サウス・ギャング・コネクション―BAD×BUDDY 2

サウス・ギャング・コネクション―BAD×BUDDY〈2〉 (富士見ミステリー文庫)サウス・ギャング・コネクション―BAD×BUDDY〈2〉 (富士見ミステリー文庫)
(2005/09)
吉田 茄矢

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上司とモメて、アトランタに左遷中の元エリート刑事ホンダ。左遷のきっかけとなった魔性の美女シルビアの突然の来訪によりイライラを募らせたホンダは、はなっから印象最悪の相棒ウォルターと、常日頃の勤務態度や捜査方法を巡り、ついに激突!「やってらんないよ、ホンダさんとは」一触即発の険悪な雰囲気になる中、街では少年を中心としたストリートギャングの対立が激化、奇妙なサインを刻まれた死体が転がり始める。抗争の裏には、対立する組織の影が?事態を重くみた州警は、アトランタ市局からウォルターを抜擢、潜入捜査に投入する。しかしその大事な局面でウォルターは音信不通に!?行方を捜すホンダの前に現れたのは、謎めいた少女だった―。風前の灯火な相棒の絆、レベルアップした女難の相。元エリート刑事ホンダ、更なる災難の予感―。


ラノベにしては軽薄な文章ではないし、そこそこ地に足着いた感じで手堅いのだけど、前作と比べてどうも盛り上がりに欠ける。都市にはびこるマフィアを叩いたところ、空白地帯と化したアングラ利権を巡り、ギャングが抗争を始めてしまう。

仲間の警官はサボってばかりのゴミ虫公務員ばかりだし、街中はキチガイだらけだし、爆弾魔ロリータはボンバーマン状態だし、災厄の発端となった美女シルビアは、ただの嫌な女なのか、実はツンデレなのかよく分からないままだし。

表紙にいる新キャラがなかなか出てこない。ようやく出たと思ったら、ジャンキーのフリをして、実は正体不明の危険な殺し屋。何を目的として暗躍していたのか、全く明かされないまま終わってしまったので、消化不良状態。

このまま続ける気だったのか、明かされないままの背景設定が多い感じである。レーベル自体が路線変更で、他の作家も干されているので、2冊で終わっているのは作家本人の責任ではない気もするけど。

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12月の銃と少女―BAD×BUDDY

12月の銃と少女―BAD×BUDDY (富士見ミステリー文庫)12月の銃と少女―BAD×BUDDY (富士見ミステリー文庫)
(2005/02)
吉田 茄矢

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12月。ジングルベルがなる聖夜間近のアトランタ。(最悪だ…!!)ホンダはぎりぎりと歯ぎしりする。女難、盗難、金難、法難。世に災難はつきもの。けれどここ数日、やることなすこと上手くいかない。高笑いする美少女と、瓦礫に埋もれた自分と上司―。「気に入らない…断固として気に入らないぞ!!」ホンダ・ヒロユキ。連邦本部勤務のエリート刑事。しかし、ソリの合わない刑事部長と揉めた挙げ句に、アトランタに左遷される。着任早々、遭遇したのは物取りの現場。持ち前の正義感から首を突っ込むが、捕らえるべき相手を読み違え―!?「…この仕事、向いてないんじゃない?」クールな年下の上司ウォルター。「容赦しないわよ、レッティー一家の名にかけて!」復讐に燃えるマフィアの爆弾娘ヴィスコ。ぶっとんだ出会いで幕を開けたアトランタ第一日目は、しかし更なる災難への序曲でしかなかった!?連続爆破事件に追われる警察局、麻薬、売春、何でもござれの犯罪天国。そして出会った淋しげな瞳をした一人の少女―。聖歌と硝煙、光と闇が交わる街。ホンダと相棒の、アトランタでの12月が始まった―。


題名がこれなので、無理やり読んだけど、別に12月の話っぽくない。季節はあまり関係しない感じかな?

上司の娘にチョッカイ出されたのに、娘を弄ばれたと思い込んだ馬鹿上司に疎まれ、アトランタに左遷されてしまった女難男のホンダ。アトランタに到着直後、小さい女の子に銃を向けている少年を発見し、美少女を助けようとするのだが……。

だがロリータは爆弾魔だった! 少年のほうが自分の上司で、相手は危険なテロリスト。娼婦には睨まれるし、元上司の娘もアトランタまでチョッカイ出しに来るし、女絡みで散々な目にばかり遭う。

ラノベなのに、アメリカ南部が舞台でミステリー風味なのは、ちょっと新鮮。文章や構成も、初手にしては上手いと思う。だけど、ラストがアンフェアなので、ミステリーとして読むと不満が残るかもしれない。

悪党がのさばる物語は、やはり後味が良くない。フランス系美女のお姉さんが犬死にするのも萎えた。

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人生に意味はあるか(講談社現代新書1787)

人生に意味はあるか (講談社現代新書)人生に意味はあるか (講談社現代新書)
(2005/05/19)
諸富 祥彦

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人生の「目的と意味」は何か?本気で考え始めると、抜け出られなくなってしまいそうで、何となく、怖い。そんな気がして、あまり考えないようにしてきた、という方も、少なくないようです。そんなあなたがこの問題について真剣に考え抜き、そして、心の底から納得できる「人生のほんとうの意味と目的」を探し求める旅に出るための、ガイドブックのような本です。


誰も永久に正解を出す事など出来ない究極の問いであるが、哲学や宗教による観点から分析している部分は評価出来る。しかし、著者の個人的な体験談は眉唾物である。科学でも哲学でも宗教でも答えが出せないと、やはり最後はオカルトに走るしかないのだろうか。

結局、人生なんて生きている間の自己満足にすぎないと思うけど。つまり、最終的には意味なんて存在しない。神と同じで、在ると思う人の心の中にだけ、擬似的に存在する夢幻だと思う。生きている間に自己満足出来るような満たされた人は意味があると思えるかもしれないが、負け組にとって、人生の意味など考えても何の価値も無い。

せめてもの救いは、どんなに幸福な人生を過ごせた勝者であっても、死んでしまえば何も残らないという点だろう。この不浄の世界に満足出来なかった者にとっては、人生の意味などあっては困るのだ。

人生なんて、一度もセーブデータを取らずにプレイするドラクエと同じだろう!? レベル1で終わってしまったやつも、レベル99まで上げてレアアイテム全部集めたやつも、死という名のリセットボタンを押されたら、リアル人生ゲームRPGから完全クリア(笑)。セーブデータどころか、プレイしたという自己満足の記憶すら残らない行為に、意味はあるのか?

