上野遊

攻略対象書籍は以下。

彼女は帰星子女』★★★☆
彼女は帰星子女 2』★★★☆
彼女は帰星子女 3』★★★☆
彼女は帰星子女 4』★★★☆
『銀槌のアレキサンドラ』
『銀槌のアレキサンドラ2』
『エアリエル 緋翼は風に踊る』
『エアリエル2 蒼海の熾天使』
『エアリエル 3 偽りの黒い椿』
『魔王のしもべがあらわれた!』
『魔王のしもべがあらわれた! 2』
『魔王のしもべがあらわれた! 3』
『魔王のしもべがあらわれた! 4』
『D9―聖櫃の悪魔操者―』
『D9―聖櫃の悪魔操者―2』
『D9―聖櫃の悪魔操者―3』
『化け猫島幽霊分校の卒業式』


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彼女は帰星子女 4

彼女は帰星子女〈4〉 (電撃文庫)彼女は帰星子女〈4〉 (電撃文庫)
(2006/10)
上野 遊

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誘拐事件から二週間、退院した望を待っていたのは、絹が出て行ってしまった芹沢家だった。絹は自分を狙った事件で望がケガを負ったことに恐怖と責任を感じ、トリオンの宇宙船団へ帰る決意をしてしまったのだ。必死に絹の行方を捜す望だったが、一介の高校生に国家レベルの機密を突き止められるわけもない。一方、絹の警護を担当していた情報局の内部でも、草葉局次長の強引な手法を巡って火種がくすぶっていた。絹の担当を外され、軟禁状態に置かれた星子の許に現れたのは…。青春SFシリーズ、いよいよフィナーレへ。


テロリストに誘拐された事で、自分がいれば望の身に危険が及ぶかもしれないと考えた絹は、宇宙へ帰るという決断をする。相談もされず、ある日突然絹が消えてしまった事で、望は廃人一歩手前な状態に。

ようやく立ち直って絹を探し始めるが、国家レベルの機密である絹の居所を一介の高校生が突き止められる筈もなく、途方に暮れる。

一方、この状況を招いてしまった情報局も一枚岩ではない。反旗を翻した子供……に見えるけどちゃんと大人な空野星子特尉も動いていた。情報局の監視の目をくぐりながら、望と接触を果たした後、救出チームが自衛隊の秘密基地を急襲する。

依然、移民交渉は困難を極めた状態だが、二人の関係は落ち着くべき場所へ。交渉決裂エンドになるのかと思っていたので、手堅く終わってちょっと意外。


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彼女は帰星子女 3

彼女は帰星子女〈3〉 (電撃文庫)彼女は帰星子女〈3〉 (電撃文庫)
(2006/06)
上野 遊

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異星種族トリオンの血を引く“地球系宇宙人”の美少女・絹が芹沢家にやってきて早半年。水害で倒壊してしまった芹沢家を出た望、時子、絹の三人は、新しい家が建つまでの間、賃貸マンションで不自由ながらにぎやかに暮らしていた。そんな時、同級生の穂高がついに望に告白することを決意し、望と絹の間に微妙な雰囲気が…。一方、トリオンからのVIPである絹の護衛に就く情報局の星子のもとに、ある情報がもたらされた。ロシアで反トリオン過激派によるテロが勃発、犯人グループの次の標的が、日本だというのだ!青春SFシリーズ、風雲急を告げる第3巻。


ロシアで反トリオン過激派によるテロが勃発、絹の周囲もキナ臭くなってくる。帰星子女の絹だが、単なる留学生みたいな感じではない。実際に移民が受け入れられるか否かの試験例であり、地球と宇宙人双方の思惑が絡む政治の道具でもある。

よって普通の女の子ではなく、超VIP待遇の最重要人物な訳だが、一般人としての暮らしをしてもらうため、表立っての警護は行われていない。目立たないところで情報局が監視の目を光らせているのだが、実働部隊の指揮官が小さい女の子にしか見えないという設定は!? 見た目が成長していない理由が非常に気になるのだが、作中では一切語られない。何で実年齢と外見が二十歳近く離れてるの?

ロシアは、広大な土地の一部を割譲して移民を受け入れようと画策したため、「湿った大地の女神」というテログループを産んでしまったのだが、各国に分かれて移民するより、南極でも割譲したほうが良いのでは!?

後半、事件が起こるのだが、何という自作自演劇……。話が大きく膨らんで行くのかと思いきや、基本はボーイ・ミーツ・ガールなままなんだね。ヘタレ主人公が少しずつ成長して行くのが微笑ましい。


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彼女は帰星子女 2

彼女は帰星子女 2

人類に接触してきた異星種族「トリオン」の宇宙船団から、友好のため芹沢家にやってきた、地球とトリオンのハーフの美少女・絹。彼女は芹沢家の長男・望と小さなトラブルをくり返しながらも、家族の一員として暮らし始めていた。だがいつまで経っても絹を“異星からのお客様”あつかいする近隣住民たちに、彼女の気分はちょっと複雑。一方、望を巡って絹にライバル心を燃やす同級生・穂高は、望との距離を一気に詰めるべく、計画を練っていた。そんなある日、掛橋市を記録的豪雨が襲う。宇宙船育ちの絹にとって、それは全く未知の“天災”なわけで…。


望たちが住む掛橋市を記録的豪雨が襲い、水害でかなり大変な事になるのだが、天災も地球においては想定の範囲内。宇宙人が飛来しているのに、派手な部分は描かれず、望と絹の関係に焦点を絞って物語は進行する。

絹の他にもう一人、幼なじみヒロイン穂高がいるのだが、フラグ立てようと頑張る以前に、その結末が見えているのが可哀想である。絹をライバルだと看做し、敵視するのだが、当て馬で終わるの未来が……。何事もタイミングが重要。帰星子女なんていう厄介な障害物が出現する前に告白しておけば、フラグが立ったかもしれないのに。

この巻では、望の心を射止めたいがため、かなり嫌な子になってしまうのだが、この後の展開を考えれば、そう悪い子ではない。この辺りの心理描写も、かなり書き込まれていて良い。

幼なじみの可愛い子では、銀河級美少女相手では分が悪すぎるよな。それにしても、銀河級美少女という設定なのに、そうは見えない……。仕方が無いので、脳内でラフィール変換を行う。なんとなく髪の色と喋り方が似ているし(笑)。

