月蝕楽園

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朱川 湊人
双葉社 2014-07-16

by G-Tools

事務用品の製造販売会社に勤める私は、入院している部下の見舞いに行く。心に、ある不安を抱えながら…「みつばち心中」夫の一言が、私のなかの思ってもみなかった欲求を呼び起こした…「噛む金魚」など、深く激しい、熱く切ない愛のかたちを濃密に描いた5編を収録。直木賞作家が描く究極の愛。至上の恋愛小説集。


いつもの朱川湊人作品と違うと思ったら、恋愛小説集なのか。少し不思議なホラー、或はSFがかった他作品とは違って、普通の話が多い。そして、ほぼBAD ENDだから読むのが辛い。

「みつばち心中」は、若いOLの指先に執着してしまうお局主任の話。若い娘のほうは末期癌で会社からいなくなってしまうのだが、指先にしか執着しないので、百合なのか、指先フェチなのかよく分からない感じになっている。末期癌だから最後はBAD ENDだった。

「噛む金魚」は、医者と結婚したが、最初に自分が相手を受け入れられなかったため、四十を過ぎても処女のままという恐ろしい状態の主婦が、何とかロスト・バージンするためにいろいろと画策する話だった。これは、ただの不倫バレBAD ENDよりもキツいなぁ。完全に飼い殺し状態じゃないか。

「夢見た蜥蜴」は、高層階で飼われている“蜥蜴”が、ご主人様を失って、自分が何者なのかを知る話だった。記憶を失う以前も悲惨だけど、自分を取り戻した後もリアル人生ゲームの難易度が高すぎる。最初から違和感がありまくりだったから、蜥蜴の正体はすぐ分かったけど。

「眠れない猿」は、好きになった女性の過去のために、殺人を犯してしまった猿顔のブサメンによる独白。親に恵まれず、容姿に恵まれず、頭も良くなくて、ようやく好きな相手に出会えたと思ったら運命に恵まれず。やるせないBAD ENDが待っている話だった。

「孔雀墜落」は、性同一性障害で女の恰好をしている弟と、会社の上司と不倫を続ける姉の話だった。これも、弟のほうが下半身直結厨なキチガイ犯罪者の起こす事件に巻き込まれてBAD ENDだった。

5編全てが救われない話ばかりで、全俺が萎えた!


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