やせっぽちの死刑執行人

4092905440やせっぽちの死刑執行人 上(児童単行本)
ダレン シャン 田口 智子
小学館 2010-04-26

by G-Tools

主人公のジェベルは、やせっぽちの少年だ。彼の住む町では、死刑執行人がとても名誉ある地位にある。ジェベルは父のあとを継いで死刑執行人になるため、奴隷のテル・ヒサニと試練の旅に出かける…。勇気とは、愛とは、友情とはなにか!?作家ダレン会心作。


長編シリーズが多いけど、これは上下巻だけなので気合入れなくても攻略出来る。主人公ジェベルの国では死刑執行人が名誉ある重要な職で、現在住む町では父が死刑執行人となっている、彼もそれを目指すのだが、やせっぽちなので、父は二人の兄しか眼中に無い。

遙か北にあるツバイガート山に住む火の神の元まで辿り着き、誰かを生贄に捧げれば大きな力を授かる事が出来るという言い伝えを信じ、旅に出る事にする。生贄に捧げるため、テル・ヒサニという一人の奴隷を得るのだが、彼は家族を奴隷階級から解放するため、自らが犠牲となる旅に同行するのであった。

名誉ある旅に出るという事で、各地で歓迎されるジェベルは傲慢になるが、国境の町まで来ると、今までのようには上手く事が運ばなくなる。胡散臭い二人の男の騒動に巻き込まれ、湿地帯では危険な目に遭いながら、恐ろしいシク族のいる谷に辿り着く。戦闘民族シクの娘ヒュバイラと出会い、谷へと入れてもらうのだが、そこでマンラーと呼ばれる恐ろしい化け物に襲われる。

シクの谷を抜けて北のサーガ国に入ったところで、国境の町で会った胡散臭い二人組に騙されて奴隷に転落。ジェベルは泥棒の手伝いをさせられ、テル・ヒサニは売り飛ばされてしまう。



4092905459やせっぽちの死刑執行人 下(児童単行本)
ダレン シャン 田口 智子
小学館 2010-04-26

by G-Tools

主人公ジェベルと奴隷テル・ヒサニの試練の旅は続く。危険な旅、苦難の道。はたして日の神サッバ・エイドの元にたどりつけるのか、非情に徹して無敵の力を得ることができるのか…。


後半もひたすら鬱展開。墓泥棒の仕事を強制されるジェベルは、なんとか逃げ出す機会を伺う。ある町でテル・ヒサニに再会し、隙をついて逃げ出すが、一緒に逃げた男が裏切って捕まり、処刑されかける。

処刑される直前に、謎の男が二人を欲しがり、裁判官はジェベルとテル・ヒサニの身柄を引き渡す。だがしかし、その男も救世主では無かった。カルト教団の教祖に捕まった二人は、無理やり巡礼の旅に連れ出され、辺境の村を教義や武器で滅ぼして行く。

死にかけて死神まで登場するものの、なんとか目的地まで行き着く。奴隷とご主人様の関係だったのだが、友情が芽生えてしまった二人。ジェベルはテル・ヒサニを生贄に捧げる覚悟が出来るのか!?

ラスト付近の展開は最初から予想した通りだったが、チートモードに突入してからの死刑廃止教徒っぽい流れが鼻につく。奴隷制度、死刑制度、宗教対立など、様々な問題を鏤めたファンタジーで、テーマも重苦しいし、ひたすら鬱展開だった。最後のご都合主義は良いとして、死刑反対意見がゴリ押しされた感じなのには同意も納得もシンクロも出来なくて困った。



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