ザ・万遊記

ザ・万遊記ザ・万遊記
(2010/04/23)
万城目 学

商品詳細を見る

万城目学が、世界を日本を駆けめぐる。北京で五輪を堪能し、ロンドンでサッカーの醍醐味を味わい、バルセロナで不遜にもピカソに共感!?全国の湯治場でアキレス腱のリハビリに励み、国会議事堂で大物代議士をちらり見する…。世界のあちらこちらでの驚きや感動を綴ったエッセイ集。


うーん……。小説が面白すぎるので、比較するとエッセイは地味だなぁ。はじけ具合が足りないし、当然、鹿男や式神やマドレーヌ夫人なんかは出てこない。たまに不思議系のエッセイが混じっているかと思ったら、森見登美彦が出てきたりするけど。

会社を辞めたり、金が無くなって来たので簿記検定を受け始めたら小説も受賞してしまい無駄になったり、アキレス腱を切ったりと、いろいろ波乱万丈人生ではあるけれども、エッセイとしては普通。どちらかというと、エッセイを楽しむというよりも、ファンとして楽しむための本だった。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサーサイト

かのこちゃんとマドレーヌ夫人(ちくまプリマー新書128)

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
(2010/01/27)
万城目 学

商品詳細を見る

かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。マドレーヌ夫人は外国語を話す優雅な猫。その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。


第143回直木賞候補作。

マドレーヌ夫人って何者なのかと思ったら、猫なのか。外国語を話す猫という設定だけど、この外国語というのは犬語の事である。かのこちゃんの家で飼われている老犬と出会い、種族の壁を乗り越えて夫人に納まっている。

ホルモーや鹿男と比べたら、不思議成分は少なめだけど、ほのぼの系で楽しい。かのこちゃんの父親が鹿と話せるという設定なのだけど、鹿男と繋がってる?

指を吸わなくなった途端、世界が急激に広がって行くかのこちゃんの覚醒が面白い。意味もよく分からないままに、「刎頸の友」なんて言葉を小学一年生が覚えて使うのは怖いけど。こんなの、大人でも知らない人いるだろ? 読める? 意味は?→刎頸の友

うんこ茶柱は笑ったけど、成長したら、きっと黒歴史と化す事だろう。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
(2006/08/01)
西尾 維新大場 つぐみ

商品詳細を見る

あなたはLの伝説を見る! 「週刊少年ジャンプ」で大人気を博した“予測不可能”なサスペンス漫画が、待望のノベライズ! 原作の大場・小畑、両先生が熱望した、ノベル界で最も熱い西尾維新先生が描く完全オリジナルストーリー。


戯言シリーズすら全巻揃っていないのに何でこれがあるのか不思議だが、図書館で見つけたから借りてみた。

デスノートのノベライズという事になっているが、そのまま小説にしたのではなく、本編以前の物語なので、これは単なる派生作品だと思う。しかも、ノートが出てこないからデスノートじゃなくてただのデス……。死神すら出ないけど、死神的要素は一部出てくるので。

それにしても、連続殺人犯だけでなくFBI捜査官の南空ナオミ、そしてLさえも時系列が異なる場所においては鬼籍に入っているので、この物語で活躍しても微妙だよなぁ。

かなり大胆かつ強引なミスリードがあるけれども、西尾維新に拒絶反応が無いなら、それなりに楽しめるかもしれない。キャッチは『Lの伝説(ノート)であり、僕の遺書(ノート)』となっているが、Lはほとんど活躍せず、南空ナオミだけが頑張っている感じなのが微妙なところ。キラ様は出てこないので、キラ派にとってはどうでもいい物語である。

連続殺人鬼は現場に藁人形を残しているのだが、密室トリックを解き明かす時のサプライズは全くなかった。せめて、現場にゴンドラを残すウィリアム・カッツの「マンハッタン連続殺人」クオリティで仕上げて欲しいところ。

ヲタ臭剥き出しで「赤ずきんチャチャ」を語る場面はお遊びが過ぎると思う。デスノート関連作品としての完成度は低いので、デスノートが好きで西尾維新が嫌いな人は敬遠した方がよろしい。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ひと晩5冊の本が速読できる方法(KAWADE夢新書246)

ひと晩5冊の本が速読できる方法 (KAWADE夢新書)ひと晩5冊の本が速読できる方法 (KAWADE夢新書)
(2002/05)
橘 遵

商品詳細を見る

いくら速く本を読むことができても、内容を大雑把につかむだけでは役立たない。脳科学と認知心理学の成果に基づくSP式は、正確な理解、詳細な知識を求められるビジネスや受験で大いに威力を発揮している。人生に成功をもたらす、この速読ノウハウを初級から上級まで、あますことなく伝授する。


胡散臭い書名がついているけれども、中身はそれほどトンデモな事が書いてある訳でもなく、結構普通だった。しかし、知る事と出来る事の間には相当の隔たりがあって、言われてすぐ出来るようになる位ならば、最初からこんな物を読む必要は無い訳で……。

書いてある通りの事をすぐ実行出来る人なら、確かに5冊位は読めるかもしれない。しかし、普通の人が読んでも、5冊読める能力はゲット出来ないと思う(笑)。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

起業の着眼点(PHP新書400)

