抗した。しかし、アイン少年を拾ったあたりから、国への協力を減らし始めたため、プラエティ王国はこれを反乱と見て、兵をもって塔を包囲し殲滅にあたった。

そして、弟子だったアインが師匠を裏切り首を差し出したという部分になると、オウルの殺気が増大する。キャスは慌ててオウル殺害を兵士に命じるのだが……。



4799210300魔王の始め方 THE COMIC 3 (ヴァルキリーコミックス)
小宮 利公 笑うヤカン 新堂 アラタ コミックヴァルキリー編集部
キルタイムコミュニケーション 2017-04-28

by G-Tools

女軍師キャスに囚われた自称“魔王"オウル。彼の過去を探り、逆鱗に触れてしまったキャスは怒り狂うオウルの処刑を命じるのだった! 主の危機に美しき下僕たちはどう立ち向かうのか!?


オウルを殺しきる前に、ユニスと悪魔ローガンが転移して来る。王国に内緒でオウルを捕えていたキャスは、立場が危うくなり、裏切ってオウル側に付こうとするが許されず、悪魔ローガンの餌になった。

王国軍の兵士に囲まれているため、ローガン、ユニス、オウルだけでは逃げ出す事が困難だったが、迷宮に住み着いた飛竜が援軍として現れた。ミオが操り、背に乗るエレン達が魔力で作った矢を放つ。さらにスピナが放った巨大スライムが王城ごと包み込もうとし始める。制御不能だが、幸いスライムは水に溶けるようになっていた。

弟子にしたスピナは魔法生物の創造にかけては数百年に一度の天才だった。仲間の危機に都合よく現れ救い、自分の危機に都合よく仲間が現れ救われるというユニスの持つ英雄の気質も脅威だった。

腹黒い俗物の家臣たちは、自分達を優先してオウルに屈した。保身と利己だけを考える腐った人間ばかりだが、国を動かすのには必要なので利用する事にした。

それから三日後、捕えられたフィグリア国王カルス8世は処刑された。フィグリアという名前は残されたが、王国は魔王オウルのものとなった。国王だけは処刑されたが、オリヴィア王妃や王女パトリシア、王女プリシラはオウルのものとなり、精神的にも支配されてしまった。

拡張が続く地下迷宮の近くに、オウルタウンという妙な町が出現していた。迷宮攻略の最前線となる町で、必要な装備が売られ、迷宮から持ち帰ったものが買い取られる場所になっている。入口の大きな建物が宿屋で、金がない冒険者は馬小屋だと無料になる。

その向かいはオックスの酒場で、宿の隣には娼館もある。反対側の通りには魔術屋と教会がある。この地は魔力が濃厚なので、蘇生魔術も使えるらしい。ノーム百貨店がこの街の元締めである。ノーム百貨店の店主ノーラ・ムルクディスは若い女だった。

ノーム百貨店だけが迷宮で見つかる武具などを即金で買い取る店になっているのだが、ノームは変装して入って来た相手が魔王オウルだとすぐに見破る。鑑定眼という特殊能力で、物の値段などが分かるらしい。迷宮で見つかる武器は、魔王オウル相手には使えないという呪いがかけられているのだが、それを知るのは店主のノームだけだった。

魔王オウルは、冒険者になって女シーフを雇い、魔王オウルを倒しに行く事にする。クドゥクのファロを雇い、迷宮攻略を始める。クドゥクというのは、ハーフリングみたいな小型種族である。

迷宮には、死んだとされているアラン遊撃隊の3人が同行した。死んだのはアランだけであるが、その事は魔王軍の一部しか知らない。迷宮に入ってすぐのところに、先生と呼ばれる冒険者の霊が住んでいるのだが、オウルを見ると襲ってくる。いつもなら冒険者を優しく鍛えてくれるらしい。

先生になっていたのは、ゲオルグだった。魔王オウルはすっかり忘れているが、最初の村で襲ってきた、元冒険者の村長である。

冒険者達はダンジョンの中に溢れている魔力を利用して防御結界を張っている事を知る。その場所はキャンプと呼ばれている。迷宮には回復の泉が時々湧いている。すぐに枯れてしまうので、見つかるかどうかは運次第だが、飲めば身体が楽になるし、しばらく身体を浸しておけば傷も魔力もすぐに回復するらしい。

迷宮の深部で予想外の相手に出会ってしまう。ミオが魔物を連れて散歩していたのだ。仕方がないので、魔王の命令でミオが魔物をけしかける。攻略パーティーは慌てて逃げ出す。最深部と思われる魔王の間にいたのは、命令で魔王になりきっている悪魔ローガンだった。

その後、自分が魔王である事と、冒険者視点で迷宮の問題点を見る目的でファロを雇ったという事を明かす。ファロは配下に加わるという選択肢しか残されていなかった。最深部だと思われていた場所の下層に魔物の街が存在し、そこよりも下層に側近の居住区が存在した。

居住区では家畜が飼われており、食堂や風呂まであった。地下なのに、巨大な風呂場の上には月が輝いていた。戸遠見の魔術で地上の空の景色が天井に映してあった。この風呂場で、ハーレム勢揃いの酒池肉林みたいなことになってしまう。

魔王オウルがお楽しみの頃、グランディエラ王国では、フィグリア王国でユニス王女を見たという情報が伝わっていた。



にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ナイツ&マジック

4757551088ナイツ&マジック(1) (ヤングガンガンコミックス)
天酒之瓢 加藤 拓弐 黒銀
スクウェア・エニックス 2016-09-24

by G-Tools

敏腕プログラマーの青年が転生したのは、剣と魔法と「巨大人型兵器」が存在する異世界――しかも青年は重度の「メカヲタク」で!? そして始まる――ロボット操縦者『騎操士』目指す、狂喜乱舞&猪突猛進な本格ロボットファンタジー!! 重版率100%のモンスターレーベル「ヒーロー文庫」からの初漫画化作品始動!!


これも最近増殖中の異世界転生物であるが、コミカライズされたので読んでみた。剣と魔法だけでなく、巨大人型兵器も存在するという点がポイントである。

重度のメカヲタクだった倉田翼は、給料日にプラモデルを購入して帰宅途中、馬鹿が飲酒運転する車に轢かれて死亡した。そのまま前世記憶を持ったままで、剣と魔法と巨大人型兵器のある異世界に転生した。

異世界では女顔の少年になっているが、プログラム技術の応用で、すぐに魔法も駆使出来るようになり、訓練中に出会った二人の仲間にも自分が知る魔法の技術を教え込む。

ロボット操縦者、騎操士になる事を目指して学校に入学するが、主人公がチート性能で楽しい。わざわざ異世界に転生して凡庸主人公だったら面白くないもんな。ちょっと原作も読みたくなってきた。


フレメヴィーラ王国には、国と民を護る巨人の騎士、幻晶騎士(シルエットナイト)というものが存在した。父親が、騎士を育てる仕事をしているので、幼少期に見る機会を得たエルネスティは、自分も騎士になって幻晶騎士に乗ろうと決めた。

見た目は女顔の幼子であるが、中身は28歳で車に轢かれて死亡した、凄腕の青年プログラマーのままだった。、あずは母親のティナから魔法を学び始める。この世界の人間は、魔力の触媒である結晶体を体内に持っていないため、魔法を直接使用する事は出来ない。

外部に触媒結晶を用意し、魔法術式を脳内にある魔術演算領域で用いて魔法を発動させるのだが、元がプログラマーなので、脳内演算処理も得意だった。

アデルトルート(アディ)とアーキッド(キッド)が夜中に屋根裏から抜け出そうとしていたところ、同じくらいの年齢の小さい子が屋根を走って来た。相手が身体強化魔法という上級魔法を使っている事に気づいた2人は、翌日、その子がまた通りかかった時、魔法を教えてくれと頼む。その後は、3人で秘密の特訓を始める事になる。

時が経ち、3人はライヒアラ騎操士学園ににゅうがくした。ライヒアラ騎操士学園は、騎士の国フレメヴィーラ王国が誇る最大級の学園施設である。初等部である9歳から高等部の17歳まで、身分に関係なく数多くの学生が在籍しており、農業、商業、工業等の幅広い学科に分かれている。

なかでも幻晶騎士(シルエットナイト)を駆り魔獣種討伐等の防衛任務で動員される騎操士を育成する騎操士学科は王国の礎だった。

エルネスティは入学直後から乗る気満々だったのだが、身長制限もあるし、最終過程まで進まないと乗れないことを知る。「エル君に合う小さくて可愛い幻晶騎があればいいんだけどね」と言われた事で、自分専用機を造ろうとし始める。

最初の授業は魔法学基礎だったが、同じ時間に幻晶騎士設計基礎があるので、エルネスティは授業を免除してもらい、別の学科の授業を受けようと考える。いきなり教師に直談判するのだが、そんなことが簡単に認められるわけがない。

用意された的に上級魔法を撃ち込むよう言われたので、ドワーフに製作してもらった特注の専用武器、銃杖ウィンチェスターを使い、多連装徹甲炎槍を発動する。さらに、空を飛んだ後、雷轟嵐を発動した。結果、授業免除が認められた。

アディとキッドも、エルネスティに習っていたので、爆炎砲撃や雷撃投槍の魔法が使えるようになっている。2人がいきなり強烈な魔法を使って目立っている頃、エルネスティは別学科の授業を習っていた。

幻晶騎士は、魔導演算機(頭脳)、結晶筋肉(筋肉)、魔力転換炉(心臓)、金属内格(骨格)、外装(鎧)に部位が分かれている。国軍に正式採用されているのはカルダトアで、一世代前のサロドレアが学園に回されている。

3人で食堂にいる時、名門貴族の令嬢ステファニア・セラーティが声をかけてくる。なんと、アディとキッドの姉であった。アディとキッドは妾の子なので、別の場所で暮らしていて、苗字も違うのだが、姉が2人が好きなようである。しかし、その間にバルトサールという厄介な兄がいて、トラブルになりそうな感じである。

バルトサールという奴は、定番のクズだった。アディを誘拐してキッドが抵抗出来なくしておいて、決闘を申し込む。しかし、きな臭い事になっているのを、エルネスティが気づいて、誘拐に加担していた上級生を一撃で倒す。アディを解放したので、我慢していたキッドもクズ兄を一撃で倒した。


ボキューズ大森海境界バルゲリー砦に、恐ろしい魔獣が近づいていた。出現した陸皇亀(ベヘモス)は、師団級の魔獣だった。砦の戦力だけで食い止めるのは無理なので、新任のクラエスだけ離脱して情報を伝えるよう命じられる。

まだ大森海の異変が伝わっていないので、学生達は訓練の為、森へ向かおうとしていた。エルネスティ達も中等部に進級していた。


4757552548ナイツ&マジック(2) (ヤングガンガンコミックス)
天酒之瓢 加藤拓弐 黒銀
スクウェア・エニックス 2017-03-23

by G-Tools


模擬戦闘でグゥエール専属騎操士ディートリヒ・クーニッツは、アールカンバー専属騎操士エドガー・C・ブランシュに負けてしまった。グゥエールの調整不足が原因だと思っているが、決められた待機任務もこなさないなど、性格に難有りである。

森の入り口には魔獣が出ないはずだったが、風蜥蜴の集団や、棘頭猿が襲い掛かって来る。エル、アディ、キッドがいたので、森の入口にいる下級生にはほとんど被害がなかった。上級生は森の中まで入って演習中だったので、幻晶騎士だけ奥地に進んで合流する事になった。エルネスティも志願して、これに同行する。

援軍が間に合ったので、上級生達も助かったが、襲ってきた魔獣たちも、より大きな魔獣に追われて逃げていただけだった。一息ついたところへ、山のように巨大な何かが近づいてくる。それは、バルゲリー砦を壊滅させた陸皇亀(ベヘモス)だった。

ただ巨大なだけでなく、口から放たれる謎の攻撃で、一瞬にして幻晶騎士が2機も破壊され、紙屑のようになってしまう。衝撃波でも出すのだろうか? パニックに陥ったディートリヒは、友軍を見捨ててグゥエールで逃げ出してしまう。

逃亡するグゥエールを見たエルネスティは、次の瞬間には、もう後退する馬車の中から消えていた。グゥエールに追いつくと、逃亡して戦意を消失した先輩をボコって幻晶騎士を乗っ取る。操作系の銀線神経を引き抜くと、自分の専用武器ウィンチェスターに接続し、簡易入出力端末にしてしまう。

通常は、操縦桿や鐙がなければコントロールする事は出来ない。だが、機器による操作は補助的なものであり、魔法術式さえ制御出来れば、操縦桿などに頼らなくても動かす事が可能である。膨大な術式を処理しながら自在に動かすなど、通常では不可能とされているが、エルネスティなら可能だった。

幻晶騎士グゥエールのパターンを解析開始、類似術式検出、身体強化、拡大術式などを次々と行い、動作パラメータのコンバートを完了させる。

すでに戦場では全滅寸前となっていたが、戻って来たグゥエールが介入し、最初の一撃で甲殻にダメージを与える事に成功する。友軍が離脱する中、グゥエール1機だけで陸皇亀(ベヘモス)を足止めする事に成功したため、生徒達は逃げ延び、ヤンドゥネン守護騎士団が増援として現れる。

ヤンドゥネン守護騎士団の精鋭ですら、陸皇亀(ベヘモス)を止められないかと思われたが、学生が操縦しているはずのグゥエールが、恐ろしい強さを発揮して食い止める。そして、最終的には敵の攻撃を受けきって、倒してしまった。

実際に陸皇亀(ベヘモス)を倒したのはエルネスティだったが、まだ12歳だったので、事実は隠蔽された。正騎士なら昇進や褒賞が出るところだし、高等部の生徒でも聖騎士に取り立てられただろう。しかし、まだ12歳ではどうしようもない。

ベヘモスを圧倒する高い戦闘技能と、魔術演算機をその場で書き換えて掌握し、幻晶騎士の直接制御という、尋常ではない働きをしてしまったエルネスティは、フレメヴィーラ王国の第10代国王アンブロシウス・タハヴォ・フレメヴィーラに目をつけられてしまう。厄介な事になりそうだ。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ブスに花束を

4041048842ブスに花束を。 (1) (角川コミックス・エース)
作楽 ロク
KADOKAWA 2016-11-04

by G-Tools

田端花はネガティブ思考のボッチ喪女JK。早朝の教室でヒロイン気取りで浮かれていたところを、クラス一のイケメン・陽介に目撃されてしまい…!? この恋、きっとあなたも応援したくなる! 自虐系喪女コメディ!