誰かの記憶に残れば自分の人生に意味はあるという詭弁もあるけれども、自分を覚えてくれている人だって、100年もたずに死にますからね。さらに、人類という種自体も未来のある時点で滅びるし、地球も赤色巨星と化した太陽に飲み込まれて滅びるし、銀河系だって中央にあるビッグマザー(中心核となる巨大質量ブラックホール)が銀河団質量まで成長して滅びてしまう。宇宙そのものだって、収縮に転じて終わってしまうか、あるいは永遠に膨張して熱死するかの二択で、どちらに転んでも未来は無い。


人生に意味があるなどと戯言をほざくのは、人生の勝者だけだと思う。たまたま人生の当たりクジを引いただけで偉そうな事を言う奴等には、死の宣告と臭い息とチョコボックルとみんなのうらみを、同時攻撃で喰らわせたいところである。

なんだこのリアル人生RPGは! いくら戦っても、しあわせの靴どころか、ひのきのぼうすら落ちないじゃないか!!!1

とりあえず、私の人生にもエリクサーくれよっ!!
源氏シリーズ落とせよ!!
出てきた宝箱が全部ミミックじゃないかっ!!
もうずっと敵のターンだし、フルボッコだし!!
痛恨の一撃は止めてくれよOrz

返事がないただの生きる屍のようだ。←今ここ

パトラッシュぼくもう疲れたよ……。
パトラッシュぼくもうつかれたよ


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プロキシマ1.3

プロキシマ1.3

粟岳高弘、デビュー4年目にして初の単行本!かわいい女の子が主人公の、ステキな一冊です。


品切れ状態だし、密林では取り扱いさえ無いし、古本屋を廻っても出会えないので、もう諦めかけていたけど、ゲット出来た!! まあ、一応は年齢制限付きの雑誌に掲載されていたみたいなので、マークが入っちゃっていますが。

しかし、エロ度合いで見ると小学生女児が読んでいる小学館の少女マンガよりも使えないクオリティなので書いてもOKかと。 これで駄目なら、声のレッスンとか言いながら女子高生を押し倒したり、血が繋がった妹を押し倒したりする少女マンガや、近親相姦する直木賞受賞作や、実の娘の裸を撮るロリコン男を描いた芥川賞受賞作はもっと反則になるはずだから。(駄目なら先にそれを指定して制限する方向でお願いします。)

ある女の子の描いたらくがきで対消滅エネルギーが発生したり、別の恒星系付近の閉鎖空間で、1人だけ生き残った女の子が仮想現実世界に囚われて、20世紀後半あたりの日本で生きていると思っていたり、知らないうちに地球がデネブとプロキオンに分割統治されている世界で、エイリアン王子を守るための戦闘用魔法少女にさせられる話とか、妙なSF設定だらけ。空間を曲げたり接続したりしているけど、実際に使っているのは魔法じゃなくてブラックホール応用技術っぽいけど。

「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」
アーサー・C・クラーク

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鈴木式電磁気的国土拡張機

鈴木式電磁気的国土拡張機

題名からして変だけど、中身も昭和の匂いがする世界観でSF仕様、しかも妙な姿のエイリアンが多数登場する。鈴木式電磁気的国土拡張機によって広げられた閉鎖空間の中にエイリアンが住んでいたり、境界面で地球と異星が接続されていたりと、よく判らない摩訶不思議世界だらけで面白い。

文化の違いからか、衣装をまとうのは戦闘行為だと看做されて脱がされたり、制服を取られたりするので、やたらと裸族になっている美少女が出て来るけど、別にアダルトではない。

これとは別に「プロキシマ1.3」というのも出ているらしいけど、すでに品切れ状態で入手出来ない……。


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仏果を得ず

仏果を得ず仏果を得ず
(2007/11)
三浦 しをん

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“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。直木賞作家が愛をこめて語ります。


文楽を題材にしているので、身近に感じられず、あまり食指が動かなかったのだが、読み始めると面白い! 文楽に馴染みが無くても楽しめる。これ、三浦しをんの中で最高なんじゃないのか!? これが直木賞だったら文句無いところなんだけど。

文楽というのは太夫、三味線、人形遣いの三業で成り立つ三位一体の演芸であり、主人公は太夫。師匠に命じられ、気難しそうな三味線の先輩と組まされる事に。この先輩、腕は確かなのだが、特定の太夫とは組まず、孤高の人といった感じ。決まった相手とやらないのには訳がありそうなのだが……。

本業の合間には、小学校へ行き、子供達に文楽を教える。その中に熱心な女の子がいて、超可愛い! その娘を家まで送ったところ、母親と知り合うのだが、美女だったものだから惹かれてしまう。

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うれしの荘片恋ものがたり ひとつ、桜の下

うれしの荘片恋ものがたり ひとつ、桜の下 (富士見ミステリー文庫)うれしの荘片恋ものがたり ひとつ、桜の下 (富士見ミステリー文庫)
(2006/06/10)
岩久 勝昭

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桜の森の奥、彼女は震えていた。切りそろえられた前髪に、花びらをほつれさせて。その姿を見た瞬間、僕は―。立花山学園の一隅に佇む木造学生寮・うれしの荘への入寮日、僕・甘利直志は本多瀬名さんに出会い、恋に落ちた。彼女も新入寮生だった。ワガママで横暴な従姉妹・鷹姉が寮長だから、甘い生活なんて考えてなかったのに、本多さんと始めた寮生活は、心がざわめくことばかり。本多さんは、窓際の席が嫌いらしい。何かを決意してこの寮に来たらしい。感動すると、ぱんっと手を叩くクセがあるんだな。…可愛いな。なぜか鷹姉に邪魔されてばかりだけど、僕は彼女に見つめられるたびに胸を高鳴らせ、彼女を知るたび深い喜びに浸される。もっと本多さんを見つめていたい。本多さんのことが知りたい。僕は本多さんという女の子の謎を解きたい。そして、彼女を笑顔にしたいんだ。


