アイはカゲロウ

アイはカゲロウ 1 (マガジンZコミックス)アイはカゲロウ 1 (マガジンZコミックス)
(2005/12/22)
瀬口 たかひろ

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ものすごく影が薄い主人公カゲロウは、あまりにも存在感が無いので、自身の影に本体を乗っ取られそうになるのだが、何故か影の形は妹そっくりの女の子。しかもスクール水着というマニアックな設定。瀬口たかひろだから、中途半端なエロさのラブコメだろうとは思っていたけれども……。もう少し、ストーリーを大切にして欲しいところ。


アイはカゲロウ 2 (マガジンZコミックス)アイはカゲロウ 2 (マガジンZコミックス)
(2006/07/21)
瀬口 たかひろ

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1巻と2巻で、ガラッと雰囲気が変わってしまい、全く別の話のように見えてくる。主人公は影が薄いという設定だったのに、いきなり濃くなりすぎで、極道の娘と絡んで物語は訳判らない方向へ。最初から出ていた自称彼女のトンちゃんは、すっかり脇へと追いやられ、何がなんだかよく判らないままに、ハーレム状態で終了。一体、この作品で何がやりたかったのか謎。

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オレ殺人事件!?

オレ殺人事件!? (りぼんマスコットコミックス)オレ殺人事件!? (りぼんマスコットコミックス)
(2006/01/13)
亜月 亮

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複数の女と付き合うチャラ男君が、ビルの屋上で電話中、何者かに突き落とされてしまう。激突直前、偶然下を歩いていた女子高生と目が合うのだが、目覚めてみれば、何故かその女の子の中の人と化していた(笑)。

体を乗っ取った状態で、自分を突き落とした犯人を捜すのだが……。やはりお子様向けマンガだけあって、ストーリーは浅い。

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のーぶら

のーぶら 1 (少年チャンピオン・コミックス)のーぶら 1 (少年チャンピオン・コミックス)
(2002/09/19)
川津 健二朗

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ありがちっぽいラブコメながら、ちょっと違うのは……。ヒロインが男だ! 男のフリして実際は女とか、男として育てられて実際は女とか、またまたそういうパターンだろうと思っていたら……。本当に男という設定かよ、なんか微妙だな……。とりあえず、裏表紙の説明読まずに、見た目に騙されてしまった。

のーぶら 2 (少年チャンピオン・コミックス)のーぶら 2 (少年チャンピオン・コミックス)
(2003/02/20)
川津 健二朗

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女に見えるけど実際は男、でも学校には女として通っているから誰もその事実を知らない。で、先生に一緒に住んでいるのがバレるのだが同棲だと思われて……。ここで何故か先生も家賃を浮かすという理由で住み込みを始める強引な展開。そして、もうひとり女ヒロイン(というか、普通ヒロインは女だろう)が登場する。キレイな男とキレイな女なら、どう考えてもキレイな男<キレイな女だろうに……。

のーぶら 3 (少年チャンピオン・コミックス)のーぶら 3 (少年チャンピオン・コミックス)
(2003/08/07)
川津 健二朗

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男ヒロインが主人公(男)を慕うようになった過去の出来事、その真実が明らかになる。なんと人違いで、幼き頃に助けてくれた王子様は女ヒロインだという驚愕の事実。うーむ、ややこしいな。内容書くのもややこしいし、ヒロイン2人なのはいいけど、片方が男なのはどうにかして……。

のーぶら 4 (少年チャンピオン・コミックス)のーぶら 4 (少年チャンピオン・コミックス)
(2004/02/19)
川津 健二朗

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なんだか二股最低男状態で、しかも二股の片方は男だし、すっかりバイセクシャルモードで収拾つかなくなった感じだけど……。

ブランド物買い漁りすぎで家賃払えず居候している女教師まで、部屋を追い出されまいと色仕掛けしてくるし。やはりエロ出身だけに、そういう方向で勝負しようという魂胆ですか!? 恐らく、人気に翳りが出てきて、連載終了の危機に陥り、このような展開になったのではなかろうかと予想……。まあ、結果としては次巻で終わりなんですけどね。


のーぶら 5 (少年チャンピオン・コミックス)のーぶら 5 (少年チャンピオン・コミックス)
(2004/08/05)
川津 健二朗

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いよいよラスト。なんだかヒロインがあまり可愛くなくて微妙。性格が悪いとかではなくて、作者の画力が足りなくて、可愛く思えない。うーん、女装ヒロインのほうを可愛く見せるために、わざとやってるのか!?

とりあえず、「究極ラブストーリー」などというキャッチとは程遠い物語だった。女にしかみえない男萌え♪ な話ではなくて、性同一障害者の話を読んでる気分だった。とりあえず、終了――。

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プリティフェイス

プリティフェイス 1 (ジャンプコミックス)プリティフェイス 1 (ジャンプコミックス)
(2002/10/04)
叶 恭弘

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プリティフェイス 2 (ジャンプコミックス)プリティフェイス 2 (ジャンプコミックス)
(2002/12/04)
叶 恭弘

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プリティフェイス 3 (ジャンプコミックス)プリティフェイス 3 (ジャンプコミックス)
(2003/02/04)
叶 恭弘

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プリティフェイス 4 (ジャンプコミックス)プリティフェイス 4 (ジャンプコミックス)
(2003/05/01)
叶 恭弘

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プリティフェイス 5 (ジャンプコミックス)プリティフェイス 5 (ジャンプコミックス)
(2003/08/04)
叶 恭弘

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プリティフェイス 6 (ジャンプコミックス)プリティフェイス 6 (ジャンプコミックス)
(2003/11/04)
叶 恭弘