まず、この表紙を見て頂きたい。これを見て、どうせ眼鏡ブスが廊下でぶつかって眼鏡が落ちたら美少女になる、よくあるアレだろ? と思ったのだが、表紙左の美少女はビフォーアフターのアフター部分ではなくて、同じクラスにいる最上位カーストの別人だった。

うわー、本当にブスが主人公じゃないか(汗)。ラノベやミステリーで、やたらヒロインの顔面偏差値を気にして、「ヒロインがブスだったらどうなるか問題」を議論したがる奴は、是非、このコミックを読むといい。これはヒロインじゃなくて主人公だけど。Mobでもヒロインになれるか否かについては保留するが、とりあえず主人公になれる事は分かった。

田端花は、ブスで喪女な女子高生である。クラスの最底辺カーストであり、名前すら覚えてもらえない空気のような存在である。美化委員なので、早起きして学校に行き、花瓶の花を取り替えていたところ、テンションが上がってきて、花を髪に刺してしまう。

その時、クラスで一番のイケメン上野が入って来て、花を刺している姿を見られてしまった。ここから爽やかで性格も良いイケメンと接点が出来るのだが、こんな奴は少女漫画の中にしかいないよなぁ。物凄く性格の良いフツメンやブサメンなら見た事があるけど、こんなイケメンで性格まで良い奴なんて都市伝説だから!

今までぼっちだったのが、イケメンが美化委員の仕事を手伝ってくれたり、コンビニで一緒に買い食いしたり、クラスで一番可愛い鶯谷さんに誘われて、放課後のボウリング大会にまで誘ってもらったりする事になる。

新橋というブサメンは鶯谷さんを気に入っているのだが、高望みしすぎだと思う。高校デビューで背伸びしているだけだし、こういう中身が伴わないのに無理している人って痛いよね。それを意識せずフォローしてあげる上野はハイスペックすぎる。

田端花の誕生日はゴールデンウィーク中の5月4日である。休日ではなかったとしても、最底辺カーストでは両親以外に祝ってくれるような相手もいないだろうが、家族でお好み焼き屋に行ったところ、その店はイケメン上野のバイト先だった! さらに、同じクラスのスポーツマン系男子、五反田までお好み焼きを食べに来る。花は自分の誕生日が今日だとバレたくなかったのだが、全く空気を読まない両親には通用しなかった。

主人公の田端花には悪いけど、やはり格差がありすぎるので、イケメンがフラグを立てる相手は、クラス一番の美少女、鶯谷さんであって欲しいと願いたくなるのだが……。鶯谷すみれは、可愛い系キャラを演じているだけだった。顔面偏差値が高くて性格まで良い女子なんて、爽やかイケメン以上に都市伝説だもんな。

鶯谷さんは、田端花が上野や五反田と仲良くなっている(ように見える)ので、自分と同じ「天然頼りなげ女子」を演じているだけの策士で、人を虜にするテクを日常で使っているのだと誤解する。


私はイヤミスの良さがちっともわからないのだが、リア充曰く「嫌な話を読む事で、自分の幸せが再確認出来る」らしいので、ブス以外がブスの話を読むと「うわーい良かった。ブスに生まれなくて良かった!(ポリアンナ風にお願いします)」と思う事が出来るかもしれない。

それにしても、人間の運命って、本当に不条理で不公平で不平等だよな。ブスに生まれてしまったら、どんな感じなのだろう。私はブスには生まれなかったので、ブスの気持ちは良く分からないのだが、ブスのほうも私のように運が悪すぎる人の気持ちは分からないだろうから、お互い様だろう。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

黒の創造召喚師

443422235X黒の創造召喚師 1 (アルファポリスCOMICS)
幾威 空 たくま 朋正
アルファポリス 2016-12

by G-Tools


気がつくと、佐伯継那は黒装束で少年の姿をした神の前にいた。家でテレビを観ていたのに、外から車が突っ込んで来て死んだらしい。外に出ていないのに死ぬなんて、運が悪すぎる。しかも、本来なら寿命が残っていたのに、手違いで死んだらしい。

転生させてもらえる事になるのだが、死んだのは神のミスなので、佐伯継那は特典を要求した。創造召喚魔法を欲しがるのだが、本来そのようなものは存在しないので、神も知らなかった。おまけで異界の鑑定眼という特殊スキルもつけてもらい、魔法が存在する世界へ転生する。

イグリア大陸中央部には魔物や魔獣が徘徊する大森林が存在し、その周囲にユスティリア王国、メフィストバル帝国、レバンティリア神聖国が勢力を均衡させつつ存在している。

佐伯継那はレバンティリア神聖国の大貴族ハイエル家に生まれたが、前世の容姿を変えずに転生してしまったため、黒髪だった。黒は災いの色とされている国だったので、地下室に閉じ込められて、クズ兄のサンドバッグとして育てられる。神聖なんて名前がついているは、頭がおかしい国ばかりである。地球に存在した神聖な国だって、魔女狩りの被害者を一番多く出している国だし。

名前すら付けられなかったので、勝手に自分で前世の名前ツグナをつけた。地下室は書庫にもなっていたので、自力で知識を吸収していく。7年で地下室にある書物を習得したので、もうこのクズ貴族の家には用が無くなった。

この世界の魔法は火(赤)、地(橙)、雷(黄)、風(緑)、水(青)、錬金(紫)、補助(藍)の七系統があり、それぞれ色に対応している。クズ兄レインは火、雷、風、水の四系統を操るエリートだった。

地下室で未読の本はあと一冊になった。最後の一冊は、魔法の上位に存在する魔導の力を宿していた。選ばれた者にしか扱えないので、開かない場合もあるのだが、ツグナはあっさりと地下室の魔導書を開く事が出来た。しかし、これは白紙だった!

それは、自分が指定した創造召喚魔法の為の魔導書で、ページに創造物を描き込むと、使用出来るようになっていた。ちなみに、魔導書はクトゥルーという危ない名前だった。

ある日、いつもと同じようにクズ兄レインにサンドバッグ要員として呼び出されたところ、父や双子の妹など、クズファミリーが勢ぞろいしていた。すでにこの家は用済みとなったので、今までの仕返しをする事にした。魔導書を取り出すと、中からフェンリルをイメージして創造した巨大な狼リルを召喚する。

クズファミリーをフルボッコにしたツグナは、魔の森に入り込む。異界の鑑定眼を駆使して薬草を見つけたり、マップ機能を使ったりしつつ、魔物と戦う。サーベルベアという格上の相手と遭遇してしまったので、初挑戦だが纏化という特殊スキルを使用してみる。纏化は、召喚したものと身体に纏う事で、召喚物に合わせた能力を行使出来るのである。

サーベルベアとの戦いを、誰かに見られていた。異界の鑑定眼を使ったところ、相手はシルヴィア=レンリル、Lv87、年齢235の妖精族だった。ユニーク魔法の使い手だとバレたので、シルヴィアの師匠のところへ連れて行かれる。

師匠はリリアンヌ=クリストヴァル、Lv143、年齢152の半妖精族だった。今まで地下室に閉じ込められていたので知らなかったが、ユニーク魔法を使える者は、他に3人しかいないらしい。

ツグナは森の中にあるリリアンヌの家に住む事になり、ここでリリア先生に魔闘技と他の属性魔法を習う事になる。7歳で森に入り、5年間をリリア師匠のところで修業したツグナは、これから自分の力で生きて行くため、町へ行きギルドに登録する事になった。

ツグナはユスティリア王国の都市リアベルに向かう。まあ、頭のおかしい神聖なんちゃら方面には行かないよね。早速、いかつい門番に声をかけられるイベントが発生するが、トラブルにはならず、ギルドの場所を教えてもらえた。

ギルドに行くと、ユティスという女性が受付嬢をしていたが、思わず異界の鑑定眼を使ったところ、相手がギルドマスターだと知ってしまい、面倒な事になりかける。ギルドでは、クズ冒険者に絡まれるという、お約束の定番イベントも発生した。

ギルドには試験があり、試験官と共に森に入って指定された魔物を討伐しなければいけない。ツグナは一人でこなすつもりだったが、狐耳の獣人ソアラ=レミントンに捕まってしまう。

試験で課せられたのは、常時討伐対象となっているフェアウルフ、ゴブリン、ウィスプウッドの3種類だった。1人15匹以上がノルマ達成条件だが、渡されたプレートに獲物の数が記録されるので、ズルは出来ない。

ツグナはソアラと一緒に組む事になってしまったが、期限3日の初日は何も狩らなかった。森についた時点で夕暮れ前だったので、眠る場所を確保して、狩りは翌日から行う予定である。ソアラを先に眠らせると、コクヨウという鳥型の召喚魔で、森を上空から偵察させる。

森の中では異変が起こっていた。キメラが発生し、別の生物を吸収していたのである。ギリシア神話のキメラと違って、かなり気持ち悪いクリーチャーが登場する。ソアラを逃がして自分だけが戦おうとしたが、ついて来ると言い出したので、一緒にキメラがいる場所に移動する。

魔導書からリル、フランメル、サクヅキを召喚する。フランメルは詳細情報解析能力を持ち、敵のステータス上方を見る事が出来る。解析した情報は、他の者と共有可能である。

無事に試験を終えて合格したところで、クズ冒険者が再度絡んで来たのでフルボッコにした。大手レギオン「炎熱の覇者」に所属しているらしいので、厄介な事になりそうである。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

4063765962異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(1) (シリウスKC)
福田 直叶 鶴崎 貴大
講談社 2016-02-02

by G-Tools

MMORPGクロスレヴェリで「魔王」の異名を持つプレイヤー、坂本拓真。ある日、拓真がいつもの眠りから目覚めると、眼前には「私こそが召喚主」と言い張る美少女2人と、見慣れたゲームそっくりの世界が広がっていた。彼はゲーム内の姿で、異世界へと召喚されてしまったのだ! コミュ力0の主人公が、魔王ロールプレイとゲームで培った魔王の能力を武器に、絶対的強さで突き進む異世界冒険譚、開幕!


