本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘Ⅲ」

4864723974本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘Ⅲ」
香月美夜 椎名優
TOブックス 2015-06-25

by G-Tools

病に倒れたマインは一命を取り留めたものの、その「身食い」の影響は大きかった。完治はできないばかりか、治療には貴族が所有する高価な魔術具が必要という。再発までに残された期間は一年。それまでに家族の元を離れて、貴族と共に生きるのか、運命に身をゆだねるのかの決断を迫られてしまう。限られた時間の中で、マインは「本に囲まれて、本を読んで暮らすこと」を夢見て奔走するのだった。やがて、季節は流れ、彼女の世界が大きく動き出す出会いが訪れる…。少女の夢と家族の愛が試されるビブリア・ファンタジー。


ギルド長の孫娘フリーダも、マインと同じ魔力持ちだった。身食いを止めるための魔道具をギルド長がぼったくり価格で貴族から分けて貰っていたので、それをマインに使用して一命を取りとめる。しかし、一時的に魔力を吸い取っただけで、寿命が1年延びただけ。壊れかけたオンボロ魔道具でも小金貨2枚と大金貨8枚。コネが無いと壊れかけの魔道具すら買えないし、毎年魔力を吸い取らないといけないとなれば、普通の庶民はもうゲームオーバーである。

魔道具代はマインが自腹で払っているので、金銭的には貸し借り無しであるが、命を助けて貰ったお返しに、お菓子のレシピを教える。日本ならスーパーで特売されていたりする砂糖が、最近ようやく入荷するようになった高額嗜好品扱いなのは、もはやお約束である。

マインとルッツも7歳になり、洗礼式に行く事になる。7歳になれば市民権を得られるらしいが、外の人間は一生かかっても取れるかどうか分からない市民権を、市民の子として生まれただけで自動的に得られるのだから、貧乏でもまだマシだよね。

ちなみに、洗礼式の神聖なポーズはグ●コのポーズと同じだった。偶々とはいえ、グ●コと同じなんて、絶対にロクな宗教じゃない。グ●コとか滅びれば良いのに。

洗礼式でも、マインはやらかしてしまう。グ●コのポーズに精神的ダメージを受けて倒れたところ、金持ち用の救護室に連れて行かれ、トイレに行きたくなって外に出たら迷子になり、図書室を発見してしまう!

図書室に入るため、巫女になると言い出し、後先考えず、神殿長にお願いしてしまう。神殿長は良い人に見えたが、実際は腹黒貴族の一人でしかなかった。本性を剥き出しにし、マインを神殿に取り込むために親を殺そうとしたところで、マインが激怒して力を解放してしまう。特権階級がクズなのはお約束だよね。中にはまともな人間もいるのかもしれないが。

どんどん面倒な方向に行っているけど、神殿に入れば神器みたいなのに魔力を注ぎ込むだけの簡単なお仕事があるので、延命可能というのが、悩ましいところ。結局、本を作るために商人になろうとしていたら、何故か巫女になる事になった。


この巻で、ギルド長のジジイがただの腹黒い奴ではなかったと発覚。今までギルベルタ商会視点でしか描かれなかったから、悪役にしか見えなかったけど、それなりにギルベルタ商会を気にかけているのに、やる事が空回りしていた件。かなりクセはあるけど、本当に悪人だったらマインを助けたりはしないよな。ギルド長とギルベルタ商会では。保守派と急進改革派くらい違うから、分かり合うのは困難だけど。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する