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全6巻完結。

不良少年の乗ったバスが事故でガケから転落。次に気づいた時にはマッドドクターの手によって、女の子の顔に整形されていた。家出して行方不明となった美少女双子の姉の代わりに、女子高生として通学する事になってしまうという、ちょっと強引な力技設定。

TSっぽい感じだけど、顔を女の子に変えられてしまっただけなので、実際には単なる女装。同じ頃に連載されたいちご100%に敗北したのか、伏線未消化部分があるまま終わってしまったのは残念。まあ、女装主人公vs本物美少女三連コンボ(いちご100%)では、勝てる筈も無いか……。


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三雲岳斗

攻略対象書籍は以下。

結構、多いなぁ……。

アース・リバース』★★★★
『M.G.H. 楽園の鏡像』
『海底密室』
『ワイヤレスハートチャイルド』
『聖遺の天使 』
『絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~』
『カーマロカ 将門異聞』
『旧宮殿にて 15世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦』
少女ノイズ』★★★☆
『メタルギアソリッド ポータブル OPS』

『コールド・ゲヘナ1』
『コールド・ゲヘナ2』
『コールド・ゲヘナ3』
『コールド・ゲヘナ4』
『コールド・ゲヘナ あんぷらぐど』

『レベリオン1 放課後の殺戮者』
『レベリオン2 弑殺校庭園』
『レベリオン3 炎を背負う少年たち』
『レベリオン4 彼女のいない教室』
『レベリオン5 楽園に紅き翼の詩を』

『i.d. I 神使いたちの長い放課後』
『i.d. II seven』
『i.d. III 滅びの王国』

『道士さまといっしょ』
『道士さまにお願い』

『アスラクライン』
『アスラクライン2 夜とUMAとDカップ』
『アスラクライン3 やまいはきから』
『アスラクライン4 秘密の転校生のヒミツ』
『アスラクライン5 洛高アンダーワールド』
『アスラクライン6 おしえて生徒会長!』
『アスラクライン7 凍えて眠れ』
『アスラクライン8 真夏の夜のナイトメア』
『アスラクライン9 KLEIN Re-MIX』
『アスラクライン10 科學部カイメツ』
『アスラクライン11 めぐりあい異世界』
『アスラクライン12 世界崩壊カウントダウン』
『アスラクライン13 さくらさくら』
『アスラクライン14 The Lost Files』

『ランブルフィッシュ1-新学期乱入編』
『ランブルフィッシュ2-中間試験暴走編』
『ランブルフィッシュ3-場外乱闘恋心編』
『ランブルフィッシュ4-伝説崩壊編』
『ランブルフィッシュ5-凶天使襲来編』
『ランブルフィッシュ6-亡霊殲滅編上』
『ランブルフィッシュ7-亡霊殲滅編下』
『ランブルフィッシュ8-決戦前夜秘湯編』
『ランブルフィッシュ-あんぷらぐど』
『ランブルフィッシュ9-大会開幕奇襲編』
『ランブルフィッシュ10-学園炎上終幕編』

『ダンタリアンの書架1』
『ダンタリアンの書架2』
『ダンタリアンの書架3』
『ダンタリアンの書架4』



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少女ノイズ

少女ノイズ少女ノイズ
(2007/12/14)
三雲 岳斗

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ミステリアスなヘッドフォン少女の美しく冷徹な論理。欠落した記憶を抱えた青年と心を閉ざした孤独な少女。彼らが出会った場所は無数の学生たちがすれ違う巨大な進学塾。夕陽に染まるビルの屋上から二人が見つめる恐ろしくも哀しい事件の真実とは――。気鋭の作家が送る青春ミステリーの傑作!


表紙に釣られて読んでみた。銀色なのはかっこいいのだが、ラノベ風なセーラー服美少女の絵は、借りる時、少し恥ずかしい。一応はミステリーなのだが、本格的なものではなくて小さく纏ってしまい、盛り上がりに欠けるのが惜しいところ。

主人公のほうが聞き役で、しかもある意味、奴隷扱い。ヒロインのほうが天才美少女で名探偵役だった。事件を解決する際の解答部分がアッサリしすぎなので、ちょっとキャラクター小説寄りか。主人公が他の女と喋ったりすると、機嫌が悪くなるヒロイン、ちょっとツンデレ要素ありか。続編作ってデレ部分も見せて欲しいところである。

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アース・リバース

アース・リバース (角川スニーカー文庫)アース・リバース (角川スニーカー文庫)
(2000/06)
三雲 岳斗

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灼熱の溶岩に地表を覆われた世界―炎界。人型航空兵器“天使もどき”で要塞都市の防衛にあたっていたシグ・クルーガーは、不時着した敵機から這い出した少女ティアを撃つことができない。少女は告げる―「世界の果てを見に行こうと思ったのよ」と!彼女を救ったために逃亡者となったシグを追いつめるのは姉のレネが指揮する高速巡航空母と、美しき女狙撃手、イザベル。世界の果てに楽園への扉は存在するのか?炎界の謎とは?第5回スニーカー大賞特別賞受賞作品。


第5回スニーカー大賞特別賞受賞作。

戦闘用の巨大ロボが出てくる時点で食指が動かなくなる(ガンダムだけは例外だけど)のだが、これに関しては出来が良いと思う。灼熱の溶岩に覆われた世界。そこは炎界(フレイムシー)と呼ばれ、上空を浮遊する巨大な人工建造物リダウトの上で人々は生活している。直径12kmにも及ぶ浮遊要塞は、それぞれが独立した組織として存在し、僅かな資源を奪い合い、戦い続けていた。

え? なんで地表がマグマの海なの? ガミラス人も硫酸の海の上で生活していたけど、それよりも過酷な環境じゃないか。そんな場所で、どうやって文明を発達させたのだ? 有り得ないような設定に、謎は深まるばかり。だけど、最後に驚愕の事実が待ち構えていた! なるほど、そういう事ですか。

他のリダウトから迷い込んできた少女ティアを匿い、自らも逃亡する身となるシグ。行き先は、世界の果てにあるという伝説の地ヘブンズゲイト(楽園の扉)。追っ手となった最強のパイロットである姉の追撃をかわしつつ、向かった先に待っていたモノは……。世界の果てに驚愕の事実が!

