吸血鬼のおしごとSP

吸血鬼のおしごとSP―The Days Gone By (電撃文庫)吸血鬼のおしごとSP―The Days Gone By (電撃文庫)
(2005/01)
鈴木 鈴、片瀬 優 他

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鎌倉時代、京の都。一体の魔性が発生した。全裸で突如現れたその少女は、人々から鬼と恐れられている男・魎月に拾われるが―。魔性として発生したその瞬間から「上弦」という名を得るまでの壮絶な日々を綴った短編『双月』。幽霊少女・舞が亮史のために愛情手料理を作る顛末を描いたドタバタコメディ『ラディカル・クッキング』。純粋無垢な少女に囚われてしまった使い魔猫ツキの不運な一日を描いた『ブラック・マンデー』。番外編小説三編に加え、片瀬優描くコミック三編も収録した『吸血鬼のおしごと』スペシャル文庫。


外伝とコミックが融合した別冊。あの後味悪い結末を知った後では、何を読んでも不快感は拭えないけど、これはこれで別腹として楽しんだら良いと思う。本編よりも、これのほうが良いんじゃないのか!?

魎月(月島)と上弦の出会いも明らかになる。吸血鬼は誰かから産まれて来るのではなくて、自然発生するのか。水の上を越えられないという設定なのに、どうやって日本に来たのが疑問だったが、これで納得。生まれたての小さい上弦が可愛い。が、やはり邪悪な吸血鬼らしく、平安の夜を暗躍する猿の魔性を、魎月の命令により惨殺。生まれたばかりなのに強い。

他は、料理の下手な舞が地獄の料理を月島に振舞う話や、ツキ(黒猫の使い魔)が人間に監禁されてしまい去勢されそうになる話など、コメディ路線が多い。コメディか、バイオレンスか、統一すれば良かったのにな……。両方やろうとするから、本編は駄目なままで終わってしまった。

本編より心地良いが、あの結末の後ではどう転んでも焼け石に水か……。

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吸血鬼のおしごと 7

吸血鬼のおしごと 7

幽霊少女・舞を失った月島亮史は、失意の中ある決心をする。舞を殺した憎き敵である真田をこの手で抹殺するため、敵対していた上弦たちと手を組もうというのだ。シスター・レレナや使い魔猫のツキとも決別。「今までありがとう。舞くんと、君と過ごした生活は、とても楽しいものだった」―そんな言葉を残し、亮史は吸血鬼の戦闘本能を研ぎ澄ませて、真田がいる本拠の奥へと歩を進めた。そして…衝撃のラストを迎える!大好評シリーズ、遂に壮絶&慟哭の完結編。


敵ボスが覚醒して従者から主人へ。というか、本当は最初から従者ではなかったのですけどね。こいつが典型的な悪玉で、味方すら殺戮し、或いは従者へ変えてしまう。こいつを倒すためにもう一人の主人である上弦と同盟を結ぶのだが、決戦の直前に……。

ここまで暗黒属性な主人公で良いのか? 主要キャラ三名死亡、一名廃人っていうのはちょっと……。あまりにも釈然としない読後感の悪い結末だ。結局、レレナは半分吸血鬼のままで戻れないし、途中から全然出てこなくなった人々との絡みも全く描かれないし、ラノベのくせにこうも不愉快な終わり方で良いのか? 最初からこの路線ならともかく、当初の雰囲気が好きで読み始めた人は愕然とするに違いない。勢いだけで後先考えずに書き散らすとこうなるという見本。このラノベは最凶に後味悪い。

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吸血鬼のおしごと 6

吸血鬼のおしごと 6
コメディっぽく始まったのに、いつの間にかバイオレンス全開になってしまった。すっかりダークなご主人様は、敵アジトに突撃して残虐の限りを尽くす。宇宙忍者みたいな格好の敵戦闘兵士を撃破するも、トラップが作動して水でダメージを受けてしまう。そして、マスターを庇おうとする幽霊が銃弾に倒れる。

……幽霊なのに、さらに死ぬんだ。主要キャラ一名脱落で、なんだか嫌な展開になって来た。途中から路線変更する位なら最初から暗黒属性でいいのに……。

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吸血鬼のおしごと 5

吸血鬼のおしごと〈5〉The Style of Master (電撃文庫)吸血鬼のおしごと〈5〉The Style of Master (電撃文庫)
(2003/06)
鈴木 鈴

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組織に追い詰められ、学校に立て篭もった月島亮史。しかし、校内に攻め込んだ「従者」達を待ち受けていたものは、夜の王たる「主人」が持つ、真の吸血鬼の能力だった。冷酷かつ残忍な吸血鬼本来の戦闘本能を楽しむかのように、亮史は情け容赦なく彼らを灰に帰していく。一方、亮史と同じ「主人」である上弦に追われていた半吸血鬼のレレナは、幽霊娘・舞、使い魔猫・ツキの協力によって逃げつづけていた。だが、その彼女に、上弦の使い魔であるツルの影が忍び寄る。果たしてレレナは、無事に夜の外へと逃げ切ることができるのか…!?大人気シリーズ第5弾の登場。


