勉強人―知的読書生活をめざして

勉強人―知的読書生活をめざして勉強人―知的読書生活をめざして
(2000/06)
ハイブロー武蔵

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人生において自分の生き方を貫くために。人には能力の差があるのかもしれない。しかしそれは、人生においては大したことではない。最も重要なのは勉強する心を持ち続ける人かどうか、本を読み続ける人かどうか、すなわち「勉強人」になれるかどうかなのである。


新古書店の100円コーナーで思わず大量購入したうちの一冊。ハイブロー武蔵の本はどれでも大差ない。さほど大層な事が書かれている訳でもなく、読書に関するノウハウが得られる訳でもなく、垂れ流された独り言がエッセイとして書かれているに過ぎない。しかし、それでも手にとってしまうのは、プラセボ効果が高いという一点につきる。ただ読むだけで、無駄にやる気が出てくるのだ。もっとも、個人的にはそのうち効力が切れて空回りして終わるのだが……。

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ふりむいてはいけない

ふりむいてはいけない (ハルキ・ホラー文庫)ふりむいてはいけない (ハルキ・ホラー文庫)
(2005/07)
平山 夢明

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“しゃりしゃりしゃり…。女は手首を囓っていた。胸元まで赤い血で濡れていた”“ふっふっふっ…女は赤ん坊の身を床に擦りつける”―十年以上、怪異、狂異を蒐集している著者の元に、次々と“ほんとにあった”怖い話が集まってくる。「もう止めて~」と読者が絶叫した「popteen」連載の怪談十九本と、本書のために書き下ろされたとっておきの十七本を収録した文庫オリジナル。あなたはラストまで読み通せますか。


怖いとは言ってもすごく中途半端。本当にあったとするなら気持ち悪いけど、それほど怖くないような……。なんだか話にうそ臭さが充満しているし。エンタとして考えた場合には、話のヒネリ具合が相当劣る。この本を読んでいて、一番怖いのは、やはり挿絵だろう。とってもキモイです。本文よりも表紙のほうが怖いです(笑)。


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球形時間

球形時間球形時間
(2002/06)
多和田 葉子

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鋭くも愚かしくも聞こえる問いをつねに発している高校生サヤは、ある日の放課後、喫茶店で謎のイギリス女性と出会ってひきつけられる。クラスメートのカツオは、フィリピン人の混血少年と性関係をもちつつも、太陽を崇拝する青年への興味を抑えられない。あっちへこっちへと転がりながら、はからずも核心へと向かってゆく少女と少年の日常を描く、愉快かつ挑戦的な最新長篇。


これ、どこかで絶賛されていた(気がする。もしかしたら誰かのブログ?)から借りてみたのだが、文体は良いものの内容がちょっと……。ホモ少年(名前がカツオなのが笑える)が出てくるから萎えるし、主人公のコギャルはアホっぽいのに成績優秀だという設定。作中では知識が乏しいのに何故か成績だけクラス1番ってのはどうかと思うが。あとはモラトリアム教師とか神経衰弱大学生とか潔癖症女も出てきて、ラストは妄想みたいな意味不明の結末で思わず「何じゃこれ!」と叫んでしまうような内容だった。

時空を彷徨うイザベラ・バードとの邂逅により、女子高生サヤが非日常的世界に投げ出されて面白くなる話かと思ったら全然違った。イザベラさんはかなり脇役っぽい。いなくても物語は成立するんじゃないのか? せめて、ホモ少年カツオの相手がナカジマだったら笑えたのに。

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武士の家計簿(新潮新書005)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
(2003/04/10)
磯田 道史

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「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題…など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。


これは、加賀藩(前田利家のとこね)に仕えた、本当に下級で身分の低い猪山家が律儀に記していた家計簿を題材にした話なんだけど、マメな人たちだ。

当事は身分制社会。武士階級の中でも細かく階級(のようなもの)が分かれていて、原則として蛙の子は蛙としてしか生きられない時代だったらしい。本人にどのような能力があるか、何を成したかではなくて、ご先祖様がどんな役割を果たしたかで俸禄すら決まってしまう、そんなどうしようもない世の中。