表紙がこんなのだから、ヘタレが異世界に呼ばれて美少女エルフちゃんとイチャイチャしてチーレム主人公になるような、よくある話かと思ったら、魔王様なりきりプレイというのが意外だった。

坂本拓真はMMORPGクロスレヴェリで「魔王」の異名を持つプレイヤーだった。クロスレヴェリは魔王復活を阻止するというストーリーだが、プレイヤーで魔王と呼ばれる存在がいて、それが坂本拓真の操作するキャラだった。

あまりにも強すぎるので、普段は手加減しているのだが、ネットカップルのようなリア充を見つけた時だけは例外である。ゲーム内結婚をしているようなキャラに出会った時は、全力で爆発させるのである。

ある日、目覚めるとゲームにそっくりな異世界にいて、2人の美少女が「私こそが召喚主」だと主張していた。目の前にいたのは、豹人族とエルフで、どちらも美少女だった。出現位置は星降の塔と呼ばれる場所の頂上で、召喚士が召喚獣を召喚するポイントだった。

坂本拓真は、自分がいつの間にかイケメンになっていて驚くのだが、よく見ると、自分の姿は普段使っていた魔王ディアブロだった。見た目はイケメンになったが、中身は1年以上女の子と喋った事が無いようなコミュ障の非リア充なので、とても困っていた。

坂本拓真は悩んだ結果、見た目通り、魔王ディアブロのキャラなりきりプレイをする事に決めた。2人が召喚主の座をめぐって言い争っているので、仲直りを命じたところ、両方に隷従の首輪が装備されてしまった。本来は、召喚獣に装備されるものだが、魔王ディアブロは魔王の指輪を装備していたため、魔術が跳ね返されてしまったようである。

どちらが召喚主なのかは不明だが、呼び出したほうが隷従させられてしまった。解除方法が不明なので、ディアブロはとりあえず町へ向かう事にする。しかし、内心では不安だった。ゲームでは上限到達レベル150で、元素魔術を極めた最強の魔王だったのだが、その能力が備わっているのか、この世界の平均レベルがどうなっているのか、全く分からないからである。

ディアブロの力が見たいと言われたので、全力の1/10000の力でエクスプロージョンを使用して、岩を粉砕してしまう。本当に使えるか不安だったが、どうやらキャラの能力が備わった状態で召喚されたようである。

ディアブロは、星降の塔の近くにある辺境都市ファルトラに向かう。ゲームと違って、都市には人間やエルフ、豹人族、グラスウォーカー、ドワーフ、混魔族が溢れていた。とりあえず宿屋に向かうが、安心亭の看板娘メイちゃんがいるという部分は、ゲームの設定通りだった。

宿屋で、召喚した目的を聞くのだが、豹人族レム・ガレウのほうは、魔王クレブスクルムの魂を消滅させる事が最終目的で、シェラ・L・グリーンウッドは色々と誤魔化しているが、どうやらエルフの王族で、逃げて来たらしい。

ファルトラ魔術師協会の会長、セレスティーヌ・ボードレールという女性が、隷従の首輪の件を聞きに、宿屋まで来る。外せなくなっているので、協会のほうでも隷従の首輪について調査する事になった。魔王様なりきりプレイが気に入らないらしく、セレスティーヌの護衛に睨まれてしまう。

レムが何か隠しているので、早めに聞いておかないと面倒な事になると確信したディアブロは、拷問すると言い出す。頭部についている猫耳をもふもふしまくるという拷問によって、レムに魔王クレブスクルムの魂が封じられている事が判明した。

気分転換に夜の街を歩いていると、セレスティーヌの護衛をしていたガラクという男が現れ、召喚獣サラマンダーで攻撃してくる。相手にとっては最強の召喚獣らしいが、サラマンダーはLv30しかないので、カンスト状態の魔王ディアブロはノーダメージだった。



406390637X異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(2) (シリウスKC)
福田 直叶 鶴崎 貴大
講談社 2016-06-02

by G-Tools

ゲームと同じように魔術が使えることに安堵したのも束の間、お金が無いことが判明。そこで生活の糧を得るために冒険者として生きていくことにしたものの、口べたが災いし、行く先々でトラブルに巻き込まれることに。コミュ力0の主人公は、魔王ロールプレイで敵に、美少女に(!?)立ち向かう!


2巻は、ディアブロがガラクたちに襲われたところから始まる。せっかくだから、相手の召喚獣でいろいろと試してみようとディアブロは考える。しかし、レベル格差がありすぎて、物理攻撃だとサラマンダーは軽く一撃を加えただけで倒れるし、魔術相性の悪い組み合わせで試したはずなのに、エクスプロージョン一撃で、低級召喚獣が全滅してしまった。

魔術を使ったので、疲れて寝てしまっていたのだが、宿屋で目覚めるとベッドの両側に美少女が! 何故か大部屋にベッドがひとつしか無かったし、魔王なりきりプレイで自分が床に寝るのは不自然すぎるし、そうなるよなぁ。不可抗力で両側の胸を触っていたのだが、魔王だから「いやーん! ディアブロさんのえっち! バシーン(ほっぺを叩かれる音)」みたいな展開にはならなかった。

おっぱいへの攻撃で2人が起きた後は、冒険者ギルドに向かう。もちろん冒険者に絡まれるという定番イベントが発生するのだが、ガラの悪いおっさんではなくて、イケメンに絡まれるのが新鮮である。相手は、冒険者協会で一番強いとされるエミール・ビュシェルベルジェールだった。

相手は、女の子が好きだと豪語する。どうやら、美少女2人が隷属させられているのが気に食わないらしい。対して、ディアブロのほうも中の人がコミュ障で、魔王プレイでしか会話が出来ないため、面倒な事になってしまう。

エミールはLv50なので、武技ソードスマイトを使ってくる。回避するとギルドの建物が壊れそうなので、ディアブロは受け止める事にした。今度はアルプスフォールを使ってくるのだが、これは発生までの時間が長いので隙だらけだった。発動する前にぶん殴るのだが、その後の展開が寒い事に。この人、残念系イケメンな気がする。

残念イケメンとの対決も無事? に終了したので、ギルドの登録窓口に向かう。しかし、ディアブロはこの世界の文字が読めなかった! 会話は問題ないのに、文字は読めないなんて。シェラに代筆させるのだが、サインと血判は自分でやらなければいけなかった。

サインは英語の筆記体で誤魔化すが、血判の時、思わず深く切りすぎて、血が噴出する事態になってしまう。恐ろしい勢いで血が出るのだが、歪んだ王冠の自動回復機能で、無様な死に方をせずに済んだ。

続いては魔力測定だが、曇った鏡に魔力を注いで、映るようになった部分で強さが分かるらしい。シェラは顔からおっぱい付近まで映ったのでLv30だった。ディアブロが魔力を注ぐと、鏡に映るどころか黒いオーラのようなもので染まってしまった。

判定不能の強さで、確実にギルドマスターより強いので登録出来なくなりそうだったのだが、なんとかなった。人喰いの森のマダラスネイク討伐クエストが出ているのだが、強敵なので誰も依頼を受けないようだ。ギルドからこっそり出て行くガラクが見えたので、こいつの仕業だろう。

森へ行くと、何者かが待ち伏せしているのをシェラが気づいたが、ガラク達かと思ったらエルフだった。ここで、シェラがグリーンウッド王国の姫であることが正式に判明。シェラが誤魔化していただけで、すでにバレていたけど。

エルフの攻撃は全く効かなかった。さすがディアブロだ! 弓矢で攻撃されても何ともないぜ! エルフが陛下より賜った秘宝の矢ですら、ほとんど効かなかった。そして、ディアブロの魔法攻撃フリージアで全員戦意消失となった。

ディアブロは、この世界の住人が低レベルのままになっている理由を知る。ゲームと違って死んだら終わりだから、魔物と戦ってレベルを上げたりはしないのだ。

ガラクという馬鹿がいろいろとやらかしたので、セレスが慰謝料代わりにウルグ橋砦へ差し入れの配達を依頼してくる。都市の目と鼻の先にある場所に物を運ぶだけで10万Fという簡単な仕事のはずだったが、魔族が攻めて来るという情報が入っていて、兵士たちは殺気立っていた。



4063906574異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(3) (シリウスKC)
福田 直叶 鶴崎 貴大
講談社 2016-09-30

by G-Tools

100体を超える魔族が、ファルトラ市の守備の要、ウルグ橋砦に集結!? どうやら魔王を復活させるための動きらしい。ゲームでも体験したことのない魔族の大規模攻勢に、ディアヴロの力は対抗できるのか!? 一方、レムが残ったファルトラ市でも魔族の策略が蠢いていた。魔族の大軍団と奇襲の挟み撃ちで事態は一気に緊迫。この危機に、MMORPGでの絶対的強さは通用するのか!?


魔族が襲ってくると言う情報は本当だった。大きい奴がいたので、エクスプロージョンの上位版であるフレアバーストを使うが、焼け焦げたけど死ななかった。これは普通の人間だと倒せない相手だよね。

ファルトラ市の内部でも、問題が発生していた。解雇されたガラクが戻って来て、目玉のついた剣で自分を刺したのである。ガラクだったものは、グレゴールという蜥蜴型の魔族になってしまった。やはりクズは最後までクズだったか。

レムが召喚できるLv40の最強の召喚獣でも倒せない相手だったが、残念イケメンが助けに来た。相手が強すぎるので、時間稼ぎくらいにしかなっていないが。

橋砦では、ディアブロが敵を30体ほど倒したところで、魔族の指揮官らしき女が出て来る。エデルガルトは魔族で一番強い魔槍使いらしいが、確かにディアブロ以外は絶対に勝てないくらいの強さだった。Lv80以上の大技、サクリファイスチャージを使ってくるが、回避するとMPの残量が心許なくなるので、避けずに受け止める事にした。

ファルトラ市内の封印が破られそうになっていると連絡が入ったので、エデルガルトの大技を受けきった後、ホワイトノヴァで魔族を一気に殲滅する。発動まで30秒かかるので、魔王様を救うのが使命だから死んでも頑張るというエデルガルトに、真の魔王はディアブロであると宣言して時間を稼ぐ。

ホワイトノヴァで他の魔族は半分以上消滅したが、至近距離で直撃を喰らったはずのエデルガルトは生きていた。戦力が大幅に低下したので、エデルガルトは撤退して行く。真の魔王という部分に反応していたし、美少女魔族だし、これは後で仲間になるフラグだろ?

市内で暴れていたグレゴールだが、エミールが死にかけるくらいボロボロになっても頑張って、結界の破壊を阻止していた。今回は残念イケメンじゃなかった。

グレゴールは市内に戻ってきたディアブロにダークバレット、ダークブレスを撃ち込むが、全て魔術反射が発動して自分に戻ってきた。グレゴールがエデルガルト並に強力だったので、ディアブロはダークブレス、ダークフレア、ダークバースト、ダークネスレインと試し撃ちした後、Lv130ナラクで消滅させた。

魔族と戦った後、暫くディアブロはやる気がなくなって宿屋でダラダラしているのだが、エルフの王国からファルトラ市にシェラの引き渡し要求が届いた。実行されない場合は開戦も辞さないという事で、困った領主とギルドからエルフの王国との戦争を防ぐというクエストが与えられた。

さらに、グリーンウッド王国のキイラ王子がシェラに1億Fの懸賞金をかけたので、クズに狙われる確率も高くなってしまった。クエストは情報集めからという事で、ディアブロは領主に話を聞きに行く事にした。領主のチェスター・レイ・ガルフォード中将は、かつて魔族との戦いで活躍した英雄との事だったが、ただの嫌味なおっさんじゃないか。

売り言葉買い言葉で喧嘩になりそうだったが、情報伝達もいい加減だし、あまり有能な領主には思えないのだが。王都からも人材が派遣されているという事で、国家騎士アリシア・クリステラが紹介され、同行する事になる。

魔族と違ってエルフ相手だと、シェラの国の民だから、魔法で殲滅するわけにもいかない。手加減するために武器を探しに行くのだが、鍛冶屋にあった試製大戦鎌という、期間限定イベントのハズレ武器を入手した。これで、見た目の凶悪さが上がった。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

エルフ嫁と始める異世界領主生活

4040691717エルフ嫁と始める異世界領主生活 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
三木 秋良 Nardack
KADOKAWA 2017-04-22

by G-Tools

嫁になったのはエルフ美少女!? 異世界⇒日常ファンタジー! 東京都の南の果てにある、俺の住む離島――の端っこに、異世界の一部が半島まるごとやってきた!? しかも領主の娘さんなエルフ美少女が、俺の嫁になるなんて?? 異世界⇒日常ファンタジー!


とりあえずエルフスキーとしてはチェックしておかなければいけないだろう。こんな題名だから、よくある異世界物だと思ったのだが、現時点では異世界には行っていない。

由太は小笠原諸島の北辺に位置する青根島に住んでいる。人口わずか200人足らずの離島である。幼なじみの和栗三咲はコスプレイヤーで、内地に憧れているのだが、往復の船賃や宿泊代などを考えると、そう簡単に行ける場所ではない。

三咲の姉、和栗百花は村役場で村長秘書を務めるが、小さいので小学生にしか見えない。運転が好きなのだが、下手過ぎるので「走る棺桶」と呼ばれる恐ろしいボロ車に乗っている。

いきなり島に霧が発生したと思ったら、悲鳴が聞こえた。由太が声の聞こえた方に向かうと、そこにはエルフそっくりの外国人コスプレイヤーさんがいた。そして、エルフのコスプレをした美少女を追いかけて来たのは、どう見てもドラゴンだった!