起業の着眼点 (PHP新書)起業の着眼点 (PHP新書)
(2006/05)
邱 永漢

商品詳細を見る

バブルがはじけて十七年。戦後日本経済を支えた年功序列賃金や終身雇用制が影をひそめ、転職や脱サラをしたり、あるいは退職金を元手に起業を試みる人が増えている。本書は、創業・起業を何十と繰り返してきた著者が、起業を試みる人たちに贈る50のアドバイス。起業を成功させるには、努力することも必要だが、それ以上に、お金の儲かる仕事を見つけることが大切なポイント。時代が変わると儲かる商売も変わる。起業とは社会の変化を見きわめて、新しい「お金の通り路」を発見することなのである。


PHP新書が出始めた頃と比べたら、随分といい加減な本も増えてきたし、ちょっと字も大きく内容スカスカなんじゃないかと心配したが、意外に読める内容だった。とりあえず、著書の中身が宣伝だらけの大前氏や、オカルト話ばかりする船井氏よりは、よほど中身があると思う。

実は、お金儲けシリーズ全六巻の三冊目らしいのだが、順番に読まなくても大丈夫。独立した内容だから単品で読める。ごく当たり前の事しか書いてないのだが、その基本を疎かにしている人が多いので、起業するならば押さえておいたほうが良い。無論、社畜のまま過ごすであろう大多数の人にも役立つ内容。日本はもう落ち目だから、一旗揚げるならば、他所の国に行ったほうが良いかもしれないけど。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

書店繁盛記

書店繁盛記書店繁盛記
(2006/09)
田口 久美子

商品詳細を見る

本屋さんの棚には、私たちの未来がつまっている-。書店の店頭で日々奮闘する若い書店員たちの「右往左往」を書きとめた一冊。本屋さんの事件簿、大型書店オープンまでの道のりなど、書店の裏話が満載。


ベテラン書店員が語る、本を売る現場の状況。業界ネタあり、暴露話あり、たまには愚痴もあり!? 外側からではわからない本屋の喜怒哀楽が興味深い。しかし、出版業界を考えるための書ではなく、単にベテラン書店員が書いたエッセイのようなものだと考えたほうがよろしい。読み物としては面白いが主観が多すぎるので……。

冒頭からいきなりのアマゾン攻撃。某書を意図的に販売拒否しているという疑惑だが、アマゾンが政治的な思惑で販売拒否をしたりするだろうか? アダルトグッズからメイド服、ローゼンメイデンのプーリップ人形まで売ってしまう節操の無さで、あえて売れるはずの本を封印するという見方のほうが疑問。他にも品切れになったままの書籍はいくらでもあるし、社員がデータを見落として欠品が続いていただけじゃないのか? 新品が買えなくて、古書が高いというが、古書を売っているのはアマゾンじゃなくて、古書店かセドリ狙いのボッタクリ個人商店ですからね。

ネットで客が検索する在庫と実在庫が合わないために起こるクレームは問題外。ネットをビジネスに使うならば、当然、在庫はリアルタイムで連動させるべきであるし、それが出来ないのならば使うべきではない。ネットの客は、普通の客以上にシビアである。万引き等は後付けの理由にすぎず、単なる言い訳にすぎない。在庫管理が出来ないのであれば、在庫冊数は表示させるべきではないだろう。在庫が見つからない場合対応の仕方も、本書を読む限りでは拙い。これではクレーム化しても当然である。

随所に、クレーム化しそうな言い様。開き直りも散見。確かに、どうしようもないキティなクレーマーも多々登場してはいるけれども、店内で暴力事件が発生しているのに誠心誠意対応していないのは問題。アメリカだと恐ろしい事になるかもしれない。暴力事件が発生したのはホテル側の管理能力ミスだと責任が問われて、数百億円規模の集団訴訟になったりしているからね。客からの電話を店側で勝手に切るのもどうかと思う。

本を買ったら中身が違ったというクレーム事例では、自店舗在庫はちょっと潰れている。他店に在庫があったので取りに行って来いという客に対して、

『はい、はい、あなたは正しい、店員に正義の命令を下すのはさぞ快感でしょう』


とは、何たる言い様! 舐めているとしか思えない。給料が安い職種だからストレス溜まっているのか? 他の小売なら、飛行機や新幹線で届ける破目になったりするクレームもあると言うのに。客が優しくないにしても、この態度は販売員として問題だろう。きっと、競争が激しい業界ならもっと真摯に対応している。某古書店でも、不手際があった時、私の自宅まで直接届けようとしてくれた。私は優しい客なので、取りに行ってあげたけど。

接客関連の暴露話は書かないほうが良かったと思う。キティ相手はともかく、自らに落ち度が無いのに被害を被った客に関しては、もっと真摯に対応する事が望まれる。

クレーム対応の拙さはここまでにして。

苦戦するリアル書店、躍進するネット書店。様々な問題点が浮上して来るが、欲しい本が欲しい時に手に入らないというのも理由のひとつ。殿様商売かと思うような出版社、的確に流通させない取次、上手くさばけない客注。上流から下流まで構造上の問題が生じている。これも再販制度の弊害か!? 自由競争を生き抜く他業種では、とうに解決されている事ばかりではないか!? 業界全体で改革を断行しなければ、このままアマゾンや新古書店が肥え太るばかりだろう。

買いに行っても欲しい本が無い、事情により客注対応も悪いリアル書店。
検索するだけで入手できる、しかも1500円超えると送料無料のアマゾン。
絶版品切れも運がよければ入手でき、しかも安い新古書店。

これは、厳しい戦いになりそうだ。小規模書店が淘汰されるのは仕方が無いし、それが正しくないというのならばアングロサクソン型資本主義自体を否定して行かねばならないだろう。しかし、たやすく入手出来ない専門書を網羅した大型書店まで危機に瀕しているのは、やはり辛いものがある。再販制度の撤廃問題も、まともに本を読まない人(マンガ、ラノベ、ベストセラーあたりしか読まない人含む)にはさほど痛くないだろうが、本当に本が読みたい人にはダメージが大きそうだしなぁ。