※ラフィールは、星界シリーズに出てくるヒロイン。


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彼女は帰星子女

彼女は帰星子女 (電撃文庫)彼女は帰星子女 (電撃文庫)
(2005/10)
上野 遊

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「人類を代表し、宇宙人と友好条約を締結した」―アメリカ大統領の突然の発表に、世界に激震が走った。彼ら三種族連合移民船団―トリオンの宇宙船は数十年前から地球人類の調査を行い、各国政府と接触をしていたというのだ。だが平凡な高校生・芹沢望にとって、それは「直接は関係ない大ニュース」のはずだった。トリオンと地球人の間に生まれた美少女・絹が芹沢家にやって来るまでは…。地球の常識を知らないうえ負けず嫌いの絹と、ことあるごとに衝突してしまう望。だが絹の心の内に触れるうちに…。大胆な設定と、細やかな心理描写で描く、青春SFシリーズ第1弾。


これがデビュー作なのだけど、受賞組じゃないみたいだね。芸能界に例えるなら、オーディション組とスカウト組がいて、どうやらスカウト組のほう。よって、これ以前にも何処かで書いていて、声をかけられたようである。全体的に、受賞組よりも発掘組のほうが安定している感じがするのだが、気のせいだろうか。

三種族連合トリオンの移民船団が地球に飛来した世界。各国政府と移民交渉が行われる中、ごく普通の男子高校生である芹沢望の家に、宇宙人とのハーフである絹が居候する、ボーイ・ミーチ・ガールな物語。

三種族が融合した状態の宇宙人がやって来て、地球に住まわせてくれという部分はラノベ的であるけれども、その他の設定は奇抜な物が使われておらず、地に足がついた感じの内容になっている。電撃から出ているのでラノベだけど、ポプラ社あたりで出ていたらジュブナイル小説に分類してもいい位にまともで、電波や萌えは極力控えめ。

よって、帰星子女としてやってくる絹も、宇宙人とのハーフである以外は、ごく普通の女の子で、空を飛んだり無敵だったり魔法クオリティな科学を使ったりはしない。ラノベにしては、はっちゃけ具合が足りないので、派手なのが好きな人には不向きかもしれないが、人物設定や描写はカッチリしている。

地球の常識を知らないが故に暴走しがちな絹と衝突しまくる望だが、彼女の置かれた状況を把握するにつれ、少しずつ接近して行くという手堅い王道パターン。


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空想女装少年コレクション

空想(ゲーム)女装少年コレクション空想(ゲーム)女装少年コレクション
(2005/07)
不明

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ゲームに登場する「女装少年」を、なんと50人以上大紹介! 描きおろしコミックやイラスト、コラムや対談など読み物も満載で、女装少年大好きなあなたにオススメの1冊!


なんというか、「こんな可愛い子が女の子なはずないじゃない!!」という無茶なクオリティだらけなのはともかく、エロゲーのキャラしかいない件! なので、物凄く偏りがある。

しかも、エロゲーのシーンから抜き出して切り貼りしているだけの内容。これでは、ただのエロゲーキャラカタログにしかなっていない。取り上げているのが18禁だらけなので、本書が一般扱いでも、中身は限りなく年齢制限アリなのでは……。

後半の座談会みたいなのも、参加者がひたすらキモいし、微妙な出来栄え。密林で、新品よりも高くなっている(現時点)のが笑える。それにしても、ほとんど都市伝説級。現実世界でこんな人々がいたら驚くわ!


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おひるのたびにさようなら

おひるのたびにさようならおひるのたびにさようなら
(2008/11/18)
安戸 悠太

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昼休み、会社の外階段で行われる三人だけの遊び。真司の任務は近くの病院へ行き、無音のTVの昼ドラを観ては、先輩女子社員にストーリーを想像して報告すること。視覚と聴覚のずれに揺れる世界をせつなく描く、企みに満ちた傑作!


第45回文藝賞受賞作。

昼ドラ内部の話と、会社を抜け出して病院の待合室でテレビを見る男の話が混ざり合う。昼休みになると、真司は近くの病院に行ってテレビを観る。病院のテレビは音が聞き取れない程小さいので、真司は映像だけ見て、放送している昼ドラの内容を、勝手に推測する。

録画しておいて、帰ってから観れば良いじゃないかと思うが、これは一緒に仕事をしてきた同僚と一緒に遊んでいるゲームなのである。真司は脳内補完した内容を二人の女性に話し、二人は家に帰ると録画したものを観て答えあわせをする。

こういう凝った構造になっているのは良いのだが、肝心の文章が山崎ナオコーラ初期作品よりも残念な感じだった。どれが昼ドラの内容で、どこから男の勝手な想像による脳内変換なのか、混乱して来るし。こういう構造に凝ったものなら、恩田陸がやれば、もう少し上手く料理してくれると思うのだが。

いかにも文藝賞らしい微妙作だった。キャッチで「企みに満ちた傑作! 」とあるので、河出書房新社レベルでは傑作なのかもしれないが。


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魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園
(2005/09)
クリス・ヴァン オールズバーグ

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ぜったいに、何があっても、犬を庭園に入れてはいけません―引退した魔術師ガサツィ。ふしぎな庭で少年が体験した奇妙なできごと。


犬が入ってはいけない、魔術師ガサツィの庭園に、言う事を聞かない駄目犬が走りこんでしまう。慌てて追いかける少年だったが、犬嫌いの魔術師ガサツィが返してくれたのは、アヒルだった。

噛み癖がある駄目犬は、アヒルになっても性格が変わらず、噛み付こうとするのだが、少年の帽子を噛んだまま、空を飛んで消えてしまう。モノトーン風の絵は良いのだが、物語としては普通すぎる。オチもたやすく予想出来てしまうし。訳者が村上春樹というのはGJ!