甘利直志は、1人暮らしがしたいという理由で、寮付きの高校へと進学した。立花山学園の一隅に佇む木造学生寮“うれしの荘”への入寮日に、甘利直志は本多瀬名さんと出会い、恋に落ちてしまった。鷹姉という、我儘で横暴な従姉妹がうれしの荘の寮長をしているので、寮生活は期待していなかったのだが、本多瀬名さんも新入寮生だった。

凡庸な少年が美少女と出会うという、物凄くありがちな物語なのだが、特に盛り上がりも無くミステリー風味も乏しいままで、淡々と進むのが微妙すぎる。

本多瀬名にはトラウマとなる悲しい過去があった。という展開なのだが、現実世界にいくらでもありそうな内容である。せめて文章が上手ければ良いのだが、描写不足が目立ちすぎる。別に、松本清張みたいにしつこく描写しなくても良いけど、最低限必要な情報は読者に与えるべきである。

絵師のイラスト自体は良かったのだが、物語の内容と連動してない点も残念である。ヒロインが制服を着替えて白いワンピースで食事に出かけているのに、何故か食事シーンはセーラー服姿になっている。食後、店を出た後にはワンピース姿に戻っている。ワンピースはお出かけ用の超高級ブランド品で、汚れたら困るから店内で制服に着替えたのだろうか? 謎すぎる。

担当編集者が、まともに本文を読んでいないとしか思えない。こういう部分は、編集がチェックしないといけないと思うのだが。


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石黒達昌

攻略対象書籍は以下。
@1冊

『最終上映』
平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに、』★★★
94627』★★☆
新化』★★★☆
人喰い病』★★★☆
冬至草』★★★★

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人喰い病

人喰い病 (ハルキ文庫)人喰い病 (ハルキ文庫)
(2000/10)
石黒 達昌

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どんな抗生物質も抗ウイルス剤も通用せず、数週間から二カ月間で確実に死に至る奇病「全身性皮膚潰瘍症」の正体に迫る表題作をはじめ、低体温症の女性とその一族の隠された謎を探る『雪女』など、最新の医学知識と遺伝子工学からつむぎ出された世にも不思議な物語。―鈴木光司『リング』『らせん』、瀬名秀明『パラサイト・イヴ』等の作品に大きな影響を与えた理系小説の旗手が贈る真実のサイエンス・フィクション。


「雪女」
低体温状態になる事によって、通常の寿命を超えて生きているらしい、記憶喪失の女。雪女伝説と特殊な症例(実在するかどうかは知らないけど)を掛け合わせた展開が見事。

「人喰い病」
ある寒村で正体不明の風土病が発生するが、被害者が多くないために注目もされず、関わった医師がその原因を追究していくというもの。全身に潰瘍が形成されて死に至るという恐ろしい病気なのだが、最初はウイルスによるものなのか、他の原因によるものなのかすら定かではない。だが、感染者(全員死亡)が増えるにつれ、ある共通点が浮かび上がってくるのだ。それは、戦時中に連れてこられた外国人労働者が埋められている人工の池……。

呪いなのかと思ったけど、ホラーではなかった。終始一貫して医学面、生物学的観点での恐怖しかないのだが、これは下手なホラーより怖いかもしれない。

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冬至草

冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
(2006/06)
石黒 達昌

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北海道・旭川の郷土図書館で見つかった新種の植物“冬至草”の押し葉。太平洋戦争期の在野研究者が遺した記録から、ウランを含んだ土壌に生息して人間の血液を養分とする異様な生態が明らかになっていく―科学という営為の光と影を追究した表題作、異端の天才科学者の半生が浮き彫りにする論理と倫理の相克「アブサルティに関する評伝」、終末医療の情景を宇宙的な死生観から綴った芥川賞候補作「目をとじるまでの短かい間」ほか、全6篇を収録。架空の動植物を媒介にして、生命と科学の本質を描きだす理系小説の完成形。


第132回芥川賞候補作「目をとじるまでの短い間」収録。

芥川賞候補作となった「目をとじるまでの短い間」が全然見つからないと思ったら、意外なところで発見。芥川賞と縁遠く思えるハヤカワに入ってるなんて!

知識に裏打ちされた小説というのは心地良い。気分や雰囲気だけでなく、フィクションなんだけど作者の脳内妄想だけで終わらない何かが感じられるから。虚構でありながら、それが現実として存在してもおかしくないように思えてしまう。短編集だから、話に広がりがなく小さく纏っているけれど、この人なら長編を書いても面白そうだ。

それにしても、いい意味であんまり芥川賞っぽくない。どういう基準で決めてるの?

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新化

新化 (ハルキ文庫)新化 (ハルキ文庫)
(2000/01)
石黒 達昌

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「ハネネズミ」を殺したのは誰なんだ。石狩川上流の渓谷、神居古潭に長年繁殖してきたが、遂に絶滅した「ハネネズミ」。その最後の種の生存と死のドラマを観察した二人の医学者の記録と論文が残された。―人類の滅亡のメタファーを幻の小動物に託した卓抜な発想を、科学論文形式の中に透明な叙情性のある文体で表現したSFミステリー。


これはまた、普通とは違った試みの小説ですな。読んでいてちっとも小説っぽくない。横書きスタイルだし、全編通して学術論文にしか見えない。

架空の生物であるハネネズミと、カミラ蜂を扱った話なのだが、いかにもその生物が実在しているかのように描かれているのである。時折お遊びでネイチャー誌に掲載されるウソ論文みたいだ。

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スチール

スチールスチール
(2002/12)
織田 みずほ

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男性客相手の風俗のバイトをしている十七歳の高校生怜司は、新宿の「二十四時間制ロッカールーム」のひとつを契約し、夜のひと時を狭い箱の中で過ごしていた。ある日、そこで床にただ座り続ける中年男を見かけた怜司は、次第に中年男に惹かれていく。そして住所を突きとめ、彼が経営する倉庫でバイトを始めるが、朗らかなパートの中年女性達に囲まれて、少しずつ世の中との関わりを学び、受け入れるようになる。しかし、かつて「客」だった男が国語教師として着任してきて…。