4~5巻で一続きなので、バトル後半戦に突入。マスター亮史が従者軍団と戦闘している頃、レレナ達は敵側の主人、上弦に追われていた。次第に暗黒面に染まって行く亮史。なんだか、敵のほうが正義側に見えてくる。容赦がなく、すごくえげつない攻撃だから、従者軍団のほうが憐れ。

一方、敵側のツル(変異能力を持つ眷族)と上弦に追われるレレナ達は、バラバラになり、ツキ(亮史の眷属で猫)が重症。舞は幽霊だから無傷だけど、ほぼ反撃は出来ず。一人になり追い詰められたレレナは、もうじき夜が明けるという際どいところで上弦に捕まり、凄惨な暴行を加えられる。うーん、今までより内容は面白くなったんだけど、膝折られたり、顔を潰されたりで、描写が痛すぎる。

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吸血鬼のおしごと 4

吸血鬼のおしごと〈4〉The Style of Mistress (電撃文庫)吸血鬼のおしごと〈4〉The Style of Mistress (電撃文庫)
(2003/02)
鈴木 鈴

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組織の追っ手から逃れるため、湯ヶ崎町から離れることを決心した月島亮史。レレナが両親と住む予定の町に、その住まいを移すことにしたのだが、亮史が行動を起こす直前に組織はいち早く彼の居場所を突き止めた。吸血鬼の“従者”たちで組んだ部隊を湯ヶ崎町へ派遣したのだ。目的は、吸血鬼・月島亮史の捕獲である。その影に暗躍するのは、亮史の過去を知る少女・上弦。彼女は、亮史と同じく、常人を遙かに凌ぐ能力の持ち主、吸血鬼の“主人”であった…。第8回電撃ゲーム小説大賞「選考委員奨励賞」受賞作第4弾の登場。


なんだか盛り上がらないままだった、ギャグコメっぽいウダウダグダグダな展開から、いきなりダークな戦闘物に豹変。従者で組織された敵が現れて攻撃してくる。やる気の無かった主人は、吸血鬼の本性が現れ、残虐な殺人鬼へと変貌。しかし盛り上がらない展開のままに終わり……。あれ? なんか話が途中で終わっていると思いきや、1~3巻とひたすら長かった傾向に拍車がかかり、ついに一冊では収まりきらなくなった模様。つまり、4~5巻合わせてひとつの話という訳である。

表紙になっているのは、敵側に協力している主人であり、かつては共に過ごした女吸血鬼。見た目は好きだったけど、この後の展開で大嫌いになる……。

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吸血鬼のおしごと 3

吸血鬼のおしごと 3

レレナの母の帰国騒動から1週間。その後も故郷ローマの母と電話で楽しげに会話するレレナを見て、幽霊少女・舞はひとり孤独感を味わっていた。そんな舞の前に現われたのは、カズマと名乗る少年だった。彼も舞と同じく惨たらしい死の後に幽霊となった存在。舞はカズマに悩みを打ち明け、次第に心を通わすようになる。しかし、カズマが舞に近づいた真の目的は別のところにあった。彼の体には幽霊の魂を狙う「魂食」が巣食っていたのだ。舞の運命は!?その時亮史は…!?第8回電撃ゲーム小説大賞「選考委員奨励賞」受賞作第3弾の登場。


今回も、淡々とダラダラと、さほど盛り上がることも無く、ただただページだけが多い。各キャラの脳内独白が多すぎなのである。特に、母から愛されず、亡者に食われて死んだ幽霊少女が痛すぎる。愛情欠乏症か!? その愛情欠乏症幽霊娘を狙い、魂食が現れる。吸血鬼は全然活躍しない。むしろ、猫のほうが活躍しているんじゃないのか? やる気の無い主人公だな……。

幽霊娘も、もっと可哀想なキャラかと思っていたら、全然違うじゃないか。たまたま居合わせて亡者に食い殺されたという結末は悲劇だけど、生前はそれほど悪くもないと思うぞ。母の愛情を得られずにひねくれているから、六畳一間の安アパートで母子二人で暮らし、母の愛人と共に虐待でもされていたのかと思っていたら……。確かに親から愛情は注がれていないかもしれないが、豪邸に住んでいるし、父親も単身赴任で不在だけどいるし、別に悪くないと思うぞ。もっと悲惨な環境にいる人なんて、いくらでもいる。この地球上に10億人くらいはいる! この程度でやさぐれるなんて、痛いキャラだな。作者も意地悪だ。こんな中途半端な立場にせずに、もっと悲惨な状況にしておけばいいのに、これではただの甘えた金持ち娘だ。このラノベは、幽霊が何かと痛い。

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吸血鬼のおしごと 2

吸血鬼のおしごと 2
淡々と盛り上がらなかったラブ無しコメディ風の一巻と比べて、多少は味が出てきた。だが、無駄に長いのが難点。ダラダラと書き込めば良いというものでもないと思うのだが。

この物語は、吸血鬼は水を渡れないというルールが適用されている。舞台は日本なので、ヴァチカンから来たシスター・レレナは、半分ヴァンパイアにされてしまったがために祖国へ帰還出来なくなってしまったのだ。そのために、ウジウジとイジケモードに入り、ひたすらページを食いつぶす。

主人によって吸血鬼に変えられてしまった別の従者が出てきて、ようやくバトル風味になるが、後味の悪い結末が!? うーん、コメディだったのに、路線変更するつもりだろうか?

