新本格魔法少女りすか

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)
(2004/07/17)
西尾 維新

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心に茨を持った小学五年生・供犠創貴と、“魔法の国”からやってきた転入生・水倉りすかが繰り広げる危機また危機の魔法大冒険!これぞ「いま、そしてかつて少年と少女だった」きみにむけて放つ、“魔法少女”ものの超最前線、りすかシリーズ第一弾!魔法は、もうはじまっている。


何がどう本格なのかはよくわからないが、一言で表すならば「にゃるら!」である(笑)。題名がちょっと恥ずかしいので、購入したり図書館で借りるには抵抗があるかもしれないけど、普通の魔女っ子モノでない事だけは確かだ。主人公達も暗黒属性だし、悪と戦う正義の魔法少女という従来の王道路線とは似ても似つかぬお話なのである。

りすかという名前がリストカットの略で、自傷行為によって魔法を発動させるというのからして黒いよね(笑)。しかも、父親がニャルラトテップという設定が危ない。表紙が古臭いよなぁ。もう少し萌え絵が良かった。

とりあえず、魔法の呪文が長すぎる。「のんきり・のんきり・まぐなあど ろいきすろいきすろい・きしがぁるきしがぁず のんきり・のんきり・まぐなあど ろいきすろいきすろい・きしがぁるきしがぁず まるさこる・まるさこり・かいぎりな る・りおち・りおち・りそな・ろいと・ろいと・まいと・かなぐいる かがかき・きかがか にゃもま・にゃもなぎ どいかいく・どいかいく・まいるず・まいるす にゃもむ・にゃもめ にゃるら!」


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DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
(2006/08/01)
西尾 維新大場 つぐみ

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あなたはLの伝説を見る! 「週刊少年ジャンプ」で大人気を博した“予測不可能”なサスペンス漫画が、待望のノベライズ! 原作の大場・小畑、両先生が熱望した、ノベル界で最も熱い西尾維新先生が描く完全オリジナルストーリー。


戯言シリーズすら全巻揃っていないのに何でこれがあるのか不思議だが、図書館で見つけたから借りてみた。

デスノートのノベライズという事になっているが、そのまま小説にしたのではなく、本編以前の物語なので、これは単なる派生作品だと思う。しかも、ノートが出てこないからデスノートじゃなくてただのデス……。死神すら出ないけど、死神的要素は一部出てくるので。

それにしても、連続殺人犯だけでなくFBI捜査官の南空ナオミ、そしてLさえも時系列が異なる場所においては鬼籍に入っているので、この物語で活躍しても微妙だよなぁ。

かなり大胆かつ強引なミスリードがあるけれども、西尾維新に拒絶反応が無いなら、それなりに楽しめるかもしれない。キャッチは『Lの伝説(ノート)であり、僕の遺書(ノート)』となっているが、Lはほとんど活躍せず、南空ナオミだけが頑張っている感じなのが微妙なところ。キラ様は出てこないので、キラ派にとってはどうでもいい物語である。

連続殺人鬼は現場に藁人形を残しているのだが、密室トリックを解き明かす時のサプライズは全くなかった。せめて、現場にゴンドラを残すウィリアム・カッツの「マンハッタン連続殺人」クオリティで仕上げて欲しいところ。

ヲタ臭剥き出しで「赤ずきんチャチャ」を語る場面はお遊びが過ぎると思う。デスノート関連作品としての完成度は低いので、デスノートが好きで西尾維新が嫌いな人は敬遠した方がよろしい。


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ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹

ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)
(2008/12/12)
西尾 維新

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生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚(はかな)く朧(おぼろ)で、死はどこまでも切なく幻だ。そしてそれはただそれだけのものでありそれだけのものでしかなく、むしろそこにそれ以上の価値を見出そうとすることこそが冒涜だ。生きること、そして死ぬこと、その両者の意味を誰よりも理解し、そしてその意味に殉ずることに一切の躊躇がない誠実な正直者、つまりこのぼくは、8月、縁故あって奇妙なアルバイトに身を窶(やつ)すことと相成った。それは普通のアルバイトであって、ぼくとしては決して人外魔境に足を踏み入れたつもりはなかったのだけれど、しかしそんなぼくの不注意についてまるで情状酌量してはくれず、運命は残酷に時を刻んでいく。いや、刻まれたのは時などという曖昧模糊、茫洋(ぼうよう)とした概念ではなく、ぼくの肉体そのものだったのかもしれない。あるいは、そう、ぼくの心そのものかーー戯言シリーズ第5弾。


