読書電撃戦

増え続ける積みゲーと積ん読タワーを相手に戦っています。マジキチ対策で閉じている間にブログ村から村八分にされたので、ブログ村ボタンは押さないでください。

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Riesling

Author:Riesling
あまり、電撃戦的な速度で攻略出来てないような気が……。図書館に無いから、電撃文庫は少なめです。

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■■■海堂尊

攻略対象書籍は以下。

田口・白鳥シリーズ
チーム・バチスタの栄光』★★★★
ナイチンゲールの沈黙』★★★☆
ジェネラル・ルージュの凱旋』★★★★
イノセント・ゲリラの祝祭』★★★☆
アリアドネの弾丸』★★★★
『ケルベロスの肖像』

バブル三部作
ブラックペアン1988』★★★★
ブレイズメス1990』★★★☆
『スリジエセンター1991』

海堂シリーズ現代篇
ジーン・ワルツ』★★★☆
マドンナ・ヴェルデ』★★★☆
ナニワ・モンスター』★★★☆

極北篇
極北クレイマー』★★★☆
『極北ラプソディ』

螺鈿迷宮』★★★★
夢見る黄金地球儀』★★★★
『医学のたまご』
ひかりの剣』★★★☆
モルフェウスの領域』★★★☆
玉村警部補の災難』★★★☆
輝天炎上』★★★☆
『ガンコロリン』

その他
『死因不明社会 Aiが拓く新しい医療』
『ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて』
『外科医 須磨久善』
『トリセツ・カラダ』
『ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日』
『死因不明社会2 なぜAiが必要なのか』
『医療防衛 なぜ日本医師会は闘うのか』
『日本の医療 この人を見よ 「海堂ラボ」vol.1』
『ほんとうの診断学 「死因不明社会」を許さない』
『日本の医療 この人が動かす 「海堂ラボ」vol.2』
『トリセツ・ヤマイ ヤマイ世界を俯瞰する』


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■■■玉村警部補の災難

玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ)玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ)
(2012/02/10)
海堂 尊

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田口&白鳥シリーズでおなじみの、桜宮市警察署の玉村警部補とキレ者・加納警視正が活躍する、ミステリー短編集です。ずさんな検死体制の盲点を突く「東京都二十三区内外殺人事件」、密室空間で起きた不可能犯罪に挑む「青空迷宮」、最新の科学鑑定に切り込んだ「四兆七千億分の一の憂鬱」、闇の歯医者を描く「エナメルの証言」――2007年より『このミステリーがすごい! 』に掲載してきた4編をまとめた、著者初の短編集です。


Ai案件と敵対してる警察側の話だからあまり食指が動かなかったのだが、敵になっているのは別の人だった! しかも玉村警部補というのは凄腕キャリア加納警視正の子分みたいになっている人だったね(笑)。いろいろと過去作と繋がっているのだが、続けて読まないとすぐ忘れてしまう(汗)。

お馴染みの田口医師は、今回は脇役である。加納警視正に命じられて不定愁訴外来を訪れた玉村警部補が、田口医師と過去の事件を振り返るという形になっている。殺人案件がヤブ医者のいい加減な診断で闇に埋もれていく「東京都二十三区内外殺人事件」。TV局の収録中、メイロで有名芸人が殺害される「青空迷宮」。万能と思われたDNA鑑定に落とし穴がある「四兆七千億分の一の憂鬱」、死体を別人に変えてしまう「エナメルの証言」。

ミステリー要素はそこそこあって良いのだが、作中で自著の宣伝をしているのが萎える。登場人物にデジタル・ハウンドドッグとかサイレント・マッドドッグとか、中二病みたいな二つ名がつけられているのも微妙。


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■■■輝天炎上

輝天炎上輝天炎上
(2013/02/01)
海堂 尊

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桜桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。東城大学医学生・天馬大吉は学校の課題で「日本の死因究明制度」を調査することに。同級生の冷泉と関係者への取材を重ねるうちに、制度自体の矛盾に気づき始める。そして、碧翠院の跡地にAiセンターが設立され、センター長に不定愁訴外来の田口医師が任命されたことを知る。時を同じくして、碧翠院を経営していた桜宮一族の生き残りが活動を開始する。東城大への復讐を果たすために―。


