彷徨える艦隊10 巡航戦艦ステッドファスト

4150119996彷徨える艦隊 10: 巡航戦艦ステッドファスト (ハヤカワ文庫SF)
ジャック キャンベル Jack Campbell
早川書房 2015-04-22

by G-Tools

無事に使命を果たしたダンサー族と、再び地球との友好関係を築き上げたギアリーがアライアンス宙域に帰還しようとした矢先、問題が発生した。“ドーントレス”の乗員2名が、地球訪問中に忽然と姿を消したのだ。何者かに誘拐されたらしい。必死になってその行方を追ううちに、いまだ治療法のない細菌兵器に汚染された禁断の衛星、エウロパへとたどり着く。いかなる敵の策謀か?ギアリーは乗員を救出すべく奮闘するが!?


ダンサー族が地球に来たがった理由は、遥か昔、自分達の宙域に迷い込んできた人類を、故郷に埋葬する為だった。人類でも手間暇かけてそんな面倒な事はしないのに、なんて良い人達なんだ。人じゃないけど(笑)。

ここで、ギアリー元帥はローマ帝国時代の遺物を見たり、小休止。ところが何者かに部下が拉致されてしまい、致死性病原体に汚染されたエウロパへ。地球も未だに統一されず、火星でも勢力が争う酷い場所になっている模様。

なんとか部下の救助には成功したが、どの勢力が悪事を企てたのかは不明のまま。アライアンスに戻ると、ギアリー配下の軍人が反乱を起こす事を期待して、艦隊を勝手に動かされている。さらには、少数の艦隊で厄介な任務を押し付けられる。シンディックも酷かったが、アライアンスも上層部も馬鹿だらけである。

シンディックとの境界領域に位置する星系に大量の難民が押し寄せているので、強制送還するために向かったところ、いるはずの部隊は削減されているし、シンディックから離脱した星系が勢力拡大を目論んで戦闘状態に。

馬鹿どもの尻拭いが終わって帰還すると、今度はダンサー族が自分達の領域に戻ろうと動き始める。馬鹿に攻撃されたりしたら、人類存亡の危機になりかねないので、勿論、護衛してシンディック方面に向かう事に。

ダンサー族と別れた後、見えない艦隊にシンディックが攻撃されている局面に出くわす。謎の種族に襲われているのかと思いきや、艦艇の形状はアライアンスのものに酷似している。しかも性能は相手のほうが上である。

どうやら噂のあった秘密艦隊らしいが、シンディックだけでなくアライアンスの星系まで攻撃し始める。自動化された無人艦隊なんて造る金があるのなら、ギアリー艦隊に回せよ。わざわざ無駄金をかけて自分達を弱体化させるとか、どこのジャップランドなんだよ!? 本当に上層部はクルクルパーだらけである。

シンディックとの大戦争が終結してから、地味な仕事が多かったギアリーだが、“自分”との戦いになってしまう展開は面白かった。


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