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吸血鬼のおしごと 1

吸血鬼のおしごと 1

湯ヶ先町に住む月島亮史は、夜間バイトで生活費を稼ぐ何の変哲もない青年にして、その正体は吸血鬼。使い魔の猫・ツキと共に、それなりに平穏な毎日を送っていた。そこに突然現われた幽霊少女・雪村舞、そしてシスターのレレナ。居候同然に月島家に住みついてしまった二人の少女は、亮史を数々の騒動に巻きこんでしまう。さらに正体不明の化け物“蜘蛛”なるモノも現われて…。第8回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作。魅力的なキャラクター達が大活躍!期待の新人・鈴木鈴が贈るファンタジック・コメディ。


典型的な吸血鬼物の設定を踏襲しつつも、かなり脱力系のコメディ。ホラーやファンタジーの欠片すら感じられない。吸血鬼は夜間労働しているだけの怪力馬鹿で、無論、昼間は寝ているだけ。ローマから派遣されてきたシスターは迷子になった挙句、半分吸血鬼にされてしまい、祖国へ戻れなくなるし、幽霊娘はわざとらしいキャラに成り下がっているし、まともなのは使い魔の黒猫だけかもしれない。

吸血鬼にもランクがあって、強いのはマスターだけ。マスターによって吸血鬼にされた者は従者となり、さらに従者により吸血鬼にされた者は亡者となる。ある日、一匹の亡者が、やる気無し無しの吸血鬼が住む町へと迷い込んでくるのだが……。

本文とは関係無いのだが、著者名が“鈴木鈴”なんていう可愛い名前なのに、ムサい男なのでガッカリです(笑)。

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エンド・ゲーム―常野物語

エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)
(2005/12)
恩田 陸

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「常野物語」の最新作、早くも登場! 「裏返さ」なければ「裏返される」??正体不明の「あれ」と戦い続けてきた拝島親子。だが母が倒れ、残るは一族最強の力を持つ娘だけに。息もつかせぬ展開の果てに、驚愕の真相が明らかに!


長きに亘って正体不明の存在と戦い続けてきた一族の物語。敵を裏返したり、裏返されたり、そんなオセロ・ゲームのような戦いを続けている。ある日、母親が目覚めなくなり、意を決した娘は……。

短編集に、これの前に該当する部分があるので、先に読んでおいたほうがいいだろう。母親が「視る」あれは、イチゴみたいな姿をしていて、裏返すと人間になるが、負けると自分が裏返されて「あれ」になってしまうのだ。

なんだか、すごく面白くなりそうな設定なのに、やはり恩田陸! 面白くならないまま、淡々と物語が進んでいき、なんだか腰砕け状態なエンディングに突入してしまうのだ。なんか、恩田陸の小説って全部同じだね。どれを読んでも話にメリハリが無くって、雰囲気だけなのが、とても残念。

この素材でスティーブン・キングが書けば、凄い小説が生まれる気がする。

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球形の季節

球形の季節 (新潮文庫)球形の季節 (新潮文庫)
(1999/01)
恩田 陸

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四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた…。何かが起きていた。退屈な日常、管理された学校、眠った町。全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した!新鋭の学園モダンホラー。


コンプリートのために再確認中だが、実際にはかなり昔に読んだので、よく覚えていない……。「学園モダンホラー」なんて書かれてはいるけれども、全く怖くないので、ホラーだと思って読み始めると期待を大きく裏切られる。むしろ、不思議系のファンタジーっぽい作品だった。

いかにも恩田陸らしい作品。つまり、良作になれそうなのに後半の踏ん張りが足らない、いつもの作風。私の中では、恩田陸は物語を楽しむ作家ではなく、凝った構成と雰囲気を楽しむ作家であるから、ラストが弱かったり後半がグダグダで煙に巻かれても仕方が無いと諦めている。

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図書室の海

図書室の海 (新潮文庫)図書室の海 (新潮文庫)
(2005/06)
恩田 陸

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あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を…。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇玉手箱。


夜のピクニック」の前日譚や、「六番目の小夜子」の番外編が入っているので判る通り、良くも悪くも“予告編”となっているのは、数多くの人が指摘するところ。短編ではあるけれども、他作品とリンクしていたりするのが恩田陸らしい。