第26回すばる文学賞受賞作。

17歳の男子高校生、怜司は新宿にある24時間制のロッカールームのひとつを契約している。ロッカールームに行き、借りたロッカーの中に潜んで他の客を観察するという、特殊な趣味を持っている。風俗系のお誘いも受けており、ホモのおじさんを相手に、男娼じみた事も平気でしている。┌(┌ ^o^)┐

ある日、ロッカーから盗み見た中年男性が気になり始めた怜司は。尾行して相手の居場所を突き止めるという、ストーカーじみた行為までやってしまう。さらに、その中年男性が経営する会社の倉庫でアルバイトまで始めてしまう。そのうち、客の一人が高校の国語教師として着任してきたので、かなり厄介な事になってしまう。

ロッカーに隠れて覗いたり、ストーカーみたいな事をしたり、ホモだったりと、最初から最後まで、ひたすら気色悪いだけの主人公だった。同級生美少女を相手にフラグが立ちまくっているのに、無視し続けるのにも萎えた。もったいないお化けがたくさん出た。

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瀧羽麻子

攻略対象書籍は以下。

『うさぎパン』
株式会社ネバーラ北関東支社』★★★☆
『白雪堂』
『左京区七夕通東入ル』

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株式会社ネバーラ北関東支社

434441683X株式会社ネバーラ北関東支社 (幻冬舎文庫)
瀧羽 麻子
幻冬舎 2011-06-09

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東京の大企業でバリバリ働いていた弥生の転職先は、北関東の納豆会社ネバーラ。働きマン、田舎でひと休み…できるのか!?“お仕事+納豆”小説。


なんだか妙な題名なので、思わず借りてしまった。人生の様々な部分に嫌気が差し、東京でバリバリと働く生活を捨てて転職した女性が主人公。新しい職場は、ある企業の北関東支社となる。一応、関東という範囲内にはいるけれども、かなり田舎が舞台となっているらしく、職場もマッタリとした感じになっている。

ほのぼのとした登場人物達の素朴な物語は、何か大きな事件が起こるでもないごく普通の日常だけれども面白い。こんなにのんびりとした職場が実在するというのが、ある意味、ファンタジーっぽい気はするけれども。

会社名がネバーラなのは、納豆を作っている食品メーカーだからだった。でも、ネバネバのネバーラじゃなくて、ネバーランドのネバーラらしい。

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夢見る黄金地球儀

夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)
(2009/10/30)
海堂 尊

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1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れわる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は?新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル。


海堂尊だけど、病院ネタから離れているので新鮮。ばら撒き行政で中央から地方に金が一律分配されるという愚策があったが、その金で黄金地球儀を作って展示したある地方自治体が物語の舞台となる。

町工場を営む男のもとに旧友が現れて、黄金地球儀強奪を持ちかける。絶対に失敗しそうな頼りない計画が始まるのだが、地球儀の中身は……。お約束な展開となるのだが、不幸な結末には至らないので心地良い。それにしても、この地方自治体は腐敗しすぎで汚らしい。

病院モノからは離れているのだが、他作品と微妙にリンクしている部分もあるので、読んでいればニヤリと笑える。

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螺鈿迷宮

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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螺鈿迷宮 下 (角川文庫)螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
(2008/11/22)
海堂 尊

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幼なじみ美女の策略に嵌り、ボランティアという名目で怪しい病院に潜入する事になってしまった落ちこぼれ医大生。しかし、ボランティアが始まる前に、殺人級のダメ看護婦に大怪我させられてしまい、酷い事に。単なるドジでは済まされない程、骨折、裂傷、火傷と、どんどん死に近づいていくのが哀れ。この看護婦は死神か(笑)!? ボランティアな筈が入院患者となった直後、どんどん他の患者が死んでいく。おかしい! 「この病院、あまりにも人が死にすぎる」


企業舎弟として恐喝しに行った男が行方不明となった。怪しい病院に潜入する羽目に陥った、落ちこぼれ医大生。そこには、かつて出会った女神様は最上階で永遠に目を開ける事のない眠りについていた。そして、無関係だと思っていた自分自身も、ある意味、複雑に絡み合う事件の当事者であると知ってしまう。

正義対悪ではなくて、悪対悪の構図(法律基準)なので、東城大学側が攻防戦に勝っても後味が悪い結末であるが、かつて通り魔事件を起こし、結果として1人の女性を死に追いやった悪党が適正に“処理”されていたので多少救われた。

「ワシに罪の意識はない。他人を傷つける人間は、自分が同じことをされても文句は言えないはずだ。ワシには、いや華緒には立花を処刑する権利がある」と父親は言った。(本文より)

自力救済は禁止されているが、被害者側の人権を無視して加害者ばかり保護する日本の現状、この国の法律で悪党は裁けない。ならば被害者側が確信犯として反撃しても仕方が無いだろう。

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A GIRLS

A GIRLS 1 (1) (BLADE COMICS)A GIRLS 1 (1) (BLADE COMICS)
(2004/04/10)
イタバシ マサヒロ

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A GIRLS 2 (2) (BLADE COMICS)A GIRLS 2 (2) (BLADE COMICS)
(2004/09/10)
イタバシ マサヒロ

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A GIRLS (3) ブレイドコミックスA GIRLS (3) ブレイドコミックス
(2005/01/29)
イタバシ マサヒロ玉越 博幸

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全3巻完結。

バイクに乗っていて事故に遭う夢を見てから一週間後、風夫は島を出る事になる。隔離された島にある施設で育ち、他の世界を知らない風夫は、会ったこともない両親と都会で暮らす事に。

島で一緒に育った泳子の事が忘れられない風夫は、彼女にそっくりな少女と出会ってしまう。邪魔をする謎の男、突然現れて風夫につきまとう美少女転校生。次第に、もう一人の自分の存在に気づいていくのだが……。

絵はとても綺麗だし、登場人物も可愛いのだけど、SFとしては先が読めてしまうだけに、ちょっと退屈。

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MONOクロ

MONOクロ (チャンピオンREDコミックス)MONOクロ (チャンピオンREDコミックス)
(2007/05/18)
糸杉 柾宏

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日本一目立たない高校生・日下部九朗。だがある日、彼は「モノに乗り移る」不思議な能力を身につける!! 九朗は、この能力を使って憧れの天野瞳さんにお近づきになることができるか!? 大人気のエロティック青春ストーリーが待望の単行本化!!