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おじいちゃんがおばけになったわけ

おじいちゃんがおばけになったわけおじいちゃんがおばけになったわけ
(2005/06)
キム・フォップス オーカソン

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死んじゃったはずのおじいちゃんが夜になって、エリックのところへやってきました。だけど、なんだかちょっとヘン…。大切だけど、ちいさな子には少しむずかしいことを、じいじとのユーモアたっぷりの会話から理解していくエリックの姿が心に沁みるデンマークの絵本。


死んでしまった祖父が、夜になるとエリックの部屋に現れる。おじいちゃん大好きっ子なので、エリックはちっとも怖くない。何でおじいちゃんがお化けになったのか、二人でその理由を探し始めるのだが……。

エリックがお化けになった祖父と一緒にいる事を、両親達は信じない。精神的なショックでおかしくなっているのだと思い、学校を休ませる。大人になると、目に見えるもの、常識として認められる事しか信じないからね。

やがて、おじいさんがお化けになってしまった理由が判るのだが、あれ目から汗が……。別に捻りは無いけれども、この直球攻撃は、小さい子が読むと涙目になるかもしれない。


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雷鳴の館

雷鳴の館

スーザンは見知らぬ病院のベッドで目覚めた。医者が言うには、彼女は休暇中に交通事故に遇い、このオレゴン州の田舎の病院に運びこまれ、三週間も意識を失っていたのだという―。しかし、彼女にはそんな記憶はなかった。と同時にこれまで自分がたずさわっていた仕事の内容、同僚の名前が思い出せない。なぜか彼女には、そこだけ記憶がないのだ。そして、彼女は病院の中で信じられないものを見た。大学時代にボーイフレンドを殺した男たちが、当時の若い姿のまま患者として入院しているのだ。その上死んだはずの男たちまでがスーザンの目の前に現れた。これは狂気か?幻覚か?その後もぞくぞくと怪異現象は起こる。そしてスーザンが最後に発見したのは信じられないような事実だった。人気沸騰の鬼才クーンツが放つ、異色の大型ロマンス&サスペンス・ホラー。


スーザンが目覚めると、病院のベッドだった。休暇中、事故に遭って、病院に運び込まれたのだと教えられるが、記憶の一部が欠落していた。仕事内容や同僚の名前を思い出す事が出来ない。

妙な病院に入院中、次々に怪奇現象が起こり始める。ボーイフレンドを殺した相手が、当時の姿のままで入院していたり、死者まで現れてしまう。普通のホラーだと思い込んでいたら、予想を超えた大仕掛けが待っていた!


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邪教集団トワイライトの追撃

邪教集団トワイライトの追撃 上

邪教集団トワイライトの追撃 下

冬なお暖かく、陽光あふれるカリフォルニアのコスタメサ。買い物を楽しむクリスティーンとジョーイの親子に、怪しげな老婆が突然まとわりついてきた。その場は逃れたものの、妖婆グレイスと、彼女が率いる謎の新興宗教〈トワイライト=黄昏教団〉の狂言者たちは、六歳の少年ジョーイとクリスティーンを脅かす。グレイスはジョーイこそ、悪魔が地上を支配するために遣わした〈反キリスト〉だと、信じているのだ。クリスティーンは私立探偵チャーリーに護衛を依頼したが、追跡者たちは、ジョーイの愛犬を殺し、ボディガードを殺し、家を焼いて執拗に迫ってくる―。日本でも人気爆発、娯楽小説の王者クーンツが放つ「読み出したら止められない」迫真の大型サスペンス追跡小説。


クリスティーンが親子で買い物していたら、妖婆が纏わりついて息子のジョーイを反キリスト扱い。いきなりカルト教団から集団ストーカーされ始め、命が危険に晒される。キチガイ恐るべし。

かくして、カルトに狙われる羽目に陥った親子は、ひたすら逃亡し続けるのだが、相手がキチガイだけに、どこまでも追ってくる。これがもう、ティンダロスの猟犬くらいしつこい。愛犬を殺され、ボディガードを殺され、家も焼かれ、もう散々な目に。

しかし後半戦、果たしてどちらが正しいのか分らなくなってくる。果たしてジョーイは本当に普通の子供なのだろうか? 最後まで読みきっても答えが得られない後味の悪さ。結局、どっちが正解なんだ?


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戦慄のシャドウファイア

戦慄のシャドウファイア 上

戦慄のシャドウファイア 下

エリック・リーベン―天才的な遺伝子工学者。彼はその才能を武器にベンチャー・ビジネスを成功させ、莫大な財を築いていたが、別居中の妻レイチエルと口論した直後、自動車にはねられて即死した。しかし、奇怪なことに彼の死体が、市の死体公示所から忽然と消失した。この報せをうけたレイチェルはあることに思い当たったが、それはあまりにも恐ろしい想像だった。信頼する恋人ベンとともに極秘の調査を開始したレイチェルの前に、謎の追手が立ちふさがる。一方、エリックが手がけていたプロジェクト〈ワイルドカード〉の機密流出を恐れた防衛保安情報局の高官アンスン・シャープも二人に対する追跡を開始した。〈ワイルドカード〉とはいったい何なのか?エリックになにがおこったのか?日本でも人気集中、モダンホラーの鬼才クーンツが放つ、超大型サスペンス。


天才遺伝子工学者にしてジェネプラン社の経営者であるエリックは、別居中の妻レイチェルと口論後、僅か24ページ目で死亡フラグ。レイチェルの目前で起こった事故。どうみてもエリックは即死状態。しかし、死体が何処かへ消えてしまう。

何もカラクリが無いのに死体が動いたらホラーだけど、遺伝子工学者なので、別の方向で怪しい。設定は『ミッドナイト』みたいに、科学の力を借りたホラー風味。しかし、霊界のオカルトパワーだろうと、テクノロジーに裏打ちされた理由だろうと、死体が勝手に何処かへ行けば怖い訳で(笑)。

消えた死体の謎を追うが、逆に恐ろしい化け物に追われる羽目に。ワイルドカードの副作用で、変形して規格外になって行く敵が、それ何てファイナルファンタジーのラスボス?