桜宮の闇の部分を司っていた碧翠院が崩壊した後の話で、『螺鈿迷宮』で事件に巻き込まれた多重留年医学生が主人公となる。今回もAi導入を巡って対立する既得権益層や東城大学に恨みを持つ一族の争いに巻き込まれてしまうのだが、光と闇の戦いみたいにされているのがちょっとなぁ。どっちも胡散臭いのだから、悪vs悪の争いの中心部に天馬大吉が立ってしまって、悪v(天馬大吉)s悪みたいな感じなのだけど。

前回の事件で出てきた死体は4つ。その場所に5人いた事からすると、碧翠院の娘のうちどちらかは生き残っていた事になるのだが、東城大学に仕返しをしようとする人物を妨害する、さらに別の人物が!? この作者の他の本とリンクしまくっているので、本書単品で読むのは苦しい。執筆順にほぼ全ての著作を読んでおいたほうが良いと思う。

今回も死因不明社会に対する作者の主張が思いっきり入っているのが微妙だった。医療描写優先で、悪党側始め、人物描写がペラいのも残念。


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■■■アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸アリアドネの弾丸
(2010/09/10)
海堂 尊

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東城大学病院で再び殺人事件が!「この事件はすべてが不自然すぎる。絶対にどこかがおかしいんだ」東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグを中心に起こる事件の数々。さらには、病院長に収賄と殺人の容疑がかけられてしまう!殺人現場に残されていた弾丸には、巧妙な罠が張り巡らされていた…。不定愁訴外来の担当医師・田口公平が、駆けつけた厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔とともに完全無欠のトリックに挑む。


海堂作品はあちこち繋がっているので、単品で読むとどうも盛り上がりに欠けるものが多いのだが、これは文句無く面白かった。

行灯先生が新設されるエーアイセンターの長に抜擢されてしまう。普通なら喜ぶところだが、田口先生って上昇志向に欠けるからなぁ。また院長に厄介ごとを押し付けられたと嘆く田口は、またしてもトラブルに巻き込まれてしまう。

新型MRI導入時にメーカー側の社員が不審死する。最初は事件性に乏しいと思われたのだが、殺人事件まで発生し、病院長に容疑がかけられてしまう。今回の敵は日本最大の暴力組織だから分かりやすいよね(笑)。

今回は白鳥圭輔が活躍しまくりんぐ! 対して行灯はただ居るだけで何にもしてないような気が……。どう考えても院長が犯人としか思えないような状況の中、白鳥がトリックを暴いていく。いつもみたいに毒舌キャラで終わらず、活躍するから変な感じだな。


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■■■ナニワ・モンスター

ナニワ・モンスターナニワ・モンスター
(2011/04/21)
海堂 尊

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関西最大の都市・浪速で新型インフルエンザ「キャメル」が 発生した。経済封鎖による壊滅的打撃、やがて仄見える巨大な 陰謀。ナニワの風雲児・村雨府知事は、危機を打開できるのか? 村雨が目論む、この国を破滅から救うための秘策とは――。  近未来を透視するメディカル・サスペンス!


世界中に広がる新型インフルエンザを利用して、陰謀を巡らす者達。高級官僚がやる事成す事全て馬鹿っぽいけど、利権誘導や省益を守る為、保身の為、国家全体の事など考えずに暴走するのが堪らんね。

最初はパンデミックネタなのかと思いきや、だんだん首都と浪速の対立構造に移って行き、それぞれの思惑で頭脳戦を仕掛けてくる。善悪二元論的展開ではなくて、全員が胡散臭いのが、また堪らんなぁ(汗)。

中央で自らの権益ばかり追い求める上級官僚達は相変わらず邪悪であるな。リア充爆発しろ。道州制の話まで出てくるけど、ここまで中央に人、モノ、金を集中させるシステムが構築されている以上、もはや日本は東京を滅ぼさない事にはどうにもならない気がして来た。


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■■■モルフェウスの領域

モルフェウスの領域モルフェウスの領域
(2010/12/16)
海堂 尊

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日比野涼子は桜宮市にある未来医学探究センターで働いている。東城大学医学部から委託された資料整理の傍ら、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年・佐々木アツシの生命維持を担当していた。アツシは網膜芽腫が再発し両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために五年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が立ちはだかることに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する―“バチスタ”シリーズに連なる最先端医療ミステリー。