再販制度という特権に守られて、まともに努力もせず現場や作家達から搾取しまくり、さほど能力も無い大手社員が数千万円も貰う一方、奴隷状態の底辺作家が餓死したり、まともな原稿料も貰えない現状を考えると、もうこのシステムは維持しなくても良いような気がするけどね。

いろいろと書いたけど、業界話としても、読み物としても申し分無く面白い。トイレに引き篭もる花子さんキティには笑った。書店に限らず、あらゆる場所でキティが増殖しているから、運悪く絡まれて餌食になっても、書店員はキレたりせずに上手く切り抜けるスキルを磨いて頑張って欲しい。営業時間延長と社員減少で労働条件が過酷になっているかもしれないけど、他の小売ではそれが常識ですからね。朝から晩までで帰宅出来るだけでも恵まれています。これはもう、日本が法治国家にならないと改善不可能だと思う。ILOさえジャパンマネーで飼い慣らされている現状、日本の労働者は今後も厳しい冬の時代が続くだろう。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
(2006/04/28)
スティーヴン・レヴィットスティーヴン・ダブナー

商品詳細を見る

1990年代、米国では若者による凶悪犯罪が激増するとの予測が広がった。だが、実際には米国内のどこでも、あらゆる種類の犯罪が減った。好景気、銃規制、取り締まり強化などの理由が指摘されたが、著者は73年の「ロー対ウェイド裁判」によって、中絶が合法化されたことこそ真の理由と主張する。家庭環境の悪い子供はそうでない子供に比べて罪を犯す可能性がずっと高い。裁判の結果を受け、貧しい未成年の女性が中絶に走ったことで、犯罪予備軍が劇的に縮小したと解説する。


データを駆使し、裏読みまでしつつ、世の中のカラクリに迫る奇書? ちょっと間違えたらトンデモ本。ある意味、本当にヤバイ本である。それにしても、読み進めるほど、人間の卑しさが露になってきて辟易する。題材としては興味深いが、世界中インチキ野郎ばかりでウンザリする。やはり、情報と、情報を正しく読み取る目は重要ですな。

世の中には数多くの嘘が溢れているが、少し脳味噌を動かすだけで見えてくる事実も意外に多い。米国で犯罪が減少した理由、相撲に見られる不自然な数字、名前による勝ち組負け組の差異。題材と切り口は過激だが、とても興味深い。

後半、名前で高級低俗比較、ランキングまで出しているが、どこぞのエセ知識人が出した『<子>のつく名前の女の子は頭がいい』とかいうトンデモ本とは大違い。日本人も子供に悪魔とか騎士(ないと)とかつけたがる電波な親がいるけれども、米国にもうんこ頭とかオレンジゼリー、ルーザー(負け犬)なんてつける馬鹿親がいるとは(笑)。ちなみに、負け犬は見事、勝ち組に。ウィナー(勝者)なお兄さんは負け組となった模様。……名前と逆じゃないか!


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

おまかせ! さやなのもえろ部

おまかせ!さやなのもえろ部 (電撃コミックス)おまかせ!さやなのもえろ部 (電撃コミックス)
(2007/12/17)
水兵 きき

商品詳細を見る


お手伝い部は何でも依頼をこなすのだが、幼なじみお姉さんとさやなの二人だけ。危ない依頼ばかり舞い込んできて、さらに顧問の先生に名前も変えられてしまい、もえろ部に! 水兵きき作品だから、燃えろ部や萌えろ部ではなくて萌エロ部といった感じで、少年誌の限界までエロス。言論弾圧改正法案が可決されたら読めなくなるレベル。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

OH!MYメイド

OH!MYメイド (カルト・コミックス X-kidsセレクション)OH!MYメイド (カルト・コミックス X-kidsセレクション)
(2005/07/28)
樹 要

商品詳細を見る

お屋敷で働く胡都は、男の子だけとメイドの格好をさせられている。それは主である志貴のせい。気まぐれや、戯れのようにしか自分に触れず、深い繋がりを求めない志貴に自信の無くなった胡都は、少しずつ志貴を避けるようになり――。表題作のメイドシリーズのほか、魔法使いの青鷺と、虎だった雪白の恋物語を描いたシリーズを収録。ポップ&スィートLOVEが満載!


またしても……。どこの国だかわからないけれども(多分、異世界)、中華風なメイドでせっかくいい感じだったのに、またしても男でした。むぅ、思いっきり BLじゃないか。全員、女にしか見えないから、まあいいか。腐女子なら悦ぶシチュである。衣装は抜群に良い。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

少年ヒロイン

少年ヒロイン (アクアコミックス)少年ヒロイン (アクアコミックス)
(2003/11/12)
星逢 ひろ

商品詳細を見る

大人になったら、こんな気持ちも忘れてしまうのかな?少年たちの汚れなき悪戯…。ピュアなハートを失わない大人の貴女に読んで欲しい傑作集。


やぶうち優の「少女少年」みたいなのを想像していたのだが、これがまた見事に期待を裏切って、BLマンガだった……。

新城カズマ(著)『ライトノベル「超」入門』によりますと、マンガが三種類に分類されておりまして、まずは男の子用マンガ、女の子用マンガ、そして最後に腐女子用マンガ……。何ですか? 腐女子用って(笑)。要するに、こういう路線という事ですか。

星逢ひろ(この作者ね)というのは、その筋の人の間では有名な●●●●●作家らしい。知らないから、また地雷踏んでしまったのである。はい、売却確定デス。でも、BL属性を保持している腐女子ウケは良さそうな一冊である。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

謎部のアレ。

謎部のアレ。 (1) (まんがタイムKRコミックス)謎部のアレ。 (1) (まんがタイムKRコミックス)
(2008/07/28)
友吉

商品詳細を見る

宇宙人にキャトられてみたいと語るなゆた、常識人のフリして全然マトモじゃないまきの、狙いすました萌えキャラのもえみと、ハジケすぎのキャラたち。シュールギャグに萌え系ギャグが核融合、これぞ友吉ワールドです!?