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淫従の堕天使

淫従の堕天使 (パラダイムノベルス6)淫従の堕天使 (パラダイムノベルス6)
(1997/05/25)
清水 マリコ

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高校生の正樹には、気になる女の子が一人いた。血のつながらない妹沙貴だ。彼女への思いを抑えながら暮らす正樹だったが、クラスメートの守にそのことを知られてしまう。その日以来、なぜか守は正樹をインモラルな世界へと誘い込んでゆく。美人教師やかわいい後輩を奴隷として差し出し、正樹に理性を捨てるよう求める守。美少女たちへの陵辱に快楽を感じ始めた自分に戸惑いつつも、流されてゆく正樹だったが、沙貴に調教現場を見られてしまい…。


清水マリコを攻略しようと思ったら、えっちなのが結構あるなぁ……。さて、どうするか。

美形だが裏があるクラスメイトに脅されて、美人教師や図書委員の後輩相手に、インモラルな世界へと堕ちて行く主人公。クラスメイトに気がある清楚系美少女と、ちょっと不良娘っぽい同級生も攻略対象と化し、最後は……。ああ、やはり血が繋がらない妹は最強なんだね。それにしても、やりたい放題過ぎる。主人公が後の人生で呪われますように。

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熊の場所

熊の場所 (講談社文庫)熊の場所 (講談社文庫)
(2006/02/16)
舞城 王太郎

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何が飛び出すか誰にもわからない最強の純文学! 圧倒的文圧で疾走する表題作『熊の場所』を含む全3編を収録。僕がまー君の猫殺しに気がついたのは僕とまー君が2人とも11の時、つまり同じ保育所に通っていた僕たちが一緒に西暁小学校に上がり、同じ教室で勉強し始めて5年目の頃だった。――(本文より)


「阿修羅ガール」は嫌いだが、これは上手いと思う。短編集なので「熊の場所」「バット男」「ピコーン!」の3編が収録されているが、断然「熊の場所」が良い。でも、やはり文章の決まりごとを無視しているんだよなぁ。「ピコーン!」は「阿修羅ガール」みたいな下品さがあって個人的には……。軽い文体で書かれているが、3編とも人が死んでいるので、内容自体はエグイ。

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阿修羅ガール

阿修羅ガール (新潮文庫)阿修羅ガール (新潮文庫)
(2005/04)
舞城 王太郎

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好きでもないクラスメートの佐野明彦となぜか「やっちゃった」アイコは「自尊心」を傷つけられて、佐野の顔面に蹴りを入れ、ホテルから逃げ出す。翌日、佐野との一件で同級生たちにシメられそうになるアイコだが、逆に相手をボコって、佐野が失踪したことを知らされる。佐野の自宅には切断された指が送られてきたという。アイコは、思いを寄せる金田陽治とともに、佐野の行方を追うが…。


舞城王太郎って人気あるみたいだから初挑戦してみたけど、一言で感想を述べると「なんじゃ、こりゃ……」です。プロだからといって、文章作法を無視しているのがもう許せない。全体的に読者のレベルが下がりすぎて、こういうのじゃないと売れなくなって来たのだろうと思うけど、異端なモノばかりもてはやされる風潮は良くないぞ。

とりあえず、山田君よりは上手いから良しとするか。
でも、個人的にはゲテモノ。

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皆川博子

攻略対象書籍は以下。

この人も著書多いなぁ……。

『海と十字架』
『トマト・ゲーム』
『ライダーは闇に消えた』
『水底の祭り』
『夏至祭の果て』
『祝婚歌』
『薔薇の血を流して』
『光の廃墟』
『花の旅夜の旅』(「奪われた死の物語」文庫、原題で扶桑社文庫)
『冬の雅歌』
『彼方の微笑』
『虹の悲劇』
『炎のように鳥のように』
『霧の悲劇』
『巫女の棲む家』
『知床岬殺人事件 流氷ロケ殺人行』
『相馬野馬追い殺人事件』
『壁 旅芝居殺人事件』
『愛と髑髏と』
『光源氏殺人事件』
『忠臣蔵殺人事件』
『恋紅』
『世阿弥殺人事件』
『妖かし蔵殺人事件』
『会津恋い鷹』
『殺意の軽井沢・冬』
『花闇』
『変相能楽集』
『北の椿は死を歌う』(「闇椿」文庫)
『聖女の島』
『二人阿国』
『みだら英泉』
『顔師・連太郎と五つの謎』
『秘め絵灯篭』
『薔薇忌』
『散りしきる花 恋紅第二部』
『朱鱗の家 絵双紙妖綺譚』
『乱世玉響 ― 蓮如と女たち』
『たまご猫』
『幻夏祭』
『鶴屋南北冥府巡』
『化蝶記』
『妖桜記』
『骨笛』
『滝夜叉』
『妖笛』
『うろこの家』
『悦楽園』
『あの紫は ― わらべ唄幻想』
『巫子 自選少女ホラー集』
『写楽』
『みだれ絵双紙金瓶梅』
『戦国幻野 ― 新・今川記』
『雪女郎』
『花櫓』
『笑い姫』
『妖恋 男と女の不可思議な七章』
『死の泉』
『ゆめこ縮緬』
『朱紋様』
『結ぶ』
『鳥少年』
『ジャムの真昼』
『摂 ― 美術、舞台そして明日』
『溶ける薔薇』
『皆川博子作品精華 〈ミステリ-編〉 迷宮』
『皆川博子作品精華 〈幻想小説編〉 幻妖』
『皆川博子作品精華 〈時代小説編〉 伝奇』
『冬の旅人』
『総統の子ら』
『猫舌男爵』
『薔薇密室』
『蝶』
『絵小説』
『伯林蝋人形館』
『聖餐城』
倒立する塔の殺人』★★★★