エルフのコスプレをしている人だと思ったら、相手はアクセリア・フル・リリガルドという名の、本物のエルフだった。ユングリングという世界から転移してきたらしい。転移の際、帝国の軽戦竜も一緒に紛れ込んでしまったようである。

軽戦竜が島の集落のほうに向かいそうになったので、由太はスプレー攻撃で目を潰し、崖から落として倒してしまう。2人とも無事だったので、思わず耳を触ってスキンシップをとったところ、とんでもない事になってしまった。

実は、アクセリアだけが転移したのではなく、帝国に攻撃されたので、領地の半島ごと転移してしてきたため、青根島にそれよりも大きい島がくっついた形になってしまっている。

日本の領土が増えて良かったね。というか、これは絶対に頭のおかしいあの全体主義国家が「転移してきた島は我が国の領土!」と主張し始める案件だと思う。

由太はアクセリアに招かれて、出現した島にある城に向かうが、ベルベリンデという女騎士が襲い掛かって来る。曲者だと思って攻撃したら、姫の命の恩人だったので、ベルベリンデは切腹して詫びようとする。結構、面倒くさい人だった。

城にいたのはアクセリアの母で、先代領主イグザリア・ウル・リリガルドだった。聖法帝国という過激な思想を持つ新興の軍事国家が攻めて来たため、イグザリアが生命力と引き換えに、異世界へ転移する禁呪を使用したそうだ。

魔力が足りず、異世界と境界が繋がったままになっているのだが、これは普通の高校生が仕切れる案件ではない気がする。自衛隊を配備しないと拙いんじゃないのか? イグザリアは奴隷商人に捕まった時に、エルフの力を封じる呪いのかかった足枷をつけられたので、弱体化している。

異世界では誰も外す事が出来なかったのだが、由太はコスプレ道具を作成するために持ち歩いていたボルトカッターで簡単に外してしまった。

そのまま、城に宿泊する流れになるのだが、アクセリアが同じベッドで寝ようとする。エルフの耳を触る行為は、プロポーズだった! 何も考えずアクセリアの耳を触ってしまったので、もう妻になる気満々である。由太のほうが勝手に鼻血を噴出して倒れたので、何事も起こらなかったのだが。

翌日、由太が村のほうに帰らなくてはいけないと言うと、アクセリアも一緒についてきてしまった。もう嫁になった気満々である。護衛のベルベリンデまでついて来たので、三咲が「くっ殺せ!」を要求し始める。アホである。

異世界側は政府の指示で立ち入り禁止区域となったのだが、総務省大臣官房総務付、烏森美羽がやってきて、由太は北小笠原特別保護区域、所謂、異世界地域の領主になれと言われてしまう。

いやいやいや、高校生に領主をやれとか言っている場合ではないだろう。そのまま繋がっているのだから、どう考えても自衛隊が必要だろう。

というわけで、1巻だけではこの話がどう転ぶのか全く分からない。現状は、エルフ嫁がひたすら可愛いだけの話にしかなっていない。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

転生したら剣でした

B071CXXLV7転生したら剣でした (1) (バーズコミックス)
棚架ユウ 丸山朝ヲ るろお
幻冬舎コミックス 2017-04-24

by G-Tools

「名無し」の奴隷、黒猫族の少女。呪詛の首輪の強制力により、逃げ出す事も叶わず虐げられ、売り飛ばされるのをただ待っている日々──。そんなある日、少女が目にしたものとは…!? 第4回ネット小説大賞を受賞した大人気小説を堂々コミカライズ!


第4回ネット小説大賞受賞作のコミカライズ。普通の異世界転生物とは違って、主人公が生物ですらない剣に転生してしまっている。思考能力が備わっているので、インテリジェント・ソードと化している。

表紙の猫耳少女は主人公ではなくて、剣の装備者である。原作だと、剣に転生してから、魔力を使ってその辺にいるゴブリンなどを自力で狩りまくり、強化しているので、猫耳少女と出会った時点で、すでにかなり強くなっている。

魔力ゴリ押しではなく、頭脳プレイも駆使して強敵と戦っていたが、ある日、魔力を吸い取る地形に突き刺さってしまい、浮遊する事が出来なくなってしまう。

近くを腹黒い奴隷商人の馬車が通りかかるが、ツインヘッド・ベアに襲撃されたため、奴隷を捨て駒にして逃げようとする。猫耳少女も餌にされかけるが、刺さっていた剣に呼ばれて地面から引き抜く。装備者と認定されたため、スキル共有によって、剣が手に入れた能力を使えるようになった。

戻ってきた奴隷商人が剣を取り上げようとするので、怒った剣は奴隷商人を殺してしまう。猫耳少女が逆らえなくても、剣のほうは何の拘束魔法もかけられていないので、勝手に攻撃出来るのだった。

所有者が死んだため、猫耳少女は奴隷から解放された。名前も取り上げられていたのだが、昔の名前だったフランを名乗る事にする。剣のほうは本当に名無しなので、フランから師匠と呼ばれる事になった。

師匠は何で剣なのに喋る事が出来るのかフランに聞かれるのだが、話すと長くなるというと、10文字以下で言ってくれと言われる。10文字以下で説明すると「転生したら剣でした」というわけである。

スマホ片手に運転しているクズに轢き殺された主人公は、気が付くと剣になっていた。ゴブリンに遭遇したとき、自力で動く事が出来るのを知り、その辺にいたモンスターと戦いまくる。モンスターの体内にある魔石を斬ると、敵のスキルを喰う事が出来た。

戦い続けると魔石値が貯まって行き、自己進化する事も分かった。戦った相手のスキルを吸収しつつ、レッサーワイバーンやグラトニー・スライムロードなどの強敵や中ボスも倒し、どんどんおかしな魔剣になっていく。自己修復機能や次元収納なども獲得して便利な剣になる。

中ボスはグラトニー・スライムロード以外に、ドッペル・スネイク、ブラスト・トータス、タイラント・サーベルタイガーが存在した。

フランは黒猫族で、強くなれば進化するらしい。とある因縁により神罰を受け、黒猫族はほぼ進化出来なくなっているのだが。

武器は自分がいれば良いが、防具も必要なので、お金になりそうなモンスターを倒して解体しつつ、町がありそうな方向に進んで行く。師匠は料理スキルもMAXになっているので、道中の食事なども、全く問題が無かった。

ようやく森林地帯から抜けて、街道に出たところ、早速だが、馬車がゴブリンに襲われているという定番イベントに遭遇。フランは三連突、二段斬り、気刃斬と、今までに獲得した剣技を次々に繰り出して敵を圧倒した。小さいのに恐ろしく強いが、本来は師匠の能力である。

助けた商人から色々と教わるが、魔獣の脅威度ランクはこのようになっているらしい。

S 正解の危機。神話級の魔獣。 フェンリル、神級ドラゴン
A 大陸の脅威。 悪魔王、王級ドラゴン、リッチ
B 国の危機。 上級悪魔、上級ドラゴン、王級巨人族
C 大都市の危機。 タイラント・サーベルタイガー、下級悪魔
D 町の危機。 レッサーヒュドラ、ブラスト・トータス
E 村の危機。 レッサー・ワイバーン、オーガ
F 小規模小隊が全滅する。 ツインヘッド・ベア、ウルフの群れ、ゴブリンの群れ
G 成人男性なら何とか撃退可能。 ゴブリン、牙ネズミ


現時点で、師匠がC級まで倒しているのだが。フランは商人の馬車に乗り、城塞都市アレッサに辿り着く。生活していくため、フランは冒険者ギルドに登録しに行くのだが、力の無い者を弾くため、登録希望者は実戦形式の試験を受けなければいけなかった。

対戦相手の試験官ドナドロンドは、なんだか某世紀末に出てきそうな感じの、見た目が怖すぎる鬼人だった。フランはドナドロンドの攻撃を躱すと、土魔法で相手の脚を縛りつつ、空中に飛んで火魔術トライ・エクスプロージョンを無詠唱で放ち、剣技、竜牙突で相手を壁まで吹き飛ばしてしまった。

ギルド定番の水晶で適職を調べると、戦士、剣士、拳士、魔剣士、瞬剣士、魔術師、火炎術師、白術師、召喚術師、魔獣使い、隠密師、薬師、解体師、料理人と、恐ろしく多彩な適職は表示されてしまい、ギルド職員が驚く。フランは、恰好良いからという理由で魔剣士になる事に決めた。

冒険者ギルドの登録は無事に済んだが、このままでは宿に泊まるお金も無いので、道中で倒して解体した魔物の素材を買い取りに出す。森にいた脅威度の高いものは、騒ぎになるので自粛したのだが、それでも19万5000ゴルドという大金に化けた。

フランが大金をゲットしているのを見て、傭兵くずれのクズどもが難癖をつけて来るのもお約束のイベントであるが、振動牙や振動衝などで剣を抜かずに全員倒してしまう。

クズ共との戦いを見ていた魔法鍛冶師のドワーフ、ガルスに声をかけられ、防具を売ってもらえる事になった。今まで汚い旅の服装だったのに、装備品がミスリルの耳輪・猫族用、炎角牛のドレスアーマー、麻痺爪猫の手袋、毒劣飛竜のブーツになった。

本来なら高級装備すぎて予算が足りないが、15万ゴルドで良いらしい。その代わり、背中のインテリジェンス・ソードと話がしたいと、ガルスは言うのだった。師匠の存在がドワーフにバレている件。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

異世界を制御魔法で切り開け

4434226738異世界を制御魔法で切り開け! 1 (アルファポリスCOMICS)
佐竹 アキノリ 藤沢 真行
アルファポリス 2016-12

by G-Tools


この世界の魔法は主に4つの系統から成り立っている。様々な物質を生み出す「生成魔法」、物質を一定の方向に押し出す「力場魔法」、空間および時間に変化を与える「時空魔法」、そして、主人公のエヴァンが使用する「制御魔法」が存在する。

エヴァンはハンフリー王国のダグラス家に生まれた。領主の息子だが、黒髪だったため、母は浮気を疑われて息子を憎むようになり、魔力が少なかったため、クズ兄貴にも虐められた。

エヴァンは屋敷の中でクズ兄貴に攻撃されて気を失うが、見た事無い高度な文明が、なにか(ロボ)を動かしている夢を見た。エヴァンは何も覚えていないが、これは前世記憶の一部の可能性が高いと思う。文明の遅れた世界で、自分が知らないのにロボットを制御するプログラムの夢なんて見ないからね。

幼少の頃、獣人のセラフィナがダグラス家に買われて来て、エヴァン専属のメイドとなった。両親に疎まれているエヴァンは、セラフィナとともに別居しているが、森でゴブリンに襲われた事で、制御魔法が使えるようになった。

それから4年。生息域からは離れているはずなのに、人里に魔熊が出て来て襲われる。エヴァンは自分の制御魔法と、セラフォナの時空魔法で魔熊を倒す事に成功する。

この世界の魔物は、生息する地に長留まると、より強大な力を有し、盟主と呼ばれる存在になる。盟主となった魔物は、その地に広大な侵食領域を形成し、範囲内の魔物を従えて強化してしまう、恐ろしい存在である。

スノーラビットが大量発生しているので、エヴァンが住んでいる場所にも、盟主が出現した可能性が高い。隣のアーベライン領にあるギルドから、腕利きが集まってきていた。

魔物討伐隊が結成されるが、部隊を前に演説をしていたのは、クズ兄貴のレスターだった。やたら絡んでくるクズ兄貴は要らないけど、エヴァンは、隊長とレスターの護衛を任されているブルーノにも声をかけられる。

森の中でスノーラビットの大群に囲まれるが、ゴブリンなど、他の魔物は見かけない。異変の元凶は、ホワイトオーガだった。馬鹿兄貴の指揮のせいで、討伐隊は危機に陥るが、ブルーノとエヴァン、セラフィナの連携プレイでなんとかホワイトオーガを仕留める。

だが、ホワイトオーガは一体ではなかった。群で襲ってくるホワイトオーガに、討伐隊のほうが次々に倒されて行く。その時、雪崩が発生して、双方が飲み込まれる。エヴァンが気づくと、ホワイトオーガも一体だけになっていたが、人間もほとんどやられてしまっていた。

倒れていたブルーノから剣を預かり、エヴァンとセラフィナは神職領域を同調し、魔力を共有してホワイトオーガを貫く。この功績で、エヴァンはセラフィナの売買証明書を譲ってもらった。エヴァンは父からダグラス家の剣を貰い、セラフィナと共に、旅に出る事になる。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています

4434210637異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています 1 (Regina COMICS)
ふじま 美耶 村上 ゆいち
アルファポリス 2015-10-31

by G-Tools

異世界トリップして、現在ある国で「黒の癒し手」として働く私、リィーンこと神崎美鈴、22歳。何故か使える強力魔法と、オタクならではのゲーム知識で着々と生きる基盤を固めてるけど、評判が高まりすぎて、色んな人達から狙われてしまい―ある時は神殿に巫女として取り込まれかけ、ある時は王侯貴族に嫁候補として口説かれ、挙句に暗殺者までやってきた!ヤバい!私、このままじゃ日本に帰れない!?絶対絶命の危機に、ゲームオタクは生き残れるか!?異色のエンタメファンタジー。


人気web小説のコミカライズ。但しweb版はもう読めない\(^o^)/


神崎美鈴はアニソンカラオケ大会の帰り道、黒い手に掴まれて、おかしな空間に引きずり込まれる。そこで黒髪ロングのイケメンに出会うのだが、気が付くと、全くしらない田舎のようなところで佇んでいた。

咲いているアサガオのような草を調べようとしたら、いきなりアガメナ草という名前や、利用法、調合方法などが書かれたウィンドウが出現した。自分のステータスもウィンドウで見る事が出来たのだが、そこには異世界の旅人と書かれていた。

元々ゲーマーだったので、ゲーム感覚の異世界設定には、すぐに慣れる事が出来た。予想通り、定番のアイテムボックスがあったので、無くしたくない携帯と音楽プレイヤーを入れた。

自分のステータスがHP586、MP728となっていたので、これは魔術師タイプになったのだろうと、適当にファイアーボールを出してみる。最初はイメージが足りずに失敗したのだが、2回目で成功した。ファイアーボールを使ったので、火属性を習得していた。

魔物に襲われ、覚えたての魔法で撃退しつつ彷徨うと、小屋を発見した。中には誰もいなかったので入るのだが、ベッドを見ると眠くなって寝てしまった。目覚めると、イケメン2人に見られていたのだが、称号『赤獅子』 ヴァレリアン・フォレスト(86歳)ファンテスマ王国青騎士団第2師団 師団長と表示されていた。