だけど、そんな時代にも例外はあって、算術を使う役職だけは血統主義ではなくて実力の世界。猪山家の人々は算術を駆使して時代を生き抜き、明治維新後は多くの武士が没落していく中、成り上がって行ったのだった。うーん。やはり数学出来る奴は強いということかね。ナポレオンが出世したのも、数学が出来たからだし。

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6番アイアンの教え(生活人新書002)

6番アイアンの教え (生活人新書)6番アイアンの教え (生活人新書)
(2001/11)
坂田 信弘

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ゴルフ向きの身体能力を備えていながら、日本人ゴルファーがこれまで世界に通用しなかったのはなぜか。その秘密を解き明かしながら、世界レベルを狙うジュニアの教育を熱く語る。坂田信弘プロの最新最強理論。


ただのゴルフには興味ありません!

ゴルフには全く興味無いのだが、『ひかりの空』という天才少女がゴルフを始めるマンガが面白い! 全くのゴルフ初心者だった女子中学生をマスターズに出場させようというお話。その天才ぶり、そして計算されたストーリー展開、ゴルフ知らなくても楽しめる。

そして、『ひかりの空』のストーリーを考えている坂田信弘が書いたのが本書である。たまたまこの本を読んでいたので、『ひかりの空』の面白さが倍増した感じがする。

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eエコノミーの衝撃

eエコノミーの衝撃eエコノミーの衝撃
(2000/04)
中谷 巌

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eエコノミー,IT革命が騒がれているが,言葉が先行し実体が見えてこない。一橋大学の教授からソニーの社外重役に転身,今一番売れっ子の経済学者が,21世紀のビジネス・モデルに肉薄する。第1章で,情報コストを徹底的に引き下げるIT革命の実際の姿と系列破壊が進んだ段階での日本経済の可能性に触れ,第2章で顧客主導型で中間業者を排除するといったこれからのビジネス・モデルを提示。第3章ではインターネットを駆使したサイバー・ビジネスの将来像を描く。
こうした急変に対処し経営がどう変わるべきかを説く第4章では個性的な社員をいかに育成するかが,最大のポイントになるとしている。第5章はそのための大学改革に触れ,第6章では財政赤字,過大な政府投融資,構造改革の遅れなどマイナス面の目立つ日本経済であるが,必ずや復活するであろうと勇気付けてくれる。5人の大卒者の将来像を挿話として入れるなど,読みやすくする工夫も面白い。


少し読むのが遅すぎたようだ。すでにITに対する幻想は消えてしまったからである。今から読むと、どうしてもIT関連産業に関して過度の期待がかけられている、過大評価されているとしか思えない。夢を語るのはいいが、現実はそう上手くいかなかったようである。eドリームなんて、実はどこにも存在しなかったのだ。

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やりたいことは全部やれ!

やりたいことは全部やれ! (講談社文庫)やりたいことは全部やれ! (講談社文庫)
(2005/05)
大前 研一

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大前研一が、人生を楽しむための心構えを示した本。とはいっても内容は決して硬いものではない。本人もあとがきで書いているように、「ある意味で老人の心境に達した私が書き残したいことをまとめた」ものとなっている。時折本の主題からそれることもあるが、大前自身の豊富なエピソードを通して「後悔しない人生とは何か」を考えさせられる内容である。


内容的にはたいしたことないのだが、題名に惚れた!

人を殺してみたいとか、かわいい女の子を襲いたいとか、そういう人様に迷惑をかける事はしてはいけないが、自分が生きる権利の範囲内なら、最大限にやりたい事をやって自由に生きたい。鬱の教祖様、中島義道の言葉じゃないけれども、どうせ死んでしまうのだから、雲のジュウザのように、自由気ままに生きよう。もう、やりたくない事はやらん(笑)。まあ、実際は無理だろうけど。

人生、苦しみも必要だなんていう、マゾな方も多々おられるが、苦しみだけで終わったらどうするつもりだ!? 例えば食事で自分の大嫌いなものだけ先に食べて、大好物を食べようとしたら、もう食事の時間が終わってしまった、なんて事になったら最悪だろう。人生も同じである。

アリとキリギリスなら、キリギリスな人生を選ぶぞ。今の日本では、必ずしもアリンコが報われるとは限らないシステムになっておるしな。日本式イソップは、こうだ!
 