思いっきり『涼宮ハルヒの憂鬱』をパクったような表紙で、多少はデザインが違うとはいえ、制服まで県立北高校に似ている。キャラまで少しだけ似せているにしては、金髪ツインテールの娘が浮いているけど。

高校に進学した秋月まきのは、謎部という謎の部活動に興味を示す春野なゆたに連れて行かれ、勝手に入部させられてしまう。部室に行くと、いきなり宇宙人グレイみたいなマスクを被った怪しすぎる人がいて、部室の中に入ると、謎部の部長、冬川のぞみが怪獣に喰われかけた格好で待ち構えていた。

宇宙人グレイになっていた夏帆もえみは部員ではないので、部室に常駐はしていないようである。たった3人で謎の部活動が始まるのだが、宇宙人を呼んだり(もちろん来ない)、沖縄までUMAを捜しに行ったり、謎な事ばかりしている。沖縄には顧問の長谷川ゆうこ先生もついて行くのだが、素手でハブを倒したりするから、この人も謎すぎる。

途中から夏帆もえみも正式に入部してくるが、みんなで夏帆もえみに萌えて可愛がるだけのマンガになっているじゃないか。変人だらけの謎部で、秋月まきのだけが唯一まともだったのだが、夏帆もえみが入部してからは百合に目覚めておかしくなってしまう。

途中から謎部の謎が激減して、美味しいところは全部、夏帆もえみが持って行ってしまう感じのマンガだった。謎部最大の謎は、永久に2巻が出ないのに、1巻と書かれている点である。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

大人のための文章教室(講談社現代新書1738)

大人のための文章教室 (講談社現代新書)大人のための文章教室 (講談社現代新書)
(2004/10/19)
清水 義範

商品詳細を見る

ここで私の言う大人とは、世間一般の普通の大人である。サラリーマンや、事業主や、職人や、公務員や、OLや、主婦や、とにかくそういう、いろんな大人全般である。そういう人たちは、文筆業をなりわいとしているわけではないのだが、でも、文章を書くことと無縁ではない。普通に大人をやっていれば、様々の局面で、ひとに読まれる文章を書くことになるものである。(中略) 私がここに始める文章教室は、そういう文章を、どうすればうまく書けるようになるんだろう、という考察の場である。私なりに、様々の心がけや、技巧や、裏技を考案していこうと思っている。


文章力を上達させるために図書館から借りてきた。なかなか役にたつ。その割には下手糞なままじゃないか! という突っ込みは無しでお願いします(笑)。別にプロじゃないので(汗)。もちろん、内容が無い様という状態ではお話にならないのだが、ある程度の文章テクニックも必要なのだと納得。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

現代小説のレッスン(講談社現代新書1791)

現代小説のレッスン現代小説のレッスン
(2005/06/17)
石川 忠司

商品詳細を見る

村上龍の描写力、保坂和志の孤独、「海辺のカフカ」の新しさ、舞城王太郎の全能感-。文字界をリードする作家たちの成功と失敗を、気鋭の評論家が抉り出す。異色の文学入門誕生!


日本語はペラいと断じる著者の文芸批評。確かに最近ペラくなった講談社現代新書には似つかわしくない高尚な文章。一瞬、間違えて岩波新書を借りてきたのかと思う程。

しかし、所詮は他人の褌で相撲と取っているだけ。作家が創り上げた作品を、後付けの理由で論評しているだけにすぎない。何より、日本語はペラいとする論理構成が不十分すぎる。中国語との比較しかされていないが、表意文字より表音文字が劣るならば、欧米諸国言語はさらにペラい筈ですな。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

紗央里ちゃんの家

紗央里ちゃんの家紗央里ちゃんの家
(2006/11)
矢部 嵩

商品詳細を見る

叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと知らされた。小学五年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕もエプロンも真っ赤に染まり、変な臭いが充満していて、叔母夫婦に対する疑念は高まるけれど、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、何を訊いてもはぐらかされるばかり。洗面所の床から、ひからびた指の欠片を見つけた僕は、こっそり捜索をはじめるが…。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。


第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

選考委員がかなりヨイショしているのにもかかわらず大賞受賞作ではない点で怪しいと思ったのだが、やはり今一歩という感じであった。

お祖母ちゃんが何ヶ月も前に死んだと知らされるのだが、辿り着いた紗央里ちゃんの家にいる叔母さんは血塗れで玄関に現れるし、叔父さんも変だし、お爺さんも変だし、紗央里ちゃんは行方不明になっている。家の中は腐臭が充満しているし、冒頭から殺人事件の予感が漂います。この辺りまでは良いのだが、少年が転がっている指を見つけた後が気味悪い。恐らく殺されたであろう祖母か紗央里らしき人間のパーツを探し出す事に没頭してしまうのだ。

やがて、真相が明らかになるのだが、最後の最後で衝撃の結末が用意されているのだろうと思って期待していたら……。ものすごくヘタレで凡庸な結末に、逆の意味で衝撃を受けてしまった。何だよ、最後にサプライズが全く用意されていないではないか!!

