小森谷くんが決めたこと

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中村 航
小学館 2014-07-30

by G-Tools

初恋相手が先生だった幼稚園時代。愉快だった小学生時代。暗黒面に落ちた中学生時代。悪友とのおバカな高校時代。美容師の女性と初めてきちんとした交際をした大学時代を経て、紆余曲折の後、憧れの映画配給会社に就職が決まる。しかし、そこで、彼に思わぬ出来事が出来してしまう--。作者が出会った、小森谷真というごく普通の男性の三十年近くに及ぶ半生の物語。


編集に紹介されたアラサー男性を取材して、彼の半生を描いた作品という事になっている。冒頭から、余命2ヵ月と言われたけど生き延びたという話をされ、彼が語る人生に引き込まれていく。

この物語の主人公となった小森谷くんが実在の人物なのか、実在の人物に取材して小説にしましたという形式の完全創作なのか不明であるが、内容自体は面白い。

両親の離婚により、母子家庭で育った小森谷くんは、幼稚園の先生に恋をしたり、ソロバン塾に通ったりしながら成長していくが、途中からDQN化してなかなか酷いな。

学校をサボってバイト三昧。バイクを買って山道を暴走したり、無銭飲食をしたり、不法侵入して夜のプールで泳いだりと、犯罪者の域に達している。

友人は一浪して中央の夜間に行くが、小森谷くんは勉強しないから二浪して、どこかよく分からん大学へ。そこでもバイト三昧で留年するし、かなりとんでもない奴だが、黒企業バイトを経てまともな映画関連会社に就職。今度は仕事三昧だったが、体調が悪いと思ったら、悪性リンパ腫で死にそうになる。

ごく普通の人の人生を描いたという事になっているが、普通の人は犯罪行為もしないし、致命的な病気にもならず、平々凡々と生きるよな。

かなり適当に生きているのに、まともな会社に就職したり、彼女もたくさん出来たりして、俺と比べたら日本人幸せランキングで8000万番くらいは上にいるじゃないか(汗)。小説としては面白かったけど、さほど努力していない割には、意外とイージーモードな人生で、なんか腹が立つ(笑)。


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