コールドスリープで眠りについた少年を守るため、未来医学探究センターでアルバイトとして雇われた日比野涼子が戦いを挑む。眠りにつく少年は他の作品に登場した佐々木アツシである。網膜芽腫が再発し両眼失明の危機に陥り、特効薬の認可を待つため眠りについている。

今回も厚生労働省が悪の牙城となっているのはGJであるが、コールドスリープとか、寝ている間に学習して秀才になっている人工凍眠学習機能はご都合主義すぎる。

メールで論戦する事になる教授のロジックも、なんか煙に巻かれてるだけな感じだったし、装置を開発した西野昌孝はキャラがキザすぎてなんかキモかった。及川光博とかがやったら似合いそう(笑)。毎回思うけど、人間の書き込みや肉付けが薄口だよなぁ。

日比野涼子が何でここまでアツシに肩入れするのか、その動機がいまいち分からなかった。過去パートで出てくる正体不明の医者は、伏線にすらなってないのか。再登場するかと思ったのに。


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■■■ブレイズメス1990

ブレイズメス1990ブレイズメス1990
(2010/07/16)
海堂 尊

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バチスタの原点を追ってついに海外へ!  おなじみの大学病院を舞台にシリーズ中もっとも派手な手術が登場。富国モナコも絡み日本医療を考える小説はさらにエキサイト!「ブラックペアン」につづく第2弾。


表紙と題名で、『ブラックペアン1988』の後になる作品なのは分かるが、海堂尊作品は全部繋がっているので、時系列は前後する事もあるけど、基本的には執筆順に追いかけたほうが良いと思う。

今回もクセのある医者が出てくる。モナコのカジノで豪遊し、金優先で行動する異端すぎる天城。世良はまだ新米なのだが、院長の密命を帯びて天城に関わった事で、院内の抗争に巻き込まれてとんでもない事になって行く。

バブル真っ盛りの頃なので。いろいろと羽振りが良いのだが、壮大な構想で日本に乗り込んでくる天城の思惑がどう転ぶのか、バブル崩壊後に地獄のような氷河期が続く事を考えれば気がかりである。



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■■■極北クレイマー

極北クレイマー極北クレイマー
(2009/04/07)
海堂 尊

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財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。院長と事務長の対立、不衛生でカルテ管理もずさん、謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。


上司の逆鱗に触れてしまい、閉鎖寸前でボロボロに疲弊した問題病院に追い落とされた今中。しかも、金欠自治体なので、外科部長なのに非常勤、ボーナス無し、コンビニのバイトクオリティの給料、事務のおっさんに言いくるめられて、病院の公用車使用料まで掠め取られるという酷さ。看護士軍団はやる気無しで言うこと聞かないし、研修医はサボるばかりの役立たず、しかもボーナスつきで自分よりも高待遇。あまりにも無茶苦茶すぎる。こんな病院、私なら三日で辞めて他所へ移ると思う。

この駄目病院に姫宮が乗り込んできて、無茶苦茶にかき回したら、いろいろな部分が改善される。せっかく面白くなりそうなのに、姫宮は中途半端に退場してしまう。

産婦人科医は、真面目で優秀なのに、病院で妻を喪った男が、怪しげな女に焚きつけられてクレーマー化。汚らしい政府の犬……げふんげふん、じゃなくて警察署長も焚きつけられてしまい暗躍、ついに不当逮捕されてしまう。真面目に生きた結果がこれじゃ、やってられないよね。

事件となってしまい、病院は閉鎖されかかるのだが、独裁者である市長が急死したため、なんとか延命される。しかし、腐敗した国家権力の横暴に屈した産婦人科医が、逮捕されたまま終わってしまうので、物凄く消化不良状態。なんで、こんなところで終わるの?

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■■■ひかりの剣

ひかりの剣ひかりの剣
(2008/08/07)
海堂 尊

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バブル景気真っ盛りの1988年、東城大医学部剣道部の猛虎、速水晃一、帝華大医学部剣道部の伏龍、清川吾郎、剣の才能を持つふたりの男が、全存在をかけて戦う。そしてその戦いの陰には、帝華大から東城大佐伯外科に招聘された阿修羅、高階顧問の姿があった。医療ミステリーの旗手が放つ、初の青春小説。