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倒立する塔の殺人

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
(2007/11)
皆川 博子

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戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。蔓薔薇模様の囲みの中には、タイトルだけが記されている。『倒立する塔の殺人』。少女たちの間では、小説の回し書きが流行していた。ノートに出会った者は続きを書き継ぐ。手から手へと、物語はめぐり、想いもめぐる。やがてひとりの少女の不思議な死をきっかけに、物語は驚くべき結末を迎える…。物語が物語を生み、秘められた思惑が絡み合う。万華鏡のように美しい幻想的な物語。


表紙に釣られて皆川博子初体験。もっと若いかと思ったら、かなり年配の作家だった。しかし文章は婆臭くない。ちょっと程度の高い児童文学のレーベルから出ているけど、作中に使われている古典文学や絵画から考えて、かなり程度の高いお子様じゃないとついて行けないんじゃないかと心配になってしまう。ミステリーYAに入ってはいても、これは明らかに大人味だろう。

戦時中が舞台で、女学生によって連作形式で綴られる作中小説が始まるのだが、主人公が順番に読んでくれないので、なかなか判りにくい。作品に出てくる人物が、さらに作中小説の中にも少し設定を変えただけで出てくるから、どこからどこまでが作中小説なのか混乱もして来る。

これ、二度読みすれば結構見えてくる部分があるのだろうなぁ。返却しないと駄目なので、一度しか読めなかったけど……。

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妄想乙女通信R

妄想乙女通信R (kobunsha BLコミックシリーズ)妄想乙女通信R (kobunsha BLコミックシリーズ)
(2008/12/20)
乙女☆妄想族

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腐女子はいつでも狙ってる♥ 恐るべき! 腐女子の妄想ワールド!! 腐女子たちの"萌え"と"妄想"エピソードがパワーアップして登場。開き直った総勢42名の作家陣による豪華狂宴Fantasy world☆


腐女子作家←「ママ、あの人達変!」「シッ! 見ちゃいけません!」

並んでたから、「妄想乙女通信」と同時に買ってしまったんだOrz 男子高校生二人組とかばかりでなく、高気圧と低気圧とか、ご飯と炊飯器とか、九州の鉄道網すらBL変換してしまうなんて、腐女子の妄想は恐ろしすぎる。んで、肝心のタカハシマコは何処よ?

ハバネ郎が書いている「女装っ子。」があるだけ、まだ無印よりはマシか。他のはガチホモ! にしか見えないし。喫茶店にいたら、ゴスロリ二人組が入ってきて、可愛いなぁと眺めていたら、実は美少女じゃなくて二人とも美少女装だったという、多分実話。

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妄想乙女通信

妄想乙女通信 (kobunsha BLコミックシリーズ)妄想乙女通信 (kobunsha BLコミックシリーズ)
(2008/07/31)
乙女☆妄想族

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腐女子はいつでも萌えている♥ あなたは共感? それとも驚愕!? 森羅万象すべてBL変換♡腐女子脳の99%を構成する素晴らしき"妄想"ワールドを1冊に凝縮してみました。何気ない仕草に萌え、生物無機物問わず擬人化しちゃいます!!!総勢35名の作家陣による萌えエピソードを大公開です♪


うあーっ! タカハシマコの表紙に釣られて、よく分からないまま買ってしまったけど、これ超BL妄想じゃないかOrz

多数のBL妄想作家による、BL変換だらけ。仲の良い男同士を見かけたらBL変換。電車に乗ってる先輩、後輩サラリーンマンを見かけたらBL変換といった感じ。この本の成分を調べたら「100%は妄想で出来ています」と解析されても不思議じゃない。ところで、肝心のタカハシマコは何処よ?

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退屈姫君 これでおしまい

退屈姫君 これでおしまい (新潮文庫)退屈姫君 これでおしまい (新潮文庫)
(2008/12/20)
米村 圭伍

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「すてき!」に目がない弱小藩のうら若き正室めだか姫。いま江戸で評判の変わり菊競べを見たくてなりません。姉君三姉妹の失踪騒ぎに乗じ屋敷を抜けだすと、そこには名菊「雪見桜」を踏みにじり、選考に不満をわめく、天下のボンボン田沼意知の姿が。めだかの正義に火が点り、やがて将軍さまも巻き込んだ未曾有の大騒動が始まるのでした。文庫書き下ろし「退屈姫君」シリーズ完結篇。


退屈しのぎに、余計な場所に首を突っ込み、結果として田沼と対決する事になるめだか姫のシリーズも、これで最後か。

お付の老女が頑張りすぎて、なかなか大名屋敷の外へ出られず難儀するめだか姫。そこへ父が現れて、嫁入り前の姉、猪、鹿、蝶の三人が失踪したと教えられる。これ幸いとばかりに、姉達を探すという名目で外へ出るめだか姫。しかし、行き先は江戸で評判の変わり菊較べの会場だった。