なかなか前に進めないこのシリーズ(笑)。
図書館に置いてないと苦労するなぁ。

今回は、自分で自分を縛っている不思議ちゃんなのかと思いそうになるキャラが登場。濃いのばかり出てくるね。単なる二重人格なのか、一身同体なのか、一身二魂なのかよく分らないやつだけど、こいつがとんでもない事件を起こす。

そして、主人公のいーちゃんは、いつも以上に役に立たない意味がないというダレっぷり。ダラダラと長くてシリーズそのものとしてもダレてきた感じだよなぁ。途中で、大量に死亡フラグが発生。死亡したという事にしておいて、本当は違うんでしょ? と思いつつ読み進めるが……。

をい! いくらなんでもキャラ消費が酷すぎるじゃないか!! これでは犬死に以下。名も無き雑魚キャラ級のエンディングじゃないか。なんか、ここまでアッサリと重要キャラを切り捨てられると萎えるよね。

主人公なんて、本人が言うところの「徒労」に他ならない行動しかしてないし、勝手にウロウロしているだけで全く活躍していないし、独り語りがいちいち長すぎて疲れるし。ラスボス化しそうな謎のキャラも、主人公以上にキチガイ系の独り語りをしてくるし。しかも、いーちゃんに勝るとも劣らない長さ。「あのー、もしかして無駄に文字数稼いでいるんですか?」と質問したくなるような勢いで喋りまくる。

とりあえず、被弾したザクを放出するかの如く、某キャラを捨て駒以下の扱いにしたのは最悪。せめて、見せ場くらいは作ってくれよ……。なにこの「あー、これまだ腐ってないけど食べたくなくなったから捨てちゃえ」みたいな酷い扱いは。


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サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄

サイコロジカル 下 (講談社文庫 に 32-5 西尾維新文庫)サイコロジカル 下 (講談社文庫 に 32-5 西尾維新文庫)
(2008/10)
西尾 維新

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「ぼく」こと「戯言遣い・いーちゃん」の眼前に広げられる戦慄の情景は、「終わり」なんかではなくて、さらなる「始まり」の前触れに過ぎなかった…。死線の蒼、絶体絶命の大ピンチ!


下巻に突入。しかし、ヒントが鏤められている訳でもなく、フェアでもないので普通に読み進める。登場人物はともかく、読者に謎解きは無い。どこか壊れた人間ばかり出てくるが、今回の被害者は一人と、大人しめ。

それにしても、謎解き編よりも、研究所外からの侵入者にして、零崎の偽名を使った謎の女の正体のほうが驚いた。表紙のイラストからして、もう完璧に別人じゃないか……。最強な人、恐るべし。

最後の最後は、なんとなくそういう気がしたけど、ならば本当の正解は!?

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サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し

サイコロジカル 上 (講談社文庫 に 32-4 西尾維新文庫)サイコロジカル 上 (講談社文庫 に 32-4 西尾維新文庫)
(2008/10/15)
西尾 維新

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死線の蒼(玖渚友)、――絶体絶命! 「きみは玖渚友(くさなぎとも)のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」天才工学師・玖渚友のかつての「仲間(チーム)」、兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)が囚われる謎めいた研究所――堕落三昧(マッドデモン)斜道卿壱郎研究施設。友に引き連れられ、兎吊木を救出に向かう「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”の眼前に広げられる戦慄の“情景”。しかしその「終わり」は、さらなる「始まり」の前触れに過ぎなかった――!絶好調、西尾維新の<戯言シリーズ>。こんな新青春エンタを待っていた!!