他作品とリンクしているけど、医療ネタから離れて青春小説になっている。時系列としては随分と遡り、バブル経済真っ盛りな、日本経済の黄金期が舞台となる。

医学部剣道部に所属する二人の若者。東城大の猛虎、速水晃一と、帝華大の伏龍、清川吾郎が剣道で激突する。しかし、定番通りに話は進まず、準決勝で激突した上、優勝はどちらでもなく、脇役の坊主軍団に。

帝華大のほうに、マネージャーとして入ったのに、何故かとてつもなく強い、朝比奈ひかりという女性が! 題名は「ひかりの剣」だし、これは、二人の青年ではなくて、ひかりが主役だったんだなと、読み進めるが……。

途中から、二人が修行で強くなりすぎて、決勝戦で対決する事に。結局、作者に振り回されすぎて、誰を主役として読めば良いのか混乱し、上手く物語の波に乗り切れなかった。

「ひかりの剣」なのだから、朝比奈ひかりを中心にして書いてくれたほうが萌えたのに(笑)。

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■■■マドンナ・ヴェルデ

マドンナ・ヴェルデマドンナ・ヴェルデ
(2010/03)
海堂 尊

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「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいというのだ。五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは、実の孫。奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」。


ジーン・ワルツ』の別視点なのか。日本では遅れている代理母出産の問題を、ジーン・ワルツでは産科医、曾根崎理恵の側から、そしてこの『マドンナ・ヴェルデ』では、母親の側から描いている。

互いに絡み合っているので、どちらから読んでも大丈夫だろうけど、他の作品ともリンクしているので、やはり執筆順に読むのが無難。順番に読まないと他作品のネタバレがあるので。

母親に比べて、曾根崎理恵があまりにも人間っぽくないなぁ。人間の感情が希薄すぎて、バルカン星人みたいである。物語としては、『ジーン・ワルツ』と重なる部分が多すぎて、やや新鮮味に欠ける。

代理母問題だけに限らず、この国は科学や時代の変化に全然ついて行けてないなぁ。下らない各種の言論弾圧法案を通そうとする前に、やるべき事が山程あるだろうに……。遺伝子的な親ではなくて、実際に産んだ代理母が法的な母親となるという現状はおかしすぎる。

作中でも批判例として出ているけど、SFで出て来る人工子宮が登場したら、母親は機械という事になる。若しくは、人格が無いから、開発販売する法人が母親になるのか? そういえば、エイリアンは人間に卵を産み付けて人体から産まれてくるけど、実際に産んだ者が母親という論理だと、クイーンではなくて餌にされた人間が母親認定されてしまうよなぁ(笑)。


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■■■イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
(2010/01/08)
海堂 尊

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イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)
(2010/01/08)
海堂 尊

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映画化、テレビドラマ化もされた第4回『このミス』大賞受賞作の『チーム・バチスタの栄光』は累計320万部突破、続編の『ナイチンゲールの沈黙』も 140万部を突破し、驚異の新人と謳われる海堂尊。彼の原点でもある「田口・白鳥シリーズ」の最新刊がいよいよ登場です! 今回の舞台は厚生労働省。なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み!? グズグズな医療行政を田口・白鳥コンビは変えることができるのか……。1年半ぶりに戻ってきた彼らの活躍にご期待ください。


シリーズ四作目。これと三作目の間に、「螺鈿迷宮」が入っているのか。出来れば順番に読みたかった。

このシリーズは、三作目の「ジェネラル・ルージュの凱旋」がピークになっていて、この四作目はいまいち盛り上がりに欠けるなぁ。癖の多い魑魅魍魎と対峙させられる田口は、あまりにもやる気がないし。

しかし、現在の疲弊して瓦解寸前の医療に対する危機感はよく現れていると思う。ここまで医療後進国では、先進国だと豪語するのは分不相応なのではないのか? 国民の事なんて何にも考えておらず、ただ省益ばかり求めて暴走する厚生労働省は最悪だ。

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■■■ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)
(2009/01/08)
海堂 尊

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ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
(2009/01/08)
海堂 尊

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高階病院長の特命で、速水部長の収賄疑惑を調べ始めた田口だったが、倫理問題審査委員会による介入や、新人看護師と厚生労働省のロジカル・モンスターの登場でさらに複雑な事態に巻き込まれていく。悲願のドクター・ヘリ導入を目前に、速水は病院を追われてしまうのか。切り捨てられゆく不良債権部門・救急医療を守る男の闘いと、医療の理想と現実をダイナミックに描き出した傑作エンターテインメント。


