ベテルギウスの超新星爆発(幻冬舎新書238)

4344982398ベテルギウスの超新星爆発 加速膨張する宇宙の発見 (幻冬舎新書)
野本 陽代
幻冬舎 2011-11-29

by G-Tools

オリオン座の中で明るく輝く赤い星ベテルギウスは晩年を迎えている。星が一生の最後に自らを吹き飛ばす現象「超新星爆発」。ベテルギウスは今、いつ爆発してもおかしくない状態にある。地球からこんなに近くで起きる超新星爆発は史上初のこと。過去、超新星は数々の宇宙の謎解きに役立ってきた。ベテルギウスが爆発したら何が起こるのか?二〇一一年にノーベル物理学賞を受賞した「宇宙の加速膨張」という衝撃的な事実は、どのようにして明らかになったのか?超新星の最新研究をやさしく解説する。


図書館に無かったので、他の図書館から借りてもらったのだが、リクエスト用紙に記入したところ、「これは、ベテルギウスですか? それともペテルギウスですか?」と聞かれてしまった。天文マニアにとっては、オリオン座の一部であり、冬の大三角を形成する重要な恒星であるが、興味が無い人にとっては、ベテルギウスなのかペテルギウスなのか分からない程度の星でしかなかったようだ。

2012年頃、オリオン座のベテルギウスが爆発するかもしれないと話題になったが、ちっとも爆発しなかった。爆発しそうだと話題になった当時は、太陽が2個になったように見えて、一時的に夜が無くなると言われたのだが、どうやら爆発しても夜が無くなったりはしないらしい。

時々、よく分かってなくて、「もし爆発しても、遠く離れているのだから、生きているうちに観ることは出来ないんじゃないの?」と言う人がいるが、今見えている光が、642年前に出発した過去の光である。つまり、爆発が観測された場合は、そこから遡って642年前に爆発していたという事になる。

ここ数年で急激にベテルギウスが変形しているので、実際にはすでに爆発した後だという可能性も結構高いと思うのだが、リア充が爆発した時と違って、直ちに確認出来るわけではないので、離れている距離分のタイム・ラグが発生する事になる。

本書はベテルギウスだけの話ではなくて、恒星のたどる運命や、種類の違いなど、様々な事が書かれている。幻冬舎らしい、タイトルと内容が一致していない本になっているので、ベテルギウスに関する話だけが読みたい人は注意が必要である。

ちなみに、私が初めてベテルギウスと出会ったのは3~4歳頃である。子供用の図鑑に太陽の1000倍の赤色巨星として紹介されていた。当時はベテルギウスが最大だったような気がするのだが、最近ではVY Canis Majoris、NML Cygni、UY Scutiと、どんどん抜かされてしまってショックである。

UY Scuti
左端の一番小さい子がベテルギウスである。(wikiより)

ベテルギウスの超新星爆発に関しては、「オリオン座が壊れるから止めて!」派と、「2つの太陽がある世界を観たいからさっさと爆発しろ!」派に分かれているようであるが、私は2つの太陽派である。

恐怖の大王といい、マヤの予言といい、ベテルギウスといい、私を待たせすぎではないか。早く爆発して欲しい。ついでにリア充も爆発して欲しい。ベテルギウスはやれば出来る子、まだ本気出してないだけ!


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