もう1人のちょっとエルフっぽいほうは、称号『氷の貴公子』 アルシアン・マイカ(83歳)ファンテスマ王国 青騎士団第二師団 副師団長と表示されていた。

朝食を食べさせてくれるというので、挨拶するのだが、真名を知られると支配されたりするのが定番だからと、神崎美鈴ではなく、リィーン・カンザックと名乗った。リィーンは黒い手に引き込まれて、気づいたら街道にいたと説明するのだが、騎士達は、異国の貴族が誘拐されて逃げ出したのだろうと、都合良く解釈してくれた。

この小屋の番人が行方不明なので探しに行くらしいのだが、リィーンが回復魔法を使えると言うと、癒し手だと驚かれる。回復魔法は光、水、地の複合魔法だが、3属性も保有しているものは珍しいらしい。

森を管理する番人を探しに行くが、元々インドア派なので、ヘタリそうになりながらついて行く途中で、パッシブスキル「マッピング」を取得する。

森の奥で、ドワーフのおっさんが、岩の隙間に挟まっているのを発見。崩れた岩の裂け目に挟まって動けなくなったらしい。リィーンがみんなに強化魔法をかけ、一時的に岩を軽くしている間に、おっさんを引っこ抜いて逃げるという方法を提案。

勿論、並の魔術師ではそんな事は出来ないのだが、異世界人だから、想像力がそのまま魔術に反映されるリィーンには可能だった。かけた魔法は、防御膜、痛み止め、軽量化、掘削、風、結合、合体、状態固定。

さらに、ドワーフのおっさんの治療を開始する。魔法解除、スキャン、骨継ぎ、状態回復、ヒール。ここで、黒の癒し手という称号を得た。

本当は、ドワーフのおっさんのところで世話になる予定だったが、付近の村でスサウゴテルスが暴れているので、一緒に来て防御膜の魔法をかけてほしいと言われる。現場にいたのは、ステゴサウルスみたいな奴だった。最初、スサウゴテルスなのに、ステゴサウルスに空目したし。

スサウゴテルス戦で使用したのは、防御ドーム、ダメージ床回避、防御膜、防御力低下。死者は無理だと思うけど、重傷者は、麻酔、異物抽出、洗浄、殺菌、身体組織復元回復、増血、ヒール、自然治癒力向上と、使い過ぎたから魔力が減って気を失う。

どうやら、この世界では魔力が無くなると死んだりするらしい。HPが無くなると死ぬけど、MP切れで死ぬゲームはほとんど無いから、ギリギリまで使おうとするよね。

気を失っている間、王子達は、リィーンが何者なのか推測する。見た目の幼さに反して高い教養がある。家名はあるけど、貴族らしくない。しかし服の仕立ては平民ではあり得ない。ドワーフが見破る事が出来ないので、魔族でもない。国境付近に現れたので間諜の可能性がある。それにしては世間知らずだ。結局、魔力が凄いので、何者かが裏の市場で売るために攫ったのだろうという線に落ちつく。


称号『黄金の戦神』 レオンハルト・フォン・デュッセル・ファンテスマ(126歳)王子にいろいろと聞かれ、敵国の間諜どころか、何も知らない娘だとバレてしまう。この世界の貨幣価値すら分かっていないのだから。報酬として与えると言われた謎の金貨は、引っかけ問題だった。

日本に戻る方法が分からないので、スサウゴテルス討伐に来た軍とともに、コルテアの街に同行する。宿屋を紹介され、そこに住む事になる。図書館で戻る方法を探そうとしたのだが、禁忌絡みの本は読めないらしい。王子にお願いすると、相手のお願いも聞かなくてはいけなくなるので、とりあえずは我慢する事に。

宿屋で、色々と魔法を試すと、無属性魔法や闇魔法まで使えるようになったし、薬草からポーションを作る事も出来たが、空間系の魔法だけは使えなかった。

街でかなり散財したので、暫くはこの世界で暮らさなければいけない事を考えると、何か仕事をしなければジリ貧である。異世界といえば、定番の冒険者ギルドがあったりする訳で、リィンもお金を稼ぐため、登録しに行くのであった。




4434219790異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています 2 (Regina COMICS)
ふじま 美耶 村上 ゆいち
アルファポリス 2016-06

by G-Tools

冒険者として稼ぐ事になるのかと思ったら、ヴァンが迎えに来て、診療所に連れて行かれる。そこは貴族や金持ちの治療をする場所だったが、日本円にして日給が12万円も貰えるだと!? どれだけホワイトな職場なんだ。もうブラックジャパンになんか帰らなくて良いんじゃないのか。これだけ待遇が良かったら、デメリットなんて、家族に会えない事と、ゲームで遊べない事くらいしか思いつかない。

もう診療所だけで稼げるのではないかと思うのだが、冒険者ギルドの仕事もするんだね。討伐対象を倒した後、加速して戻る途中、向うから飛んできた何かと衝突してしまう。相手は、羽の生えた子犬みたいな何かだった。

昔、自分の家で飼っていた犬の事を想いだし、思わずノエルと呼んでしまうと、相手の翼犬が名前を受け入れて、ノエルになってしまった。どうやら、獣型の魔族だったみたいで、契約した感じになってしまう。リィーンは闇の魔法も使えるので、ノエルはリィーンの影の中に沈み込んで行く。

後日、冒険者ギルドの仕事をしていて、クモンという少年と仲良くなった。クモンはスサウゴテルスに襲われた村の生き残りだった。そして、リィーンと知り合った事で、黒の癒し手の力を欲する悪党に狙われてしまう。

リィーンは転移魔法の手がかりが掴めないかと、魔術師長に相談するが、上級魔族が使える転移魔法以外に、古代の禁忌の術法が存在するらしい。自らの命を差し出して、暗殺者を送り込んだりするようである。服従の契約という禁忌で縛れば、自分が死ぬと分かっていてもやるしかないらしい。

図書館で調べものをしている時、怪しい男が近づいてくる。贈り物を渡されるが、中に入っていたのは切り落とされたクモンの腕だった。今ならまだ繋がると思い、腕に状態固定をかけて、クモンのいる場所まで案内される。

クモンが監禁されていた地下牢は魔法が使えないようにされていて、檻から逃げないと名にかけて誓わされる。「リィーン・カンザックの名にかけて誓います。この鍵を自分で開けて出る事はしません」

魔法を使えなくする装置のスイッチには結界で誰も触れないようにし、麻酔、身体組織復元回復、増血、ヒール、治癒力向上、免疫力向上、スキャン、麻酔解除と魔法を使い、クモンを治療していく。

今回の事件で黒幕となった侯爵は王都から地方の領地に引っ込む事となり、貴族社会からは抹殺される事となった。しかし、今度は神殿勢力に目をつけられる。





4434228978異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています 3 (Regina COMICS)
ふじま 美耶 村上 ゆいち
アルファポリス 2017-03

by G-Tools

黒の癒し手の力を取り込もうと、神殿勢力がコルテアに乗り込んできた。一応は、ファンテスマ王の妹君であるコルテア領主正夫人の治療という事になっているが。

リィーンのところにも、王都ガイア神殿大神官バーニャ・メネ・ガイアが乗り込んでくる。相手が持つ「言の葉」というスキルで、危うく騙されそうになるのだが、ヒュージが邪魔をして助かる。なにこの、詐欺師みたいなスキルは。本当に、宗教勢力にはロクなのがいない。

さらに、リリアム・メネ・ガイアという光の癒し手まで来るのだが、なにこの天使みたいな美少年で、年齢230歳という詐欺っぷりは(汗)。

神殿勢力に対抗して、王子も何かを画策しているようである。王子がグランマチスや近隣の村を視察するのに合わせ、黒の癒し手も連れて行くらしい。そして、滞在先はグランマチス城なので、リィーンは社交界デビューとなる。

リィーンは黒の癒し手専用馬車まで用意され、護衛をつけられてグランマチスに向かう。王子とともにバルコニーから民衆にお披露目された後、貴族達の治療をする事になる。

おっかない人にあたったらどうしようと思っていたら、兎耳の魔族美女がきた。この世界では、ドワーフなども含めて、人間以外は全部魔族のようである。なので、定番の獣人差別設定はない。兎人族のエミリア・ラッセンは食欲がなく、空腹時にしくしく痛むというので、スキャンしてみたところ、なんと癌だった。

麻酔、腫瘍・摘出、焼却、スキャン、ヒール、治癒能力向上、麻酔解除と、これだけで癌が治るなんて、恐ろしい能力である。エミリア・ラッセンは魔族側の貴族で、商会を持っているらしい。

パーティーでは辻芸人も呼ばれていたが、相手は隷属させられており、王子を暗殺しようと自爆テロを仕掛けて来る。リィーンが相手のステータスを見て、自爆前に気づいたので、障壁魔法で犯人以外に被害は出なかった。

王都に戻って来ると、リィーンは図書館で、ガイアの申し子がどうなったのか調べる。自分はガイアの娘ではないけれども、自分の身にも起きそうなヤバいフラグがあったら折っておこうという考えである。

その後、街で襲われている女性を発見するのだが、治療しようとしたところ、何処かに転送されてしまった。その先には、リィーンを呼び寄せた黒幕が待っていた。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

Re:Monster

4434201883Re:Monster 1 (アルファポリスCOMICS)
金斬 児狐 小早川 ハルヨシ
アルファポリス 2015-02-24

by G-Tools

ストーカーに刺され、目覚めるとそこは異世界。ふと自分の身体を見れば、緑色の肌、鋭く尖った黒い爪…俺、どうも小鬼になっちゃったらしい。離乳食は洞窟で捕れる芋虫。そして生後四日目にして初の狩り―とんでもないサバイバルな怪物ライフが始まったが、なにはともあれ、喰えば喰うほど強くなる“吸喰能力”でみるみるうちに進化を遂げた俺は、あっという間に“小鬼の巣窟”のトップに君臨した。有能な部下(ゴブ吉やらゴブ美やら)もできたし、さらに拉致った人間の女達も手懐けた。俺もリーダーとして仲間を脅かす輩はまじ許せんからね。モンスターも、エルフも、ニンゲンも、敵と見なせばとにかく喰って喰って喰いまくってやる。


最近流行りの転生物だけど、こちらから異世界ではなくて、どうやら異世界から異世界に転生しているようである。主人公の前世は伴杭彼方という強化人間だったが、桐嶺葵というストーカーによって、Bランク雷性付与式小刀、寧々猟理で殺された。

このクソゲーみたいな現実世界に再生治療で完全に治る技術は存在しないし、強化人間もいないし、妙な武器だって存在しないので、転生前もどこか他所の世界である。その辺のヘタレがトラックに轢かれて云々という転生ではないので、前世が強化人間だったという部分が、転生後も効いて来る。

気が付くと、醜悪な小鬼が自分を見下ろしていた。前世記憶は保ったままだったが、どうやら自分も醜悪な生物と同じものになったのだと気づく。エルフや魔族なら良いけど、雑魚キャラ扱いのゴブリンに転生するなんて酷すぎる。自分がゴブリンに転生するのは絶対に嫌だが、設定としては意外に面白かった。

ゴブリン転生の初日は赤子だったので寝て過ごすが、翌日になると子どもくらいになって、動けるまでに成長していた。そして、生後4日目で、自分達で狩りをしろと大人ゴブリンに言われてしまう。ゴブリンの成長が早すぎる。やたらゴブリンが増える理由はこれか。

ゴブリンは、同族同士だと子供が生まれる確率が低くなるので、他の種族の雌を攫ってくるというのが定番だが、この話でも、ゴブリン洞窟の奥の方に、死んだ魚の目をした人間の女がたくさんいた。人から生まれてもハーフじゃなくて、100%ゴブリンなのか。いや、ゴブリン・ハーフになっても嬉しくないけど。

いきなり1匹で狩りをするのは難しいだろうと、友達兼捨て駒として、ゴブ吉を巻き込む事にする。ちなみに、自分の名前はゴブ朗らしい。角の生えた兎を倒して食うと、謎のアナウンスが脳内に流れる。

前世では、食べた相手の能力をラーニング出来るという特殊能力を持っていたらしい。ゴブリンになっても、その能力を保持していたので、周囲のモンスターを狩って食う事で、どんどん特殊能力を増やして行く。ちなみに、生物は鮮度が重要だが、【吸喰能力】で、何でも喰えるらしい。

ゴブ吉と一緒にホーンラビットをモリモリ食っていたところ、同期誕生のゴブ美ちゃんに驚かれた。どうやら、初期ゴブリンだとホーンラビットに負けたりするらしい。すでに、何匹かは殺されているようである。情報をくれたので、ゴブ美ちゃんも仲間に入れる事にした。

ゴブリン洞窟では、子供と老人しかいなかったのだが、大人ゴブリンは命懸けで略奪の旅に出かけているらしい。力と智恵を付けた強い者だけが生き残る過酷な世界だった。ちなみに、ゴブリン長老は20歳くらいだった。ゴブリンは早く成長するが、寿命も短いらしい。

ホーンラビットから【脱兎】、ヨロイタヌキから【甲殻防御】、ナイトバイパーから【赤外線感知】【蛇毒投与】【猛毒耐性】【気配察知】【蛇の魔眼】をラーニングした。他の洞窟に入ってみると、ナナイロコウモリの巣だったので、大群に襲われるのだが、なんとか生き残ったところ、【反響定位】【血流操作】【吸血搾取】をラーニングする事が出来た。