夏の間、アリンコはせっせと仕事をし、キリギリスは遊んでいました。
冬が来た時、キリギリスは寒くて凍死しましたが、アリは過労死していました。
 

どうせ死ぬなら楽しんで死にたい。

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イヤなやつほど成功する! -マキャヴェリに学ぶ出世術

イヤなやつほど成功する!  -マキャヴェリに学ぶ出世術イヤなやつほど成功する! -マキャヴェリに学ぶ出世術
(2004/02/21)
スタンリー・ビング吉田 利子

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この本の最も重要な教訓は、つねに自分を愛し、自分の行いに対して他人に絶対に謝らず、たとえ全くの失敗であったとしても、真実は融通が利くものなので、自分の好きなように曲げることができると思え、ということだ。道徳性を超えたこの本のおもしろいところは、ビングが客観的な立場に立ち、無慈悲なアドバイスを、理解しやすい手引きの形で表現している点だ。これが風刺に満ちた書であることは、アドルフ・ヒトラーとポル・ポトの夢想を、サンビームの元最高経営責任者「チェーンソー」ことアル・ダンラップに代表される今日の財界人の思考に結びつけるくだりなどに、見いだすことができる。首を切って殺すという点では、ゲームは違っても、ルールは同じなのだ。


いやぁ……。イヤな本ですね(苦笑)。でも、イヤなやつらだからこそ、成功するんだろうとは思う。そのスケールに違いはあれど、多かれ少なかれ、周りにいるイヤなやつには、この本に書かれているような共通項を描き出している。立ち回り、ゴマすり、そして他者を足蹴に……。この本が必要無い人って、よほど恵まれた職場環境にいるのだろうな。

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「ヤフー」だけが知っている

「ヤフー」だけが知っている―「革新的」ビジネス展開と、衝撃のBB戦略とは「ヤフー」だけが知っている―「革新的」ビジネス展開と、衝撃のBB戦略とは
(2002/06)
坂爪 一郎

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インターネット・ビジネスの先頭を走るヤフー・ジャパンとはどんな会社なのか、いま何を考え、どこへ向かおうとしているのか。孫正義、井上雅博ら中心人物をはじめ綿密に取材し、転機を迎えた経営の核心に迫る。


ああ、そういえば、こんな本も買ったなぁ。本棚の整理をしていたら出てきたよ……。それにしても、ビジネス書って古くなると価値がなくなるな。これ、もういらないから古本屋にもって行こう。そう思った一冊。

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カンガルー・ジャック

カンガルー・ジャック 特別版 [DVD]カンガルー・ジャック 特別版 [DVD]
(2007/12/07)
ジェリー・オーコネルアンソニー・アンダーソン

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ヒットメーカー、J・ブラッカイマー製作によるVFX満載のコメディ。親友同士のチャーリーとルイスは、ボスに託され、オーストラリアへ5万ドルを届けるハメに。その後、現地に到着したふたりは目的地に向かう途中で、一匹のカンガルーを跳ねてしまい…。


これまたイケてない……。

知能のあるカンガルーが街中を駆け巡って泥棒するアニマル・コメディだとばかり思っていたら、アホな泥棒二人組が主人公だった。あまりにも組織の足を引っ張りまくるので、荷物を持たされオーストラリアに厄介払い。荷物の中身は実はお金なんだけど、渡す相手が殺し屋で、自分達が始末される為の人殺し代を、知らずに運んでいる。

でも、二人はあまりにも馬鹿すぎるから、途中でカンガルーにお金を奪われてしまうのだった。観ていてイライラするほどに、おバカな二人。これ、カンガルーが主役なら面白くなりそうなのに。観ていて、おバカな相棒の首を絞めたくなる映画だった。