調子良く、そのまま3作目も借りる事が出来たのだが、その分、後で纏めて不幸変換されそうで怖い。

三作目だけど、続編じゃなくて、前作の「ナイチンゲールの沈黙」と時間軸が重なっている。内容面も重なっている部分が多いので、同じ話を別視点で読んでいるような気になって来る。

ジェネラル・ルージュと呼ばれる、救急救命の凄腕医師。しかし、彼が業者から賄賂を貰っているという匿名の内部告発が届き、田口に余計な仕事が回ってくる。それにしても、速水は将軍なのに、田口は行灯扱いなのが(笑)。

救急救命と小児は、赤字垂れ流しで崩壊寸前。他の病院では死体のまま終わる案件も、ジェネラル・ルージュがいるので死なないし、蘇生するし、病床は足りなくなるしで、大変な事に。

今回は、規則や文章だけ捏ね繰り回して、何の役にも立っていないDQN医者がムカツク。人の命を救う医者よりも、鼻糞ほじりならが糞の役にも立たない論文でも書いている奴等のほうが上に見られる三流国家だけに、こういうDQNが跳梁跋扈するのだろう。規則原理主義者って、性格が悪過ぎる。

軋みながら瓦解している日本の医療現場が妙に生々しく描かれている。一体、誰かこんな破壊工作をしたのだ? 厚生労働省の馬鹿役人か!? だいたい、寝る時間も無く人命を救助したり、子供を守ったりする医者よりも、爺さん婆さんのお喋り相手をしている町医者のほうが、楽で給料高いというのは理解できない。

日本って、医者に限らず楽な仕事ほど休みと給料が多くなるという、摩訶不思議な国だよね。現場を見ずに机上の空論捏ね繰りまわす馬鹿だらけだし、ジェネラルが辞表出しても仕方が無いよなぁ。

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■■■ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂 尊

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ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂 尊

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東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌―網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。


2作目も借りられた。今まで予約殺到で見かけなかったのだが、ようやく一巡したのだろうか? 


眼球に発生する癌や白血病で死にかけの美少女。そして、肝臓をやられて瀕死の歌姫。病院だけに、患者だらけだけど、やるせない。眼球摘出手術を受けなければ助からない少年の親は最低人間だし、殺人事件まで発生してストーリーがごちゃごちゃしすぎ。

白鳥の活躍も少なめだし、超能力ネタがあるから、オカルトかSF扱いされてしまい、純粋なミステリーを期待していた人からブーイングされている。超能力は未来技術じゃなくて、もっと普通の素材で良かったんじゃなかろうか。

奇麗事だけで現場は回らないかもしれないが、自分の権利ばかり主張して、仕事もサボるし、全く役に立っていないDQN医者が一人出てきて、とてつもなくムカツク。人数合わせにすらなっておらず、最後は放出されてしまうが、これは当然だろう。こんなのはいないほうがマシである。医者どころか、社会人としても失格。

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■■■チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)
(2007/11/10)
海堂 尊

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東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。


第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

予約待ちがエラい事になって諦めていたのだが、ようやく読めた。元から人気があったところに、映像化されてしまったからね。

一作目だからか、文章が安定しておらず、出だしは気になったのだが、物語に引き込む実力はすでに備わっているので、途中から勢いに乗って読み進む事が出来た。

バチスタ手術を行うチームで、三例続けて術中死が発生。難易度が高い手術なので、今までの成績を考えれば、不幸が偶然重なっただけとも思えるのだが、病院長は何か原因があるのではないかと疑い、神経内科教室の万年講師に内部調査を押し付ける。

万年講師の田口が面白いキャラであるかのように宣伝されていたが、野心が少ない点以外は、別に普通じゃないか。むしろ、厚生労働省から来る白鳥のほうが……。展開と結末は地味な感じだけど、脇役までキャラ立ちはしっかりしている。主役よりもキャラ立ちしすぎなヤバい人がいるけどね。

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■■■夢見る黄金地球儀

夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)
(2009/10/30)
海堂 尊

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1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れわる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は?新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル。


海堂尊だけど、病院ネタから離れているので新鮮。ばら撒き行政で中央から地方に金が一律分配されるという愚策があったが、その金で黄金地球儀を作って展示したある地方自治体が物語の舞台となる。

