ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝

ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝 (ソフトカバー版)ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝 (ソフトカバー版)
(2006/05/11)
アーシュラ・K. ル=グウィンUrsula K. Le Guin

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魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の別巻。アースシーを鮮やかに照らしだす「カワウソ」など5つの物語と、詳細な解説を収める番外編。ル=グウィンの構想した世界の全貌が見えてくる一冊。


知らないから先に5巻を読んでしまったけど、発表は4巻、外伝、5巻の順番だし、外伝には5巻に繋がる話が含まれているので、こちらを先に読むべきだった。

まだ魔法が忌み嫌われており、世界も争いに満ちていた頃の話から、世界が変容し始める5巻直前の話まで、5つの短編とアースシーの設定集みたいなのが入っている。「ダレン・シャン」みたいなファンブックではなくて、きちんとした外伝になっているので、本編とあわせて読んでおくべきだろう。できれば、5巻の前に。

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ゲド戦記 5 アースシーの風

ゲド戦記 5 アースシーの風ゲド戦記 5 アースシーの風
(2006/05/11)
アーシュラ・K. ル・グウィンUrsula K. Le Guin

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故郷のゴント島で妻テナー、養女テハヌーと共に静かに余生を送るゲド。竜が暴れだし、ふたたび緊張が高まるアースシー世界。テハヌーは王宮に呼び出され、レバンネン王から重要な使命を与えられる。


当初は「新しい風」という邦題になる予定が、著者が新しい風ではないと言ったので、アースシーの風になったらしい。今までと風向きが変わってしまった事だけは確かですが。

世界の秩序が崩壊して行き、徐々に真実が見え始める。かつて人と竜が同じだったという事。ゲドが生きたまま見てきた死者の国に竜がいない理由。実は、ここに至るまでの話が外伝に含まれているので、先に外伝を読むのが正解かもしれない。

これで本当の最終巻となるか!?


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ゲド戦記 4 帰還

ゲド戦記 4 帰還 (ソフトカバー版)ゲド戦記 4 帰還 (ソフトカバー版)
(2006/05/11)
アーシュラ・K. ル・グウィンUrsula K. Le Guin

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魔法の力を使い果たしたゲドは故郷ゴント島に戻り、テナーと再会する。大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、三人は領主の館をめぐる陰謀に巻き込まれてゆく。太古の魔法を受け継ぐのは誰か。


古い本では、これが「ゲド戦記 最後の書」となっているのだが、続きが出てしまったから、最近のは単に「ゲド戦記4」とされている模様。やはり、前の三冊で三部作、これは後日譚でしか無い。死者との戦いで魔力を失ったゲドが故郷に戻ってくる話。テナーも中年女性になってしまっているし、師匠のオジオンは死んでしまった。

シリーズ通したら名作ではあるが、この巻に限ってはフェミニズムに傾倒しすぎな部分で、評価が微妙となっている。三部作で完結させたほうがキレイだったかもしれない。もはやゲドはあまり活躍しないが、代わりにカレシンが頑張ってくれたので良しとしておきましょう。

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ゲド戦記 3 さいはての島へ

ゲド戦記 3 さいはての島へ (ソフトカバー版)ゲド戦記 3 さいはての島へ (ソフトカバー版)
(2006/04/07)
アーシュラ・K. ル・グウィンUrsula K. Le Guin

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魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第3巻。大賢人ゲドのもとに、世界の異変を伝える知らせが届いた。ただならぬ気配を感じたゲドは、アレン王子を連れ、見えない敵を求めて旅に出る…。


すでにゲドは大賢人となり、壮年期に入った頃。ゲドは、かつて学んだロークの学院で教師となっている。出世しました!! 

ある日、アースシーで起こりつつある異変を知らせにアレン王子がゲドの元を訪れる。人々の反対を押し切って、ゲドは知らせに来たアレンと共に異変の原因を探る旅に出るのである。何をどう探ったら良いかもわからない苦難に満ちた旅において、二人は世界の果てどころか、もっと恐ろしい場所まで行ってしまうのだ。一応、三部作という事なので、これでひと段落。シリーズ中ではこれが最高。


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ゲド戦記 2 こわれた腕環

ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)
(2006/04/07)
アーシュラ・K. ル・グウィンUrsula K. Le Guin

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魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第2巻。アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。青年ゲドは、平和をもたらす腕環を求めて暗黒の地下迷宮へおもむき、巫女の少女アルハと出会う…。


邦訳ではゲド戦記というシリーズ名になっているけど、本当はアースシーという世界そのものが舞台であって、ゲドが主人公という訳では無いらしい。

今回は、神殿の地下迷宮に祀られている、古き名も無き者に仕える巫女に選ばれてしまった少女が主人公。だがカルガド帝国が諸島を統一してからは、大王が権勢をふるい、神殿の威信は失われつつある時代となっている。単調な毎日を過ごす巫女アルハは、神殿地下に広がる大迷宮の探索に熱中する。そんなある日、西方から来た魔術師が神聖な迷宮内部に侵入しているのを見つけてしまい、扉を閉ざして監禁してしまうのである。

囚われた魔術師こそ、影との戦いに勝利し、今では竜王となったゲドである。ゲドと関り影響を受けるアルハは、次第に自らに疑問を抱き始め、ついにはアルハである事を捨て去るのだ。名前を捨て、産まれた際に得た本当の名前に戻ったテナー(アルハ)は、ゲドと共に西を目指す事になるのだ。


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ゲド戦記 1 影との戦い

ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)
(2006/04/07)
アーシュラ・K. ル・グウィンUrsula K. Le Guin

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アースシーのゴント島に生まれた少年ゲドは、自分に不思議な力がそなわっているのを知り、真の魔法を学ぶためローク学院に入る。進歩は早かった。得意になったゲドは、禁じられた呪文を唱えてしまう。



前半は暗くて面白くない。ゲドが強くなって、異界から影を呼び出してしまうあたりから面白くなるんだけど、少年期と修行期間の話が結構苦痛。最近のファンタジーみたいなご都合主義的な甘やかしは微塵も無くて、全編通して暗い内容だから、なんだかムアコックのエターナル・チャンピオン・シリーズを読んでいる時みたいに気分が滅入る。ゲドは確かに強力な魔術師ではあるが、決して万能ではなく、自らの驕りと傲慢から呼び出してしまった影に怯えなければならなくなるのだ。

竜の群れを退治するほどの力を蓄えながらも、常に名も無き影に追われるゲド。だが師匠の導きで影と向き合う事を決意し、追う側へと転じるのだ。影を追って世界の果てまで航海するゲドが手にしたのは勝利でも敗北でも無く……。


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