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クロスファイア

クロスファイア [DVD]クロスファイア [DVD]
(2001/01/25)
矢田亜希子伊藤英明

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パイロキネシス(念動発火能力)という特殊な能力を持つ青木淳子(矢田亜希子)は、その能力ゆえ孤独な日々を送っていた。密かに思いを寄せる会社の同僚・一樹(伊藤英明)の妹がレイプされたうえ、殺されたことで、復しゅうのために自らの能力を使い始める。だが、淳子の能力に興味を持つある組織と警察の追手が伸びようとしていた…。


宮部みゆきの小説『クロスファイア』の映画版。あの本、意外にぶ厚くて読む気無くなったんだよなぁ。まぁ、映画化されてるから観るだけでもいいやって感じで……。普通、原作があって映画化された物にはどうしようもない駄作が多いのですが、これはイケていた。特撮シーンも頑張ってるし、ヒロインの矢田亜紀子が結構好き。

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福沢諭吉の精神―日本人自立の思想(PHP新書015)

福沢諭吉の精神―日本人自立の思想 (PHP新書)福沢諭吉の精神―日本人自立の思想 (PHP新書)
(1997/02)
加藤 寛

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その生涯を通して「官」と戦い、「民」の思想を築いた福沢諭吉。官僚主導の弊害と、行革・規制緩和の推進が叫ばれる今日を彼ならどう見るか。閉塞状況にある現代日本の処方箋を探る。


紙切れになっている福沢諭吉はともかく、本人自体はあまり好きでは無い。諭吉本人ではなく、加藤寛という著者が成りかわって現代日本の問題点を論じるという構図もどうかと思う。しかも中途半端になっているし……。だが、福沢諭吉に関する知識が増えたのは有難い。

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ネットワーク思考のすすめ(PHP新書014)

ネットワーク思考のすすめ―情報ハイウェイ社会を見通す (PHP新書)ネットワーク思考のすすめ―情報ハイウェイ社会を見通す (PHP新書)
(1997/02)
逢沢 明

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本書は古代ローマのアッピア街道の時代から、現代の情報スーパーハイウェイまで、「人間の文明の歴史はネットワークの歴史であった」という視点から、ネットワークの持つ本質的な機能・重要性や、情報ネットワークの最新事情をわかりやすく解説する。「?」だらけのマルチメディア社会をクリアに見通すための、ものの見方・考え方が身につく一冊。


ちょっと内容的には古くなってしまってはいるのだけど、今読んでも当事の状況を確認する上で意味はあると思う。

世界中にインターネット網が構築されて何かと便利になった。必ずしもそれが人類に幸福をもたらす神器では無いにせよ、あるに越したことはないだろう。情報を的確に選り分ける才覚が必要になるが、調べ物をする時にも便利だし。辞書の類には絶対掲載されていないような内容を調べる時に重宝する。

どこかの経済学者が過大評価したような経済の大変動は期待出来ないかもしれないが、インターネットが携帯電話のように人々の生活にジワジワと同化し、定着してしまったという事実は否定出来ないだろう。

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赤ちゃん誕生の科学(PHP新書013)

赤ちゃん誕生の科学 (PHP新書)赤ちゃん誕生の科学 (PHP新書)
(1997/01)
正高 信男

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男女の産み分けはできるのか?つわりはなぜ起こるのか?胎教はどこまで本当か?著者は、精子の意外な行動や、男にも起こるつわりの例、胎児は母親の声はわかるが父親の声はわからないなど、ユニークな実験・調査の結果から、「おなかの中の赤ちゃん」と「誕生を待つ家族」の「十カ月のコミュニケーション」の実体を平易な語り口で解き明かしていく。本書で語られる妊娠・出産の科学は、「赤ちゃん誕生」というドラマの不思議さと感動を伝えてくれる。


普段隠されるような内容を、ここまで冷徹に「科学」されてしまうのは凄い。真面目に分析して理路整然と書けば科学だけど、エロく書いたらエロ本だからね。どのような状況において受精率が高まるかというデータも掲載されているから、子供が欲しいけどなかなか産まれない夫婦には有用かもしれない。