この恩田陸らしいゆるゆる感を好きか嫌いかで評価が分かれると思う。短編、長編問わず、単品勝負だと多少厳しい部分があるのが恩田陸。追いかけるならば順番に全作攻略したほうが良いかも。

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狂っちゃいないぜ

狂っちゃいないぜ [DVD]狂っちゃいないぜ [DVD]
(2009/01/09)
ジョン・キューザックビリー・ボブ・ソーントン

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NYの航空管制塔で、いくつもの飛行機の離発着をコントロールする航空交通管制官。ニックは仲間うちでもトップクラスの管制官だと自負していたが、新入りのラッセルが凄腕だと聞き、彼を異常なほどライバル視してしまう…。


これも、予告編に騙された1本。過密ダイヤを神業の様に捌く航空管制官。そんなさなか、管制塔に爆弾が仕掛けられたっ!空には着陸を待つ旅客機で溢れかえっている。さて、どうする!? そんな感じの、すごく面白そうな予告編だったのに……。

爆弾は爆発しない。ウソ電話で、ただのイタズラだった。過密ダイヤを神業の様に捌く航空管制官のシーンは、僅か5分足らずで終わる。

をい! これって、ただの不倫話じゃないか!! 別に航空管制官じゃなくてもいいのでは!? とてつもなく面白くないデス。思わずジャロに電話しそうになる程の、悪代官の如き騙しっぷりに、全米が萎えた!

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バカの壁 (新潮新書003)

バカの壁 (新潮新書)バカの壁 (新潮新書)
(2003/04/10)
養老 孟司

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2003年を代表する大ベストセラーであり、タイトルがこの年の流行語にもなった本書は、著者の独白を文章にまとめるという実験的な試みであった。「人間というものは、結局自分の脳に入ることしか理解できない」、これが著者の言うところの「バカの壁」であり、この概念を軸に戦争や犯罪、宗教、科学、教育、経済など世界を見渡し、縦横無尽に斬ったのが本書である。


出版社の策略と巧みな題名で売りまくった一冊。しかし、書いている本人がバカの壁そのものでは、説得力に欠けるのではなかろうか。バカの壁にバカ扱いされて悦んでいる読者は、自分に危機意識を持たないと拙いんじゃなかろうか……。瞬く間に、私を含めて日本全国にバカの壁が390万人も出現したのだから、この国が傾くのも当然だろう。

バカの壁について、街角に出て道ゆく人々にも聞いてみました。

女子中学生(第三新東京市在住)
「養老さん、あんたって、バカぁ!?」

沈み行く某帝国の元首相
「まっ、理路整然とバカやってくれるなら、構わないと思う。郵政民営化と同じ事」

ローマ帝国の英雄
「ブルータス、お前もバカ……」

伝説の芸能人
「バカにしないでよ~、そっちのせいよ~」

植木職人(バカ田大学卒)
「これで、いいのだ~」

本当に、こんなのが売れてしまう国で良いのか?

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電車男

電車男電車男
(2004/10/22)
中野 独人

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電車内で絡む酔っ払い爺から女性を助けた、ひとりのアキバ系ヲタ青年。彼女いない歴=年齢(22)の彼は、助けたお礼を送ってくれた彼女をデートに誘うべく、モテない独身男達が集うネットの掲示板に助けを求める。 「めし どこか たのむ」「電車男」と呼ばれるようになった彼は、掲示板の住人たちの励ましや助言に後押しされて、ようやく彼女をデートに誘う。悩み、戸惑う電車男のピュアな気持ちは、仲間達を熱い共感と興奮の渦に巻きこんでいく……。「電車男」は果たして彼女に告白できるのか? ネット上で話題騒然、各紙誌絶賛。百万人を感動させた今世紀最強のラブストーリー、遂に刊行!!


これはジャンル分けするのが難しい。小説に入れて良いのか疑問だが、図書館の分類が国内小説になっていたので。当時、30人以上という気が遠くなりそうな予約待ちを乗り越えて回ってきたら、中身が掲示板そのもので脱力したのを覚えている。

書籍になってはいるけれども、思いっきり2チャンネルの書き込みそのまま。手に取った時はメガンテ……、いや、目が点になった。アスキーアートも、そのままである。この形式は、拒絶反応起こす人もいるかもしれない。2ch専門用語や言い回しが多くて、わかりにくい。

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ラッシュライフ

ラッシュライフ (新潮文庫)ラッシュライフ (新潮文庫)
(2005/04)
伊坂 幸太郎

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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。


この物語は構成が凄い! 一見バラバラに進行する5つの話が最後に繋がる。時系列が上手くズラされているから、作者の意図が読んでいる途中では見えにくいのだ。上手く隠されている。なんとなく繋がっているのは判るけど、過去と現在が意図的にズラされているのが素晴らしい。登場人物が他作品ともリンクしているので、やはり執筆順に読み進めるのが良いだろう。ちょっと失敗した……。