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ストレンジャーズ

ストレンジャーズ 上

ストレンジャーズ 下

ラグーナ・ビーチに住む作家ドミニック・コーヴァイシスは、深刻な夢遊病に悩まされていた。朝、目を覚ますとクローゼットやガレージの中で丸まっているのだ。同じ頃、シカゴで、ラスヴェガスで、ボストンで、得体の知れない恐怖におびえる人たちがいた。彼らにその記憶はないが、一年前の夏、あるものを“見て”しまったのだ。


登場人物、増量気味(笑)。様々な職業の人が何かに怯え続けているのだが、それが何なのかは自分達でも分らない。作家のドミニックも夢遊病に悩んでいて、目覚めるととんでもない場所で丸まっているのである。

全員が、何かを見てしまったのだが、その正体が分らないまま、後半まで引っ張られる。何が起こったのか分からないうちは、読んでいる側も正体不明の何かが怖い。

怖い話かと思ったら、次第に陰謀の臭いがしてきて、ある事件に関わってしまった人々が記憶を取り戻すと、いきなりSF風味に変わってしまう。何が起こったのか気になりすぎて、ページ数多いのに、一気読みしてしまった。それにしても、全貌が明らかになるのはラスト近く。ちょっと謎のまま引っ張りすぎ(笑)。


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放課後ログイン3

放課後ログイン〈3〉 (MF文庫J)放課後ログイン〈3〉 (MF文庫J)
(2005/06)
神代 創

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有森静は精神が異世界の王女セーディアと入れ替わってしまった若菜を救うため、謎の組織「一の界」本部へ向かう。しかし潜入しようとしたとき突然バードに精神が飛んでしまい、動かなくなった体であっけなく捕らえられてしまう。精神がもどってきた静は、「宗主」と呼ばれる少女イゼラに再び助けられ、この世界についての不思議な話を聞いてしまう。驚く間もなく、宗主を殺そうと襲撃してきたロウギという戦士と共に、逃げるように異世界へのゲートに飛び込んだ。そこで静がみたものは―静の恋と冒険の行方は?大好評!異世界シンクロ冒険譚、第三弾が登場。


作者がまとめ切れなかったのか、区切りがないままで、2巻から物語が続いている。有森静が教団幹部に追われて飛び込んだ先は、またしても別の並行世界だった。そして、有森静は、砂漠に住む化け物に食われそうになる。

敵と戦うロウギと共に、なんとか女王セーディアがいた世界へと移動するものの、彼は女王(若菜)を殺そうと襲い掛かって来る。実は、全ての世界にセーディア(若菜)と同じ姿の人物がいて、それがキーとなっているらしい。教団は、全てのキーを集め、世界を元に戻そうとしているのだが、ロウギはそれを阻止するためにキーを殺そうとしているのであった。

分裂して多重世界構造になってしまった世界が元に戻ると、本物の世界だけが残り、他の世界は消滅してしまうのである。あまり盛り上がらないままに、「一の界」の本拠地に乗り込んで最終決戦が始まる。教団のナンバー2とは戦うのだが、小さい子にしか見えない教祖、宗主イゼラとは戦わなかった。


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放課後ログイン2

放課後ログイン〈2〉 (MF文庫J)放課後ログイン〈2〉 (MF文庫J)
(2005/03)
神代 創

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有森静は小柄でおとなしめの男子。女の子のような名前でいじめられたこともあったけど、人気者の女子・椎名若奈も名前にコンプレックスを持っていたことから、なんとなく話すようになった。ある日、静はモニターとして参加した新型ゲームで異世界の人物に精神がシンクロして現実世界に戻れず、死の寸前まで追い込まれる。この事件がきっかけで急接近した静と若奈は、やがて高校一年になり、友達よりちょっと親密、という微妙な関係をすごしていた。しかし初デートの最中、若奈が突然、意味不明な言葉を発する。その言葉の中に懐かしい人の名前を聞きつけた静は…。好評!異世界シンクロ冒険譚「放課後ログイン」の続編がついに登場。


有森静がログインしていた世界は、ゲームの中ではなくて並行世界だった。異世界の人物と精神がシンクロして現実世界に戻れなくなり、死の寸前まで追い込まれた。

異世界へアクセスするゲーム機器のようなものを開発したのは、ある宗教団体である。厳密には宗教ではないのだが、これには政府の中枢にいる大物も関わっている。

そいつらがヒロインの椎名若菜を誘拐する。しかし別世界の女王と中身が入れ替わってしまうので、前作『パートタイム・プリンセス』みたいな事になってしまう。一緒に拉致された有森静は、小さな女の子に助けられるのだが、実は敵宗教団体の大ボスというか、教祖様だった。

三巻完結なのに、並行世界どころか、多重世界構造にするのは話を広げすぎな気がする。ちなみに、ログインした先の中世っぽい世界も、地球が存在する現代世界も偽物で、教団の本拠地がある世界だけが本物だった。


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放課後ログイン

放課後ログイン (MF文庫J)放課後ログイン (MF文庫J)
(2004/09)
神代 創

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中学3年生の静は新型ネットワークゲームマシンのモニターに当選する。届いたマシンを使ってログインしたゲーム世界は、実在するかのようなリアルな異世界。気弱であまり運動ができない静は、その世界で自分とは正反対の人物「バード」の体に入り込む。バードは逞しい戦士で、なにやら旅をしているらしい。それも可愛い系と美女系の二人の女の子と共に!うらやみながらログインを続ける静だが、えっ?ゲームキャラに怒られた!?もしかしてここって、実在する異世界!?ファンタジーと現実がクロスオーバーする冒険ストーリー。


この作品も、前作の『パートタイムプリンセス』みたいな異世界←→現世界を行き来するパターンになっている。最初は、ヴァーチャル世界に潜る『.hack』みたいな物を想像していたのだが、少し違った。

中学3年生の有森静は、新型ネットワークゲームマシンのモニターに当選した。女の子みたいな名前だが有森静は男の子である。ドラえもんのシズカちゃんが有名になりすぎたから女の子の名前になってしまっているけど、某大物政治家のシズカ(漢字は違うが)ちゃんだって男だからね。

有森静は、早速プレイしてみる事にしたのだが、気弱で運動も出来ない静は、ゲームの中ではバードという逞しい戦士になっている。ゲーム内世界に、戦士バード視点で入り込むのだが、内容がリアルすぎてゲームっぽくなかった。

登場人物達は、本当に存在するかのように振舞っている。そして、自分が入り込んでいる戦士バードが、少年の存在に気づいてしまうのである。

有森静は、異世界での謀略に巻き込まれていき、好きな同級生そっくりな容姿の姫を守るためにログインする事になる。プレイ時間制限を超えて、覚醒しなくなったりする部分は『.hack』に似ている。しかし、主人公が優しいだけで弱っちぃヘタレ君なので、全然盛り上がらない。やはり、『.hack』は超えられないか……。


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ふたくちおとこ

ふたくちおとこふたくちおとこ
(1998/10)
多和田 葉子

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ティルは、口と肛門のふたつの口でしゃべった。ドイツの伝説にあらわれた無用で無意味な奇蹟のおとこたち!多和田葉子が誘うマジカル・ミステリー・ツアー。


ティル・オイレンシュピール、ハーメルンの笛吹き男をアレンジした感じの妙な物語になっている。表題作の「ふたこちおとこ」と、「かげおとこ」「ふえふきおとこ」の三篇あるが、世界観は共有しているの?

