100回泣くこと

100回泣くこと (小学館文庫)100回泣くこと (小学館文庫)
(2007/11/06)
中村 航

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実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだったのだ。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げた。彼女は、1年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。愛犬→バイク修理→プロポーズ??。幸せの連続線」はこのままどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた。精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。今、最注目の野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編。


かつて図書館前で拾った犬が実家で死にかけていると知った青年は、もう四年も放置していたバイクで帰ろうと決める。乗らない間に故障したバイクを分解し、キャブを自力で直す。三年つきあっている恋人も応援に駆けつけ、彼はキャブ越しにプロポーズする。とりあえず結婚の練習期間という事で、一緒に住み始める二人だったが、幸せは長く続かなかった。なかなか風邪が治らない彼女が病院に行くと、精密検査を受ける事になり……。

典型的な病気物ではあるが、白血病をネタにしたら本当に白血病になりましたよとかいう安易なセカチューとは格段の差。病状も、かなり現実味がある。セカチューで泣けるなら、これは文字通り100回泣けるだろう。(まあ、セカチューが駄目すぎるのだが。あれより駄目な恋愛病死物は読んだことが無いですよ!)

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