殺人事件は起こるのだけど、謎解きは無い。オカルト的な要素が濃すぎで、これはミステリーの範疇には入るのだろうけど、推理物では無い。死体がバラバラになって、またくっ付くという都市伝説風なオカルトには答えが用意されていたものの、教祖みたいになっている男の超常能力については明かされないままで終わる。

核となる登場人物がここまで多いのに、最後に収束していく力量は見事っ! 下手な作家なら、視点がボヤけすぎて纏りない駄作で終わっただろう。

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オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)オーデュボンの祈り (新潮文庫)
(2003/11)
伊坂 幸太郎

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コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。


初期作品という事もあり、近年の物と較べれば、やや文体も拙いし、ミステリーっぽく無いし、エンタ性にも欠けていて物足りない。文章で巧に複線を張っていくという手法は、この頃から見られるものの、まだ完成度が低くて伊坂作品の中では個人的にはいまいち。もしもこれを最初に読んでいたら、他の作品は読まなかった可能性もあるなぁ。

本土とほとんど接触を持たない忘れられた島で、未来を予知する案山子を中心として起こる事件の数々。警察よりも上位に位置する殺し屋がいて、そいつの裁きは絶対だから殺人罪には問われなかったり、主人公は本土でコンビニ強盗を働いて逃亡してきた犯罪者だったり、本物の警察が超悪党キャラだったり、いろんな人が出てくるのだが、話が広がりすぎて、なんだか纏りが悪い。不思議系な話になっているけど、何が言いたいのかよく判らなかった。

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重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)
(2006/06)
伊坂 幸太郎

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兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。


第129回直木賞候補作。

個人的には、久々の大ヒットなのだが、このレベルでも受賞は出来ず。ミステリーらしさが薄く、展開や結末まで予測出来てしまう点が敗因か!? この回は石田衣良と村山由佳で二枠埋まってしまったので仕方が無いが、これより後も、一枠だけの時に限って弱めの作品がノミネートされて延々と受賞出来ず。ミステリー畑の作家に対して異様に厳しい直木賞とはいえ、もっとしょうもない作品にも受賞させているのだから、いい加減、伊坂にもあげて欲しいものである。正直、選考委員は女に甘いので、もし伊坂が若い美女ならもう受賞していると思う。

随所に鏤められた、韻を踏んだりする言葉遊びもなかなかのもの。言葉のひとつひとつをとても丁寧に紡いでいる。素晴らしい! 帯に書かれた絶賛の言葉にはいつも騙されるので、また駄作なんだろうと思っていたら、いい方向に裏切られたので良かった。

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夏休み

夏休み (河出文庫)夏休み (河出文庫)
(2006/06/03)
中村 航

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「十日間ほど留守にします。必ず戻ります」。吉田くんの家出がきっかけで訪れた二組のカップルの危機?!ユキと舞子さんの書き置きに導かれて、僕と吉田くんのひと夏の不思議な旅が辿り着く場所は―キュートで爽やか、心にじんわりしみるとびっきりの物語。


二組のカップルのうち、一人の男性が家出してしまった事が発端となり、残りの三人が夏期休暇を取って追っかけ家出するのだが、女性チームが別行動を取り、男性チームは家出戻り(戻ってきた)と仕事で出遅れた男の二人組が温泉で待ちぼうけを喰らい、なんだか周囲の目がホモ疑惑!? まあ、温泉旅館に男二人連れですから、怪しいのは確かですが。

その後、女性チームから果たし状が届き、ゲームで決着をつけようという事になってしまう。負けたら離婚なのだ!! なんなんだ、この展開は(笑)。かくしてスマッシュブラザースで対戦となるのだが、対戦の結果は如何に!?

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リレキショ

リレキショ (河出文庫)リレキショ (河出文庫)
(2005/10/05)
中村 航

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大切なのは意志と勇気。それだけでね、大抵のことは上手くいくのよ―“姉さん”に拾われて“半沢良”になった僕。ある日届いた一通の招待状をきっかけに、いつもと少しだけ違う世界が、ひっそりと動き始める。深夜のガソリンスタンドが世界を照らし出す、都会の青春ファンタジー。第三九回文藝賞受賞作。


第39回文藝賞受賞作。

ほんわかとした独特の文体とテンポが良い。姉と同居する青年が、履歴書を書き、ガソリンスタンドで働くことになる。姉と、姉の友人と、青年の奇妙な会話が可笑しい。姉の事を何も知らないし、本当は姉弟じゃないのではなかろうかと思っていたら……。

ガソリンスタンドで働いていると、夜中に現れた謎の女性から手紙を渡される。その手紙がまた、奇妙なラブレター? のようなモノ。姉も、弟も、姉の友達の山崎さんも、夜中にラブレターを渡しに来た謎のウルシバラさんも、登場人物全員がちょっとずつ変なのが、良い味を出している。