結局、登場人物全員がキ印だったというオチでFA。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ホッグ連続殺人

ホッグ連続殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ホッグ連続殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2005/01)
ウィリアム・L. デアンドリア

商品詳細を見る

雪に閉ざされたニューヨーク州スパータの町は、殺人鬼HOGの凶行に震え上がった。彼は被害者を選ばない。手口も選ばない。不可能としか思えない状況でも、確実に獲物をとらえる。そして巧妙に事故や自殺に見せかけたうえで、声明文を送りつけるのだ。署名はHOG―このおそるべき連続殺人事件解決のため、天才犯罪研究家ニッコロウ・ベネデッティ教授が乗り出した!アメリカ探偵作家クラブ賞に輝く本格推理の傑作。


謎解きが苦手なのと、落ち度の無い小市民がどこかのキ印に無為に殺されていくのが憂鬱なので、推理小説はあんまり読まないのだが、これは面白かった。絶対に不可能としか思えないような連続殺人が起こるのだが、読み進めるにつれて、本当は誰も殺されていないのではないかと混乱してくる。しかし中程まで読み進めると、今まさに殺人犯が犯行に及ぼうとする場面が出てきて……。

実はこれ、長門有希の100冊という企画に含まれていたもの。長門有希がいなければ、きっと手に取る事などなかったと思う。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

頭の中の猫の飼い方

頭の中の猫の飼い方頭の中の猫の飼い方
(2002/09)
鷹音 美緒

商品詳細を見る

「ネコ岩の下の猫を掘り出してはいけない」。突然パソコンに映し出された謎のメッセージ。あくる日、ゑい子の頭の中には猫が棲みついていた。幻覚か?現実か?「猫と暮らす」「猫の人語発話についての研究序説」「続・猫の人語発話についての研究序説」の三部作で「頭の中の猫」の謎に迫るエンターテイメント哲学小説。


ストーリー自体はホラーっぽいのだが、怖くはなかった。突然、画面に表示された「ネコ岩の下の猫を掘り出してはいけない」という文字。その後、主人公の女性は新車を届けるアルバイトで、駐車スペースにある岩が邪魔だから掘り起こすよう納入先の男から言われるのである。

岩を掘ってみると、それは猫の形をしており、その下には猫が埋まっていた! しかも、その猫が動き出すのである。埋まっていたのに動くなんて、どう考えてもまともな存在ではないのに、彼女は猫を連れ帰ってしまう。

翌日になるとその猫は骨だけになっており、頭の中に居場所を移していた。その後、頭の中に住む奇妙な姿の猫が増え始め、猫の世話で日常生活に支障をきたし始めた彼女は、この現象を解明しようとするのだが……。

ホラーになりそうでならない、中途半端な感じの小説だった。オカルト要素も多少はあるが、盛り上がらないまま話が終わるのは惜しい。これは「エンターテイメント哲学小説」という事になっているのだが、もっと哲学的に色々と深読みしなければいけないの?


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

あした咲く蕾

あした咲く蕾あした咲く蕾
(2009/08)
朱川 湊人

商品詳細を見る

「赦されること」と「受け入れられること」それがこの世の中で、一番うつくしいことだと思いませんか。世界一、うつくしい物語。


少し不思議な能力を持っていたり、不思議体験をしてしまう人々の話が七編入った短編集。

いきなり、表題作にしてやられる。主人公がまだ子供だった頃、綺麗なおばさんが持つ不思議な力を見せられる。それは、生命を再生させるという特殊能力だったのだが、無尽蔵に湧き出てくるものではなく、自分が持っている力を分け与えるというものだった。つまり、使えば自分の寿命が減ってしまう訳で……。こんな能力は、あっても使えないし、あまり欲しくないよなぁ。この設定の時点で、すでに結末は見えたも同然だったのだが、オチにしてやられた!

他にも、雨の日にだけ他人の心の声が聞こえてしまう少女や、百年くらい使っている中華鍋が特殊能力を持っていたりと、面白い。後半の短編になるにつれ、不思議成分が減少し、何処かでありそうな、常識の範囲に収まる物語になる。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

マリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士

マリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士マリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士
(1997/05/23)
PlayStation

商品詳細を見る

原因不明の不具合により、ゲームが進まない。一定条件を満たすと出現するミニゲームがあるのだけど、それが発生すると、何故か100%フリーズしてしまう件。すでにプレステのソニー・タイマーが発動してご臨終なので、プレステ2を使っているというのも、原因として考えられるのだが……。

ほぼ攻略不可能となり中断していたのだが、奇跡的にフリーズする部分を乗り越える事が出来たので、なんとかクリア出来た。終わってみれば、これは良作だったのかもしれない。PS時代でこのクオリティは、なかなか優れものなのでは? あまり長くかからず、サックリ終わってくれるのも良い。

ところで、マリーはなんで卒業もさせて貰えないほど成績が悪かったのか謎である。ほぼ何もしなくても、卒業条件は数日で満たしてしまう。これはバッドエンドを見るほうが難しい(笑)。とりあえず、フリーズしまくるので、ラスボスっぽい魔物を倒すENDしか見ずに終了という事になってしまったが……。