出生前診断にも言及している。この著者の言わんとする事は正当なのかもしれないが、そこに技術がある限り、人々は絶対に利用するだろう。社会が100%の責任を持って産まれて来た障害児をフォローしてくれるような体制が整っている訳では無いからね。個人で抱え込むには、あまりにも負担が重過ぎる。

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漱石俳句を愉しむ(PHP新書012)

漱石俳句を愉しむ (PHP新書)漱石俳句を愉しむ (PHP新書)
(1997/01)
半藤 一利

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松山・熊本時代に漱石が残した俳句は、俳諧味あふれるアイデアとレトリックに満ちている。これらの句の数々を、現代の粋人が、持ち前の想像力と好奇心を駆使して、さらに楽しく読みといていく。


夏目漱石は小説だけではなく、数多くの俳句も創作していた。その多くが駄作とされているらしいが……。駄作とされている俳句を集めて解説を加えているが、あまり関係無さそうな事もいろいろ書かれている。でも、その解説のほうが面白かったりする。

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石田三成(PHP新書011)

石田三成―「知の参謀」の実像 (PHP新書)石田三成―「知の参謀」の実像 (PHP新書)
(1996/12)
小和田 哲男

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豊臣政権の官房長官というべき地位にあって、秀吉の右腕として辣腕をふるった三成。本来、名官房長官として歴史に書き記されるべき三成が、いつ、なぜ、どのようにして「姦臣」に仕立て上げられてしまったのか。千利休切腹事件、豊臣秀次失脚事件、蒲生氏郷毒殺説など、これら三成の策謀といわれる事件の真相を、丹念な史料の再検証から究明するとともに、戦下手の三成を重用した背景から、平和の時代の参謀像にもせまる力作評伝。


関ヶ原で敗北したが故に過小評価されがちな石田三成だが、意外に切れ者で有能な男だった事がよくわかる。実際、敵となった徳川家康は三成を軽くはみていない。だが、エリートすぎる三成には敵も多く、天下人としての器量も欠けていたのだろう。

家康と比べてあまりにも小物であるはずの三成が、あれだけの軍を動かしたという事実は驚くべき事だが、相手が悪すぎた。清廉潔白なままでは狸親父には勝てない。

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レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディングレバレッジ・リーディング
(2006/12/01)
本田 直之

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毎月数百冊のペースで新刊が登場するビジネス関連書から、自分に役立つものだけを効率よく選び、しかも短時間でモノにする方法はないか――。年間400冊以上を読破して、確実にキャリアアップに役立てているという著者は、いわゆる「速読」とは全く異なるやり方で、多忙な日常に「多読」の習慣を取り入れる方法を提案する。


著者は年間400冊以上のビジネス書を読んでいるそうだが、文字通りに解釈してはいけない。重要な部分だけを拾い上げているだけであって、厳密には読んでいる訳ではないのである。よって、多読派、乱読派、活字中毒の人が期待するような内容では無いかもしれない。これは、純粋に読書をビジネスにおける投資と考え、最大限の効果を引き出す事を目的として書かれた本である。

それなりに本を読みこなして来た人には、役に立つかもしれない。或いは、すでに自ら実践している事しか書かれていないかもしれない。しかし、読書習慣の無い人が読んで使えるかどうか……。重要な部分を読むとは言っても、普段から書物に馴染んでいないと、どこが重要なのか、自分で判別出来ない可能性があるのでは!?

すでに本を十分に読んでいて、趣味の為ではなくお金の為に多読したい人に、お勧め。小説をたくさん読みたい人、本を楽しみたい人、読後はブックほにゃららで売却したい人には、全くお勧め出来ません。

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「超速」勉強法

「超速」勉強法「超速」勉強法
(2003/02/14)
黒川 康正

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仕事と家庭を持ちながらも公認会計士や通訳試験、司法試験等に合格した著者が、スキマ時間をうまく使った勉強法を伝授する。99年刊「ビジネスマンのための黒川式・スキマ時間勉強術」の改題改訂。


能率を上げようと思って購入した本だが、著者と自分の性能差がありすぎで、あまり参考にならなかった。この人、頭の中にインテルが入ってるに違いない。

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タイニィ・タイニィ

タイニィ・タイニィタイニィ・タイニィ
(2000/01)
濱田 順子

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「わたし」と「ぼく」と「オレ」-三人の高校生のひと夏を描きつつ、この時代の真の絶望を淡々とうたう。第36回文芸賞受賞作。