他の同期ゴブリンは弱いままだったのだが、武具を狙ったのか、寝ている時に襲い掛かって来る。気配察知で分かったので、反撃して全員フルボッコにする。

ある日、単体で歩くオークと遭遇。相手のほうが格上種族なのだが、付近に仲間がいなかったので、ゴブ吉とゴブ美の連携プレイで倒して食った。【精力絶倫】【オーク言語】【物品鑑定】をラーニングした。コボルドが火精石を持っていたので、それも食べたところ、【発火能力】をラーニングした。

最初はゴブリンで醜かったのだが、レベルが最大値まで上がると、素養があるものは上級種に存在進化するという世界らしく、ホブゴブリンに進化した辺りから人間に近い容姿になる。ゴブ吉も一緒にホブゴブリンになったので、格上相手だったコボルドを倒し、【コボルド言語】【見切り】をラーニング。

苗床化していた人間達に毒を渡したところ、全員が自殺してので、ゴブ朗がまとめて外で焼いた。その時に、身体の一部を貰ったので、【人間語】【大陸文字解読】【脳内地図作製技能】【職業・魔術師】【職業・軽剣士】【職業・森司祭】【職業・細工師】をラーニングした。

ゴブリン洞窟の倉庫を物色し、要らなくなったロングソードやエストックも食うのだが、【斬撃力強化】【貫通力強化】をラーニングした。

他のゴブリンにも戦闘訓練を行ったので、だんだん強くなってくる。そろそろ戦力を増強したいので、荷物持ちとしてゴブ江を抜擢した。コボルド・メイジを見かけたので、後をつけてグリーンスライム相手に魔術を使う所をみたあと、奇襲して倒す。

コボルド・メイジとグリーンスライムからは【体内魔力制御】【魔術師の心得】【威嚇咆哮】【物理攻撃軽減】をラーニングした。コボルド・メイジが持っていた水精石、雷精石、火精石も喰い、【水流操作能力】【水氷耐性】【発電能力】【雷光耐性】【炎熱耐性】【外界魔力精密操作】をラーニング。他にも帰り道で【耐え忍ぶ】【魔眼耐性】をラーニングした。

使える様になった魔法でスライムを倒し、核を喰ったところ、【自己体液性質操作】をラーニングした。オニグモを火で倒して喰うと【蜘蛛の糸生成】【操糸術】をラーニングした。

再びオークと遭遇するが、今回は重武装した集団だったので、後をつけて本拠地を確認する。少人数でいた別のークを奇襲して倒すが、【悪臭】という微妙なものをラーニング。さらに、初めて見るブラックウルフの集団を奇襲して、【群友統括】【集団狩猟】【鋼硬毛皮】をラーニングした。

ゴブ江ちゃんもホブゴブリンに進化したので、仲間の装備を整えて、巣を作っていたオークを奇襲する。【同族を呼ぶ声】【消化吸収強化】【斧槍使いの心得】【大気操作能力】【風塵耐性】【地形操作能力】【岩土耐性】をラーニングした。

武装したゴブリン集団が獲物(人間の女)を捕えて戻ってきた。ゴブ朗は、これ以上ゴブリンが増えると、人間やエルフの討伐対象になるので、それを避けたかった。親世代のゴブリンと戦闘になりかけるが、ケンカに勝ったほうが主導権を握るという流れになった。

当然、ゴブ朗が勝ち、ボスとなった。人数が増えたため、今までのゴブリン洞窟では狭いので、オークが使っていた採取場の洞窟に移り住む事にした。ここは掘ると精石が出るので、なかなか良さそうである。どうしても人間を襲いたい奴らが命令を聞かなかったので、拷問して旧ボスは殺した。

ホブゴブリン組でトリプルホーンホースという格上のモンスターと戦い、【鱗鎧駆動】【鱗馬の嘶き】【高速治癒】【脚力強化】【突進力強化】【三連突き】【鎧鱗精製】【強靭な骨格】をラーニングした。オニグモからは【視野拡張】、グリーンスライムから【形態変化】をラーニング。

自己強化のために一人で戦っていたところ、凶悪なレッドベアーと遭遇する。本来なら逃げるところだが、転生前にはもっと危険な奴と殺し合ってきたので、レッドベアーを殺すためのプランを立て始めていた。



4434212931Re:Monster 2 (アルファポリスCOMICS)
金斬 児狐 小早川 ハルヨシ
アルファポリス 2015-12

by G-Tools


戻ってこないゴブ朗のことをゴブ美が心配している頃、山の中ではゴブ朗とレッドベアーの激闘が始まっていた。魔法を回避されるし、腕を狙ってもすぐに血が止まる。硬くて再生力が高くて反応も速い。本来ならば、絶対に勝てないはずの相手である。主人公は並のホブゴブリンではなくて、特殊能力が付与されすぎだから何とかなるが。

レッドベアーは口から2000度の炎を吐く。なにそのチート生物は。口から1兆度の火の玉を吐くゼットンと比べたら可愛いかもしれないが。ちなみに、前世なら高温と一酸化中毒も大丈夫だったらしい。そんな奴は、もう人間じゃないだろう。

なんとか相手を仕留めて、【重撃無双】【強者の威圧】【山の主の咆撃】【威圧する眼光】【全属性耐性】【山の主の堅牢な皮膚】【山の主の強靭な筋肉】【連撃怒涛】をラーニング。山の主と書かれているから、この辺りでは最強生物だったと思われる。

そして、山の主を倒した事で、いつの間にかホブゴブリンからオーガに進化していた。それにしても、オークから得た無駄に思える悪臭が役に立ったなんて。オーガの亜種になったゴブ朗が戻ると、ゴブリン達はオーガの襲撃だと思い、絶望的な顔をするのだった。

ゴブリンからホブゴブリンに進化する部下が増えて来た頃、ゴブ美が小さな生物を抱えてくる。人間に襲撃されて死にかけていたのだが、伝説の魔術師ベルベットが生んだ人造カーバンクルで、主人が遺した隠し宝物殿の管理人らしい。

ゴブ美が掘った採掘用の穴が宝物殿に繋がったのだが、侵入者の冒険者達は、某世紀末並のならず者集団だったので、話し合いなど成立せず、いきなり襲い掛かってきたので、全員殺す事になった。クズ冒険者達は、ゴブ朗が美味しく頂きました。【職業・守護騎士】【職業・十字騎士】【職業・暗殺者】【職業・高位魔術師】【職業・司祭】【職業・付加術士】【高速思考】【並列思考】【騎乗】【対魔力】【短縮呪文】【騎士道精神】【直感】【気配遮断】【慈愛の亜神の加護】をラーニング完了。

隠者の指輪や、異空間収納能力のある定番アイテムも持っていたので、喰ったところ【自己ステータス隠蔽】【異空間収納能力】をラーニング。最後に、人間に核を傷つけられて寿命が尽きたカーバンクルを食べて【黄金律】をラーニング。

伝説の魔術師はミイラとなっていたが、身に着けていた白銀の義手というアーティファクトを装備したところ、レッドベアーとの激戦で失われた腕の代わりとして動くようになった。

コガネグモを倒し【黄金糸生成】【金剛蜘蛛の堅殻】をラーニング。木の側で休憩していたら別の意味でドライアドに襲われたが、ドライアドの祝愛を得て、童貞を失ってしまった。その後は水浴びしていたらリザードマンに襲われたので、反撃して【水棲】【リザードマン言語】をラーニング。

自分を強化している時に、別の意味においてドライアドに襲われたため、ゴブ美や捕虜になった人間達が嫉妬してツンツン状態になる。その後は、ハーレム展開になってしまった。やたらと種族の壁が低い世界だね。

その後は、エルフがやって来るのだが、高飛車で残念すぎる。人間と戦争になりそうなんで、戦力に欲しいらしいのだが、上から目線で腹の立つ残念エルフだった。ゴブ朗はエルフの態度が気に喰わないので、手助けを断る事にした。

脳内地図という能力により、踏破した部分は空白が埋まるのだが、一朗が歩いていたところ、グレースライムといういうモンスターと遭遇した。終焉系統以外の魔術に耐性があり、一定レベル以下の魔術は中和し、物理攻撃にも強く、素早くて消化能力も高いという強敵であるが、発火能力を使うと簡単に燃えてしまった。

グレースライムの核を食べる事で、【物理攻撃耐性】【自己分体生成】【補液復元】をラーニング。どんどん人外になる。というか、最初から人じゃなかったけど。

馬鹿エルフが軍勢を率いて襲ってきたのだが、襲撃前から察知しているので、逆に奇襲して捕虜にしてしまう。戦って負けた者は殺し、他は捕虜にした。馬鹿エルフは責任を取ってもらい、美味しく頂かれました。【売値30%増加】【買値30%減少】をラーニング。

ゴブリン軍団は、ホブゴブリンが12体まで増えた。ゴブ吉はオーガ亜種に進化、先輩世代だったゴブ星さんは半魔導鬼に進化した。戦力増強中だが、脱落した先輩世代のゴブリンには離脱組もいる。こっそり出ていこうとする奴らに餞別として魔法金属のナイフをあげるのだが、これが何かの伏線になるのだろう。

久しぶりに、オークに遭遇。ゴブ朗はオーク肉を気に入ったので襲うのだが、オークが引きずっていた人間の死体も食ったところ、【職業・魔獣飼い】をラーニングした。


4434230018Re:Monster 3 (アルファポリスCOMICS)
金斬 児狐 小早川 ハルヨシ
アルファポリス 2017-03

by G-Tools


ゴブ朗は、今まで取り込んできた能力を駆使して、能力強化と通信機器になるイヤーカフスを開発し、みんなに配る。一度つけると耳と融合して外せなくなるらしいが。

魔獣使いの能力を得ているので、ペットを探しに行く事にする。かつては強敵だったトリプルホーンホースやハインドベアー、ブラックウルフなどをペット化し、集落に加えていく。

ずっと気になっていた赤髪ショートちゃんの戦闘力の低さをどうにかしようと、レベル上げに連れて行くのだが、コボルドを喰ったところ【山岳踏破】をラーニング。そして、自分も食べてみると言い出した赤髪ショートちゃんは、【魔喰の戦士】というものが加わった。アカシカの肉を食って【紅水晶の調】もラーニング。この後、赤髪ショートちゃんは別の意味でゴブ朗を喰って、能力値が大きく上昇したらしい。

ゴブリン転生から2ヵ月が過ぎたが、そんな短期間でもう自分の軍団を率いているというのが恐ろしい。前世もヘタレ高校生とかではなく、人外レベルの強化人間だったけど。だんだん、人間の隠密やエルフの歩哨と遭遇する事が増えて来た。人間とエルフの戦いは目前に迫っているらしい。

そんなある日、気配察知で大量の敵が夜中に進軍してくるのが分かった。人間が攻めて来たのかと思ったら、コボルドが逃げ込んできた。その後ろから、大量のスケルトンが襲い掛かってくる。伝説の魔術師ベルベットが無限にアンデッドを発生させるグレーター・スケルトンというものを作ったらしいのだが、後方にはそれがいた。

鈍器系で粉砕すれば勝てると分かったところで、無限に湧くスケルトンは経験上げのための生贄となった。ゴブ朗はみんなのレベルを上げるため、交代しながらひたすら殴らせる事にした。そして、自分は後方で砕かれた骨を食べている。

【斬撃耐性】【刺突耐性】【陽光脆弱】【殴打脆弱】【不眠不休】【骨結合】【魔力接合】【装具具現化】【魔瘴の生命】【死者の波動】【状態異常無効化】【冷気攻撃無効化】【雷電攻撃無効化】【光ダメージ脆弱】【神聖ダメージ脆弱】【炎ダメージ脆弱】【酸素不要】と、大量にラーニングが完了した。要らない子が混ざっているけど、発動しなくても良いらしい。

最後に、グレーターアンデッドもゴブ朗が美味しく頂きました。【下位アンデッド生成】【上位装具具現化】【魔力吸収】【下位ダメージ軽減】【下位魔法ダメージ軽減】をラーニング完了。

逃げ込んできたコボルドが言うには、洞窟を拡張していたら他の空間があり、そこからスケルトンが襲い掛かってきたらしい。どんどん仲間がやられるので、オーガのいる洞窟まで逃げて来たそうだ。

コボルドは自分に仕えるというが、念のために隷属の首輪を喰って、【隷属化】をラーニング。あまりにも不味いので、今まで食わなかったらしい。

森で人間の集団を発見したので、後をつけると、エルフの氏族長の娘を誘拐しようと企んでいるらしい。エルフの聖地で精霊の泉に供物と巫女の舞を捧げる儀式の帰りを狙われたらしい。そして、その情報を人間に伝えたのはエルフの内通者らしい。

なんか、他のファンタジーと違って、この世界のエルフはかなりの俗物だよね。内通者はハマーン様に「この俗物がっ!」って罵倒されるべきである。エルフの護衛部隊は奇襲を受けて全滅。姫が拉致されたところでゴブ朗が人間を奇襲した。死んだエルフは生き返らないので、食べて埋葬し、【幸運】【不運】をラーニング完了。

