ストレイト・ストーリー

the straight story ストレイト・ストーリーthe straight story ストレイト・ストーリー
(2000/03/13)
村上 龍

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73歳のアルヴィン・ストレイトは、兄に会うため―時速8キロのトラクターに乗って6週間の旅に出る。大切な「何か」を手渡すために。デイヴィッド・リンチ監督の映画作品をもとに村上竜が書き下ろしたファンタジックな物語。英文完訳文も収録。


アメリカの田舎町に住む老人が、10年も口を聞いていない兄を見舞うために、自分の芝刈り機にトレーラーを繋いで公道を行く物語。免許が無いが他人の車には乗りたくない、しかも言い出したら止まらない頑固爺さんなので、周囲の忠告にも耳を貸さず、強引に旅に出るのである。

芝刈り機は公道を走って遠い場所まで行く為の機械では無いから、壊れたり下り坂で止まれなくなったりと、トラブルに見舞われる。それでも長い時間をかけて、ゆっくりと兄の住む町へと走って行く。

物語は、年老いた兄に出会うシーンで終わる。そこから後は何も語られていない。過不足の無い絶妙な終わり方だ。村上龍はあんまり読まないのだが、この人も文章が上手いと思う。芝刈り機で旅をする老人の話なんて、三流作家に書かせたらきっと、読んでいる途中で投げ出したくなるに違いない。この本、挿絵も綺麗で良いです。


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ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界2

ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉
(1996/04)
村上 龍

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21世紀はこの小説で始まる。点状出血、内臓溶解、骨格筋の爆発的なケイレン。信じ難い致死率の出現ウイルスは何を象徴しているのか?ずれた時空の日本を襲う生存への最大の試練。世界人類が迎えた「最後の審判」を刻む衝撃のドキュメント。


我々が存在する世界から5分だけ時間がずれた世界。日本国内で広まる謎の病。前作とはうってかわって、バイオハザート物になっています。続編というよりは、同じ世界設定での全く別の物語と言えよう。

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五分後の世界

五分後の世界 (幻冬舎文庫)五分後の世界 (幻冬舎文庫)
(1997/04)
村上 龍

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5分のずれで現われた、もうひとつの日本は人口26万に激減していた。国連軍との本土決戦のさ中で、アンダーグラウンド兵士の思いは、こうだ。「人類に生きる目的はない。だが、生きのびなくてはならない」。472枚、書き下ろし作品。


我々が存在する世界から5分だけ時間がずれた世界。そこでは未だに日本が降伏しておらず、ゲリラ戦を挑んでいる。国土は数多くの原爆を落とされた後、連合軍に分割統治されているが、地中深く潜伏した日本国民は、占領軍に対し果敢に戦闘を継続する。


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寂しい国の殺人

寂しい国の殺人寂しい国の殺人
(1998/01)
村上 龍

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現代をおおう寂しさは、過去のどの時代にも存在しなかった。近代化達成による喪失感は近代化以前にはないから。今の子どもたちが抱く淋しさは日本で初めてのものなのだ…。日本の近代化終焉を告げるヴィジュアル・テキスト。


神戸のあの事件を題材に、『近代化の終焉』というテーマで村上龍が挑んだ作品。右側に日本語、左側には英語と画像。なかなか良い感じのデザインだ。
 
あれから随分と経つが、当然の事ながら被害者は殺されたままだ。バモイドイキ神様の忠実なるしもべは、どこかに就職したらしい。被害者は鈍器で殴り殺されたり首を切られたまま、加害者は社会のどこかでのうのうと生活している。この国は、なにかが間違っている。何の落ち度もない者の人権を残酷に奪い取ったキチガイの人権ばかり守ろうとする、悪魔が栄える帝国である。
 
酒鬼薔薇やネオ麦茶といったキチガイを外界に解き放つのはやめてもらいたい!! また誰かの首を切断したら、誰が責任取るんだよ!

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