純情FBA!

4044272034純情FBA! (角川スニーカー文庫)
野島 けんじ よしづき くみち
角川書店 2003-06

by G-Tools

徹夜でラブレターを書いてたせいで遅刻したある朝。飛び込んだ体育館では、全校生徒1000人が死んでいた!集団自殺?それとも大量殺人!?たった1人そこに残ってたのは幽霊で、しかもそれは俺の恋人(予定)の若宮青葉。でも彼女はぽや~っと空飛ぶばかりで、いつも通りのんきだ。だから俺が助けないと。みんなを、そして彼女を生き返らせて今日こそ告白るぜ!可憐で野蛮でひたむきなボーイ&ガールズ・アドベンチャー。


徹夜でラブレターを書いていたせいで遅刻した光岳慎だったが、全校集会が開かれている体育館へ向かったところ、生徒も教師も全員死んでいた! そして、ラブレターを渡そうとしていた若宮青葉だけが幽霊になっていた。

冒頭から、とんでもない事件が発生しているが、ここで二人のお姉さんが介入してくる。どうやら、体育館には呪文字が仕込んであったらしい。きみひめ屋を営む皇呼と姫は、何者かが生徒約1000人分の魂を抜いた事を知り、犯人を追い始める。

という訳で、活躍するのは戦闘能力の高い二人のお姉さんであって、主人公は巻き込まれただけの、ただの人である。ヒロインは死んでいるから何も出来ないし。

大量殺人事件の合間に、姫が因習にとらわれた土地で、贄姫にされていた頃の話が挟まれる。そこは皇呼の実家である百花台家が支配者で、日本の常識が通用しないような酷い場所になっている。何故か皇呼ではなく、妹の貴湖視点で語られるし、過去と現在がなかなか繋がらないから、物語に入り込めなくて、読み進めるのが辛い。結局、百花台家の当主であるクズな脳筋の作った因果が、現在の高校生大量殺人事件に繋がってくるのだが……。

男子高校生が主人公だと思ったのに、ラブレターを渡すだけの簡単なお仕事しかしないのが微妙すぎる。狗神を使役して戦うお姉さんのほうが、男子高校生よりも活躍しているじゃないか。


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