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パニッシャー

パニッシャー [DVD]パニッシャー [DVD]
(2008/07/23)
ジョン・トラボルタトム・ジェーン

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70年代に人気を博したアメリカンコミックスをトム・ジェーンとジョン・トラボルタの共演で映画化したサスペンスアクション。愛する家族を殺された元FBI潜入捜査官が、自らの手で悪を裁く闇の私刑執行人“パニッシャー”へと生まれ変わる。PG-12作品。


法で裁けない悪を、家族を殺されたFBIの潜入捜査官が倒す。何か子供っぽい内容だと思ったら、これの元ネタはアメコミのヒーロー物だった。

トラボルタが出るんだけど、パニッシャーじゃなくて、麻薬を密売している悪の親玉の方か。主役級の俳優なのに、この人は妙に悪役のほうが似合うな(笑)。

家族を殺された男が、復讐の鬼と化し、自らの手で敵を殺しまくる。まあ、相手が悪党だから何人殺しても酷いとは思わないけど、一応は自力救済という手段は禁じられてますからね。ここで泣き寝入りしたら日本人っぽいけど、法が役に立たないなら、自分でやっつけてしまえ! という部分が、いかにもアメリカ人的でスッキリする。

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ようちゃんの夜

ようちゃんの夜 (MF文庫ダ・ヴィンチ)ようちゃんの夜 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2008/06/21)
前川 梓

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ようちゃんは少し変わっている。一人でじいっと何かを見つめているときもあるし、「空の向こうから誰かが見てる」と突然言い出したりもする。亜紗子は、そんなようちゃんがうらやましくてたまらない。少女の痛み、憧れ、狂気、そして……。痛いけどやさしい。かわいいけどこわい。10代の少女たちのヒリヒリとした日常を、繊細で詩的な文章で、鮮やかに切り取った青春小説。世代・性別を越え、多くの読者審査員から、支持を集める。第1回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。


ヘタウマという言葉があるけど、これはその逆だな。一見すると上手い気がするが、よく読めば雰囲気だけなのでウマヘタである。数少ない登場人物のゆるい描写だけで淡々と進んでいく、物語としては別にどうって事のない内容だった。

この雰囲気にうまくシンクロ出来たら楽しめるのかもしれないけど、これは高校生くらいの年齢で読まないと厳しいだろう。無駄に齢を重ねてしまった身としては無理でした……。

前川梓という、新しい怪物が生まれました。
なんてキャッチついているけど、怪物には程遠かった。いや、スラリンくらいの怪物なのか?

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チェンジング・レーン

チェンジング・レーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]チェンジング・レーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
(2006/09/08)
ベン・アフレックサミュエル・L・ジャクソン

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ストーリーの練られた、予想以上によくできたサスペンス、『チェンジング・レーン』は、復しゅうの物語だ。発端は、自動車事故。敏腕弁護士(ベン・アフレック)は、保険のセールスマン(サミュエル・L・ジャクソン)の車と接触事故を起こすが、傲慢な態度でその場を立ち去る。現場に残してきてしまった重要なファイルを取り戻そうとするベン・アフレック。ファイルさえ戻れば、何もかもうまくいく。その一方、何もかもを失いそうなサミュエル・L・ジャクソン。家族は彼のもとを去ろうとしており、貯蓄も底をついていた。監督は『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッチェル。社会的に正反対の立場にいる2人の男を通して、エスカレートしていく憎しみを描き出す。脇を固めるのは、監督として映画も撮っているシドニー・ポラック。『アイズ・ワイド・シャット』でも見せたように、曲者ぶりを存分に発揮している。心の中にある罪の意識に気づくことが大切だと『チェンジング・レーン』は教えてくれる。


急用で車を走られる二人がハイウェイで接触事故を起こし、そこからトラブルが始まるんだけど、どことなく単調。一言で表すと『大人気ない二人の物語』である。ぶつかられた方は、裁判の調停に遅れてしまい、ぶつかった方は弁護士なのだが、大事な書類を事故現場に置き去りにしてしまう。

重要書類を巡って、また、失われた時間を巡っての因果応報が始まるんだけど、ストーリー展開が中途半端。ひたすら壊れていく人間の狂気を描く程にエスカレートしないし、ほのぼのとする様なヒューマン・ドラマにもなっていない。

まぁ、淡々と進んで行き、ほんの少しの救いがあって、物語は結末を迎える。下らないと言う程でも無いんだけど、少し退屈した。

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ドラゴンヘッド

ドラゴンヘッド [DVD]ドラゴンヘッド [DVD]
(2006/06/23)
妻夫木聡SAYAKA

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修学旅行帰りの高校生テル(妻夫木聡)らを乗せた新幹線が、突如の事故でトンネルに閉じ込められる。奇跡的に生き延びたテルは、密室内で狂気の行動に走るノブオ(山田孝之)の魔手から逃れ、同じく生き延びたアコ(SAYAKA)とともに地上へ脱出する。しかし、そこで彼らが見たものは、世界崩壊後の地球の姿であった…。


