天涯の砦

天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)
(2009/01/24)
小川 一水

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地球と月を中継する軌道ステーション“望天”で起こった破滅的な大事故。虚空へと吹き飛ばされた残骸と月往還船“わかたけ”からなる構造体は、真空に晒された無数の死体とともに漂流を開始する。だが、隔離されたわずかな気密区画には数人の生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通して生存への道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する…。真空という敵との絶望的な闘いの果てに、“天涯の砦”を待ち受けているものとは?期待の俊英が満を持して放つ極限の人間ドラマ。


軌道ステーション“望天”が大規模な事故でバラバラに。地上ではテロ疑惑も浮上するが、宇宙空間で起こった出来事だけに、真相もなかなか掴めない。僅かに生き残った人々は残骸とともに、大気圏に落下し始める。素人集団が生存を賭けて戦い始めるのだが、その中には悪意ある人物も含まれていた!

大気圏落下の危機だけではなくて、落下を阻止するために使用した宇宙船の噴射で今度は、軌道を離れて月まで漂流し始めるステーションの残骸。泣き虫な餓鬼、金持ちエロ娘、馬鹿少年と、読んでいてイライラする人々がたくさん出て来る。

今はまだSFだけど、荒唐無稽な遠い未来の物語ではなく現実に即した話なので、21世紀中には実現していそうな内容である。


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