綾辻行人

攻略対象書籍は以下。

館シリーズ
十角館の殺人』★★★★☆
『水車館の殺人』
『迷路館の殺人』
『人形館の殺人』
『時計館の殺人』
『黒猫館の殺人』
『暗黒館の殺人』
『びっくり館の殺人』
『奇面館の殺人』

緋色の囁き』★★★☆
暗闇の囁き』★★★☆
『黄昏の囁き』
殺人鬼 覚醒篇』★★☆
殺人鬼II 逆襲篇』★★☆
殺人方程式』★★★
鳴風荘事件 殺人方程式II』★★★☆
『深泥丘奇談』
『深泥丘奇談・続』
『霧越邸殺人事件』
『眼球綺譚』
フリークス』★★★
『どんどん橋、落ちた』
『最後の記憶』
『Another』
『Another エピソードS』


エッセイ
『セッション 綾辻行人対談集』
『アヤツジ・ユキト1987-1995』
『アヤツジ・ユキト1996-2000』
『アヤツジ・ユキト2001-2006』


共著
『本格ミステリー館にて』
『ナゴム、ホラーライフ 怖い映画のススメ』
『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー1』
『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー2』
『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー3』



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暗闇の囁き

4062638355暗闇の囁き (講談社文庫)
綾辻 行人 巽 昌章
講談社 1998-06-12

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黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。『緋色の囁き』に続く異色の長編推理“囁き”シリーズ第二弾、講談社文庫に登場。


囁きシリーズなんて紹介されているから順番に読む事にしたのだが、全然関係ない話で、題名が統一されているだけじゃないか……。緋色の囁きに出てきた女学生の続編かと思ったのに、違った。

これもミステリーとホラーを融合させた感じの、人間の狂気が描かれている。単なるキチガイなのか、本当にオカルト的な現象が起こっているのかは明らかにされないまま最後を迎える。ラストも消化不良状態なままの気味悪さが残る。

山中で起こった猟奇事件。唯一生還した少年は館に閉じ込められてしまう。ある学生がその地を訪れた時に殺人事件が起こるのだが、謎解きは無い。最初の事件に関しては本文中で解決されないまま、作者により別の話で犯人が出るようなネタバレ話が。


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緋色の囁き

4061859994緋色の囁き (講談社文庫)
綾辻 行人
講談社 1997-11-14

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魔女、魔女、魔女。名門女学校の恐怖。「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま1人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。「囁き」シリーズ登場!!


囁きシリーズ第一作目。名門女学校で起こる狂気の連続殺人。言葉のアヤじゃなくて本当に狂気が絡んでいる。

館シリーズとはかなり違う。サスペンス風味の読み物としては楽しめるが、謎解きは無い(というか、提供される情報が不足しているので無理)し、読んでいて着地点も予想出来てしまうので、驚きも少ない。

ここからどう捻ったら驚愕のラストへと連れていかれるのかと思ったら、意表を衝かれるでもなく、見えていた結末へと導かれてしまった。無難に面白かったけど、十角館ほどの衝撃は得られなかった。

連続殺人事件は萎えるのだが、最初の一人を除いては殺されても仕方が無い奴らなので、不快感は残らなかった。キチガイの、キチガイによる、キチガイのための連続殺人事件。これ、キチガイ遺伝子説を彷彿させる書き方だが、バッシングは大丈夫なのだろうか?


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フリークス

フリークス (角川文庫)フリークス (角川文庫)
(2011/04/23)
綾辻 行人

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「J・Mを殺したのは誰か?」―巨大な才能と劣等感を抱えたマッドサイエンティストは、五人の子供に人体改造術を施し、“怪物”と呼んで責め苛む。ある日、惨殺死体となって発見されたJ・Mは、いったいどの子供に殺されたのか?小説家の「私」と探偵の「彼」が謎に挑めば、そこに異界への扉が開く!本格ミステリとホラー、そして異形への真摯な愛が生みだした、歪み真珠のような三つの物語。


真性キ印による三つの物語。狂った人間というものは恐ろしい。一番気色悪い部分については、実際に起こった事件ではなくて、ただの問題文のようであるが、後味悪いなぁ(笑)。

父を殺して狂った母を見舞いに来た浪人生の話は、オチが見えてしまったし、交通事故で自らの記憶と夫をなくした妻の話も、やはりこういうオチか……。ラストの人体改造と猟奇殺人の物語は狂いすぎているけど、こういうホラー風味なら、黒乙一作品のほうが秀逸だよなぁ。

トリックや仕掛け優先で、文章がペラすぎるのが残念。これでミステリ要素が無かったら、ラノベとあんまり変わらないクオリティだよね。『十角館の殺人』は凄かったのになぁ……。


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鳴風荘事件

鳴風荘事件 殺人方程式II (講談社文庫)鳴風荘事件 殺人方程式II (講談社文庫)
(2006/03/15)
綾辻 行人

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奇天烈な洋館に集まった人々は目を疑った。六年前に殺された女流作家そっくりに、その妹が変貌していたのだ。そして姉の事件と同じ月蝕の晩、惨劇が彼女を襲う。“不思議な力”を持っているという黒髪を切られる手口も酷似して―。必要な手掛かりをすべて提示して「読者へ挑戦」する新本格ミステリの白眉。