石ころ帽子をかぶっているんじゃないかと思いたくなるほど、存在感に欠ける少年クロー。あまりにも存在感が希薄になりすぎて、無生物に乗り移れるという超能力が開花してしまう。

その能力を使って、変質者に拉致されたヒロインを救出するのだが、石ころ帽子なので認識すらしてもらえず。その後、百合な人の人間関係に巻き込まれたり、ヴァーチャルリアリティに潜り込んで架空ヒロイン攻略に走ったり、悪霊に憑依されて散々な目にあったりと波乱万丈人生。まあ、憑依中は美味しい事になっているのだが、記憶が無いものだから……。

そうこうするうち、存在感がどんどん無くなっていき、体が透き通ってくる。完全に石ころ帽子状態になってしまったクローは、たった一人、雪山で遭難したヒロインを助けに行く。

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カエルと殿下と森の魔女―緑竜亭繁盛記

カエルと殿下と森の魔女―緑竜亭繁盛記 (ファミ通文庫)カエルと殿下と森の魔女―緑竜亭繁盛記 (ファミ通文庫)
(2005/01)
橘 柑子

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旅篭の一人娘なんかに生まれたのが運のツキよ。毎日毎日、寡黙な父さんの世話と、怪しげな闇の森からやってくる、不死人だ人狼だのバカどもの相手だなんて!おかげで十五のうら若き娘だっていうのに“戦う看板娘リュン”なんて二つ名まであんのよ!あら、お客さん、この辺には珍しい、ずいぶんと立派な騎士様じゃない?えっ?愛しの姫の呪いを解いてくれって、でもあんたそれって…。第6回「えんため大賞」優秀賞受賞のコミカルファンタジー!


第6回えんため大賞優秀賞受賞作。

エプロンドレスっぽい表紙に釣られたけど、別にメイドさんじゃなかった(汗)。表紙の人は緑竜亭の看板娘リュンなのだが、店で喧嘩を始めた人狼や上級アンデッドをしばき倒すという、強力な戦闘キャラ。謎の美形騎士を追ってきた暗殺者集団までボコってしまう異様な強さの秘密は……。予想はついたけど、やはりそういう設定だったか。

店に現れた美形騎士は、まさに顔だけ男で、中身がヘタレな感じの残念なキャラ。どこぞの王族で、呪いで蛙に帰られた姫を助けるため、森の魔女を訪ねてはるばる僻地まで来たという。

森の魔女というのが、リュンの祖母にあたる訳で、仕方が無いから王子を連れて森の奥地まで行くのだが……。祖母はともかく母親が若すぎる件! 見た瞬間、絵師がリュンと書き間違えたのかと思ったくらい。ここでアクシデントが発生、蛙を姫に戻すどころか逆に……。

この後、国家規模の陰謀に巻き込まれてしまった緑竜亭が大変な事に! 大変な事になっているのに、無視して黙々と料理を続ける父親が巻き込まれて、もっと大変な事に!! 

しかし、リュン視点で物語が進むので、本人不在? のうちに全てが終了しているというのは微妙だなぁ。盛り上がった直後、いきなり後日談みたいな事になってるじゃないか。アンデッドのアンバーが、最後まで正体不明なのも気になるなぁ。ヴァンパイアとかじゃなさそうだし。続編も出ないから、もうこのまま今世紀最大のミステリー(笑)。

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機本伸司

攻略対象書籍は以下。


神様のパズル』★★★☆
メシアの処方箋』★★★☆
僕たちの終末』★★★☆
スペースプローブ』★★★
神様のパラドックス』★★★☆
パズルの軌跡 穂瑞沙羅華の課外活動』★★★☆
『究極のドグマ―穂瑞沙羅華の課外活動』

一作目、宇宙の作り方。二作目、救世主の作り方。三作目、宇宙船の作り方と、だんだんスケールが小さくなって行き、四作目が下手なラノベと融合した感じの微妙作。SFとラノベを足して割ったようなユルユル感が持ち味とは言え、どうもどっちつかずで微妙な感じがしないでもない。「スペースプローブ」なんて、別に電撃文庫から出ていてもおかしくないような内容だし。それにしても、「神様のパズル」がシリーズ化するとは思わなかった。

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パズルの軌跡―穂瑞沙羅華の課外活動

パズルの軌跡―穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)パズルの軌跡―穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)
(2009/10)
機本 伸司

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ようやく就職した綿貫基一の元に、一通のメールが届いた。それは、“ネオ・ピグマリオン”という怪しげな会社から接触を求めるものだった。渋々担当者と会った綿貫だったが、彼らの依頼は、資産家子息の失踪事件の調査を、量子コンピュータを開発した天才美少女・森矢沙羅華にしてほしいというものだった。綿貫は、普通の女子高生に戻ろうとしている沙羅華を説得し、調査への協力を取り付けたのだが―。沙羅華と綿貫に、待ち受ける難事件とは!?『神様のパズル』の待望の続編、ついに刊行。


神様のパラドックス』とも関連があるけれども、直接の続編は『パズルの軌跡』となっている。まさか、一作目の『神様のパズル』がシリーズ化して続くとは思わなかったのだが、SFとしてはどんどんスケールが小さくなって微妙。ほとんどラノベのノリなんだけど、SFなの? 粒子加速器以外、SFっぽくない。

一作目に出てきた田んぼは本編にあまり関係ないのだが、やたらと拘って気持ち悪い。他の人に田んぼを耕せと五月蝿いのだが、じゃあお前がやれと言われれば、自分は忙しいから無理とか言い出すし。何この自分勝手すぎるヘタレ主人公は……。

ネオ・ピグマリオンという怪しい会社から接触された主人公の綿貫。彼は、天才美少女に失踪事件の調査依頼をするための仲介役にさせられてしまう。久しぶりに天才と再会するのだが、依頼内容を聞いた沙羅華がハッキング行為で辿り着いたのは、怪しげなサイト。

その後、穂瑞沙羅華本人まで行方不明となる。彼女を追って、自殺サイトかもしれないページから申し込み、怪しげなセミナーに潜入する綿貫。しかし、沙羅華に合流した後も、グダグダしているだけで、いまいち活躍していない。それどころか、足を引っ張る事になって格好悪い。