姉達は事件に巻き込まれたのではなく、どうせ男漁りをしているのだろうと放置したまま、会場で菊較べの花を楽しんでいたところ、田沼のボンボンが難癖つけて暴れる場面に遭遇。やがて菊較べは、田沼家の陰謀も絡んで、将軍様まで巻き込んだ騒動へ。

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退屈姫君 恋に燃える

退屈姫君 恋に燃える (新潮文庫)退屈姫君 恋に燃える (新潮文庫)
(2005/09)
米村 圭伍

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またもや退屈で死にそうだっためだか姫。今回の一大事は、小文五の将棋の弟弟子・拓磨の身分違いの恋。一介の冷飯が大名の末娘に懸想してしまったのだ。「まあ、すてきすてき!」俄然、縁結びに燃える姫君。だが、ここにも田沼意次の魔手が…。家康より拝領の「水無瀬駒」を巡る藩命の掛かった知恵比べ。加えて貞操の危機も。めだか姫はいかにして立ち向かうのか。文庫書き下ろし。


退屈姫君第三弾。題名だけ見れば、不倫するのかと思ってしまう。確かに恋に燃えてはいるのだが、恋に堕ちるのは別の人。退屈で堪らないので、身分差のある二人の恋を成就させるべく燃えるのだ。ちなに、めだか姫は嫁いでいるので、本当は姫じゃなくて正室になっているのだけど。

またしても、悪の権化たる田沼意次が敵となる。この憎らしさが堪らない。息子の田沼意知が完璧に馬鹿息子になっているのは少し可哀想であるが。確かに実績は上げているけれども、汚職を肯定する気にはなれないので悪役で結構。どこかの島国にいる、実績も上げずに汚職だけやりたい放題の政治家と比べたら、はるかに立派なんだけどね。

何か事件が起こると目がキラキラと輝いて喜ぶめだか姫だけじゃなくて、根来くの一やデブ棋士、はては将軍様まで、脇役もキャラ立ちする濃い面々ばかりなのが面白い。美形の棋士拓磨と萌姫の恋、どう転んでも身分が違いすぎで成就するとは思えないのだが、どうなるかは読んでみてのお楽しみ。

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退屈姫君 海を渡る

退屈姫君 海を渡る (新潮文庫)退屈姫君 海を渡る (新潮文庫)
(2004/09)
米村 圭伍

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今日も江戸の上屋敷であくびをかみ殺していためだか姫。そこへ舞い込んだのは、夫である風見藩藩主・時羽直重が失踪、ついでに冷飯食い数人も消えたという大ニュース。姫が直ちに千石船を仕立て、お仙と海上を一路讃岐へ向かってみれば…。お城は六波羅景望なる謎の武士に牛耳られ、風見藩はまさに乗っ取り寸前。殿は何処へ。めだか姫は藩の危機を救えるのか。


退屈姫君の二作目を読む。米村ワールドも、さりげなく他作品とリンクしている。別の話に出てくるじゃじゃ馬姫は、退屈姫君の50年前の物話だった。未読だが、風流冷飯伝ともリンクしているらしい。

田沼の陰謀を見事に阻止した姫だったが、今度は参勤交代で江戸から領内へ戻っている殿が行方不明になったと聞かされて血が騒ぎ出す。大藩である実家に頼んで船を借りると、江戸から四国へ。

またしても田沼の陰謀かと思ったら、思いもよらない敵が相手だった。他の作品で朝廷隠密なんて奇抜な存在が出てきたが、それに負けず劣らず意表を衝かれた。藩を乗っ取ろうと画策する、怪しい力を持つ謎の美男。何故か天守閣で倒れていた、記憶喪失の美女。陰謀を挫く為に姫が思いついたのは、またもや奇想天外な反撃技。

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退屈姫君伝

退屈姫君伝 (新潮文庫)退屈姫君伝 (新潮文庫)
(2002/09)
米村 圭伍

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吹けば飛ぶよな二万五千石の小藩に五十万石の姫君が異例のお輿入れ。そのうえこの姫君、美貌ながら生来のいたずら好きときています。退屈しのぎに屋敷を抜け出し、江戸城下を探検、藩の六不思議の謎解きに血道を上げる日々。ところが、田沼意次も絡んだ陰謀まで探り当てたから、さあ大変。幕府隠密、くノ一、長屋の町人も巻き込み、姫の貞操と藩の命運を賭けた大勝負の始まり始まり。


陸奥磐内藩五十万石国主の末子として産まれためだか姫が、風見藩へ嫁入り。父から縁組を言い渡された当初は、百二万石の前田家か、六十二万石の伊達家か、南国は暑いから島津家、黒田家、細川家、鍋島家は嫌だとか思っていたら、聞いた事も無いような相手が嫁ぎ先。風見藩は、僅か二万五千石の小藩だったのだ。これには姫もちょっとビックリ。しかし、相手が弱小でも我侭言わずにちゃんと嫁いでしまう。しかも、結構気に入っているっぽい。

題名は退屈姫君だが、やる事がなくて退屈していたのは最初だけ。田沼意次が改易を狙って、陰謀を張り巡らしてくるのである。なんとか風見藩を守ろうと、じゃじゃ馬姫が奮闘を始める。田村が相手じゃ退屈している暇なんてありませぬ。

それにしても、田沼意次って悪役に最適で、ある意味、素敵ですな。是非、究極悪代官の称号を贈りたい。悪評の何割かは失脚後、反対派によって捏造されている部分もあるし、政治センスはあったのだから必ずしも悪代官タイプとは言い切れない部分もあるのだが、やはり「奇麗事だけで政治は出来ない」とか「政治には金がかかる」という言い訳は現代の某汚職まみれ大政党を含めて、絶対に認めたくはないので。イメージは典型的悪役タイプなままでOKです。今回はなんとか田沼の陰謀を阻止出来たのだが、勿論、このままでは終わらないのだろう。