殺人方程式の続編。話そのものは独立しているので、前作を読んでいなくても大丈夫である。刑事となった旦那を連れて同窓会に行く筈が、盲腸で動けなくなったため、京都で大学生をしている双子の兄が成り代わる。

昔の知り合いや恩師と再会したところで事件発生。今回も遺体の髪が切り取られるという、一見すると猟奇的な事件だが、その行為にはちゃんと意味がある。前作みたいな無理やり感が無く、推理に関しては出来が良くなっている。

真犯人を追及するまでに、事件を解くためのカギは読者に提供されているので、推理好きな人には楽しいかもしれない。推理が苦手な私は、提供されるデータも軽く読み流し、スルーしちゃう方向で。

物語としてはごく普通だけど、トリックや推理優先の新本格ミステリとして読めば、そう悪くはないかも。


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殺人方程式

殺人方程式 〈切断された死体の問題〉殺人方程式 〈切断された死体の問題〉
(2005/02/10)
綾辻 行人

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新興宗教団体の教主が殺された。儀式のために篭もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。二ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は?真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作。


本格ミステリの会心作だと!? 新興宗教の美人教主が不審な死を遂げ、後を継いだ腹黒いおっさん教主も頭部と左腕を切断されて死体となる。普通は、猟奇的なイメージを加えるためだけに凄惨な死体を作り出すが本作には理由が存在する。

トリック優先でご都合主義展開だらけになるのが微妙。サプライズは用意されていないが、トリック優先アッサリ味だからか、不快感が残らないのは良かった。


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殺人鬼 逆襲篇

殺人鬼  ‐‐逆襲篇 (角川文庫)殺人鬼 ‐‐逆襲篇 (角川文庫)
(2012/02/25)
綾辻 行人

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伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、最初にそれと遭遇したのは休暇中の一家。正義も勇気も家族愛も、ただ血の海に消えゆくのみ。そしてそれは山を降り、麓の街に侵攻するのだ。病院を、平和な家庭を、凄惨な地獄風景に変えていく。殺す、殺す、殺す…ひたすら殺戮を欲する怪物に独り立ち向かうのは、不思議な“能力”を持った少年・真実哉。絶望的な闘いの果てに待ち受ける、驚愕と戦慄の結末とは!?―。


殺しても死なないチート性能の殺人鬼が再び。出だしから休暇中の警察官家族を襲ってきて虐殺し始める。その光景を目撃する少年は、他人の見る景色が見えるというチート超能力があるし、姉弟でテレパシー使うし、これはもう普通のホラーとして読んだらなんじゃこりゃ!? という事になってしまう。

化け物のほうは人間の精神に影響を及ぼし、自分の分身みたいな凶悪な殺人鬼に変えてしまうし、ひたすら下品でおぞましい殺戮が繰り返される。有り得ない展開で強引に力押しして、最後は首を飛ばされても死なないなんて、チート性能殺人鬼すぎてもう「はいはいワロスワロス」としか言えない。


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殺人鬼 覚醒篇

殺人鬼  ‐‐覚醒篇 (角川文庫)殺人鬼 ‐‐覚醒篇 (角川文庫)
(2011/08/25)
綾辻 行人

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伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉山に集った“TCメンバーズ”の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。―グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。


十角館がかなり良かったので攻略し始めたのだが、これは……。恐ろしい未解決殺人事件が起こった双葉山に登ったグループが、正体不明の何者かによって虐殺されて行く。登場人物が、ただひたすら無茶苦茶な殺され方をしていくばかりで、相手がジェイソンみたいな無敵チートモードの化け物だから萎える。

知能や頭脳を使って相手を倒していくのではないから、別にチート殺人鬼じゃなくても、ヴァンパイアとかサイボーグとか宇宙人グレイとかエイリアンとか物体Xとかルルイエのなんちゃらでも良いわけだし。

ラストのミスリードも、だから何? と言いたくなるような、どうでも良い展開だったし。なんか文章も厨二病の人が書いてるようなペラペラなラノベみたいだったし。出来の悪いB級ホラー映画を観た後のような残念な気持ちを持て余すばかり……。


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十角館の殺人

十角館の殺人 (講談社文庫)十角館の殺人 (講談社文庫)
(1991/09)
綾辻 行人

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半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか? 鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。


お勧めされたので借りてみた。推理物は苦手なので、あまり読まないのだけど、これはなかなか面白かった。無人島で推理小説好きな同好会の若者が、何者かに殺されていく。

登場人物の名前が本名じゃなくて、エラリイとかアガサとか、著名な作家から取ったハンドル・ネームみたいなもので呼ばれているから、最初はちょっと馴染めなかったが、途中からそれも気にならないくらいに集中して一気に読み終えた。推理主体だから、登場人物の描写はアッサリ風味だが、仕掛けはとても上手い。雰囲気が、ちょっとアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」っぽくて良かったよ。


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