潜入先でゴスロリ美少女が出てくるのだが、ちょっと妙な方向に狙いすぎなんじゃない? 『スペースプローブ』の時も、カラオケでやたらとメイドが出てきてウザかったのだが。そういうヲタ要素を入れるより先に、ちゃんとしたSFに仕上げて欲しかった。この内容なら、別にラノベで十分だと思う。

穂瑞沙羅華という名前は、ラノベ風の痛い名前をつけただけなのかと思ったら、元ネタは超有名なあの人なのか!! 名前のネタバレについては、あとがき参照。

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ロシア・ショック

ロシア・ショックロシア・ショック
(2008/11/11)
大前 研一

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伸び続けるGDP、高い教育水準、EUとの接近、世界一の親日感情―ロシアはもはや「仮想敵国」ではない!日本人よ、今こそロシアとの新しい関係を構築せよ!『チャイナ・インパクト』で旧来の世界観に風穴を開けた著者が放つネオ・パラダイム。


やたらとロシアをヨイショしすぎた感のある本書だが、ロシアの現状を認識するという点においては有用だと思う。ロシアそのものだけではなく、EUや中国と関連させて考えると、より大きな視点で物事を捉える事が出来る。ここから導き出される大胆な推測は、意外に当たっているのかもしれない。

ただ、まだまだ民主主義とは言い難い全体主義的国家であるし、企業も官僚も限りなく黒に近い灰色。腐敗と汚職だらけで、何らかの悪事により成り上がった奴らが人生を謳歌しているという点において、単に経済が急成長しただけでは素直に評価出来ない。

北方領土に拘っている場合ではないというようなスタンスだが、別に政治と経済を切り離してもビジネス展開は可能だろう。政府の立場としては、利権優先で領土放棄の方向へ動く事は無理だと思うが。

中国にだって国境線確定のために領土割譲したのだから、日本にも返してくれないかねぇ? 返還されて来たら是非、某作品に出てきた様なエトロフ経済特区の方向で(笑)。

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まじょま

まじょま 1巻 Flex Comixまじょま 1巻 Flex Comix
(2007/01/12)
神吉

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魔女っ子萌え萌えドタバタラブコメ☆
グリランドゥス魔法学院に通う魔女っ子が大好きな少年・北原深と、学院に通う魔女っ子たちの萌え系ドタバタラブコメディ。悪魔っ娘のクラスメイト・安田の力を借り、魔女っ子に変身できるようにしてもらったニュイは、憧れの深様と同じクラスに転入。これで彼と親密な関係に……と、思っていたらなんだか周りはライバルがいっぱいで……!?


魔女っ娘が大好きな少年と仲良くなるために転校してきたニュイ。正体は、最初から予想が出来てしまうのだけど。ヒロインなのに、地味すぎて悪魔やツインテールや妹キャラや先生に負けている件。

魔法が使えるから異世界ネタなのだけど、クラスメイトの安田(何で日本人名なんだ!?)は悪魔で、やたらコスプレ好き。しかも、他人にまで強要しまくりで、エロス! 一体、何処から入手するのだろうか。悪魔だけに、次元の壁を超えて、異世界にある聖地秋葉原辺りで仕入れるのか?

魔法学院の担任、雪花先生にも角が生えているので、同じく悪魔かと思っていたら……。



まじょま 2 (Flex Comix)まじょま 2 (Flex Comix)
(2008/12/11)
神吉

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グリランドゥス魔法学院に通う魔女っ子が大好きな少年・北原深。彼に憧れ転入してきたニュイは、クラスメイトの悪魔っ子・安田さんの力を借りて、なんとナイスバディな魔女っ子に変身できるのだ! これで愛しの彼と親密な関係に……と、思っていたら、なんだから周りは恋のライバルがいっぱいで……!? 学院に通う可愛い魔女っ子たちを描いた萌え系ドタバタラブコメディー。


1巻と較べて、画力が急上昇している感じ。表紙の金髪ツインテールの優等生シスネと、悪魔っ娘の安田が、ちょっと百合な感じになっている。作中にも少しだけ百合プレイが混ざっているかも。

魔法が使えない北原少年が、エロホウキに襲われた先生を助けようとして、封印が解けてしまう。封印が解けたままだと都合が悪いので、原因を調べるよう命じられる安田とニュイ。5日以内に解決出来なければ、安田は強制送還!?

学園祭の書庫開放イベントで、書庫じゃない場所へ飛ばされ、過去の出来事を思い出す北原少年。ニュイの正体もバレてしまい、魔法が解かれる事になるのだが……。

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極上生徒会

極上生徒会 1 (1) (電撃コミックス)極上生徒会 1 (1) (電撃コミックス)
(2005/09/27)
コナミ

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極上生徒会 2 (2) (電撃コミックス)極上生徒会 2 (2) (電撃コミックス)
(2006/05/27)
コナミ

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極上生徒会 3 (3) (電撃コミックス)極上生徒会 3 (3) (電撃コミックス)
(2007/02/27)
コナミ

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極上生徒会とは、宮神学園極大権限保有最大級生徒会の略称である。そして、極上生徒会の乙女たちは教職者以上の権限をもって、学園のために奉仕する存在なのだ。極上生徒会の書記の蘭堂りのはヘンテコな人形のプッチャンと一緒に、今日も生徒会の仕事に大忙し!


全3巻完結。

女子校の私立宮神学園(みやがみがくえん)を舞台に、学園を統括する極上生徒会に所属する少女達のドタバタな日常をゆるーく描いた作品。極上生徒会は生徒会長である超お嬢様、神宮寺奏が最高権力者となっている、教職者よりも権限がある組織らしい。

主人公となるのは五期生のドジっ娘、蘭堂りの(表紙)なのだが、一見何のとりえも無さそうなのに、何故か極上生徒会書記に大抜擢されている謎の人。それよりも、気になるのがいつも持ち歩いている腹話術人形プッチャン。実は、蘭堂りのが喋っているのではなくて、本当に腹話術人形が勝手に話しているというオカルト仕様なのであった。他の人が持っても喋るし、犬や烏が咥えても話しているから不気味である。呪いの腹話術人形か?