最終的に微妙評価なのは、99.9%フリーズで苦戦しまくったから。


評価:★★★


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

フライトプラン

フライトプラン [DVD]フライトプラン [DVD]
(2006/05/24)
ジョディ・フォスターショーン・ビーン

商品詳細を見る

ジョディ・フォスター演じる航空機設計士が、史上最大の旅客機で忽然と消えてしまった娘を取り戻すため、ひとりで戦いを挑むサスペンスアクション。400 人を越える乗務員と乗客を相手に、旅客機に関する知識を武器に、カイルは見えざる敵に立ち向かう。


前半は良いのだが、後半が駄目すぎる。最新鋭の超大型旅客機内部で、飛行中に娘が行方不明となる。母親役のジョディが探し回るのだが、客室内には見当たらない。機長を呼び出して探すように依頼するのだが、乗客名簿には載っていないと言われ始め、ジョディ精神異常疑惑! 周りの人間も見ていないと言い出すし、一体、何が真実なのかと盛り上がったところで後半突入。

いきなり、しかも強引なネタバレ。そして、途方も無く陳腐な真実。犯人が偶然に頼りすぎである。そんな犯行計画でよく成功するよな。ジョディが暴れまわらなかったら成功しないではないか。無関係なのに容疑者扱いされるアラブ人。神頼みの犯人。何より、無関心でジョディをキチガイ扱いしておきながら、手の平を返すような他の乗客達が一番ムカツキます。これは、アラブ人差別映画ですか?


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

さよなら、そしてこんにちは

さよなら、そしてこんにちはさよなら、そしてこんにちは
(2007/10/20)
荻原 浩

商品詳細を見る

世のため、人のため、そして家族のため、働き者の悲哀を描く、著者独壇場の傑作集。


7つの短編が収録されていて、それぞれが世の中にありそうな出来事を強調して、面白おかしく描いている。全て、人間の意地汚さがさりげなく鏤められていて良い感じである。

笑いたくても笑えない、葬儀屋で働く男。田舎暮らしを始めた家族の理想と現実のギャップ。テレビ番組に翻弄されまくるスーパーの店員。子供をだしに、特撮ヒーローにのめり込む母親。ガンコな事が美学だと激しく勘違いしている駄目な寿司職人。スローフードにこだわりつつも、人生そのものがちっともスローじゃない女。クリスマスを素直に祝う事が出来ない坊主。全てに人生の皮肉が効いている。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

千年樹

千年樹千年樹
(2007/03)
荻原 浩

商品詳細を見る

木はすべてを見ていた。ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰り返される人間達の生と死のドラマが、時代を超えて交錯する。


千年の時を生きる大樹を軸に、二つの時間が交差する短編の連なり。短編同士も微妙に繋がっている。枠組みとしては面白いけど、救いの無い話ばかりが続いて憂鬱な気分になる。

謀反により山中へ逃れたものの、妻も自らも息子も命を落とす国司。太平洋戦争で落命する少年。大樹の枝で首を吊ろうとする少年。幹の側に穴を掘り、人を埋めようとする極道。千年樹の周りで繰り広げられる陰惨な人間模様で、樹が禍々しい物に思えてくる。全ては、虫けらの如く惨めに死に逝く人間が、愚かな生き物であるが故の出来事なのだが。

この作者は、人間の愚かさ加減を書くのが得意ですな。読んで人間が嫌いになる話が多い。読み終わってもハリウッド映画みたいな爽快感は無い。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ヴァルキュリアの機甲4

ヴァルキュリアの機甲 4

すべての世界を滅亡へと導く『ラグナロク』。現代に復活したロキは着々とその準備を進める。ヴァルキュリア騎兵隊であるレイン、ルビー、晶はすでにロキと交わり、3つの神のしもべを宿してしまう。彼女たちの子は、いままさに誕生のときを迎えようとしていた。果たして、神のしもべの正体とは…!?一方、真珠とミルキィはロキの誘惑にうち勝ち、『ラグナロク』を阻止するため、騎兵隊長・天宮竜一郎と戦略を練っていた。ヘルガ司令が危機的状況の今、頼れる者は彼しかいない。そして一刻も早く、レイン達を救出しなければならなかった。しかし、世界の滅亡は間近に迫っている…!超巨大美少女達のSFラブコメついに完結!!真・『北欧神話』のすべてがここに。


出現したロキに惑わされて三人のヴァルキュリアが離反。しかし、ロキに孕まされて産まれたのは死者のような女、巨大狼、大蛇だった。それぞれ、ヘル、フェンリル、ヨルムンガルドに対応する巨大生物によりラグナロクが始まる。

三体同時攻撃しないと、さらに進化する危険があるため、分かれて戦う事になる五人娘と隊長。さらに、全部倒しても黒いヴァルキュリアとロキが控えているという、盛り上がるけど、かなり絶望的な戦いに。ラスボスが反撃された途端にヘタレキャラ化してしまうのは、いかにもラノベらしいよなぁ(笑)。

最後、巨人娘はゼントラーディ技術でプロトカルチャーサイズにして欲しかったんだが……。大きなサイズのままですか。そこはご都合主義を使ってくれないのか。いくらなんでも大きさが違いすぎなので、このままでは隊長も困るだろう。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ヴァルキュリアの機甲3