「ふたくちおとこ」は、口と肛門でウソばかり喋る男が主人公で、本当に口から生まれて来たようなティルのやりたい放題な物語。「かげおとこ」は、日本人留学生と、かげおとこの絡みがいまいち分からないし、BAD ENDだから楽しくなかった。「ふえふきおとこ」は、ハーメルンの笛吹き男なのだけど、「あ」から始まって「ん」で終わるまで、物語が細かく分断されている。


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ゴットハルト鉄道

ゴットハルト鉄道 (講談社文芸文庫)ゴットハルト鉄道 (講談社文芸文庫)
(2005/04/09)
多和田 葉子

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“ゴットハルトは、わたしという粘膜に炎症を起こさせた”ヨーロッパの中央に横たわる巨大な山塊ゴットハルト。暗く長いトンネルの旅を“聖人のお腹”を通り抜ける陶酔と感じる「わたし」の微妙な身体感覚を詩的メタファーを秘めた文体で描く表題作他二篇。日独両言語で創作する著者は、国・文明・性など既成の領域を軽々と越境、変幻する言葉のマジックが奔放な詩的イメージを紡ぎ出す。


表題作なのに、「ゴットハルト鉄道」が短すぎる。ゴットハルト鉄道に乗った女性の話なのだが、途中で引き返して山岳電車に乗る。雪景色の中を歩くのだが、何事も起こらないまま、面白くなる前に終わってしまった。

ページの大半は「無性卵」という話で、住んでいる家の二階しか使わないという、ちょっとおかしな物書きの女性が主人公。この女性のところに、正体不明の少女が迷い込んできて一緒に暮らし始めるのだが、この娘もどこかおかしくて、意味不明の言動をとる。物語としてはこれが一番普通に読めたが、最後がBAD ENDなのがちょっとなぁ……。

最後の「隅田川の皺男」は、二浪目に突入した男娼みたいな男と、その男を金で買う女の話なのだが、かなり不条理で意味不明系。こういう現実と妄想の境界が曖昧で訳の分からない話はあまり好きじゃない。


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名犬ミケは左きき

名犬ミケは左きき (集英社スーパーダッシュ文庫)名犬ミケは左きき (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2004/08)
阪本 良太

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自称野良犬は、イヌ耳少女!? 洋輔は、道端で不思議なものを発見する。それは段ボールの中に入って、彼をじっと目で追う一人の少女。「ねえ、拾ってよ」と段ボールの中からせがまれ、洋輔は自称イヌ少女と生活することに……!?


洋輔は、道端に置いてあるダンボールに入っていた犬耳の少女に「拾ってよ」と頼まれる。危ない電波さんだと思ったから逃げ出したものの、ストーカーみたいにしつこく追われ、家まで押しかけられてしまった。

自分以外には普通の犬に見えているという設定で、少年本人だけが異常なのではないかというおかしさを出そうという試みであるが、物語自体は全く盛り上がらない。

女の子が犬だったり猫だったりする話は大量生産されているので目新しくも何ともない。完全に犬扱いだからラブコメ要素は入っていないし、どうして少年だけが犬耳人間ミケを女の子として認識しているのかという説明は皆無だし、肝心の物語も捻りが無さすぎる。

飼い犬になりたくて追いかけてくるミケと、嫌がって逃げる少年が鬼ごっこに終始するドタバタコメディになっているのだが、相手が犬なだけじゃなくて、もう少し何か盛り込まないと、味付けが足りない。とりあえず、絵師と表紙は結構良かった。


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ゆびさきミルクティー

ゆびさきミルクティー 1 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 1 (ジェッツコミックス)
(2003/07/29)
宮野 ともちか

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やぶうち優効果か、最近はこの系統が増えているな。主人公は由紀。一応、ヨシノリと読む。普段は男子高校生……、なのだが! 姉が写真館に飾るウエディングドレス姿のモデルをすっぽかしてデートに行ってしまったから、弟だし顔も似てるからいいかと、代わりにモデルをさせられてしまうのである。そして、意外にイケてる自分に気づき、危ない世界へと傾倒して行くのである。

女装したバージョンでは由紀はユキと名乗る。これがまた、ありえないほど化けるのだ。街を歩けばナンパされたり、隣の女の子にもバレなかったり、挙句の果てには女子制服で学校にまで行ってしまう。

学校では、メガネっ娘優等生(メガネ外したら美女というお約束つき)にちょっかい出し、隣の幼なじみ少女からも言い寄られて、まだ1巻なのに三角関係発生。表紙は隣に住む幼なじみ少女。



ゆびさきミルクティー 2 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 2 (ジェッツコミックス)
(2004/01/29)
宮野 ともちか

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女装して外出するどころか、校内でもその姿で歩いてなおかつバレないという神仕様。すごくウソ臭いけど、まぁこの世には数人、そういう人が実在する様です。某ブログでも、女にしか見えない男いたしな。

さらにっ! 女バージョンなのを忘れて親友に声をかけてしまうが、親友は気づかないどころか一目惚れされてしまう。さすがにそれは有り得ないだろ!? 放課後、呼び出されて愛の告白! 親友で同性の男から……。もちろんフリますけど。OKしたらBLマンガになってしまうからな。



ゆびさきミルクティー 3 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 3 (ジェッツコミックス)
(2004/06/29)
宮野 ともちか

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この人も男なのか。ストーリー展開がいかにも少女マンガ風だから女性が描いているのかと思ったら、wiki情報では男。しかも、 高橋ツトムのアシスタント出身とは……。あの達筆系の強烈なマンガを描いている場所から、こんな女装萌えマンガを描く人が出てきているのは、ちょっと驚きである。

幼馴染とくっつくのかと思いきや、同級生にも未練タラタラで三角関係状態である。いや、親友が女装時の主人公を好きになっているから、四角関係か!? これ、主な登場人物全員がヤバイな。主人公は女装趣味でシスコンのナルシスト。幼馴染はファザコンでブラコンで百合属性有り、幼馴染の親友は百合、姉はブラコンでおじさん好き、主人公の親友はバイ。ヒロインその2の黒川水面は比較的まともだが、他がヤバすぎる。wikiで少しだけストーリー展開見てしまったのだが、どんどん危なくなるっぽい。