エルフを襲った人間は、拷問して聞きたい事を聞き出してから、ゴブ朗が美味しく頂きました。【職業・秘密部隊】【職業・首狩り処刑人】【職業・隠者】【状態看破】【寄付】【解錠】【罠解除】【罠感知】【敵性感知】【暗殺補正】【暗記熟達】【対人戦闘能力上昇】【首狩り】【気刃斬り】【背撃】【針通し】【投擲】【激痛耐性】【魅了耐性】【暗殺耐性】をラーニング完了。

エルフの姫は護衛しながらエルフの大樹に送り届ける。そして、対人間戦の情報を提供する事となった。ゴブリン軍団はホブゴブリンが8体増えた。そして、ゴブ美ちゃんは半吸血鬼・亜種に進化した。ただのゴブリンから美女化するなんて。ゴブ江は半地雷鬼に、ホブ里先輩が半血剣鬼に進化した。

もうゴブじゃないので、長老が名前を変更したのだが、ネームセンス無さすぎである。ホブ里→ブラ里、ホブ星→スペ星、ゴブ江→アス江、ゴブ美→ダム美、ゴブ吉→オガ吉、ゴブ朗→オガ朗、ゴブ治→ホブ治。

戦力が増えたので、訓練を重ねて底上げをしていく。特に、非戦闘員系のコボルドが最弱なので、なんとかしなければいけない。自分を強化する事も怠らない。狩りを続け、今まで食べていないモンスターを美味しく頂き、【脱皮】【鞘翅生成】【致死の毒刃】【無音暗殺】【正面突破】【不協和音】【寄生】【跳躍力強化】【強靭なる生命】【外骨格着装】【錬鉄の外殻鎧】【湧き上がる戦闘本能】【寒冷脆弱】をラーニング完了。

エルフの使者が訪れ、対人戦争の助力を求めて来る。住んでいる場所はクーデルン大森林というらしい。人間の軍が侵攻を開始したので、ゴブ軍団もエルフとの盟約により参戦する。人間の駐屯地を発見したので、少数で近づくが、敵戦力は800人ほどいる。

力攻めだと勝てないので、夜を選んで奇襲を仕掛ける。完全無音状態で接近し、炎の結界を破壊と同時に、人間軍の周囲を土壁で囲む。退路を断ったあと、一気に魔術攻撃を放つ。オガ朗はアンデッドを大量生成しつつ槍を撃ちまくる。精鋭部隊は生き残ったが、オガ朗の敵ではなかった。

倒された人間軍も、オガ朗が美味しく頂きました。【勇ましき心】【足払い】【軍勢統括】【速読】【職業・部隊長】【職業・思剣士】【職業・吟遊詩人】【職業・軍師】【職業・槍士】【職業・奴隷】【職業・農夫】【職業・修道士】【職業・重戦士】【職業・軽戦士】【鍛冶】【回避率上昇】【大回転斬り】【十字斬り】【硬気功】【軽気功】【一方的な正義感】【無垢なる信仰】【愚かな妄信】【繋がれる魂魄】のラーニング完了。

捕虜を尋問して、人間軍が複数のルートから侵攻してくると判明した。戦力の分散は得策ではないのだが、森林地帯は道が狭いので、そうせざるを得なかったのだろう。

別ルートの侵攻舞台には罠を仕掛けて殲滅。今回も、オガ朗が美味しく頂きました。【職業・妖術師】【職業・盾戦士】【職業・歩哨】【職業・射手】【職業・狩人】【職業・魔道具製作師】【盾打】【戦技早熟】【刀剣の心得】【守り手の心得】【盾壁】【道具上位鑑定】のラーニング完了。

人間が攻めて来る理由もわかってきた。シュテルンベルト王国の第一王女が内臓が腐るクリシンド病になり、エルフの秘薬を求めるが、掟により交渉に応じなかったため、シュテルンベルト王国軍と、嫁ぐ予定だったキーリカ帝国軍が侵攻してきたようである。

秘薬だけでなく、森の希少素材や、ミスラル、他国との戦争に有利な中継ポイントの確保、そして兵士や性奴隷としてエルフそのものも欲しかったのだろうと、オガ朗は考える。





にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

デスマーチからはじまる異世界狂想曲

4040705769デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (1) (ドラゴンコミックスエイジ)
あやめぐむ
KADOKAWA/富士見書房 2015-04-18

by G-Tools

デスマーチ真っ只中のプログラマー、”サトゥー”こと鈴木。仮眠を取っていたはずの彼は、気がつけば見たこともない異世界に放り出され、そして目の前には蜥蜴人の大軍? 夢か現実か、ここにサトゥーの旅が始まる!


休日出勤して、PC用ブラウザゲーム「WAR WORLD」の開発をしていたプログラマー鈴木は、仮眠していたはずが、ゲーム風の世界に転移していた。よくある、ゲームの中の異世界へ行くタイプである。主人公チートがついていて、いきなり強くなるのも、お約束である。

目覚めると、ゲームのテストプレイ用キャラ、サトゥーになっていたのだが、Lv1の状態である。佐藤じゃなくて鈴木なのに、サトゥーなのが気になるが。ちなみに、アラサーのサラリーマンだったはずが、高校1年生くらいの自分の容姿になっていた。

出現位置は荒野で、いきなりLv50前後の蜥蜴人族300名に襲われる。初期設定の救済技「流星雨」を使用したところ、敵軍は全滅する。大量撃破したため、Lv310はまで上昇していた。

流星雨3発で、竜の谷が壊滅したらしく、竜の谷の支配者となっていた。竜の谷にあった金貨や銀貨、宝石なども手に入り、一気に金持ちになる。竜の谷に置いてあったのだろうか、いつの間にか聖剣や聖槍や魔法銃もアイテムに加わっていた。この時はまだ気づいていないが、竜神アコンカグラまで殺していて、「神殺し」の称号が入っていた。

スキルポイントが3100も貯まっていたので、サトゥは戦闘系に使えそうなものと、耐性系スキルを最大にしておいた。マップの端に戦士の砦という場所があるので、そこへ向かってみるが、竜の谷の結界壁を越えると、表示がシガ王国セーリュー伯爵領に変わっていた。

この地域にはセーリュー市という場所があるらしいので、そこに向かうが、途中でワイバーンにぶつかってしまう。しかし、ワイバーンというよりは、角の生えたプテラノドンにしか見えない。牽制のために石をぶつけると、ダメージを受けたらしく、翼に穴が開いて、他の場所にいる人の集団に向かって、飛んで行ってしまった。

女騎士みたいな娘が撥ね飛ばされたので、落下するところを受け止めたところ、「救命者」の称号を得る。魔法兵ゼナと名乗る少女を抱えて飛んだところ、「運搬」のスキルも得る。他の兵士に怪しまれるが、「旅の行商人だけど隕石に驚いて荷馬が逃げた」と嘘をついたところ、「詐欺」「弁明」スキルを得る。

セーリュー市で、荷馬に積んでいたため無くしたという設定の身分証を、再発行して貰える事になるのだが、石版のようなものに手をかざすと、名前が出て来る。レベルがバレたら厄介だと思ったが、メニュー内にある交流欄で設定しているものが表示されたので、問題無かった。レベル1で表示されたから、箱入り息子だと思われたけど。

宿を探そうとしたら、宿屋の娘が寄って来て、おっぱいに釣られて泊る場所が決まってしまった。街中を歩いていると、獣人がクズに虐待されていた。なんで、獣人が差別される対象というのがお約束なのだろうか。初日は宿屋の娘に町を案内してもらうが、翌日はワイバンーン戦で助けたゼナに町を案内される。

今度は、悪の神官長がならず者と結託して、獣人を虐待するパフォーマンスで、投げつける石を市民に売りつけている現場に遭遇。宗教勢力がクズというお約束の展開も来たか。

悪党達も、目玉の魔族に利用されていた。魔族の罠で、サトゥは獣人奴隷の女の子達とともに、魔族の迷宮らしきところに飛ばされてしまった。


4040707842デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (2) (ドラゴンコミックスエイジ あ 10-1-2)
あやめぐむ 愛七 ひろ
KADOKAWA/富士見書房 2015-12-05

by G-Tools



2巻は魔族の迷宮らしきところから始まる。救済用だったはずの魔法が、自分専用の魔法になってしまったので、全マップ探査を使ってみたところ、一気に迷宮の全体図が分かった。自分が飛ばされた場所には、奴隷3人娘しかいないが、他のところにゼナや、暴動の鎮圧部隊も飛ばされているようである。

とりあえず、奴隷獣人に名前を聞くが、ねこ、いぬ、とかげだった。そのままでは具合が悪いので、リザ、ポチ、タマになった。これはペット扱いではなく、その種族の発音しにくい正式な名前の一部から取っているらしいが。サトゥは奴隷達に武器を渡し、脱出口を探し始めるが、「指揮」「編成」スキルを獲得する。

通路の向こうには、Lv20くらいの大きな虫型モンスターがいた。サトゥ魔法銃で攻撃して倒すと、「射撃」「狙撃」「照準」のスキルと、「蟲殺し」の称号を得る。倒した蟲の脚で武器が作れないかともぎ取ったところ、「解体」「昆虫学」「魔物学」「武器作成」「革細工」「木工」スキルを獲得。

蟲の脚で作った槍をリザに渡し、短剣はタマに。本当にRPGのようである。自分が倒しただけでは、他の奴隷が成長しなかったので、一度だけ攻撃させた後、自分が倒すという、RPGにありがちな事を試してみる。ポチがパニックになって逃げたので叱ると、「調教師」の称号を獲得。

通路に生命吸収の罠が仕掛けられているのをタマが発見するが、敵をおびき寄せて罠に突っ込ませたところ、「罠解除」「罠利用」「罠発見」のスキルを獲得。

なんとか生き残りの領軍や市民と合流するが、若干クズも混ざっている。目玉の悪魔と激戦になるが、さらに、上級魔族が出現する。上級魔族は聖剣でしか倒せないが、勇者の称号も必要だった。勇者しか自分を倒せないと油断する上級魔族だったが、サトゥは聖剣だけでなく、神剣も持っていた。そして、知らないうちに神殺しの称号を持っていた為、神よりも格下扱いの上級魔族は、聖剣で殺せなくても、神剣なら殺せるのであった。



4040709918デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (3) (ドラゴンコミックスエイジ あ 10-1-3)
あやめぐむ 愛七 ひろ
KADOKAWA/富士見書房 2016-08-09

by G-Tools



主を失った奴隷は、拾った者の所有物となるらしく、リザ、ポチ、タマは手続きの後、サトゥの奴隷となった。奴隷商に売れ残りの奴隷も見てくれと言われ、日本風美少女ルルと、何故か日本語が通じる幼女アリサも引き受ける事になる。べ、べつにサトゥはロリコンじゃないんだからねっ!

幼女アリサは元日本人だった。いや、元というよりは、前世が日本人だった。過去世記憶を持ったまま生まれてきたので、日本語が通じたらしい。アリサから聞いて、サトゥは自分のスキルポイントがおかしい事をしる。スキルポイントはレベルアップ毎に2~12ポイントしか貰えず、平均は7ポイントらしい。スキルを上げるために必要なポイントもレベルによって違う。

翌日、ゼナが遊びに来ると、サトゥのベッドの中には、全裸の幼女が! ロリコン疑惑を否定するため、サトゥは慌ててジナを追いかけて、一緒に町を歩くのだった。獣人奴隷と一緒だと、宿に泊まるのも難しいので、家を探す事になるのだが、持ち主が犯罪ギルドに暗殺された屋敷、娼館の立ち並ぶ通りの裏、幽霊が出る館と、全ていわくつきだった。特に、幽霊が出る館は、マップで確認したところ、地下が犯罪ギルドの巣窟となっていて危険だった。

ゼナと共に町をまわっていると、買い出しに行っていたアリサ達と合流し、デートではなくなってしまう。さらに、大羽蟻が街中に侵入してきたため、対応に追われる事になる。

リザ達が倒した大羽蟻の魔核を主計課の兵士が持って行こうとしたため、サトゥは受取証を発行させる。この取引で、「算術」「威圧」のスキルと「駆け出し商人」「灰色の商人」の称号を得る。

大羽蟻が片付いたと思ったら、サトゥは夜の路地で、も騒動に巻き込まれる。黒い影が誰かを襲っているのだが、近づいたところ、それは人間ではなかった。シャドウ・ストーカーという魔物と戦闘になるのだが、辺境の都市だからか、おかしな奴がやたらと侵入して来る。

襲われていたのは灰鼠人族の騎兵で、守っていたのはエルフの少女だった。



4040721144デスマーチからはじまる異世界狂想曲4 (ドラゴンコミックスエイジ あ 10-1-4)
あやめぐむ shri
KADOKAWA 2016-12-10

by G-Tools



意識を失ったエルフの少女と死にかけの灰鼠人族を抱え、なんでも屋に駆け込む。なんでも屋の店長はエルフで、名前を確認したところ、助けたエルフと苗字が同じだったからである。

目覚めたエルフ少女ミーアに、妙に懐かれてしまうのだが、エルフだから130歳を超えているし、セーフだよね? 称号には「ポルエナンの森の幼子」と書いてあるけど。ミーアと精霊について話をしたところ、「エルフ語」「暗号読解」を得る。地球でも、このくらい簡単に英語やドイツ語が使えるようになったら、楽なのに。

