山本兼一

攻略対象書籍は以下。

『戦国秘録 白鷹伝』
火天の城』★★★★
『雷神の筒』
『いっしん虎徹』
『弾正の鷹』
利休にたずねよ』★★★★
ジパング島発見記』★★★☆
『命もいらず名もいらず』
『神変―役小角絵巻』

とびきり屋見立て帖
千両花嫁』★★★★
『ええもんひとつ』
『赤絵そうめん』

刀剣商ちょうじ屋光三郎
『狂い咲き正宗』
『黄金の太刀』 

直木賞受賞と映画化作品が出てから、貸出率が高くなり、なかなか攻略出来ませぬ。

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利休にたずねよ

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)利休にたずねよ (PHP文芸文庫)
(2010/10/13)
山本 兼一

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女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出した恋とは、どのようなものだったのか。思いがけない手法で利休伝説のベールが剥がされていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。


第140回直木賞受賞作。

直木賞受賞作だからか、この本だけがいつ図書館に行っても貸出中で、なかなか借りられなかった。利休本人だけでなく、利休に関わる周囲の人々が混じった連作となっており、時系列は切腹寸前から始まって、過去へと遡る。一人一回の登場とは限らず、秀吉は何回も登場する。

利休が隠し持つ道具に秘められた過去。異国の女の影が付きまとうのだが、後半で美女の正体が明かされる。エンタメとしては力作だが、侘び、寂び成分は控えめだった(笑)。


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ジパング島発見記

ジパング島発見記ジパング島発見記
(2009/07/03)
山本 兼一

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種子島に鉄炮を伝えた男ゼイモト、冒険商人ピント、イエズス会宣教師ザビエル、『日本史』を著したフロイス…。16世紀、日本にやってきた7人の西洋人の目を通して、「日本という国」を浮き彫りにする連作短篇集。西洋文化と接したことによって、日本は、どのように変わったのか。そして変わらなかったのか ―。


短編七つに分かれているので、結構サクサク読み進める事が出来た。戦国時代の日本に到達した西洋人達の物語。その設定上、宣教師絡みが多く、キリスト教視点で日本が描かれているので、少し嫌な感じだけど。

八百万の神々が宣教師によって悪魔扱いされているけれども、人類史において最も多くの人間を虐殺している宗教がキリスト教ですからね。やっている事を考えれば、一体どっちが悪魔なんだか。

宣教師絡みの話より、一攫千金を夢見たホラ吹き男や、美しすぎる呪いで波乱万丈人生の美形男の物語が楽しく読めた。ところで、美しすぎるのは呪いなんでしょうか? 醜悪な容姿で波乱万丈人生もあるのだから、美しすぎるのは、せいぜい禍福程度でしかないと思う。本物の呪いは、そのような生易しいものではない。

ルイス・フロイス等、実在の人物が出てくるだけに、自由度が低い。勝手な事を書くわけにもいかないからか、ちょっとハジケ具合が足りないかな。


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火天の城

火天の城 (文春文庫)火天の城 (文春文庫)
(2007/06)
山本 兼一

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信長の夢は、天下一の棟梁父子に託された。天に聳える五重の天主を建てよ!巨大な安土城築城を命じられた岡部又右衛門と以俊は、無理難題を形にするため、前代未聞の大プロジェクトに挑む。長信の野望と大工の意地、情熱、創意工夫―すべてのみこんで完成した未會有の建造物の真相に迫る松本清張賞受賞作。


第11回松本清張賞受賞作。
第132回直木賞候補作。

山本兼一も、直木賞と映画化で一気に人気者となり、なかなか借りられなくなってしまったなぁ。

安土城築城を命じられた棟梁父子の物語。まだ誰も造った事のない構造の巨大な城なので、今までの経験だけでは足りない。現在のように、体系化された建築学なんて存在しないので、卓越した才能頼みとなる。まるで、戦国時代版プロジェクトXのような内容(笑)。

ただ城を建てるだけではなく、材料の調達がそのまま調略にもなっていて、なかなか興味深い。戦国時代を書いた作品は多いけど、大名や武将ではなく、大工が主人公というのが新鮮だった。

こんなに苦労して建てたのに、アッサリと燃え尽きてしまうのが悲しい。現在まで残っていれば、きっと世界遺産クオリティなのに。

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千両花嫁

千両花嫁―とびきり屋見立て帖千両花嫁―とびきり屋見立て帖
(2008/05)
山本 兼一

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駆け落ち夫婦が開いた京の道具屋は新撰組や龍馬がお客。"見立て"と"度胸"で幕末の世を渡っていく「はんなり」系痛快時代小説誕生。


第139回直木賞候補作。

時代小説は苦手(というか、江戸時代が嫌い)なのであまり読まないのだが、直木賞候補作となったので挑戦してみた。もっと古い時代の話なのかと思ったら、一応は江戸時代でも、幕末の頃だった。

京都の道具屋と、そこに嫁いだゆずが主人公となるのだが、主人は長年使えた由緒正しき店の元雇われ人で、ゆずと一緒になるために独立して店を持っている。ゆずはその店のお嬢だったのだが、一緒になるために駆け落ち状態になっている。ゆずが欲しければ店を持って千両持って来いと言われたところから、独立して千両もこさえたのだが、お金を受け取って貰えずにいる状況で、題名の千両はここから来ている。

幕末なので、やって来る客も有名人が多い。新撰組は粗暴な悪人役になってしまっており、少し可哀想な扱いである。難癖つけて金品強奪、町人を拉致して身代金を要求。これでは単なるならず者じゃないか(笑)。どこかのテロリストと変わらないね。

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