ゆびさきミルクティー 4 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 4 (ジェッツコミックス)
(2005/02/28)
宮野 ともちか

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「あたしもう子供じゃないよ」と裸になる中学生を押し倒すも未遂に終わる主人公。その後、少し距離が開いて、同級生に再び接近して行く。どっちにも決められない優柔不断状態は、まるでオレンジロードの様だが、本人に女装癖があるので、なおさら性質が悪い。さらに、女装したままで親友とも……。



ゆびさきミルクティー 5 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 5 (ジェッツコミックス)
(2005/07/29)
宮野 ともちか

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4巻で親友としてしまう主人公だったが、今度は姉と……。どんどん危なくなる。再び距離が縮まった同級生とは、またしても未遂に終わる。最終的に、どっちに転ぶか全く判らない。年下ヒロインの親友と、同級生ヒロインの過去話あり。



ゆびさきミルクティー 6 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 6 (ジェッツコミックス)
(2006/01/27)
宮野 ともちか

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どんどん話が危なくなる。Wヒロインの間でフラフラしつつ、さらに女装して親友ともデート。相手が自分の身近にいる男だと気がつかないで舞い上がる、哀れなお馬鹿が一人。

主人公の少年が女モードの自分に恋までしてしまい、ナルキッソス状態に陥るのは重症。番外編、みなもの過去話も危ない。



ゆびさきミルクティー 7 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 7 (ジェッツコミックス)
(2006/08/29)
宮野 ともちか

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隣の妹(みたいな娘)と同級生、Wヒロイン両方にちょっかいかけてフラフラしていたが、同級生のほうへ傾く主人公。相手はすっかり都合の良い女状態だが、フラれた状態同然となった年下も可哀想な事に。



ゆびさきミルクティー 8 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 8 (ジェッツコミックス)
(2009/10/29)
宮野 ともちか

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7巻のあと、連載休止とかいろいろあって、もう続きが出ないんじゃないかと思った8巻。しかも、時間が空いて売れ行きが落ちたのか、逆に人気が出て新刊だから回転しないのかは分からないけれども、8~10巻が全く入手出来ずに苦戦した。

女装が非日常から、すっかり日常へと。幼なじみとは遠ざかり、美少女同級生とのフラグ立ちまくるが、結局、主人公が一番好きなのは自分自身。しかも、たんなるナルシストじゃなくて、女装状態の、もうひとりの自分であるユキが好きだという、神話のナルな方の斜め上を行く倒錯具合。

演劇部で主役を演じる同級生も美形なのだが、この巻だけの脇役で終わってしまうのが勿体無い。フラグ立てまくりで、自分で圧し折りまくる主人公も勿体無い。勿体無さ過ぎてもったいないお化けが出た!



ゆびさきミルクティー 9 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 9 (ジェッツコミックス)
(2009/10/29)
宮野 ともちか

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幼なじみのフラグへし折り、演劇部美少女のフラグへし折り、運動少女にも恋愛介入してかき回しつつ、さらには親友の男まで女装状態で篭絡するという変態っぷり。そして、相変わらず一番好きなのは自分という……。

顔を攻撃された時のぶちキレかたが尋常じゃない。女体型を維持しつつ、喧嘩が超強いというのはどうよ? 現実世界では無理な設定のような気がする。街によくいるカスどもに絡まれ、親友が怪我をしてしまい、責任を感じたユキは正体をバラす。しかし、ユキが誰だか知った親友は、それでもちゅっちゅっしているから危ない。



ゆびさきミルクティー 10 (ジェッツコミックス)ゆびさきミルクティー 10 (ジェッツコミックス)
(2010/07/29)
宮野 ともちか

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いよいよ最終巻。前半部分でいきなり美少女同級生とのフラグを完璧にへし折る主人公。せめて、幼なじみとの間に同級生が乱入してきたという設定ならまだしも、自分からちょっかいかけておいて要らなくなったらポイして本命攻略に移るとか、あまりにも鬼畜すぎる。しかも、ここから後、もう同級生の出番はなく、幼なじみと二人きりのセカイ系に突入。あまりにも可哀想すぎる。同級生の不幸に全米が泣いた!

二人で卒業旅行にいきたいと迫ってきた幼なじみは、急に成長して色気ムンムン状態になってきた。親を騙して訪れた旅先で、思いっきりやりまくりんぐ状態に。なんだ、後半戦がただのエロマンガじゃないか。

同級生ゴミ捨て同然でエロマンガになっているだけでも不評なのに、最後のシーンがなんとなくバッドエンドっぽい嫌な終わり方。エロゲーじゃないから両手に花エンドは無理だとしても、普通に幼なじみトゥルーエンドにすればいいじゃないか。なんでそう後味の悪い終わり方にするの? ここまで引っ張っておいて、そういうグダグダな最後を見せられるのは、あまりにも酷いんじゃないのか!?



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墓標の森と、魔女の本

墓標の森と、魔女の本―閉鎖師秘戦録 (ファミ通文庫)墓標の森と、魔女の本―閉鎖師秘戦録 (ファミ通文庫)
(2004/12)
扇 智史

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ユウとアレシュ。古より「現世」の理を揺るがす「世界孔」を閉じることを務めとし、その彼方から現れる外来知性種と、歴史の裏側で戦い血を流し続けた閉鎖師の末裔。そして異形と化し、破綻種と忌避されつつ永遠を生き続けてきた少女と、その存在を憎みながらも、閉鎖師になるしかなかった少年。ふたつの孤独な魂が触れ合うとき、ふたりの前に「氷牙姫」が現れたのは、まさに宿命というべきものだったのだろう―。新鋭が描く「定められた喪失の物語」。


世界設定は同じだが、『閉鎖師ユウと黄昏恋歌』と比べたら、この作品のほうが良かった。こちらは、閉鎖師ユウが主人公で、前作よりかなり過去の時代が舞台となる。この時点でユウは既に自称600歳である。見た目が小さい女の子で、中身は年寄りという合法ロリババア設定(失礼)は目新しくも何とも無いが、前作では不明だったユウの秘密が明かされる。

青年と一緒に行動しており、酒場では青年の方が師匠だと思われているのだが、勿論その逆である。青年は、エルフを殲滅する時に森で拾った少年が成長した姿で、否応なしに閉鎖師として訓練される事になる。

そして、前作でも出てきた最強吸血鬼と対峙し、勝てる訳が無いのに特攻して犬死にしてしまう。なんで男塾のヤラレキャラみたいに、捨て駒として使うのか……。戦闘シーンがある分、一作目よりは読めるけど、ちっとも盛り上がらず、アッサリと殺されてしまうのは酷すぎる。

結局、最初に出てきて村人を虐殺した魔女も退治出来ないまま、大切な青年は無駄死にして終わるし、またもや歯切れの悪い結末に。何これ? 鬱ラノベでも書きたいの!?


