絶対、最強の恋のうた

絶対、最強の恋のうた絶対、最強の恋のうた
(2006/10/26)
中村 航

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社会科教師のおでこのテカリ占いをしては大受けしていた陽気でマシンガンな中学時代からクールで一目置かれる弓道部員の高校時代を経て、大学生になった私がしたことは、恋をすることだった。遠くの的を見抜く力のおかげで視力が2.0以上になっていた私はその年の秋、キャンバスで遙か遠くから歩いてくる同じ学年の男の子に「今度は的じゃなくて、別のものを射抜くことにしたんです。例えば男子とか」と笑いかけていた。怖いくらい、好きになる。それでもいいと思った。最強の恋愛小説。


中村航らしい軽快な文章、明るい内容でドロドロしたものが無く心地良い。前半は男側から見た恋の話、後半は女性側からの話で、登場人物は同じ。なかなか凝っていてよろしい。最後は、片思いのまま終わった友人が社会人となった後のお話。

或る意味、最強のおとぎ話。人間の美しさは、虚構の中にこそ存在する。

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