夕子ちゃんの近道夕子ちゃんの近道
(2006/04/27)
長嶋 有

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アンティーク店フラココ屋の二階で居候暮らしをはじめた「僕」。どうにも捉えどころのない彼と、のんきでしたたかな店長、大家の八木さん、その二人の孫娘、朝子ちゃんと夕子ちゃん、初代居候の瑞枝さん、相撲好きのフランソワーズら、フラココ屋周辺の面々。その繋がりは、淡彩をかさねるようにして、しだいに深まってゆく。だがやがて、めいめいがめいめい勝手に旅立つときがやってきて―。誰もが必要とする人生の一休みの時間。7つの連作短篇。


最初はただの短編集かと思って萎えた。星新一のショートショートは別格として、物語が膨らんでいかないから短編は好きじゃないし……。しかし、七編の短編は全て、ある骨董品屋を軸とした同一背景による物語だったので、途中から面白くなってきた。

売れていない骨董品屋に住み込みで働く事になった青年が主人公で、夕子ちゃんは近所に住む脇役キャラに過ぎなかった。むしろ、店に来て油売っているだけの、妙齢の別人物のほうが目立っている。何故、この青年が住み込みに至ったのかは謎。
2008.05.11 Sun l 長嶋有 l COM(0) TB(0) l top ▲

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