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閉鎖師ユウと黄昏恋歌

閉鎖師ユウと黄昏恋歌 (ファミ通文庫)閉鎖師ユウと黄昏恋歌 (ファミ通文庫)
(2004/05)
扇 智史

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優柔不断で気弱な高校生、江崎和柾は、同じクラスの那菜、枝流というふたりの少女に心を揺らしていた。ある日、和柾は下校中に見かけた枝流を追って入り込んだ路地で、空間に開く異世界との「孔」=「世界孔」を目撃する。そして「世界孔」閉じる「閉鎖師」ユウと出会う。巨大ペンチを抱えた美少女、現存最強の吸血鬼、校庭のソメイヨシノと神隠しの噂。平凡な和柾の日常は静かにひび割れ浸食されていく―。第5回えんため大賞編集部特別賞受賞作登場。


第5回えんため大賞編集部特別賞受賞作。

『墓標の森と魔女の本』というファンタジーっぽいものを見つけて読もうとしたら、これと繋がっているらしいので、探してきて先に読んでみた。世界設定は同じだけど、別に繋がってはいないので、各作品を単独で読んだとしても全く問題は無かった。

閉鎖師というのは、世界に開いた穴を塞いでいる人々である。普通の人間には認識出来ないのだが、世界のあちこちに穴が開いて、それが広がると外から別の何かが紛れ込んできたり、異世界の法則が侵食したりして、世界崩壊に繋がるらしい。

ちなみに、この話の主人公は閉鎖師ユウではなくて、二人の同級生の狭間で揺れ動くヘタレ少年だった。こいつが全く活躍しないので、物語が淡々と進んで行き、敵らしき敵も出て来ないので盛り上がらないまま終わってしまう。しかも、痛い結末だった! 出来が悪いギャルゲーのバッドエンドに行き着いてしまった時のような、気だるさだけが残る微妙作だった。

背景設定を大切にしすぎるあまり、登場人物に全く躍動感が無い。淡々としたままで山場も無いし、悲しい結末に終わるので、いまいち楽しめない。最強クラスの吸血鬼も、これ単品だと出てくる意味もさほど無いし。


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宵山万華鏡

宵山万華鏡宵山万華鏡
(2009/07/03)
森見登美彦

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祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には、現実と妖しの世界が入り乱れ、気をつけないと「大切な人」を失ってしまう―。幼い姉妹、ヘタレ大学生達、怪しげな骨董屋、失踪事件に巻き込まれた過去をもつ叔父と姪。様々な事情と思惑を抱え、人々は宵山へと迷い込んでいくが…!?くるくるとまわり続けるこの夜を抜け出すことは、できるのか。


連作形式になっており、6編でそれぞれ主人公が変わるのだが、京都の祇園祭宵山を舞台にしており、視点を変えて各話が繋がっている。この世界のモノでは無い何かも絡んで来るところは、やはり森見ワールドらしい。

姉とはぐれ、何かに連れ去られそうになる妹。
友人乙川の大仕掛けな悪戯に翻弄される男。
大仕掛けの舞台裏。
従妹が神隠しにあい、叔父も何処かへ行ってしまうのを止められい女。
何度も繰り返される宵山の閉鎖世界に囚われた男。
妹を見失い、自分も普通とは異なる場所へ迷い込む姉。

各話の並び具合が神! 非日常的とは言っても現実世界の一部に過ぎない祇園祭宵山の夜と、宵山世界がかさなり、不思議な雰囲気を醸し出す。宵山世界に囚われてしまい、何度も何度も宵山当日の朝を迎えてしまう男のタイムループ系も良い。


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蟋蟀

蟋蟀(こおろぎ)蟋蟀(こおろぎ)
(2008/09)
栗田 有起

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魅力が暴走している!? 生き物をテーマにした10の物語集。手を握ったひとの未来が見える占い師の身に起こったこととは?(サラブレッド) 優秀でかわいい秘書は、研究室に大きな水槽を持ち込んだ(あほろーとる)。夫の出世で住むことになった社宅には不思議なサークル活動が(猫語教室)。などなど、面白さてんこ盛りの栗田有起ワールド。泣いて、笑って、びっくりして、しみじみして、夢中になって、幸せになる。


生き物をテーマにした短編だが、日常から少しズレた感じのものが多い。手を握ると過去や未来が見えてしまう女性とか、他人の中に動物が見えてしまうとか、少し不思議系。

短編だからか、オチが弱くて何が言いたいのか、どうなったのかよく分らないまま終わってしまうものが多い。もう少し納得の行くオチがつけば最高なのに、惜しい。


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本格推理委員会

本格推理委員会 (角川文庫)本格推理委員会 (角川文庫)
(2006/12/22)
日向 まさみち

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小・中・高校の一貫教育学校・木ノ花学園の音楽室に、死んだはずの女性が現れたとの噂が流れる。探偵の素質を持った少年少女を選抜して結成された“本格的に推理をしてしまう委員会”『本格推理委員会』に、理事長の命令で入ることになった高校生の城崎修は、その怪談話の発生源を探り始めるが、そこには思わぬ真実が待ち受けていた!第1回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した、痛いほどに純粋な次世代青春&ミステリ。


第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

ああっ、これもかなり酷評されまくっている。第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作ですが、この前読んだ第2回受賞作「コスチューム!」と同じく、出来があまり良くない。際立って酷い訳でもないだろうが、一言で言えば凡庸。中身は意表も目新しさも無い、ただのラノベ。題名は本格推理だけど、ちっとも本格じゃないので、その系統を期待していた人達から、ますます反感を喰らってしまった感じだ。

キャラの存在感が弱い、ありがちな展開、物語にメリハリが無い、本格推理は偽り……。まあ、褒められるべき点も見当たらないのだが、下手でもないんだよな。むしろ、山田君くらいに下手なほうがアピール出来たんじゃないかと思ってしまう。