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Rくろにくる-prelude

Rくろにくる-prelude (角川コミックス・エース 106-2)Rくろにくる-prelude (角川コミックス・エース 106-2)
(2007/12)
数多 ヒロ

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銀髪の少女との出会い。そして、非日常の扉が開く。


あづまゆきなので、絵柄は文句なし。しかし、内容的には明かされない部分が多すぎで、中途半端なままに終わってしまう。結局、キャラが可愛いだけで意味不明だし。

幼い頃に出会った美少女が再び現れるのだが、その娘と戦っているもう一人は、何故か途中で小さくなってしまう。記憶もなくなり、仕方が無いので家へ連れ帰り面倒を見る事に。最初、パワーを使い果たして大人から小さい子になってしまったのかと思ったが、どうやら戦闘時だけお姉さんに変身するっぽい。

歳を取らない美少女のほうは、同級生として学校まで押しかけてくるのだが、戦っていた相手が小さくなると、同じ人物だとは認識出来ないらしく、この後は二人が出会っても戦闘にはならない。

しかし、第三のキャラが出てきて、こいつとバトルになる。少女が持っているある物を、謎の組織が狙っているらしく……。何で重要な物を持っているのか、それは何に使うのか、それを狙う組織は何なのか、歳をとらない方の少女はどういう役割で存在しているのか、なにもかもが謎に包まれたままで終わってしまった。ストーリーが中途半端なのは、あづまゆきではなくて原作者の責任だろうけど。

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SNOW―Pure white

SNOW―Pure white (角川コミックス・エース)SNOW―Pure white (角川コミックス・エース)
(2003/12)
スタジオメビウスあづま ゆき

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2003年度大人気パソコンゲーム「SNOW」を完全コミック化! ヒロイン・雪月澄乃、旭、しぐれ、桜花たちの、ちょっぴり切ない4つの恋物語が甘酸っぱく広がります。「SNOW」ワールドにコレクターズアイテム決定版登場です! 今日も万年雪が降り積もる龍神村。「彼方ちゃん……お帰りなさい、だよ……」久しぶりにこの地を訪れた彼方を待っていたのは幼なじみの少女、澄乃と見知らぬ幼い少女、桜花であった。彼女らと出会い、彼方の運命はとんでもないことに!!永遠の優しい物語で話題の美少女ゲーム、待望のコミックス登場!! えう~お帰りなさい、だよ~by澄乃 描き下ろし特別篇[Legend]収録!!桜組&コンプ美少女コミックコレクション わらわの白いパンツを見たであろぅ~っ!!


あづまゆきだから買ってみた。原作を全く知らないので読んでいても、よく判らない。一冊だけで終わってしまうから、内容もあまり濃くはないし。ストーリーだけで考えたら、非常に物足りない。どうも、無理やり一冊にしてあるのが駄目みたいだ。角川も、三冊くらいでやらせてあげたら良かったのに。まあ、絵が可愛いければ無問題!

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Glee Green Island

Glee Green Island (まんがタイムきららコミックス)Glee Green Island (まんがタイムきららコミックス)
(2005/11/28)
あづま ゆき

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“あずまゆき”だから、絵柄で買ってしまった。しかし、名前が少し違う。“あづまゆき”? これは誤植か何かか? アマゾン検索と睨めっこする事暫し……。解った! きっと、成人マンガが“あずまゆき”で、一般作品は“あづまゆき”なんだろう。

天空に浮遊する人工島グリーンアイランドが物語の舞台となる、ちょっとSFっぽい近未来設定なのだが、実際には四人の少女のゆるーい日常を描いたコメディだった。天空の城ラピュタで学園物をやってしまった感じだろうか。通常部分と四コマ部分の融合で、無難に面白い作品になってはいるが、もう少し「あずまんが大王」みたいな毒素も欲しかった。

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ツイてるカノジョ

ツイてるカノジョ (1) (角川コミックスドラゴンJr)ツイてるカノジョ (1) (角川コミックスドラゴンJr)
(2005/03/01)
藤真 拓哉雑破 業

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ツイてるカノジョ(2) (カドカワコミックスドラゴンJr)ツイてるカノジョ(2) (カドカワコミックスドラゴンJr)
(2005/10/01)
藤真 拓哉雑破 業

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友達以上恋人未満の幼なじみを裂く突然の死。号泣必至の純愛ファンタジー! 音川七弦と矢薙詠太郎は幼なじみの友達以上恋人未満という微妙な関係。七弦は両思いのおまじないとして持っていたキーホルダーを途落としてしまう。見つけたものの誤って道路に転落した七弦にダンプが迫り…。


全2巻完結。

うーむ。萌えキャラな絵柄でエグイ内容だな。エルフェンリートまでは行かないけど。ヒロインがダンプにはねられて死亡! 今までも、ヒロイン重病とか意識不明とかいろいろあったけど、殺してしまうとは……。病気物みたいにラストで死ぬのはパターンだけど、この話は前半で死んでしまう。

SFでもホラーでもないゆるい日常マンガなので生き返らない。霊媒となる同級生に憑依しつつも、想いを諦めて昇天してしまう。絵は綺麗だけど、ストーリーは盛り上がらないなぁ。それにしても、こんな萌え絵師を使って、なんて残酷な物語を描くのか……。