第122回芥川賞候補作。

うーむ、これも微妙だな。話がグダグダでメリハリも無いから何が言いたいのか良くわからない。エンタじゃないから面白くもない。登場人物もキャラが立っていないから見分けにくいし、印象に残らない。

多少は小道具として使われている知識の分、上乗せされてはいるけれども、その上澄みが無かったら、ネットに転がっている厨房文学と同レベルな気がする。こういうの、投稿小説ページにたくさん落ちているぞ。本も薄いけど、中身も薄味な一冊だった。


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『タイニィ・タイニィ』★☆
『マスカットフィルム―新・アイドルを探せ』
『ラブリー』

攻略するかわからないけど、三冊だけしか見当たらないので一応リストアップ。気が向いたら残り二冊も読む。

幻のザビーネ

幻のザビーネ幻のザビーネ
(1989/05)
古川 薫

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同僚の変死を疑われたエリート社員が逃亡先のハンブルクでかつて文通していた女性を訪れると、彼女は“飾り窓の女”になっていた!奇妙な愛を斬新に描く書下ろし長篇。


第101回直木賞候補作。

社内の派閥抗争が原因で同僚の変死という厄介事に巻き込まれてしまったエリート社員は、嵌められて逃亡する羽目に。逮捕されればどんな扱いになるのか判らないフランコ政権下のスペインからドイツへと逃げるのだが、そこにはかつてペンパルだったザビーネがいるはずだった。

殺人事件の容疑者にされてしまっているのに、大学時代のペンパルに会いにハンブルクをうろついているし、暢気な主人公である。ザビーネとはなかなか出会えず、過去の幻として消えそうになるのだが……。

ザビーネが置かれている状況が悲しい。それにしても盛り上がりに欠けたままで淡々と物語が進む。やはりこれでは直木賞には届かない。しかし、これが芥川賞だったとしたら、十分に合格圏内だろう。

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Noam Chomskyノーム・チョムスキー

Noam Chomskyノーム・チョムスキーNoam Chomskyノーム・チョムスキー
(2002/09)
ノーム チョムスキー

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言語学者として研究を続ける一方、ベトナム戦争以降、アメリカの外交政策を批判する活動を一貫して続けているノーム・チョムスキー。2002年3月から5月に行われた、講演、Q&A、インタビューを収録。


ノーム・チョムスキーって有名だし、なんとなく雰囲気だけで米帝国主義の先鋒かと思っていたのだが、どうやら反逆者のようだ。そんな危険な事を書いて大丈夫なのか? CIAとかNSAに暗殺されても知らないよ。

それにしても、どこが最強(最凶?)のテロ国家かという事がよく見えてくる。悪の枢軸がイラン、イラク、北朝鮮だとしたら、正義の枢軸はアメリカ、イギリス、イスラエルって感じであるな。

特にアメリカとイスラエルは、その業績において大いに讃えられるべきであろう。なんと言ってもジュネーブ条約違反という点において、栄光ある第三帝国と同列の存在となっているのであるから!

世界最大のテロ国家はアメリカ。
世界最大のテロ支援国家は日本。

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作家デビュー完全必勝講座―若桜木流奥義書

作家デビュー完全必勝講座―若桜木流奥義書作家デビュー完全必勝講座―若桜木流奥義書
(2002/02)
若桜木 虔

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うかる小説の書き方、教えます。現役作家にして小説講座スーパー講師。12人の門下生をデビューさせた著者が、プロ作家になるための106のポイントを明かした究極の指南書。


どうでも良い作品を大量生産している人が偉そうにしてもなぁ……、といった感想。基本的な文章作法すら理解していない人は読んだほうが良いかもしれない。

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彼女のピクニック宣言

彼女のピクニック宣言彼女のピクニック宣言
(2002/10)
法月 ゆり

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数奇な運命を生きた叔母、厳格な父への潜在的恐怖を抱えて苦しむ娘。人は、長いことかけて自分の物語を生きる、運命に翻弄されながら…壊れやすい魂へ寄せる強靱で静かな共感。大型新人のデビュー作。