映像など、技術的な水準は高いものの、原作をいじりすぎ。短い時間に全てを詰め込もうとしすぎた結果かもしれないが、あれでは『ドラゴンヘッド』の名の由来が不明。吹き飛んだ富士山跡に出来た奈落の底まで続く穴も出てこないし、関東平野を見下ろすアングルから見た巨体な活火山もない。救援に駆けつける米軍も出てこない。

原作を読んでいないと、全てが謎のまま消化不良を起こす事、確実。原作よりアコが可愛い点くらいしか特典がありませぬ。

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ユナイテッド93

ユナイテッド93  (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)ユナイテッド93 (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)
(2007/09/13)
シェエン・ジャクソン.ジョン・ロスマン.クリスチャン・クレメンソン

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2001年9月11日午前8時42分にニュージャージー州ニューアークからサンフランシスコに向けて飛び立ったユナイテッド93便。テロリストに占拠された直後、乗客たちは家族との電話から彼らが今置かれている状況を知る。自分たちもどこかのターゲットに向かっていることを・・・。愛する者に最期のメッセージを残して彼らは行動を開始した―。


何も知らずに見たのだが、なんか普通の映画と違ってドキュメンタリー風で、9.11事件っぽいなと思っていたら、そのものだった。ハイジャックが成功した四機のうち、唯一目標に到達しなかったのが93便である。

テロリスト達から機を取り戻すため、乗客達が立ち上がるのだが生還する事は叶わず。誰も生き残らなかったので、実際に何が起こったのかは謎である。機内の様子も想像でしかない。

記入するために資料を検索すると、様々な疑惑が浮上している……。何故、まとまった残骸が見つからないのか? どうして数マイル離れたインディアン湖に機体の一部が落下しているのか? 周囲に航空機はいなかった事になっているのに、別のジェット機や戦闘機を目撃したと言う人が存在するのは何故? 遺体の一部すら見つからないのに、都合良くハイジャック犯の所持品とされる赤いバンダナとパスポートが見つかったのは何故? 地震観測所の記録と公式発表で3分もズレがあるのは何故? 削られた3分間に一体何が!?

実際のところ、こうも疑惑が浮上してくると、疑いたくもなって来る。果たして、93便は墜落したのか、撃墜されたのか? 墜落したのならノンフィクション風ドキュメンタリー映画だけど、撃墜されていたのなら、ブッシュ政権が捏造した単なるプロパガンダ映画になってしまうので、ここ重要! 

どちらにせよ乗っていた方が殺されたという事だけが動かぬ事実。普通の映画だと、こういう時にはスティーブン・セガールみたいなのが乗っていて、テロリストを叩きのめすのだが、現実世界ではそう上手くは行かない。

未だにJFKの真実も封印されたままだし、仮に撃墜されていたとしても、隠蔽されたままになるのだろう。アメリカ史上最低最悪の大統領だけに、何をやってもおかしくないから、ますます怪しく見えてくるんだよなぁ……。

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不思議島

不思議島 (創元推理文庫)不思議島 (創元推理文庫)
(2006/05/27)
多島 斗志之

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二之浦ゆり子は青年医師・里見に誘われ、瀬戸内海の小島巡りに同行するが、その際、ひとつの無人島を目にしたことで、過去の悪夢が甦る。彼女は十五年前誘拐され、その島に放置されたことがあるのだ。里見と交際を始めたゆり子は、彼とともに過去の謎と向き合う決意を固めるが、浮かび上がってきたのは驚愕の真実だった。『症例A』の著者が贈る、ドラマとトリックが融合した傑作。


第106回直木賞候補作。

名前がこれだから、宝島みたいな系統の、離島を廻る冒険譚だとばかり思っていたら、全然違った。

子供の頃、何者かに誘拐され、無人島に置き去りにされた事のある女性が主人公。大人になってからも都会には出ず、実家がある瀬戸内海にある島に住んでいるのだが、そこへ青年医師が赴任して来る。強引な感じで近づいてくる医者相手に、アッサリと恋愛モードに突入。

小さな島を舞台にした恋愛小説なのかと思いきや、過去の事件が絡んできて、物語は思わぬ方向へと転がって行く。ラストは真実が明かされて、苦い結末へ。

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べるとりる☆べる

べるとりる・べる (集英社スーパーダッシュ文庫)べるとりる・べる (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2002/11)
秋 史恭

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馘…って、どういうことですかぁっ!?住みこみバイト先の喫茶店が突然閉店して、住所不定無職の運命をつきつけられた悠司。マスターは一通の紹介状を残し姿を消した。そんな彼を拾ったのはファミレス“べるとりる”。入社当日、悠司はどういうわけか社長から「店長」として皆に紹介されて…。元彼女・えりか、社長の愛娘・舞との恋模様と共に綴られてゆくウインター・ラヴストーリー。