セーリュー市の近くに出現した新たなダンジョンは、封鎖されていて当分の間は、一般人が立ち入る事は許されない。仕方がないので、観光をしつつ、迷宮都市に向かおうかという流れになってくるのだが、移動すると野営もしなければいけない。サトゥは、奴隷達と一緒に野営の練習をするのだった。野営の準備で「草刈り」「耕作」「開拓」「採取」「石工」「野営」と、どんどんスキルが増える。

しかし、旅立つ前に、またもや厄介事に巻き込まれる。ミーアはエルフの森から魔術師に攫われたらしいのだが、相手がなんでも屋まで乗り込んでくる。魔術師は骸骨だった。多分、アンデッド最上位系の存在である。ミーアが攫われたので、サトゥは後を追って暗闇の空間へ飛び込む。

出た先は、主の間だったが、クレイドルを攻略した者だけが訪れる事が出来る部屋だと言われ、外に転移させられてしまう。正しいルートから、順番に攻略しないといけないなんて、結構面倒である。

クレイドルは、元はエルフの為の訓練施設らしい。世界樹のように見えるのだが、全部で200階層もあり、10階層を単位として、20個の巨大な螺旋階段で上層に繋がっているらしい。大階段から繋がる各階層には魔物我配置されていて、
上に行くほど配置された敵が強くなるようである。

それぞれの階にある宝玉を集めると、10層毎に存在する扉が開くようになっている。かなり面倒な事になったと思ったが、宝珠を嵌めずに入ると出現する扉の守護者を撃破するだけでも良いらしい。かなりRPG設定になっている。

だが、この方法でも階段を上がって20回も戦わないといけない。ゲーム風の設定になるなら、一気に上まで行くための、上級者用のショートカットがあるはずだと探したところ……。幼女型のドリアードが寝ていた。魔力をくれというのだが、その方法は、多分、ベロチューだった。

ドリアードのところから行ける隠し部屋で、この施設を造ったエルフについての詳細が分かるのだが、ショートカットについては100階までしか行けなかった。

100回に行くと、ホムンクルスが3人遊んでいたのだが、挑戦者が急に出現したので、準備が出来ておらず、「少し待て と宣言します」などと、どこかの別の作品の人みたいな口調で言われてしまう。ホムンクスル3人組とアイアンゴーレムの連携攻撃が来る予定だったのかもしれないが、ゴーレムのほうは魔法銃によって一撃で破壊されてしまう。

100回部屋にあった武器や薬などを勝手に貰い、壊れたゴーレムも回収する。ここにもショートカットがあって、出て来たドリアードに魔力を与えて、180階まで行く事に成功する。サトゥは190階の守護者もアッサリと倒し、主の間に戻って来る。「主の間よ! 私は戻ってきた!」(ガトー少佐風にお願いします。)

主の間にいるノーライフキングの望みは、死ぬことだった。神の祝福によって不死を得たため、前世でクズ貴族に妻が奪われ、無実の罪で自分も殺され、一族が皆殺しになり、その復讐のために最も権勢を誇った貴族を滅ぼしたあとも、この世界に留まる事になってしまった。

勇者でなければ不死者を殺す事は出来ないらしい。かつて勇者が使った聖剣を与えられ、ノーライフキングを倒すのだが、邪悪な何かが飛び出ていった。その後、クレイドルの自壊プログラムが発動してしまう。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

賢者の孫

4041050367賢者の孫 (1) (角川コミックス・エース)
緒方俊輔 菊池 政治
KADOKAWA 2016-11-26

by G-Tools

事故で死んだはずの青年が、赤ん坊の姿で異世界に転生。そして救国の英雄「賢者」マーリン・ウォルフォードに拾われた彼は、シンと名付けられる。孫として育てられたシンはマーリンから魔法を教わるが、その習得速度は驚くべきもので、メキメキと力をつけていく。一方、山奥で世間から隔離されて育った弊害として、シンには一つ致命的な問題があった…。そう、シンが15歳となった時に祖父・マーリンは言ったのだ――「常識を教えるの忘れとった」! かくして常識と友達を得るためアールスハイド高等魔法学院に入学するシンだったが――。《規格外》な少年の型破り異世界ファンタジーライフ、ここに開幕!!.


小説家になろう系のネット小説が書籍化、さらに、それをコミカライズしたものである。

何処にでもいる感じのサラリーマンが、会社から帰る途中でトラックに轢かれて死亡した。この設定があまりにも多すぎるので、「トラック転生」と言われるくらい、異世界に転生するための様式美になっている。

異世界にて。賢者のおっさんが、魔物に襲われた馬車の残骸を発見した。馬も人も皆殺し状態だったが、馬車の中で寝ていた赤子だけは生きていた。赤子を拾ってしまった賢者マーリン=ウォルフォードは、この子を育てろという天命であると思い、連れ帰った。

シン=ウォルフォードは、賢者マーリンの孫として育てられたが、前世記憶が残っていた。前世が成人した日本人だった事や、社会常識などは覚えているが、昔の名前や、どうやって死んだのかは覚えていない。魔物に襲われたらしき、馬車の事故で前世記憶が蘇ったらしい。

この世界には魔力が充満し、生命活動にもその影響が及ぶ。全ての生物が魔力の恩恵を受ける事が出来るのだが、制御に失敗すると狂暴化して魔物となってしまう。それは人間も例外ではない。

マーリンは、魔物を探すための索敵魔法を教えるが、シンは一度で習得してしまう。索敵により、魔物の存在を察知したシンとマーリンは、その場所に向かうのだが、シンのブーツは魔道具になっていた。この世界では、道具に文字を刻む事で魔道具にするようだが、シンには前世記憶があるので、ブーツの裏面に「空気噴射」と書いてある。そして、剣には「超音波振動」と書いてあった。

どうやら道具に刻む場合、文字数制限があるようだが、twitterを見ても分かる通り、漢字だと、かなり有利になるよね。恐ろしい魔物すら瞬殺出来るようになっていたが、そのまま魔法の修行を続けて15歳になった。

シンが社会に出る日が来たのだが、恐ろしい事が判明する。なんと、マーリンは魔法しか教えていなかったので、この世界の常識は何一つ知らないままだった。ミシェル=コーリングという男が、近接戦闘も教えていたので、近づかれても隙が無いという、とんでもない魔法使いが育っていた。その気になれば、世界征服すら目指せるレベルだという……。

このまま世に出すと危険すぎるというので、シンを魔法学院に入学させる事が決まった。ちなみに、魔法学院入学を勧めたのはディスおじさんだった。おじさんだと思っていた相手が、アールスハイド王国の国王、ディセウム=フォン=アールスハイドだったなんて!

今まで山の中で暮らしていた訳だが、マーリン爺さん(賢者)とメリダ婆さん(導師)も一緒に王都まで来ることになる。ただの育ての祖父母だと思っていたが、二人とも魔物化した人間を倒した英雄だった。王都に用意されていたのは屋敷だった。国王が派遣したので、メイドや執事やコックも揃っている。シンが、いきなりお坊ちゃまになってしまったではないか。

人が集まるところに来れば、可愛い女の子が馬鹿に絡まれて助けるイベントとか、馬鹿貴族が自分に絡んでくるイベントとか、テンプレ通りの展開が待っている。魔法学院の試験は、ほぼ満点だったため、首席入学となる。

新入生代表として挨拶しなければならないので、憂鬱になるシンだったが、別のところではSクラスになれなかった馬鹿貴族がフォースの暗黒面に落ちかけていた。同期入学の王子すら、首席じゃなくても何とも思っていないというのに、これだから小者は……。これ絶対、魔人化フラグだよね!?


2
シンはアールスハイド王国の魔法学院に合格した。制服を渡されるが、魔法が付与されているので、勝手に書き換えてはいけないと言われてしまう。育ての祖母である導師メリダなら書き換えても構わないと言われたので、同じ事が出来るシンは、じゃあ自分が書き換えても構わないよな、と考える。

制服は付与可能文字数が最大で20文字だった。まず、かけられている魔法を、杖にかけた「魔法効果無効」で全て消し、「絶対魔法防御」「物理衝撃完全吸収」「防汚」「自動治癒」を加えた。これだけで、制服がアーティファクト級の存在になってない?

入学式に行くと、馬鹿に絡まれていた二人の美少女も合格していた。それにしても、メッシーナ伯爵家令嬢マリアと、クロード子爵家令嬢シシリーだと!? 貴族の娘が護衛もつけずに街中を歩いているのも問題だが、それを知らずに絡む馬鹿も問題ありすぎるだろう。

魔法学院は成績順でS、A、B、Cと分かれている。他のクラスは30名だが、Sクラスだけは10名の少数精鋭である。忘れちゃうといけないので、メモっておくね。

担 任 アルフレッド=マーカス(元魔法師団)

首 席 シン=ウォルフォード(主人公、賢者の孫)
第二位 アウグスト=フォン=アールスハイド(王子)
第三位 マリア=フォン=メッシーナ(伯爵令嬢)
第四位 シシリー=フォン=クロード(子爵令嬢)
第五位 アリス=コーナー(ハーグ商会の娘)
第六位 トール=フォン=フレーゲル(王子の護衛)
第七位 リン=ヒューズ
第八位 ユーリ=カールトン
第九位 トニー=フレイド
第十位 ユリウス=フォン=リッテンハイム(王子の護衛、筋肉担当)


Sクラスに入れなくて逆恨みするカートは、シシリーを勝手に婚約者扱いして迫って来るストーカーでもあった。権力を振りかざすクソ貴族の典型である。権力なら、王子がついているシン側が圧倒的に有利なのに、馬鹿だから分からないのかな。完全に噛ませ犬であるが、この馬鹿のおかげでシシリー攻略フラグが立っていると思えば、腹も立つまい。

勝手に魔法を書き換えた制服であるが、今後も狙われる心配があるシシリーにも施す事にした。王様が、王族にも必要だとゴネたので、王子と護衛の服も書き換えられた。マリアは、国家機密レベルの制服は着たくないと断ったが。

入学式の翌日。攻撃魔法研究会、生活向上研究会、肉体言語研究会などを紹介される。これは部活動のようなものだが、5名以上集めて顧問をつけると、新しい研究会を立ち上げる事が可能である。

Sクラスは、究極魔法研究会を立ち上げる。シンと一緒にいたら、そのうち全てを消滅させる攻撃魔法や、絶対破れない防御や、転移魔法も使えるようになりそうだという理由であるが、研究しなくても、すでにその魔法は使えるようになっている事を、発案者は知らなかった。

不敬罪に値する言動のため、カートは自宅謹慎処分となるのだが、元家庭教師で、カートに良からぬ事を吹き込んだオリバー=シュトロームが現れる。結果、憎悪を増幅させたカートが魔人化してしまう。やっぱり1巻の終りで魔人フラグが立っていたよね。

かつて、魔人が出現した時には、多くの犠牲者が出て、賢者と導師を主力とする部隊によって、ようやく鎮圧されたのだが、今回はシンが単騎で倒してしまった。



3
シンは、今回の事件に疑問を持つ。身分に拘るカートが、自分よりも上位である王子の命令を聞けないのはおかしい。そして、高位魔術師でもないのに、簡単に魔人化してしまったのも不自然である。何者かが人為的にカートを魔人化したのではないかと疑うのだが、確証は無い。

魔人を倒してしまったので、過去の例と同じく、勲一等勲章を受章させなければならなくなる。シンを政治利用するつもりはないと言った王だったが、国民の不安を取り除くためにも、かつての英雄と同じ立ち位置にしなくてはならなかった。

噂はアッという間に広まり、女の子は寄ってきたがるし(シシリー壁とマリア壁で防御)、各研究会は勧誘しに来るし、究極魔法研究会に入りたがる生徒も殺到する。全員入れる訳にはいかないので、異空間収納魔法を使えるという最低基準を設けた。

Sクラスは全員が究極魔法研究会だが、Aクラスからも基準に達して参加を認められた生徒がいる。マーク=ビーンはビーン工房という鍛冶屋の息子である。オリビア=ストーンはマークの幼馴染で、石窯亭という食堂を経営している。二人とも、良い人材である(主に家業が)。

叙勲が終わったら、ますます外を歩きにくくなるので、光学迷彩魔法で姿を消そうか悩むシンであったが、そんなものまで使えるのか。公安9課みたいじゃないか。

今使っている剣は、粗悪品に凄い魔法を施しているだけなので、ちゃんとしたものが欲しいとビーン工房に向かうのだが、偶然にも、今回の魔人化事件の黒幕と出会ってしまう。目が見えないという設定になっていたオリバー=シュトロームだったが、実は魔人の目を隠すために仮面をつけているだけだった。

魔人化しているのに、理性を保ったままでいるという凶悪な相手であるが、シンも十分にチート能力になっているので、どうにか互角の戦いが出来た。倒したという実感が持てないまま、相手が消えてしまったのだが、これは倒せていないフラグである。

太陽光を光線兵器にして、地表に向けて攻撃しているのに、逃げ切るなんて、厄介な相手である。自分だけ強くて敵が弱い話だと面白くならないので、強敵は必要だけど。

番外編は、まだ自分の心に気づかないでいるシシリーを焚きつけるために、導師とマリアが色々と策を練る話になっている。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