このシリーズもなかなか読み進めないなぁ……。貸出中だったり、表に出て無くて書庫に入っていたり。ここから先は、蔵書もないので、一冊ずつ館外相互貸し借りという事になるだろうから、まだまだ時間がかかる。こんな事なら、投売りコーナーで見かけた時に、素直に買って置けば良かった。

上下巻になっているので、なかなか事件が起こらない。今回は何も起こらないままで終わる、ゆるい感じの物語なのかと思ったが、上巻の終り近くになって凄惨なシーンが! 青色娘が、かつて自分の手駒だった男は自分の物なのだから返せと、山中にあるマッドサイエンティストの研究所へ押しかけて取り返そうとするも、その相手に死亡フラグ。

それにしても、語られない背景設定が多すぎて、全体像がよく判らないシリーズである。過去に何があったのか、主人公の真の名は何なのか、非常に気になる。

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クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子

クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社文庫 に 32-3 西尾維新文庫)クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社文庫 に 32-3 西尾維新文庫)
(2008/08/12)
西尾 維新

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「紫木一姫って生徒を学園から救い出すのが、今回のあたしのお仕事」「救い出すって…まるで学園がその娘を拘禁してるみたいな言い方ですね」人類最強の請負人、哀川潤から舞い込んだ奇妙な依頼に従って私立澄百合学園、またの名を“首吊高校”に潜入した「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”は恐るべき殺戮の嵐に巻き込まれる―。新青春エンタの真打ち、「戯言シリーズ」。


ちょっと雰囲気が前二作と違っている感じ。なんといっても語り部であるボク(戯言遣い)が超超超名門女子高の一学生を救出すべく、無理やりセーラー服姿で女子高内部へと潜入させられてしまうのだから。つまりは、女装! 続いて、戯言遣いを囮として自らも内部へと侵入した最強の赤までが、なんちゃって高校生に……。こっちは(イラストが)無理やりな風俗系コスプレに見えて仕方がない。

巻を追うごとに犠牲者の数が増えて行く気がするが、今回はぐ~んとその数が上昇してしまっている。その割に死者数に対して気分が滅入らないのは、その人物が「向こう側」にいるからだろう。どこかで殺されただけの、誰だかわからない第三者(つまりは犠牲者が増えてもそれは記号にすぎない)。または最初から「敵」として登場しているが故に、殺されてもさほど衝撃を受けない。この点、身近な誰かが犠牲になった前二作よりも気分良く結末を迎える事が出来た。


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クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識

クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社文庫 に 32-2 西尾維新文庫)クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社文庫 に 32-2 西尾維新文庫)
(2008/06/13)
西尾 維新

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鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。京都、私立鹿鳴館大学。「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”が級友・葵井巫女子とその仲間たちと送る日常は、古都を震撼させる連続殺人鬼“人間失格・零崎人識”との出会いによって揺らめき脆く崩れ去っていく―。そして待ち受ける急転直下の衝撃。一つの世界が壊れる“そのとき”を描ききった新青春エンタの傑作。


クビキリサイクル』から少し後のお話。京都を戦慄させる正体不明の連続殺人鬼。そして、それとはまた別の殺人事件に巻き込まれる戯言使い。なんかね、妙に京都が懐かしくなった。戯言使いが通う鹿鳴館大学って、衣笠にあるヤツだろ。なんだか前作より出来が悪いような気もするが、京都が舞台というだけで許します。なんか、犠牲者数が増えたな。淡々と人が死んでいくのだが、どうにも現実感に乏しいのは前作同様。


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クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い

クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫)クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫)
(2008/04/15)
西尾 維新

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絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする! 工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(くなぎさとも)(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い(ざれごとづかい)」」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか? 新青春エンタの傑作、ここに誕生!第23回メフィスト賞受賞作。


第23回メフィスト賞受賞作。

印象は、登場人物がデジタルだという事。なんだかゲームのキャラクターみたいで、実際に血が通っている気がしない。これはキャラが「死んでいる」という意味ではなく、なんだか有り得ないようなフィクションとしてしか捉えられないと言う事。しかし、嘘っぽくて軽薄なラノベとして批判しているつもりもない。むしろ感心している。こういう、アナログな雰囲気が払拭されてしまった小説は、今の若い世代ウケする事、まず間違い無しだからである(実際に売れている)。森博嗣や乙一からもデジタルなイメージは感じられるが、西尾維新はデジタルそのものであるような気がする。

正直、今まで読んできた作家達と比べてあまりにも異色なので、どの引き出しに入れたら良いのか皆目見当もつかず途方に暮れるばかりなのだ。ともあれ、推理しなくても良い推理小説なのは有難い。雰囲気としてはちょっと特殊な文体で書かれたラノベ風味の、でも一応は推理小説? 孤島に集められた天才達が殺人事件に巻き込まれて……。

もう、よくわからん。
この小説自体が「戯言」に他ならない気がする。


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