とにかく、中途半端なのが最大の欠点。表紙だけで手に取ると、きっと後悔するだろう。


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完璧な病室

完璧な病室 (中公文庫)完璧な病室 (中公文庫)
(2004/11)
小川 洋子

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弟はいつでも、この完璧な土曜日の記憶の中にいる--病に冒された弟との日々を描く表題作、海燕新人文学賞受賞のデビュー作「揚羽蝶が壊れる時」


第101回芥川賞候補作。

暗い内容だが、文章から悲壮感は漂ってこないので重苦しく無い。基本的に純文学系統は苦手なのだが、小川洋子は文章が上手いからか、拒絶反応無く読める。よくある芥川賞系統の自慰行為的な文章遊びも無いし、雰囲気だけじゃなくて物語として味わえる。

文章は素晴らしいのだが、親が離婚して父が消え、母は銀行強盗に撃ち殺され、挙句の果てに弟まで病死してしまう話なので、ハッピーエンドには程遠い。なんか不幸すぎる。

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姉の結婚

姉の結婚 (集英社文庫)姉の結婚 (集英社文庫)
(1995/03/17)
群 ようこ

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結婚のご祝儀をめぐる、若い夫婦の人には言えない悔しい思い「御祝儀袋」。給料手取り十三万五千円のOLが家賃八万円のマンションに住むために、日々一円との闘いに明け暮れる倹約生活のなかで生まれる意外な感想「家賃」。普通と平凡が合体したような男と結婚した姉。たちまち破局がやってきて、目ざましい姉の変貌ぶりが可笑しい表題作。ささやかな見栄を支えに明るく生き抜く女たちの物語。


群ようこの実体験エッセイかと思ったら、小説だったんだね。しかも、短編集。どの話にも「痛い」女性が出て来る。(一編だけ、「痛い」男も出てきますが。)問題のある女性ばかりだな。

読んでて、ますます結婚願望無くなっていくよ。いかにも存在しそうな人物ばかりだし、実際に、この手の「痛い」系女性ってたくさんいるだろうに、みんなどうやってマトモな女性と結婚しているんだろう? 私の周囲には「痛い」人々しか見当たりませんが何か? (・∀・)


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英雄×魔王

英雄×魔王 (ハーヴェストノベルズ) (ハーヴェストノヴェルズ)英雄×魔王 (ハーヴェストノベルズ) (ハーヴェストノヴェルズ)
(2005/12/01)
たかなみれい

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ここは人間と魔族が対立する世界。魔王・フェルザーは大の人間嫌いだ。略奪、破壊、蹂躙、殺戮…人間たちに対して情け容赦がなかった。数々の女たちと交わり、子を増やしては兵力とする魔王。彼の手によって、この世界の勢力図は塗り替えられていくのだ…。果たして、争いの先に魔王は何を見るのか…


記憶を失った魔王様が人間相手に大暴れ&エロス(笑)。大陸の端から端まで攻略していくのが、いかにもシミュレーションゲームっぽい。だが攻略シーンはほぼカット状態で、いつの間にか軍門に下した魔族や神の子、女勇者相手にエロエロな事を。

ちょっと設定がバカっぽい感じだけど、ノリとしては楽しい。エロラノベとして読むと、相手多すぎで展開も早すぎるから落ち着かないけど。エロさが中途半端な分、絵は非常に可愛くてGJである。

最後がバッドエンドっぽく終わるけど、次世代に未来を委ねるので、これはアリかな?


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姫裸

姫裸 (パンプキンノベルズ)姫裸 (パンプキンノベルズ)
(2001/10)
沢野 翔創美研究所

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ブランセル王国のレティシア姫と、姫専属のメイド・アメリア。ある時二人の乗る馬車は、数人の男から襲撃を受ける。必死に逃走を試みるものの、それもかなわず、御者の命が尽きるのとほぼ時を同じくして、馬車は遂に横転し止まってしまう…。命からがら馬から這い出した二人の前に姿を現したのは、全身に漆黒の鎧を纒った騎士―近隣に悪名を轟かせている黒騎士―だった。哀れ囚われの身となってしまった二人を待つ運命は…。


忠誠を誓った王直属の騎士団が、奸臣の策略で壊滅してしまう。それから数年後、王国を脅かす謎の黒騎士に王女レティシアと専属メイドのアメリアが捕らえられる。黒騎士の正体は、ただ一人逃げ延びた近衛騎士団の生き残りだった。

暴君を倒して王位についた英雄という設定なのに、先王に連なる悪徳貴族にそそのかされて近衛騎士団を虐殺するという時点で眉唾物である。自分で味方を減らすようでは、ただの暗愚王ではないか。

王女を捕らえた黒騎士が、奸臣を倒すなり、王を倒すなり、王女とフラグを成立させるなりして新王になるパターンだと思っていたら、ひたすら王女とメイドを虐めいたぶるばかりで、本人もどんどん壊れて行く。

王女を助けようとした黒騎士の従者は瞬殺されてしまうし、最後は二人を拉致したまま敵国に逃げ込んで、まさかの娼館バッドエンド……。主人公が犬死にするよりはマシだけど、なんというダークな結末なんだ。

表紙の金髪に騙された感じだけど、中の絵は、あんまり奇麗じゃないし、バッドエンドな微妙作だった。


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カラフルな闇

カラフルな闇カラフルな闇
(2006/04/20)
まはら 三桃

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第46回講談社児童文学賞佳作受賞作品。だれもが、闇の中から自分だけの色を見つけだせるはず。不幸をもたらす「闇魔女」のうわさに揺れる少女の、どうにもならない繊細で熱い、手さぐりの青春物語。


第46回講談社児童文学新人賞佳作。

『かっこいいじゃん、闇魔女』このキャッチに、思わず借りてしまった。

街で目撃情報が相次ぐ謎の闇魔女。ちょっとした都市伝説みたいになっていくのだが、闇魔女を見て幸せになった人もいれば、不幸になった人も出てくる。果たして闇魔女の正体は? 出会うとラッキーなのか、アンラッキーのどちらなのか!?

女子中学生が主人公の児童文学。両親の離婚、友人とのすれ違い、不良糞女との対立、それなりに悩みや問題を抱えて生きている。闇魔女という謎の存在が出てくるが、オカルトやホラー要素は皆無。


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