第127回芥川賞候補作「彼女のピクニック宣言」
第126回芥川賞候補作「六フィート下から」

大型新人登場! とかキャッチあるけど、この一冊で終わっている。一発屋で終わってしまったのか? 芥川賞には、鳴かず飛ばずの人が多い。書籍にすらならない人が多いから、本が出ただけでもマシと言えるか。中には、受賞までして路上生活者になっている人もいるからな。結論。芥川賞では食べていけません。作家の人は、直木賞を狙いましょう。

さてさて、内容ですが、文章としてはそう悪くない。エンタじゃないから、途中でバッサリと切られて話が終わり、読み手としては不完全燃焼してしまうけど。「彼女のピクニック宣言」は、題名の暖かい雰囲気とは裏腹に、ホモが経営する宿泊施設で、ちょっとおかしくなる妹からレズ行為を強要されそうになる女性の話。襲われそうになった後、ゴブリンが住む島の城跡にピクニック……。帰ろうとしたら車のバッテリーがあがっていて、通りかかったオッサンの車で戻る途中で話が終わる。

「ビリー砦の決戦」は、なんか西部劇みたいな題名だけど全然違う。宿泊施設で殺人未遂が起こる。「六フィート下から」は、土葬された死体を当局の許可無くガソリンで焼く話。なんか、雰囲気とパターンが全部同じで飽きる。

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刺繍天国

刺繍天国刺繍天国
(2006/02/28)
松井 雪子

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朝と昼は2本足で歩いている、夜になると8本足になるものは、なあに? それは、動物ですか? はい。この部屋の生きものです-。「恋蜘蛛」「愛・弾丸ツアー」の2編を収録した、ちょっとアブナい恋心を描いた短編集。


第133回芥川賞候補作「恋蜘蛛」収録。

刺繍が得意な女性の恋愛小説。なんだか普通で面白くなかった。栗田有起の「お縫い子テルミー」のほうが良かった。やはり、普通の恋愛小説は苦手である。どこかの日常を読まされてもちょっとなぁ……。マンガだったら、そこそこ読めるかもしれない内容だけど。


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踊ろう、マヤ

踊ろう、マヤ

イギリスのミュージシャンFと結婚したウイは1人娘マヤを生む。が、Fとその母親たちのエゴと異国での生活に疲れたウイは4歳のマヤを伴って日本へ帰国する。3年後、愛らしく成長したマヤは残酷な運命の下、車に轢かれ死ぬ。マヤを失ったウイとFは葬儀の日に再会したが……。泉鏡花賞受賞の愛の佳品。


第19回泉鏡花賞受賞作。
第104回芥川賞候補作。

題名よりも作者名が気になって……。作中にも作者らしき人物がいるし、実話なのかと思ってしまう。検索してみたが手掛かり無し。実話っぽく書かれた創作なのですかね?

イギリス人ミュージシャンFと有爲の間に生まれた娘マヤに対する回想。いきなり交通事故で死んでしまっているし、マヤ本人は登場しない。物語は死後、四十九日の法要から始まる。なので、人々によって語られる生前のマヤしか出てこないのだ。

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おどるでく

おどるでく

大学ノート七冊分の日記を見つけたのは去年の6月の終り、帰省先の生家の二階の隅でだった。日記は、日本語の内容がロシア文字で表音化されていた。ロシア字日記の“翻訳”から炙りだされる「おどるでく」の正体とは?忘却されたものたちの声なき声を描く表題作ほか、一篇を収録。ほとばしる才気、卓越したユーモア、幾重にも重なるエピソードの迷宮。群像新人賞作家の不可思議な世界。


第111回芥川賞受賞作。

いい感じに芥川賞らしく、文章は上手いけど全然面白くないという仕様。妙に言語学的知識を詰め込んで、アカデミックな作風を目論んでいるが、物語として観れば、ちっとも楽しめないのは、まさしく芥川賞という感じである。