この生徒会、主人公が五期生で、生徒会長は一期生。まさか男塾三号生筆頭みたいに留年している訳でもないだろうし、中高一貫教育なのだろうか? 車を運転している人もいるし、なんだかいろいろな部分で謎だらけである。読み返していたらもっと謎な人がいた! 生徒会極上寮管理人が小学五年生というのは一体!?

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くるりくる!

くるりくる! (1) (Gum comics)くるりくる! (1) (Gum comics)
(2002/08)
花田 十輝ひよひよ

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「ノアの日」と呼ばれる謎の大災害によって、都市のほとんどが海中に没してしまった未来世界。主人公・康大の前に現れた不思議な人魚の少女・くるりが巻き起こす、コスプレ、ギャグ、萌え、アクション満載のドタバタ海洋ファンタジー。


ノアの大雨で水没した東京。海になってしまった都心にある、海面から突き出たマンションで引き篭もる少年の元に、謎の少女が現れるが、彼女は正体不明の武装集団に追われていた。元はラノベっぽいが、1冊しか見当たらない。売れ筋がコミカライズされるのはよくある話だが、なんだかマイナーっぽい作品が抜擢されているのは何故だろう?


くるりくる!(2) (Gum comics)くるりくる!(2) (Gum comics)
(2003/09/23)
花田 十輝ひよひよ

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くるりを狙う謎の組織が拉致を目論んだ1巻。しかし、すっかりラブコメのラブ成分少なめな感じのほのぼの系に変貌。逃げ隠れせず、同じ場所に住んでいるのに、全然襲撃して来ないのは何故!?

お嬢様っぽいいじめっ娘キャラは、やはり金持ちだった。お城みたいな家に住んでいるのだが、みんなを家に呼び、何故か全員にメイド服を着せて館に仕えなさいと命じるのであった。しかし、自分まで着ているのは何で?


くるりくる!(3) (GUM COMICS)くるりくる!(3) (GUM COMICS)
(2004/09/24)
花田 十輝ひよひよ

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人魚にワカメは厳禁だった。性格が悪に変化してしまうのだ。元に戻すためにコンブを食べさせようとするも間違えて海草サラダを食べさせ、さらに暴走してしまったくるりは、お嬢様の部屋に侵入して百合……。酒を飲んだら発情するし、何かと大変だ。

身体に変化も現れ、本来の姿に変形してしまうくるり。そして、ノアの日の原因が明らかとなる。人魚と人間、どちらかというと、地球の平和のためには人間が滅亡した方が良いと思う。


くるりくる!(4) (GUM COMICS)くるりくる!(4) (GUM COMICS)
(2005/04/23)
花田 十輝

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身体の変化が進むくるりを連れ帰ろうとするカーマ。しかし、海の中にも戻れる場所は無い。人魚を研究していたゴスペルに囚われ、自らが行った事を知らされるくるり。拉致されたくるりを救出しに向かうクラスメイト達。軍隊じゃないにしても、武装している組織相手に子供が対抗出来るものかね? デブヲタ軍団まで加わり、最後くらいは役に立つのかと思いきや、重すぎるから縄梯子が切れて……。

本来の姿に戻り、再び大雨を降らせ始めるくるり。人類を救うためにくるりを殺せという研究員。報復の応酬だが、先に仕掛けたのは人類なのだから、滅ぶべきは人類だと思う。一応、最後はハッピーエンドで。物語としてはそれ程でも無いが、ひよひよの絵は良かった。

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わいるど☆ぴっち

わいるど☆ぴっち 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)わいるど☆ぴっち 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
(2006/08/18)
まりお金田

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今度は野球である。でも、ちっとも野球をしていないのである。事情により、もう二度と野球はしないと誓った桜庭健司。野球の名門、福山実業から他校へ転校するのだが、妙な美女の暴投で急所をやられて気絶。気がつけば、何故か風呂場に入れられていたりして。

そこは、居候する予定だった家の風呂場で、金玉潰しかけた相手が、そこの娘だったというご都合主義。野球の事なんて何も知らないくせに、野球が大好きだという天然娘に巻き込まれ、主人公が波乱万丈学生生活を送る羽目になるコメディなのだが……。

スカート履き忘れたり、すぐ脱いだり、お風呂も平気で入ってくるのは、ヒロインとして問題有りだな。やはりお風呂は「いやーん、のび●さんのえっちー」とか言わないといかんだろ! 服濡れちゃったから一緒に入る〜! とか、お母さんも濡れちゃったから一緒に入る〜!! なんて、ヤバイです。母親も、妙に若いし。


わいるど☆ぴっち 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)わいるど☆ぴっち 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)
(2007/03/19)
まりお金田

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野球部(本当は、人数足りてないから同好会)なのに、全然野球をしていない。試合どころか、練習するシーンすら皆無。完璧にコメディで、生徒会兼テニス部の三人相手に低次元なバトルをしているだけである。この野球部は、某ホッケー部や某アイスホッケー部よりも酷い。キャラ増やしたくないけど9人揃えるための、外野を守る三つ子という定番すらいないからな。試合出来ないじゃないか(笑)。

テニス部合宿に潜入して夕食盗んだり、顧問候補を拉致って来たり、生徒会に対抗して選挙に出馬した挙句完敗したりと、ロクな事しない集団だな。あまりにも暴れすぎで、対立しているテニス部の三人がまともに見えてくる。


わいるど☆ぴっち 3 (ヤングジャンプコミックス)わいるど☆ぴっち 3 (ヤングジャンプコミックス)
(2007/10/19)
まりお金田

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あっけなく終わってしまった……。打ち切りっぽい感じの最終回だな。結局、野球したのって、老人で構成された入院患者チーム(看護婦付)との試合だけか。しかも、お金払って相手してもらっているし。

野球ロボ(何故か女の子)まで造るし、対抗してテニス部もお姫様ロボを造るし、転校前の高校に通う謎のストーカー女子高生(こいつが全ての元凶)まで明るい家族計画用ロボを造って来るし、徹頭徹尾、まともに野球をする気が無いマンガだった。