ヴァルキュリアの機甲〈3〉黄昏の花嫁 (電撃文庫)ヴァルキュリアの機甲〈3〉黄昏の花嫁 (電撃文庫)
(2002/12)
ゆうき りん

商品詳細を見る

ついに“黄昏の時”がやってきた…!ニル・ライアーが不審な自殺を遂げる中、地上では北欧神話になぞらえG・Oたちの『ラグナロク』がはじまっていた。一方、人類の切り札であるヴァルキュリアたちと竜一郎の溝は深まるばかり。世界は、着実に破滅へと向かっていく…。そんな時、ついに真珠は決心する。竜一郎のために、みんなのために、世界を救う、と。そして真珠は心を込めてパウンドケーキを焼きはじめるのだった。激動の第3巻。


地球上に出現した巨大生物の数、53,687,091匹。一匹倒すのも大変なのに、5000万を超えているのはやりすぎで笑える。地球が滅びそうなのに、宇宙空間では米国主導の多国籍軍がヴァルハラを包囲し、ヴァルキュリアを自国の支配下に置こうと画策する。

この物語では、落ち目の米国が相当駄目な国になってしまっているが、実際のところ、どこかの東洋の島国とは違い、まだまだ転落しそうにはないですな。まあ、転落しようと、栄光が続こうと、ジャイアニズムだけは不変だろうけど。

大量に沸いた巨大猿は、各地で都市を破壊しつつ、同属殺しのバトルを展開、急速にその数を減らしていくのだが、最後に残った一匹が……。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ヴァルキュリアの機甲2

ヴァルキュリアの機甲〈2〉恋愛操作 (電撃文庫)ヴァルキュリアの機甲〈2〉恋愛操作 (電撃文庫)
(2002/08)
ゆうき りん

商品詳細を見る

ある日、女司令官シトロンが新しく配属された。妖しい魅力で竜一郎を挑発する彼女。ヴァルキュリア騎兵隊がうまく機能し始めた最中の出来事だった。それをきっかけに、真珠たちはついに恋愛感情に芽生えるのだった。その相手とは、もちろん…。一方、巨大生物G・Oの襲来は収まるどころか勢いを増していた。真珠たちが、過酷な闘いで力つきようとした瞬間…。上空から一体の黒い戦乙女が現れた。


赤い服の人は二十歳で大佐だったが、表紙になっている天才少女は、僅か十二歳で大佐である。赤い人負けてるじゃん……。いくら天才でも小学生位の年齢で大佐は、やりすぎである(笑)。大佐なのに元帥杖を持っているのも問題だと思う。

五人のヴァルキュリアだけでなく、黒いヴァルキュリアも米国の戦力として出てくるし、陰謀をめぐらしている諜報部員みたいな正体不明男は普通の格好で宇宙空間に歩いて出て行くし、ツインテールの萌えキャラ大佐は馬鹿で無能な兄に刺されるし、地球上には巨大生物が大量に沸き始めるし、大変な事だらけである。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ヴァルキュリアの機甲

ヴァルキュリアの機甲 1

近未来。人類とその文明はG・O(ジャイアントオーガニック)とよばれる未知の巨大生物の襲来により、大打撃を受けていた。国連軍は事態を打開すべく、対G・O殱滅兵器“ヴァルキュリア”を開発する。だが、ヒト型万能戦車の異名をとる“ヴァルキュリア”の実体とは、可憐で清楚且つ、とてつもなく巨大な美少女だった…。身長・体重・バスト、すべてが10倍のヒロイン真珠が“ヴァルキュリア”となって世界を守る!人気作家ゆうきりん待望の電撃文庫デビュー作。


正体不明の巨大生物と戦う話は、何を読んでも劣化エヴァンゲリオンに思えて仕方が無いのだが、とりあえず読める内容ではあった。この作者の他作品が相当酷くて敬遠していたのだが、これに関しては地雷ではなかった。

エヴァと異なるのは、巨大生物と戦うのが生身の人間!? 萌えキャラがゼントラーディ軍のサイズを変更する機械みたいなので巨大化して戦うのかと思ったら、元から巨人だった……。

発掘された巨人のミイラから卵子を取り出して作ったという設定なのだが、近未来物なのに、秘密結社だけが、やたらと進歩したテクノロジーを持っているのがご都合主義すぎな気がする。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

雨ふる本屋

雨ふる本屋雨ふる本屋
(2008/11)
日向 理恵子

商品詳細を見る

いらっしゃいませ。ここは、あなただけの物語が見つかる本屋さん。こんな雨の日には、ほんとうの自分に出会えるかもしれません―。


買い物帰りのルウ子が、雨に降られ、図書館に入ったところ、いつの間にか妙な場所へ。妹に悪戯するつもりで捕まえたカタツムリが逃げ出し、それを追いかけているうちに、図書館内部なのに迷子になってしまう。

カタツムリを追ううちに、雨が降っている本屋にたどり着く。店主はドードーだし、助手? の舞々子さんも、なんか変。そこは、忘れさられた物語が雨となり降り注ぐ本屋だった。だが、最近は物語が綺麗に仕上がらない。人間しか立ち入れないので、ルウ子が物語の種があるほっぽり森で起きている異変を確かめに行く事に。

店主のドードー鳥が、やたら短気ですぐ怒る。まるで沸点が低すぎる、ゆとり脳のモンスター・ペアレンツみたいだった。書名に惹かれて図書館で予約を入れたものの、受け取ったら童話系統の児童書だった。世俗の腐臭に穢されて、心が荒み切った者が読むには辛い(笑)。最後、夢オチ的な結末で終わらないのは良かった。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ふぃぎゅあめいかー

ふぃぎゅあめいかー (バーズコミックス)ふぃぎゅあめいかー (バーズコミックス)
(2008/03/24)
おかだ まつおか

商品詳細を見る

ジンは、フィギュア作りの天才。彼が作ったキャラクターフィギュア「真冬吹雪」はフィギュアに宿る「PARTS」を賭けて戦う!!