まあ、文章作法が守られていて、妙な実験による自慰行為が前面に出てないだけ、近年の作品と比べたら多少マシと言った感じか……。

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脅迫 終わらない明日

脅迫 終わらない明日

ある日、明日香の下駄箱に届いた一通の強迫状。女の子たちのあこがれの的・神村良介から告白され、明日香は幸せの絶頂にあるはずだった。しかし、その脅迫状がきっかけとなって、ありとあらゆる凌辱を受ける、地獄のような毎日を送ることに…。
 前作『脅迫』をさらに発展させ、新キャラクターを加えた新たな展開で登場の『脅迫~終わらない明日~』。好評だった雑誌連載に書き下ろしシーンやカットを加えて、明日香が選んだもう一つの結末がここに!


エロラノベ越境型作家は、恥ずかしいのがたくさんあるから攻略しにくいなぁ。とりあえず、ちょっとトゥハート風な赤系の制服に釣られた。無印の「脅迫」と何がどう違うのかよく分からない。結末が違うの?

下らない脅迫状に屈する必要なんかないのに、いいなりになった挙句、周囲の人間のほうが酷い目に遭うは納得出来ない。

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パソコンをどう使うか(中公新書1237)

パソコンをどう使うか

資料を蓄積し、膨大な情報量を瞬時に処理できるパソコンは、それ自体が書斎にもオフィスにもなる。しかし、有効に使うには、やはり訓練と知識が必要である。本書は、これから始める、持っているがあまり使わない、キーボードを真面目に練習していない、ワープロだけを使う、といった人から、ある程度使っている人まで、その使用目的を明確にするとともに、優秀なテクノロジーがどう応用され、今後どこへ向かうのかを考察する。


これもかなり古臭い内容になってしまっている。今になって読めば、未来予測に関してかなりハズしてしまっているし、使用環境は人それぞれなのにノートPCを勧めまくったりしており、自分の主観が入りすぎ。今から読む価値はほとんど無いだろう。

シェアウェアではないソフトを勝手に試用し、気に入ったら金を払うと言っているのはちょっと問題だと思う。厳密には著作権侵害なのだから、新書でそのような事を書くのは思慮が足りないのでは?

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文科系のパソコン技術(中公新書1304)

文科系のパソコン技術―ライティングシステム序説 (中公新書)文科系のパソコン技術―ライティングシステム序説 (中公新書)
(1996/06)
中尾 浩

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文科系の人間にとって、パソコンはまだ何となく敬遠したい存在である。そもそも書くだけなら万年筆でもかまわないし、ワープロ専用機でも十分なのに、なぜパソコンなのか。文科系の人間といえども文書作成をするにあたり、データ収集・加工・検討を繰り返さなければならない。パソコンを単なるワープロ的利用にとどめない、データ収集を含めたライティングシステム構築の手引きを、図版を豊富に使って懇切丁寧に解説。


中公新書とはいえ、こういうのは古くなると価値下がるなぁ。100円コーナーで漁ってきて、そのまま積ん読になり長年放置……。まだ人々がワープロとパソコン二択だった時代なので、内容が相当古びてしまっているのだが、基本事項に関してはそれほど変化していないので、一読しても良いかも。

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犬姫様

犬姫様(1) (アフタヌーン KC)犬姫様(1) (アフタヌーン KC)
(2004/03/23)
二宮 ひかる

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ケンイチのベッドに突如として現れた女の子。それは飼い犬・ライ(正式名・雷電号/♀)がニンゲンの変身した姿だった!そんなバカな、とご主人様は思う。誰だってなんにでもなれる、とメス犬は言う。いまいち信用できない“主従関係”、ふたりをつなぐのは首輪だけ?


犬や猫といった動物が人間化する話は巷に溢れているけど、これもズバリその路線。でも、完全に人間化しているのではなくて、犬のままに見える人もいれば、人間に見える人もいるという微妙な状態。飼い犬(雌)がある日突然、人間の姿になってしまう。犬なので散歩は当然はだかのままなのだが、見える人には女の子を首輪と鎖で縛って引きずる変質者として映る訳で……。二宮ひかるなので、やはり適度にエロいです。

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