絵は上手いしキャラも可愛いけど、他作品と比べると微妙作。

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12月の扉

12月の扉〈上〉 (創元ノヴェルズ)12月の扉〈上〉 (創元ノヴェルズ)
(1989/03)
ディーン・R. クーンツディーン・R・クーンツ

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少女メラニーは、雨に濡れる街角を全裸でさまよっていた。少し離れたとある家の実験室には、全身を叩きつぶされた父親の死体が横たわっている。報せを受けてローラは震えた。夫が娘を連れて姿を消してから6年の月日が流れていた。そして再会。だが娘の心は虚ろで口もきけず、ローラのこともわからない。夫は娘を実験台に何かしていたらしい…。その夜、独りぼっちの病室で少女は突然口を開いた。「扉が、12月への扉が…だめえ!」


お、おにいちゃん12月の扉は開けちゃらめー!
いや、ちょっと違うか。でも、12月の扉が開くと、恐ろしい何かが現れるのだ。

夫に娘を連れ去られてしまったローラ。ある日、彼女のもとに警察から連絡が入ってくる。連れて行かれた先には、何者かに押し潰された元夫と数名の遺体があるのだが、その損傷度合いが人間技を超えていて、非常に不可解なのだ。間もなく発見された娘は、何かの実験体にされていたらしいのだが、正体不明の何かに怯え、半分廃人みたいな事になってしまっている。最初は、政府絡みの陰謀かと思われたのだが、人智を超えた何かによる超常現象が起こり始める。

クーンツはいつでもストーリーを引っ張るのが上手い! 何が起こっているのかネタばれさせずに物語を進めるので、気になって読み進めてしまう。




12月の扉〈下〉 (創元ノヴェルズ)12月の扉〈下〉 (創元ノヴェルズ)
(1989/03)
細美 遥子ディーン・R・クーンツ

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科学者の父は、娘を実験台に何をしていたのか? 次々と叩き潰されては殺されてゆく男たちに関係はあるのか? そう、事件の中心には九歳の少女メラニーがいた。彼女が叫ぶ。「あれが……みんなを殺しちゃうわ……それから……来る……あたしを食べに」ローラに娘は救えるのか!? 巨匠が放つ究極のエンターテインメント大作!


後半戦。読み進めるうちに、その正体が予想出来てしまった。どこか別の世界から、恐ろしい何かが呼び出され、人間では不可能な連続殺人を行っているように思えるのだが、被害者に浮かぶ共通点から、徐々にその正体が見えてくる。

完璧な密室殺人が成された時点で、もうこれは普通の連続殺人事件では無いと判るのだが、そのうち目に見えない何かによって公衆の面前で惨殺される者まで出てしまう。だが、それは異世界から来た何かなどではなくて……。

これは他のクーンツ作品を読んでいる人なら、途中で結果が予想出来てしまうだろう。ネタが判ってしまい、最後のサプライズが無くなってしまった。

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マンハッタン魔の北壁

マンハッタン魔の北壁

世界的登山家のグレアムは、転落事故のショックで透視力を得た。テレビ番組で連続殺人犯を透視し、唯一の“目撃者”となった彼を殺人鬼が狙う…。奇才が描く戦慄のホラー・サスペンス。


クーンツが無名時代にブライアン・コフィ名義で出していた作品。これは過去に翻訳され、角川書店の海外ベストセラー・シリーズから出版されているので、中の人が同じであると知らなかった読者は、同じ題名の本が出て驚いたかもしれない。

世界的な登山家だったグレアムは転落事故に遭い、で足と心に後遺症が残ったが、代わりに透視力を得た。現在は登山家を引退して、マンハッタンで登山専門の出版社を営んでいる。

ある日、グレアムはテレビの生放送に出演していたが、彼に噛み付こうとする愚かなコメディアンを相手にしている時に、授かった透視能力で連続殺人犯の犯行現場を視てしまう。その事で、連続殺人犯と対峙しなければならなくなってしまう。

マンハッタンに北壁なんてあるのかと思っていたら、高層ビルで殺人鬼相手に命懸けの鬼ごっこをするのか。他のクーンツ作品のように、人外の何かが襲ってくる訳ではないのだが、この殺人鬼は頭がおかしすぎて怖い。


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ライトニング

ライトニング

いまは流行作家としてときめくローラ・シェーン、かつては孤児院で辛酸をなめた薄倖の美少女だった。これまでの生涯、何度か人生の危機や事故に見舞われそうになったが、そのつど、どこからともなく立ち現われて危難から救ってくれた“騎士”がいた。そのたびに、空には閃光が…。ジャンルを超えた傑作スーパー・スリラー。


人生に危機が訪れる度に雷鳴とともに現れて救ってくれる謎の男。彼は歳もとらず、同じ姿のままでローラのもとへ駆けつける。一体、何者なのか?

こんな感じのストーリーですが、時間旅行をテーマにしたものではかなりの秀作。過去は変えられないという命題を破綻させること無く書き上げるアイデアは見事っ! これは凄い。普通の頭では、そこまで捻った設定なんて考えつきもしないだろう。ネタバレになるから詳しくは書けないけど。

それにしても、これほど面白い作品なのに、クーンツ本人にとっては駄作なのか、自ら版権を買い取って封印してしまったらしい。故に、もう読めません。この本は売らず、永久保存しておく。

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夜の終りに

夜の終りに

ある夜、異常犯罪者に襲われた少女を救った青年チェイス。彼はヴェトナムで傷つき、ただこの田舎町で平穏な生活を送ることだけを望んでいた。そのチェイスのもとに謎の男から夜ごと電話がかかりはじめる。堕落した若い連中を見つけ出し、彼らに罰を下しているのだ、と男は言明した。そしてその自分の行為に邪魔が入ったことに腹をたて、こんどはチェイスに対して報復するという―。姿なき殺人者の挑戦は続く。チェイスの身辺を監視し、自動車に爆弾を仕掛けてきた。社会と権威に対する不信を抱くチェイスは、自分一人の力で"ジャッジ"と対決することを決意した―。鬼才クーンツが、時代の病理を鋭くえぐった、サスペンス・ハードロマン。


クーンツの初期作品。内容は、なんだかスピルバーグ監督の「激突」のようなノリがある。クーンツのその後の作品と比べたら、どことなく物足りない感じはするけど、それはこの話が面白くないのではなくて、むしろ他の作品が面白すぎるだけなのだ。それにしても、最初から完成度が高い作品を仕上げるあたり、凡庸な作家達とは格が違う。

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