魂が宿ったフィギュア同士が戦う。おもちゃバトルだけど、人間が操作するのではなくて全自動。主人公となるのはメイドなのだが、作ったご主人様が全然やる気無いので、まともに装備すらつけて貰えず苦戦しまくる。

敵もスナイパーとか騎士とか、いろいろ出て来て、ラスボスフィギュアは魔法という反則技まで使う。ちょっと急ぎ足な感じはするけれども、一巻完結にしては程良く纏った話になっていると思う。

それにしても、人間ヒロインがひたすら腹黒くて嫌な女だな。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

メイドインワンダーランド

メイドインワンダーランド  コミック単行本メイドインワンダーランド コミック単行本
(2007/02/23)
秋乃茉莉、三原ミツカズほか

商品詳細を見る

秋乃茉莉、川原由美子、三原ミツカズなどの少女マンガ家によるメイドさんを主人公とし、様々なテーマで描いたアンソロジーコミック。表紙、巻頭カラーは美少女イラストで人気の大槍葦人が飾ります。新たなる"萌え"の世界を送ります!


単にいろんな作家の未収録作品を詰め合わせただけか。表紙に至っては中身と何の関係もなく、「ロンド・リーフレット」というゲームの宣伝でしかない。一番ページ数の多い川原由美子の「観用少女」だけは読み応えあるのだが、これは未収録作品ではないので「観用少女」そのものを買えばいいしなぁ。

amazon で「"萌え"の世界を送ります!」なんて説明されているけれども、絵柄的にきっと萌えないと思う。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

廃墟に乞う

廃墟に乞う廃墟に乞う
(2009/07/15)
佐々木 譲

商品詳細を見る

13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の連作小説集。


第142回直木賞受賞作。

もうかなりのベテランなのに、なかなか貰えていなかった佐々木譲は、この回でようやく受賞となりました。ミステリ畑だと、なかなか直木賞貰えないからね。ラノベ畑からの転向組と比べて、あまりにも険しい道である。

ミステリであり、警察小説でもあるので、直木賞受賞作じゃなかったら、きっと手に取らなかったと思う。元々ミステリが苦手だし、警察に対しては不信感しか無いので。あと、キチガイに人が殺される話は読んでいて憂鬱になるし。

ある事件が原因で休職中となった一人の警部補が、舞い込んで来る事件に関わって行く。連作になっており、それぞれの分量が少なく、主人公の仙道が事件を華麗に解決するといった感じにはなっていないので、結末が気になるものが多い。

「オージー好みの村」では、オーストラリア人が殺人事件の犯人にされかける。「廃墟に乞う」は、過去に二人を殺し服役した男が、新たに三人目を殺害。仙道に連絡を取って来るが、身柄確保直前に自殺。なんでキチガイに甘いのか。最初の事件を傷害致死ではなく殺人にし、死刑にしておけば三人目は死なずに済んだのに。

「兄の想い」だけは、殺されても仕方が無い悪党が被害者なので、あまり不快感が残らなかった。「消えた娘」は、監禁王子を超える性犯罪者の家から、女性を拉致して拷問したらしき痕跡と、行方不明となった二人の女性の遺留品、血痕が見つかる。しかし、逃亡しかけたキチガイ王子がトラックに撥ねられ即死したので、被害者の遺体が発見されないまま。結局、仙道が目星をつけたところで終わるので、結末は分からない。初犯じゃないんだし、キチガイはもう全部隔離しておけば良いのに。

「博労沢の殺人」も、その結末が描かれないままでスッキリしないのだが、未解決殺人事件の容疑者が被害者となり、因果応報のような事になっている。「復帰する朝」で、ようやく休職に至った事件が明かされる。

人間の愚かさはよく表現されているけど、仙道が休職中の警官という中途半端な身分だからか、事件に最後まで付き合わないのが物足りない。それぞれを長編として、事件解決までガッツリと読みたいところ。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

タイムマシン

タイムマシンタイムマシン
(2006/11/23)
アニリール・セルカン

商品詳細を見る

1988年、15歳の僕たちは、ドイツ・ケルン市に巨大なタイムマシンを作り上げた。世界初の時間旅行をめざして―スイスにある厳粛な寄宿学校を退学になった13人の少年たちは、一度は世界中に散らばるが、ドイツに再び集結する。仲間とタイムマシンをつくるために。「タイムマシンだと、ふざけるな」「君たちくらいの年頃は、そういうつまらないことに興味を持つものだよ」そんな理解のない大人たちも、しだいに少年たちの熱意に動かされていく。やがて、少年と父親たちの手によって組み立てられたタイムマシンは、みんなの“希望”を乗せて動き出すのだった。果たしてタイムトラベルは成功するのか?少年たちの未来は?気鋭の科学者が、自身の体験をもとに記す青春ストーリー。


日経BP社から出ているので、もっとしっかりしたタイムマシンなのかと思っていたけど、ゆるめの児童向けフィクションなんだね。寄宿学校を退学になった少年達が集まって、タイムマシンを作ろうとする話。

最初から実現不可能としか思えないのだが、何かひとつ位は捻りが効いて来るのかと思ったけど、SF的なオチもファンタジー的な結末も無いまま終わってしまった。普通すぎるじゃないか。これでは、ウェルズの足元にも及ばない。

一応、少年の頃に夢見た話が元になっているという設定なのだけど、数々の経歴詐称疑惑から考えると、それ自体が疑わしい。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