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新釈 走れメロス 他四篇

新釈 走れメロス 他四篇新釈 走れメロス 他四篇
(2007/03/13)
森見 登美彦

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あの名作が、京の都に甦る!?暴走する恋と友情。若き文士・森見登美彦の近代文学リミックス集!その時、彼の腕を通りすがりの女性が必死で掴み、「ちょっとすいません!」と叫んだ。思わず見返した相手は驚くほどに可憐な乙女であり、目に涙を溜めている。芽野は決して女性に腕を掴まれたぐらいでのぼせ上がるような人間ではないけれども、理由を聞く前から彼女の涙にもらい泣きしていた。(「走れメロス」より)異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意(リスペクト)が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。 山月記/薮の中/走れメロス/桜の森の満開の下/百物語を収録。


他人の褌で相撲を取りやがって……。そう思いながら読み始めたものの、ちょっと似ていたり、似ていなかったり、すごくふざけた内容に変貌していたりして、これはこれで面白い。特徴的な森見ワールドが展開されている。全て別個の話のようでありながら、登場人物や背景設定が微妙に繋がっているので、思わず読み返してしまった。

やはり表題のメロスが素晴らしい。本物とはかけ離れたダメ男なメロスが良い味出しています。こんなのもう、メロスじゃないや(笑)。

文学史に残る作品を、現代風に、かつゲテモノ風味にアレンジ。何度も同じ手を使ったら萎えるかもしれないけど、この一作だけで終わるならば良いんじゃないでしょうか。

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クジラの彼

クジラの彼クジラの彼
(2007/02)
有川 浩

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「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。そこで出会った冬原は潜水艦乗りだった。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんな彼とのレンアイには、いつも大きな海が横たわる。恋愛小説作品集。


全部が全部、自衛隊ネタで、しかもベタベタな恋愛物だったとは……。短編集だから単独でも読めるが、『空の中』と『海の底』をすでに読了している事が前提条件だ。先の二作を読んでいないと、きっとこの本の価値は半減してしまう。

それにしても、『空の中』と『海の底』の人々が障害を見事に乗り越えて幸せを掴んでいるのを見ると、うそ臭いご都合主義な話に思える。決して貶している訳ではない。現実世界の恋愛はあまりにも糞喰らえ! なので、せめて架空の物語ではハリウッド的なハッピーエンドが用意されていても、バチは当たらないんじゃないかと思う。

約一名、糞女も出てくるが、全作品に絶滅寸前級の女性が出てきて微笑ましい。こういうのを素直に喜ぶには体中が痒くなるほど暗黒面に染まってしまった我が身ではあるが、読後感は悪くなかった。個人的にはファイター・パイロットな人のツンデレが最強に萌えます!

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レインツリーの国

レインツリーの国レインツリーの国
(2006/09/28)
有川 浩

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きっかけは「忘れられない本」そこから始まったメールの交換。あなたを想う。心が揺れる。でも、会うことはできません。ごめんなさい。かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった―。青春恋愛小説に、新スタンダード。


図書館シリーズで出てきた本が独立して登場です。「図書館内乱」においてメディア良化委員会の陰謀で、あやうく焚書坑儒に憂き目に遭うところだった問題の書物である。

メールでのやり取り部分が、読んでいてむず痒くなってくる。二人ともクサイ。男のほうが押し強すぎで、ちょっと暑苦しかった。まあ、このくらい果敢に攻め込む人間じゃないと幸せは掴めないのかもしれないが。ヒロインが障害を抱え、その事が文字通り「障害」として二人に圧し掛かって来る訳ですが……。

ところで、この話はヒロインが「フェアリーランド」という物語を読んで、感想をネット上に掲載していたところから物語が始まるのだが、ひょっとしてコレも後から書こうとか思ってないだろうな? 「図書館内乱」の作中小説として登場する「レインツリーの国」の中で登場する「フェアリーランド」、果たして実際に登場するか否か!?

追記
どうやら「フェアリーランド」は、笹本祐一の「妖精作戦」を元にしているらしい。

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火薬と愛の星

火薬と愛の星火薬と愛の星
(2003/09)
森 健

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第46回群像新人文学賞受賞作。
・なるほど、20年後の『風の歌を聴け』はこうか――選考委員 加藤典洋氏
・この作者は「新しい人」なのかもしれないと思った。――選考委員 高橋源一郎氏

この作品には、読んでいてところどころ、おっというような光る個所がある。いわゆる女たらし系の若い男が、いろんな女性をナンパしつつ、1人の恋人に出会ってここで「死のう」と思うという、『童話100万回生きたねこ』を下敷きにした小説だが、その最後の恋人との出会いが語られず、手で隠されているところ、しかし別の形で小説に現れているところ、そういうところに熱さとともに冷静さをひめた小説家の資質を感じた。――選考委員 加藤典洋氏(選評より)


第46回群像新人文学賞受賞作。

なんというか物語に引き込むだけの力量はあるんだけども技巧的なテクに走りすぎていてこれで「なるほど、二十年後の『風邪の歌を聴け』はこうか」などと選考委員に絶賛されるとなおさらそれは村上春樹に失礼なんじゃないの天才とその辺に転がっている才とを同一視する程に貴方は高みにいるのですかと加藤典洋をなじりたくもなりさらに現代文学版『百万回生きたねこ』なんて猫に失礼だと思うほどの褒めちぎりは一体全体売ろうかなという魂胆見え見えで商魂ここまで至れりといった感でどうも関心しないそんな感じのげんなりとした感想を抱いてしまう結構疲れる作品で普通の恋愛小説じゃなくてかなり壊れた部類なんだけど最近はこういうのが流行なんですか読者も選考委員も新しいものがすきなのかどうかは不明だけど新しいというよりは奇をてらいすぎた物や少しでも話題性のあるものが作品それ自体の完成度よりも重視されてないかと勘繰りたくもなる例えば女子高生作家の話題作とかさ。