町工場を営む男のもとに旧友が現れて、黄金地球儀強奪を持ちかける。絶対に失敗しそうな頼りない計画が始まるのだが、地球儀の中身は……。お約束な展開となるのだが、不幸な結末には至らないので心地良い。それにしても、この地方自治体は腐敗しすぎで汚らしい。

病院モノからは離れているのだが、他作品と微妙にリンクしている部分もあるので、読んでいればニヤリと笑える。

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■■■螺鈿迷宮

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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螺鈿迷宮 下 (角川文庫)螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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幼なじみ美女の策略に嵌り、ボランティアという名目で怪しい病院に潜入する事になってしまった落ちこぼれ医大生。しかし、ボランティアが始まる前に、殺人級のダメ看護婦に大怪我させられてしまい、酷い事に。単なるドジでは済まされない程、骨折、裂傷、火傷と、どんどん死に近づいていくのが哀れ。この看護婦は死神か(笑)!? ボランティアな筈が入院患者となった直後、どんどん他の患者が死んでいく。おかしい! 「この病院、あまりにも人が死にすぎる」


企業舎弟として恐喝しに行った男が行方不明となった。怪しい病院に潜入する羽目に陥った、落ちこぼれ医大生。そこには、かつて出会った女神様は最上階で永遠に目を開ける事のない眠りについていた。そして、無関係だと思っていた自分自身も、ある意味、複雑に絡み合う事件の当事者であると知ってしまう。

正義対悪ではなくて、悪対悪の構図(法律基準)なので、東城大学側が攻防戦に勝っても後味が悪い結末であるが、かつて通り魔事件を起こし、結果として1人の女性を死に追いやった悪党が適正に“処理”されていたので多少救われた。

「ワシに罪の意識はない。他人を傷つける人間は、自分が同じことをされても文句は言えないはずだ。ワシには、いや華緒には立花を処刑する権利がある」と父親は言った。(本文より)

自力救済は禁止されているが、被害者側の人権を無視して加害者ばかり保護する日本の現状、この国の法律で悪党は裁けない。ならば被害者側が確信犯として反撃しても仕方が無いだろう。

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■■■ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツジーン・ワルツ
(2008/03)
海堂 尊

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産婦人科医・理恵――人呼んでクール・ウィッチ。医者がヒトの生命を操ることは許されているのか? 現役医師作家が挑む、現代日本最大の医療問題。『チーム・バチスタの栄光』を超える強烈なキャラクターとスリリングな展開に目が離せません!


チーム・バチスタが売れまくりで人気爆発、いつも図書館に無いので東野司よりも攻略し難い海堂尊。とりあえずこれが返却されていたので借りてきた。チーム・バチスタは未だに予約が入っているので当分は無理だろうな。

帝華大学の医学部で教える美貌の産婦人科医、曽根崎理恵。人呼んで冷徹な魔女(クールウィッチ)。白い巨塔の権力そのものである教授の圧力にも屈せず、言いたい放題なのが心地良い。役立たずな厚生労働省にも痛烈な批判を加えるが、正義の味方と言うわけでも無いようだ。

自身がやっている事も法律スレスレ、或いは違法行為か!? 最後は大学を辞めて華麗なる転進。まあ、これくらいやってしまう人がいないと、高級官僚がズタボロに壊してしまった現在の医療制度が立ち直るとも思えないだけに、ちょっとやりすぎではあっても気分が良い。

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■■■ブラックペアン1988

ブラックペアン1988ブラックペアン1988
(2007/09/21)
海堂 尊

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外科研修医世良が飛び込んだのは君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院…大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。


バブル経済が崩壊して日本が奈落の底まで落ちていく寸前、絶頂を極めて奢り高ぶっていた頃。主人公、世良雅志はまだ国家試験の合否判定すら出る前の駆け出し研修医である。これって、チームバチスタの番外編? 本編が予約埋まっていて読めないのですが……。

腕は良いけどクセのある医者がたくさん出てくる。手術前後の描写はリアル、素人にはここまで書けないだろう。医者同士のプライドを賭けたせめぎ合い、学内の権力抗争も絡むが、患者の生命さえ手のひらで躍らせるのは如何なものか。一番大切なのは患者を救う事であり、この点が欠落してした医者は、どんなに技術を持っていても失格だと思う。

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