ちょっと表紙の絵とひらがな題名が微妙だけど、意外に読めた。ラノベにしては雰囲気や気分や勢いだけではなく、ちゃんとファミレスの内部が再現されているし、ビジネスの厳しさも描かれていて良かった。さらに、その厳しさに押し潰されず、果敢に挑戦する主人公青年。ラノベにしては珍しくヘタレじゃなかったのも意外。ラノベの主役って大抵ヘタレだからな。

住み込みでバイトしていた喫茶店が突如閉店し、住所不定無職となってしまう主人公。消え去った喫茶店マスターが残した紹介状を頼りに向かった先は、ファミレスべるとりるだった。何故か元彼女えりかも働くことになり、べるとりる社長の娘との間でなんとなく三角関係。意外に読めはしたのだけど、売れなかったのか、一発屋で終わってるっぽいのが残念。そう悪くはないと思うんだが。

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ぷりんせす・ぶらいど・すとーりー

ぷりんせす・ぶらいど・すとーりー (BLADE COMICS)ぷりんせす・ぶらいど・すとーりー (BLADE COMICS)
(2004/12)
藤野 もやむ

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邪眼(イーヴル・アイ)を持つために、ナイトメア・ハンターから追われる小動物を拾った少女が、一緒に逃亡する物語。題名はプリンセスですけど、ナイトメアのバク(助けた小動物)を王子になぞらえているだけで、少女はちっともプリンセスではないのですが。

どうやら、同じ作者の「ナイトメア☆チルドレン」という別作品の直前にあたるらしい。それ読んでなくても、単品で読める内容だけど。こちらは、ほのぼの系ファンタジーだけど、「ナイトメア☆チルドレン」は、もっとダークな内容みたいだ。

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失踪日記

失踪日記失踪日記
(2005/03)
吾妻 ひでお

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「全部実話です(笑)」──吾妻 突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション! カバー裏にシークレットおまけインタビューが掲載されています。


原稿を書いている途中で、全てを放り出して失踪したマンガ家の、宿無し生活の物語。路上生活者となった日々が綴られている。1度目は警察に見つかり、家族から捜索願いが出されていたので、家に戻される。

しかし、またもや逃げ出して、2度目の路上生活に突入してしまう。手配師にスカウトされ、路上生活者からガス配管工への華麗なる? 転進を遂げる。だが、人間関係のトラブルがあり、勢いで辞職してしまう。またマンガを描き始めるが、今度はアル中になってしまう。

なんか、波乱万丈人生を送っているし、かなり悲惨だけど、自分の力ではどうしようもないような運命に翻弄されたのではなく、勝手に自分が悪い方に落ちて行っているだけなので、所詮は自業自得である。一番悲惨なのは、やはり運命共同体として巻き込まれてしまう家族だろう。


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なぜ買わないのか なぜ買うのか

なぜ買わないのか なぜ買うのかなぜ買わないのか なぜ買うのか
(2006/03/28)
鈴木 敏文

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売上高・経常利益ともに日本一の流通グループを率いる鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO(最高経営責任者)が、各界の有識者との対談を通じて“売る極意”を指南する。「昨日まで売れていたものが、一夜にして売れなくなる現状」を受け入れることから始めよと説く。


これ、随分と内容が古いと思ったら、出版時期は意外に新しい。過去の対談を纏めたものなので、出版時期が最近でも、内容が古いんだよなぁ。鈴木敏文の経営哲学や理念が入った、売るための理論みたいなものを記した内容かと思っていただけに、超期待外れ。

鈴木敏文本人はともかく、対談相手が未来予測を思いっきりハズしてしまっていたりして、経営者と言っても、案外と節穴さんが多い事がよく判る。予測を外さないまでも、現状が変化してしまい、さらにその先の段階まで行っていたりする場合も多くて、今から読んでもちょっとなぁ……。

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奥さまはマリナーゼ

奥さまはマリナーゼ奥さまはマリナーゼ
(2005/10/06)
ほしの ゆみ

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3700万ヒットの大人気HP『絵日記でもかいてみようか』の単行本化!! 超キュートなイラストと、「美容」「ダイエット」「家事グッズ」などのお役立ち情報が満載! 楽しみながら気軽に読めるオススメの一冊です。読み終わったころには、あなたも素敵な「マリナーゼ」になれるかも!!


最初から最後までずっとバカップル状態なのが笑える。単なるバカップルじゃなくて、結婚してるけど。しかし、夫のほうからもラブラブ攻撃な訳ではなくて、奥さまのほうからくっついたりひっついたり張り付いたり抱きついたりで、旦那はテレビの邪魔されたり、ゲームの邪魔されたり、寝てるところに乗っかられて魘されたりなのが笑える。

それにしても、幸せそうで素晴らしい。あえてバカップル丸出し状態っぽく書いて笑いを取るから、「あんた達だけ幸せになるんじゃないわよキーーーッ」みたいな、終わってる人々の怨霊にも襲われにくいんだろうな(笑)。

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