もっと句読点を使って下さい! 非常に読みづらいよ。読んで疲れます。頭、壊れます。僅か15ページ目で投げたくなった。最後まで頑張った自分を褒めてあげたい。

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生き方―人間として一番大切なこと

生き方―人間として一番大切なこと生き方―人間として一番大切なこと
(2004/07)
稲盛 和夫

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人間として正しい生き方を志し、ひたすら貫きつづける。それが、いま私たちにもっとも求められている-。混迷の時代に打ち込む、「生き方」という一本の杭。京セラとKDDIを創業した著者が語りつくす、人生哲学の集大成。


いろいろと迷いのある時期に購入した一冊。ちょっと宗教っぽい一面も漂っているので、拒否反応を起こす方がいるやも知れませぬ。私は、成功は失敗からでなく、成功からしか学べないと思っているので、社会的に成功しているとみなされている人々の体験記や書物は結構読んでしまいます。京セラとKDDを創業した男の生き様。なかなか格好良いです。

結局、心の葛藤の解決にはならなかったのですが、読んでも意味が無かったかといえば、何がしか、目に見えないものが自分に染みこんだ感じ。プチ洗脳疑惑(笑)。

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宝卿院響様とキケンな婚約者

宝卿院響様とキケンな婚約者 (パンプキンオリジナル)宝卿院響様とキケンな婚約者 (パンプキンオリジナル)
(2005/04)
月下 さがの

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宝卿院財閥総帥の跡取り息子である響と白金グループ総裁の一人娘である真織とは、幼なじみであり、親同士が決めた婚約者同士。いきなり響の前に現れた真織は、「私もここで響様と一緒に暮らしますわ!」…と許嫁としての当然の権利を主張し、なし崩し的に宝卿院家に住み着いてしまう。お坊ちゃま育ちのせいかおっとりしていて押しに弱い響が、お嬢様育ちのためにわがままで押しの強い真織にかなうはずもない。さらに女性に対する免疫もない響の身を案じ、彼の身を守ることを至上の喜びとするSPたちは一計を案じた。それは、女性に対する免疫を響につけさせることだった。


表紙のツインテールに釣られてしまった。財閥の御曹司を狙う身内と、彼を守るSP。そして、突如押しかけてきた、許婚の我がままお嬢様。

文章はそんなに下手でもないけれども、不在にしている親に代わって会社の運営を任されている息子を狙い、暗殺者が侵入しまくりというのは……。普通、外遊中の親を狙うよね? そして、暗殺者を送り込むような身内は、反撃してこの世から消し去るよね?

許婚側に雇われている最強の殺し屋が暴走しまくるのも痛い。色々な意味において突っ込み弱いのだが、リアル女性が書いているので、お茶を濁す感じになっているのは仕方無いか!? お嬢様のイラストは素晴らしい。

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超魔球スッポぬけ!

超魔球スッポぬけ!超魔球スッポぬけ!
(2007/04)
朱川 湊人

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なんか題名がいつもの路線と違う……。表紙も妙なマンガかラノベみたいだし、一体、どんな小説を出してきたのかと思いきや、これは小説ではなくてエッセイだった。題名通りに、本当にスッポ抜けていて、なんだか朱川湊人らしからぬユルユルな内容だが、面白さを追求した割りには、どうもイマイチな気がする。(普通くらいには面白いけど。)

作家って、小説が面白いタイプとエッセイのほうが面白いタイプに分かれていて、両方面白い人は少ない気がする。(無論、両方面白くないなんて人は論外!)そして、朱川湊人は前者。絶対に小説のほうが面白い。面白く書こうとしてネタに走ってはいるものの、やはりエッセイに関しては、原田宗典には及ばない。まぁ、この作家の意外な面が覗けたのは良かった。

それにしても、出てきた時から結構、完成度が高かったけど、デビューするまでに相当苦労している様で……。適当に書いたラノベでデビューする男子高校生がいたり、訳判らん文章作法無視な駄文でデビューする女子高生や女子中学生がいたりするのに、朱川湊人が作家になるべく会社を辞めてから8年間もデビュー出来ないのを考えると、作家になるのも運なのかと思ってしまう。もっとも、ペラいままで運良くデビューしてしまった人の大半はすぐに消え去るので、ずっと生き残れる実力派としてデビューするための準備期間だと考えれば、一概に運が悪いとは言い切れないのかもしれない。

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いっぺんさん

いっぺんさん (いっぺんさん)いっぺんさん (いっぺんさん)
(2007/08/17)
朱川 湊人

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<直木賞作家が描く命と友情と小さな奇跡の物語>『花まんま』で直木賞を受賞し、ノスタルジックホラーの旗手として多くのファンを魅了する朱川湊人氏が、ほぼ一年ぶりに刊行する待望の短編集。いっぺんしか願いを叶えない神様を探しに友人と山に向った少年は神様を見つけることができるのか、そして、その後友人に起きた悲しい出来事に対してとった少年の行動とは……。感動の作品「いっぺんさん」はじめ、鳥のおみくじの手伝いをする少年と鳥使いの老人、ヤマガラのチュンスケとの交流を描く「小さなふしぎ」、田舎に帰った作家が海岸で出会った女の因縁話「磯幽霊」など、ノスタルジーと恐怖が融和した朱川ワールド八編です。


不思議な話、ちょっと気味悪い話が盛り沢山の短編集。少し不条理系の話も入っているのだが、この系統の物語を書く他の作者と違って、後味が悪くて嫌な感じが残る事は少ない。舞台設定を過去に遡る事で、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しているからだろうか。不幸な結末を迎えてしまう話でも、ノワール小説やホラー小説を書いている作家の作品を読んだ後みたいな胃のむかつきは残らない。冒頭にある表題作「いっぺんさん」と、一番最後にある「八十八姫」が秀逸。

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