不思議庭園の魔物

不思議庭園の魔物

20世紀が生んだ最後の鬼才・大越孝太郎が新時代に向けて放つ超絶作品集。『九龍』Vol.1に掲載され絶賛された『転生術綺譚』をはじめ、猟奇と幻想に満ちた傑作の数々を収録!!


ファンタジー系の話なのかと思ったら、怪談系の短編集だった。絵は綺麗だけどグロくて気持ち悪いものが多い。日本軍が転生魔術を実用化しようと人体実験を行う話とか、キチガイ少年がいとこを惨殺する話とか、この世のものではない何かよりも、生きた人間の恐怖が描かれている。

人外系の怪談は、ピータンを漬けるために購入した壺が、罪人の首を詰めて埋葬するのに使っていたものだったので、呪われて店が潰れてしまう話など。ベトナム戦争でバラバラになった遺体を修復する話では、付けた腕が勝手に取れて襲ってくるのだが、実は腕だけ別の人のパーツだったという、本当にアリそうなオチだった。

病人を隔離しているサナトリウムの奥にある部屋の覗いてはいけないベッドに人形姫が寝ている話がインパクトありすぎ。中世の黒魔術で人形にされた姫が、少しだけ生きた状態で動くので気色悪い。


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